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白む空に燻る紫煙 ---〆/4723


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自分のトピックを作る
521: アルバート・エバンズ [×]
2022-03-01 14:11:55

 







( 妹の墓参りに行って欲しいと言う相手の言葉の意味はよく分かる、其れが自分を案じての事だと言う事も。しかし事件の捜査と過去への贖罪を同時に行う事は自分には出来ない、片方に偏り過ぎて立て直せ無くなってしまうのだ__だから本当は休みを取りたかった。しかし其れが叶わなかったのは周りの誰の所為でも無く捜査を執り仕切る自分の運びが上手く行かなかった事による物。「……日を改めて謝りに行く。」と一言、事件が落ち着いたらきちんと追悼と謝罪の気持ちを持って墓参りに行くつもりはあるとだけ告げて。苛立ちに任せて相手に八つ当たって居る現状に自覚はあり、溜め息を吐きつつも明日の相手の動向には頷いて。相手は直ぐにデスクに戻る訳でも無い様で「…何か違和感はあるが、その正体が分からない。」と隣に立つ相手に呟きを落としつつ紅茶を啜り。 )






 

522: ベル・ミラー [×]
2022-03-01 18:38:42




__あのプリン、凄く美味しかったから手土産はあれにすれば許してくれると思います。
( たった一言独り言の様にして落とされた言葉を聞けば視線は卓の写真達に向けたまま、“お供え物”では無く“手土産”という言葉を使い本気か冗談か曖昧な声色で以てそう返事をして。相手の言う違和感とは果たして何なのか。鑑識が一枚一枚撮ってくれた写真はオリビア家の室内の様々な所が写っており。__ふと、あの日の彼女の証言が頭を過ぎった。『必死で抵抗した。銃を何発も発砲した。』確かにそう言ったのだ。浮き足立つ感情を抑え付ける様に冷静に胸ポケットの手帳を開けば矢張り発言の証拠のメモとしても残されている。では写真はどうだろうか。「っ、エバンズさん此れ!」犯人に直接結び付く証拠を見付けた訳では決して無いが、完全に行き詰まりを見せていた捜査の進展には大きく繋がる筈、やや興奮した様な口調で手帳に書かれているオリビアの証言をずい、と近付けては続けて鑑識が撮ったリビングや寝室の写真に視線を向けて。きっと相手の言った違和感とはこう言う事なのでは無いだろうか )





523: アルバート・エバンズ [×]
2022-03-01 19:34:55

 








( 花を持って行こうとは考えて居たが、供える物は此れと言って良い案が思い付いて居なかった。しかし相手が入院して居る時に購入したプリンを、と言われると確かに甘い物が好きだった妹が喜びそうだと感じ軽く頷いて。妹の話をする程に、明日を迎えるのが億劫になる為、それ以上口を開く事は無く。___暫し写真に視線を落として居ると、不意に何かに気付いた様に声を上げる相手に驚いた様に視線を向ける。手帳に記されて居たのは何度か見返したオリビアの証言、しかし其れは今目前に広げている写真の情景と一致する物では無く、ずっと感じて居た違和感の正体が此の不一致なのだと気付き。オリビアの証言を信じるには、現場が余りに綺麗過ぎるのだ。暴れたり抵抗して組み合ったりした形跡は見られない上、マイクの遺体にも一箇所以外銃創は無い。「___それだ。オリビアの証言と現場の状況が一致し無い。…オリビアが故意にマイクを殺害した可能性は無いか?二人目の逃亡者に関しても情報が無さ過ぎる。もし元からそんな人物が存在しなかったら…」カップをテーブルに置き、次々に繋がって行く、ある種考えたくは無い可能性を写真を見ながら溢して。 )






 

524: ベル・ミラー [×]
2022-03-01 20:16:54




オリビアの首に防御痕も無かった…。でも動機は?マイクとは別段仲が悪かったような話も出てないし、何の為に__。
( 何故もっと早く気付く事が出来なかったのだろう、マイクに首を絞められて激しく抵抗したとオリビアは言ったのに、その肌は紐状の物を外そうと掻き毟った傷痕も何も無かった。相手の言う通りこの事件は全て最初からオリビアが仕組んだもので、警察の捜査を混乱させる為だけに架空の二人目の犯人をでっち上げたとしたら。「トーマスがマイケルに暴力を振るったって言う話も嘘かも。現にトーマスは否定してるし、今はオリビアの何が嘘で何か本当かわからないかもしれないです。」右手に持っていた紅茶の入ったマグカップを近くのデスクに置き、今一度共有卓に並べられた写真と纏めの書類に目を通す。オリビアの話が全て嘘だったとして、それが判明された今事件解決に大幅な進展を齎したのだが同時にもっと早く気付いて居れば相手は明日の妹の命日に何の躊躇いも無く休みを取る事が出来たのに、と悔やまれる気持ちも残り。「エバンズさん、やっぱり明日朝一でオリビアを署に呼ぼう。証拠は出てないけど、もしかしたら認めるかもしれない。」結果的に気持ちばかりが焦り先走っていき )





525: アルバート・エバンズ [×]
2022-03-01 21:19:27

 







___息子への聴取を拒むのも、その話が嘘だからと考えれば辻褄は合う。
( そもそものオリビアの証言が嘘だと考えれば怪しい点が幾つも出て来る。トーマスがマイケルに暴力を振るったと言う話が嘘だと仮定すると、自分達が息子に接触しないようにした理由も説明が付いてしまうのだ。相手の気付きで一気に可能性が広がったものの、相手から投げ掛けられた言葉には写真に視線を落としたまま暫し返答に時間を要して。相手が事件の解明を急ぐ理由、其れは紛れも無く明日が事件から11年の日__妹の命日であると言う事に関係している。明日休みを取れずに居る事に相手が負い目を感じて居るのかもしれないが、其れは相手が気に病む必要はない事で焦っても捜査には悪影響だ。「__ミラー、落ち着け。オリビアの証言が嘘の可能性は高い。ただこの状況で彼女の取り調べを強行するのはリスクが高過ぎる。」と静かに告げて。「明日の事はお前が気にする事じゃ無い。」と付け足すと、一つずつ証拠を積み重ねて捜査を進めて行く事を求めて。 )







 

526: ベル・ミラー [×]
2022-03-01 21:55:39




確かに。マイケルは実際の現場を見ていないかもしれない。
( 息子の身を案じる母親、と言えば聞こえは良いが其れはあくまで自分の嘘がバレない様に身内までもを巻き込んだアリバイ作りだとすれば目も当てられない。「あの日記もオリビアの偽装工作だとしたら、トーマスに罪を擦り付けるいい材料になるよね。」散々揺さぶられ捜査を滅茶苦茶にしたマイクの車に置かれた謎の日記帳、トーマスに殺人事件を指示されたと書いてあったが其れも怪しくなってくる。_と、自身の焦りが何から来るものなのかを敏感に察した相手から鎮められれば其の言葉があまりにも正論過ぎるのだ、何も言えず「……わかりました。」たっぷりの間の後に明らかに納得はしていないものの頷きを送り。一度頷いたのならばもう此の事でウダウダと言うのは間違いだろう、一度自身を落ち着かせるように深い深呼吸をしては「二人目の犯人が実際には居なかったと仮定して、マイクを殺害した動機が知りたいです。誰に聞いても変な争いや恨みがあったなんて話が出て来てないって事は、余程の事情があったのかも。」と、周辺への聞き込みの纏めを見やりつつそう言葉にして )





527: アルバート・エバンズ [×]
2022-03-01 22:39:43

 







( 此処に来て捜査に進展がありそうだと思いつつ、オリビアを揺さ振るのに効果的な証拠や証言を集めなければならないと頭を回転させる。「…ノートが彼女の偽装だとして、トーマスに罪を擦り付けた理由は何だ?息子への暴力沙汰で抱いた恨みか…ただ、暴力の件も本当かどうかは分からないしな、」と首を捻る。夜も遅い時間、人の居ない静かなフロアで資料を広げ相手と共に不審な点を洗い出す。一人で考え込むよりはずっと生産性のある作業だった。---相手の言う通り一番の問題点はマイクを殺害した動機だ。オリビアがマイクを呼び出し殺害した殺したと考えれば辻褄は合う、が、殺害する理由が全く分からない。ありがちな例で言えば不倫関係にあった可能性は一つあるだろうか。下手にオリビアを刺激して証拠を隠滅させる事は避けたいのだが、何処から追い詰めるべきか。オリビアとマイクの関係に絞って再度聞き込みを行えば怪しい関係性が浮上するのかと、資料を見詰めたまま思案して。 )







 

528: ベル・ミラー [×]
2022-03-01 23:06:28




それか……しつこく復縁を迫られてとか、もしくは何らかの脅しを受けていたか。
( 息子絡みとなれば母親は何だってやるのかもしれないが、実際の所オリビアとトーマスの話が食い違っている以上暴力沙汰も怪しくなっている。他に考えられそうな数個を言葉にするも、何れも此れも腑に落ちない。後少し何かが足りない気がするのだ。幾らも温くなってしまった紅茶を一口啜り再び思案を開始するもそもそも犯人が一人なのか二人なのか、其れによっても大分話は変わってくると言うもので。「__オリビアはマイクを社員にするのに反対で口論の末殺害、とか。」あくまでも憶測でならば幾らでも作り上げられる動機の数々だが決め手にはならない。“何か見逃してるんだろうか、”と独り言の其れの様に漏れた言葉は思いの外小さく空気中へと発散され、明日オリビアにもう一度話を聞きに行ったとしても結局下手な事を言えない為以前と特別代わり映えのしない質問になる可能性もある。こうなってくるとオリビア以外の人達も沢山の嘘を付いていたのではないかと疑心暗鬼になるもので )





529: アルバート・エバンズ [×]
2022-03-01 23:30:29

 







___どれも可能性として有り得るのが厄介だな、
( 憶測として挙げられる可能性のいずれも除外しきれず、かと言って真実だと証明出来る程の証拠がある訳でも無い。たった一つの真実を導き出す為の証拠が未だ足りて居ないのだ。事件当時に現場に居たのは彼女だけ、逃亡犯の有無も現場では分からない。再び行き詰まりを見せた状況に深く溜息を吐き、明日確認して欲しい事項を一つ相手に伝えて。「…トーマスを被疑者の一人として捜査して居ると言う事は伝えて構わない。オリビアの証言を怪しんで居る事は伏せて、彼が暴力を否定して居るからマイケルに直接話が聞きたいと、もう一度だけ明日掛け合ってくれるか。其れでも拒否する様なら疾しい事があると考えるのが妥当だろう。証拠にはならないが、反応を見たい。」今出来る事はそれくらいだろうと、広げた資料を纏めて。---過去の事件が大きく取り扱われる事になるであろう明日、解決に向けて事が動けば良いと思いつつ。 )






 

530: ベル・ミラー [×]
2022-03-02 07:45:21




わかりました。明日少しでも有力な情報が出次第直ぐに連絡します。
( 何もかもが憶測の中で進む話、再び行き詰まりを見せたが全ては明日の聴取で変化を見せるかもしれない。伝えられた確認事項に対して一つ頷けばすっかり冷めた紅茶を飲み干して。__翌日、午前中の面会時間開始と同時にオリビアの元へ。「逃げたもう一人の犯人を未だ特定出来ていないのが現状です。ですが、トーマスがもう一人の犯人である可能性も視野に入れてます。…聴取の中でマイケルへの暴行を否定したんですが、彼の話が嘘か明確にする為マイケルに話を聞かせてもらえませんか?それ以外の事は絶対に聞かないと約束します。」と、説明し聴取を頼むも彼女は『以前も言いましたが息子はまだ幼い子供です。此の事件で深く傷付いています。貴方には血も涙も無いんですか…。』と非難を含んだ涙を流す始末で頑なに拒み続ける。最終的に『トーマスを暴行容疑で早く捕まえて下さい!』と。此れ以上は話にならないと判断し頭を下げて病室を出れば車に乗り込み周囲へと聞き込みをもう一度。けれども誰も彼も皆此れと言った情報を持ってはいなく、其れ所か今日で11年目を迎えたアナンデール幼稚園の話がチラホラと聞こえて来る最も嫌な状況で )





531: アルバート・エバンズ [×]
2022-03-02 09:21:11

 








( 被害者であるオリビアに疑惑の目が向きはしたものの、其れを裏付ける証拠が無く完全に行き詰まった状態。其れに加えて昨晩は何度も目を覚ましほとんど眠れて居ない。朝から体調が優れず此の調子では夜まで保たないと考えると、相手が署を外している間に病院に向かう事とし。タクシーで向かう道すがらも、車内のラジオから聞こえて来るのは過去の事件のニュース。嫌でも過去を思い出させられる状況で、運転手にラジオを切って貰う様に頼む。---検査と診察を済ませると、医師は状況が悪化していると告げた。此れではまた倒れても可笑しく無い、ストレスを取り除き身体を休める為にも仕事から離れた方が良いと。いつもの如くそれは不可能だと伝えると、応急処置的に点滴を打って貰う事になり暫し横になる。途中相手からの着信を受けたが出る事が出来ず、掛け直したのは病院を出てからの事。「直ぐに出られ無くて悪い、外に出てた。___オリビアはどうだった。」折り返し相手が電話に出ると、その声のトーンから状況は行き詰まっているのだろうと思いつつ尋ねる。此れで駄目ならもう切り札が無い、可能性ばかりが幾つも浮上したまま犯行を裏付ける証拠が不足していて。 )






 

532: ベル・ミラー [×]
2022-03-02 13:45:31




( 一度目の電話に出なかった事を捜査をしているのならば別段不審な事でも無い為気に止める事も無く、折り返し掛かって来た電話の通話ボタンを押せば「無理でした」開口一番心底落胆した声色で結果のみを簡潔に伝え、続けて「やっぱり怪しいと思います。本当に逃げた犯人がもう一人居るんだとしたら、マイケルが安心して生活出来る様になる為にも早く捕まえて貰いたいって思う筈なのに。…それに最終的には暴行容疑でトーマスを早く捕まえてくれって。」公園の隅にある木のベンチに腰を下ろし、ブランコを漕いで遊ぶ数人の子供達に何となしに視線を向けながら今完全に行き詰まってしまった此の状況に小さな溜め息を落とし。「エバンズさんの方は何か進展ありましたか?」相手の方の捜査の具合を問うて )





533: アルバート・エバンズ [×]
2022-03-02 14:22:00

 







( 落胆した声で告げられた結果に、矢張り行き詰まったかと此方も溜め息を吐き。「益々怪しいな…ただ取り調べに踏み切るには証拠が要る、今の状況じゃ有罪に出来ない。」相手の言う通り、息子と自分達を頑なに接触させない事や、逮捕して欲しいと言うのがもう一人の逃亡者では無く元夫である事を考えても、明らかにオリビアは怪しいのだ。しかし証拠が揃って居ない状況では有罪にする事が出来ないと落胆した声色で告げて。「…こっちも進展は無い。お前も一旦署に戻って来い。」自分も特段新たな情報は入手して居ないと伝えつつ、相手にも一度署に戻る様伝える。こうなって仕舞えば今出て居る状況証拠をさらい、地道に聞き込みをして行くより他無いと。---タクシーで署に戻り、昨日と同じ共有卓に写真や資料を広げる。何の気無く視線を向けた時計は午後2時を示し、11年前の今頃は既に幼稚園に居て妹は未だ生きて居たとぼんやり考えつつ、卓に置かれた新聞は目にする事なく隅に追いやって。 )






 

534: ベル・ミラー [×]
2022-03-02 16:14:07




( 此方も相手側にも何の進展も無いとなれば其の証拠を見つけ出す事すら容易では無いだろう。せめてマイケルに話を聞ければ、と思うのだが内緒で踏み切る訳にもいかず一先ず戻って来いと言う命令に従い再び車を走らせて。__署に到着した時には既に相手は共有卓に写真や資料諸々を広げ眺めている所で。「お疲れ様です。もう一度周辺への聞き込みもしたんですが、やっぱり同じでした。」自身のデスクにコートと鞄を置き、マグカップに珈琲を淹れて相手の元へ歩み寄れば其れを差し出しつつオリビアへの聴取の後の此方の流れも簡単に説明して。_と、視界の端には偶然か故意か隅に追いやられた新聞が。ちら、と視線を向けただけでも大きな字で大々的に“アナンデール幼稚園、立て篭り事件”の文字が見える物だから不愉快極まりない。こんな所にあっては集中する事等出来るはずが無いと徐に掴み上げては目の届かない反対側の誰かのデスクへと勝手に放って )





535: アルバート・エバンズ [×]
2022-03-02 17:35:05

 








( 戻って来た相手が差し出したマグカップを受け取り、オリビアの件とその後の聴き込みについて話を聞く。怪しい点ばかりなのに証拠が無く逮捕に踏み切れないと言うのはもどかしい物で、過去の事件も有り自分自身気が散って居るこの状況も苛立たしい。「……参ったな、」と思わず言葉を溢して。此の資料は何度も見返して居るし、聴取の内容も開示された情報も、既に幾度と無く確認して居るのだ。事件の目撃者はオリビア以外居ない上、付近には防犯カメラも無い。今捜査し得る解決の糸口が一切無くなってしまった様に思えて。合間を縫って病院に行けたお陰で朝よりは幾分持ち直して居るが、相変わらず調子が良いとは言えず此の状況が長く続けば身体を壊す自覚もある。相手も聞き込みに明け暮れ外に出突っ張りの為かなりの疲労が溜まって居るだろう。椅子に座り込み目元を覆いつつ「__もう一度、関係者全員に話を聞く。供述が変わったり、改めて可笑しな点が出るかもしれない。かなり手間が掛かる上新しい情報が上がる確証も無いが……今出来る事が他に思い付かない。」と告げて。 )







 

536: ベル・ミラー [×]
2022-03-02 19:47:54




( オリビアの話と現場の写真が違い過ぎる事を見付けられたのは大きな進展と言えば進展なのだが、一歩進めば二歩後退の状況に頭を抱えたくなるもので。「ダンに事情を話してマイケルの聴取をお願いしたら駄目かな」と額に手を当て溜め息と共に母親が駄目なら父親で、と最早数打ちゃ当たる状態の呟きを。_こんな所でウダウダと溜め息を吐き続けているよりは相手の言う通り、もう一度一から聞き込みをした方が手間と疲労と時間は掛かるが何倍もいいのかもしれない。重たい頭を縦に動かし了承の意を示しては、「もう一度オリビアの付近から当たって来ます。…エバンズさん、無茶だけはしないでね。」くるりと踵を返しコートと鞄を取るべく自身のデスクへ戻ろうとし、一度ぴたりと其の歩みを止めれば伝えた言葉に意味は持たないかもしれない、相手は十中八九自らを省みないで事件の解決を優先する行動を取るだろう、其れでも伝えない訳にはいかず返事を聞く前にデスクへと戻り必要な物を持ちそのまま署を後にして )





537: アルバート・エバンズ [×]
2022-03-02 20:32:07

 








( ダンに頼みマイケルの聴取を結構するのも一案で、何かオリビアの証言と違う点が浮き彫りになれば彼女を揺さ振る事は出来るだろう。しかし其れ以上に事件の解決に直結するだけの証拠が出れば良いとも願ってしまう、相手に焦るなと言いながら解決に焦って居るのは自分も同じ様で。もう一度聞き込みに出ると言う相手に無理をするな、と声を掛けようとしたものの先に相手からほぼ同じ言葉を投げ掛けられると頷いて。相手が署を後にしてから数時間。対面で話をするだけの時間が今日は取れないと言ったトーマスに電話で改めてオリビアとの関係や、関係が悪化する事案が無かったかを尋ねる。きっかけがあるとすれば、息子の親権争いでかなり状況が悪化したと言う話を聞き電話を切り。---不意に、フロアのテレビから“セシリア・エバンズ”と言う名前が出て心臓が嫌に軋む様な感覚を覚えて思わず視線を上げる。犠牲者は全員公表されて居る為名前が報道されるのは可笑しな事では無かったが、園の関係者が提供したのか幼稚園で撮られた笑顔の妹が思い掛けず目に入り途端に息がし辛くなる。視線を画面から離し再び手元の資料に落とすと、呼吸が乱れない様、頭から過去の記憶を追い出そうとする。手元で鳴り始めた電話も取る事が出来ずに居て。 )






 

538: ベル・ミラー [×]
2022-03-02 21:30:38




( 車を走らせてから五分も経たない頃、目前の赤信号で車を停止させ横断歩道を渡る親子連れに何気無い視線を送りながら、ふと頭に一つの疑問と光景が過ぎった。“戻って来い”と電話口で伝えられた通り署に戻ったが、あの時確かに相手は、お前“も”、と言ったのだ。と言う事は相手も自分と同じ様に外で捜査していた事になる。署に着いた時相手の車は既に駐車場に停められていた。“朝出勤した時と同じ場所”に。社用車を使った可能性もあるがそれにしても何かが引っ掛かるのだ。もし万が一自分で運転が出来ない程心身に不調をきたしていたら?、ドクン、と心臓が嫌な音をたてたのと同時に目前の信号は青に変わり隣の車がスピードを上げた。色々な事を疑ってしまうのは最早職業病と呼べるかもしれない。アクセルを緩く踏み__道を変える。脇道に入り其のままUターンして署へと戻る。まだ10分も経っていない、相手はまだ居るかもしれない。署に着くや否や荒々しく車の扉を閉めてフロアへと急ぎ扉を開ければ思った通り相手はまだ居たのだが様子が可笑しい。「…エバンズさん、」背後から静かに声を掛けて様子を伺い )





539: アルバート・エバンズ [×]
2022-03-02 22:23:05

 







( ぐらりと視界が揺らいで嫌な汗が背中を滑る。数時間前に病院で点滴を打って貰ったばかりだと言うのに。相変わらずテレビからは事件の被害者に関する報道が流れ、気を抜けばフラッシュバックを引き起こしそうな不安定な状況。波が収まるのを待つ様に目を閉じて居ると、不意に背後から自分の名前を呼ぶ相手の声が聞こえて少し意識が浮上する。つい十数分前に出て行ったばかりの為、捜査を終えて帰って来たとは思えないが、暫しの間を空けて振り返る事無く「___大丈夫だ、」とだけ答えて。何を聞かれた訳でも無い、ただ名前を呼ばれただけではあったのだが。少し静かな場所で気分を落ち着けたかった。今追っている事件の事、嫌でも入り込んで来る過去の事件への後悔、其れ等が内混ぜになって思いの外余裕が無くなっているらしい。 )







 

540: ベル・ミラー [×]
2022-03-02 22:45:21




( 何も問うて無い、それなのに言葉として零れた“大丈夫”は大丈夫じゃない時にこそ出るものではないのか。付けっぱなしのテレビからは精悍な顔でアナンデール幼稚園の事件を報道するニュースキャスターの姿が映っている。「__…周辺への聞き込みに同行してくれませんか」此のフロアに居ては嫌でもニュースが鼓膜を震わせる、だから本当は家に帰って欲しい。けれども相手は拒否するだろう。仮に帰った所で家で一人悶々と考え悩み倒れられたら気付く事も出来ない。こう言う時どうしたらいいのか、頭の中は最早今解決しなければいけない事件の事等考える余裕も無く、結果的に何も言わないから近くに居させて欲しい、と言う言葉を暗に含めた所謂懇願にも似た言葉を告げるだけとなり。_何時しかテレビはニューススタジオから街角インタビューに変わっていて、マイクを手にしたキャスターが道行く人々に『11年前の事件、貴方はどう思いますか?』なんて無責任も聞いて回る場面になっていた。リモコンの電源OFFボタンを押したいのに、フロアに居る数人がテレビに釘付けになっていては其れも叶わず、自身を取り巻く共有卓周りだけが嫌に重たい空気が流れており )





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