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1対1のなりきりチャット
自分のトピックを作る
5084:
ベル・ミラー [×]
2025-08-11 20:11:04
( 比較的味が薄く余計な味付けをしていなければ多少なら食べられる事がわかり、その量の少なさで体重を増やす事は出来ないだろうが少なくとも何かは胃に落とせる事に安堵する。「良かった。もしかしたら白米も食べられるかもしれないね。…勿論、ドロドロじゃないやつ。」ホッと息を吐き出し今瞬間的に思い付いたのは日本人の主食。お米単体ならば味も然程しない為に可能性はあるかもしれないと提案しつつ、何時かの日、入院している相手にお見舞いとして持って行ったはいいが“食べない”と一蹴された所謂“お粥”の話も少しの冗談交じりに付け足し。グラスにミネラルウォーターを注ぎ相手の前に置いたタイミングで「…安定剤飲んでおく?」と、問い掛けたのは今回ばかりは凶だろう。比較的落ち着けている今の内に飲み少しでも夜の睡眠を安定させられたら…との提案だったが、そもそも錠剤を飲み込めない事を知らないからのそれで )
5085:
アルバート・エバンズ [×]
2025-08-11 21:51:02
( 相手から出た“白米”のワードには微妙な表情を浮かべる。ドロっとしたお粥でなければ未だ良いが、然程馴染みもない為好き好んで食べるかと言われればそうではない。「…それならパンで十分だ、」と告げておき。グラスに水が注がれ、薬の話が出ると昼間の事を思い出す。喉に引っ掛かったような感覚と気分の悪さが、あの瞬間だけでなく薬を飲もうとする度に起きるかもしれないと思うと、未だ飲む気にはならなかった。固形の食べ物も少量であれば食べることが出来るのに、何故錠剤が上手く飲めないのかは分からない。「……いや、今は良い。後で飲んでおく。」と答えて。 )
5086:
ベル・ミラー [×]
2025-08-11 22:11:24
( どうやら“お粥”が嫌いな訳では無く“米全般”を余り好んでいないのかもしれないと思えば「じゃあ明日の朝は食パンかな。」と頷き。署内でのサプリメントといい、安定剤といい、何かと先延ばしにしている様な感じがするのは相手の体調に敏感になってる為の所謂疑心暗鬼だろうか。「…そっか、」と答えたものの納得している訳では無く微妙な沈黙と共に皿に残った温野菜を食べ終えて。__些細な音が今の相手にとっては騒音となる為、テレビの点いていない部屋の中は静かなもの。時計の秒針の音や時折窓の外から聞こえる僅かな雨の音だけが何時もよりハッキリ聞こえるだろうか。相手がまだ飲まない、と言うならばそこまで口を出す必要は無いし、過剰に心配をすれば逆に不安にさせたり、居心地悪い思いをさせるだけだと思えば「…台風、思った以上に早く過ぎて良かったね。きっと徐々に音も気にならなくなるし、味覚も元に戻るよ。ずっとは続かない。」重たくならない様な声色でそう告げ、お皿をシンクに下げる際に座る相手の肩に軽く手を置いて )
5087:
アルバート・エバンズ [×]
2025-08-11 23:50:39
( 少しの温野菜を口にして、夕食の時間は終わりを告げる。皿同士がぶつかる音が出ないように気を遣いながら皿を下げる相手から告げられた言葉には軽く頷き「……そうだな、」とひと言。台風による音が収まり徐々に自分の聴覚や味覚も正常に戻る事を願わずにはいられない。---相手がシャワーを浴びている間、ようやく重い腰を上げて薬を飲むためにシンクへと向かい。ミネラルウォーターをいつもよりも多めにグラスに注ぎ、安定剤を2錠掌に乗せる。それを口に入れて水を飲み____喉につかえるような感覚と共に吐き気に襲われ、やはり飲み込む事は出来なかった。薬を奥歯で砕いてから更に水を口にしたものの結果は変わらず、トイレに向かうと咳き込んで。吐いてしまうのが苦しいのだが、薬を飲めないまま夜を迎える事も怖かった。 )
5088:
ベル・ミラー [×]
2025-08-12 00:32:52
( ___シャワーの時間は凡そ20分程。脱衣所で髪の毛の水分を何時もの倍時間を掛けてタオルに吸収させるのは、ドライヤーの音が鳴る時間を短縮させる為。そうやって早急に乾かした髪を後ろで一つに括りリビングに戻って来るのだがそこに相手の姿は無く、視界に映ったのは台所に置かれた中身の入ってない安定剤の空シート2つ。先程感じた違和感は矢張り疑心暗鬼になっていたせいの勘違いだったのだと一瞬の安堵は、トイレから聞こえた空咳とは違う苦しそうな咳によって一瞬にして散った。足早に向かえば急いでいたのかトイレの扉は半開きになっていて、そこには背中を丸めた体勢で背を向ける相手の姿があり。前にも一度だけ見た事のあるこの姿。調子が悪くなっているのは一目瞭然で、驚かせない様に小声で相手の名前を呼んだ後、傍らに膝を着き背中に掌をあてがうと「…苦しいね、」その手を大きく動かし背を擦りながら、大丈夫を繰り返し。けれど安定剤は吐き出してしまっているだろう。飲めないまま夜を迎える不安は相手と同じ様に感じていて )
5089:
ベル・ミラー [×]
2025-08-12 00:39:57
( ___シャワーの時間は凡そ20分程。脱衣所で髪の毛の水分を何時もの倍時間を掛けてタオルに吸収させるのは、ドライヤーの音が鳴る時間を短縮させる為。そうやって早急に乾かした髪を後ろで一つに括りリビングに戻って来るのだがそこに相手の姿は無く、視界に映ったのは台所に置かれた中身の入ってない安定剤の空シート2つ。先程感じた違和感は矢張り疑心暗鬼になっていたせいの勘違いだったのだと安堵するも、それはトイレから聞こえてきた空咳では無い苦しそうな咳によって一瞬にして散った。足早に向かえばトイレの扉は半開きになっていて、そこには背中を丸める体勢で背を向ける相手の姿があり。過去に一度だけ見た事のあるその姿。調子が悪い事は一目瞭然なものだから、驚かせない様小声で名前を呼んでから傍らに膝を着き背中に掌をあてがう。「…苦しいね、」その手を大きく動かしつつ、大丈夫、を繰り返すも、安定剤は吐き出してしまっているだろう。薬を飲めない状態で夜を迎える不安は相手と同じ様に感じていて )
5090:
ベル・ミラー [×]
2025-08-12 01:01:45
( ___シャワーの時間は凡そ20分程。脱衣所で髪の毛の水分を何時もの倍時間を掛けてタオルに吸収させるのは、ドライヤーの音が鳴る時間を短縮させる為。そうやって早急に乾かした髪を後ろで一つに括りリビングに戻って来るのだがそこに相手の姿は無く、視界に映ったのは台所に置かれた中身の入ってない安定剤の空シート2つ。先程感じた違和感は矢張り疑心暗鬼になっていたせいの勘違いだったのだと安堵するも、それはトイレから聞こえてきた空咳では無い苦しそうな咳によって一瞬にして散った。足早に向かえばトイレの扉は半開きになっていて、そこには背中を丸める体勢で背を向ける相手の姿があり。過去に一度だけ見た事のあるその姿。調子が悪い事は一目瞭然なものだから、驚かせない様小声で名前を呼んでから傍らに膝を着き背中に掌をあてがう。「…苦しいね、」その手を大きく動かしつつ、大丈夫、を繰り返すも、安定剤は吐き出してしまっているだろう。薬を飲めない状態で夜を迎える不安は相手と同じ様に感じていて )
5091:
ベル・ミラー [×]
2025-08-12 01:10:55
( ___シャワーの時間は凡そ20分程。脱衣所で髪の毛の水分を何時もの倍時間を掛けてタオルに吸収させるのは、ドライヤーの音が鳴る時間を短縮させる為。そうやって早急に乾かした髪を後ろで一つに括りリビングに戻って来るのだがそこに相手の姿は無く、視界に映ったのは台所に置かれた中身の入ってない安定剤の空シート2つ。先程感じた違和感は矢張り疑心暗鬼になっていたせいの勘違いだったのだと安堵するも、それはトイレから聞こえてきた空咳では無い苦しそうな咳によって一瞬にして散った。足早に向かえばトイレの扉は半開きになっていて、そこには背中を丸める体勢で背を向ける相手の姿があり。過去に一度だけ見た事のあるその姿。調子が悪い事は一目瞭然なものだから、驚かせない様小声で名前を呼んでから傍らに膝を着き背中に掌をあてがう。「…苦しいね、」その手を大きく動かしつつ、大丈夫、を繰り返すも、安定剤は吐き出してしまっているだろう。薬を飲めない状態で夜を迎える不安は相手と同じ様に感じていて )
5092:
ベル・ミラー [×]
2025-08-12 01:27:54
( ___シャワーの時間は凡そ20分程。脱衣所で髪の毛の水分を何時もの倍時間を掛けてタオルに吸収させるのは、ドライヤーの音が鳴る時間を短縮させる為。そうやって早急に乾かした髪を後ろで一つに括りリビングに戻って来るのだがそこに相手の姿は無く、視界に映ったのは台所に置かれた中身の入ってない安定剤の空シート2つ。先程感じた違和感は矢張り疑心暗鬼になっていたせいの勘違いだったのだと安堵するも、それはトイレから聞こえてきた空咳では無い苦しそうな咳によって一瞬にして散った。足早に向かえばトイレの扉は半開きになっていて、そこには背中を丸める体勢で背を向ける相手の姿があり。過去に一度だけ見た事のあるその姿。調子が悪い事は一目瞭然なものだから、驚かせない様小声で名前を呼んでから傍らに膝を着き背中に掌をあてがう。「…苦しいね、」その手を大きく動かしつつ、大丈夫、を繰り返すも、安定剤は吐き出してしまっているだろう。薬を飲めない状態で夜を迎える不安は相手と同じ様に感じていて )
5093:
アルバート・エバンズ [×]
2025-08-22 05:18:10
( せっかく少し口にする事が出来た夕食も身体に栄養を届けるには至らなかったかもしれない。浅く背中を上下させつつ、首筋に薄らと汗が滲む不快さを感じていた。相手の声がして僅かに肩が跳ねたものの、背に触れる掌の感覚に驚く事はしなかった。「_____上手く、錠剤が飲み込めない、…」背を僅かに丸めた状態のまま、言葉を紡ぐ。やがて幾らか気分の悪さが落ち着き動けるようになると、水を流してゆっくりと立ち上がる。安定剤も何も飲めていなかったが、これ以上無理に薬を飲み込もうとする方が辛いと判断しベッドで休む事を告げ。 )
5094:
ベル・ミラー [×]
2025-08-23 11:39:28
( その言葉で漸く今相手の身に起きている“次なる症状”を理解した。あの時サプリメントを直ぐに飲まなかったのもそれが錠剤だったからなのだろう。音の嫌な反響、味覚の異常、それに加えて嚥下困難なんて。___次々に襲い来る不調の数々に膨らむ不安を胸の内に抱えながら、酷く憔悴している相手の言葉に小さく頷き立ち上がり。「…わかった。…錠剤が飲めなくても方法は幾らでもある。明日一番いい方法考えよう。」重たくならない声色を心掛けながら寝室に行く相手を見送った後。相手の鞄の中から2錠の安定剤を取り出すと、それを以前買ったきり使用していなかった小さなすり鉢で粉末状に砕く。なるべく音をたてない様に慎重に慎重に…。粉末状にした事で次は苦味を多く感じ結局飲む事は出来ないかもしれない、それでも可能性があるならと )
5095:
アルバート・エバンズ [×]
2025-08-24 01:24:49
( ベッドに身体を横たえると、重たい疲労感に襲われる。まともに栄養を摂っていないのに、体力ばかりが削られ薬も飲めない。自分が“負の連鎖”に陥っているのは分かっていたが其処から這い上がる術までは見出せず、相手が寝室に来るよりも前に意識を手放していて。---夢の中で、幾度と繰り返したあの日のあの場所に立っていた。園児を抱きしめた妹の姿も、助けを乞う教諭たちからの視線も、控えている刑事の姿も、いつも夢で見るものと同じ。けれど、何故か周囲はスローモーションのように見えていて、自分が真っ直ぐ歩みを進めているのはライフルを持った犯人の元だった。報道で幾度と目にした写真ではあるものの、これほど鮮明に犯人の顔が思い出される事は、夢の中で妹ではなく犯人に視線が向いている事はこれまで無かったと言えよう。当然夢の中ではそんな事に気付くはずもなかったが、至近距離で向き合った犯人に強い殺意が湧き起こったのは確かだった。犯人が手にしたライフルを奪い取り、今この場で、この男を撃てば。そんな事を頭の片隅で考えたものの、まるでタイムリミットだとばかりに銃声が響き夢の世界は崩れていく。一気に意識を引き戻され、呼吸が浅くなるのと同時に強い痛みが鳩尾に走った。痛みが増大しないようにゆっくりと呼吸をしたいのだが、一度喉に張り付いた呼吸はペースを乱し徐々にに浅く苦しげなものに変わっていき。 )
5096:
ベル・ミラー [×]
2025-08-24 12:16:59
( 安定剤に続いて睡眠薬や鎮痛剤も粉末状にし、終わった頃には僅かあった眠気が覚めてしまっていた。そうなると意識は矢張り相手の不調やこの先の事に向き思考を占領する。ソファに深く腰掛け暗闇に慣れた瞳をぼんやりと点いてもいないテレビに向けながら過ごした時間は果たして数十分かそれ以上か。流石に眠らなければと寝室に行き眠る相手を起こさない様に慎重に隣に潜り込むのだが、直ぐに眠れる訳も無く目だけは閉じるものの意識は今に残ったまま。___隣で眠っていた筈の相手が身動ぎと共に苦しげな息を吐き出した。「…エバンズさん、」と声を掛けてからベッドサイドの間接照明を点ける。身体を丸め蹲る様な体勢で、浅く荒い呼吸を繰り返すその姿を見るのは当たり前ながら慣れる事は無く胸が締め付けられるのだ。「待ってて、」一度寝室を出てキッチンで用意するのはグラスに3分の1程注いだミネラルウォーターの中に粉末状の安定剤と鎮痛剤を入れたそれ。飲み切れる保証は無い。「__錠剤じゃない。水に溶かしてあるから…飲んで?」片手で背を擦りながら、グラスを口元に近付けつつ顔を覗き込んで )
5097:
アルバート・エバンズ [×]
2025-08-29 07:48:22
( グラスが差し出されると、それを受け取り少量を口に含む。酷い苦味が口に広がったものの、錠剤を飲めていない以上少しでも飲まなければと飲み込んで。苦味の余韻と共に、反射的に吐き気を感じたもののややしてそれは落ち着く。結局時間を掛けて数口は飲んだものの、半分以上残った水はそれ以上飲み進められず、同時に身体の痛みが強まった事で相手にグラスを戻して。ベッドの上に蹲るようにして背中を丸め痛みに耐えていたものの、身体を横たえる事さえままならない程に痛みが強まっていて、思わず縋るように相手に手を伸ばす。深く息をする事は痛みに繋がる為、呼吸は極浅いもの。首筋や背中には汗が滲む。「……っ、…痛い、…」どれ程の時間を耐えれば良いのだろうかという不安が渦巻く中、相手の片方の手を握り締め懸命に痛みをやり過ごす。少しずつ、それでも確実に、あの事件捜査以降悪い方へと引っ張られ足場が崩れて行く不安定さを自分自身が痛感していた。 )
5098:
ベル・ミラー [×]
2025-08-30 13:13:15
( 懸命に嚥下する最中は背中を擦るも、相手の胃に落ちた水の量は極僅か。直ぐにグラスを返されそれをベッド脇のサイドテーブルに置き今度は掛け布団を掛けようとするのだが。ふいに縋る様に伸ばされた手が己の手を握り締めれば痛みの中の加減を知らぬ強さに思わず目を見開き。骨張った指先は酸素が確りと巡っていないせいか冷たく僅か震えている。“痛い”と、そう訴える相手の声が余りにも苦痛を纏っていて息を飲んだ。痛くない筈がない、苦しくない筈がない。まともな量の鎮痛剤を飲めない以上相手の身体を襲う痛みはそんな簡単に消える事は無いだろう、夜中いっぱい耐え続け意識を失えたら本望だとすら思うだろうか。「…っ、」奥歯を噛み締め、汗の滲む熱い背中を擦る事しか出来ない事の、一秒でも早く痛みが消える事を願うだけのなんて無力な事か。共に分け合える痛みなら、苦しみなら、何の迷いも無く貰い受けるのに。__視界が滲み、緑の虹彩から溢れた涙が己の手を握り締める相手の手の甲に落ちた。震える息を抑え付け、相手の手を僅か持ち上げ己の額に押し付ける。「__何で…エバンズさん、悪い事何もしてないのにねっ…、」何時だって相手ばかりが苦しむ。楽になる事を許さないとばかりに降り注ぐ絶望の数々を受けるのは本来相手では無いのに )
5099:
アルバート・エバンズ [×]
2025-09-02 16:27:04
( 相手の涙が手の甲を濡らした。自分の痛みをまるで自分の事のように悲しみ怒ってくれる相手は、行き場のない自分の感情を代弁してくれているかのようだ。痛みに耐え、やがて意識を失うようにして眠りに落ちる。けれどその状態が直ぐに解消される事はなく、非常勤で休みを十分確保しているにも関わらず幾つもの不調に日に日に追い詰められていく事となり。---エバンズの様子が普段と違う事には、数日前までよりも多くの署員が違和感を感じ始めていた。しかし特別捜査に追われているという訳でもなく、寧ろ休みを取っているタイミングだけにアダムス医師にまた無理を言って点滴を打って貰う訳にはいかない。薬を上手く飲めない事も伝えてはいなかった。自己都合で多くの休みを貰っているのだから、せめて出勤している時は自分の仕事をこなさなければという思いに駆られていて。夢の中だけで現れていた幻影が、徐々に現実世界にも侵食し始めている事には、自分自身でさえ未だ気付いていなかった。 )
5100:
ベル・ミラー [×]
2025-09-02 22:06:13
( ___薬を飲み込む事が出来ず嘔吐く姿を、夜中に悪夢に魘され涙を流す姿を、果たして何度見ただろう。日に日に痩せ線の細くなっていく身体と比例する様に濃さを増す隈は、碧眼に宿る命の灯りすらも消してしまいそうで膨れ上がる恐怖心は僅かも消える事は無かった。___そんな現状が好転することも無いままに数日が経った今日。器物破損と傷害の疑いで事情聴取を受け終えた若い青年が、女性捜査官に連れられて署内の廊下を歩いていた。真一文字に口を結んだ不機嫌そうな男の表情は先の聴取も何もかもが納得がいかないと物語っており、床を踏み付ける足音も何処か荒々しい。そんな状態で周りに視線を向ける事も無くただ真っ直ぐ前を見詰めたまま、丁度刑事課フロアを出た直後の相手の目の前を通り過ぎようとして )
5101:
アルバート・エバンズ [×]
2025-09-02 22:46:15
( フロアを出るタイミングで視界が揺らぎ眩暈を起こした、と思った。バランスを崩す事こそ無かったものの、一瞬眩んだ視界が元に戻った時最初に目に入った廊下を歩く男の顔。捜査官に連れられて歩く男は、黒い服を着ていた。たったそれだけ。背格好は近しいものがあったかもしれないが、特別顔が似ている訳でもない。_____けれど、数日前に見たあの夢が思い出された。あいつを殺さなければ、と思ったあの時の焦燥が湧き上がる。一度瞬きをすると、目の前を通過して行った不機嫌そうな男の顔が犯人のものに変わった。十数年も前の事件の犯人が、其れも自分たちの目の前で命を絶ったあの男が生きている筈がない。正常な思考であればそう考えた筈だが、立ち止まる事は最早出来なかった。何を見ているのかと気怠げに向けられた視線、其れを、此方を煽るような嘲笑と錯覚したのと同時に、男の襟首を背後から掴み殴り掛かっていた。ただ、胸の内が焼き切れそうな程の怒りと、憎しみと、やり場のない感情に支配されていた。大きな音と共に男が地面に引き倒され、悲鳴が上がる。「_____っ、殺してやる!!!お前の所為でセシリアは死んだ!!」何が起きたのか理解出来ていない男に怒声を浴びせると半ば馬乗りになるようにして掴み掛かっていて。 )
5102:
ベル・ミラー [×]
2025-09-03 11:14:19
( 男と捜査官が相手の前を通り過ぎ__また今日と言う日常が始まり出すと思っていた、のだが。何の躊躇も無い力で殴られた男が床に崩れる音と共に彼を連れていた捜査官の悲鳴と、廊下を歩いていた他の捜査官や事務員の悲鳴が重なった。それに被せる様にして誰よりも大きな相手の怒声が響き渡り一瞬にして場は混乱と混沌を生み出した。相手に殴られた男は床に尻餅をついたまま自分の上に馬乗りになる相手を驚愕と恐怖の入り交じった表情で見詰めたまま、わなわなと動かす唇からは結局何か声を発する事が出来ず。__「ッ、!」刑事課フロアから飛び出した己とスミス捜査官はほぼ同時だった。他数名の署員達が扉から顔を覗かせ騒めく中、男に馬乗りになる相手をスミス捜査官が脇に両腕を入れる形で背後から強引に引き剥がし、状況を把握出来ず床に座り込む男を別の捜査官が無理矢理立たせ、相手と距離を取らせる為に足早にエレベーターの方面へと引っ張って行き。「…エバンズさん!…っ、警部補!!」未だ強い強い怒りを瞳に宿し完全に我を忘れている相手の名を、役職を、焦燥の滲む表情と声色で叫ぶ様に呼ぶ。__相手が男に殴り掛かった直後、確かに聞こえた“セシリア”と言う名前。それが胸の奥に残り続け )
5103:
アルバート・エバンズ [×]
2025-09-03 22:02:10
( 背後から羽交締めにされるようにして男から引き離されたのだが、胸の内に生まれた激しい怒りは直ぐに落ち着く事はなかった。「______っ、離せ!あいつの所為でセシリアは…!」あの男だけは自分の手で制裁を下してやらないと気が済まないのだと、自分を抑えているスミス捜査官の腕を振り解こうとする。ただ怒りと憎しみの衝動に突き動かされ、周りなど見えていなかった。しかしまた不安定に視界が揺らいだ事で動きが緩み、再びエレベーターの方に居る男と視線が重なった時、犯人とは全く似ても似つかないその顔に思わず言葉を失い動きも止まる。確かに、今の今まであの事件の犯人が目の前に居て、此方を嘲笑したではないか。けれど目の前に広がる光景は、ほんの数十秒前まで自分が見ていた物とは全く違っていた。口の端が切れ怯えたような表情を向ける男と、不安そうに此方の様子を伺う幾つもの視線。理解が追い付かず、一体何が起こっているのかと半ば放心状態で廊下に座り込んだままで居たものの碌な栄養を摂っていない中で暴れた事による反動だろう。突然意識が遠退くのを感じ、誰かの別の悲鳴を聞いたのを最後に意識は途絶えていて。 )
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