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白む空に燻る紫煙 ---〆/5051


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自分のトピックを作る
5024: アルバート・エバンズ [×]
2025-06-30 22:36:42

 






( 2人の反応はもっともだ、自分が余りにも急に周囲に迷惑を掛ける事を願い出ている自覚はあった。けれど長い沈黙の後、非常勤での勤務を許可する言葉を警視正が紡いだ事に安堵する。日数を減らし療養しながらの仕事であれば、少しずつ心身の状態は元に戻って行くかもしれない。正直な所今休職を選択する事には、戻れなくなってしまうかもしれないという一抹の不安もあったため続いた警視正の言葉に頭を下げて感謝を示す。たったひと言、問いかけられた言葉に目の前の警視正の瞳を真っ直ぐ見詰め、少しして小さく頷くと「_______恐らく、」とだけ言葉を紡いだ。恐らく、この状態を”限界“と言うのだろう。胸の内に渦巻く苦しさを何処へも追いやれない。どういう訳か捜査に一切の熱を持てず、ただ全ての事件から離れた所に居たいと感じた。間も無く手持ちが切れる鎮静剤を服用しなくなれば、たちまち体調を崩す可能性もある。恐らく限界なのだ、自分の心身は。 )







 

5025: ベル・ミラー [×]
2025-06-30 23:22:23





ウォルター警視正



( その一言に全ての気持ちが籠っている気がした。『…わかった。』と、先程と同じ言葉を返した警視正は、尚俯いたままで居るミラーの名前を呼び相手に手渡す予定だった書類を渡し『この捜査はお前に任せる。スミスが今何の捜査も請け負っていない筈だ、彼と行ってくれ。今直ぐにだ。』と、或る意味での退室を促し。若干の戸惑いを見せたものの、命令に背く事無く頭を下げミラーが部屋を出て行くと残されたのは2人。改めて相手を真っ直ぐに見据え、深く長い息を吐き出してから少しばかり表情を緩めると『お前の選択はきっと正しい。非常勤であっても、例え休職する事になったとしても、居場所が無くなる事は決して無い。…頼られる事を望む人が近くに居る事を忘れるなよ。』刑事に拘る相手が抱えるだろう不安を少しでも払拭出来たらと言う思いでの前者を、そうして暗に自分もその内の1人なのだと含ませた後者を告げつつ、『話しておきたい事は他にあるか?』と問い掛けて )






5026: アルバート・エバンズ [×]
2025-07-01 00:01:40

 






( 捜査を命じられた相手が部屋を出て行くのを見届けると、警視正に向き直る。続いた言葉には迷惑を掛ける事への申し訳なさも募るのだが、“居場所はなくならない”という言葉は漠然とした不安を和らげてくれるものだった。「……犯人逮捕だけを目指して捜査に心血を注いで来た筈なのに、男を逮捕した後に残ったのは虚無感だけでした。其処で、“糸が切れた”のだと思います。少し足を止めないと、これ以上前に進めない気がして、」自分が休みを貰いたいと申し出るに至った感情を、あくまで理性的に伝える。薬を飲まなくなれば、嫌でも無理をした皺寄せが来るだろう。心が壊れてしまう前に、少し休む時間が必要だと自分自身で感じていた。「迷惑をお掛けしますが、非常勤で出来る事はきちんと熟すつもりです。」と告げ、それ以上今話す事は無いと首を振り。 )





 

5027: ベル・ミラー [×]
2025-07-01 09:28:20





ウォルター警視正



___今回の事件の被害者の顔は、私も確認している。心身にどれだけの負荷が掛かるものだったかは想像に容易い。…心が壊れる前に、お前自身が気付けて良かったよ。
( 目前の相手が語る言葉は普段通り理性的で、その表情や声色にも特別大きな不調が見える訳では無かった。だが、今は逆にそれが恐ろしいと感じた。まるで嵐の前の静けさの様な。出張から戻って来て直ぐに2人が請け負った捜査の被害者と犯人を確認して絶句したのは今朝の事だった。被害者が余りに見覚えのある顔___勿論記憶にある女性とは別人だと理解していたが似過ぎていたのだから。背凭れに体重を掛ける様に重心をずらし座り直すと、首を振る相手に頷き『では、もう戻って構わない。仕事の日数や時間は任せる。』と、勤務のやり方は相手に委ねる形を取り。___一方スミスと共に指定された場所の巡回をしていたミラーの心は酷く不安定だった。勿論それをおくびにも出さず平静を装いはしていたが、あの相手が自分から非常勤を願い出て休職を視野に入れているとまで言ったのだから当然と言えば当然だ。アダムス医師から臨時処方されている鎮静剤の残りは後僅かの筈、当然飲まなくなれば副作用が現れるのは時間の問題だろう。思わず漏れそうになった溜め息を飲み込み、近隣に住むご婦人に“FBIが巡回した”事を、地元警察も巡回を強化する事を伝え、また何かあれば連絡を、とスミスと共に署へと戻って行き )






5028: アルバート・エバンズ [×]
2025-07-01 16:38:12

 





( その後、月水金の3日を勤務日とする事が決まり、其の日に纏めて報告書などを確認する事となった。翌日の休みに備えて既に上がって来ている報告書に目を通しているうちに気付けば夕方になっていた。鎮静剤の効果で、矢張りまだ意識が途切れるような感覚があるものの捜査のように頭をフル回転させる必要のない業務では、そこまで大きな不便さを感じる事は無い。寧ろ鎮静剤が切れた時、また以前のようにほんの些細な事で頻繁に発作を起こす状態に陥る事が怖かった。報告書に目を通し終えると眼鏡を外し、中身の冷たくなったマグカップを手にしてコーヒーを啜る。ちょうど相手とスミスが出先から帰ってきたのだろう、窓の向こうで部屋の外の人の動きが目に入るとそちらに視線を向けたものの、相手に声を掛ける事は選ばなかった。 )






 

5029: ベル・ミラー [×]
2025-07-01 22:49:45





( 署に戻り直ぐ警視正に近隣住人の不安を落ち着かせる事が出来たとの報告はしたが、そこで相手の願い出た非常勤の話を聞く事はしなかった。警視正もまたその話題に触れる事は無く、刑事課フロアに戻ればスミス捜査官とは互いに別れ自席へと。___頭の中にあるのは勿論先程の相手と警視正の会話だ。鎮静剤の服用が無くなった後の副作用については勿論懸念していた。けれどそれよりも前の段階で、相手を襲っていた虚無感の大きさを見誤って居たのが正直な所だ。この後の反動の大きさも、最早想像が出来ない。険しい面持ちで席を立ち警部補専用執務室の扉をノックする。中から入室の許可が来れば扉を開け、その表情は意識的な微笑。「戻りました。そろそろ熱いコーヒーが必要な頃かと思って、」手を伸ばし、マグカップを受け取る姿勢を見せて )






5030: アルバート・エバンズ [×]
2025-07-01 23:21:21

 





( 部屋に入って来た相手が先程の事を意識してか、いつもよりほんの僅かにぎこちない微笑を浮かべた事に気付く。コーヒーを淹れると暗に言われると「…よく分かったな、」と、先ほど空になったばかりのマグカップをおとなしく相手に手渡して。熱いコーヒーをマグカップに淹れて戻ってきた相手に礼を述べひと口其れを啜ると「不安がってる地域住民は大丈夫だったのか、」と先程の捜査の事を尋ねて。お互いに本質に触れぬよう出方を窺っているような状況だとも思う。「_____休みの日は、家に居ても良いか?」と徐に尋ねたのは、相手が仕事に出て自分が休みの時他人を家に残す事を相手が快く思わない可能性を考慮しての事。近場のホテルにも空きはあったと付け足し、必要ならそちらに移ると。なんだかんだで相手の家に居座っている状況も、そもそも何とかしなければならないのだろうが。 )







 

5031: ベル・ミラー [×]
2025-07-01 23:45:50





( 熱いコーヒーを淹れたマグカップを相手に手渡し、そこで再び自席に戻る事は選ばなかった。執務室の扉を閉め備え置きのソファに腰掛けると問い掛けられた捜査状況に「一先ずは問題無いかな。地元警察の巡回強化の説明もしたし、納得してくれたと思う。…スミス捜査官が凄い親身でね、結構頑固なお婆さんって聞いてたんだけどすっかり打ち解けて、今度お茶でもって誘われてた。」後半先程のぎこちないものでは無い、普段通りの屈託のない思い出し笑いと共にそう答え。___と、先に“本質”に繋がる部分に触れたのは相手の方だった。流れる空気が僅かに変わったが、それは決して悪いものでは無い。「勿論。」と、僅かの間を空ける事も無く了承する。「寧ろ今更ホテルに泊まられる方が嫌。もう1人で眠れる自信無いし、いっその事このまま一緒に住めば良いとさえ思ってるくらい。」念の為声量こそ落としたものの、淀見なく紡ぐ言葉の数々は勿論心の底から思っている事だが相手には戯言くらいの軽さで捉えられるだろう。言い切ってから一つ息を吐き出した後。沈黙を置いてから「__今は苦しくない?」と、今度は此方から“本質”に繋がる問い掛けを )






5032: アルバート・エバンズ [×]
2025-07-02 08:58:34

 





( 相手の言葉にスミス捜査官の性格を思い、今回のような件には適任だろうと納得する。仮に依頼通り自分が行っても、住民と打ち解ける事は到底出来ない。本当の意味で住民を安心させ信頼を勝ち得る事が出来たのは2人の功労だろう。相手から返ってきたのは了承の言葉。このまま一緒に住みたい、という冗談めいた言葉には呆れたような反応を示しただけで。いつも通りのやり取りの中で、相手から紡がれた問いに再び視線を持ち上げる。「…体調は問題無い、」と答えたものの、胸のうちに広がる苦しさのようなものは容疑者を逮捕したあの日から心に纏わり付き、気力を削いで行くようだった。「_____事件を解決してからの方がしんどい。…目的を持って捜査をしている時は、突き動かされるように動けて居たのにな。」と言葉を落として。かなりの無理をして捜査を続けた結果にもたらされた虚無感に絶望した、精神力が切れたというような事なのだろうが、この苦しさを取り払う事が出来ないのだ。何も考えずに眠り込んでしまいたいとさえ思った。 )





 

5033: ベル・ミラー [×]
2025-07-02 13:33:00





( 案の定返って来た言葉の無い呆れた表情に態とらしくにっこりと微笑み終了を。鎮静剤や鎮痛剤のお陰で物理的な痛みや苦しみに襲われはせずとももっと別の___自分自身では何処にやる事も出来ない虚無感にまるで全身を覆い尽くされ、内側からじわじわと侵されて居る感覚があるのだろうか。そうしてそれは事件解決と共に多くの“氣”を奪い去って行った。正しくそれが“糸の切れた状態”だろう。「…本来立ち止まるべきだった時に、薬を使って強引に進んだからね。沢山の無理と沢山の気持ちが溢れて、きっと少し疲れちゃったんだよ。身体が、休むのは今だよって教えてくれてるんだと思う。」抱える虚無感を取り除く事はどうしたって己には出来ないだろう。それでも静かに紡いだ言葉はあくまでも穏やかなもの。「後の事は何も心配しないで。確りやるから。」と続けてから、「…鎮静剤、後何日分残ってる?」もう1つの、次はそれが無くなった後にも来るだろう副作用の心配からそう問い掛けて )






5034: アルバート・エバンズ [×]
2025-07-02 15:52:26

 





( レイクウッドに赴任し相手と共に捜査を始めた当初は、殺人事件の捜査経験もない新人さながらの捜査官で戦力になるどころかお荷物だとさえ思っていた訳だが、今はどうだろうか。“心配しないで”という言葉を何の違和感もなく受け入れている自分が居た。「…お前もそろそろ、独り立ちできそうだな。」相手の頼もしい言動と捜査経験を鑑みれば、小さな事件からであれば任せられる日も近そうだと純粋な感想を述べたのだが、今の相手を不安にさせるものだっただろうか。鎮静剤は今朝飲んだ時点で残りが2錠だった事を思うと、休みの明日は飲まずに翌日の仕事の為に取っておくべきかもしれないと考えつつ「あと2日分残ってる。必要な日の為に取っておくべきかもな、」と告げて。 )






 

5035: ベル・ミラー [×]
2025-07-02 20:23:48





( 何も心配する事無く、自分自身の心と身体を一番に考えて確りと休める様に。そんな想いで自信満々に送った笑顔と言葉だった。だからこそ相手からの返事は望ましいもので認められた気持ちに本来喜びこそ湧けどこんな…心臓が嫌な脈打ち方をする筈が無いのに。何故だか何処から溢れたのかわからない恐怖心に身体が固まる。言葉を間違えた訳でも、返事が意味深だった訳でも無い。それなのに___「っ、勿論、エバンズさんの直属の部下だからね。でも…やれるのは今回だけ。エバンズさんが休んでる間だけで、今まで通りの勤務に戻ったら、また隣に立ってくれなきゃ、」相手に見えている表情は焦燥や、恐怖や、不安が入り交じったものなれど自分自身ではどんな顔をしているかわからなかった。ただ、やけに必死に訴えた言葉がFBI捜査官として甘ったれたものだと言う事だけは頭の片隅で気付いたのだが、それ以上に不安感が勝ったのだから仕方無い。鎮静剤の残り数は思ってた以上に少なく、取っておく、との言葉には同意を示す様に頷きつつも「家で1人の時、もし苦しくなったら躊躇わずに飲んで。」仕事の時を思って耐えるのは駄目だと念を押して )






5036: アルバート・エバンズ [×]
2025-07-02 22:15:23

 





( 相手の働きを認める意味で発した自分の言葉に対して、相手は不安や焦りの入り混じった表情を浮かべた。今の状況で相手を一人前と認める事は、相手を置いて自分が居なくなる事を連想させたのだろう。正直な所、暗に自分が居なくても相手は大丈夫だと言葉にしておきたかったという気持ちが、微塵も無い訳ではない。内側から崩れて行きかねない不安定さを抱えたままでは、“万が一”を考えてしまう。万が一自分が刑事である事を諦めたら、相手は1人でやっていかなければならないのだ。けれど相手の表情を見て、其れを言葉にする事は選ばなかった。「お前が待ち構えてると思うと、気が休まらない。」と言いつつ呆れた表情を浮かべて。辛かったら鎮静剤を飲むようにという言葉に頷きながら「…もうすぐ片付く。」と徐に告げ、然程遅くならずに帰れる事を伝えて。 )






 

5037: ベル・ミラー [×]
2025-07-02 23:10:49





( 己はもう捜査1つ請け負った事の無い新人さながらの捜査官では無い。まだまだ未熟な面は多々あり日々反省の毎日ではあるがそれなりに経験も積んだし、様々な人や事件とも向き合って来た。相手が居なければ何も出来ない、なんて甘えは許されない筈だと言うのはわかっているが、一度相手の儚さに触れてしまった心はその恐怖を直ぐ様思い出す様になってしまっていたのだ。悪夢に魘され苦しんだ夜が明け空が白み始めた頃、漸く発作が落ち着いた相手の瞳に大きな疲労と空虚な色が宿っているのを何度も見た。眩しい程の月明かりの下、その光を集めた碧眼が切なそうな、寂しそうな色を宿したのも何度も見た。何時か__何かのタイミングで、居なくなってしまうのでないかと言う漠然とした不安が付き纏い続けていた。相手が返した言葉は何時も通りの色を纏ったもので、表情もまた見慣れた呆れ顔。「何それ。私の事ストーカーか何かだと思ってるの?」と、じっとりとした瞳を一瞬向けたがその口元には明らかな安堵を宿した笑みが浮かび。___仕事を終えた相手と共に署を出たのは30分程が経ってから。帰宅後、部屋着に着替えソファに座る相手を一瞥し寝室に行くと、戸棚の引き出しの奥から一つの鍵を持って戻って来る。「…エバンズさん、これ。」それを相手に差し出しながら「この部屋の予備の鍵、持ってて。私が仕事でも自由に外に出られるように。」鍵を渡す理由を説明しつつ、軽くはにかんで見せて )






5038: アルバート・エバンズ [×]
2025-07-02 23:51:16

 






( 相手の家に戻りソファに身体を預けていると、寝室から出て来た相手に“何か”を手渡される。視線を落とせば、それは銀色の鍵。相手の家の合鍵だと理解すると、少し驚いたように再び視線を相手に戻したものの何を言おうか迷って言葉は出なかった。自分を気遣っての事だと言うことは分かるのだが、仮にも女性の部下の家の合鍵を受け取るのは如何なものかと考え、同時にこの状況も端から見れば十分問題だと思い直す。再び視線を手元の鍵に戻し、頭の中には色々な思考が入れ替わり立ち替わりしていたのだが、ようやく「……悪いな、落ち着いたら返す。」と言葉を発し、今は受け取る事として。身体は疲れて居るのだが、相変わらず眠る事が怖かった。鎮静剤の効果で落ち着いている日もあったのだが、今夜はまた夢見が悪いかもしれないと思いながら眠りに着くのはどれほどの月日が経っても慣れないものだ。今夜は睡眠薬を飲んで眠ろうと、錠剤を取り出すとキッチンで水を汲み其れを飲み込んで。 )







 

5039: ベル・ミラー [×]
2025-07-03 00:25:06





( その反応は至極自然なものだろう。少しの驚きを表情に此方を見たり手元の合鍵を見たりを繰り返す相手の姿を緩い笑みのまま見詰め、ややして漸く受け取る気を見せた様子に口元の笑みを色濃いものにすると「返さなくても良いよ。何時かエバンズさんが此処を出て行った後も、何時でも泊まれる様に。」何の躊躇いや淀み無く、これまた絶対に相手は困惑するだろう返事を返しつつ、その表情を見たいと言う若干の意地悪心を持ちながらも、敢えて何事も無かったかのように相手に背を向け部屋着に着替える為寝室に戻り。再びリビングに来た時、相手は丁度錠剤を飲み込む所だった。それが安定剤か睡眠薬かまでを一瞬の判断で出来る訳も無かったが、何方にせよ眠る事に少なからず恐怖心を抱いている事は間違い無いだろう。人が身体を休める為、当たり前に訪れるその時間が、相手にとっては恐怖や苦しみの時間となる事が酷く心を締め付けた。「…ラベンダーの香りは苦手?」唐突にそう問い掛け相手を見上げる。「新しくアロマを買ったの。強い香りじゃないし、もし苦手じゃなかったら寝室に置こうかなって。」ストレスを緩和してくれる香り、なんてそんな物で楽になるなら誰も薬など飲まないと思うのだが、“そう言うもの”を少しだけ取り入れるのも悪くは無いと思ったのだ。気休めでも、何だって。軽く相手の背に触れ、その手を緩やかに動かす事で言葉の無い“大丈夫”が少しでも届くと良いと )






5040: アルバート・エバンズ [×]
2025-07-03 02:33:13

 






( さも自然な事かのように紡がれた言葉に、再び相手に視線を戻す事となる。一緒に住んでいる訳でも、家族でもない、謂わばただの上司である自分が相手の家の合鍵を持っていていつでも出入り出来る、なんていう状況はどう考えても可笑しい訳で返答に困った事でやや眉間に皺が寄り。結局言葉を発するよりも前に相手は寝室へと戻っていき、鍵に視線を落とすと大人しく其れを鞄へとしまい。リビングへと戻って来た相手からの突然の問い掛けには少し首を傾げたものの、ラベンダーの香りのアロマを、という言葉に納得して軽く頷く。「強い香りじゃなければ大丈夫だ。」と答えて。やがて仄かなラベンダーの香りが室内に漂うと、確かに気持ちを落ち着ける効果はありそうだと思いつつベッドに横になり。 )






 

5041: ベル・ミラー [×]
2025-07-03 07:32:11





( 部屋の中に漂うラベンダーの柔らかな香りを感じながら相手の隣に横になる。先程飲んでいた錠剤が効果を確りと発揮し朝まで静かで安らかな眠りを相手に齎す様に、と願うのだがそれが幾度となく裏切られて来た事も知っていた。だからこそ相手の恐怖は消えないのだ。此方に向けられる背に先程と同じ様に掌を当て優しく擦りながら「__何かあったら私を起こしてね。」と告げて目を閉じる。それから暫くの間眠る事は無かったものの、やがて背を擦る手の動きがゆっくりとしたものに変わり、ややしてその動きが完全に止まった頃静かな寝息をたて眠りの淵へと落ちて行き )






5042: アルバート・エバンズ [×]
2025-07-04 01:49:06

 





( 睡眠薬は深い眠りをもたらした。夢を見るよりももっと深い場所に沈んで眠っているような、遠くで何かの夢を見ているような、そんな感覚だけがあったが内容までははっきりと認識できない。いつもは睡眠薬を飲んでも悪夢を見て眠りから引き摺り出される事が多々あったが、今は落ち着いているようだった。---鎮静剤によって抑えられていた物が、その抑えを押し退けて浮かび上がろうとしているかのうように遠かった夢がやがて少しずつ鮮明になり、”何の夢か“に気付きそうになった事で目が覚める。少し呼吸が上擦り鼓動が速くなっていた。未だ外は暗く遠くの空が青みを帯び始めた夜明け前。相手が隣で小さく寝息を立てているのを見ると、音を立てないようにそっとベッドを抜け出してキッチンへと向かって。無理をしていたにも関わらず此の所体調が落ち着いていたのは、間違いなく鎮静剤のお陰だろう。副作用も少なく効果が緩やかだと言って処方された薬だが、あくまで一時的な対処法。この薬も長く連続服用する事は出来ず、楽だからと言って大量に処方して貰える物でもない。そして其の鎮静剤の効果が切れかけている事で、身体の不調や夢見の悪さが程なく戻って来る事も感じていた。其れが怖くて、少しでも長く安寧の中に居たくて、睡眠薬をもう一錠飲みベッドに戻る。やがて少しずつ微睡み始め、相手が目を覚ます朝になっても身体を丸め眠り込んでいて。 )






 

5043: ベル・ミラー [×]
2025-07-04 08:50:38





( ___目が覚めたのは携帯のアラームが鳴る数分前。鳴り出す前にOFFのボタンを押し隣を見れば珍しい事に相手は静かな寝息をたて未だ眠っていた。普段は相手の方が先に目覚める事が多く、こうして寝顔を見るのは此処最近ではとても珍しい事。表情は苦しげでは無いものの、それはきっと薬が効いてるからだろう。その寝顔を暫し見詰めながら起こさない様に柔らかな焦げ茶の髪を緩く撫でる。起きている時には出来ない行為ではあるが、例え上司とて愛おしいと感じる時は思わず抱き締め撫でたくなるのだ。このまま悪夢の無い眠りの中に少しでも長く居て欲しいと、相手を起こす事は選ばずリビングに行き身支度を済ませて。___家を出る迄の残り時間は紅茶と共に過ごす事にした。ソファに座り少し濃いめに淹れた紅を飲みながら、音量を小さくした情報番組を見る。この地域への台風接近、数日後には直撃を知らせるニュースと、少しばかり強くなった風が窓ガラスを叩いたのは同時だった。数日は晴れの空を見る事は出来ないのかと小さく息を吐き出し、その後続く番組をぼんやりと眺めながら、それでも頭の片隅にあるのは相手の日々の過ごし方や体調の事で )






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