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白む空に燻る紫煙 ---〆/4959


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自分のトピックを作る
4944: アルバート・エバンズ [×]
2025-04-22 12:21:42

 






( 相手と重なっていた視線が外れ、背中を摩られながら懸命に苦しい呼吸を繰り返した。相手の瞳の色が見えなくなった事で強制的に引き出されていた記憶は少しずつ薄れ、軈て自分が今居る場所を理解すると、背中を摩る相手の手の動きが糸口となり時間を掛けながらも酷い過呼吸は徐々に落ち着きを見せて。______後に残るのは倦怠感。汗ばんだ身体は重たい疲労に押し潰されそうだった。発作の症状が落ち着いてからも何処か朦朧として相手と視線が重なる事のないまま、少しして糸が切れるようにソファで眠りに落ちていて。酷い発作は、束の間の眠りの後に痛みをもたらした。数時間意識を失うようにして眠ったものの、痛みに意識を引き戻される。身体が辛い状態が続くと精神面にも影響が出るもので、もう捜査に関わりたくない、全てを放棄して逃げ出してしまいたいという気持ちに苛まれていた。痛み止めを飲もうとゆっくり身体を起こし、サイドテーブルに掴まりながら立ち上がり。 )






 

4945: ベル・ミラー [×]
2025-04-22 14:00:20





( ___狂った呼吸を繰り返し、涙ながらに痛みに耐えた相手が意識を失う様にして眠りに落ちたのは果たしてどれ程の時間が経ってからだったのか。テーブルの上のグラスをシンクに置き、捜査書類を相手の鞄に戻してからソファに横になるその身体に起こさぬ様静かに掛け布団を掛ける。暖色の間接照明にぼんやりと照らされた相手の顔は青白く、長い睫毛の下の碧眼は閉じられた瞼により見えない。小さな小さな疑念の種は確かに心の奥底に植え付けられ、相手の顔を見詰める緑眼に揺らぎがチラつく。___ベッドに戻る事も無く床に座り込み、ソファの端に頭を乗せる体勢で何時しか浅い眠りに落ちていた。掛け布団が擦れる音と、直ぐ側で人の動く気配を感じ意識が浮上すればゆっくりと頭を上げ。果たしてそこには目を覚ました相手の姿があり、身体を支える様にサイドテーブルに掴まり立っている。「……何取る?」少しの沈黙を置いてから驚かさない様に抑えた声量でそう問い掛け、暗に座ってて欲しいと。その際視線を合わせなかったのは胸の奥で燻る何かを認識しているからか、無意識か。それは自身もわからぬ咄嗟の行動で )






4946: アルバート・エバンズ [×]
2025-04-23 03:02:58

 





( 不意に相手の声が聞こえて其方に視線を向けたものの、相手と視線が絡む事は無かった。かと言って相手が敢えて目を合わせないようにしているような不自然さも感じず「……鎮痛剤を貰えるか、」と素直に答えるとソファに座り直し。もう少し薬を増やしてでも楽になりたいと思う程に調子は良くない。朝方アダムス医師に連絡を入れる事を考えつつ、相手が錠剤と水を持って来てくれた事に対して礼を言い其れを飲み込んで。浅い眠りを繰り返すだけで頻繁に目を覚ます事を思えば、ベッドに戻る気にはならなかった。「…悪いが、今日は此処で休む。お前はベッドで休め、」と告げて。 )






 


4947: ベル・ミラー [×]
2025-04-23 08:42:30





( 鎮痛剤を飲み込む相手の横顔を控え目に見詰めつつ、謝罪と共に紡がれた眠る場所の指定には素直に首を縦に動かす事が出来なかった。少しだけ下げた視線と共に沈黙を挟む事数秒。「__私も此処で寝るって言ったら?、」視線はソファでは無くその下の床。その控え目な聞き方は初めて相手と共に“お泊まり”をした時に少しだけ似ていただろうか。最もその時同じ場所で眠りはしなかったのだが。そうして思い出すのはもうひと場面。何時だったか、たった一度だけ相手と共に床に横になり眠った事があった。行儀は悪かったがあの時はあれで良かったとさえ思った気持ちはまだ覚えている。___だが、今回はどうだろうか。相手の返事次第では1人で眠る事になりそうだと、何方の返事が来た所でこれ以上は何も言わず頷く事を決めれば、ぼんやりとした間接照明の中で立ったまま相手の言葉を待って )






4948: アルバート・エバンズ [×]
2025-04-24 02:01:08

 





( “此処”というのはソファの下、床の事を指しているのだろう。控えめな問いに少し困ったような表情を浮かべた後「_____身体を冷やす。今日はベッドで休め、明日も忙しくなる。」と告げて。床で眠ったのでは身体が冷えるだろう、此の所の捜査も思わしく進まない事で相手にも少なからず疲労が溜まっている筈だ。ゆっくり休むようにと伝えて、ベッドへと促して。痛みが少しでも落ち着く事を願いながらソファの上に身体を横たえ、目を閉じて。---どれ程の時間眠れたかは自分でも分からなかったが、うとうとと浅い眠りに落ちては目を覚まして暗闇の中でただ横になっている、という事を繰り返している内に朝になっていた。痛みは少し抑えられているものの、昨晩の発作が響いているのだろう。身体は重たく感じられ、執務室での事務作業ならまだしも、捜査の為に現場に赴く事は困難に思えた。ゆっくりと息を吐き出し、ソファに身体を起こすと朝の薬を取り出して。 )






 

4949: ベル・ミラー [×]
2025-04-24 11:05:48





( 返って来た返事はNOなればそれ以上は何も言わず促されるまま寝室に行き。ベッドの真ん中に寝る事をせず端に身を横たえたのは何時もの感覚があるからか。それとももしかしたら夜中目を覚ました相手が戻って来る可能性があると思ったからか。伸ばした手で相手の居ない横のシーツを軽く撫でながら、掌に感じる冷たさと共に何時しか眠りに落ちていて。___朝方、目を覚まし顔を洗ってからやる一番最初の事はコーヒーを淹れる事。何だか無性に苦いのが飲みたくて、泥の様に濃いコーヒーに砂糖もミルクも入れる事無くキッチンで立ったまま飲み進め。ソファに横になっていた相手が身動ぎをした事で視線は其方に流れる。薬を取り出す動作を一瞥してからグラスに水道水を注ぐと静かに歩み寄り。「…おはようございます。」朝の挨拶と共にグラスを手渡した後、再びキッチンに戻ると胃に負担が掛からぬ様次は少し薄めに淹れたコーヒーをソファ前のテーブルに置き。「__仕事行く前に病院寄ろう。1人で良いって言うなら、私は先に聞き込みしてるから。」此処数日、相手の様子は目に見えて悪い方に急下降していた。だからこそ出す病院の話で、捜査に穴を開ける事を良しとしないそこから拒否するのならば、己は付き添わないと道を作って )






4950: アルバート・エバンズ [×]
2025-04-26 04:16:57

 




( 朝、相手に手渡された熱いコーヒーを口にして脳を目覚めさせる。病院に行くと言う提案を拒否しなかったのは、自分でもそうすべきだと感じていたから。軽く頷く事で病院に寄る意思がある事を伝えると「…病院の駐車場まで送ってくれ。終わったら直ぐに向かう、悪いが先に捜査を進めていて欲しい。」と告げて。点滴なりなんなり、軽く処置をして貰って直ぐに捜査に合流すれば少しのタイムロスで済むだろう。「監視カメラの映像も取り寄せていた分が午後に届く。アンナの行動を洗い出そう、」午後には監視カメラの映像が届くはずだった。アンナが事件に巻き込まれるまでの足取りを掴み、接触した人物を特定するため_____地道ではあるが、映像を片っ端から確認する作業が発生する。のんびりしている暇は無いと自分自身に言い聞かせつつ、朝の準備を整えて。 )







 

4951: ベル・ミラー [×]
2025-04-26 10:54:00





( 病院に行く事を拒否されなかった事に安堵を抱きつつ頭を縦に動かして。__相手からの連絡を受け取ったアダムス医師は午前診察としては早い時間だが快く了承してくれた。病院に到着次第診察室1に入って来て欲しいと相手のスマートフォンにメッセージを残し。__朝の準備が終わり、総合病院の駐車場に相手を下ろす。「何かあれば直ぐに連絡してね。」と、相変わらずの心配を滲ませつつも言われた通り捜査を進める為現場へと車を走らせ。___指定した診察室に入って来た相手を見るや否や、アダムス医師は僅かに眉間に皺を寄せた。それは相手の顔色も目下に住み着く隈もとんでもなく悪い色だったから。挨拶もそこそこに『点滴の前に診察をしますね。』相手の腕を取りそこから血圧測定を、それから心音や脈の乱れの確認を険しい表情で進めていき )






4952: アルバート・エバンズ [×]
2025-04-27 15:16:21

 





( 相手に病院まで送ってもらい、駐車場で別れて指定された診察室へと向かう。顔を合わせたアダムスは普段よりも険しい表情で診察を促すものだから、顔を見ただけで体調が悪化している事が分かるのだろうと気不味い表情を浮かべつつも椅子に腰を下ろして。淡々と行われる血圧測定や脈拍の確認の様子を静かに見ていたものの「______正直、此れまで担当したどの事件よりもきつい。被害者が……妹に似過ぎているんだ。違うと頭では分かっていても、些細な事でフラッシュバックが起こる。」と、徐に言葉を紡いで。“少しあの事件に似ている”と伝えていた今回の事件、被害者が妹に瓜二つなのだと打ち明けて。「眠れない上に、1日に何度も発作を起こす。捜査が進展せず長引く程に、目を背けて逃げ出したい気持ちばかりが膨らむ、」これまで“捜査を続ける為に”と治療を求めて来た自分としては、医師に対して弱音を吐く事など無かったかもしれない。けれど今は、あまりに辛くて、捜査を降りたいとさえ考えている。しかし仮に捜査を降りたとしたら、身勝手な都合で全てを放り出した自分を許す事が出来ず、また根深い後悔と自己嫌悪が刻み込まれるのであろう事も理解していて、安易に選ぶ事は出来なかった。「…少しでも良いから、楽にしてくれないか、」紡いだ言葉は、かなり追い詰められている事が伝わるものだっただろうか。 )







 

4953: ベル・ミラー [×]
2025-04-28 00:21:32





アダムス医師



( 不整脈の兆候も見られず、心音もやや速めではあるが今の段階で特別急ぎの処置をしなければ命の危険がある訳では無い。数日前のカルテと見比べつつ、相変わらずの険しい表情で慎重に状態を確認していた正にその時。思いもよらぬ“告白”が鼓膜を揺らせば驚いた様に相手を見詰め。数秒、珍しく心配から来る僅かな怒りを滲ませた口調で『…それは“少し”とは言わないんですよ。』と。以前相手が事件の説明をした時の曖昧な言葉は確りと覚えていた。『今回の事件の被害者が妹さんに似ていると言う事は、どうしたって“あの事件”を思い出す事に繋がる。それは貴方自身が良くわかっている通り意志とは関係無くです。そんな状態で捜査を続ければ、普段は何ともない筈の些細な物音や匂いが事件や妹さんに結び付いてどんどん悪い方に堕ちて行くのは当たり前です。』相手を真っ直ぐに見詰めながら厳しい口調でそう告げるのだが。続いた相手にしては珍しい弱音には険しい表情を僅かに緩め『__エバンズさん、私は刑事ではありませんので無責任に聞こえるかもしれませんが、全ての事件を貴方が解決しなければならないんですか?“逃げたい”と言うのが今の貴方の正直な気持ちなら、その心の声に従ってあげて下さい。貴方が今無理をして倒れれば、この先どの捜査も出来なくなる。それでは本末転倒でしょう。』まるで言い聞かす様なゆっくりとした言葉を紡ぎつつ、それでも簡単に選べる道でも無い事は理解していた。簡単に選べていたのなら、今相手は此処には居ないだろう。『__ひとまず点滴の処置をしますね。前回とは違う薬で、時間は1時間程です。…睡眠薬に似た成分も入っているので少し意識が朦朧とするかもしれませんが、直ぐに治まるので安心して下さい。』まるで懇願の様にも聞こえる追い詰められた言葉に一度目を閉じてから見せた表情は、不安を煽らない様にと浮かべた穏やかな笑み。相手を処置室に促しベッドでその細く感じられる腕に針を刺すと『暫くの間は落ち着いていられる筈です。』管を通った液が相手の体内に確りと入っている事を確認し、『目を閉じて下さい。』例え眠る事が出来なくても今のこの時間だけは少しで良い、身体も心も休めて欲しいと )






4954: アルバート・エバンズ [×]
2025-04-28 03:39:46

 





( フラッシュバックが起こり易くなるのも当然の環境だと、相手は自分の言葉に対して怒りを滲ませた。「些細な事が、自分の意思とは関係なく過去の記憶に繋がる……その状況は、薬で抑える事は出来ないのか、」と尋ねたものの、精神安定剤や発作止め以上の何かは期待出来ないだろう。相手の言う通り、全ての事件を自分が解決しなければならない訳ではない。それなのに勝手な使命感と義務感に駆られて、自分で自分を追い込んでいると思われても可笑しくないだろう。けれど其れは、あの事件以降続く”焦燥“のようなもの。目の前で起きている事件をなんとか解決しなければと、のめり込んでしまうのだ。______自分の気持ちに正直に、と言われて思うのは、”逃げ出したい”という気持ちと同じくらい、それ以上に“アンナの無念を晴らしてやりたい”という気持ちがある事だった。明確な言葉で応える事はしないままに、ベッドに横になり相手の説明に頷く。普段より長い時間が掛かる処置だったが、少しでも身体が楽になるならという思いで言われた通りに目を閉じる。---静かな室内で、やがて相手が説明した通りにぼんやりとした感覚が身体を包んだ。閉じた瞼の奥、暗闇の中で身体が宙に浮いているような感覚。眠りの狭間を漂いながら少しだけ息がしやすくなっていくような気がした。 )







 

4955: ベル・ミラー [×]
2025-04-28 11:10:22





アダムス医師



( 相手の問い掛けには首を横に振る事で無理だと伝える。___正確に言えばそんな薬が無い訳ではない。様々な種類の薬を組み合わせ多くを服用すれば痛みを完全に取り除く事も、過去の記憶を閉じ込め発作もフラッシュバックも起こさなくする事も出来るだろう。けれどそれは諸刃の剣だ。後に残る副作用は自我を喪失させ生きる屍と言っても過言では無い程に生命力を奪う。真っ白のベッドの上でただ寝たきりのまま、僅かな光だけを瞳に宿した状態で何かを考える事も誰かと会話をする事も無い。それは果たして生きているだろうか。相手の望む“楽”の地点はそこでは無い筈だ。___ポタ、ポタ、と落ちる薬液のスピードを調整しつつ、目を閉じたまま静かな呼吸を繰り返す相手を見下ろす。“贖罪”の為に立ち続ける相手から仕事を奪えばそれこそ生きる意味を無くしてしまうかもしれない。けれど心身に伸し掛る不可は重く茨の様に絡み付きその鋭利な棘で心を傷付け続けるだろう。何が、どれが、相手にとっての正解なのかわからないのは己も、ミラーも、そうして相手自身も思う所なのかもしれない。それでも医者として、長く相手と向き合って来た者として、楽になって欲しいと思うのは当然だ。何時か色濃く浮かぶ隈が少しでも薄れて欲しいと一度だけ小さな息を吐き出し後、診察室へと戻って行き )






4956: アルバート・エバンズ [×]
2025-05-01 00:33:06

 




( 強い薬と言うのは際限なく、自分を生きた屍にしてしまうものもある。これ以上強い効力を持った薬は無いと相手が言うのは、今の生活を維持出来る上限が此処だと言うことなのだろう。それ以上食い下がる事はなく、静かに目を閉じたままでいて。---意識が宙を揺蕩うような感覚に包まれたまま、少しは眠っていたのかもしれない。目を覚ますと身体はだいぶ楽になっていて、此れなら聞き込みに出る事も問題なさそうだと思うと身体を起こして。意識が朦朧とするような感覚も既に消えていた。相手に点滴を外して貰い小さなパッチを貼られると捲っていた袖を下ろしてボタンを止める。「……今投げ出したら、きっと深い後悔に苛まれる事になる。妹を、______2度救えなかったと思いたくない。」徐に告げたのは、先ほど吐いた弱音への自分なりの現時点での考え。今は身体が楽になったからそう言えるのだ、と相手は思うかもしれない。けれど、一生後悔を引き摺るのは嫌だった。「…また連絡する事になると思う。タイミングが合えば、また頼む。」と、今日のような処置をまた頼みたいと言いながらジャケットに袖を通して。 )






 

4957: ベル・ミラー [×]
2025-05-01 11:09:32





アダムス医師



( ___1時間と少しが経ち点滴の処置が終われば腕に血が滲んでいない事、副作用らしき症状が出ていなく処置前よりも僅かではあるが顔色も良くなっている事、動きに可笑しな点が無い事をザッと確認しつつ最後にもう一度だけ手首から脈拍を測り。その折徐に告げられたのは処置前の話の続き__相手の今の着地地点。一度視線だけで相手を一瞥し再びその視線を手首へと落とすと、その言葉の端々に滲むある種の覚悟と想いを感じ取る事となり。そうなれば医師に出来る事は一つしか無いのだ。脈拍に異常が無い事を確認し今度は真っ直ぐに相手を見詰めると『__時間は作ります。貴方が処置が必要だと思った時は連絡を下さい。』と、後の点滴の件は了承した上で『…今回の事件、貴方にとって特別な捜査になるのでしょう。私はもう止めません。けれど、被害者の無念を晴らし事件を解決した後は精密検査を受けに来て下さい。恐らく3日程は入院になるでしょうが__それが私が今貴方を此処から帰す条件です。』至極真剣な眼差しと共にそう告げる。3日の入院と言う事は、その間は仕事を休まねばならないと言う事。相手が検査も入院も嫌う事は重々承知ながら譲らないとばかりに。相手がそれを了承したのならば、後は何も言う事無く見送る形を取り )






4958: アルバート・エバンズ [×]
2025-05-09 03:48:03

 





( 特別な処置を複数回施して貰う以上、入院を伴う精密検査の申し出について拒否する事は出来ず曖昧な反応ながらも小さく頷く事で同意を示して。その後も体調の不安定な状態が続いたもののその度に点滴などの処置をしてもらい、捜査に大きな支障が出る程に体調を崩す事は無かった。一方で被疑者として浮上している複数の人物のアリバイの裏付けなどに奔走され、未だ捜査の道筋が見えたとは言えない状況。難航する捜査に焦燥を募らせつつ、事件と向き合い続ける日が長く続いて。---その日はアンナが働いていたカフェを訪れ店長と話をした後、手掛かりを探しつつ遅い昼食を取る事とし案内された窓際のテーブルに腰を下ろして。偶然にもその席は、初めて立ち寄った際に案内されたのと同じ席。相手の肩越しに見えるカウンター席の向こうで、忙しなくも楽しそうに働いていたアンナの姿が思い出され、その瞳にはぐっと悲哀の色が浮かぶ。妹と瓜二つのその姿に心揺さぶられ、時に現実逃避のように此処に通い詰めた事もあった。一刻も早く事件を解決しなければという思いと切なさに、カウンターの向こうに視線を向けたまま暫しメニューを捲る手が止まり。 )







 

4959: ベル・ミラー [×]
2025-05-09 13:15:13





( ___案内された窓側のテーブル席は或る意味“始まり”の席。もう一度だけで良いから妹に会いたいと切望し続けた相手がこの場所で妹に瓜二つの容姿を持つアンナを見た時、果たしてどれ程の衝撃を受けただろうか。此処に“妹”に会う為通い詰めたその時の心を測る事は出来ないが、“幸せか”と言う問いに相手は“辛くは無い”と答えたその言葉と表情だけは決して薄れる事無く脳裏に焼き付いている。__ふ、とメニューを捲っていたの相手の手が止まった事でその表情を伺い見れば、褪せた碧眼には確かな悲哀の色が浮かんでいて今何を思っているのかわかってしまった。【アンナ】と【セシリア】は相手の中でどうしたって切り離せない所に居て、それは善し悪しでは無く心が感じる正直な事。「__思い出すね、」静かに口を開く。それは人を指してか出来事を指してか。何であれメニューを決める事を急かす事はせず相手の視線に釣られる様にして首を捻り、一度だけカウンター席の向こう側へと視線をやって )






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