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白む空に燻る紫煙 ---〆/4959


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自分のトピックを作る
4784: アルバート・エバンズ [×]
2025-02-11 01:04:17

 





( 相変わらず相手は全てお見通しだ。自分がソファで寝たいと言った理由も説明が無くとも理解して、その上で理由までもを告げている。長く1人で夜を過ごしていた為、誰かが近くに居る事に今は慣れていない。痛みに耐える時、其の物音や身じろぎで相手を起こしてしまう可能性は大いにあるのだが、相手は其れでも構わないと。拒否の言葉とその理由はあまりにも核心を突いていて、気まずそうに口をつぐみ何を言うこともないまま少しだけ残っていたポトフのスープを飲み干して。「…今日は荷物がホテルにあるから帰る。明日チェックアウトしたら荷物を置かせてくれ。」自分で始めた寝る場所の話は引っ込めた上で、明日の予定を伝えて。 )





 

4785: ベル・ミラー [×]
2025-02-11 01:31:16





( 相手はそれ以上眠る場所の話を深掘りしなかった。代わりに明日の予定の話に切り替えるものだから勿論其方の話を進めよう。「じゃあもう少ししたらホテルまで送るね。明日は仕事休みだから、チェックアウトの時間に迎えに行く。…前に置いて行ったスウェットはあるけど__必要な物があればついでに買いに行こう。」互いの器が空になったのを見て水を一口飲んでから食器類をシンクに下げる。相手に背を向ける形でそれらを洗いながら話を進める中で出たスウェットを相手は懐かしいと感じるだろうか。それともまだ持って居たのかと呆れるか。何方にせよ“大切な物”として洋服棚の奥に畳まれ仕舞われているそれは、年単位で光を浴びてはいない。洗い物が終わり濡れた手を軽く拭いてから振り返る。「コーヒー飲んでから帰る?」と、問い掛けたのは、明日からほぼ一日中顔を合わせると言うのにまだもう少し一緒に居たいと言う現れか )






4786: アルバート・エバンズ [×]
2025-02-11 11:14:56

 





( そういえばこの家には、自分がいつ泊まっても良いようにとルームウェアが置かれているのだと思い出す。チェックアウト後に必要なものの買い出しに行く事を了承すると、続いた問い掛けに頷いて。「…あぁ、貰う。」やがてカップに入ったホットコーヒーが出てくると、暖かいそれをひと口口に含む。仕事が終わればホテルで眠るばかりで、ゆっくりとコーヒーを飲むのは久しぶりな気がした。ワインこそ常備していたが、部屋で楽しむ為のインスタントコーヒーはいつからか買わなくなっていた。カップの中の湯気が立つ水面に視線を落としつつ、息を吐き出して。 )






 

4787: ベル・ミラー [×]
2025-02-11 11:36:27





( ___友人達と食事をする事も、同僚と食事をする事もあった。勿論話には花が咲き楽しい一時を過ごせて居た事は間違い無いのだが、相手と共に食べる食事は…こうした時間は、楽しさの他に溢れ返る程の安心感や幸福感を連れて来る。何を話す訳じゃなくとも同じ空間に居るだけで幸せなのだ。何時もより少しだけ砂糖とミルクを多く入れた甘いホットカフェラテを飲みながら「……お帰りなさい、エバンズさん。」と無意識に言葉が落ちた。___それから少しの間部屋でゆっくりとした時間を過ごし相手をホテルに送ったのが夜10時前の事。翌日、チェックアウトを済ませた相手と荷物を車に乗せて向かったのはレイクウッドでは比較的大きめのショッピングモールで、此処ならば基本的に必要な物は揃える事が出来るだろう。「先にドラッグストアかな。…私が使ってるシャンプーそんな甘ったるい匂いじゃないけど、エバンズさん専用のを買っても良いかも。」自分達は休みであるが今日は平日、そこまで混雑している訳では無いお店の中をゆっくり歩きながら、後は歯ブラシ、タオルも数枚、スキンケア用品や余り想像出来ないが髭剃りも予備の様な物が必要なのだろうかと想像を巡らせて )






4788: アルバート・エバンズ [×]
2025-02-11 12:13:05

 




( ---相手に促されるままにやって来たショッピングモール。確かに生活するには色々なものが必要な訳だが、ワシントンでのホテル暮らしが長かった為か何が必要か直ぐに思い当たらない。相手の挙げた物は確かに必要だと、ドラッグストアへ。今はシャンプーにも大量に種類がありどれを選べば良いのかさっぱり分からない。かと言って余りに適当に選ぶと、髪が纏まらず朝から整えるのに苦労する事になる為シャンプーの並ぶ棚を見上げる。手にしたのはシンプルで透け感のある紫がかったブルーのパッケージ。男性向けにしては少しばかり甘めの香りだろうか、穏やかなフラワーベースの落ち着いた香りで、主張しすぎず使いやすそうだ。「これにする、」とカゴに入れ、歯ブラシなども合わせて入れていき。 )






 

4789: ベル・ミラー [×]
2025-02-11 13:01:18





( 色とりどり様々な種類のシャンプーが並ぶ棚を見上げる相手を隣からこっそり盗み見る。言い方は悪いが余りにまじまじと見詰めれば視線に敏感な相手の事だ、眉間に深く皺を寄せ怪訝を纏った不機嫌そうな声で見られて居る理由を問うて来るに違いない。__相手が選んだのはシンプルながら綺麗な配色のパッケージのシャンプーとコンディショナーでカゴに入ったそれに視線を落とす。男性物のシャンプーの香りの想像は出来ないが興味はあると言うもので「…私も一回だけ使ってみて良い?」と好奇心からの問い掛けを。続いてどうせ此処まで来たのだからと自分が普段使っている物の詰め替えや足りなくなっていた物を追加し、会計に並ぶ直前。先程の顔を出した好奇心はまだ引っ込んで居なかったのか「__好奇心からの問い掛けなんだけど、髭ってあんまり生えないの?」控え目に見上げつつ、何とも唐突で阿呆らしい質問を。向けられる表情の予想は着くがこの際わからない事にしよう )






4790: アルバート・エバンズ [×]
2025-02-11 15:33:33

 





( 男性用のシャンプーを女性が使う事で髪がごわついたり、という事は無いのだろうかと思うものの「好きにしろ、」と答えて。しかし場合によっては纏う香りが同じという状況が起き得ると思えば「…使うなら休みの日にしておけ。」と釘を刺して。必要なものをカゴに入れ会計に並ぼうとしている時、唐突に隣から投げ掛けられた問いには眉間に寄った皺を隠そうともせず、怪訝そうに相手に視線を向ける。そうして「_______お前の好奇心は5歳児並みなのか?」と、皮肉をぶつけて。 )






 

4791: ベル・ミラー [×]
2025-02-11 16:22:57





( 返って来たお決まりの“好きにしろ”への懐かしさを胸に頷くのだが、ふと何かに気が付いた様に付け足された言葉に一瞬理由がわからず不思議そうな顔をし__「何か悪い事してるみたい。お互い独身なのにねぇ。」相手の言わんとしてる事を理解し次は納得の頷きと共にまるで独り言を呟く様な声量で楽しげに肩を竦めて。もしかしたら“期間限定の共同生活”に向けた準備を己は自分で思ってた以上に楽しみにしているのかもしれない。素直に認めた好奇心で向けられた表情は矢張り予想していたものと僅かの違いも無かった。予想していなかったのはその皮肉。一度ぱちと瞬き直ぐに態とらしく片眉を上げて見せると「わぁ、1年半聞きたくて堪らなかったのがやっとだ。」語調までもを態とらしい棒読みで、まるでこの遣り取りを楽しむ様に皮肉を返し。そうこうしている内に店員に呼ばれ会計は終わる。ドラッグストアを出て身体の向きを変えると「…部屋着とか下着ももう少し買っておく?あの本屋の奥がメンズの店だけど、」入口に男性用の服を身に纏うマネキンが立つ店に視線を向けて )






4792: アルバート・エバンズ [×]
2025-02-11 19:03:13

 




( 互いに独身で付き合っている相手がいる訳でもない。何の問題もない状況にも関わらず、確かに相手の言う通り後ろめたさのようなものを感じるのはやはり本来の関係を超えた行動をしている自覚があるからだろうか。気まずい表情を浮かべただけで相手の言葉に返事をする事はなく。ドラッグストアを出て相手の示す先に視線を向ける。洗濯をするにしても、数日に渡って泊まるとなればもう少し数があった方が良いのは確か。「…少し買って来る。お前も好きに店を見て来い、終わったら連絡する、」メンズ用の店では相手も退屈するだろうと、自分が必要なものを見繕っている間に好きな店を見て来るよう促す。然程時間は掛からないだろうから終わったら連絡すると伝えて。 )







 

4793: ベル・ミラー [×]
2025-02-11 20:15:48





わかった。…あ、もしフェイスタオルに使えそうなのがあったら一枚買っておいても良いかもしれない。
( 部屋着や下着は多かった所で特別困る物では無いと言うのは共通認識だろうか。確かにメンズの洋服店では欲しい物が見付かる事も無いと思えば軽く頷き、恐らく手頃なタオル類も売っている筈だと一枚だけ買って欲しいと伝え目的地を本屋へと。___相手がメンズの洋服店に入れば入口付近に居た若い男性の店員が笑顔で挨拶をした。何かお探しですか?、これなんか似合いますよ。と客が要求してもいない事をマニュアル通り喋りながら後ろを着いてくるタイプの店員では無く、ただ笑みを絶やさず必要な時にだけ手を貸してくれる様な。___店の奥、部屋着が売られているコーナーには20代前半くらいの若い男女が話をしている。彼氏の部屋着を一緒に選ぶ彼女はやたらポップな部屋着を勧め、彼氏は困った様に笑っている。ふ、と女性の視線が相手に向き、その目がわかりやすく大きく見開かれた。それに釣られ男性も相手を見、何か良くないものでも見たかの様に視線を泳がせる。そうして2人更に身体を寄せ、囁く様な声で話す内容を相手は聞き取れるだろうか。『あの後ろの…雑誌で見たわ。ほら、アナンデール幼稚園で起きた事件の。』女性がそう言い、男性が数回頭を動かし『有名人だからね。…誰だって知ってるさ。』と )






4794: アルバート・エバンズ [×]
2025-02-11 23:40:16

 





( 相手の言葉に頷き店に入ると、目当ての物が売られているコーナーへと。奇抜なデザインでなく着やすい物であれば何でも構わないと思いつつ並んでいるルームウェアを見ていると、前方から視線を感じた。一度視線を持ち上げると、20代くらいのカップルだろうか、男性が慌てたように目を逸らした後声をひそめるようにして会話をしているのが聞こえて。向けられた視線も、声量を落として自分について話しているあの空気感も覚えがあるものだ。その様子から、自分の事を言っているのだと直ぐに分かる。事件が起きた直後、惨劇の起きた幼稚園を出た時から同じ視線に晒されて来たのだから。______ワシントンでは、人混みに紛れる事が出来た。人口も多く大勢の人が行き交う街では自分に注目が寄せられる事は殆ど無かったのだが、此処はレイクウッドだ。小さな町で、しかも“現在はレイクウッド署に勤務している”とまで丁寧に書かれたあの週刊誌を読んだ者は、当然印象に残っている事だろう。カップルを視界に入れないように本来の目的である自分の買い物に戻ろうとするのだが、一度意識してしまうと途端に居心地の悪さを感じてしまう。誰が自分を見ていて、あの事件の関係者だと噂され、白い目を向けられているか。過敏になっているだけだと頭では理解していても、一挙手一投足を見られているようで。シンプルなルームウェアを1着、然程吟味することもなく手にするとその場を離れ、相手に頼まれていたフェイスタオルをカゴに入れると真っ直ぐにレジへと向かい。 )






 

4795: ベル・ミラー [×]
2025-02-12 00:08:05





( 適当なルームウェア一着を手に取りレジに向かう為に背を向けた相手のその背中にカップルは視線を投げた。ヒソヒソと声を潜め話す内容は先程から変わらず、夕飯の話や折角のデートなのだからもっと別の楽しい話をすれば良いものの、一度“あの事件に関係する刑事”だと気が付くと話題はなかなか別に移らないのだろう。___レジに立つ店員が相手のカゴを受け取り会計を進める。ピ、ピ、とバーコードをスキャンする度に規則正しい小さな電子音が鳴り金額が表示される。何時の間にか目当ての物をカゴに入れた先程のカップルが少し離れる様にして距離を置き相手の後ろに並んで居た。『合計で15ドルと50セントになります。』全ての商品を打ち終わった店員は、笑顔で合計金額を告げる。相手の目を真っ直ぐに見て笑みを絶やさないのだが、その表情を、視線を、今の相手はどう感じるだろうか )






4796: アルバート・エバンズ [×]
2025-02-12 00:40:32

 




( 疑心暗鬼というのは恐ろしいもの。2人の様子をきっかけに、突然周囲にいる皆が自分を白い目で見ているような感覚に陥る______此れは精神的に負荷が掛かっている時特有の感じ方だと、いつか精神科医に言われた事がある。その状態が長く続き抜け出せなくなれば、いつしか妄想に取り憑かれて攻撃的にさえなってしまう、と。頭では分かって居る、精神的にも不安定で自分が過敏になっているだけだという事は。けれど_______目の前の店員は此方を見つめ、愛想の良い笑みを崩さない。側から見れば好印象な彼の表情はが、今は自分を嘲笑っているように思えて思わず“そんな目で俺を見るな”と口走りそうになる。可笑しいのは間違いなく自分だと分かっているのに、分かっていても、現に自分の目にはそう見えるのだから。唇を噛む事で口を突きそうになった言葉を押し留め、支払いを済ませると足早に店を後にする。その足でトイレに向かうと、精神安定剤を一錠水で飲み込んで。些細なきっかけで、嫌な記憶が蘇っただけ。大丈夫だと自分に言い聞かせるも、人の多いこのショッピングモールを一刻も早く後にしたかった。 )







 

4797: ベル・ミラー [×]
2025-02-12 00:57:20





( ___本屋を適当に見て回り、その隣の雑貨屋で可愛らしい木目調の平らなお皿を2枚買った後スマートフォンを確認するも相手からの連絡はまだ無い。珍しく随分と真剣に選んでいるか買う物がそんなに多いのだろうかと少しの疑問を抱きつつメンズの洋服店に入り店内を歩くが相手の姿は無く、レジに並んでいる様子も無い。もしかしたら買い物を終えた相手は連絡をする前に己を探しに違う店に行った可能性もあると思えば、一度店を出て再びスマートフォンを取り出し。相手の状態を知らない為“今どこ?”とメッセージを送ってから店の前、行き交う人達が休憩出来る様にと置かれているベンチ型の長椅子に腰掛け返事を待って )






4798: アルバート・エバンズ [×]
2025-02-12 01:46:40

 




( 発作が起きるような体調の悪さを感じていた訳ではなかったが、自分を落ち着かせ冷静になる時間が必要だった。精神科医の言う“妄想に取り憑かれた”状態になる訳にはいかない。同時に男子トイレの中は人の目を避ける事ができ、少しばかり不安な気持ちを取り除く事の出来る場所だった。スマートフォンにメッセージが入った事で相手を待たせている事を思い出すと、少ししてショッピングモールのフロアに戻る。周囲を行き交う人と視線が合う事が怖く、僅かばかり視線を床へと下げて先ほどの店の方へと向かえばベンチに座っている相手を見つけて。「_____悪い、遅くなった。」と告げ、必要な物を購入出来た事を伝えて。 )





 

4799: ベル・ミラー [×]
2025-02-12 08:15:18





( 相手にメッセージを送った後、長椅子に腰掛けながら先程買った袋を覗き込み中の木目調の皿を見る。これで2人の食事を作る更なる楽しみが出来たとお気に入りの物が買えた事に再度満足そうに笑みを浮かべていると、何処かへ行っていたのだろう相手が歩いて来て目前に立った。「__全然。寧ろ私の方が遅くなってゴメンね。」遅れた事への謝罪を受け首を左右に振る。メンズ店に相手の姿が無かった事を思えば何方かと言えば相手の買い物の方が早く終わっていたのだろうと。そうして次に必要な物を買い揃える為立ち上がり__「…少し疲れた?」距離が近付いた事で相手の表情が少しばかり疲労を纏っている様な気がして歩みを進める事をせず。心做しか目下の隈の色も濃くなっている気がするのだ。「あっちに休憩スペースあるし、何か飲もう。」気遣う様な言葉と共に一度だけ背に触れて。その間にも相手の視界には行き交う沢山の人達が映る事だろう。時には家族連れ、時には先程の様なカップル、そうして本来相手には害の無い筈の子供が何と無しに相手に視線を向けて )






4800: アルバート・エバンズ [×]
2025-02-12 10:03:56

 





( 相手の気遣いは有り難いのだが、身体は言う事を聞かず立ち竦んだままだった。休憩スペースはちょっとした軽食やドリンクを楽しめる場所でもあるため大勢の人がいるだろう。こうして相手と話している間にも、たくさんの視線が自分に注がれヒソヒソと声が聞こえるような気がして心が騒つく。そんな目で見るなと、叫びたくなるのだ。「______ミラー、」と、立ち上がった相手を呼び止める。その瞳には言いようのない不安が渦巻いているだろう。「…先に、車に戻っていても良いか。」自分の買い物に来ておきながらと思いはするのだが、此処にこれ以上居たくない。誰の目にも触れない場所に居たいと心が訴えていた。 )







 

4801: ベル・ミラー [×]
2025-02-12 13:17:27





( 背に掌を宛てがい休憩スペースまで促すのだが相手はその場から動こうとはしない。不思議にそうに表情を伺い見て__思わず緑の虹彩に驚愕が散った。褪せた碧眼は何処か不安定に揺れ、それが適切な表現かはわからないがまるで迷子になってしまった幼子の様な不安を纏っている。それから見え隠れする何に対するものかわからない恐怖の色。ただの疲労や人混みに居た事による疲れならばこんな目はしない筈だ。離れていた間に何かあったと考えるのが妥当だが、何にせよ今は相手が望む様に此処を離れるのが先決だろう。申し訳なさを感じない様に、なんて事無いのだと思える様に、緩く笑みを浮かべながら一度自分の持つ袋を軽く持ち上げ「私も欲しかった物買えたし、今日はもう帰ろう。後足りない物が出て来たらその時買えば良いしね。」一緒に帰る事を告げては、次は休憩スペースとは反対方向の出口がある方へと促す様に軽く背中を押して )






4802: アルバート・エバンズ [×]
2025-02-12 16:25:48

 





( 相手が自分の訴えに直ぐ応じてくれた事に安堵する。ショッピングモールを出るまでにも何人もの客とすれ違い、その何気ない筈の視線が刺さるように感じられて身体が強張った。更に運悪く、駐車場へと向かう途中に先程の店で会ったあのカップルと鉢合わせる事となり。彼女の方が先に気付き彼氏の袖を軽く引き、言葉こそ発さなかったものの決して好意的とは言えない何処か冷ややかな視線を向けた。「______何か?」たったひと言、けれど鋭さを宿した視線のままカップルに向けて言葉を掛ける。無視を決め込む事ができれば良かったのだが、何を見ているのかと声を荒げなかっただけでも自分を収める事が出来たと言えよう。 )







 

4803: ベル・ミラー [×]
2025-02-12 18:49:20





( ___相手の様子はショッピングモールに来た時とは明らかに違った。まるで早くこの場所から居なくなりたいと切望するかの様に歩みは早く小走りで隣を歩く事になったのだが。駐車場に向かう道すがら、無言だった相手が口を開いたかと思えば鼓膜を揺らしたその声は余りに低く重たい響きを纏っていて、思わずそれに驚きに双肩が持ち上がる。何も言ってない、目を白黒させそう言おうと思い__その言葉が自分に言われたものでは無いと理解した。相手の鋭い視線は此方では無く前に居るカップルに向けられていて、言われた張本人の2人は何処か焦った様にも見える表情で停めてある車の方まで小走りに去って行った。一連の出来事の全てが全く理解出来ず、傍から見ると喧嘩を売ったと思われても可笑しくは無い相手の行動に困惑した状態のまま共に停めてある車に乗り込んで、そこで漸く隣に座る相手に顔を向けると「……あの人達に何かされた?」と、問い掛ける。その瞳は相手とはまた違う不安定さに揺れていて )






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