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1対1のなりきりチャット
自分のトピックを作る
401:
アルバート・エバンズ [×]
2022-02-20 13:53:21
クレア・ジョーンズ
( 程無く落ち着いた様子の彼は、相手は既に自分に関する多くを知って居ると打ち明けた。薬や不調の事、断片的な事件の事__ランチの時に相手が言った言葉の意味にもようやく納得が行き。同時に自分の事を話したがらない彼が過去を打ち明けられる程に相手を信頼して居るのだと思えば、相手を現場に出したがらない理由もより分かった。彼には悪いが、直ぐに復帰させない様上に掛け合ったのが彼だと相手に伝える事が2人の為になるのかもしれないと考えていて。---日が沈む頃、デスクにやって来た相手の姿に顔を上げると淡々とした資料の説明を受けて頷く。『ありがとう、助かったわ。もう少し詳しく調べる必要がありそうね、この男もマークしておく様伝えておく。』資料を受け取り礼を述べると、直ぐに自席に戻ろうとする相手の背中を暫し見詰めてから、結局呼び止めて事実を伝える事を選んだ。『…アルバートから聞いたわ、あの人が誰かに自分の事を話していると思わなかったの。お昼の時言ってたわよね、怪我をするべきじゃ無かったって。___貴女を失う事を凄く怖がってる。復帰後直ぐに現場に戻すべきじゃないって上に掛け合ったのはあの人よ。』声を顰め相手を真っ直ぐ見つめて言葉を紡ぐ。体調を考慮して少し早めに帰らせた為彼はもうデスクには居なかったが、相手の口からもう一度自分は大丈夫だと彼に伝えて欲しかった。折角自分の過去を自分の意思で話せる存在が出来たのに、また心を閉じた孤独な彼に戻って欲しく無いと言う思いもあっての事で。 )
402:
ベル・ミラー [×]
2022-02-20 14:59:02
( 彼女に書類を渡せた事で今日中にやらなければならない仕事は全部終わり、時間的には少しだけ早いものの何時までも職場に居たのでは気も紛れない上に病み上がりの己を心配した誰かが気を遣いだすかもしれない。それを防ぐ為にも今日は早めに帰ろうと踵を返し右足が一歩前へと出たタイミングで背後から声を掛けられれば振り返る他無い。一拍程の間が空いたが再び相手と対面する形で向き合えば視線が重なる。己を気遣い声を掛けてくれた時や共に食事をした時とはまた違う、あまりに真剣味を帯びた色浮かぶ瞳から視線を外せなくなり、そうやって作られた空気の中で紡がれた真実は彼の性格や過去を考えれば納得せざるを得ないもので。「__私の“大丈夫”は、エバンズさんに届きますか?」喉の奥に貼り付いた言葉は音として空気中に発散されるまで時間を要した。そんな問い掛けをされた相手が困る事なんて目に見えているのに、出した言葉は引き戻せない。「私、エバンズさんが救われればそれでいいって言ったのにジョーンズさんに嫉妬したんです。そもそも嫉妬する事自体が可笑しな話なのに…いつの間にかエバンズさんの近くに居る事が当たり前になって、私は彼と仕事をする為に居るのに急に居場所が無くなった気がして__」ぽつり、ぽつり、隠す事の無い本心を吐露していく中で視線を合わせる事が出来なくなれば自然と頭は床と対面する様に垂れ、「子供みたい」と落とした呟きは相手にではなく自分自身に向けたもので )
403:
アルバート・エバンズ [×]
2022-02-20 16:51:15
クレア・ジョーンズ
…それだけ、貴女も彼を大切に思っているって事。だとしたらあの人と同じでしょ、きっとその思いは伝わるわ。
( 相手が語る言葉に耳を傾け、地面に視線を落とす相手を見詰めてから優しく微笑む。相手もまた、自分に嫉妬した事も含めて自覚していた筈の感情との相違に気付き困惑しているのだろう。彼の隣に居たい、自分が彼を支えたいと感じる程に大切に思って居るのであれば、その気持ちはお互いに同じと言う事になる。傷付けたく無いと、捜査の現場からも自分自身からも遠ざける不器用な彼も、同じ様に相手を大切に思っての行動なのだから。その気持ちがいずれ恋慕に変わるのか、敬愛なのか、今は未だ分からないが。幾つもの辛い経験をした彼は、直ぐには大丈夫と言う言葉を受け入れられないかもしれない。それでもあの過去の事件や苦しい心の内を、自分の口から誰かに話したのは知る限りでは初めての事。折角射し込んだ光を、開き掛けた心を閉じる事で遮断して欲しく無いと、彼の良き友人の1人として背中を押し。 )
404:
ベル・ミラー [×]
2022-02-20 17:15:27
( 誰かが誰かを大切に思う時、其処には慈しみと同時に失うかもしれない恐れとそれを回避する為の方法が幾つもあり、それは人其々違っていて何れが正しくて何れが間違っているかなんて決まり事は何も無いのだと、優しく弧を描く彼女の唇が教えてくれる。其処に何れだけ相違があったとしても“大切”は同じ。「__ジョーンズさんありがとうございます。…また一緒にお昼食べてくれますか?」床と対面していた頭を持ち上げて緑の虹彩を真っ直ぐに向ければ慈愛に満ち満ちた瞳と視線が重なり、此処数日間醜悪だと思い続けた自身の気持ちを少しも否定する事無く受け止めてくれた相手にはにかんだ気恥しそうな笑顔を向けて。_今、確かに相手の言葉で救われた。心に残るモヤモヤが全て晴れたかと言われればそれはNOだ。けれどもそれは嫉妬では無く、深く傷付き今尚苦しみ続ける彼を思うから。いつの間にか同僚達は仕事を終えたようでフロアに既に姿は無く、今度こそ深々と頭を下げては踵を返し自身のデスクへと戻りつつ付けっぱなしのパソコンの電源を落として帰る準備を整え )
405:
アルバート・エバンズ [×]
2022-02-20 17:51:24
( 相手がはにかんだ笑顔を見せると微笑み返し、『えぇ、勿論よ。』とランチの誘いに頷いてから相手を見送り。---早めに署を出たエバンズは、病院に寄り薬を貰ってから帰路に着いて居た。相手が負傷したあの事件から、色々考え過ぎてしまう事が増えて心身が不安定になって居る事は当然自覚しており、同時に同僚の彼女から言われた“あの子は大丈夫”と言う言葉も引っ掛かったまま。相手を妹と重ねて罪悪感と恐怖心を抱いて居る事に、その所為で相手の業務を意図的に変更させた事に、彼女は気付いて居たのだ。相手の業務についても確かに考え直さなければいけないだろうと溜息を吐きつつ家に戻り。 )
406:
ベル・ミラー [×]
2022-02-20 18:32:32
( 自分も伝えたい事があるがきっと相手にも色々とある筈。こう言う時は少しだけズルをするのも有りだと思うのだ。ジョーンズから手土産の如く受け取った優しい気持ちを心の奥で温めつつ職場を出て車に乗り込めば自宅へと戻り。__スマートフォンを片手に“エバンズさん”のアドレスの通話ボタンを押す。数回のコールの後に相手の声が聞こえれば先ずは「お疲れ様です」の挨拶を。続けて「もし体調が戻ってたら一緒にご飯食べませんか?寒いしポトフ作ろうと思って。迎えに行きますよ。」これが建前だと言う事は流石に気付かれるだろうがそれならそれで構わない。兎に角話をしない事には何も解決しないし前にだって進めないのだ。右手でスマートフォンを耳に当てながら器用にコートを脱ぎクローゼットに掛け、続いてスーツからベージュの部屋着へと着替えて )
407:
アルバート・エバンズ [×]
2022-02-20 20:08:30
( 相手からの電話を受け、夕食を食べに来ないかと誘われると少し返事に迷う。いつもの様に断るのは簡単だが、相手も話がしたくて電話をして来たのだろう。無事退院した相手を祝う必要もあると思った。「…分かった。」と、少し考えてから簡素な返事をして相手の家で夕食をご馳走になる事を了承すると、迎えに来ると言う相手に甘える事にして。---署に居た時からネクタイを解いただけのいつも通りの格好で、家の前の通りまで車で迎えに来てくれた相手の車に乗り込む。此方が少しの気不味さを感じて居る事もあり会話が弾む訳でも無かったが、相手が此れまでと同じように車を運転して居る姿を見られた事には安堵して居て。 )
408:
ベル・ミラー [×]
2022-02-20 20:45:47
( 車内での会話は殆ど無かったが元々キャッキャウフフと話を弾ませるのが普段からと言う訳でも無いので気にする事も無く。__部屋へと到着すれば「ちょっと待っててね」とその辺に適当に座るよう促し自身はキッチンへと姿を消して。程なくして野菜とソーセージが柔らかく煮込まれた優しいコンソメの香りがするポトフを二人分持って戻って来ると其れらをテーブルへと置き「お待たせしました。我ながら良い感じに出来たよ。」態々自分でハードルを上げ続いて冷蔵庫からミネラルウォーターとグラス、それからもし飲むならばとビールも用意して。椅子へと腰掛ければ熱々の湯気が天井に向かって立ち上る黄金色のスープを銀色のスプーンで掬って一口。少し薄めの味付けではあるが優しく染み渡る野菜の甘さといい具合に絡むソーセージの油が丁度良く合わさる我ながら完璧だと言ってもいい出来の筈。はふ、はふ、と口内に入れた野菜の熱を冷ます様に食べ進め時折ちら、と目前の相手に視線を向けて )
409:
アルバート・エバンズ [×]
2022-02-20 21:05:13
__いただきます、
( 人の家で手料理を振る舞われると言うのは殆ど経験が無く妙に落ち着かない気分だったものの、相手と向き合う形でテーブルに座ると手を合わせてからスプーンを手にポトフを掬う。グラスには水を貰い、柔らかく煮込まれた野菜と優しい味のスープ、ソーセージも食感が良く「…美味いな。」と一言。家で料理をする事は殆ど無いが、想像以上の味に素直に感心したらしい。優しく温かなスープを空っぽの胃に入れた事でようやく空腹を感じる様になり、ゆっくりと食べ進めて。---現場に出さない様に裏で根回しをしておきながら少し白々しいだろうかと思いつつ、久しぶりに職場復帰をして支障は無かったかと「…復帰してみて、業務に支障は無かったか?」と目前の相手に尋ね。 )
410:
ベル・ミラー [×]
2022-02-20 21:32:07
良かった。やっぱり寒い日には温かいスープに限るね。
( 褒められて嬉しく無い筈は無く、また、相手とこうして顔を合わせて食事をする事が出来る喜びから表情は自然と笑顔になり。冷えた体を温めるには最適なポトフをお腹が吃驚しない様にとゆっくり噛み締めるように食べ進めて行く中で気遣いを含んだ問い掛けが来ればスープを掬っていた手を一度ぴたりと止め。「エバンズさんが言った通り皆温かく迎えてくれたよ。ジョーンズさんもいろいろ気遣ってくれたし。__でもエバンズさん、私今日から捜査に行けるって思ってたの」前半は皆が何ら変わり無かった事、その為に1ヶ月程のブランクはあれど問題無く仕事が出来た事を。後半にはジョーンズから教えられた事実こそ隠しはするものの半ば恨み言の様な言葉を返し。「私は大丈夫だよ、エバンズさん」そんな簡単に相手の心へ届きその恐怖心を拭うとは少しも思っていないが、伝えるなら、きちんと話をするなら今だろう )
411:
アルバート・エバンズ [×]
2022-02-20 21:54:05
( 復帰直後から捜査に出られ無い事に相手が不満を持つであろう事は分かって居た為、今日から捜査に出られると思って居た、と言う相手の言葉は尤もだった。加えて大丈夫だと伝えられると「…そうか。」とたった一言返事をする。怪我の経過が問題無いと言う意味なのか、それとも別の意味を含んで居るのか。__恐らく後者だろう。しかし大丈夫と言われても、其れを素直に受け取れない。10年前は何も大丈夫じゃなかった、大切な妹を喪い、罪の無い大勢が自分の所為で命を落とすのを見たのだから。もう誰かを喪う恐怖は味わいたく無いと言う身勝手な感情だったが、心は臆病になっていた。「……そうだな、」と暫しの間を空けて呟いた肯定の言葉は何に対する物か。自分に言い聞かせる様な物だったかもしれない。スプーンに掬われて揺らめく黄金色のスープに視線を落とし、其れを口に運び。 )
412:
ベル・ミラー [×]
2022-02-20 22:14:16
( 唇こそは肯定の言葉を紡ぐも心は少しも納得していないだろう事は簡単にわかってしまう。_こんな時彼女ならば何て言葉を掛けるのだろうかと思ってしまう程には二人の繋がりを否定出来無いのだ。「私は__絶対に死なないって約束出来ない。この仕事をしてるから尚更。それでも、死なない努力をするって約束します。何があっても最後まで生きる事を諦めないって約束します。」スープに視線を落とし心此処に在らず状態の相手を真っ直ぐに見詰めて今出来る最大限の言葉を送る。今直ぐに相手の心に届き何かが変わらなくたっていい。人の心の奥底に根を張る負の感情がそんな簡単に無くなりはしない事を今回身をもって知ったのだから、沢山の時間を掛けたって構わないのだと。少しだけ冷めてしまったスープをスプーンで掬って一口飲み込めば熱を減らした其れは旨味を更に凝縮して味の濃度を高め舌先に届いて )
413:
アルバート・エバンズ [×]
2022-02-20 22:38:21
( 生きる事を諦め無い、と言う相手の言葉は力強い物だった。しかし危険な場所に身を置けば、その意思に削ぐわず成す術も無く命を落とす可能性は十分にある。危険の全てを取り払う事など不可能で、相手を危険に晒したく無いと言う思いも歪んだ物だと理解はして居るが一度味わった絶望を繰り返す事は酷く恐ろしい。『…生きる事を諦め無くても、命を奪われるのは一瞬だ。銃口を向けられた瞬間から命を落とすまで、その時間はあまりに短い。__実際お前が撃たれた時も、俺はその場から一歩も動け無かった。』折角相手が掛けてくれた心のこもった前向きな言葉を拒絶する様な、悪い方へ悪い方へと考えてしまう暗い言葉が口から溢れて。妹も自分を信じ、生きる事を諦めては居なかったのに命を落とした。幾度と無く脳裏を過ぎるあの残像が、未だに心を蝕んで呼吸さえ上手く出来なくなる。深く息を吐いてから『…悪い。』と、相手の前向きな言葉を反射的に否定した事を謝罪して手元に視線を落とし。 )
414:
ベル・ミラー [×]
2022-02-20 23:00:12
( 確かに相手の言う通りだと思うからこそその後の言葉を続ける事が出来なかった。実際あの時此方を向く銃口を認識してから肩に熱い痛みが走るまで、それはあまりに一瞬だったのだ。今回は皆のお陰もあり運良く生きていたがあのまま死んでいた可能性だって大いに有る。何も約束の出来ない歯痒さはスプーンを握る指先に力だけを込め、否定の言葉を吐いた事に対する謝罪に頭を左右に振る事しか出来ない。__「だったら、」緑の虹彩を伏せる様に手元のポトフをただ黙したまま見詰めていたのが数分。長い時間を掛けて意を決した様に再び顔を上げれば「暫く捜査には出ません。上にはやっぱりまだ時間が必要だって言ってデスク業務を続けさせて貰います。」これは己を縛り付ける鎖等では無く言うならば覚悟。「私は目の前で誰かが命を落とす…落としそうになる瞬間を見た事が無いからエバンズさんの恐怖を全部理解する事はどうしても無理だけど、その後に残る罪悪感とか後悔は少なからず知ってるつもりです。それがどれ程苦しいのかも。だから、ほんの少しでもエバンズさんが安心出来るのならそれでも構わないって思います。」先程捜査に行けなかった事に不満を見せたがその気持ちと相手の心とを天秤に掛けて何方が大切かなんて、悩むまでも無く決まっているのだ )
415:
アルバート・エバンズ [×]
2022-02-20 23:30:23
( 沈黙の末に相手が放った言葉は想定外の物で、相手を見据えたまま数度瞬く。相手は当然捜査に出たい筈で、デスクワークを与えて署内に縛り付けて居るのは自分のエゴでしか無い。それなのに、自分が感じて居る恐怖心を拭い去る為だけに、安心させる為だけにデスク業務でも構わないと言うのか。あまりに真っ直ぐな視線に僅かに瞳を揺るがせ「…どうして、そこまでする。」と呟く様に言葉にするのが精一杯で。あの日相手が咄嗟に人質を庇ったのは、少なからず第二の被害者を出してしまったと言う罪悪感が影響して居るとは感じていた。被害者を出すのを食い止めたと賞賛されるべき事にも関わらず、自分の所為で相手に更に別の罪悪感を抱かせてしまっていると言うのは心苦しい物で。同時に其処まで相手が此方に向き合っている事に対して、多くを語らず遠ざけ様とするばかりではいけないのかもしれないとも考えて。 )
416:
ベル・ミラー [×]
2022-02-20 23:53:52
どうしてって、そんなのエバンズさんが大切だからです。だから私は私のやり方で“大切”を護ります。
( 少しの驚きと理解不能だと物語る褪せた青い瞳が真っ直ぐに己を見据えた事で視線同士が交わる中、落とされた呟きにも似た問いにさも当たり前だと言わんばかりなあっけらかんとした声色の返事を返せば何時ぞやに見せた何処から来るのかもわからぬ謎の自信をチラつかせ。__“エバンズさんが私を護ってくれた様に”と言う言葉は音として発する事はせずにひっそりと胸の中だけで思う。口にしてしまえばあの優しい彼女が教えてくれたと言う事実を明るみにしてしまうから。__「…ポトフ、温め直す?」目下の黄金色からはもう既に湯気の『ゆ』の字も出なくなっており、スプーンで掬って口に入れた其れも先程より遥かに冷めてしまった。口調を普段通りの砕けたものへ戻しつつゆうるりと小首を傾けて折角ならば美味しい状態で食べてもらった方がいいのだけれどと言う気持ちを含ませた問いを投げ掛け、とぽとぽと音を鳴らしながらグラスにミネラルウォーターを注ぎ入れて )
417:
アルバート・エバンズ [×]
2022-02-21 00:21:57
( 重ねた視線、相手の薄い緑色の瞳は矢張り妹を思わせるが、その中に浮かぶ色は少し違うと言う事には最近になって感じる様になって居た。相手はいつも、事も無げに自分を人として慕って居ると言葉にする。慣れない事ゆえにどう反応すれば良いのか正解は分からないのだが、困惑こそすれ真っ直ぐ伝えられる気持ちが不快な物で無い事は確か。“大切だから”__それだけの理由でいつも自分を引き上げようと手を差し伸べてくれる相手は、自分の中でも不思議な存在で、言葉を借りるならば矢張り大切なのだろう。---ポトフを温め直すかと尋ねられれば「…あぁ、ついでにもう半分くらい入れてくれ。」と器を相手に手渡して、もう少しよそって欲しいと頼む。キッチンに立つ相手の背中に視線を向けると「__ミラー、兄弟はいるか?」と徐に尋ねて。 )
418:
ベル・ミラー [×]
2022-02-21 00:41:13
( 遠慮をする事も無くおかわりを強請った相手の言葉に嬉しさが込み上げる。口に合う味付けだったと言う事だろう。ニコニコと機嫌の良さげな笑顔で差し出された器を受け取りキッチンに立ち、大鍋に作ったポトフを火にかけながら出来上がりを待つも、背後から聞こえた唐突な問い掛けに振り返った後も数回瞬きを繰り返し。「_私一人っ子だよ?」何故このタイミングでこんな質問をして来たのかいまいちその意図が掴めず答えはするものの表情は不思議そうな色に染まり。と、あくまで憶測だが浮かんだ一つはきちんと否定しなくてはならないもの。「私、エバンズさんの事お兄ちゃんみたいだって思って無いからね。これでもちゃんと尊敬する上司だって思ってるんだから。」相手が何を思い・考え言葉にした質問なのかはわからないが基本的に砕けた話口調や行動ながらも己が部下である事を忘れた訳では無い。“気になる存在”というのは其処に敬愛か恋慕か、はたまた別の感情が隠れているからか自分自身未だはっきりと認められていないからこそ言葉にする事はせずに、「お待たせしました」ぷくぷくと沸騰を見せ始めたポトフを再び器へと盛り付け相手の目前に置き直して )
419:
アルバート・エバンズ [×]
2022-02-21 01:18:27
( 一人っ子だと聞き頷くと、それ以上質問を投げ掛ける事はせずにグラスに注がれた水を口にする。尊敬する上司と言う言葉は自分には削ぐわ無い様に思えて小さく肩を竦めたものの、兄の様だと慕われている訳では無いらしい。実際自分も、相手の姿に妹を重ねる事はあるものの妹の様だと感じた事はあまり無い。温まって湯気の立つポトフに視線を落としつつ礼を述べると、温かい内に食べ様と掬ったスープを口に運び。---食後に淹れて貰った温かい紅茶を飲む頃には此の所の暗い気分も幾らか落ち着いていた。「…妹のセシリアは、幼稚園教諭だった。仕事で使うエプロンが欲しいと強請られて…其れが就職祝いになったんだ。大した金額でも無かったのに。」柔らかな湯気を立ち昇らせるマグカップの中身を眺めながら、静かに口を開くと妹の話を紡ぎ始め。アルコールは摂取して居ない為酔っている訳では無かったが、自分を大切だと言って何度振り払っても支え様と手を差し伸べてくれる相手に、ある種の誠意として向き合う必要があると思っての事。「妹が勤めて居たのが___フォールズチャーチにあるアナンデール幼稚園だった。」もう随分と口にして居ないその幼稚園の名前は、最悪の立て籠り事件が起きた場所として国内に広く報道された為、相手も恐らく聞き覚えがあるだろうか。 )
420:
ベル・ミラー [×]
2022-02-21 07:29:50
( 兄弟の有無についてそれ以上の言葉のやり取りが無ければ、それは只の世間話の一部なのだろうと思いつつ茶葉にたっぷりのミルクを入れた紅茶の柔らかな温かさを堪能し。__お酒も入っていない中で妹の話を唐突に始めた相手を驚いた表情で見やるも直ぐに真剣味帯びたものに変えれば紅茶を静かに口に運びながら途中で何か言葉を挟む事無く最後まで聞き入り。アナンデール幼稚園、聞き覚えが無い筈がなかった。死傷者を10人以上出したその立て篭り事件は警察のずさんな対応が酷く問題視された歴史にも残り続けるだろうと言われる最悪なものだった。加えて亡くなった園児の遺族が自殺したと言う報道も流れて当時まだ14歳だったものの、今尚記憶に残り続けている。自分がFBIになると言った時、両親は此の事件を引き合いに出して一度は認めなかった位なのだ。_まさかその事件に関わっていたなんて。胸の奥がきゅ、と締め付けられる感覚と同時に目を伏せれば「何も、言わなくていいよエバンズさん…」痛みも悲しみも何も思い出す必要は無いと頭を左右に振り、妹の名前も、生死も、何の事件かも、その全てを知った今、相手が頑なに誰かの死に怯える理由も心身の不調も全てを理解する事が出来たと同時にまさかこんなに大きな事件だったのかという驚愕も抱いて )
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