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白む空に燻る紫煙 ---〆/5208


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自分のトピックを作る
3783: ベル・ミラー [×]
2023-08-01 07:34:50





( 幾分か落ち着きを取り戻した相手と視線が重なると、そこに確かに疲労の色こそは浮かんでいるものの僅か穏やかにも見える表情に此方もまた穏やかに微笑み「問題無いよ、少し喉も乾いてたしね。」と答え相手の手を取りバスルームを出て。このまま寝室に戻り朝までまだある時間を眠る事も可能だったのだが、胃の中のものを全て戻し、口内も気持ち悪いだろうと思えば寝室に入る前に足を止め「…ハーブティー飲まない?きっとスッキリ寝れるよ。」と提案し、相手が首を縦に振るならばそのままソファへと誘導した後己はキッチンで2人分のハーブティーを淹れようと )





3784: アルバート・エバンズ [×]
2023-08-03 00:07:28

 






( 相手の提案を拒む事もせず、促されるままにソファに腰を下ろす。塞ぎ込む程ではないものの未だに重たい空気を拭い切れないのも確か。程なくして優しい香りを引き連れて相手が戻って来ると、湯気の立つカップを落とさないように受け取って。ひとくち口に含んだ其れは爽やかな香りと味わいで、再び吐き気を催す事はなかった。ゆっくり飲むと冷えていた身体も温まるようで、ようやく少し気分が和らいだのか小さく息を吐き出して。優しく透き通ったブラウンの水面に視線を落として思うのは、記者が自分に見せた写真の資料の事。目が効かず見ずに済んだ訳ではあるのだが、あの事件で命を落とした犠牲者や現場の写真だった事は確か。真実はとっくに公になっている、一体これ以上何を記事にするというのかと思わずカップを持つ手に力が籠もり。 )







 

3785: ベル・ミラー [×]
2023-08-03 19:15:44





( 相手がハーブティーを飲んだのを見届けてから己もまた隣で爽やかな温かさを胃に落とす。間接照明だけの仄かな明かりの点る部屋の中でこの優しい熱が相手の心も身体も暖めてくれる事を願うばかり。ふ、と視線を落とした相手の手元。カップを持つ指先に力が篭もり僅かばかり白くなっている事に気が付くと、両手で持っていたカップから片手を離しその手を静かに相手の手に重ね。何の言葉も無くただ親指の腹で優しく相手の手の甲を撫でる。大丈夫、はきっと違う。“殺人犯と同罪”だと言い切った相手は今決して大丈夫では無く重い罪の鎖に雁字搦めになり、暗い暗い底で身動きが取れなくなっている筈だから。「__隣に立って、同じものを私も半分持つからね。」共に沈む事は決して無い、相手が沈んだ時に自分は必ずもう一度相手を引き上げる為に在り続ける。けれど何も持たず隣に立つだけなんて、あの日、相手が初めてアナンデール事件の事を、妹の事を話してくれた夜に告げた言葉は少しも変わっていないのだから。相手が自分自身を殺人犯と同罪だと思おうが、他者がどれだけ相手を責め立てようが、その全てにNOを突き付ける事に変わりは無いものの、そうしながらもその“同罪”を半分持つ事で相手が僅かでも独りじゃないと思えるのなら、関係無いと言われようが共に遺族にだって、お墓にだって、頭を下げよう )





3786: アルバート・エバンズ [×]
2023-08-04 00:27:16

 






( 自分の罪を、こんなにも重くて暗い物を、相手に抱えて欲しいとは思わないのだが其れを口にすれば相手が寂しげな表情を浮かべる事は分かっていた。だからこそ“半分持つ”と言ってくれる相手の言葉を拒絶することはせず、「……あぁ、」と静かに頷くと手元に視線を落としたままでいて。再び心に巣喰った罪の意識は消える事こそ無かったものの、幾らか気分が楽になっていたのも確か。ハーブティーの優しい味に気分の悪さも消え、落ち着いた状態でベッドに入る事が出来そうだった。---結局記者の来訪は、少しずつ持ち直しつつあった心と身体を再び悪い方へと導いた。夢見が悪くなった事で薬も飲めずに苦しむ事が増え、少し塞ぎ込んだような翳りを纏うようになる。そうして其れから1週間が経とうという頃。酷く恐ろしい、それで居てかなり断片的で意味を成さないような夢を見て目を覚ましたのだが、息が苦しい。寒くて身体が震え、布団に潜り込んだものの背中には酷く汗をかいていた。 )








 

3787: ベル・ミラー [×]
2023-08-04 07:34:04





( __“来訪者”の存在があったあの日から、相手の様子は明らかに変わった。日中ぼんやりとする事も増え、碧眼には更なる翳りが滲み、悪夢に魘され落ち着くまでの時間が長くなった事もまた一つの変化のように思う。今回ばかりは“海”がその役割を確りと果たしてはくれなかった。__そうして真夜中の事。ふ、と目が覚めそれっきり何故か眠る事が出来なくなったミラーは無理に眠る事を諦めテラスに出ていた。夜の潮風は少しばかり冷んやりとしていて身体の熱を奪い、真っ暗な海は心做しか気味の悪さを覚えるのだが、それらが居心地の悪さに繋がる事は無くただぼんやりと遠くを見詰め続け。だからこそ悪夢に魘され目を覚ました相手に気が付く事が無く )





3788: アルバート・エバンズ [×]
2023-08-06 03:28:17

 






( 隣で眠っていた筈の相手は、今は居ないようだった。この症状には覚えがあり、悪寒が治った頃に決まって高い熱を出すのだ。小さく震えながら布団の中で蹲っていたものの、心細さから小さく相手の名前を呼ぶ。其れは音になるかならないかの囁きのようなもので相手に届く事は無いだろう。「……ミラー、」と今度は先ほどよりも少しばかりはっきりとした声で何処に居るか分からない相手へと呼び掛けて。 )







 

3789: ベル・ミラー [×]
2023-08-09 13:35:11





( 空も海も漆黒に染まり聞こえるのは寄せては返す波の音だけ。時間が時間の為近隣を車が通る事も人が歩く事も無く静かなものだ。この飲み込まれそうな程に暗い暗い海を見詰め考えるのはこの先の事。鎮痛剤の残り、悪夢に魘される回数、突如訪れた訪問者、心に掛かる大き過ぎる負荷。全て相手に関する事。今それを考えた所で成るようにしか成らぬとは思うのだが。__寄せた波の音の狭間で己を呼ぶ声が聞こえたような気がして後ろを振り返る。部屋の中は真っ暗でこの距離からでは何も聞こえない筈なのだが…「__…エバンズさん?、」窓の隙間から顔を覗かせ名前を呼ぶ。果たして気の所為だろうか )





3790: アルバート・エバンズ [×]
2023-08-11 12:46:13

 






( 相手の声はややして窓の方から聞こえて来た。寝付けず外の空気に当たって居たのだろうか、自分の名前を呼ぶその声を聞きどう言う訳か突然心細さが溢れ出すような感覚を覚えた。薬も飲めないままに悪夢に魘され続け、元の世界がどんな形をしていたかさえ朧げになりそうな程長くはっきりとした視界は戻って来ない。記者や遺族の言葉は未だに脳裏に焼き付いたまま、それに加えて体調が悪く寒くて仕方が無いのだ。“言いようの無い不安”という言葉が正しいだろうか、1人きりで暗闇の中に沈み行き先が分からないような心細さがずっと続いていて、其れがずっと苦しかった。「_____ミ、ラー……っ、ミラー、」涙ぐんだ声で相手の名前を何度も呼ぶ。寒くて、苦しくて、不安で、怖くて、体調が崩れた事でずっと心の中に溜まっていた様々な感情も一緒に溢れ出してしまったようだった。 )







 

3791: ベル・ミラー [×]
2023-08-11 14:44:21





( 曖昧な声色で投げ掛けた呼び掛けに直ぐに返事が追い掛けて来る事は無く、波の音の合間に聞こえた別の音を都合良く呼ばれたと誤認したのかと再び身体の正面を海へ__戻そうとしたのだが。それよりも早く今度は間違える事の無い確かな己を呼ぶ声が繰り返し室内から聞こえれば、その声に滲む涙と何かに縋る様な色を敏感に察知し思わずハッと息を飲み。そうなれば後は間違いも何も考える間は無い。窓を閉め足早に寝室へと戻れば果たしてベッドの上で背を折る様に身体を縮こまらせ苦しげに息をする相手の姿があり。「…ごめん、ごめんね、勝手に居なくなったりしてごめん。エバンズさん…大丈夫、此処に居る。」何度も謝罪を口にし相手の背中に掌を宛てがい摩ろうとして気が付いた。背中は汗でぐっしょりと濡れていて心做しか吐き出される息も熱い。悪夢に魘され起きた時とはまた微妙な点に置いて少しだけ違う何かを感じ取り、汗に濡れた前髪を軽くわけその額に手を置いて気が付いた。体温計なんかで態々計らなくたってわかる程に相手の額は熱く、明らかに高熱に魘されて居る。薬の副作用としてなのか、それとも免疫が落ちたせいか、此処最近の心への負担も原因かもしれない。この熱の理由はわからないが何にせよこれ程体温が高いのならば苦しくて当然だ。「今お水持って来るから。大丈夫だからね、」脱水になる事だけは避けねばならず、一先ず相手を少しでも落ち着かせてからこの場を離れようと背中を摩る為に一度はあてた手を優しく上下に動かして )






3792: アルバート・エバンズ [×]
2023-08-13 02:42:56

 






( 身体は熱く汗ばんで気持ちが悪いのに、毛布の中で寒くて震えていた。相手の声がすぐ側で聞こえ背を摩られると、苦しい呼吸の中で涙が頬を滑る。何が悲しい訳でも無いのだが、今は言い様のない心細さと自分ではどうしようもなく昂った感情が入り混じり1人になりたくないと思った。「…っ、…1人に、しないでくれ…」苦しげながらも小さく言葉を紡ぐと、背を摩っているのとは反対の相手の手を徐に取り額に押し当てる。ひんやりとした冷たさを感じるのと同時に相手の存在を直ぐ近くに感じてほんの少し安心できる気がして。 )






 

3793: ベル・ミラー [×]
2023-08-13 11:46:13





( ある程度落ち着かせたら__と言う考えは涙を流し1人にしないで欲しいと所望する相手の言葉で雲散霧消した。額の熱は高く本来ならば水を飲ませ、直ぐに温かくなってしまう己の手などでは無く冷たいタオルを当てたい所なのだが膨大に膨れ上がる不安感に苛まれて居る今の相手から離れる時間が例え僅かであっても作ってはいけない気がした。掴まれ額に押し当てられた手はそのままに背中にやっていた手を離し親指の腹でホロホロと頬を流れる涙を拭う。__そうやって相手の傍に居る時間をたっぷりととり余す事の無い安心を与えた後「…少しだけ…30秒だけ待ってられる?エバンズさんが少しでも楽になれる物持って来るからね。」まるで子供に言い聞かせるような話口調ながら“少しだけ”をもっと明確でわかりやすい秒数へと変え少しでも相手が不安を感じぬようにと確認を取って )





3794: アルバート・エバンズ [×]
2023-08-15 01:36:33

 






( 額を押し当てた相手の手は直ぐに冷たさを失ったのだが、其れでも1人では無いと思える事が幾分気持ちを楽にした。30秒だけこの場を離れると言う相手の言葉を聞き、相手の手を握っていた力を緩めて。身体が熱く、上手く思考が働かない。震える程の寒さは治まったものの其の所為で熱はまた少し上がった様子。浅く吐き出す息さえ熱を帯びているように感じて苦しかった。ほんの僅かな間に意識を失うようにして微睡んでいたのだろうか、夢とも現実とも区別が付かない記憶の中に居るような奇妙な感覚を感じて、意識的に目を開くと相変わらずぼやけた視界ながら相手の姿を探して。 )






 

3795: ベル・ミラー [×]
2023-08-15 11:17:27





( 握られていた手から僅かに力が抜けたのを感じそれが返事だと判断すると一度だけ前髪を祓う様に指先を動かし静かに寝室を出て。__本来ならば解熱剤を飲ませたいのに鎮痛剤を飲んでいる以上それは叶わない。これ以上相手を苦しめて何がしたいのだと何かに当たる事も出来ない苛立ちが湧き上がるのだが今は兎に角約束した“30秒”を余す事無く使い必ずその時間に戻る事が先決だ。冷蔵庫にあった冷たいミネラルウォーターをマグカップの中に半分程注ぎそこに飲みやすい様にストローを挿す。続いて洗面所でタオル2枚を水に浸けて濡らし確りと絞るとそれらを全て持ち足早に寝室へと戻り。この僅かの間で相手が微睡んで居た事を知らなければ、一先ず持ち物をベッド脇のサイドテーブルに置いた後ぼんやりと合わさった視線に、何も心配要らないと言いたげに小さく微笑み「…お水持って来たから少しでいいから飲んで。」と、相手の身体を支え上半身だけを起き上がらせる為の手伝いをし )






3796: アルバート・エバンズ [×]
2023-08-17 23:52:36

 






( 相手に支えられながら身体を起こすと、一瞬視界がグラリと歪むような感覚に耐えストローを軽く咥えると水を飲む。冷たい水が喉を通り胃に落ちる感覚を感じる程には体温が高いのだろう、半分に満たない程の量の水を飲むと再びベッドに身体を横たえて。「…此処に居てくれ、…」と、普段よりも力無い声でそう告げると、相手が離れて行ってしまわないようにと言う不安の現れか再び手を緩く握り。 )






 

3797: ベル・ミラー [×]
2023-08-18 00:08:22





( 薄く開いた唇がストローの先を咥え、その量は僅かではあったかもしれぬがマグカップの中の水が減ったのを確認すればそれを相手から受け取り再びサイドテーブルへと静かに置き。長く身体を起こしておく事が辛いのだろう相手は再びベッドに身を沈めたのだが、その際熱を持った指先が己の手に弱く掛かり極めて緩い力で以て握られた。大きな不安を纏ったその行動と紡がれた言葉に「大丈夫、もう朝まで何処にも行かない。ずっと此処で寝てるから安心して。」と至極穏やかに答え此方からも緩く手を握り返しては、自由になる反対の手で相手の首元を濡らす汗を拭う様に持って来た濡れたタオルを纏わせて、続いて相手の前髪を軽く掻き分けた後にもう1つの濡れタオルを額に置いて僅かの熱冷ましとし。後は相手の所望する通りに隣に横になり「…寒くない?」熱のせいで身体の表面は熱をもっているだろうが、体内は寒い筈だ。掛け布団を肩まで引き上げつつ、互いに繋ぐ手も布団の中へと潜り込ませて )






3798: アルバート・エバンズ [×]
2023-08-19 02:44:01

 






( 相手が手を握り返してくれた事、そして朝まで此処に居ると言葉にした上で隣に横になった事で、ひとり心細い思いをする事は無いのだと理解できて安堵する。熱い首筋に冷えたタオルが当たる感覚が心地よく、再び微睡む事が出来そうだった。相手の言う通り身体は酷く熱いのに寒さを感じていて、「…寒い、」と小さく答えたものの肩まで布団に覆われれば其れも幾らか和らぐ。身体が小刻みに震える事はなくなり、少し相手の方へと身体を寄せると目を閉じて。 )






 

3799: ベル・ミラー [×]
2023-08-19 10:02:46





( 寒い、と口にした相手だったが徐々に瞼は重く下がりやがて微睡みから深い眠りに落ちた。苦しそうではあるが一定に繰り返される寝息を聞きながら己もまた眠りへと落ちて。___相手の高熱は更にもう1日続き、徐々に微熱へと変わり平熱に戻ったのは3日後の事だった。熱が下がったのと同時に鎮痛剤の残りも後一回分だけとなりこのコテージから離れるのも間近なのだと知らせる。それはつまり相手の目が確りと見えるようになる事も、身体が確りと動くようになる事ももう直ぐなのだと表していて、何より待ち望んだ社会復帰が叶うのも目前という訳だ。仕事人間の相手にとってどれ程この時を待ち望んだか…想像に容易いものだから夜の薬を飲み終えたその姿を見て「長かったね、」という言葉が出たのもまた必然か )






3800: アルバート・エバンズ [×]
2023-08-19 12:25:33

 







( 視界がぼやけて身体が上手く動かせない不自由な時間はあまりに長かった。もう此の儘自分の目が見えるようになる事は二度と無いのではないかという恐怖心や、思うように身体が動かないもどかしさと苛立ちをひたすらに絶え抜いた時間だったとも言えよう。強すぎる薬の所為で精神的な苦痛を和らげる事も出来ず、間違いなく辛い時間だった。しかし窓から日差しがたっぷりと入り、遠くに波の音が聞こえるこの場所で過ごした事は救いにもなった。自分の家でカーテンを閉ざして1人耐え続ける毎日だったら、乗り越えることが出来なかったかもしれないとさえ思うのだ。「……そうだな、」と、ソファに背を凭れさせたまま答えた其の声色には幾らかの安堵も混じっていただろうか。本当に薬を飲まなくなれば目はしっかりと見えるようになるのか、この鈍った身体で職務に戻ることができるのか、不安は尽きないもののあの膨大な量の鎮痛剤が無くなるまで日々を積み重ねて来た事だけは事実。「_____お前が居てくれて助かった、」と手元に視線を落としたままぽつりと告げて。 )






 

3801: ベル・ミラー [×]
2023-08-19 13:01:29





( 返って来た肯定の言葉の中心に確かに鎮座する安堵が見えたのは気の所為では無い筈だ。膨大な量の鎮痛剤を飲まなくなった所でその後に控える日常生活が180度変わり、全て良くなるという事では無いかもしれないが少なくとも夜中悪夢に魘され苦しむ時間を安定剤で短くする事は出来る様になる。小さく落とされたお礼の滲む言葉に荷物を纏めていた手を止め顔を上げ相手を見れば、碧眼は手元に落とされた状態で視線が重なる事は無い。小さく頷き再び鞄に畳んだ服を詰める作業を再開しつつ口許に浮かんだ微笑をそのままに「私も助かった、」と。それは言葉通り相手が居なければ己は今此処には居なかっただろう事を指していて、比べ物にならないかもしれぬが暗に“お互い様”だと伝えようか。衣類を全て鞄に詰めチャックを閉めた後、それを玄関に置いて戻って来れば相手の隣に腰掛け「今度は療養じゃなくて、ただの休暇で来よう。エバンズさんと一緒にまた海が見たい。」目も見えない、身体も動かない何も楽しむ事の出来ない状態では無く、砂浜を踏み締め、青く輝き、白い波が寄せて返す景色を見る事の出来る時に再び、を所望して )





3802: アルバート・エバンズ [×]
2023-08-19 14:50:40

 






( 次は休暇で、という相手の言葉に頷き掛けて、休暇中にわざわざ2人で海辺のコテージに泊まりに来るというのは流石に上司と部下の範疇を超えていると思い曖昧な表情を浮かべる。それで言うと既に相手との距離感は上司と部下の範疇を超える事ばかりなのだが。「…気が向いたらな。」というのが精一杯の返しで、ぶっきらぼうにそう言うとグラスをテーブルに置き、今はぼやけて見えない窓の外の青に視線を向けて。______そんな療養生活から1ヶ月程。職場に復帰すると署員たちに拍手で迎えられる事となり、迷惑を掛けた事への謝罪と感謝をごく簡素に告げて久しぶりの執務室に明かりを灯した。生死の境を彷徨うほどの怪我を負った身体はそう簡単に元に戻る事は無く体力の低下を酷く実感する事となる。長く歩いていたり立っていたりすると未だ傷が痛む上に身体が疲れやすい為、デスクワークが中心の生活となり。---そんな生活が1ヶ月程続いた頃、ボーデンタウンの住宅で男性が銃殺されるという事件が起きた。捜査の担当刑事として指名されたのはミラーと、5年ほど上の男性刑事、ティム・モラレス巡査部長。現場での捜査でエバンズの身体に負担が掛かる事を懸念した警視正の采配だった。 )






 

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