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1対1のなりきりチャット
自分のトピックを作る
361:
アルバート・エバンズ [×]
2022-02-17 10:16:47
( __相手の意識が戻ったと言う連絡が署に入ったのは事件から2日後の事。犯人はその場で逮捕され、人質の女性も怪我は無く今は心のケアの為にセラピーに通っていると言う。相手は命にも別状は無いと聞き安堵に湧くフロアの中で、一人深く深く息を吐いて。あの日自分の異変に気付いた隊員は深く面識のある人物では無かった為、症状についてはなんとか丸め込み口外しない様にと言い聞かせた。しかしふとした瞬間に相手が撃たれた瞬間の事を思い出し過去の事件と連動する様に記憶がフラッシュバックしたり、息が上手く出来なくなる事が増えていて心身の状態はかなり不安定になって居て。犯人が出てきた時、男を刺激しない様にと考えず直ぐに確保すべきだった、もう少し早く相手に知らせる事が出来て居たらと、後悔は後を絶たない。相手に重傷を負わせた罪悪感と、相手を失うかもしれないと言う恐怖はまた胸の底に暗く渦巻いて。---相手の同僚の一人におずおずと声を掛けられたのはその数日後、病院に見舞いに行くが一緒に来るかと言う物だった。普段言葉を交わす事さえ無い彼女からは緊張が伝わって来たが、相手と親しいからと言う理由で気を遣って声を掛けて来たのだろう。「…いや、仕事が立て込んでるから止めておく。ゆっくり身体を休める様伝えてくれ。」非情だと思われるだろうが相手と顔を合わせるだけの心の準備は出来ておらず誘いを断ると、彼女は頷いて此方の様子を伺っていた同僚達とフロアを出て行き。気を紛らわせる為に仕事に没頭するのは変わらず、相手を喪うかもしれないという恐怖心はまた心に冷たい氷を張り状況は相手と出会ったばかりの頃に巻き戻っていて。 )
362:
ベル・ミラー [×]
2022-02-17 12:35:21
( 重苦しく纏わり着く身体への怠さは此処数日で影を潜め、肩の痛みも毎食後に出る痛み止めを飲みやり過ごせている。個室ベッドの上での生活は一人で家に居る時の何倍も退屈で体力だけがどんどんと磨り減っている現状に早く退院して復帰したいと願うも、怪我の完治とある程度のメンタルケアをしてからでは無いと無理だと言う医師の言葉に大人しく従う他無い状況が暫く続いており。__代わる代わる、毎日のようにお見舞いに来てくれる同僚や先輩達の中に相手の姿は無かった。電話を掛けたいという気持ちが大きく膨らみスマートフォンに手を伸ばした事も一度や二度では無かったが、その度にその気持ちを何とか抑え込んだ。「エバンズさんは?」の問い掛けに返って来る言葉はいつもいつも『仕事で忙しい』なのだ。その通りの時もあるだろうし、相手もまた此処に来れるだけの精神状態では無いのだろう。ちゃんと眠れているだろうか、薬は飲めているだろうか、そんな母親みたいな心配ばかりが頭の中でグルグルと回り続け、痺れを切らした同僚が『冷たい人だよね。真っ先にお見舞いに来たっていいくらいなのに』と此方の気を遣って漏らした不満に結局何も言えずに。それからまた一日、一日、と何も無い毎日が過ぎ去っていき )
363:
アルバート・エバンズ [×]
2022-02-17 13:18:50
( 暫く相手の見舞いに行く事が出来ないまま、初めの内は何度か見舞いに行くかと尋ねてきた相手の同僚も、来る事は無いと踏んだのか声を掛けて来る事もなくなり。其れと時を同じくして、本部から応援として女性刑事が派遣された。相手が職務中に怪我を負った為、周りの女性刑事も不安がるのではと言う懸念もあり敢えて女性が配属された様だったが、偶然にも其れは顔見知りの同期で。相手の元に見舞いに行く同僚たちも、珍しく親しげに話している二人の空気には目敏く気付いた様で『本部から応援に来たジョーンズさんって言う人が居るんだけど、あの人すごい仲良さそうに話してるよ。同期らしいけど、出来る人って感じの美人なの。』と相手に話して聞かせて。意外に大人っぽい美人には弱いのかも、なんて相手の同僚達の間で盛り上がられている事など知る由も無く、ようやく相手の所に見舞いに行こうと覚悟を決められたのは、事件から2週間が経とうと言う頃になってから。悩んだ挙句にプリンを買い、相手の入院している部屋の戸を叩いて。 )
364:
ベル・ミラー [×]
2022-02-17 18:46:53
( 肩の怪我もかなり回復し、痛み止めも飲まなくて支障が無く、腕も普通に動かせるようになった事で退院も間近だろうという医師の話に嬉しそうな表情を浮かべるも実際は表だけ。数日前にお見舞いに来てくれた同僚が話してくれた内容はとても聞きたいものでは無かった。戻った時に自分の居場所は在るのか、相手がそんな風に話す女性ならばもしかしたらいろんな事を知っているのかもしれない。相手の心身の心配をしている筈なのに、自分は何時からこんなに嫌な事を考える様になったのかと胸に巣食うモヤモヤとした感情に溜め息を吐き出して。__病室の扉がノックされたのは正にそんな事を考えていた時だった。同僚ならば最近ノックもせずに入って来る為違う人だという判断を。もしかしたら…。少しの期待を込めてベッドから降りて扉を開ければそこに居たのは待ち望んだ相手。モヤモヤとした気持ちもあっという間に晴れるのだから現金な事だ。「エバンズさん、お久しぶりです。」心底嬉しいという感情を隠しもしない瞳で挨拶をすれば是非入って下さいとばかりに扉を更に大きく開けて中へと促して )
365:
アルバート・エバンズ [×]
2022-02-17 19:25:26
( ノックをしてから病室の扉に手を掛けたものの、勝手に扉が開いたと思えば入院している筈の相手が目の前に立っている為驚いた様に瞬いて。ベッドから起き上がれないのではと思って居たのだが、自分が見舞いを躊躇して居る間に多少なり回復はして居たらしい。しかし相手の顔を見てまたあの日の事を思い出してしまいそうで、長く目を合わせておく事はせずに促されるまま病室へと入り。「…あまり動き回らない方が良い。__見舞いに来れなくて悪かった、少し立て込んで居て…何が良いか分からなかったから、とりあえず食べやすそうなのを買って来た。」沈黙に耐えられ無かった訳では無いのだが、見舞いを先延ばしにして居た負い目もあってか説明的な言葉を紡いでしまう。ベッドで横になって居るべきだと言いつつ、見舞いがこれ程遅くなってしまった事への謝罪、土産を買って来たと数種類の味のプリンが5つも入ったケーキ屋の箱を相手の前に置き、ベッドの脇に腰を下ろして。 )
366:
ベル・ミラー [×]
2022-02-17 20:23:55
傷ももう何ともないし、このまま一日中ベッドの上に居たら体から根っこ生えるよ。
( 己を気遣ってくれたその言葉に小さく笑いあながち冗談でもなさそうな言葉を返せば、よいしょ、とベッドに上がり改めて相手に向き直りつつお見舞いとして買って来てくれたケーキの箱を躊躇う事無く開けて。中にはシンプルながらにも滑らかな舌触りなのだろう事が見ただけでわかるくらい艶やかな5種類のプリンが。「此処のお店のプリン美味しいって前にニュースでやってたんだよ。ありがとうエバンズさん。」数ヶ月前の記憶を引っ張り出しお礼を告げればその内の一つ、チョコレート味のプリンを箱から取り出し上蓋を剥がしてプラスチックのスプーンを突き立てる。柔らかなそれはスプーンをいとも簡単に沈ませ病院独特の匂いの部屋で甘く優しい香りを放った。静かに掬い上げて口内へと運べば少しの外れもない溶けるような口溶けと甘さを感じ「美味しい」とポツリ。続けて謝罪に対して頭を横に数回振る事で何も気にしていない事を伝えると「私も早く復帰して仕事したいな。あの日エバンズさんが早く退院したがった理由が今はよくわかるよ。」暗にもう一度相手と共に仕事がしたいと含ませつつ、ちらりと視線を向ける。__この約2週間程で目に見えて相手は窶れていた。目の下の隈も前より濃くなったように思うし、何より罪悪感やフラッシュバックを繰り返しているのだろう、何処と無く余所余所しさを感じる。表面上はこの事件が起きる前と何ら変わらないように見えるかもしれないが、間違い無く何かが変わった。それも悪い方向へ。_ふ、と同僚の言葉が頭を過ぎり視線をプリンの小瓶へと向ける。「私が入院してる間に何か変わった事あった?」至極普通の世間話のトーンを心掛けての問い掛けを送れば小さな緊張を誤魔化す為か再び掬ったプリンを口にして )
367:
アルバート・エバンズ [×]
2022-02-17 21:10:41
( 喜ばれる手土産の知識など一切持ち合わせて居なかった為、人気のあるらしい複数の店の中から悩みに悩んで選んだプリン。いざ店に行っても種類を絞り込む事が出来ず、かと言って店員にお薦めを聞くのも憚られ全種類の味を購入した結果が此れだったが、喜んで貰えた様で一先ず安堵して。早く復帰したいと言う相手には「急ぐ必要は無い。大怪我だったんだ、先ずはしっかり身体を回復させろ。」と少し言葉を濁す。退院したい気持ちはよく分かるが、大怪我を負ったのだから先ずは身体を休める事を最優先にするべきだ。言葉にはしなかったものの、怪我をさせてしまった負い目がある以上此れまでの様に相手とペアを組む事に一抹の不安もあり、退院出来ても暫くは現場に出る様な仕事は控えた方が良いとも考えて居て。自分自身もあまり調子が良く無く、近くに居る事で頻繁に相手に心配を掛けるのも避けたかった。---相手からの問い掛けには、あぁ、と頷いて。「本部から応援が来てる。1ヶ月はレイクウッドで仕事をするらしいが、女性だからお前も話し易いだろう。」相手が入院した後にやって来た刑事の事を告げたものの、同期である事等は特に重要では無いと思ったのか口にせず、簡素な紹介に留まり。 )
368:
ベル・ミラー [×]
2022-02-17 21:51:04
( 『戻って来たらまた扱き使ってやる』とでも言われれば幾らも気持ちは楽だった。けれどこの怪我に負い目を感じているだろう相手がそんな事を言うとは考えられず、わかってはいたが案の定身体の回復を優先させられれば苦い気持ちを押し隠し「うん。_メンタルケアの先生もこの調子なら大丈夫だろうって言ってくれてる。後は早く傷が塞がればもう完璧だよ。」と笑ってみせ。簡潔な“女性刑事”の紹介にはプリンに視線を落としたまま時折小さく相槌を送る。相手の口から“同僚”の単語は出なかったが此方の同僚が既に教えてくれている情報だ。「本部からの応援なら頼もしいね。直属じゃなくても上司に当たるだろうから早く挨拶したいな。」プラスチックのスプーンの先が瓶の底に当たる鈍い音でいつの間にか中身が無くなっていた事に気が付けば、ふぅ、と小さな息を吐き出した後にあくまでも素直な気持ちを吐露し。続けて顔を相手へと向ける事で視線合わせては「優しい人?」ともう一つだけ質問を投げ掛けて。__今はまだ知らないのだ、相手の過去や心身の不調の諸々を己以上にその女性が知っているという事を。想像以上に美味しかったプリンをもう一つ食べようかどうか少しだけ迷い、まだ退院まで時間はあると箱の蓋を閉め直して )
369:
アルバート・エバンズ [×]
2022-02-17 22:37:09
( 傷が塞がればもう大丈夫だと笑う相手に、そうだな、と返して頷いたものの無理に復帰を急いで欲しくは無い。撃たれた経験から、暫くは銃を向けられるだけでも身が竦む事も珍しくは無い為、相手にはそうしたトラウマを抱え無い様に心身をしっかりと休めて欲しいと言う思いもあり。応援に来ている彼女が優しいかと言う問い掛けには「あぁ、俺よりはずっと優しい。…面倒見の良い奴だ、周りに目を配るのも上手い。何かあれば相談してみると良い。」と、幾らか冗談めいた返事をしたものの彼女は特に優しいと肯定して。周囲に目を向けられる為、異変や感情の変化には敏感で刑事としても活躍している。その上面倒見も良い為、自分自身過去の事件から未だ日が浅かった頃から気に掛けて貰い、体調を崩した時には周囲に気付かれない様人目に付かない所に誘導してくれる事もあった。不安な事や悩みがあれば親身になって聞いてくれる筈だと相手にも伝えて。---未だ病室を訪れて数十分と経っていないもののあまり長居するのも悪いかと時計に目を向ける。ベッドに横になる相手の姿を見ていると沸々と罪悪感が浮かんで来てしまう事も理由のひとつで、所在無げに手元に視線を落として。 )
370:
ベル・ミラー [×]
2022-02-17 23:40:30
だったら、エバンズさんがいっつも眉間に皺寄せて怖い顔ばっかりしてるって相談してみようかな。
( 紡がれていく女性刑事への称賛の言葉は相手の事を真っ直ぐに見てある程度距離が近くなければ分からない事。必然的に同じフロアで挨拶を交わすだけのただの職場の人、という立ち位置では無い事がわかる。それを薄々心の何処かで感じていながらも口にする事は無ければ小さく組み込まれた冗談に此方もまた冗談で返し。_相手の視線が時計へと移されたのを認識して罪悪感による居心地の悪さの様なものを感じている事を嫌でも知ってしまえば「エバンズさん」とあくまで落ち着いた声色で相手の名前を静かに呼び、続けて「私も人質だった女性もちゃんと生きてます。」と。これが何の励ましにもならない事を理解してる上での言葉であっても確かに生きている事を実感して欲しい。同僚から今回の事件、犯人確保までの相手の判断に間違いは無かったし、強いて言うならば相手の静止命令を守れなかった機動隊員の行動が結果的に犯人を刺激する事に繋がったのだと聞いていた。_そうであっても相手は自分自身を責めて、また幾度となく過去の事件を思い出すだろう。「エバンズさんの判断に間違いは無かった」そんな言葉は気休めにもならない。何を伝えるのが正解なのか、何を伝えれば相手の罪悪感は薄まるのか、その何もがわからずにいて )
371:
アルバート・エバンズ [×]
2022-02-18 00:13:27
…お前は別に困ってないだろ、
( 自分が怖い顔をして居た所で、面識の無い部下は兎も角相手の場合は大して気にして居ないだろうと肩を竦めて。相手に名前を呼ばれ顔を上げると、今回は犠牲者は出て居ないと改めて言い聞かせる様な真剣な言葉。自分が過去の事件と今回とを重ねて罪悪感を感じて居る事を相手は当然見抜いて居る様で、その発言の意図も容易に理解出来て。事件の判断にも大きなミスは無かったと上からも判断され、相手の怪我に関しても責任を問われる事は無かった。相手から告げられる言葉に、自分に言い聞かせる様に数回頷き「___そうだな、分かってる。」と一言。…でも、と言い掛けたものの言葉は続かない。相手が死んでしまうかもしれないと感じたあの一瞬の恐怖がどうしても拭い切れない、誰も犠牲にはなって居ないし相手はこうして元気に笑っている、其れなのに。---血を流して倒れていた相手の姿がまた脳裏を過り、其れを遮る様にして椅子から立ち上がる。「…残して来た仕事があるんだ、今日はそろそろ帰る。」と告げ、また見舞いに来ると伝えて足早に病室を後にすると病院から出る前にポケットから取り出した薬を飲み込む。隠れて薬を飲まないで欲しいと言う相手との約束も今は守る事が出来ずに、また自然と相手を遠ざけてしまっている自分が居て。 )
372:
ベル・ミラー [×]
2022-02-18 07:23:14
( 相手が帰った後の病室は酷く寒く物悲しさを残した。手元に残ったプリンの入った箱だけが無機質なものの癖に小さな温もりを纏っている気がするのはそこに確かに心があったからだろうか。台の下に備え付けられている小さな冷蔵庫に箱ごと押し込んで扉を閉めれば、本当にたった一人になってしまった気持ちになる。怪我をして、仕事も出来ず、まして病院なんかに一人で居るせいだ。心が弱っているのはけして他意は無いと自身に言い聞かせ布団に包まり。__それから数日後。漸く退院が明日だと決まった時には相手に貰ったプリンは全てを食べ終わっていた。傷跡は残ったものの肩への痛みも無くなり、銃を向けられても怯まないメンタル的訓練も受けて、医師からもカウンセラーからもOKサインが出た完璧な状態。退院に向けて今の内に出来る事はしておこうと荷物を纏めつつ、もし今日相手がお見舞いに来てくれたとしたら明日の退院を伝えようか )
373:
アルバート・エバンズ [×]
2022-02-18 10:25:54
( あの事件で感じた誰かを失うかもしれないと言う恐怖は結果的に悪く作用し、大丈夫だと分かって居てもほんの些細な事を引き金に体調を崩す事が増え、深い眠りにつく事も出来なくなった。心の弱さに自分自身で呆れ果てるが、勝手に過去の事件と紐付いてしまうのだから自分ではどうする事も出来無い。相手の居ない職場で其れを支えてくれて居たのが同僚のクレアだった。---逃げる様に帰って来てしまった事には申し訳無さを感じつつも、余計な事を考える暇を自分に与えない為に仕事に没頭して結局再度病院に足を運ぶ事ができたのはその数日後だった。窃盗事件の捜査帰りに病院に立ち寄り扉を叩いてから部屋に入ると、少し前に来た時よりも物が無く整頓された病室を見回して。ベッドに居る相手もかなり回復した様で、その姿を見てようやく少し安堵した。「___体調は大丈夫か。」と尋ねつつ椅子に腰を下ろして。 )
374:
ベル・ミラー [×]
2022-02-18 13:20:33
( 面会時間も後数時間に迫った午後。スマートフォンで明日の天気を確認すれば晴天。良い退院日和だと現金な事に少しだけ上がった気持ちを更に上げたのはお見舞いに来てくれた相手で。開口一番此方の体調を気にする言葉に「もうすっかり。銃も怖くないよ。」と心身共に全く問題無い事を伝え、続けて「明日の午前中には退院出来るって。署に顔だして挨拶してからその日は帰ります。次の日からは普段通りに仕事するのでよろしくお願いします。」決まった退院の日の報告と早く現場に戻りたいのだとぶれる事の無い言葉を告げて。__怪我をして何だかんだで気付いたら1ヶ月近く入院していた。その間に職場の状況も自身の体力諸々も、気付きたくは無かった相手との間に出来た微妙な距離も、様々な事が目まぐるしく変わって行ったように思う。あの日本来ならば絶対に怪我をしてはいけなかった。人質となっていた女性も己も無傷で居なければならなかったのに庇う事がその時出来た精一杯だった。相手とはまた違った後悔が渦巻く中で冗談めいた笑みと共に「こんなに長い事休んじゃったけど、私の居場所あるかな?」と問い掛ける。一つは職場に、そうしてもう一つはきっと相手は気付かないだろう。時刻はもう直ぐ面会時間の終わりを告げていて )
375:
アルバート・エバンズ [×]
2022-02-18 14:30:44
( 明日の午前中には退院出来ると聞き、一先ずはそこまで心身共に回復したのだと安堵して頷き。「分かった。慌てなくて良い、お前のペースで仕事に戻って来い。」と言葉を掛けて。直ぐに今まで通りのペースに戻ろうとすると身体が着いて行かなかったり無理をする要因になってしまう、いきなり此れまでと同じ様に働こうとする必要は無いと諭しながらも復帰を歓迎する。相手から溢された言葉には怪訝そうな表情を浮かべ「___当然だろ、お前を待ってる奴が大勢居る。こんな事で居場所が無くなる様な事は無い。心配するな。」と告げて。長く休んで居た事で不安になって居るのだろうが、相手が復帰する事を待ち望んでいる奴ばかりだ。居場所の心配等全くする必要は無いと言いながらも、其の問い掛けの中に含まれているもう一つの意味には気付く事無く。---時計を見れば間も無く面会終了の時刻。「…じゃあ、明日署で待ってる。」立ち上がり、職場復帰に多少の不安を感じて居るらしい相手に待って居る事を伝えてからその日は署に戻り。 )
376:
ベル・ミラー [×]
2022-02-18 18:43:12
( 案の定含んだもう一つの意味に気が付く事無く相手は面会時間終了を告げる時計の音で帰って行った。__そうしてその日はあっという間に過ぎて次の日。天気は予報通り雲一つ無い快晴で、退院と復帰を後押ししてくれているようだ。病院の寝巻きから何時ものスーツへと着替えてコートを羽織れば気持ちはすっかり仕事モードで。今一度忘れ物が無いか病室を隅から隅まで確認して病院を出る。入口に泊まっていたタクシーに乗り込み署へと向かう胸中は少しの緊張とやる気が満ち溢れており、久々の外の空気は気持ちが良かった。_そうこうしている内にタクシーは署へと到着し。だれに宛てるでも無い「よし!」と言う気合い一つで中へと入れば廊下を擦れ違う同僚や先輩達皆が皆復帰を歓迎してくれていて。その人達一人一人に頭を下げお礼と謝罪を。自身のデスクのあるフロアの入口を開けて中に入れば沢山の視線。その中で視界に捉えたのは矢張り相手と…見た事の無い女性の姿。本部からの応援で来ている人だと直ぐに理解しては、先ずは自身のデスクに鞄とコートを置き。「御迷惑お掛けしました。明日から復帰するのでよろしくお願いします。」と深々と頭を下げて。続けて相手と隣に立つ女性の目の前へ。相手に小さく会釈した後女性に向き合えば「ベル・ミラーです。挨拶が遅れてしまい申し訳ありませんでした。」と、普段相手に見せる砕けたものとは違う確りとした口調で名を名乗りつつ再び頭を下げて )
377:
アルバート・エバンズ [×]
2022-02-18 19:50:56
( その日、今追っている窃盗事件の不審点を彼女と資料を見ながらさらって居るとフロアの入り口の方で聞こえた騒めき。資料から目を離し顔を上げると、相手の姿があり無事予定通りに復帰出来たのだと安堵する。程無く相手が此方に向かって来て対峙すると「よく戻った、無理の無い様にな。」と声を掛け、復帰早々から頑張り過ぎ無い様にと牽制もしておく。---『初めまして、本部から派遣されて来たクレア・ジョーンズです。貴女の事はアルバートから聞いてるわ、何か手伝える事があればいつでも言ってね。』と、隣に立つ女性刑事は優しく微笑んで挨拶をする。同期で親しい事もあり、下の名前で呼び合う仲の様子。復帰したばかりの相手に何か困った事や、手伝える事があればいつでも声を掛けて欲しいと告げて。 )
378:
ベル・ミラー [×]
2022-02-18 20:52:24
…はい、ありがとうございます。
( 相手の牽制を含ませた気遣いの言葉と、ジョーンズからの優しさを含んだ思い遣りの言葉のどちら共に伝えるお礼の言葉を述べるも、ほんの僅かの間が空いたのはジョーンズの口から出た相手の呼び名がファーストネームだったから。本部という同じ場所で働いていたのだから何も不思議では無い筈なのに、こうした小さな引っ掛かりを集めた心はモヤモヤとした霧を生み出し続ける。それを無理矢理払う様に再び頭を下げては「失礼します」と告げて踵を返し。デスクに戻りコートを羽織り鞄を手にした所で同僚に囲まれた。身体は大丈夫なのか、傷はもう痛まないのか、その他様々な言葉に笑顔で何の問題も無い事を伝え、騒めきが落ち着いた頃に署を出る。車は自宅にある為再びタクシーを使い。__約1ヶ月ぶりの自宅はひんやりとした寂しさと物悲しさを纏っていた。ヒーターの電源を入れて部屋を暖める事を第一に、入院していた間の荷物を定位置へと置き直す。明日の仕事に備えて今日はゆっくり休もうと思う心の片隅で引っ掛かり続けるその気持ちが何なのかをまだ確りとわかっていないままで )
379:
アルバート・エバンズ [×]
2022-02-18 21:15:23
( その翌日、本格的に仕事に復帰した相手に与えられた任務は各捜査員が当たっている事件の容疑者の前科を照する事務作業。何処かの捜査に加わる事も出来た筈だが、相手を直ぐには現場に復帰させない方が良いと上に進言したのは自分だった。長期療養後に直ぐに現場復帰させるのは無理をさせかねない、暫くは署内での業務から徐々に慣らして行くべきだと言う主張だったものの、相手を危険に晒すのが怖いと言う身勝手な理由も少し混じって居たかもしれない。その日は相手と顔を合わせる事も無く朝から捜査に出て居て。---基本的にジョーンズは、人手が足りなければ特定の操作に関わるものの署内で調整役として働いている事が多く、その日も多くの刑事が出払って居る中彼女は署内に居た。エバンズが相手への対応を上に進言して居るのを見て、不器用ながら相手が傷付く事を恐れて居るのかもしれないと言うことは察し、同時にパソコンに向かう相手の姿を見て、彼女は其れを良しとはして居ないと言う事も察して。『…調子はどう?』と相手の背後から声を掛けるとにこりと微笑んで。 )
380:
ベル・ミラー [×]
2022-02-18 21:52:36
( 上司から与えられた仕事は署内でパソコンと睨めっこを余儀なくされたもの。怪我も痛む事は疎か肩の動きも以前と何も変わらない。心身共に全く問題無い事は医師からの書類を見て知っている筈なのに何故捜査に行けないのか。別のモヤモヤが胸中にベッタリと纏わり着き自然とパソコンのモニターを見る表情も険しくなる中、背後から聞こえたのは昨日初めて顔を合わせた相手のあくまでも穏やかで落ち着いた声。椅子ごと体を反転させれば柔らかな笑顔が視界に飛び込み、マウスから手を離し席を立つ。「お疲れ様です」と頭を下げ先ずは挨拶を。続けて調子を聞く問に「問題無いです。ずっと座りっぱなしだから腰が少し痛いくらい。」と素直な状況を答えて。_手足の長いすらりとした美人だ。女の自分からしても素敵な女性だと思う。それに加えて穏やかで品のある話し方、柔らかな中に凛とした雰囲気も携える空気を纏っている。…あぁ、お似合いだな。そう思った瞬間に心臓に氷が当てられた様なひやりとした感覚を覚えて思わずギョッとした。今己は何を思ったのか、何故そんな事を。そもそもそんな事を思う自体が可笑しい。一瞬にして駆け巡った様々な感情に同じ速さで蓋をしては「ジョーンズさんはお疲れじゃ無いですか?」と慣れた場所では無い所での仕事に少なからず気を遣う部分もあるだろうと気遣って )
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