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1対1のなりきりチャット
自分のトピックを作る
3763:
ベル・ミラー [×]
2023-07-25 15:06:33
( 呼び掛けに対して直ぐに返事は無かったものの、時間掛けて落ち着きを取り戻した相手が漏らしたのは謝罪だった。__こんなにも苦しみ、涙を流す相手が何の謝罪をすると言うのだ。ふつ、と湧き上がった感情の揺れの強さは相手に向けられたものでは無いが無性に心を揺さ振り「…エバンズさんは何1つ悪くないでしょ。」と揺るぎの無い言葉を。ソファに掴まり立ち上がった相手を支えるべく腕を掴み、相手が行きたい所…寝室へと向かう。そうしてベッドに横になった相手の隣に腰掛け汗で張り付く前髪を軽く流してやると、物凄い倦怠感に襲われてるであろう背を軽く摩るように撫でつつ「……私はあの事件を直接見てないけど、それでもエバンズさんや刑事達が最後まで諦めてなかっただろう事はわかるよ。人質を見殺しにした訳でも、我が身可愛さに保身に走った訳でも無い__誰も悪く無い。悪いのはあの事件を起こした犯人ただ1人でしょ。」相手は悪夢を見たと思っているからこそ、涙ながらに紡がれた短い言葉から“夢の内容”を想像し、悪くないのだと言い続け )
3764:
アルバート・エバンズ [×]
2023-07-26 00:00:47
( ベッドに横になりマットレスに身体が沈むと一層倦怠感を強く感じるようになり、ゆっくりと寝返りを打つ。背を摩る相手の言葉は正しいのだが、今は相手からの言葉に安寧を見出す事は出来なかった。「……遺族にとっては、結果が全てだ。俺たちはミスを犯した、…恨む相手も、もう俺しか残ってない…」例えどれだけ救出の為に奔走していたとしても、最後まで諦めていなかったとしても、結果として彼らの子どもや愛する人は失われた。記者が言ったように_____犯人はあの場で命を断ち、刑事たちも皆居なくなった。遺族たちがやりきれない思いを向ける矛先は、皮肉にも自分しか残っていないのだ。残されたものが全ての罪を背負わなければならないのだとしたら、其れは余りにも惨い。胸の奥がつかえるような重苦しさが再び戻って来て、布団の中で身体を丸めると少し眠りたいと告げて。 )
3765:
ベル・ミラー [×]
2023-07-26 08:13:21
( 事件を解決する為に、人質を救う為に、例えどれだけ奔走した所で遺族の望む結果にならなければそれは無意味だと、そういう事だろうか。“見殺しにした”という判断で生涯恨まれ続けるのだろうか。__相手は、残された者としてたった1人でその恨みを受け止め続けなければならないのだろうか。背を摩る手に思わず力が籠った。それと同時に“少し眠りたい”と言われれば「…わかった。」と小さく頷き。__相手が眠るまでは此処に、寝息が聞こえてきたのならば静かにベッドから立ち上がりリビングへと戻り。床に無造作に散らばったコーヒーゼリーを集め冷蔵庫に入れ、再び目頭が熱くなった。何故相手ばかりがこんなにも苦しまなければならないのだろう、苦しみを半分背負いたいと思っても、現実はとても難しい事。片付け終え、ソファに腰を下ろしては深い息を吐き出して )
3766:
アルバート・エバンズ [×]
2023-07-26 23:24:13
( あの事件で大切な妹を失い、過去のフラッシュバックに苦しめられ、潰れてしまいそうな程に重たい恨みを一身に受ける。何故こんな事になったのかと過去を恨んでも現実は変わらない。眠りに落ちたものの、ドロドロとした悪意に身体を絡めとられるような嫌な夢を見た。腹部にナイフを突き立てられた時の痛みと男の憎しみの宿る表情を思い出しハッと目を覚ますと辺りは暗くなっていた。腹部の痛みは男に刺された時のものではなく、朝飲んだ痛み止めが切れている事によるものだと思ったものの悪夢の所為か背中には汗をかき息苦しい。精神的に落ちている事で体調も再び不安定になっていて、ベッドの中で背を丸めつつゆっくりと息を吐き出し。 )
3767:
ベル・ミラー [×]
2023-07-26 23:39:10
( __相手が眠りに落ち、辺りが暗くなるまで何をして過ごしていたか余り記憶が無かった。それ程までにぼんやりとした意識の中に身を置いて居たからであろう。扉を開けっ放しにした寝室から布団の擦れる音と一瞬引き攣ったような小さな呼吸音が聞こえた事で其方を向く。暗い部屋の中で相手が身体を起こしている姿は無かったものの、直感的に目が覚めたのだろうと思えば静かにソファから腰を上げ、夜に飲む分の鎮痛剤とミネラルウォーターのペットボトルを手に寝室へ。それらをサイドテーブルに置いてからベッドの端に腰を下ろし。__苦しみや痛みに襲われた時、決まって相手は身を守るように身体を縮こまらせ耐えようとする。周りに縋るのでは無く全てを自分の中に閉じ込め消化しようとする体勢に見えるのだ。「…薬持って来たから、飲める時に飲もうね。」既に朝飲んだ薬の効果は切れ、腹部の痛みは嫌でも感じている筈だと先ずは薬が近くにあり直ぐに飲める事を知らせた後、汗で服の張り付く丸まった背中に掌を宛てがい呼吸の手助けをする様にゆっくりと上下に動かして )
3768:
アルバート・エバンズ [×]
2023-07-27 03:40:30
( 眠っても気分がすっきりする事は無く、胸の重苦しさが不快だった。それ程までにあの記者が容赦なく突きつけた言葉の数々は心を抉り、場合によっては自分が犯人以上に遺族たちから恨まれている事を嫌でも再認識させるものだったのだ。部屋に入って来た相手に背をさすられ、飲める時に薬をと促されるのだが拒絶するように小さく首を振り。「…いつもの薬が飲みたい、…」と小さく告げたのは、今は怪我の痛み以上に心の痛みを薄れさせ苦しさから抜け出したいと強く思ったから。鎮痛剤を飲んでいない今なら、普段の薬に切り替えても許されるのではないかと考えたのだが勝手な判断で鎮痛剤の服用を中断するのは問題があるだろうか。ただそう願ってしまうほどに苦しく、幾ら身体を休めてもストレスによって心身に不調を来たす事が分かっていて、楽になりたいと思った。 )
3769:
ベル・ミラー [×]
2023-07-27 07:52:21
( 腹部は確かに痛むだろうに、相手は鎮痛剤を拒絶した。それに一瞬驚いたものの拒絶の理由が続けて懇願となって唇から漏れたのを聞けば思わず背を摩る手が止まる。__苦しいんだ。苦しくて、胸の奥が痛くて、身体の痛みよりも心が楽になりたくて、相手は今出口の無い闇の中に居る。__あげたかった。医師が釘を刺すように何度も併用してはいけないと言った薬だが、相手の心が今この一瞬でも楽になれるのなら。けれど、出来ない。「……これ飲もう。ね?」“駄目だ”とバッサリ切り捨てる事が出来なかったのは眠る前の相手の苦しみを見ているから。もう一度だけ鎮痛剤を飲むように促し再び背中を摩り。__ふ、と何の前触れも無く脳裏を過ぎった記憶があった。それは過去に入院していた相手を見舞いに行った朝、前日に会った時とは比べ物にならない程に絶望し医師に強い薬を打たれなきゃならない程に錯乱していた姿を見た時。あの時相手の様子が可笑しくなったのは、誰もが信じなかったが“夜中の訪問者”のせいだったのだ。「…ッ、」何故か無性に嫌な予感がして思わずリビングの方を見遣る。昼間己が署に向かった時の記憶を思い出す。鍵はオートロックだから掛かる…けれど唯一部屋に入れる為の窓は確かに開きっぱなしだった。相手に眠る時は閉めるよう伝えのだから間違い無い。もし、もし相手にとって望まぬ“訪問者”が来たのなら。「…エバンズさん…今日誰か来た?、」ドクン、と嫌な脈打ち方をした心臓のままに問い掛けて )
3770:
アルバート・エバンズ [×]
2023-07-28 03:32:05
( 鎮痛剤の効き目が切れているからと言って勝手にいつもの薬を飲んでしまえば、其れは医師が禁じた“併用”と見做されてしまうのだろう。鎮痛剤を飲む事を促され背を摩られても、普段の薬を飲んで苦痛を和らげたいと言う思いは変わらず、暫し押し黙ったままでいて。---何かが相手の記憶を刺激したのだろうか、此の状況からひとつの可能性を察したのか不意に投げ掛けられた問いには何も答えられなかった。自分の過去を記事にする為に記者が来て、事件の資料を見せられ責任を問い詰められた挙句に遺族の恨み言を聞かされた、なんて。そんな事を言える筈がない。自分自身其れを言葉にする事で、再び記憶を鮮明に思い出してしまいそうで言葉に出来なかったと言うのもあるだろう。しかし否定する事も出来ず、僅かに身体を強張らせ黙ったままで居て。しかし案の定遺族の憎しみの籠った言葉が蘇り、呼吸が引き攣ったものに変わり。 )
3771:
ベル・ミラー [×]
2023-07-28 11:09:37
( 再三の促しにも相手は首を縦に振る事をしない、駄々を捏ねる子供の様だと言う人も居るだろうがそれは間違いだ。鎮痛剤を飲む事で目の見え難さと身体が思うように動かせない副作用に悩まされ、身体の痛みは取れど心の痛みは決して無くしてはくれない。加えて安定剤も睡眠薬も飲む事が出来なくなるのだから拒絶する心は何も不思議な事では無いのだ。安定剤を飲む事に対して首を縦に振る事はしないものの、鎮痛剤を飲む事にはこれ以上あれこれと言わない事を決めた。そうして落とされた静寂の中で相手の身体が小さく強張り、呼吸が引き攣ったものに変わったのを感じればそれが最早何よりも強い肯定ではないのか。相手はYESともNOとも言わなかったが様子の変化から察する事が出来る程には長く濃い時間を共にした。“訪問者”が誰であったのかまでは流石にわからなかったが相手にとって良しとする人物では無かった事だけは確かだろう。再び背を摩る為掌を優しく動かしながら「…話したくなかったらこれ以上は何も聞かない。でもこれだけは忘れないで、誰が何を言っても、エバンズさんが自分自身をどう思おうと、私の気持ちは揺るがない。__悪いのはエバンズさんじゃない。」真っ直ぐな、僅かのぶれも無い言葉を送り、その後は“大丈夫”を繰り返しこれ以上呼吸が可笑しくならないようにと落ち着かせる事を試みて )
3772:
アルバート・エバンズ [×]
2023-07-29 04:07:35
( 自分が何も悪くないなんて、そんなある筈がないのだと布団の中で思う。「……遺族はそんな風に思わない、…殺人犯と同罪だ、」と思わず言葉を紡ぐと呼吸が上擦らないようゆっくりと息を吐き出して。薬を飲む事ができないのならせめて鎮痛剤で痛みを抑えておくべきだろうと思い、ゆっくりと身体を起こすと相手に鎮痛剤を取って貰い水で流し込む。そうして再び布団に潜り込んでしまい。---夕食も摂らず眠りに就き、次に目を覚ましたのは日付を超えた深夜の事。辺りは暗く、先程飲んだ鎮痛剤は効果を発揮しているのか痛みは感じなかったものの、背中にはじっとりと汗をかいていた。気分が悪く冷や汗が浮かぶのを感じてゆっくりと起き上がり、相手を起こさないようにベッドから降りるとぼやけた視界の中で壁を頼りに寝室をでて。 )
3773:
ベル・ミラー [×]
2023-07-29 09:20:07
( 大切な人を失った遺族がその絶望や怒りを向けるのは本来ならば犯人ただ1人で無ければならない。警察が不正を働き、杜撰な捜査をし、我が身可愛さに保身に走り、本来助けるべき命を見殺しにしたので無いならば__。けれど今この世界にあの時の犯人は居ない。事件と向き合った警察官も相手を残して全員居なくなってしまった。“殺人犯と同罪”だなんてそんな事ある筈が無いのに、相手はその罪の意識に絡み取られ小乗的になってしまっている。「……もしそうなら…エバンズさんを擁護してる私もある意味同罪だね。」相手の過去を半分持つ、とは。相手が悪いとは欠片も思わないものの、それでも自分自身を殺人犯と同罪だなんて言うのならば、半分受け持つ事を決めた、一緒に背負う事を決めた己もまた同じ場所に立とうと緩く笑みを浮かべ。__結局相手はまた静かな眠りに落ちてしまった。まるで起きている時間が苦痛だと言うように。1人で食べた夕飯は何時も以上に切なくて、相手の隣に身を横たえても心は晴れなかった。それでも人間睡魔には勝てぬようで何時しか眠りに落ち、相手が起きた事に気付かぬまま小さな寝息を繰り返して )
3774:
アルバート・エバンズ [×]
2023-07-29 14:09:14
( 頭がガンガンする、暗闇の中で視界がぼやけ壁だけを頼りに足を進めるのだが吐き気は強くなるばかり。ボイスレコーダーで再生された遺族の憎しみに満ちた声が頭にこびりついて離れなかった。トイレの扉を開け、電気も点けず床に座り込むと浅い呼吸を繰り返す。「…っ、う……ゲホ、っ」戻してしまっても尚気分の悪さは楽にならず、涙目で顔を伏せて波が治まるのを待ち。_____自分を刺した男は“英雄”と讃えられ、自分は何故死ななかったのかと憎しみを向けられている。あの男の絶望に染まった暗い顔と確かな憎しみと決意を湛えた瞳を思い出し、再び吐いてしまうと苦しさに背中を震わせて。 )
3775:
ベル・ミラー [×]
2023-07-29 14:24:38
( ベッドの内側に向けて軽く寝返りを打ち、何の障害も無く再び仰向けになった事を眠りに落ちた脳でもぼんやりと理解した。__エバンズさんが居ない。揺蕩う意識の中、そう思ったのと布団を跳ね除けたのとは時間にして凡そ数秒の差だっただろう。勢い良く上半身を起こし隣を確認すれば案の定そこに相手の姿は無く、枕元の間接照明を灯せどそれは変わらない。眠りに落ちる前の相手の状態を思い出し嫌な汗が背中を伝い両足を床へと付けたその時。バスルームの方から小さな物音が聞こえれば静かに寝室を出てリビングを通り様子の確認をする。トイレの電気は点いておらず、続いて苦しげな呼吸と嘔吐く様な声が聞こえれば用を足している訳では無い事は明白で。驚かせないよう足音を消す事無く近付くと、相手の斜め後ろで両膝をつく体勢でしゃがみこみ「……」“大丈夫”の問い掛けは野暮だ。大丈夫な訳が無いのだから。何も言う事無くただただ震える背中を少しでも気分の悪さが早く治まる様にと摩り続けて )
3776:
アルバート・エバンズ [×]
2023-07-30 01:55:09
( 吐く物はもう胃に残っては居らず、苦しげにえずくばかり。焼き付いたままの記憶と苦しさに手の甲に額を乗せて突っ伏すような体勢でゆっくりと呼吸を落ち着かせようと試みて。暫くこうして座り込んでいた為に身体は冷えて居て、余りに辛い状況に涙が浮かぶ。精神安定剤を暫く飲んでいない事も影響してか、紡ぐ言葉は普段であれば考えられない程に“落ちている”時の其れで。「……あの男がした事も正当化されるなら…俺が居る限り、アナンデール事件は終わらない……」____いっその事、事件に関わった誰もが居なくなれば憎しみの連鎖は断ち切られるのかもしれない。憎しみを向ける先が無く、遺族たちはようやく自分たちの時間を歩み始める事が出来るのかもしれないと、深い絶望の中で確かにそう思った。記者に聞かされた全てが、心を削ぎ落として立ち上がれない所まで突き落とそうとしているかのようだった。 )
3777:
ベル・ミラー [×]
2023-07-30 11:03:19
( 何度も嘔吐いた事、夜中の寒さの中に長い時間身を置いて居た事で相手の身体はひんやりとし、このままでは風邪をひいてしまう事が危惧される程だった。背中を摩る事で生まれる僅かな熱はそこだけで留まり身体全体を十分に暖めてくれる訳では無い。けれど今の意気消沈している相手の状態を見れば寝室に戻る力があるかどうかも怪しい所。背中を摩る手を一度止め次は背中同士を合わせる形でその場に座り込む。互いに背を向ける中で浅く上下する相手の背中から触れ合う箇所を伝わり苦しさが伝わって来るようで、溢れ落ちた絶望色を纏う言葉を聞き届け、少しだけ背を相手に倒すように体勢を変えると「__“あの男”って言うのはアナンデール事件の犯人の事?もしそうなら、正当化なんてされる筈が無い。彼は殺人犯で、それは変わらないよ。」ゆっくりとした、極めて落ち着いた声色で少しずつ相手の心の内を覗き見る。相手が今これだけ落ちて居るのが普段見る悪夢のせいでは無く、想像した通り訪問者によるものであるならば心に巣食う痛みもまた変化している筈だと )
3778:
アルバート・エバンズ [×]
2023-07-30 13:09:52
( 背中に相手の体温が触れ、少しばかり吐き気が収まるとゆっくりとした呼吸を意識的に繰り返す。続いた相手の問いには小さく首を振り「……俺を刺した男だ、…あいつのした事は正義だったと…遺族は皆信じてる、」と答えて。男の刑の軽減を求めて裁判所に嘆願書まで出していると言うのだから、彼は正しい事をしたと皆信じているのだ。刺された瞬間、至近距離で見た男の憎しみに満ちた顔を思い出し深く息を吐き出すと気分の悪さを払拭しようと目を閉じたまま顔を伏せる。目も見えず身体も上手く動かせない今の状況を思えば、遺族たちが自分に対し深い憎しみを向けるのなら、あのまま目を覚まさなければ良かった。再び涙が浮かぶのを止める事も出来ずに。 )
3779:
ベル・ミラー [×]
2023-07-30 14:00:52
( 己の問い掛けに相手は首を横に振り否定を表した。そうして“あの男”がアナンデール事件を起こし自殺した犯人では無く、以前やり場の無い怒りや絶望をどう払拭すれば良いのかもわからず相手を傷付けるという犯行に走った遺族の男性だった事を知るのだが、何の前触れも無く突如として彼の話が出た事に少なからず驚いた。そうして同時に“訪問者”を特定する範囲が少しだけ狭まった気もした。背を向けている為、相手の表情は見えぬものの敢えて其方を向かぬままに今度は此方がその言葉を否定すべく首を横に振り。「それは違うよ。確かにあの時エバンズさんを刺した男は自分を正義だと思っただろうし、そう思う遺族も居るかもしれない。でも、それが全員じゃ無い。…あの男性の奥さんがエバンズさんに持って来た物覚えてる?__エバンズさんを心の底から憎んで、夫のした事が正義だって思うなら、あんなに優しい物をお見舞いの品に選べる筈が無い。…あれは確かに夫のした事への謝罪と、エバンズさんの身体を考えての物だった。」遺族の全員が何もかもを許し、あの時の男のした事を間違ってると思っているとは言えない。けれどだからと言って皆が皆そうでは無い筈なのだ。深々と頭を下げ旦那の仕出かした事を謝罪した女性の表情を自分は知って居る。腹部が痛むだろうからと考え抜いた食べ物があのゼリーだった事も、光を浴びてキラキラと輝いた美しさも、ちゃんと知っている。そうしてあの優しい甘さに含まれた感情が憎しみでは無い事を、それを口にした相手が一番良くわかる筈だ。少なくとも彼女は“本当の正義”を知っていた筈なのだから、思い出して欲しいと静かに相手に寄り添ったままで居て )
3780:
アルバート・エバンズ [×]
2023-07-31 00:24:24
( 相手の言葉で、入院中に差し入れられた色とりどりのフルーツゼリーの事を思い出した。確かに其れを持って来たのはあの男の妻で、そこには目一杯の謝罪の気持ちが込められていた。_____記者は“世間の声”だと言ってあの音声を聴かせて来たが、相手の言う通り全ての遺族がそうなのだと誤認してはならないのかもしれないと僅かながら気付き。「……遺族たちの声を聞いた、…皆一様に俺を恨み、憎しみに満ちた言葉を紡いでいて…それが堪らなく苦しかった、」気分の悪さは完全に無くなった訳では無かったが、あの瞬間に感じた心の痛みをようやく言葉にして紡ぐ事ができ。つかえて居た塊が溢れるように苦しい胸の内が言葉となり「…二度と同じような事件を起こさないようにと現場に立ち続けて来たが______そんな事は無意味で、遺族たちはただ俺に消えて欲しいと願っていると思ったら、自分が分からなくなった、」と告げて。 )
3781:
ベル・ミラー [×]
2023-07-31 16:55:40
( あの時女性が選んだゼリーは“物”としてはもう既に存在しない。けれどそこに宿っていたありったけの“気持ち”は確りと相手の心に残っている筈だと口端に僅か笑みを浮かべて。触れ合う箇所からの温もりを第一に掛けていた体重を緩めるべく少しだけ身体を起こし、相手にとって重たさを感じない程度の触れ合いへと変えるも立ち上がる事は勿論せずに再び静かに、ゆっくりと紡がれていく言葉達に耳を傾ける。__“遺族達の声を聞いた”と言うのは果たしてどういう事か。時期的にもテレビでアナンデール事件のニュースが流れる事は無いだろうしだとするならば…矢張り考えられるのは“訪問者”なのだ。遺族の誰かが偶然相手を見付けたのか、はたまたクラークが悪意を持って訪問して来たのか、何にせよ腹の立つ事に変わりは無い。触れ合う箇所の温もりを第一に掛けていた体重を緩める様に僅か身体を起こし、けれども立ち上がる事は勿論しなければ、吐き出された胸の内を最後まで聞き届けた後自らの手元へと視線を落とし。「…無意味なんかじゃない。…犯人はあれだけの人の命を奪って、遺族に何の説明も無く責任を放棄して死んだ。エバンズさんを含めた警察官達の心にも深い傷を残して……、エバンズさんは全部を背負ってたった1人で立ってる。身勝手に死んだ犯人より…っ、エバンズさんが責められるなんて可笑しいでしょ…!」前半こそ冷静であった言葉も、途中感情が昂ってしまえば喉でつかえ震える。「…私だったら__もし私が同じ立場ならもう現場には立てない…。今エバンズさんがやってる事は、私からしたら凄い事で、そんな事無いって思うかもしれないけど、本当に強い事なんだよ。」今一度息を吐き出し冷静さを心掛けては、最後、相手の方に向き直りその冷えている頬に片手を添えて )
3782:
アルバート・エバンズ [×]
2023-08-01 03:09:27
( 相手は自分を“強い”と言った、同じ立場だったら自分には出来ない事だと。しかし現場に立ち続けるのはある種の執念のような物。あの日、一生掛けても償いきれない程の罪を犯し深い後悔に苛まれた。せめて同じような事が起きないように、罪なき人の命が奪われないように、贖罪としても現場に立ち続けようと決めたのだ。頬に手が添えられると相手の方に一度視線を向け、そして手元に落とす。辛かった気分の悪さは幾らか落ち着いて居て、相手の言葉に返事を返す事こそしないものの少しばかり穏やかな表情を取り戻すと、足に力を入れて冷たい床から立ち上がり。「……起こして悪かった、」と告げると水を流し、相手の手を借りてベッドまで戻ろうと。 )
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