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白む空に燻る紫煙 ---〆/4959


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自分のトピックを作る
3163: ベル・ミラー [×]
2023-02-11 14:07:25





( “刑務所”は自分達に最も関係する観光場所、と言っても過言では無い。だからだろうか、相手の興味も矢張り向くようでスマートフォンで調べるその横顔を見ながら退屈な思いをさせずに良かった、と内心微笑むと同時に「あんまり刑務所らしくないよね。__でも、集団労働で服役する一般的な刑務所と違って、独房の中で自分自身と向き合う…っていう形がとられてた刑務所らしいよ。…独房には天窓もあったって。…どっちが良いのかは分からないけどね。」先ずは相手の言葉に頷き、続いて刑務所それぞれで違う方針の話をしながらバスは何時しか目的地であるイースタン州立刑務所に到着して。__聳え立つ刑務所は厳かな雰囲気を漂わせるゴシック様式の建物で、圧巻な見た目。外観だけでもその壮大さに感動を覚えるが、一度中に足を踏み入れれば内装の細やかさ、当時の面影が残る痕跡に見応えは確か。高い石の壁に囲まれた中央に聳える監視塔を見上げては「別に悪い事した訳じゃないけど、何かゾッとする。」と、小さく呟いて )





3164: アルバート・エバンズ [×]
2023-02-11 20:49:05

 







( 罪を犯した者が自分自身に向き合う独房____逮捕した犯人に対して思うのは、犯した罪に相応しい罰を受けて罪を償って欲しいという事なのだが、果たしてどちらの罰が重いのだろうと考えて。当時の建物らしい厳かな風格ある外観を感心したように眺めつつ奥へと進むと、何やらタイムスリップしたかのような感覚を覚える。劣化の具合も相まって、当然明るい雰囲気を感じる場所では無い。静かで少し仄暗い、冷たい空気を感じながら「…独特の空気があるな、」と同意を示して。 )







 

3165: ベル・ミラー [×]
2023-02-11 21:10:22





( 此処を訪れ『わぁ、凄いね!こんな風になってるんだね!』と楽しげに会話をする観光客が横を通り過ぎた。自分達のように警察官である者が見る景色と、刑務所に特別携わりの無い人達が見る景色__罪を犯した事がある者、そうして本来刑務所で罪を償わなければならない人を知る相手が見る景色は、それぞれ微妙な点において異なるだろう。監視塔が聳え立つ中庭から再び建物の中に入り、当時の再現された独房や、その他様々な施設を一通りぐるりと見て回る事凡そ3時間。気持ち的にキャッキャウフフとはしゃぎ楽しめる観光場所では無かったが、これはこれで勉強にもなったし知れて良かった事が沢山あった。出口付近に差し掛かると、隣を歩く相手に頭を向けて「…もう少し見る?あっちはお土産屋さんもあるみたいだけど。」と、意見を問うて )





3166: アルバート・エバンズ [×]
2023-02-11 22:23:06

 








( 職業柄、観光地として建築を楽しむと言うよりは学びの側面が多かったものの興味を惹かれる物ばかりだった。説明書きを集中して読むなど刑務所内の様々な施設を興味深く見て回ると、あっという間に3時間が経過していて。「…土産物屋を見たら、何処かでコーヒーでも飲まないか。」相手の言葉に頷くと土産物屋を見る事と同時に喫茶店に立ち寄る事を提案した。集中して歩き回っていた為少し座って休みたいと思っての事だったのだが、此方から提案するというのは滅多に無い事だったかもしれない。土産物屋を見てから直ぐ近くの喫茶店で休憩をして、次なる目的地は相手が楽しみにしていた水族館。 )








 

3167: ベル・ミラー [×]
2023-02-11 22:37:04





( てっきり“もう満足だ”と言わんばかりの返事が来ると思っていたが、相手からこの先のお土産屋を見る事とその後の休憩所まで提案されるとは。一瞬失礼にも薄い驚きの色が表情に乗るも、直ぐに嬉しそうな笑みへと一変させれば「お土産屋さんの隣に喫茶店があった筈だから、そこで休もっか。少しお腹も減ったし。」と頷き。__まず向かうはお土産屋さん。沢山並ぶ小物は矢張り刑務所らしく銃を象ったものや、手錠のキーホルダーなど。その他にも何やら囚人らしき人がプリントされたTシャツや、アート作品の様な物もちらほらとあるのだが特別“これ!”と言った物を見付ける事は出来ず矢張り次なる水族館に期待か。相手が何か買うにしろ、買わないにしろ、互いの買い物が済んだのなら次は隣にある喫茶店へと向かい、休憩する事にして )





3168: アルバート・エバンズ [×]
2023-02-12 18:39:24

 








( 観光地の刑務所で売られている土産品を刑事である自分たちが持つと言うのもなんとも滑稽だ。囚人服の縞模様がプリントされた、並んでいる土産物の中でも一段と安いクッキーを眺め、昔出張土産だと言って此れを買って来た上司が居た事を不意に思い出した。変なチョイスだと署員たちと一緒になって笑い、その後署員一人一人に向けて選んだ土産物を渡していたあの人は、果たして今は何処の署に居るのだったか。______隣にある喫茶店に入りコーヒーを頼むと、窓の外を眺める。フィラデルフィアにいる間天気が崩れる事はなく、晴れの過ごしやすい日が続いていた。「…実家の方には寄らなくて良いのか?」不意に思い出した事を尋ねると、向かいに座った相手に視線を向けて。自分を連れての観光ばかりではなく、実家に顔を出すなら気を遣わず別行動でも構わないのだと。 )








 

3169: ベル・ミラー [×]
2023-02-12 19:01:05





( 刑務所の中にある喫茶店、と言う事もあり、他のお客さんが頼むものの中には何やら手錠を象ったクッキーが備えられているケーキや、アメリカのブラックジョークのつもりか、趣味の悪い囚人の苦悶の表情が描かれたタルトなんかもあり。其れらを横目に甘いミルクティーを啜る中、ふいに此処が己の故郷で両親が居る事を思い出した相手に尋ねられると、目前に頭を向け直し視線を重ね。今日はこのまま水族館に行く事は決定だ。だが警視正から貰った出張兼休暇は後数日残っている。確かに仕事の関係上大きな休みでもない限り滅多に帰る事は無く、折角此処まで来たのに親の顔も見ずに帰るのは少しばかり勿体無い気もすれば、「んー……、」と曖昧な間を空けた後に「…折角だから明日少し帰ろうかな。…エバンズさんは…ホテルに居る?」“一緒に来る?”という言葉を飲み込んだのは、恐らく相手は余り誰かに紹介されるのが得意ではなく、居心地の悪さを感じるだろうと思ったから。元々己と組む前は出張でも基本的にホテルから出ないと言っていた相手、そんな所まで連れ回す事は無いだろうと )





3170: アルバート・エバンズ [×]
2023-02-13 03:36:39

 








( 相手から投げ掛けられた問いには然程間を空ける事もなく「あぁ、折角なら顔を見せた方が良い。気にせず楽しんで来い。」と頷いて。相手が実家に立ち寄っている間、自分はホテルでゆっくりしていようと当然着いて行くと言う選択肢はない。フィラデルフィアとレイクウッドは飛行機を使わなければならない距離、タイトな出張という訳でもない今回は時間も取れるのだから此方に気を遣うことなく家族水入らずの時間を楽しめば良いと。距離次第では一泊してくる事も出来るだろう。 )







 

3171: ベル・ミラー [×]
2023-02-13 07:27:08





( 帰省する、という考えが完全に無かった訳ではないが相手から提案される事でより強く意識する事は間違い無かった。__それからコーヒーを啜り他愛無い会話をし、ある程度休憩をして喫茶店を出たのは約1時間後。此処から次なる目的地である水族館は比較的近く、バスに揺られ到着したのは午後3時前。此処の見所は矢張りなんと言ってもサメで、大きなサメが何匹もトンネル型の水槽の中を泳ぐ姿は圧巻であろう。それから幻想的で可愛らしいクラゲ、ヒトデやエイと触れ合う事が出来るコーナー、水族館なのに二匹のカバを見る事の出来る場所も。水族館の中は子供連れの親子やカップル、様々な観光客が居るのだが決して騒がしくはなく、水族館特有の薄暗さも相まって比較的落ち着ける空間となる筈だ。メインのサメが優雅に泳ぐトンネル型の水槽を見上げ「……迫力満点だね。」と、感嘆の溜め息と呟きを。海を見る事を割と好む相手、“海の生物”はまた違うのかも知れないが少しでも楽しめるだろうか )





3172: アルバート・エバンズ [×]
2023-02-13 22:06:24

 







( _____水族館など、訪れるのはいつぶりだろうか。薄暗い空間、辺りを見回せばガラスの向こうには深く青い海が広がる。その向こうを泳ぎ回る魚の姿を眺めつつ相手と共に歩いて行けば、一面ガラス張りのトンネルが現れて。少し足を踏み入れれば、自分を取り囲むようにサメたちが泳ぎ回り何とも不思議な気分になる。足を止めてすぐ近くを泳ぐサメの姿を見つめると「…圧巻の光景だな、」と呟いて。「海の中にいる気分になる。」と付け足しつつ、水を通してキラキラと青く輝く周囲に視線を向けて。 )







 

3173: ベル・ミラー [×]
2023-02-13 22:40:05





( 確かに相手の言う通り、四方八方が海水、魚やサメが泳ぎ回る中を歩くのは海の中に居るような感覚になる。息が出来るのに海の中__何とも不思議な気持ちのままガラスの向こうを見詰める相手の表情を盗み見るように視線を向け……太陽の光を反射させキラキラと輝く鮮やかな海の青、と表現するよりは矢張り曇りの日の静かで少しばかり寂しくも感じる、けれどとても安心出来る落ち着いた青、と表現出来る相手の瞳の色は“海”を思い出させるのだ。そうして己は矢張り相手の瞳の色がとてつもなく好きだと思う。「何となく落ち着ける。」と、相手の言葉を肯定するように頷いてから“海のトンネル”を抜けるように歩みを進め。続いて訪れたのは“シャチ”が泳ぎ回る大きな大きな水槽。上が空いているのは“シャチのショー”をやる時の為であろう。黒と白の身体を優雅に揺らし泳ぎ回るシャチ。サメのように誰それ構わず襲い掛かる獰猛さは無く、かと言ってイルカのように愛想を振り撒く事も無い。凛とした美しさがあり、聡明で__何処と無く相手に似ているかもしれない。そう思った時、現金な事に無性にシャチに愛おしさが湧き「…シャチのぬいぐるみ買うって言ったら、馬鹿にする?」と、この年齢で何がぬいぐるみだ、と思うだろうかと悪戯に問い掛けて )





3174: アルバート・エバンズ [×]
2023-02-14 02:27:50

 







( 曇り空の下、凪いだ海の水面のような_____と表現できる褪せた碧眼にガラスの向こうの水の色が重なり、今この空間でだけは普段よりも鮮やかな青色を瞳に携えて。相手と共に奥へと進みシャチの泳ぐ水槽を眺める。肉食のシャチは自分たちの倍以上もある鯨を群れで襲い狩りをする一方で、利益にならない戦闘は避ける傾向もある、と書かれた説明書きに目を通していると不意に問いが投げ掛けられて。「…好きにすれば良いだろう、お前の趣味にとやかく言うつもりはない。」と、ぶっきらぼうな返事を返しつつ欲しいなら買えば良いと。相手の部屋にはぬいぐるみが幾つも置かれているような印象はなかったが、余程シャチが気に入ったのだろうかと悠々とよ泳ぐ姿に再び目を向けて。 )








 

3175: ベル・ミラー [×]
2023-02-14 07:40:15





__…シャチって少しエバンズさんに似てるよね。
( お決まりの“好きにしろ”は今回も現在。確かに自分のお土産屋として何を買うかは他人がとやかく言う事でも無く、そのぶっきらぼうな返事は正しくその通りな訳で。だからこそ再びシャチの泳ぐガラスに視線を向け直せば、その言葉の返事とは少しずれた返事を…勿論最大級の褒め言葉なのだが相手はどう受け取るか。それから様々な海の生物が泳ぐ水槽をゆっくり時間を掛け眺め、ヒトデやエイと触れ合い、お土産屋コーナーでは本当は抱き枕になるくらい大きなシャチのぬいぐるみが欲しかったものの、流石に持って帰るのにも苦労をするだろうと、両手に乗るくらいのかなり小さめのぬいぐるみで妥協し、署員へのお土産のクッキーも忘れずに購入。__翌日は相手と別行動をし、実家を訪れ仕事の事、日々の生活、それから相手の事を話し家族水入らずの幸せな時間を過ごした。警視正が出張兼休暇で与えてくれた時間は気が付けばあっという間に過ぎ去り、酷く充実したものとなった訳だが、仕事を休む事を良しとしない相手にとってはどうだっただろうか。__そうして無事にレイクウッドに帰って来てから数週間が経ったある日。同じニュージャージー州にある“ハモントン”という所から、昔本部に居た男性刑事が出張で此処に来ると警視正から話があり署内はザワザワと騒めきだして。本部といえば元相手が居た場所。知り合いだろうかと様子を伺うように視線を向けて )





3176: アルバート・エバンズ [×]
2023-02-14 11:55:43

 







( 渋々ながら行かされた出張____兼観光旅行とも言える休暇は、思いの外ゆっくりとした時間を過ごし心身を休める事にも繋がり。フィラデルフィアから戻って、相手のデスクの片隅にはあの小さなシャチのぬいぐるみが飾られるようになった。---それから数週間、署内を騒めかせたのはハモントンから来るという応援の刑事____本部に居たという彼の名前は当然見覚えがあり、何とも言えない表情を一人浮かべて。その人、ルイス・ダンフォード刑事がやって来たのは其れから間も無くの事。スーツの着こなしはかなり適当でネクタイも緩んでいるものの、高身長で快活な印象を与える50代くらいの刑事というのが初対面の人に与える印象だろうか。機嫌の良さそうな表情で、一際大きな靴音を鳴らしてフロアに入って来たと思えば、挨拶もそこそこにちょうどマグカップを手に給湯室から出てきたエバンズを見つけ『____エバンズ!久しぶりだな。相変わらずお前は辛気臭い顔して…警部補になったんだって?偉くなったんだな!』と声を張り上げると、肩をバンバンと叩き。 )






 

3177: ベル・ミラー [×]
2023-02-14 13:36:53





( 【ルイス・ダンフォード】刑事を見た皆の第一印象は殆ど同じであっただろうが、本部に居た時の後輩であろう相手に今まで誰もした事の無いような絡み方をしたのを目撃した時の印象もまた、ほぼ全員一致だった筈。二度見する者、身体を硬直させまるで幽霊でも見たかのように目を見開く者、談笑すらも静まり絶句した空気が流れる中で思わず目を見開き、ダンフォードと相手とを交互に見遣った己もまた口を開く事が出来なかった。これは…何と言うか…間違い無く相手が苦手とする分類の先輩で、だがしかし、先輩という事もあり下手に邪険にも扱えないのだろう。眉間に皺を寄せながらもされるがままの相手。だがダンフォードはそんな相手の心情など知らぬとばかりに豪快な笑みを崩さないものだから、思わず苦笑いが浮かんでしまうのも仕方の無い事。__彼は一ヶ月近くこの署に居るらしく、フロアの片隅に彼専用のデスクも置かれ、数日経った頃には彼の人柄の良さや取っ付きやすさから、署員達も変に意識したり緊張する事も無く世間話すらもするまでになり。そんな何時もと変わらぬ空気がフロアに戻った頃、エバンズが次の日休日だと知ったからか、はたまた何も考えずのタイミングだったか、夜の8時過ぎにふいにフロア内にある相手の部屋を訪れたダンフォードは、相変わらずの豪快さで以て『エバンズ、飲みに行くぞ!』と、突拍子も無い誘いを掛けて )





3178: アルバート・エバンズ [×]
2023-02-14 23:34:52

 







( 本部時代から彼はいつもこの調子で、誰とでも上手くやっていた印象がある。数日が経とうと言う頃には彼を囲むようにしてフロアで楽しげに談笑する署員の姿を見掛ける事も多くなり。---其の夜、ノックもなく扉が開けられると飲みに行こうという誘いを受け、パソコンに向けていた視線を彼に向けると「…俺は未だ仕事があるので、署員たちを連れて行ってやって下さい。」と断りを入れる。しかし聞く耳を持たないと言うのは正に此の事、『朝から顰めっ面で此処に閉じ籠もっておきながら、飲みに行く暇が無いほど仕事が片付かないって事はないだろ。しのごの言わず付き合え!』と言われ、さらにはズカズカと椅子の後ろまで回り込んでパソコンを覗き込まれると『…こんなの月末までに纏めれば良い奴だろうが!』と、急ぎの仕事ではない事を指摘され。ハンガーラックに掛けていたコートを勝手に取られ早くしろと促されると、断りようのない状況に深々と溜め息を吐きつつ“エバンズも喜んで来ると言ってる“と部屋を出て署員たちに吹聴している彼の背中を見て更に深い溜め息を落として。 )







 

3179: ベル・ミラー [×]
2023-02-14 23:59:28





( “警部補を唯一飲み会に連れて行ける人”という肩書きが今日ダンフォードについたのは間違い無いだろう。珍しく相手が参加する事に喜ぶ者と、堅物な警部補が来れば騒ぐ事も出来ないと若干苦い表情を浮かべる者と、それぞれ思う所は様々ながら“珍しい参加者”の飲み会は幕を開ける事となり。__場所は以前己がとんでもない失態を冒した飲み屋。一瞬夢であってくれれば…とさえ願った悪夢のような記憶が蘇ったものだから、今回は絶対にそんな事にはならないようにと強く強く心に決め、お酒も僅かで済ませようと。そうこう思案している内に、テーブルには様々な料理やお酒が並び、何だかんだと結局署員達も騒ぎ始める。相手の右隣に己が、左隣にダンフォードが座り、『嬢ちゃんが今のエバンズの相棒なんだってなァ?』と気さくに話し掛けて来る彼に“嬢ちゃん!?”と声にならぬ驚きがまずは出るも、直ぐ様笑みを浮かべ「…私が初めての殺人事件の捜査の時から、お世話になってるんです。」と頷けば、彼は続いて相手に目を向け『お前もすっかり部下を持つ上司か。立派になったなァ。』と嬉しそうに目尻を細め1人納得するように頷きながら、次から次へと相手の前に頼んでもいないお酒を並べていき )





3180: アルバート・エバンズ [×]
2023-02-15 00:39:11

 








( レイクウッドに赴任して1年になるが、飲み会に顔を出したのは恐らく初めてだろう。相手と彼とに挟まれて若干居心地悪そうにグラスを傾けていたものの、話はペアを組んで捜査に当たる事の多い相手へと。自分が部下を持ち仕事をするようになった事に感慨深さを感じているのだろう。まるで親のような言葉に訝しげな視線を向けつつ「…もう10年以上経ってますからね、当然です。」と冷めた言葉を返して。本部で共に仕事をしていた時、自身はまだ経験の浅い新人であの事件も起きていなかった。10年以上も経って役職にも就いていない方が問題だと言いながら「…ダンフォードさんは現場主義で、地位の高い役職には就かず地方を渡り歩いてるんだ。」と相手に告げて。彼は現場に出て捜査を行う、刑事であり続ける事を望んで管理職にはならない道を選んだ。そんな話をしながら目の前に増えていくグラスに視線を落とし「分量を考えて頼んで下さい。」と苦言を。 )







 

3181: ベル・ミラー [×]
2023-02-15 07:25:09





( 10年以上と言う事は__アナンデール事件が起きた時、彼は本部に居たのだろうかとお酒を飲みながら考える。事件前の相手と、事件後の相手両方を見て来たのか、それとも事件が起きる前に本部から別の所に移ったのか。この僅かな触れ合いの中ではわかる事は出来ず「そうだったんですね。じゃあ…何れ本格的にレイクウッドに配属される事もあるかもしれませんね。」と、相手からの簡単な紹介に楽しげに一つの可能性の話を出し。『ハハッ、此処に配属されれば俺はエバンズの部下か。』と、ふたまわり近く年下の相手の部下になる事を全く苦としてない様子の彼は、相手の冷めた言葉にも皮肉にも嫌な顔一つする事は無い。寧ろこうやって軽口を叩く相手の姿を見るのが楽しくて、相手を見る瞳には確かな後輩に対する愛おしさすらも滲んでいるくらいだ。其れに気が付いた時、彼が感じるものとはまた違うとてつもない嬉しさが胸中を支配し、思わず小さく微笑みながら再びお酒を一口飲んで。__“分量を考えろ”との苦言もダンフォードには残念ながら届かない。彼はザルなのだ。次から次へと様々な種類のお酒を飲み進めるが、顔色も言葉が危うくなる事も無く、これは大丈夫なのか…と周りが心配しても可笑しく無い程に兎に角相手を酔わせようとグラスが空になる度に次を注文する始末。『これくらい飲めるだろ。…それとも何だ?あんな部屋に閉じ籠って、書類とばかり仲良くして居るから、酒も弱くなったって?』にやり、と口の端を持ち上げた強気で意地の悪い笑みと共にダンフォードが紡いだ言葉は、明らかに相手を挑発するもの。“こんな見え透いた挑発に相手は乗らない”と思うが……其れは“素面”の相手だったらの話。もう既にある程度のお酒が身体を回ってる相手は果たして…と隣の相手に盗み見るような視線を向けて )





3182: アルバート・エバンズ [×]
2023-02-15 13:15:14

 








( 隣にハイペースでグラスを開ける人が居ると、自分も釣られて自然とペースが早くなると言うもの。普段あまり酒を飲まないにしては比較的強い方ではあるものの、次々と渡されるグラスを呷っている内に少しずつ酔いが回り始めるのを感じていて。_____冷静な時に聞けば、なんと子どもじみた安易な挑発だと受け流せた事だろう。「…貴方と違って俺は”警部補“ですから。飲み歩いている暇はないんです。別に弱くはなっていません、」表情こそ普段通りの冷静なものながら、敢えて自分の役職を強調することで挑発し返す。弱くはなっていないと言いながらグラスを一気に呷って空けると、音を立ててテーブルに置いて。 )







 

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