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白む空に燻る紫煙 ---〆/4959


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自分のトピックを作る
3143: ベル・ミラー [×]
2023-02-05 15:18:36





( 相手の言葉はごもっともであるが、もう“今更”なのだ。其れ以上議論を重ねる事はせずに相手がバスルームへと姿を消したのに続く様にテーブルの上を片付け、この部屋の鍵を持ち一度己の為に用意された部屋に戻ると、シャワーを浴び寝る支度を整えて再び相手の部屋に戻って来て。__財布やスマートフォンが入った鞄を端に置き、シャワーを済ませベッドに腰掛ける相手を一瞥する。普段も整髪料等でガッチリと整えられている訳では無いが、水気を含んだ焦げ茶の髪は余り見慣れないせいなのか何処か新鮮な感じがして、おまけにホテルのシャンプーを使っているのだから当たり前なのだが、纏う香りは互いに同じもの。香水でも可笑しな薬関係でも無いものの、不思議と強く意識される香り。一度静かに視線を外して備え付けのミネラルウォーターに手を伸ばすと、中身を一口だけ飲んだ後に「…髪乾かしてあげようか?」と、キャップを閉めつつ、明らかに怪訝な顔で拒否られる事を予測していながらの問いを投げて )





3144: アルバート・エバンズ [×]
2023-02-05 17:45:03

 








( 濡れた髪をそのままに、肩にタオルを掛けてスマートフォンでメールの確認をしていると相手からの問い掛けが降って来て、相手の想像通り怪訝そうな表情を浮かべて視線を持ち上げて。「____いい。このくらいの長さだと自然に乾く。」乾かして貰うと言えば子どもか犬くらいのもの。この年にもなってと断りを入れつつも、そもそもきちんと乾かすつもりが無いのか自然乾燥で済ませようとしている様子。首元に少しの水気を含んだ毛先が当たり冷たさを感じた時だけ軽くタオルで髪を拭って。 )







 

3145: ベル・ミラー [×]
2023-02-05 18:29:09





( 此方の予想通りの表情に思わず苦笑いが溢れるも、そもそも上司である男性の髪の毛を部下が乾かすなんて__そうは思うのだが__濡れて束になった毛先が首筋に当たる度に相手の集中は携帯の画面から髪へと向く。暫し其の様子を眺めていたも、警視正が相手を休ませる為に用意したこの時間ならば己は今日は相手を甘やかす事にしようと、これまた何とも自分勝手な決め事を掲げ楽しげな様子で一度バスルームへと行き。備え付けのドライヤーを持って戻って来れば、ベッド脇のコンセントにドライヤーを差し込んでからいそいそとベッドの上…相手の後ろで半立ちになり「失礼しまーす。」適当とも取れる棒読みで一応の声掛けはしつつも、辞める気は無いのか徐にドライヤーのスイッチを入れ、メール確認の邪魔にならぬよう余り強く無い風量で後ろから勝手に乾かしていき )





3146: アルバート・エバンズ [×]
2023-02-05 22:13:56

 







( 一度立ち上がった相手が戻って来て、コンセントを刺す音でドライヤーを取りに行っていたのだと気付く。振り返り自分で乾かせると伝えるよりも前に、背後から音と共に温風が吹き付け言葉を発するタイミングを失って。「…お前な、」呆れたように呟いたものの其の声が相手に届いたかどうかは怪しい所。相手を止める事はせず、暫くメールに目を通していたもののやがて画面を閉じると大人しく乾かされて。幾らか水気が取れて来た頃、「…もう良い。」と何処となく不服そうな色の残る声で告げて。 )







 

3147: ベル・ミラー [×]
2023-02-05 22:40:29





( 相手が何かを呟いた気がしたが、其れは至近距離でのドライヤーの音に掻き消され良く聞き取れなかった。__勿論聞き取れて居たとしても、非難の声ならば音のせいにして聞こえなかった事にはするのだが。相手の湿った焦げ茶の髪を掬い上げる様にして、まるで壊れ物を扱う時の様に丁寧に丁寧に風を与えて乾かしていく中で、ふ、と見遣れば何時の間にか携帯の画面は閉じられている。集中する物も無くなった今も、きっと不服そうな表情ながらに本気で嫌がらず好きにさせてくれているのだと思えば、相手からは見えぬ角度でひっそりと笑みを浮かべ。__女性の様なロングでは無い為に乾くのもあっという間。完全に乾ききった訳では無いが、まぁ、妥協の範囲内であろう時に不服を隠しもしない制止の言葉が落とされれば、今度は音のせいにせずにきちんとスイッチを切り__其れでもあれやこれやと飛んでくるかもしれない非難の言葉は避けるべく、さっさとコンセントからドライヤーを抜くと、笑顔のままベッドから降りて足早にバスルームへと戻って行き )





3148: アルバート・エバンズ [×]
2023-02-06 02:59:00

 







( 相手がドライヤーのスイッチを切ると音が止み、髪には温風による仄かな温もりだけが残る。何か言われる前に、とばかりに早々にドライヤーを手にしてバスルームに消えて行く相手の後ろ姿を、少しばかり不服そうな色を浮かべた表情のまま眺めた後に、ベッドに上がると掛け布団とシーツの間に身体を横たえて。フィラデルフィアの町を歩き回り、さまざまな物を見聞きした1日。横になると矢張り疲れを感じ、此の疲労が深い眠りへと連れて行ってくれれば良いと考える。「…消すぞ。」戻って来た相手にそう声を掛けると、部屋の灯りを落として布団を肩まで引き上げて。 )







 

3149: ベル・ミラー [×]
2023-02-06 07:21:17





( 部屋に戻っても文句が飛んで来る事も無く、電気が消えた事で不服そうな表情も見えなくなった。布団の捲れる音だけが暗闇に小さく広がる中でベッドのスプリングを僅かに軋ませ相手の隣に横になる。距離が近くなった事で一層纏う香りが強くなった気がするが、確かな温もりと相まって酷く心地良い。「…おやすみなさい、」と、呟く様な声量で声を掛けた後は、あっという間に襲い来る眠気に抗う事もせずに徐々に重たくなる瞼を閉じて何時しか規則正しい寝息を立て始めて )





3150: アルバート・エバンズ [×]
2023-02-06 13:15:26

 







( すぐ隣に相手の温もりとシャンプーの香りを感じながら、疲労感に沈み込むようにして程なく眠りに落ちて。_____浅い眠りだったのか、またいつもの夢を見た。何度も繰り返し見た園内の光景は、再びアナンデール幼稚園に足を踏み入れた事でより鮮明なものとなっていて。妹にはあの絵画のように、幸せに笑っていて欲しかったのに。無情にも夢の中で妹は何度も殺され、何度も血を流す。夢だと分かっている筈なのに、血の色が鮮明に視界を覆い尽くした気がして飛び起きていた。暗い部屋の中、背中を震わせながら今のは夢だと自分に言い聞かせようとするも、今日は直ぐに落ち着く事が出来ず浅い呼吸のリズムが崩れベッドに身体を起こしたまま背中を丸めて。 )







 

3151: ベル・ミラー [×]
2023-02-06 14:03:52





( _夢を見た。フィラデルフィア美術館で相手が唯一長く立ち止まった“あの絵”を見詰める女性の夢。其れは自分では無く唯一写真でのみ知る女性__相手の妹だ。そんな滅多に見る事の無い夢の中に意識を漂わせていた時、ふいに布団の捲り上がる感覚と共に引き攣った様な呼吸が隣から聞こえ、自然と瞼は持ち上がり。意識が浮上した事で浅く乱れる相手の呼吸音が鮮明に鼓膜に届けば、直ぐ様悪夢を見たのだと理解する。「…エバンズさん、大丈夫だよ。」上半身を起こし、身体を丸め耐える様に蹲る相手の背中に片手を添え、少しでも落ち着くのが早まる様にと掌を何度も上下に動かしながら優しく、静かに、“大丈夫”を繰り返して )





3152: アルバート・エバンズ [×]
2023-02-07 03:04:47

 








( 自分が起き上がって直ぐに相手も目を覚ましたようだった。背中に手を添えられ、其の掌が優しく上下しながら大丈夫だと穏やかな声色で言い聞かせられる。相手が隣に居て、此処が夢に見たのとは全く関係のない場所だと理解出来るのに呼吸は一向に落ち着かずに。妹を喪っても、無惨にも其の命の灯火が消されるのを目の当たりにしていても尚、妹には何処かで幸せであって欲しいと願ってしまう_____天国なんて、信じてもいない場所を作り上げたとしても、其処であの絵画の少女のように柔らかく笑顔を浮かべていて欲しいのだ。幸せを願うほどに、後悔と罪悪感は重く心にのし掛かり自分の首を絞める。数え切れない程後悔を繰り返し、変えられない過去を怨み、そして涙した。「…っ、は…あ、…」引き攣った呼吸を繰り返しながら掌で顔を覆って。 )







 

3153: ベル・ミラー [×]
2023-02-07 07:28:36





( 美術館で相手が“あの絵”を見た時、普段は勿論の事、今日はセシリアに関する夢を見て悪夢に飛び起きる可能性が高いであろう事を心の何処かで分かって居た。掌で顔を覆い、尚も苦しげに背中を上下させる相手に何も言わず寄り添い続ける事数分。一度背中から手を離すと、蹲る相手の後頭部にピッタリと額をつける様に身体を折り曲げ、何ものからも守る様な体勢のままに「__私は天国を信じてる。死んだら何も無くなるって言うけど、心はきっとそこに居て、痛みや苦しみを感じないで絶対幸せで居るから。」美術館で相手が望んだであろう事は、天国という不確かな場所で叶っているのだと言い聞かせる様に言葉を紡ぎ、再び背中にあてがった手で今度は子供にするそれの様にぽん、ぽん、と軽く叩いて )





3154: アルバート・エバンズ [×]
2023-02-09 23:01:04

 







( 「天国で妹は幸せに過ごしている」____自分自身にそう信じ込ませようとしても、結局は自分の罪悪感を薄れさせる為の幻想に過ぎないと感じてしまうその言葉は、相手の口から聞く事で幾らかすんなりと心に落ち着いた。「…後悔しても、過去は変わらないと分かっているのに……っ、後悔する事しかできない、」苦しい呼吸の合間に言葉を紡ぐと、視界が水面のように揺らいだ。俯いたままの瞳から涙が溢れ手元に滴ると、思わずベッドの上に置かれた相手の手に触れていて。無意識ながら温もりを求め、冷え切って居る心を温めて欲しいと願ってしまった。夜になると襲い来る後悔と深い悲しみから掬い上げて欲しいと、相手に縋るかのようで。 )






 

3155: ベル・ミラー [×]
2023-02-09 23:22:58





( 頭では理解している=心も理解している。では無い。どれだけ自分自身に言い聞かせた所で心では納得出来ない事、受け入れられない事、許せない事__物分りの良い“ふり”をする頭とは違って心は何時だって正直だ。紡ぐ言葉が揺らいでいる事からきっと相手は涙を流しているのだろう事を察しては、まるで此方に縋るように重ねてきた手に一度視線を落とした後、あやすように背を叩いていた反対の手を止めて上半身を起こし。「それだけセシリアさんが大切な人だって事。」と、言い切ってから徐に両手を広げ「…天国で幸せに笑ってる事を信じて居ても、本当に望むのは“目の前”で笑ってくれる事だよね。生きていて、欲しかったよね。__エバンズさん、ハグしよう。」何より一番相手が望む事が、そんな誰かが作り上げた場所での話ではない事は良く分かっている。けれどそれを望むしかない事も。せめて1人後悔と悲しみの中で身動きが取れなくなるのではなく、僅かでも温もりの中でもう一度眠りに就く事が出来るようにと願わずにはいられずに )





3156: アルバート・エバンズ [×]
2023-02-10 12:39:34

 








( _____そう。相手の言う通り妹には生きて、目の前で笑っていて欲しかった。其れが不可能な事は、妹の命が失われる瞬間を目の前で見ていた自分が一番分かっている筈なのに、幾度と無く同じ思考を繰り返した筈なのに、どうしても心が付いて行かない。忘れたくないのに、思い出したくない記憶がある。相手の言葉に少しばかり身体を起こすと、縋るようにその肩口に顔を埋めていて。包み込んでくれる相手は暖かくて、思わず悲しみが溢れ出して小さな嗚咽が漏れる。過去に雁字搦めになって動けずに居る自分が情けない、それでも此処から逃げ出す術も知らない。相手の服を緩く掴んだまま浅く背中を上下させて。 )






 

3157: ベル・ミラー [×]
2023-02-10 13:27:11





( 耳元に近い位置で漏れた嗚咽に抱き締める腕の強さを強める。普段は大きく頼もしく見える身体は今この時ばかりはか細く震えていて、浅く上下する背中が苦しみをありありと物語っているようだった。誰より一番救いたくて、誰より一番幸せになってもらいたい相手__出来るなら自分の傍で__なのに、強く強く渇望すればする程救えない事実に歯痒さと不甲斐無さが募る。どれだけ尽力しても、何かを犠牲にしても、あの過去を変える事は出来ず結果的にセシリアの死を無かった事には出来ない。“本当の意味”で相手の苦しみを消し去る事は生涯不可能なのだ。余りに残酷だ。「……」今度は“大丈夫”の言葉を掛ける事無く無言を貫いたまま、それでも腕の力を緩める事はせずにありったけの温もりと優しさが相手に届くようにと抱き締めつつ、時折後頭部の髪を梳くように指先を絡めながら撫でて )





3158: アルバート・エバンズ [×]
2023-02-11 00:17:10

 








( まるで子どものように、涙を流しながら相手の体温を求めるように縋り付いて相手の肩口に顔を埋めたままで居た。こうしている事で、相手の体温を感じ背中を摩られる事で、少しばかり心の錘が軽くなるような気がするのだ。どうしようもない罪悪感や喪失感を、一瞬であっても温もりと優しさで埋める事が出来るような_____そうしていつの間にか嗚咽は微かな物に変わり、浅く上下していた背中は徐々にゆっくりとした呼吸のリズムを取り戻す。それでももう大丈夫だと言って相手から離れる事は無く、少しするとその体勢のまま微睡み初めていて。 )








 

3159: ベル・ミラー [×]
2023-02-11 08:07:16





( どれ程の時間相手を宥め続けただろう、何時しか嗚咽が小さくなり幾らか落ち着きを取り戻したように感じられる相手だが、互いの身体が離れる事は無かった。それ所か眠りの淵へと誘われる時特有の緩やかな呼吸音が耳に届き、時折身体の力が抜けるようにその重みを増す。今なら眠れるのだろう、この体温が離れるのは些か寂しいが__「…此処に居るからね。…もう一度眠ろう。」至極ゆったりとした囁きにも似た声量でそう眠る事を促しては、この体勢のままでは相手はゆっくり眠る事も出来ないし、下手したら朝起きた時に身体を痛めてる可能性もあると危惧し、互いにベッドに横になる体勢を選ぶも__先程幾らか落ち着いて尚“大丈夫”だと言って離れる事をしなかった相手。心は未だ不安定なのかもしれないと思えば僅か思案する間を開けた後、向かい合い横になったまま、片腕を持ち上げ相手の背中を再び優しく摩る事を選んで )





3160: アルバート・エバンズ [×]
2023-02-11 11:35:49

 







( 一度目を開けて相手に促されるままベッドに身体を横たえると、再び瞼はゆっくりと閉じられて。背を摩っていてくれる相手の掌の感触と布団の中の温もりを感じながらいつしか再び眠りに落ちていて。そこから朝方まで魘される事もなく眠る事ができ、意識が浮上したのは朝6時ごろ。窓の外は薄らと明るくなり始めていて、すぐ隣には相手が眠っている。背を摩ってくれていたのだろう、此方の身体に軽く手が置かれたままの体勢で眠っている相手の腕を布団の中に戻してやり、もう少し眠れそうだと再び目を閉じて。 )








 

3161: ベル・ミラー [×]
2023-02-11 12:53:36





( 朝方相手が目を覚ました事も、相手の背に乗せたままだった腕を布団の中に戻された事も気付く事無く静かに眠り続け。__目が覚めたのはそれから2時間程が経ってからだった。ふ、と前触れなく意識が浮上し瞼を持ち上げれば、夜中に涙を流したせいか心做しかうっすらと赤くなっている瞼を重たく閉じ、静かに眠り続けて居る相手の幾らか落ち着いた寝顔があり。枕元のスマートフォンに手を伸ばし確認した時刻は午前8時を少し過ぎた頃。今日の観光地の予定は刑務所と水族館で、例え午後から出発した所で十分に見れるだけの時間はある。少しでも眠れる時に相手には寝ていて欲しいのだ。仕事に向き合う時の何処か険しい表情でも無い、悪夢に魘され涙を流す苦しげな表情でも無い、ただ、感情に振り回されずに居る寝顔を暫し黙したまま見つめ、確かに抱えている恋慕を指先に乗せ、それでも起こさないよう注意を払いながら相手の頬を優しく撫でて。__次に相手が目を覚ました時、それが調度良い時間であるならば出掛ける事にしようか )





3162: アルバート・エバンズ [×]
2023-02-11 13:40:25

 







( 朝になれば胸の内に重たく渦巻いていた感情は落ち着き、夜中に見せる弱さなど微塵も感じさせない凛とした空気を纏い直す事が出来る。目を覚まし昨晩の謝罪を相手に告げた後、少しばかり重たい目元を冷やすように冷水で顔を洗い支度を済ませて____ホテルを出たのは午前10時を少し過ぎた頃。まず向かうのは刑務所。自分たちの仕事にも関係する歴史ある場所というだけあって、移動の道すがらスマートフォンで刑務所について調べると目を通していて。「…此処の刑務所は有名だが、アート作品まで飾られているのは知らなかったな。」と口を開き。 )








 

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