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白む空に燻る紫煙 ---〆/5066


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5047: ベル・ミラー [×]
2025-07-04 19:33:53





ありがとう。落ち着いてるようだったら早めに帰って来るから。
( 心配と注意に素直に頷き鞄を肩に掛ける。普段より数十分早い出勤だが、この悪天候では何があるかわからない為時間に余裕を持った方が良いだろうとの判断で。___案の定仕事は落ち着きを見せていたが、それに反比例する様に天候は悪くなり続けていた。朝はまだ風だけだったがお昼を過ぎた頃から風の強さは勿論、大粒の雨も降り出す様になっていて、これ以上酷くなる前に帰れる者は帰る様にと促しに来た警視正の言葉で、己を含めたフロアの殆どの署員が帰宅をしたのが16時過ぎの事。道路は雨によって溜まった水が浅い川の様に続き、ワイパーを最大で動かさなければ視界不良で事故の危険性がある程だ。無意識に寄った眉間の皺をそのままに車を走らせ、無事駐車場に車を停めた時に安堵の息を吐き出す。それから足早に階段を駆け上がり玄関の扉を開け部屋に入るや否や、「…外すごいよ!明日には上陸するんじゃないかな、」と、開口一番、挨拶もそこそこに外の現状報告を。この時はまだ朝少し触れた相手の違和感の正体に気が付けていなかった )






5048: アルバート・エバンズ [×]
2025-07-04 20:20:00

 





( 相手が出勤して部屋に1人になってからも“音の感じ方“への違和感は増すばかり。徐々に、耳を塞ぎたくなるような不快感と頭痛に襲われるとベッドに横になり。少し微睡んでも、雨風の強い外から聞こえる音に意識を引き戻された。昼過ぎに音をきっかけに発作を起こした事で、まるで抑え付けられていたものが外れたかのように些細なきっかけで過去がフラッシュバックする状況に再び陥っていた。夕方には一層外の状況は悪くなり、耐え難い騒音に苛まれる事となる。扉が開く音がして相手の声が聞こえたものの、その声もいつも以上に頭に響く大きな声に聞こえる。横になっていたものの、相手が自分の姿を探して寝室にやって来ると「______少し声量を落としてくれ、」と告げて。 )






 

5049: ベル・ミラー [×]
2025-07-04 20:52:55





( 寝室の扉を開け最初に目にしたのはベッドに横になる相手の姿。追う様にしてやや掠れて聞こえる声で要望が来れば反射的に「あ、ごめんなさい。」と謝罪を口にするのだが。実際叫んだ訳でも無くあのくらいの声量であれば相手は幾らでも聞いた事があった筈。それが今の相手にとって引っ掛かるものになるのであれば___「…頭痛い?」体調が悪い…頭痛に苦しめられていると考えるのが一般的。開けた扉の前から動かずに先程よりも遥かに落とした声量で以てそう問い掛けてから「薬持って来ようか、」と。この会話の最中も強まる雨は容赦無く窓ガラスを叩き、隙間を縫うような風音は何処か不協和音の様な響きを晒して )





5050: アルバート・エバンズ [×]
2025-07-05 12:52:14

 






( 鎮痛剤を飲めば少しは楽になるだろうか。相手の問いに頼むと小さく頷いたものの、強い風によって外で誰かの自転車でも倒れたのだろう。隙間風の音に加えて、ガシャンと大きな音が鳴ると突然意識は過去に引っ張られた。窓ガラスの割れる音、悲鳴、銃声______過去の記憶と反響する音とが繋がり、途端に呼吸は不安定なものに変わっていて。「……っ、はぁ…ッ、は、」上擦った呼吸が苦しいのだが、乱れた自分の呼吸音さえ酷く頭に響くように感じて思わず頭を抑える。反響するように聞こえる強弱のある風の音は人々の声のようにも聞こえて、野次馬が大勢集まる中幼稚園を出た時の此方を見る冷めた視線と囁き声、責任を問い詰める記者たちの声が思い出された。 )






 

5051: ベル・ミラー [×]
2025-07-05 13:32:36





( 薬を所望されれば直ぐに頷き寝室を出ようとしたのだが。それよりも先に風の音に混じり窓の外で何かの倒れる音が鳴り、同時に横になっている相手の唇からは発作を示す不安定に乱れた呼吸が漏れた。「!、エバ__、」不味いと咄嗟に相手の名前を呼ぼうとしたのだが、頭を押える仕種に数秒前の遣り取りを思い出し言葉は止まる。相手が今“音”に反応しているのは間違い無く、それが頭痛や発作に繋がってしまったのもほぼ確定だろう。しかしながら外の天気が一瞬にして回復する筈も無く、完全防音では無いこの部屋の中で、周囲の音を完璧に遮断する事は不可能なのだ。加えて発作中は薬を飲む事も出来ないだろう。先ずはどうにか落ち着かせなければならないと静かに近付き、驚かせない様にベッドの端に座り。それから足元にある掛け布団を持ち上げ徐に相手の頭から爪先までを覆う様に掛ける。こんな事で音の遮断が出来るとは思わないが、何かが変われば良いとの思いだった。「…大丈夫、大丈夫、」と、殆ど囁き声に近い声量でゆっくりと繰り返しながら、掛け布団の上から相手の背中を擦り続けて )






5052: アルバート・エバンズ [×]
2025-07-08 14:43:43

 





( 布団が掛けられた事で、ほんの僅か反響する音が遠かったような気がした。それでも頭痛と記憶のフラッシュバックはそう簡単には消えて行かない。浅い呼吸を繰り返しながら背中を丸めるようにして布団の中に縮こまり、落ち着くまでに数十分は要しただろうか。ここ暫く落ち着いていた発作が今日だけで数回起きている為、身体は酷く疲弊していた。未だに嫌な響き方をしているものの幾らか呼吸が整うと「…鎮痛剤を貰えるか、」と頼んで。相手が戻って来ると薬を受け取り、水で流し込む。未だ窓を揺らす風の音は頭に響いていて、その度に不安定に心が揺らぐのを感じた。「_____音が、異様な程に反響して聞こえる、」と、今感じている症状をぽつりと溢して。 )






 

5053: ベル・ミラー [×]
2025-07-08 20:43:44





( ___その姿は今布団に隠れ見えない。けれどどんな体勢をしているかは容易に想像が付く。痛みや発作を抑え込む為__もしかしたら外部から晒される様々な“負”に耐える為、これまでも幾度と無く見て来た背を丸め身体を縮こませる体勢で居る事だろう。そうしてその姿は酷く心を揺さぶるのだ。それはきっと周囲からの非難や罵倒を真正面から受け続け、自分は責められて当然の人間だと何も言わず痛みに蓋をし心に氷を張り続けた相手が、苦しみの中無意識の内に心を懸命に守ろうとしている姿の様な、そんな気がするからだろう。___鎮痛剤を飲み、それでも翳った表情の相手が徐に漏らした症状に思わず僅か眉が寄り険しくなる。「…それって、鎮静剤を飲まなくなった副作用?」相手に問うた所で完璧にそうだとわかる訳では無いかもしれないが、今思い当たるのはそこで )






5054: アルバート・エバンズ [×]
2025-07-17 03:31:05

 





( 相手の問いには分からないと首を振る。「…薬を飲むようになる前も、こんな症状は無かった。…音が響いて辛い、」鎮静剤を飲み始めてから確かに発作の症状は落ち着き、感覚が鈍くなるのを感じた。けれど薬を飲まなくなったからと言って逆に感覚が鋭くなり過ぎる、なんて事があり得るのだろうか。薬を飲んでいなかった以前も、此処まで過敏に音に反応する事は無かった。何はともあれ、台風が近付いているというこの状況では外の騒音はそう簡単に静かにはならないし、明日になればいつものように出勤しなければならない。慣れるしかないのだろうと思いつつも、大きな音が外で鳴る度に言い様のない恐怖心が掻き立てられ、心が不安定に揺らぐのは辛いものだった。 )






 

5055: ベル・ミラー [×]
2025-07-17 22:32:27





( 鎮静剤を飲まない副作用として現れた症状である可能性も高いが、そもそも無理をした結果、糸が切れた事による反動の可能性も十分考えられた。普段滅多に弱音を吐かない相手が素直に口にする感情にはどうしたって心が揺さぶられる。「…理由については、今は深く考えないようにしよう。」音が騒音となって聞こえる中で、症状の解明にこれ以上思考までもを負に落とすのは苦しみを倍増させるだけだと思えば、そう静かに告げてから、ふ、と思い付いた事が1つ。「__駄目だったら別々に寝れば良いから、試してみない?」一度己の胸に軽く手を当てる仕草の後の提案は、相手が聞こえる音の多くを心音で占める事。何時かの日、ゆっくりと刻む心音で相手が落ち着きを取り戻した記憶があるからなのだが、その時は今の様に音に敏感だった訳では無かった。今はそれすらも不快に響く可能性があるものの、何もせず外を吹き荒れる雨風の音に耐え続ける夜を過ごすのを見るのは辛い。軽く両手を広げ、所謂“ハグ”の動作と共に緩く首を擡げてみせて )






5056: アルバート・エバンズ [×]
2025-07-18 01:45:10

 





( 嵐の音は心を不安定に騒めかせても、相手の鼓動の音なら嫌な響き方はしないかもしれないと思えた。相手の提案を拒否する事はせず、促されるままに相手の直ぐ近くまで身体を寄せる。鼓動の音は確かに普段よりも大きく聞こえる気がしたものの、頭に響くような騒音ではない。相手がベッドの窓側に居ることで、外からの音も1人で横になっていた時よりも聞こえにくくなっている気がした。騒音と頭痛、いつまた発作が起きるか分からない恐怖心から強張っていた身体から漸く少し力が抜けると「……此処に居てくれ、…」と目を閉じたまま言葉を紡ぐ。漸く訪れた束の間の安寧。相手は未だ夕食を取っていない筈だ、それに気付く事も出来ず鎮痛剤が効き始めた事も手伝って再び微睡み始めていて。 )







 

5057: ベル・ミラー [×]
2025-07-18 18:10:48





( 然程考える間も空けず身を寄せて来た相手を緩く腕の中に閉じ込める様にして抱き竦める。相手を苦しめるものは何も無いと、この腕の中に居れば安全だと、実際はそんな事は勿論無いのだが今この一瞬だけで良い、僅かでもそんな錯覚を覚えてくれたらどれ程嬉しいか。胸元付近で落とされた小さな小さな願いに微笑み相手の肩付近を擦ると「…大丈夫、何処にも行かない。」と、安心出来る様に静かに答えつつ、恐怖無く相手が眠りに落ちるまでその手を動かし続け。お腹が小さく鳴ったのは数分後の事。その音で夕飯を食べていなかった事に気が付いたのだが、この腕を解き寝室を出る気にはなれなかった。何もかもが明日の朝で良いと思ったのだ。それよりも何よりも、相手が目を覚ましていないかの方が肝心だ。息を潜め、僅か視線を下げるも暗がりと位置的に表情は見えない。相手が眠り続けているのならば、安堵の息を小さく吐き己もまた眠りにつき )






5058: ベル・ミラー [×]
2025-07-18 18:10:48





( 然程考える間も空けず身を寄せて来た相手を緩く腕の中に閉じ込める様にして抱き竦める。相手を苦しめるものは何も無いと、この腕の中に居れば安全だと、実際はそんな事は勿論無いのだが今この一瞬だけで良い、僅かでもそんな錯覚を覚えてくれたらどれ程嬉しいか。胸元付近で落とされた小さな小さな願いに微笑み相手の肩付近を擦ると「…大丈夫、何処にも行かない。」と、安心出来る様に静かに答えつつ、恐怖無く相手が眠りに落ちるまでその手を動かし続け。お腹が小さく鳴ったのは数分後の事。その音で夕飯を食べていなかった事に気が付いたのだが、この腕を解き寝室を出る気にはなれなかった。何もかもが明日の朝で良いと思ったのだ。それよりも何よりも、相手が目を覚ましていないかの方が肝心だ。息を潜め、僅か視線を下げるも暗がりと位置的に表情は見えない。相手が眠り続けているのならば、安堵の息を小さく吐き己もまた眠りにつき )






5059: アルバート・エバンズ [×]
2025-07-19 12:15:19

 





( 夜中数回目を覚ましたものの、酷い発作を幾度と起こす事にならなかったのは一重に相手のお陰と言えるだろう。朝いつもより少しだけ早い時間に目を覚まし、身動ぎをすると窓がガタガタと風で音を立てている事に気付く。相変わらずその音は頭に響き耳を塞ぎたくなるような騒音なのだが、相手が側に居た事で眠っている間はそれに邪魔される事なく、比較的穏やかな睡眠を取ることが出来ていた。身体を起こしリビングへと向かうと、鎮痛剤を流し込む。これで頭痛を抑える事が出来れば良いのだが、音に敏感なこの症状は鎮痛剤ではどうしようもない。今日の仕事に支障が出なければ良いと思いつつ、コーヒーを淹れて。 )







 

5060: ベル・ミラー [×]
2025-07-19 19:27:20





( ___目が覚めたのは相手が起きてから数十分後。枕元の携帯を開けば台風のスピードが想定より速く、今日の夕方頃には直撃となるであろう速報が入っていて、軽く寝返りをうち窓の外に視線を向ける事数秒。静かにベッドから降り寝室を出ればリビングに広がるコーヒーの香りと、相手の姿。「おはようございます。」と送った挨拶は普段よりもずっと声量の落ちたもので。洗面台で顔を洗い歯を磨き、朝の準備を終えた後は再び寝室へと戻る。そうしてリビングに戻って来たその手には冬に使う紺色のイヤーマフラーが握られていて、徐に相手の傍に寄るや否や、躊躇無くそれを相手の両耳を隠す様に頭に付け。「__少し変わる?流石に仕事中つける訳にはいかないけど、家に居る時は私しか居ないんだから。ね?」急遽の応急処置にしかならないかもしれないが、一先ず職場に行くまでのこの朝の時間が少しでも相手の気持ちを楽にするものであればと )






5061: アルバート・エバンズ [×]
2025-07-24 03:06:22

 





( 起きて来た相手と挨拶を交わし、相手がリビングを離れている間に相手のマグカップにもコーヒーを淹れておく。2つのマグカップを手にソファに向かい腰を下ろすと、片方をテーブルに置き自分のコーヒーを啜って。不意に耳に何かが当たる感覚と共に響いていた音が遮断される。驚いて顔を上げれば、相手の言葉から冬に使うイヤーマフラーが着けられている事に気づき。冬でもイヤーマフラーを着ける事が無いため初め違和感があったものの、頭に響く嫌な音は確実に小さく感じられ聞こえ方は楽だった。「…助かる、音が遮断されて幾らか楽だ、」と答えて。---いつもの時間に出勤したものの、多くの署員が行き交うフロア内は想像以上にきつかった。タイピングや電話のコール音、紙を捲る音などほんの些細な物音が嫌に反響して頭痛を引き起こす。執務室に居れば幾らかマシではあるものの、音に異常に敏感な今の状態はかなり精神を擦り減らすものだった。 )





 

5062: ベル・ミラー [×]
2025-07-25 16:20:35





( ___フロア内は直撃した台風の話題と仕事の話題が大半を占めていた。こんな日に強盗なんて空気を読めだとか、何故大人しく家に居てくれないんだとか。兎に角相手が非常勤勤務になった事は知って居たがその理由、今の症状までもを知る署員は居らず、唯一感じてる事と言えば“警部補の機嫌が余り良くない”と言う事だけ。そしてそれは最悪のタイミングで訪れた。数日前に担当した事件の報告書を相手に提出し、執務室を出る為扉を開けた丁度その時。給湯室から出て来た署員と、別の事に気を取られ視野が狭くなっていた署員が衝突し、持っていたマグカップが硬いフロアの床に落ちた。当然マグカップは音を立て割れ、中の紅茶は広がる。後を追う様にして『すみません!』と言う2人の謝罪と、少しの騒めき。___驚きこそすれど稀にある事。けれど“今の相手”はどうか。反射的に執務室の扉を閉め背後の相手を振り返り )






5063: アルバート・エバンズ [×]
2025-07-29 00:43:25

 





( 扉が開く度に署員たちが働くフロアの騒めきが響き、書類の提出や捜査の報告などに訪れる署員の声は皆一様に大きく頭痛を引き起こす。騒音の中に身を置き、午後にはかなりの疲労を感じるようになっていた。相手と言葉を交わし、受け取った報告書をトレイに入れた時。不意に耳をつんざくような音が響き、一瞬にして過去の記憶が押し寄せる。いつか防犯カメラの映像を確認している時に聞こえた銃声にフラッシュバックを起こした事もあったが、大きな衝撃音は十数年前の記憶に直結してしまうのだ。銃声と悲鳴、赤黒い血、______その光景が一瞬で甦り、呼吸が上擦る。身体を支える為にデスクを掴んだ手には指先が白くなるほど力が籠るのだが、浅い呼吸は意味を成さないものに変わり鳩尾に鋭い痛みを感じて。「……っは、ぁ゛……ッ、あ」自分の荒い呼吸さえ反響するような感覚。此処は署内で、扉をたった1枚隔てた先には大勢の署員が居るというのに意識は過去へと落ち掛けていて苦しげな呼吸ばかりが響き。 )






 

5064: ベル・ミラー [×]
2025-07-29 11:07:19





( 扉を閉めた事でフロア内の騒ぎは僅か音を潜めたが“衝撃音”として認識された音は相手の意識をあっという間に今から離した様だった。浅く狂った呼吸と共に苦しげに上下する背中は痛みも引き連れて来ているのだろう。「っ、」他の署員が何らかの用事でこの部屋を訪れた時に不審に思う可能性もあったが、言い訳は後で幾らでも考えると先ずは扉を施錠し、続いてフロア内と繋がる窓のブラインドを降ろして外から中の様子が見えない様にする。そうやって相手の斜め後ろに立ち、腰を折る体勢で背中に掌を添えると「大丈夫です、ゆっくり呼吸して。」頭に響かないよう小声で声を掛けながらその掌を何度も動かし。そんな時間を凡そ数分、未だ整わない呼吸を繰り返す相手の背中から一度手を離し、両手で相手の両耳を塞ぐ形で顔を持ち上げ視線を強引に合わせると、「此処はエバンズさんの良く知る署内で、さっきの音はマグカップが割れた音。怖い事は何も起きてない。…ね?」口の開閉を敢えて大きく、一言一言をゆっくりと、大丈夫なのだと擦り込む様に努めて穏やかに伝えて )






5065: アルバート・エバンズ [×]
2025-07-31 16:28:33

 





( フラッシュバックの合間に相手の声が聞こえた。過去と現在が綯交ぜになったような状態でどちらにも引っ張られ、視界が揺らぐ。引き攣れた呼吸は一向に落ち着かず、徐々に姿勢を保っている事が難しくなり身体を支える為にデスクに着いた手に力がこもり。不意に顔を持ち上げられ相手と視線が重なるのだが、此方に呼び掛ける相手の声が、乱れた自分の呼吸音に阻害されて聞こえ辛い。先程銃声と認識しトリガーとなったあの音は、マグカップの割れた音。相手の声と唇の動きを自分に刷り込むように過去から意識を引き剥がし、懸命に呼吸を立て直そうとして相手の瞳に意識を向けて。 )






 

5066: ベル・ミラー [×]
2025-07-31 19:32:10





( 荒く狂った呼吸の中、それでも碧眼が確かに己を真っ直ぐに見詰めていれば、嗚呼、意識の全てが過去に堕ちてしまっている訳では無いのだと。懸命に浮かび上がろうとしているのだと知る。「__そう…ゆっくり、上手です。」重なる相手の瞳に映る己の表情が焦燥を纏ったものでは無い様に、安心出来る様にと微笑みながら親指の腹で相手の頬を緩く撫で続け。___時間にしてどれ程か。最初より幾らか落ち着きを取り戻した事を継続的な呼吸音で知ると、そこで漸く両の手を離し。「署内もこの天候で落ち着いてるし、少し早めに帰って休もう。…何か、食べ易そうな物作るから。」台風の影響で事件も無くこれ以上確認しなければいけない報告書があがって来る事も無いだろうと帰宅を促し、朝から飲み物こそ飲む姿は見れど殆ど食事をとってる姿を見ていなければ食欲が無いのだと理解しつつの提案を付け加え。この時はまだ知らなかった。“糸が切れた”相手を襲う不調が、音の聞こえ方の変化だけでは無い事に )






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