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1対1のなりきりチャット
自分のトピックを作る
5780:
アルバート・エバンズ [×]
2026-06-03 23:14:24
( 複数人が同じエラーに困っている状況でもないため相手の言う通り急がなくても良いかと、スミスは納得した様子で頷いた。---必要な資料を手に執務室に戻ると、付箋に資料庫のパスワードを走り書く。業務に支障が出て周囲に怪しまれては困ると思っての事だった。この症状が薬の副作用だと決まった訳ではないが、以前にも似たような事があった。思考が途切れ、眠気に抗えず捜査を続けられなくなった時も、同じように強い薬を常用していた。薬の種類は違うが、今回も強い薬が作用していると考えるべきだろう。頭が靄掛かったような感覚は拭いきれず、案の定仕事の進みは遅い。打ち込んでいる文章のスペルミスを示す赤線がひとつの報告書に幾つも表示されていたが、其れにも気付かないままタイピングを進めていた。明け方に飲んだ薬と、朝昼で飲んだ強い薬、その飲み合わせが悪かったのか、或いは効きすぎたのか______心身の不調、揺らぎが表に出ないようにと無理矢理傷口を縫い付けていた糸が、綻び始めていた。 )
5781:
ベル・ミラー [×]
2026-06-03 23:34:21
( 彼が納得しそれ以上を突っ込んで来なかった事に安堵しつつ、炭酸飲料を自席に置いた後、相手が戻って来たタイミングで給湯室でコーヒーを淹れ執務室の扉をノックする。普段より少し多めにミルクを入れたそれを相手に手渡す際、目に止まったのは見慣れた数字列が並ぶ付箋で、勿論疑っていた訳では無いが、矢張りスミスの言っていた話は本当だったのかと思い知る事となり。けれど相手の不調を知らせる役割を果たしたのはその付箋だけでは無かった。パソコンの画面に並ぶ文章の至る所に赤線が表示されていて、普段の相手なら、例えスペルミスをした所で直ぐに直す訳だからこんな事になる筈が無い。今見ている画面の赤線にすら気が付かないと言うのかと、普段では考えられない事の数々に恐怖が湧かない方が無理と言うもので。「……エバンズさん、手を止めて。」思わず制止の言葉が口をついて出た。文章を打たせる事を止めた所で何になると言う話では無いが、これ以上は、と思ったのだ。「何を隠してますか?」何の話の脈略も無い、唐突に問い掛けた言葉は確信があったから。相手が素直に言うとは思えないものの、視線を逸らす事無く真っ直ぐに見据え続け。___丁度そのタイミングで相手の携帯が着信を知らせた。それは休憩をとってるアダムス医者からの電話で )
5782:
アルバート・エバンズ [×]
2026-06-04 00:10:04
( ノックの音がして扉が開く。入って来た相手からマグカップに入れたコーヒーを差し出されると、ひと口飲んでから其れをデスクにカップを置いた。不意に手を止めるよう言われれば、漸く顔を上げて相手と視線を重ねる。作業の手を止めて聞いて欲しい真剣な話があるのかと思ったのだが、相手が口にしたのは唐突な質問。怪訝な表情を浮かべ「_____何の話だ、」と聞き返す。相手が言葉を返すよりも前に今度はスマートフォンが着信を知らせ、表示されたのは主治医の名前。何の要件かは分からないが、電話に出て病院に来るようにと言われても今は困る訳で、着信に気付きながらもスマートフォンを手に取る事はせず再びパソコンに視線を戻して。 )
5783:
ベル・ミラー [×]
2026-06-04 07:20:05
( 唐突な問い掛けだった為に相手の反応は最もなのだが、次なる言葉を返すよりも前に相手のスマートフォンが鳴り一度沈黙が広がる。直ぐに電話に出ると思っていた相手は画面に表示された名前を確認するだけで一向に出る事をせず、その行動から、誰からの電話なのかを察すると、鳴り続ける着信音に被せる様に「…電話、きっと出ない限り鳴り続けるよ。___アダムス医者でしょ、」と声を掛け。何の用事で掛けてきたのかまでを察する事は出来ないが、もしかしたら彼も相手の様子が可笑しいと直感的に感じているのかもしれないし、別の用事があるのかもしれない。けれど今、相手が何て言った所で病院に行きアダムス医者の診察を受ける事は最も重要な事に思えた )
5784:
アルバート・エバンズ [×]
2026-06-04 10:06:05
( 相手は全て分かっていると言った様子で、スマートフォンに視線を向けた。相手の言う通り電話は直ぐに切れる事なく振動し続けていて、隣に立つ相手もまた自分の様子に違和感を感じている様子。過去にも一度似たような事があり、その事を知っている2人だけに今回の一件にも違和感を覚えたのかもしれないが、今は病院に行き、薬を減らされる事が恐ろしいと感じる程に、既に依存していた。一度切れたアダムスからの電話が再び掛かってくると、漸く観念して深く息を吐くと「_____エバンズだ、」と電話に出て。 )
5785:
ベル・ミラー [×]
2026-06-04 17:42:30
アダムス医師
( 一度目の電話は繋がる事無く切れてしまったが、だからと言ってまた後日…何て悠長な事を言ってられない状況にあるかもしれないと思えば、勿論相手が観念して出るまで何度だって掛け続けるつもりだと、二度目のコール音に耳をすませ。___一瞬音が途切れ聞こえて来たのは相手の声。最低でも後2、3回は掛けなければならないだろうと思っていただけに、随分早く出てくれたと思うのはもう感覚が少しズレているだろうか。『お忙しい所すみません。』と、先ずは急な電話への謝罪をした後に『近々病院に来てもらう事は可能ですか?薬も丁度無くなる頃かと思うので、』と、薬の処方プラス診察を、と告げ。勿論病院も医者も嫌いな相手がすんなり首を立てに振るとは思わないものの、此処数週間の騒動を思えば、1日でも早く相手の様子を確かめたい所で、どれだけ拒否されようとも勿論折れるつもりは無く )
5786:
アルバート・エバンズ [×]
2026-06-04 22:03:09
( 電話の向こうのアダムスは急な電話を詫びた後、病院に来るようにと告げた。正しいペースで薬を飲んでいればちょうど今頃無くなるのだろうが、もう随分前に新しい薬を飲み始めていたためすっかり失念していた。薬が切れるとなれば直ぐにでも呼び出しに応じたが、今は強い薬がある為緊急性はなかった。「…裁判の一件で忙しい。暫く時間は取れそうにない。」と答え断りを入れるが、今回は彼も折れなかった。「今は必要ない、少し落ち着いたらまた連絡する。」と告げて一方的に電話を切ろうとしたのだが、隣にいたミラーが其れを阻んだ。 )
5787:
ベル・ミラー [×]
2026-06-04 22:24:22
( 矢張り電話の相手はアダムス医師で、相手の返しから病院に来て診察を、と言っているのだろう。そうしてそれに対する相手の返答もまた己が知ってるお決まりのもの。だからこそ、此処でこの繋がりを切る事は絶対に駄目だと思った瞬間に身体が勝手に動いていた。電話を持つ相手の腕を徐に掴み、軽く首を左右に振る。その表情は真剣で、少しばかり怒りの様な色も滲んでいたかもしれない。「…変な感じ、自分でも気付いてるでしょ?今の状態で裁判に臨むのは適切じゃない。また、やってもいない薬物の話とか、面白可笑しく真実を捻じ曲げられるだけです。」声を荒らげる事はせず、あくまでも落ち着いた口調ながら今回ばかりは此方もアダムス医師同様に折れる事はしない。電話口から『エバンズさん、今の状態の貴方に出来る処置があります。少しだけ、時間を作って貰えませんか?』と、再びアダムス医師が穏やかに話し掛けて )
5788:
アルバート・エバンズ [×]
2026-06-05 07:26:53
( 腕を掴まれた事で相手に視線を向ければ、今の状態で裁判に臨むべきではないという言葉。事実を捻じ曲げて報道される懸念を相手が口にすれば、だからこそ強い薬を飲んでいるのだと言い返したくなる。「_____少しでも揺らぎを見せれば、其れも勝手な憶測で記事にされる。俺個人の事はどうとでも書けば良い、事件と結び付けて過去を汚されたくないだけだ。」薬物使用の捏造記事よりも、精神的不安定さが事件に影響を及ぼしたと書かれる方が嫌なのだと、そう口にした言葉は、既に過剰摂取を認めているようなものとも捉えられるか。押し問答の中で、また思考がぶつ切りになって言い返せない瞬間もあった。薬を減らされ生活に支障が出る懸念が強かったものの処置をする事が出来ると諭す言葉に沈黙し、最終的には「……分かった。少しなら、時間を作る。」と折れる事となり。 )
5789:
ベル・ミラー [×]
2026-06-05 09:02:12
( 過去を汚されたくない、と言う相手の気持ちもわかる。亡くなった捜査官や妹を泥沼に巻き込む様な事をしたくないと言う気持ちも、だ。けれど___その為に“揺らぎ”を抑える事を選んだと暗に言っている様な言葉はつまり、と。“最悪”が頭に過ぎった所で、電話口のアダムス医師が何かを言ったのだろう、漸く不本意ながは相手が病院に行く事を了承すれば一先ず安堵し。「…それでも、過去を守る為に、今のエバンズさんが傷付けられても良い事にはならないんです。」執務室を出る間際に落とした言葉こそが本音だ。___それから17時頃に病院を訪れた相手と診察室で顔を合わせたアダムス医師は開口一番『今、飲んでいる薬は何ですか?』と、問い掛けた。それは既に、自分が処方したものとは違う薬を飲んでいる事に気が付いている、と言った言葉で )
5790:
アルバート・エバンズ [×]
2026-06-05 09:32:44
( 嫌々ながら訪れた病院で、主治医と向かい合う。処方されていた本来の薬では、規定量を飲んでも発作は抑えられない。些細な事で心が揺さぶられ、痛みが湧き起こる。倍量を飲んで漸く支障なく日常を送る事が出来ていたが、今は強い薬を飲んでいる“だけ”。過剰摂取には当たらないと、言い訳のような事ばかりが頭を巡った。今飲んでいる薬が、自分が処方した物ではないと知っての問い掛けに観念すると「……此れだ、」と別の病院の処方箋を取り出し薬の入った袋を手渡す。「重い副作用はない、仕事も出来ている。」と、強い薬でも問題が無い事を主張するが、行き過ぎた感情の抑制や思考力の低下に加えて、瞳には普段と異なる虚げな色が宿っている事に、彼等は目敏く気付くだろう。 )
5791:
ベル・ミラー [×]
2026-06-05 09:55:19
アダムス医師
( 相手から受け取った処方箋に印刷されていたのは隣町の精神病院の名前。勿論その場所を知っていて医師に何か問題がある訳では無いが、本当に問題があるのは処方されている薬の種類だ。袋から取り出し確認していく中で自然と表情は険しくなる。安定剤、鎮痛剤、睡眠薬、とどれも珍しい種類では無く此処の病院で処方する事もある一般的なものなれど、相手にとっては強すぎる。副作用も無いし仕事も出来ている、と言う主張に顔を上げ相手を見遣り『感情も思考も押さえつけていれば、仕事は出来るでしょうね。』と、医師らしからぬ皮肉を口にして。相手自身はきっと自分がどんな顔をしているか気が付いていないのだろう。『___わかっているとは思いますが、この薬は貴方にとって強過ぎます。身体に出る副作用は比較的少ないかもしれませんが、代わりの所に出るんです。思考が途切れたり、感情に極端に鈍感になったり、飲み続けると一時的な記憶障害を引き起こす事もある。…身に覚えはありませんか?』先ずはこの薬が齎す危険性を説明しながら、相手の表情を確かめる様に視線を逸らす事無く問い掛けて )
5792:
アルバート・エバンズ [×]
2026-06-09 10:01:33
( この薬は強く等ない、寧ろこれまでの薬が弱すぎたのだ。この錠剤が、苦痛を和らげてくれる唯一の手段だと言うのに何故止めるのか、と。そんな事を言いたくなるが、医療の専門職であるアダムスを前にそんな主張をした所で説得力の欠片も無い事は流石に理解できる。「_____特に、問題は無い。」彼からの言葉に暫しの間を置いて、そう答える。薬で押さえ付けた反動で夜に発作を起こした時の症状が悪化している事と、資料庫のパスワードを“うっかり”忘れた事に目を瞑れば、問題はないのだ。其処に薬との因果関係はないという自己判断に基づく返答だったが、側から見ていれば明らかに異常だという事に自分自身では気付いて居なかった。此の所慢性化してきている鳩尾の痛みが出始めていて、早く鎮痛剤を飲みたいと思う。処方薬が自分の手元ではなく彼の手元にある事に対して僅かな“不安”を感じたのは、既に依存に近い状態に陥っている事のサインか。 )
5793:
ベル・ミラー [×]
2026-06-09 19:15:59
アダムス医師
( 余程の事が無い限り相手は決まって“問題無い”と言う。けれど今回は“余程の事”に相手自身が気が付いていない可能性の方が高く、それは褪せた碧眼の奥に見え隠れする余りに虚ろな色が物語っていた。そうしてその碧眼が何らかの感情により揺れたのに目敏く気が付くと、心の内にある“依存”になりつつある不安を先ずは払拭すべく『…ひとまず、約束した処置をしましょう。』と、諸々の話を一度終わらせた後、隣の処置室にあるベッドに相手を横にならせ、その腕に点滴の針を刺して。『鎮痛剤と、安定剤です。錠剤より効き目は早いですが、1時間掛けてゆっくり流すので、終わるまでは起き上がらないで下さいね。』事前に電話で時間を取れるのは“少し”と聞いていたが、この点滴の処置と話を合わせたら少なくとも1時間半は掛かるだろう。けれど今回ばかりは聞いた時間は忘れた事にする。それともう1つ。何より肝心なのは、今相手の身体に流れている強い薬の効果を薄める事。その役割を果たす薬は安定剤と鎮痛剤の点滴の中に既に含まれているのだが、それを相手に言う事は選ばなかった。何方にせよもう飲んではいけないものなのだから。『点滴が終わり次第、これから先の話をしましょう。』と告げて白いカーテンを閉めて )
5794:
アルバート・エバンズ [×]
2026-06-13 10:35:32
( 相手の言葉に促され、処置室のベッドに横になる。薬品の香りが薄く染み付いた室内で、一滴ずつ落ちる薬液を見ながら白いカーテンの中でただ時を刻む____何度も経験している時間ではあるが、この瞬間、自分がどうしようもなく無力で脈い存在に思えて嫌気が差すのだ。世間の目が注がれる中で揺らぎを見せない。それさえ叶うならば、多少の記憶障害も、体調の悪化も構わないとさえ思っていたのだが、アダムスもミラーも其れを許容はしなかった。先の話なんて、と、静かになった部屋で考える。過去に囚われ続けている自分がこの先の未来を考えるなど、皮肉な話だ。けれど、病院の一室であるこの場所はとても静かで、喧騒はない。あの一件以降、何処に記者が潜んでいるか分からない緊迫感や、酷い発作に苦しめられる恐怖を感じ、常に身体に力が入っていたように思う。点滴によって体調を整える薬が投与され、外部からの接触もないこの場所で漸く緊張が解けると、気付けば深い眠りに落ちていた。 )
5795:
ベル・ミラー [×]
2026-06-13 14:29:19
アダムス医師
( ___点滴開始から30分程が経った頃、一度カーテンの隙間から様子を見れば、白いベッドの上で相手は眠っていた。その規則正しい寝息を確認して再び静かに診察室に戻り。___1時間と少しが経った頃、再び処置室を訪れカーテンを開ける。その音で目を覚ました相手に『終わったので抜きますね。』と断り腕から点滴の針を抜き白い絆創膏を貼れば改めて診察室へ。向かい合う形で椅子に腰掛け、ある程度の時間を眠れた為か、点滴が確り効果を表しているからか、来た時よりは幾分か顔色がマシになった相手を見『…さて、少しだけ話をしましょう。』と切り出し、先程相手から受け取った別の精神科で処方された薬を目前に置き。『貴方自身、この薬を必要としているだろう事はわかります。強い鎮静剤で揺らぎを抑えたい気持ちもわかる。けれど、それにしたってこれは強すぎるんです。揺らぎを抑える所か、感情や心までもが消えて取り返しのつかない事になる可能性だって少なくない。…貴方はそれでも良いと言うかもしれませんが、医師として…貴方を長く見てきた1人として、どうしたって許容は出来ません。』先ずは矢張り強い薬を飲み続ける事に目を瞑る事は出来ないときっぱり断言した後『…私が貴方に処方してきた安定剤と鎮痛剤を、錠剤から粉末のものに変えます。それで効くまでの時間を短く出来ます。それからもう1つ、種類の違う鎮痛剤を出します。これは今ある痛みを直ぐに消すものでは無く、朝飲む事で1日中身体に留まり緩やかに痛みを鈍化させるものです。__納得は…していませんね?』それでも薬を取り上げるだけ取り上げ何もせず、は余りに酷だと出来る限りの妥協案を出すが、強い薬に拘る相手が果たして首を縦に振るか。『質問や、言いたい事があるなら遠慮なく言って下さい。』と相手の話を聞く姿勢を見せて )
5796:
アルバート・エバンズ [×]
2026-06-13 19:54:14
( カーテンの開く音で目を覚まし点滴が終わった事を告げられると、思わず時計を見る。体感ではほんの数分しか経っていなかったのだが、時計はしっかり1時間以上が経過した事を示していて、気付けば何か買いにでも出たのか仕事に戻ったのか、ミラーの姿も処置室には無かった。それだけ深い眠りに落ちたのはかなり久しぶりの事、薬が効果を発揮したのか身体もだいぶ楽になっていて、ゆっくりと起き上がると診察室で相手と向き合って。感情や心が消える可能性もあるという言葉に、それでも構わないと答えようとしたものの相手の方が早かった。薬の形状を変える事で効きは早くなるかもしれないが、効果自体は変わらない筈だ。痛み止めも、身体への負担が少ない緩やかな効き目のもの。相手の言いたい事は分かるが、其れでは駄目なのだとどうしたら伝わるだろうか。「言いたい事は分かるが_____今の薬では、もう持ちそうにない、」溢したのは、かなり限界が近い事を窺わせる言葉。「強い薬も効きが鈍くなり始めていた。…薬を戻せば、まともに証言をする事も、仕事をする事もままならない。俺が弱みを見せれば、面白がった記事にされる。そんな形で、あの事件が注目されるのは苦しい、」理由を言葉にしつつ、苦しげに視線を落として。 )
5797:
ベル・ミラー [×]
2026-06-13 21:51:59
アダムス医師
( 案の定相手は直ぐに頷く事はせず、落ちた視線と共に紡がれた言葉は余りに苦しみと憂いを纏っていた。何十年も前の傷を再び抉る様に起訴され、遺族からも、記者からも、全く関係の無いSNSでも悪だと叩かれ___けれどそのどれもに強い薬を服用してまで無言を貫き、揺らぎを見せないと心を閉ざす。そうしながら生き死にを問わず周りの人達に降り掛かる火の粉は懸命に払おうとする。本来はもっと自分自身の事に目を向け、こんな時まで周りの事など考えずに居れば良いと思うのに…それが出来ないからこそ相手はこうして危うい所まで落ちるのだ。その不器用で真っ直ぐな優しさは、相手自身を殺す。『“今の薬”を飲み続けていても、まともに証言する事も仕事をする事も出来なくなります。___証言台に立つ前日に、持続性のある少しだけ強めの点滴を打つ事…それが譲れる限界です。』相手の言い分もわかるが、結局強い薬の服用は別の意味で“何も出来なくなる”のだと告げつつ、唯一の妥協案を出すが、それはつまり普段の時は弱めの薬のままと言う事。『…今回と同じ点滴なら、数日おきに打つ事は出来ます。』と付け足してから『エバンズさん、貴方の心が壊れてしまったら、それこそ何も守れないんですよ。』相手を真っ直ぐに見詰め、まるで言い聞かす様な声色ながら真剣さは伝わるだろうか )
5798:
アルバート・エバンズ [×]
2026-06-13 23:39:50
( 今の薬を飲み続けても、いずれは何も出来なくなる_____相手の言葉は残酷な現実なれど、もっともだった。既に強い薬でも効きが悪くなりつつあるのを感じていたという事は、もっと強い薬を、とより強い効果を少しずつ求め始める。薬を強くすればするほど、日常生活にも支障が出始め、思うように身体も動かなくなるだろう。薬を戻す事で十分な効果が得られないのは不安だったが、諭すような言葉に深く息を吐き出してから小さく頷いて。「______分かった。其処まで言うなら、元の薬に戻してくれ、…調子が悪い時は、点滴も頼みたい、」渋々ながらではあるものの相手の提案を受け入れると、手元に視線を落とす。「……最近、裁判の夢を見る。…傍聴席に妹や捜査官が居て…此方に、冷たい目を向ける。」夜中に見る悪夢は、此の所“あの日”の出来事だけではなくなっていた。その不安を目の前のアダムスに溢して。 )
5799:
ベル・ミラー [×]
2026-06-14 02:39:00
アダムス医師
( 既に相手が服用している薬は大分強めのもの。その薬であっても効きが鈍くなり始めていると言う事は、既に多用している事の証明となり、同時により強い薬を求める依存に片足を踏み入れていると言う事。今此処で…まだ戻れる状態の時にその依存になりつつある糸を断ち切る事が第一優先だと言う考えは、例え相手を苦しめる事になっても医師として揺らぐ事は無かった。暫し沈黙が流れ、ややして折れたのは相手の方。大きな不安と恐怖を抱えながらも本来の薬に戻して良いとの言葉に安堵と共に頷くと『点滴を拒否する事はしない、それは約束します。時間外だったとしても、調子の悪さが酷い時は連絡を下さい。出来る限りの処置はしますから。』全てを駄目だと言う事はせず、点滴は勿論、相手の不安が僅かでも払拭出来ればと時間外診療の話も出し。___相手が自分から不安を吐露する事は珍しかった。それだけ限界だと言う事なのか、と思う反面、少しだけ安堵したのも確かで。出会った頃は例えどんな状態であっても他人に不安や恐怖を伝える事をせず、全てを抱え耐える事を選んで来た相手だったが、今は少しずつ変わって来ている。その変化を相手は“弱さ”と捉えるかもしれないが、それは違うと断言出来る。『貴方もわかっている通り、それは環境が作り出した“偽物”です。妹さんも捜査官も、貴方が“悪”だとは思っていない。…今、妹さんの笑った顔を思い出せますか?“あの日”の場面は飛び越えて、もっと前の___例えば美味しい物を食べた時、綺麗な花を見た時、他愛ない会話の中で、…何でも良いんです。貴方の記憶にある、思い出す事の出来る妹さんの笑顔が、貴方に向けられる本当の顔です。』視線の合わぬ相手に優しく微笑みながら、導くのは夢の中のセシリアでは無く、相手の記憶にある“笑顔”のセシリアの姿。そっちが本当で、夢はあくまでも夢。それが確り心に刻まれる事が大切だと )
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