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白む空に燻る紫煙 ---〆/5855


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自分のトピックを作る
5836: アルバート・エバンズ [×]
2026-09-18 13:06:34

 




( 今すぐに逮捕とは当然行かないが次に敷地に入ってきたら調書を取ってやると、慌てて立ち去った男の後ろ姿を見据えながら心に決める。ライトを消し相手に向き直ると「どうして逃げなかった。あんな奴と対話するだけ無駄だ、万が一凶器を持っていたらどうする。」と、怒りを滲ませる。その場を足早に立ち去る事も、署に戻って自分に報告する事もせずに、1人で不審な男と相対した。その間にも男は相手の写真を撮っただろうし、男が凶器を持っていたら襲われていたかもしれない。刺激しないように、或いは本心を探るためにという思いがあったのかもしれないが、この人気の無い場所で1人男に時間をやるというのは極めて危険だと言わざるを得ない。 )




 

5837: ベル・ミラー [×]
2026-09-18 13:42:43





( 此方に向き直った相手の碧眼にも、語調にも、怒りが滲んでいて「すみません」と謝罪が溢れた。薄暗い駐車場で得体の知れない男と2人きりで相対する事への危機感が無かった訳では無い。この場を去る事も、署に戻る事も頭には過ぎったのだが何故か足が動かなかったのだ。それは恐怖心だけでは無く、自分自身でも纏める事の出来ない感情によるものだったように思う。「…頭が、上手く働かなくて、」と、言い訳の様に言葉にした後、再度細く息を吐き出して。___思うのは1週間前のタイヤのパンク事件。あれから被害報告は一件も無く、嫌でも“特定の人物”を狙った犯行だったのでは、と思わざるを得ない。「…タイヤのパンクと関係があるのかな。」と、控え目に問い掛けて )






5838: アルバート・エバンズ [×]
2026-09-18 15:53:20

 





( 頭が上手く働かなかった、という相手の言葉に尚も語気を強める事は出来なかった。暗い時間に得体の知れない男にカメラを向けられれば、恐怖を感じて当然だ。万が一危害を加えられていたらと言う焦りから相手を責めるような言葉を発してしまったが、相手に落ち度は無い。「……言い過ぎた。」と、ひと言自分の非を認める言葉を落として溜息を吐いた後「もしああ言う事があったら、次は直ぐに誰か助けを呼べ。その場に留まって、向こうが一方的にエスカレートしたら危険だ、」と告げて。帰るように促そうとしたところで相手の口から先日の一件との関連が紡がれると、足元に視線を落とす。無作為にではなく、相手の車を選び、相手が署を出て来るタイミングを待っていたのだとしたら______「…未だ分からないが、今まで以上に注意しろ。警備にも話は上げておく。」と答える。相手が狙われる要因として考えられるのは、自分からの飛び火。こうして人目に付く場所で会話をする事も本来なら控えるべきだろう。不審人物の情報は警備にも伝えておくと告げて。 )




 

5839: ベル・ミラー [×]
2026-09-18 16:48:11





( 何とも言えない微妙な空気が流れたが、相手の一言によりそれは直ぐに散った。相手が今怒りを滲ませた理由は己の身を心配してくれたからだと言う事が確りとわかるし、どんな理由であれ危機感が足りなかったのは事実だ。軽く首を左右に振る事で返しては「わかりました。気を付けます。」と素直に頷き。___もし今回の無断撮影も、先日のパンク事件も、誰でも良かったのでは無く標的が自分なら。可能性として最も高いのは今相手が渦中に居る裁判の件だろう。そうして相手は直ぐにその事に気が付く。と言う事はだ、“自分の傍に居るから”だと繋がり、距離を置きたがるに違い無い。それは此方としては避けたい事。「細心の注意は払うけど、確かにエバンズさんの言う通り“まだわからない”。偶然の可能性もあるし、勿論そうじゃない可能性もある。…何方にせよ、次何かあったらエバンズさんに助けてって言うから、ちゃんと守って下さいね。」相手の言う通り答えはまだ出ていないと復唱した後、何時だったか、相手が距離を置く為本部に戻った時のホテルで告げた言葉を今になって再び持ち出し、少しだけ口角を持ち上げて見せて )






5840: アルバート・エバンズ [×]
2026-09-25 14:10:44

 




( 此の状況でも冗談めかして見せる相手に肩を竦めつつ、その日は各々帰路に着いた。次の公判まで時間があり現時点では進展がない今は、連日署に押し掛けていた記者たちも姿を潜めていた。---その日も、急ぎ確認しなければならない報告書が夕方になって上がってきた為もう少し残ると、帰宅を伺う相手に伝えたのが数十分前の事。相手が署の玄関から出て来る様子を、物陰から窺っていた人物が一人。数時間張り込んでようやく目当ての相手が出て来たのだ。物音を立てず、相手の行動を窺いながら、視界から外れないように静かに跡を追った。 )





 

5841: ベル・ミラー [×]
2026-09-25 14:40:58





( ___あの奇妙な男と署の駐車場で会ったのが数日前。そこから特別何かが起きる事は無く、相手に言われた通り勿論注意は欠かさなかった。そうして今日。夕日が沈み掛け空がぼんやりと朱色に染まったこの時間、夜のような暗い静けさは無いものの、何処かノスタルジックを感じる空気の中静かに家に向かって歩みを進める。普段職場に乗って来ている車は、昨日パンクとは関係の無い不調で車屋に見てもらっている真っ最中なのだ。___外はまだ暗くない。ある程度の人も車も行き来している。もしかしたらそれが、此処数日の危機感を少しばかり薄めたのかもしれない。冷蔵庫に残っていた卵は後何個だっただろうか、そんな事をぼんやりと考えながら大通りから外れた細道を歩き、アパートまではもう後数分の所でふ、と足が止まった。何かはわからない、妙な感覚を感じた気がしたからだ。「……、」振り返り、警戒する様に目を細め、軽く視線を左右に動かす事で周囲の様子を伺って )






5842: アルバート・エバンズ [×]
2026-09-25 16:32:59

 





( このまま気付かれる事なく相手の家まで特定出来るのではないかと、男はスリルと期待に胸を膨らませていた。不意に相手が立ち止まり振り返ると咄嗟に建物の物陰に身を隠す。帽子とマスクで顔を隠しているとはいえ、一度顔を合わせている。しかしここまで来れば前回のように邪魔が入ることはないだろう。週刊誌で取り沙汰されている一件、当初はエバンズという刑事が人の心を持たない冷酷な人間だと周囲と同じようにネット上で叩いていた訳だが、そこに“彼女”が現れた。自分の存在に気付いて欲しいという歪んだ欲望から彼女の車を狙ったが、前回2人と対面した事で自分があの男の魔の手から救ってやらなければ、という歪んだ正義感に変わっていた。 )





 


5843: ベル・ミラー [×]
2026-09-25 16:55:18





( 細めた緑眼に映るのは特別変わり映えの無い景色。遠くに聞こえる車の音や、吹く風も同じ。___あんな事があった此処数日間、普段以上に神経を尖らせ些細な物音や感覚にも警戒し続けた。もしかしたら少し過敏になり過ぎているのかもしれないと言う気持ちと、もし気の所為じゃ無かったら、と言う気持ちが拮抗する。このまま部屋に駆け込み鍵をかければ一先ずは安心だが、それでは家を知られる事になる。けれど車にも乗っていない歩きの状態で来た道を戻るのは危険すぎる。前を見据えたまま少し考えた後、選んだのは家に戻らない事。近くのコンビニなら歩いて5分程の距離だし、大きい道に出れば人も車も多い。もし本当に誰かに尾行されているのなら、家を特定される事だけは絶対に避けなければと、小さく息を吐き出し鞄を肩に掛け直した後、近所のコンビニに行くべくやや足早に歩みを進めて )






5844: アルバート・エバンズ [×]
2026-10-06 12:34:19

 




( 相手が家とは別の方向に歩みを進め始めた事にも、当然家を未だ知らない為気付くことはなく尾行を続けた。少しずつ人通りの多い通りに出れば、人に紛れる事は出来ても明かりで姿を見られる可能性も高まる。相手がコンビニに向かうのを見ると一度暗がりで足を止めた。コンビニは照明が明るすぎてそこまで後を追うのはリスクが高い。相手が自分の存在に気付いているかは未だ定かではないが、相手が買い物を終えて出て来るまで様子を伺って。 )





 

5845: ベル・ミラー [×]
2026-10-06 12:52:23





( 明るい照明が光る店内に居るのはレジに立つ女性1人。特別買いたい物があった訳では無い為に店内をゆっくりと一周しながら神経を尖らせるも、他の客が入って来る事も、窓の外を彷徨く人影が見える事も無い。___矢張り少し過敏になり過ぎていた為の勘違いか、と自分を納得させ、取り敢えず明日の署で食べるサンドイッチと適当なスナックを数個買ってコンビニを出て。先程よりも少しだけ暗さを増した空。ふぅ、と息を吐き出し今度は確りと自分の家に向かって歩みを進め。途中で、もしくは部屋の前で声を掛けられる様な事になればそこで勘違いでは無かった事がわかり、再びあの怪しげな男と相対する事になるだろう )






5846: アルバート・エバンズ [×]
2026-10-06 13:25:52

 


謎の男

( 数分で相手は袋を手にコンビニから出てきて、再び帰路についた。その後を追いながら少し歩き、人気のない小さな公園の近くで一度相手が此方を振り返った。隠れる場所はなく、自分の他に人も歩いていない道。姿は既にレイクウッド署の敷地で見られている。気付かれてしまったのなら仕方がないと『…こんばんは、ミラー刑事。』と挨拶して。『今からお帰りですか?奇遇ですねぇ、私もなんです。』と態とらしい言葉を紡ぐと、しっかりと顔を見られるのを防ぐために一定の距離を保ったまま相手と対面する。『今日は、渦中の警部補さんは居ないんですね。裁判中でもお仕事に熱心で…お金にがめついと見る人も居ますけど、貴女まで残業を強制されていなくて安心しました。』と、徐々に饒舌になって行き。 )




 

5847: ベル・ミラー [×]
2026-10-06 13:55:10





( ___“勘違い”だったらどれ程良かっただろう。振り返った先に居たのはあの日署の駐車場で対面した明らかに怪しい男その人。あの時と同様に一定の距離を保ったまま立ち、何を考えているのかわからない、嫌に鼓膜に残る様な執着心が見え隠れする口調で饒舌に言葉を紡ぐ。上司の言葉が頭を過ぎるが、此処は人通りの少ない公園の側で、近くにお店や助けを求められる場所は無い。誰かに電話を掛けた所で到着までに時間が掛かる事は明白なのだ。「…貴方に付き纏われる理由がわかりません。これ以上は、軽犯罪法違反で調書を取る事になりますよ。」相手が距離を詰めて来ないのならば、と、一歩一歩少しずつ後退りをする様に距離を取りながら、視線だけは外さずにあくまで“警察的”な対応をしつつ、この状況を打破する方法を考えて )






5848: アルバート・エバンズ [×]
2026-10-10 14:43:06

 



謎の男

( 一定の距離を置いたまま、警戒した様子で言葉を紡ぐ相手を見て少し笑う。『一市民に対して犯罪だなんて物騒ですよ。犯罪を犯しているのは、貴女が一緒にいるあの男でしょう。過去の責任から逃れるだけでなく、貴女の事まで無理矢理従えている。』自論を述べながら相手の方へと足を進め『…私は貴女を助けたいだけです。週刊誌では貴女も、エバンズ警部補と行動を共にする“盲信的な”部下として扱われています。本当はあの男の手から逃れたがっているのに。あの駐車場でも私に助けを求めましたよね?』と、徐々に歪んだ、妄想めいた主張をし始めて。 )





 

5849: ベル・ミラー [×]
2026-10-10 15:36:51





( 話にならないと、そう思った。話にならない所か男の主張は最早狂気的で背筋が凍る様な嫌な恐怖しか感じない。一体何時エバンズから逃げたいと訴え、この男に助けを求めたと言うのだ。生温い風が頬を撫でる様に吹く中で「全て貴方の妄想です。私は助けて欲しいだなんて思ってない。」と静かに告げた言葉は冷静な色の中に恐怖による僅かな震えも混じっただろうか。これ以上の対話は危険だと本能的に判断し、一度コンビニ袋を強く握り締めると、背を向けるや否や逃げる為に駆け出して。そのまま男を振り切り家に入る事が出来るのならば玄関の鍵を掛け、心拍数が上がり荒くなった呼吸を抑え付ける様に深呼吸しながら、鞄から取り出したスマートフォンでまだ署に居る可能性もある相手へと電話を掛ける事を選び )






5850: アルバート・エバンズ [×]
2026-10-20 15:38:47

 




( 相手がそんな危機に見舞われて居る事は知る由もなく、必要な報告書の確認を終え執務室で裁判関係の資料に目を通していた。不意にスマートフォンが着信を知らせると、画面に表示されたのは相手の名前。眼鏡を外しつつ通話ボタンを押すと、聞こえて来たのは少し上擦った呼吸。泣いている様子ではないが、普段とは違う息遣いに違和感を覚え「_____どうした、何かあったのか?」と尋ねて。 )





 

5851: ベル・ミラー [×]
2026-10-20 16:04:05





( 数秒のコール音の後に聞こえたのは普段通りの相手の声。途端に全身を大きな安堵が巡るのだが、次に感じたのは“この件”を相手に話す事で起きるリスクだった。少しおどける様に何かあったら相手に助けを求めると前回は言ったものの、相手ならば自分が今裁判で大変な時にも関わらず此方を守ろうと必死になるだろうし、あの男と相対する事でまた訳の分からない主張で傷付けられる可能性も十分にある。更に言えばこれまでの事も踏まえ、此方にこれ以上被害が及ばないようにと距離を置こうとする可能性も、これまた十分にあるのだ。___それは、駄目だと思った。全て避けなければならない事だと。だからこそ呼吸を落ち着ける様に数回深呼吸をした後「ごめんなさい、急用があった訳じゃないんだけど。夕飯が思いのほか多く出来ちゃいそうで、届けるから消費するの手伝って貰えたら有難いなって、」と、先程の件は伏せる事を選び、けれど、顔だけは見て心を落ち着かせたいという気持ちのままにそう答えていて )






5852: アルバート・エバンズ [×]
2026-10-23 08:56:48

 



( 直後に聞こえて来た相手の声は普段通りの色を纏い、急用で電話を掛けて来た訳でも無いと言う。違和感を覚えて眉を顰めると「…急用じゃないならどうして息が上がってる。そんなに料理に熱中してたのか?」と尋ねて。夕飯を食べに来ないかという誘いも、自分が署に居る間はメールで送られて来る事の方が多い。訝しんだものの、相手の声に震えがない事や泣いた様子がない事は冷静に分析していて、それ以上状況を追及する事はしなかった。 )




 

5853: ベル・ミラー [×]
2026-10-23 10:33:38





( 矢張りすんなりはいかないか、と続けられた質問で思った。“隠そうとする事”を目敏く見破ろうとするのは刑事の質か、相手が本来持つ性格故か。何方にせよこの上司相手に嘘を突き通せ無い事は正直初めからわかっていた事でもある。「そう。物凄い気合い入ってたの。」と、最早若干投げ槍感もある言葉を返した後「とにかく、帰って来たら教えて。絶対だよ。」相手がこれ以上追求して来ない事を良い事に、強引に夕飯の誘いを押し通して。ただでさえ心身共に限界な今の相手にこれ以上余計な心配は掛けたくない、けれどこの胸の奥に巣食う不安感を1人抱えて今日を終わらせる事は出来そうになかった。ただ、顔を見て、久し振りに一緒に夕飯を食べたかった。とそう言えばきっとある程度は自然だろう )






5854: アルバート・エバンズ [×]
2026-10-23 13:51:33

 




( あり得ないだろうというつもりで敢えて軽口を叩いたにも関わらず、相手は其れを肯定する。そんな筈があるか、と言おうとしたものの、それよりも先に相手は帰って来たら連絡するようにと一方的に告げて電話を切った。なんとも忙しない電話に、思わず耳から離したスマホの画面を見つめるも、やらなければならない事は既に終わっている。手元の資料に視線を落とし、時計を見上げ、あと10分だけ目を通したら帰路に着こうと決めて椅子に背中を預け直し。---アダムスから処方された薬は以前の物よりも幾らか効果を発揮していたが、車の運転を制限される事から帰りが遅くなった日はタクシーを使う事も多かった。家の少し手前のコンビニでタクシーを降り、誰にも尾行されていない事を確認した上で家に戻ると、自分の部屋から相手に再び電話を掛けて。 )





 

5855: ベル・ミラー [×]
2026-10-23 17:38:28





( ___一方的に夕飯の約束を取り付け電話を切った後、勿論既に嘘はバレているであろうが出来合いのお惣菜一覧なんて事は有り得ない。胸に巣食う嫌な感覚から気持ちを別の所にやる目的として料理は結果的に有りだったのでは、と気持ちを切り替えそこからは夕飯作りに没頭し。___スマートフォンが着信を知らせたのは、料理に集中していたとは言え思ってた以上に早い時間だった。丁度出来上がった所だから今行く、と相手に伝え電話を切ると、ローストした野菜のサラダと、メインとなるミートボールのパスタを持って家を出る前。覗き穴から外に誰も居ない事を確認した後に、やや足早に階段を上がり相手の部屋の前でチャイムを押して )






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