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1対1のなりきりチャット
自分のトピックを作る
5126:
ベル・ミラー [×]
2025-10-11 18:03:04
( 瞬きがゆっくりしたものに、やがて瞳が完全に閉じられ静かな寝息が聞こえてくれば微笑と共に肩から手を離し掛け布団を引き上げて。___深い眠りの底にあった意識が引っ張られ浮上したのは隣で眠った筈の相手が飛び起きたから。勢い良く捲られた掛け布団と大きく揺れたスプリング、直ぐに追い掛ける喉の奥で引っ掛かる様な枯れた呼吸音。弾かれる様に上半身を起こし、殆ど反射的な動作でベッドサイドの間接照明を点ける。暗闇が柔らかな暖色の明かりに包まれ、パニックの中で肩を震わせる相手の姿が浮かび上がるのだが、その長い指は片方の手首を爪を立てる様に握り締めており、どれだけの力を込めているのか爪先は赤い。「…エバンズさん、痛いのは駄目。ね、大丈夫だから離して。」勿論の事夢の詳細はわからないが、例え発作を治める為とは言え自ら傷を付ける事は容認出来ない。諭す様に極めて穏やかな口調を心掛けながら、相手の両手を下から掬い上げる様にして持ち上げ包み込む。そのまま親指の腹で爪を立てる手の甲を撫でつつ、力が抜けるようにと )
5127:
アルバート・エバンズ [×]
2025-10-18 14:40:08
( 浅い呼吸の中、強い力で握り締めていた手が一度は相手の成すがままに離れたものの、包み込まれた手の甲を相手の指先が撫でる感覚で視線が手元に落ちる。手が血に染まっている、其れが幻覚だとは今は分からなかった。「…っ、触るな!!」思わず相手の手を振り払うと、徐にベッドを降りる。視界が揺らぐのだが、そのまま覚束ない足取りで寝室を出てシンクへと向かうと蛇口から水を出す。「____汚い、…っ落ちてくれ、」血塗れた手を洗おうとしたのだが、洗っても洗っても嫌な赤は落ちない。懇願するような言葉が苦しげな吐息と共に唇から漏れ、今はただ悪夢が引き連れて来た“血の記憶”に取り憑かれていた。自分の状態を客観的に見てこれが幻覚だと気づく事も出来なかったが、こうやって可笑しくなって行くのかと何処か遠い所では僅かに感じていただろうか。 )
5128:
ベル・ミラー [×]
2025-10-18 23:26:43
( このまま発作が落ち着き再び眠りに___は進まなかった。切羽詰まった声と共に手を振り払われ思わず瞠目し一瞬身体が固まるのだが、相手はまるで何かに取り憑かれて居るかの様に、突き動かされているかの様に、朧気な足取りで寝室を出て行くものだから数秒後には慌てた様に後を追う事となり。暗いリビングにシンクをうつ水の音が響く。それと混じり繰り返される懇願はこんなにも胸を締め付ける。その言動で相手の見た夢の内容が容易く想像出来てしまい、熱くなった目頭から涙が溢れる前に一度きつく双眸を閉じ、開くと同時に横から手を伸ばし水に晒され冷たくなった相手の手を取り。「__大丈夫…っ、これだけ洗えばもう綺麗だよ、」幻覚だと、幾ら伝えた所で今の状態の相手を納得させる事は出来ない気がした。それならば否定はせずに、相手のとった行動で大丈夫になったのだと伝え戻って来てもらおうと。同じ様に相手の手に“付着する血”を洗い流す為の動作を数回、直ぐに蛇口の水を止めタオルで互いの手を拭く。勿論“赤”は無い。「…ほら、何も汚くないでしょ?」そのまま冷たくなった相手の片手を引き己の頬にあてる。ひんやりとした冷たさが熱を一瞬奪うがそのまま手を離す事は無く、暗い部屋の中、泣きそうな微笑みを携えたまま微動だにせず居て )
5129:
アルバート・エバンズ [×]
2025-10-19 01:05:17
( 幾ら水で洗い流しても落ちる事の無い赤、焦燥と罪悪感ばかりが募り胸が押し潰されそうになる。そんな自分の手を背後から取ったのは相手だった。水を掛けて、そして水気を拭ったタオルにべっとりと赤が纏わりつく事は無かった。掌に人肌の温もりを感じ、目の前に立つ相手の泣き出しそうな表情を認識する。手は汚れていない。しかし未だ不安定なのだろう、相手だと認識した直後に妹の姿が重なり目の前に居るのが何方なのか分からなくなる。_____過去から逃れたい、あの事件の所為で心を壊したくない、けれど過去を忘れる事は“罪”だ。そして現実に犯した“罪”を幾ら後悔した所で、生涯消える事はない。其の葛藤を十数年繰り返し、徐々に深みに足を取られているのだ。---目の前の”妹”の顔を見つめ、そっと頬を撫でる。謝罪を述べようと僅かに開いた唇は音を紡ぐ事はなく、仄かな光を纏って潤んだ相手の若葉色の瞳を見据えた。肩に落ちるのは真っ直ぐなシルバーの髪。「_____ミラー、…」相手の名前を紡ぐと、僅かに眉を顰め視線が落ちる。「……心が、…壊れそうに痛い、」楽になりたいのに、記憶が其れを阻む。けれど、幻覚は消えていた。掌を相手の頬に添えたまま、自分を取り戻そうと深く息を吐いて。 )
5130:
ベル・ミラー [×]
2025-10-19 12:58:13
( 頬の体温と掌の冷たさが徐々に混じり合い、そこに仄かな熱が生まれた頃。頬に引き寄せた相手の手の指先が僅かに動き確かな動作で以て撫でる仕草をすれば、それが“誰に”向けたものかなど今この瞬間は然程重要じゃないとすら思えた。緩く首を傾け少しばかり擦り寄る仕草を見せた後、震える唇から溢れたのは紛れも無く己の名前。これで今相手の意識が過去に置き去りになっている訳では無い事、さっきまでの“赤”が見えなくなっている事がわかり深い安堵が胸に落ちた___が。だからと言って何事も無かった様に再び眠りに…とはならない。認識した痛みは鋭い棘を纏い心を雁字搦めにし、深い深い所でまるで浮上を許さないかの様に『お前の罪だ』と囁き続けるのだろう。悲痛な色を纏う言葉に、奥歯を噛み締め震える声で「…うん、」とたった一言を返す。それから半歩前へ、その距離を詰めやや重心を前に倒す事で相手の胸元付近に額をあてると「…痛くない筈が無い__背負うものが重すぎるよね…。」隠しきれない涙声でそう続け。一つ深呼吸を置いて「__エバンズさんの痛みが全部全部移ればいいのに、」と、溢れた想いはずっと願い続けている事。触れ合う箇所から相手の痛みが流れ移るなんて有り得ない話なのに、そうわかるのに、可能であればどれ程良いかと思ってしまう。大好きで心の底から幸せになって欲しいと願う相手がこの先痛みに涙を流さず済むのなら、どんな大きな痛みも引き受けたいと思うのだ。想いと比例する様に額を押し付ける強さが僅か強まって )
5131:
アルバート・エバンズ [×]
2025-10-19 20:12:11
( 胸元に額を押し付ける相手の声には僅かに涙が滲んでいて、軽く背中に腕を回した。掌に血が付いて居ない事に安堵しつつ、続いた言葉には少しだけ表情を緩めて。「……全部移るのは困る、」此の痛みを、苦しみを、相手には感じて欲しくないのだ。相手を守りたい、という感情とは少し違うかもしれないが、同じような苦しみを被る事が無いようにと願わずにはいられない。夜中のリビングは少し冷えていて、今が本来であれば眠りに就いている筈の時間であることを思い出す。心の内に渦巻いていたやりきれない感情は落ち着いていて、少しして相手の身体を離すとグラスに水を汲んで。幻覚の症状を落ち着ける薬と安定剤を1錠ずつ飲むと、「……もう大丈夫だ、少し落ち着いた。」と静かに告げて。そうして寝室へと戻ると、ベッドに入り身体を軽く曲げるようにして横になり再び眠る事として。 )
5132:
ベル・ミラー [×]
2025-10-19 20:36:26
( 相手から返って来た返事は予想していたもの。だからこそ胸元から静かに額を離し顔を上げると「だったら半分。__私の気持ちは少しも変わってないよ。」と答え。同じ経験をしていない以上物理的に痛みを分け合う事は出来ないとわかっていながらも、相手を1人闇の中に立たせるなど出来る筈が無かった。何年も前、心の奥底に閉じ込めていた妹を失った過去を吐露した相手に“一緒に背負いたい”と伝えた気持ちは僅かの変化も無く健在なのだから。___少しの落ち着きを取り戻した相手と共に再び眠りにつき、迎えた朝。柔らかな秋風が吹く今日、天候は晴れ。様々な薬を飲んでる中で余り胃に負担を掛けない様にと、普段淹れるブラックコーヒーでは無く多めのミルクを注いだマグカップを相手に手渡しソファに腰掛ける。同じ様にミルクと、相手のより多めの砂糖を入れたコーヒーを啜りながら向けたのは笑顔。「お昼頃に海沿いの見回りに行こうと思ってて。…警部補の同行があれば心強いんですけど、」数日前の病室での遣り取りを徐に、態とらしい敬語と役職呼びで以て計画を遂行させようとして )
5133:
アルバート・エバンズ [×]
2025-10-21 00:55:16
( ソファに腰を下ろし、カーテンを揺らす涼しい風を感じながら温かいミルクを口にする。窓から差し込んでくる日差しは普段出勤前に家で感じているものよりも温かみを帯びて、昼間の柔らかさを纏い始めていた。見回りという言葉選びも、わざとらしい警部補呼びも、自分を連れ出す為の策だと分かっていながら相手の言葉に視線を向けると「……見回りなら仕方ないな、」と、暗に誘いに乗る返事をして。身体を休めるとはいえ、何もせず家に篭っていたのでは逆に参ってしまう。気分転換に外に出るのも良いだろうと。---いつも捜査に行く時のように相手の車の助手席に乗り込んだものの、今日は仕事ではないためいつもよりも深く背もたれを倒す。少し窓に隙間を開けて、海沿いに着いた時に外から少し海風が入ってくるように。シートベルトを締めると、窓の外に視線を向けて。 )
5134:
ベル・ミラー [×]
2025-10-21 16:12:59
( 病室では怪訝な表情を見せた相手だったが、矢張り部屋の中で缶詰状態は息が詰まるのだろう。今度は拒否も無く誘いに乗ってくれた。それに破顔し胃に落としやすい様にとスープジャーに温かいコンソメスープを入れて簡易お昼ご飯もお供に。___走り慣れた道路は然程混んでいる事も無く比較的スムーズに進む事が出来た。こじんまりとした町を抜ければ並木道が広がり木々の香りが風に乗り、更に進めば助手席側には壮大な海が広がる。相手の開けた窓の隙間からは優しい海風が車内に入り込み、特有の潮の香りが鼻腔に届くだろう。それから凡そ15分程で目的地に到着すれば近場のスペースに車を停め「怪しい人物は居なさそうだね。」と、既に見回りが建前だとバレている事をわかっていながら満足そうに口角を持ち上げ。車内から一歩外に出れば潮の香りも強くなると言うもの。吹き抜ける柔らかな海風に靡く髪を押さえ付けてから耳に掛け、備え付けられている木のベンチに視線を向けた後。何を思ったか笑顔のまま相手を見上げるや否や「…エバンズさんのエスコートが欲しいな、」と、珍しい角度の強請りを一言。パーティ会場でもあるまい、たかだか木のベンチまで行くだけにエスコートも何もと言う話だし、そもそも相手はそんなタイプでは無いとわかっていながら楽しげな雰囲気を纏い返事を待って )
5135:
アルバート・エバンズ [×]
2025-10-24 22:26:23
( 窓の外を流れる景色からは徐々に建物が消え、やがて広い空と輝く海面が見えるようになる。外吹き込んでくる潮風を浴びながら外を眺めていると、やがて車は砂浜の側へ。未だ見回りの建前を崩さない相手の言葉に「……お前の動体視力は犬並みだな、」と、あのスピードで車を走らせていて見回りも行っていたのならば超人だと真顔で冗談めかして。車を降りれば靴底に感じる砂の柔らかさ。遠巻きに海を眺めていれば唐突な相手の言葉に呆れたような怪訝そうな色を浮かべ「此処はパーティー会場か何かか?」とひと言。そうしてさっさと1人でベンチまで歩いて行くと腰を下ろし、ベンチの砂を軽く手で払い。到底エスコートとも言えないような些細な事だが、レストランの座席を引いてやるのと似たようなものだろうと。 )
5136:
ベル・ミラー [×]
2025-10-24 23:22:38
( 相手が冗談を口にする事は非常に珍しいと認識していた。だからこそ双眸を瞬かせ真顔を崩さないその表情を一瞬見詰めるのだが、誰がどう聞いても褒められていない事は明白にも関わらず「…優秀でしょ?警察官としても、“番犬”としても。」態とらしく誇らしげに首を擡げて見せた後、何時かの日に“番犬”や“小型犬”の軽口を言い合った事を持ち出して。案の定怪訝な表情を浮かべた相手は、手を差し伸べてくれるどころかエスコートを一刀両断すると同時に此方を振り返る事も無く1人砂浜を進んで行く。「ちょ、!」わかってはいたが思わず非難の色を纏った音が唇から漏れ、歩きにくい砂浜を小走りで相手の後を追い。「___…どーも。」先にベンチに座った相手の手が腰掛けるすぐ横の砂を払ったのを見て、素直さの欠片を失った不貞腐れた様なお礼が出た。勿論本気で不貞腐れた訳でもなければ機嫌を損ねた訳でも無い。更に言えばその細やか行為に照れた訳でも無い。これもまた遣り取りを勝手に楽しむ軽口に似た態とらしい態度だ。だからこそ隣に腰掛けた時にはすっかり表情は穏やかなそれに戻っており、鞄の中から2つのスープジャーを取り出すと、片方を相手に手渡しつつ「暖まるよ。」と、一言。頭を前に戻し、太陽の光を浴びながら寄せては返す穏やかな波を、遠い水平線を見詰めて )
5137:
アルバート・エバンズ [×]
2025-10-28 16:56:35
( あからさまに不服そうな表情と声色の相手に「…ハンカチでも敷いてやれば良かったか?」と、すぐに“そういう事じゃない”と食い気味な返事が返って来そうな返答を涼しい顔でひとつ。手渡されたスープジャーを受け取ると、蓋を開ける。コンソメの良い香りと共に湯気が立ち上り、煮込まれた野菜も入っているようだ。それをひと口飲んで小さく息を吐くと、身体の内側に仄かな熱が生まれた気がした。「…美味い、」とひと言感想を告げる。此の所は精神的にも追い込まれ、寒さにも似た恐怖心を抱く事が多かったのだが、少し肩の力が抜けるようだった。未だ鳩尾に痛みが走る事はあったが、日中はやり過ごせる程度の痛みだ。水平線に視線を向け、寄せては返す波の音を聞きながら柔らかな風の中に居ると、心は自然と落ち着いて来る。当然凄惨な事件現場にいるよりも、穏やかな海辺に居る方がずっと負荷は少ない_____此れが”事件捜査から離れて身体を休めろ”と何度も医者が言っていた理由だと、こうして静かな場所に身を置けば分かるのだが。10年以上其れを拒み続けて来た。「……どうしたら良いんだろうな、」紡いだ言葉は、相手に何かを問いかけ答えが欲しいと思って紡いだ物ではなく自然と溢れたものだった。刑事として在り続けたいという思いは変わっていない。休息が必要な事も理解はしている。けれどこのまま立ち止まれば確実に、自分は良くない方向へと沈んで行くだろう。「…海は良い、」と水平線に静かに視線を向けたまま穏やかな声色で呟いて。 )
5138:
ベル・ミラー [×]
2025-10-28 20:16:55
( 求めていたのは“ベンチに行く前”のエスコートだ。案の定食い気味に返した返事は「そういう事じゃない」の一言で。相手がスープジャーの蓋を開けた事で海風に乗ったコンソメの香りが隣に座る己の元まで届いた。勿論味見もしているし香りだけで味を断定する事は基本無いが、これはなかなかに良い出来だろうとひっそり胸中で呟いた自画自賛は相手からの何より嬉しい賞賛の言葉で膨れ上がると言うもの。「良かった、」と微笑み自分用のスープジャーの蓋を開け中の温かいスープを一口。同じ海を見ながら同じ風に吹かれ同じものを飲む___不思議な事では無いけれど、不思議な気持ちになるのは何故か。暫く互いに沈黙が続き、穏やかな波の音の間で隣から溢れ落ちた言葉を拾い、思わず弾かれた様に顔を向けた。刑事で在り続けたい、けれど心身は確実に悲鳴を上げ痛みも苦しみも消え去ってはくれない。楽になりたいのに自分だけが許されてはいけないとも思い、過去は何時だって顔を覗かせる。“どうしたら良いか”それは何十年も相手自身が一番自問自答し苦しみ続けて来た事だろう。続けられた余りに穏やかな呟きに何故が心臓が大きく跳ねた。理由はわからない。何かを口にしようとした唇が薄く開き、結局言葉無く閉じ、頭は再び正面へ。次の沈黙は先程よりもずっと長いもので、水平線を見詰めたまま数分___「……海の近くで一緒に住むのは…?」相手に視線を向ける事無く紡いだ問い掛けは思いの外小さかったかもしれない。「…ほら、それだったら捜査で苦しくなっても、家に帰って来て窓の外を見れば少しは気持ちが楽になるかもしれないし、今よりずっと短い時間で来れる。__今すぐとかじゃなくて…エバンズさんがそれもありだなって思えた時とか、……」結局肝心な所で臆病な己はまるで言い訳の様な説明文を早口で紡ぐのだ。海の近くに住むだけなら別に2人一緒じゃなく相手1人でも良い、と言う客観的な所は勿論見えないまま )
5139:
アルバート・エバンズ [×]
2025-10-29 16:57:06
( 隣の相手が小さな声で紡いだ問い掛けに、海から視線を外して相手を見る。続いた言葉を聞きながら再び視線を前に向けると、「…あぁ、其れも良いかもな。」と、同意を示すようにひと言。海の見える家で暮らす、悪夢に苛まれた夜にも波の音を聞きながら月の光を湛えた水平線を窓から眺められるかもしれない。其れはとても良い環境だと思えた。しかし、いつかの未来の事として考えた訳ではなく、言うなれば絵空事。そんな空間に身を置く事が出来たらきっと幸せだろうと、現実には起こり得ない空想上の話として受け取っていた。コンソメスープをひと口飲むと、小さく息を吐く。相手がどんな思いでその言葉を紡いだかまでは気づく事が出来ず「…お互い、いつまでレイクウッドに居るんだろうな。」と溢して。きっといつかは、相手も本部やフィラデルフィア署に異動するのだろうという前提があっての言葉で。 )
5140:
ベル・ミラー [×]
2025-10-29 19:39:54
( 前を見ていても視界の端で相手が此方を向いた事がわかった。勿論隣を見る勇気などある筈がなく、頭は固まり視線は縫い付けられたかの様に水平線を見詰めたまま。けれど予想もしていなかった同意の言葉が隣から聞こえた時、次は己が弾かれた様に相手を凝視し。___驚愕と自然と湧き上がった喜びは、続いた言葉で空気の抜けた風船の様にあっという間に萎んだ。先程の同意は此方の気持ちに応えてくれてものでは無く、更に言えばその想いすら届いていないのだ。勿論真っ直ぐなわかりやすい告白では無かったし、逃げ道を作ったのは紛れもない己だ。けれど部下である時間の長さは想像以上に長く隔たり、また、どうしたって越えられない壁がある気もした。胸の奥が小さく痛み、それを誤魔化す様に「そうだなぁ、」なんて悩む素振りを見せる。“愛している”と、確りとした告白をし直す事は選ばない。代わりに小さな笑顔で「本部に戻る時は連れて行ってくれる約束でしょ?」と、首を擡げながら約束もしてはいない勝手な過去の要望の話を持ち出した後。「…私は余程の事が無い限りきっとレイクウッドに居る。それで、あの辺の高台にこじんまりとした家を建てるの。__その時もしエバンズさんが今回みたく住む場所のない状況だったら、一部屋貸してあげる。」一度後ろを振り返り近くの高台を視線で示しつつ、おどけた様な色を纏い直して )
5141:
アルバート・エバンズ [×]
2025-10-29 22:19:17
( 本部に戻る時は連れて行って欲しいと言われた事は覚えて居たが、少し前に本部に戻って居た時もその約束は果たせなかった。「…気が向いたらな、」と答えつつ、自分は再び本部に戻る事はあるだろうかと考える。その思考を遮るように紡がれた相手の言葉を聞きながら、示された後ろの高台に視線を向けると少し笑って「…民泊のビジネスでも始めそうだな、」と冗談めかして。相手の心の内に気づくことはできなかったが、海を眺めて他愛も無い話をする時間は穏やかなもので胸の内に渦巻く不安は落ち着いて居た。相手に支えられながら過ごす療養の期間は、負荷が掛かり傷付いた心を日ごとに癒す事だろう。 )
5142:
ベル・ミラー [×]
2025-10-29 22:55:44
( 相手の微笑と冗談に、今度は一瞬にして先程感じた胸の痛みが消えた気がした。海を見、波の音を聞き、他愛無い話をする事で相手は一瞬でも痛みや苦しみから遠い所に心を置けるならばそれが全てなのではとすら思えたのだ。「刑事って副業OKだっけ?“色取りの良いサラダ”を出すカフェも隣接させたいんだけど。」と、此方も冗談めかした返事を返し。___それから相手の心身の状態も少しずつ少しずつ回復していった。安定剤や睡眠薬は常備しているものの、味覚異常や幻覚、吐き気などの症状も落ち着いている様で、比較的穏やかに過ごせている事に安堵出来る日々が続いて )
5143:
アルバート・エバンズ [×]
2025-10-29 23:45:21
( 謹慎期間よりも少し長く休みを取った後、支障無く仕事に復帰出来るだろうという医師の診断を受けて職場に復帰する事となり。騒ぎを起こした事を署員に詫びこれまで通り仕事に復帰する事を伝えると、長らく暗かった執務室に再び明かりが灯る。例の一件を目撃していた者も、あの日のエバンズの状態が普通では無かった事は理解して居て、体調が改善している様子に安堵したようだった。---復帰から暫くして、事件の一報が入る。郊外の空き家で、幼い少年の遺体が見つかったというもの。通報者は空き家を訪れて居た3人の少年だった。「ミラー、車を出してくれ。郊外の空き家で遺体が見つかった。現場に向かう。」執務室の扉を開けると、デスクで仕事をしている相手に声を掛け、コートや資料を手にすると駐車場へと向かって。 )
5144:
ベル・ミラー [×]
2025-10-30 00:05:43
( ___普段通りデスクで仕事をしている時に掛けられたのは此処数日無かった事件の報せ。直ぐに頷きパソコンの電源を落として相手と共に署を出れば社用車に乗り込み。運転席に座り、エンジンを掛ける前に相手から受け取った書類にザッと目を通す。「…5歳、」と、漏れた言葉と共に眉間に皺が寄った。勿論大人の遺体ならば良いなんて話では無く勿論そんな事は僅かも思わないのだが、矢張り子供の遺体は気分が重くなる。直ぐに書類を相手に返し現場まで車を走らせて。___郊外に建つ空き家の周りには規制線のテープが貼られていた。先に居た警察官に警察手帳を見せて手袋をはめ家の中へ入ると、そこには書類にあった通りまだ幼い男の子の遺体があり、周囲には無造作に散らばった薬剤が。「…エバンズさん、これ。」少年の傍らにしゃがみ薬剤の一つを摘み上げ相手に手渡す様に見せて )
5145:
アルバート・エバンズ [×]
2025-10-30 01:05:00
( 現場でまず目につくのは相手が指摘した薬剤。遺体の近くに散乱しており、劇薬の可能性も否定出来ない。転がっている茶色い瓶に薬剤の名前は書かれて居なかった。「…鑑識に回して成分を調べる。検視の結果とも擦り合わせる必要があるな。」と同意を示すように告げて。少年の遺体の傍らに膝をつき状態を観察すると、口の端に血の混ざった唾液が付着している事に気付く。転落した可能性は無いかと家の方を見上げたものの、頭などに目立った外傷はないため線としては薄いだろうか。頭だけではなく、遺体に外傷は見られなかった。頭や首、腹部、手首、致命傷となり得る部位は全て綺麗な状態で。「……現時点では死因が特定出来ないな、」と言いながら立ち上がり。死因の特定には検視結果を待つ必要がある、今は目撃情報や防犯カメラの映像を集める事が急務だろうと。 )
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