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1対1のなりきりチャット
自分のトピックを作る
5658:
アルバート・エバンズ [×]
2026-04-28 19:51:33
( 何故、人質を守れなかったのか。お前たちはのうのうと生き延びたというのに______そんな軽蔑がありありと滲んだ問い掛け。其れはあの事件に関わった捜査官たちが此れまで周囲から向けられてきた空気であり、それこそがウィリアムズを死に追い込んだのではないか。思わず手に力が籠る。感情的になるなと言った弁護士の言葉を反芻する。「……あの時の数秒は、何かを選び直せるような…そんな時間じゃなかった。」被害者側の弁護士が眉をひそめるのも構わず、そう答える。「反射的に行動を起こすよりも前に、…犯人は銃を撃っていました。」痛みと後悔と、どうしようもない自責が浮かぶ瞳を彼へと向ける。もうこれ以上、あの時の捜査官たちを責めないでくれと叫び出したくなる。『…つまり貴方は何も出来なかった。其れは”仕方のない事“だと主張するんですね?』その問い掛けに、息が詰まった。「……っ、」息が浅くなり、言葉が出ない。視界が大きく揺らぎ、思わず台を掴んだ事で静かな法廷内に硬い音が響いていた。 )
5659:
ベル・ミラー [×]
2026-04-28 20:36:00
( 人質となった教諭も、園児も、全員を無傷で今まで通りの日常の中に戻してあげたかったと、他の誰でも無くその場に居た捜査官達が、相手が、誰よりも願ったに違いない。そしてその為に出来る最善を尽くした筈だ。それなのに___弁護士の言葉はまるで“お前が殺した”と言わんばかりの色を纏って放たれる。本来責められるべき筈の本当の犯人など最初から存在していないみたいに、誰もが相手を憎むべき存在として認識する。「…っ、」相手の瞳に、深い深い自責の念が浮かんだのを見て息を飲んだ。数年前、遺族である男性に刺され入院を余儀なくされた病室で、涙した相手の姿が重なる。もう苦しい思いも、向けられる負の感情を呑み下す事もしたくないと、泣きながら漸く訴えたあの本音が、ハッキリとした音として聞こえて来る気さえした。“仕方無い”とか“人質を見殺しにした”とか、そんな事じゃない。懸命に命を救おうと奮闘した“その部分”は、何故誰の目にも映らなくなってしまうのか。怒りも、悔しさも、痛みも、煮えたぎる大きな塊として胸に巣食い出口を探して彷徨う。けれど___“約束”を、したのだ。誰より一番悔しく、怒りを顕にしたい相手と。奥歯を噛み締め、掌に爪が食い込む事もお構い無しに拳を握り締める己の隣、警視正が『…ミラー、部屋を出ろ。』と小声で告げた言葉に首を横に振る。静かな法廷に硬い音がやけに大きく響いたのはその時だった。ハッとした様に顔を上げれば、証言台に立つ相手が自らの身体を支える為に台を掴んだ所。身体にも心にも大きな負荷が掛かっているのが見てわかる状況で、これ以上続ける意味は何だと言うのか。途端に、目敏い記者達が一斉にメモを取り出した。証言台での相手の体調面、精神面を記事にし、事件当日の精神の不安定さを勝手に結び付ける報道をするつもりだろう。『…証人の体調が優れない様なので、此処で一度休憩を取ります。2時間以内に良くなれば再開を、それ以上は期日を改めます。よろしいですね。』相手が調子を崩した以上、裁判が続けられる事は無い。裁判官の判断で全員が一度部屋を出る事になり、控え室へと戻されて )
5660:
アルバート・エバンズ [×]
2026-04-28 23:13:07
( 休廷が言い渡され、控え室に戻る。扉が閉まった瞬間、まるで糸が切れたように壁に背中を預けるようにして床に座り込んでいた。息が苦しくて、ネクタイを緩める。視界は未だ揺れていて、鳩尾の痛みも強かった。頭の中では先程の弁護士の言葉が何度も反響する。______あの場に居たのに何も出来なかった、全員無傷で生き延びながら被害者の事は”仕方が無い“と切り捨てる薄情な捜査官たちだと、世間は自分たちを軽蔑するのだろう。ウィリアムズの事も、其の尊厳を守る事が出来なかった。胸を深く抉る言葉の数々は、鋭い破片となって心を傷つける。辛うじて耐えていたというのに、呼吸はペースを掴めなくなり上擦る。裁判は此れで終わりではない、未だきちんと立っていなくてはいけないのに。座り込んだまま目元を覆って。 )
5661:
ベル・ミラー [×]
2026-04-28 23:36:01
( ___控え室で、相手の側に居る事が許されるのは弁護士と裁判所の職員。こんな時ですら、中立な立場で“成り行きを見守る”事しか出来ないのかと、扉を挟んだ廊下に立つミラーと警視正は歯がゆさを抱える。たかが扉一枚、手を伸ばせば直ぐに届く距離に居る相手の背中を擦る事も叶わない。___控え室では床に座り込む相手の傍らで、弁護士が様子を伺う。『…証言中に体調を崩すのは珍しい事ではありません。焦らなくて大丈夫です、』現段階ではとてもじゃないが再開など出来る筈が無く、それは職員も同意見だろう。『続けるかどうかは、貴方の体調次第です。無理をする必要はありません。』選択肢は相手にあるのだと伝え、少しでも気を楽にして貰おうとするのだが、どの言葉も今の相手に届くだろうか。職員は少し離れた所で時折腕時計に視線を落として )
5662:
アルバート・エバンズ [×]
2026-04-29 00:02:07
( 弁護士と、見ず知らずの裁判所の職員の前でこれ程までに情け無い姿を見せている。其れも自分にとっては受け入れ難い状況だった。弱みなど、誰にも見せたくは無いのに。落ち着けと何度も自分に言い聞かせるのだが、そう簡単に落ち着ける筈も無い。無理に続けなくても良いとは言うが、此処で終わらせては、世間は、遺族は、検察は、自分が責任を放棄して”逃げた“と捉えるだろう。都合の悪い状況を避けて自分可愛さに逃げ帰ったと。「_____っ、…直ぐに、落ち着きます…」そうとだけ答えて目元を覆う。証言台に戻らなければならない。説明をする義務があると言うのなら、其れを果たさなければ。上擦っていた呼吸が僅かに落ち着いた所で、薬を取り出す。安定剤と鎮痛剤を倍量。白い錠剤をペットボトルの水で流し込む。「…少しだけ休んだら、再開できます、」と告げて。 )
5663:
ベル・ミラー [×]
2026-04-29 00:19:47
( パッと見でも、明らかに一度に服用する量としては多い薬の数に弁護士は一瞬眉を微動させ、職員は一応裁判長に伝えた方が良いとの判断の元で書類にその旨を記載する。『__貴方が再開を望むのなら、2時間は猶予があります。時間を目一杯使って、少しでも身体を休ませて下さい。』薬が効果を発揮するまでどれくらい時間が掛かるのかはわからないが、2時間もあればある程度は落ち着く事が出来るだろうと。相手の様子から本日中の再開廷が出来そうだと判断した職員は、裁判長に報告すべく部屋を出て行き、残されたのは相手と弁護士だけ。『…先程の質問は、貴方を揺さぶる為のものです。気にしなくて良い。あくまでも冷静に、事実だけを答えて下さい。』遺族側の弁護士の質問は、遺族感情を押し付けてある意味同情を誘うもの。そうして相手を悪だと決め付けるもの。そんな簡単な事では無いだろうが心を乱してはならないと告げつつ、その後、たっぷりと時間をとった後に再び法廷へと戻ろうか )
5664:
アルバート・エバンズ [×]
2026-04-29 01:13:58
( 2時間という休憩時間中に倍量摂取した薬が効いた事で、再び法廷に出られる迄に”回復“した。無理やり心を麻痺させるような、その場凌ぎの遣り方に過ぎないが、今は其れでもこの場所に立つ事が目的だった。過去の事件から逃げたと言わせない為に。再び証言台に向かうと、騒めきと共に特異なものを見るかのような視線が背後から向けられるのを感じた。記者がペンを走らせる音を聞きながら、真っ直ぐ前を見据える。身体にふらつきは無い。体調を案じる裁判官の言葉に「…問題ありません、」とだけ答えた。---再び審理が始まり、過去について問う検察側の質問にも冷静に、感情を荒立てる事なく淡々と答えて行く。其処に先ほどまでの揺らぎはなく、弁護士に言われた通り事実だけを淡々と述べて。 )
5665:
ベル・ミラー [×]
2026-04-29 07:22:18
( 再び証言台に立った相手に向けられる視線は様々。記者達はまるで“揺らぎ”を探す様な絡み付く視線を向け、遺族は冷静を装いながらも隠しきれない怒りの色滲む視線を向ける。___『先ほど証言中に体調を崩されましたが、今も精神的に不安定な状態ではありませんか?そんな状態で、当時を“正確”に語る事は可能なのでしょうか?』遺族側弁護士が最初に追求したのは、矢張り相手の体調面。記者達の瞳が鋭くなり、一語一句逃すまいとばかりに相手に視線が集中する。弁護士が異議を唱えたものの、此処は大切な質問だと判断したのか裁判長はその異議を却下して )
5666:
アルバート・エバンズ [×]
2026-04-29 12:47:54
( 精神的な不安定さを、体調面の揺らぎを、此の場で指摘されるのは屈辱的な事だった。弁護士からの問いに下へと向けていた視線を持ち上げると「……可能です。」とだけ答える。冷淡とも捉えられる程に落ち着き、感情の乗らない声。「…先程の質問で過去を思い出し…少し気分が悪くなっただけです。当時を正確に記憶し語れるかどうかとは無関係です、」あくまで精神的な不調への言及は避け、あの一瞬少し具合が悪くなったのだと答える。それと証言の正確性に因果関係はないと。「私は、…あの日に起きたことを、見た通りに話しています。」弁護士を真っ直ぐに見据えたまま語る口調にも揺らぎは見られない。薬の効果が感情の揺らぎを抑え付け、今は痛みも感じなかった。 )
5667:
ベル・ミラー [×]
2026-04-29 13:52:13
( 相手の言葉も、表情も、休廷前とは別人の様に落ち着きを払ったもの。相手が醸し出す空気のせいか妙な静けさと緊張が法廷内を包む。その様子に傍聴席に座っている遺族や記者は息を飲み、遺族側弁護士は一瞬言葉を詰まらせた。___“こういった”相手の姿を見る事が嫌だった。落ち着き、冷静だと捉えられるかもしれないが明らかに規定以上の薬で感情を押さえ付けた姿だ。___『…では今一度、貴方の口から当時の状況を教えて下さい。犯人が人質に向けて銃を撃ったその時、本当に誰1人助ける事が出来なかったのですか?貴方の一番近くに居た教諭、或いは園児にも手が届かなかったのですか?』遺族側弁護士は尚も相手を揺さぶろうと質問を重ねる。異議は認められず、再び沈黙が流れ )
5668:
アルバート・エバンズ [×]
2026-04-29 15:20:59
( 冷酷な迄に揺らぎのない表情。その裏で弱さを見せまいとする必死さが、瞳の奥に沈んでいる。「……出来ませんでした、」と、感情を押し殺して静かに答える。「犯人を刺激しないよう、私たちは距離を取っていた。人質が居たのは教室の奥です。距離も、角度も_____瞬時に介入できる状況にはありませんでした、」たったの数秒では、何も出来なかった。咄嗟の事で足が動かなかった事を今でも後悔しているが、仮に動いていても、誰か1人にでも手を伸ばす事は不可能だっただろう。妹にさえ、手が届かなかったのだ。自分の証言を聞いて、傍聴席に座る遺族の方から小さな嗚咽が漏れる。しかし、例え今、誰か1人にでも手が届いたかもしれないと言った所で何になると言うのか。過去は変えられない、誰も助けられなかった事は変えようのない事実だと言うのに。此の場で言葉にこそしないが、虚な色が瞳の奥に滲んだ。 )
5669:
ベル・ミラー [×]
2026-04-29 17:42:53
( 相手は曖昧な表現では無く“出来なかった”と言い切った。自分達が居た場所、人質が集められて居た場所、犯人との距離、たった数秒の時間___どの場面を切り取っても無理だったからこそ、今相手は…当時の捜査官達は苦しんだのだ。静かな法廷内に遺族の啜り泣く声が聞こえ重たい空気が充満する。その後も質疑応答は続き、再開廷から数時間が経った頃、裁判長がそれぞれの弁護士に順番に視線を向け『…他に質問はありますか?』と尋ねた。公判はこれが最後では無くまだ始まったばかり。2回目、3回目、と続く事から、相手は大丈夫だと言ったが、これ以上の長い拘束は体調面も考慮するべきだろうという判断。遺族の表現は矢張り全てに置いて納得出来ないと言わんばかりのもので )
5670:
アルバート・エバンズ [×]
2026-04-29 19:55:20
( 裁判長の問いに両弁護士は首を振り、その日は閉廷となった。_____長い1日だった。控え室に戻ると、どっと疲労が襲うのを感じる。控え室で弁護士と今後の事について軽く話をした後、今日はゆっくり休むようにと声を掛けられて別れる。裁判所の入り口で待っていた、傍聴席に座っていた警視正とミラーと落ち合うと軽く頭を下げ「…長時間ありがとうございました、」と礼を述べて。外ではカメラを担いだ報道陣が、裁判所の入り口へとカメラを向けて待ち構えている。駐車場まで向かわなければならず、もう一度気持ちを持ち直して裁判所の外へと踏み出して。 )
5671:
ベル・ミラー [×]
2026-04-29 20:54:09
( 裁判長の閉廷の言葉で長い1日が終わり、次回の公判日は数日の内に再び書類で届くとの事。___入口で漸く相手と真っ直ぐに顔を合わせ言葉を交わす事が出来た。警視正は相手の肩を軽く叩き『終わったな。今日は署に戻らず、真っ直ぐ帰宅しろ。』相手を労う様な声色で最後には体調を気遣った指示を出し。___外に集まる報道陣は凄い数だった。相手が裁判所から出て来るや否や、我先にと駆け寄り録音機を向ける。『遺族の方は貴方の説明に納得していないようですが、その辺はどのように捉えていますか?』『証言中に体調を崩し、休廷になったと聞きましたが、理由は何ですか?』『今でも本当に、あの結末は“仕方が無かった”と思っていますか?』と言った質問が飛び交い、中には相手が直接言った訳では無い事までもを聞く記者も。何も言わない、けれど思わず半歩前に出たミラーよりも前に出たのは警視正。背に部下2人を庇う様に立つと『…彼が証言台で口にした内容が全てです。お帰り下さい。これ以上は業務の妨げになりますよ。』鋭い視線を見渡す様に向け、そう言い放ち )
5672:
アルバート・エバンズ [×]
2026-04-29 22:09:46
( 大勢の記者に囲まれ、カメラや録音機を向けられ、フラッシュの光と共に幾つもの質問が飛び交う。けれど、何故か膜を一枚隔てているような、五月蝿い筈なのに何処か遠くで声が聞こえているような、そんな感覚があって記者たちの質問は届かなかった。騒々しさは分かるものの、脳が処理出来ていないのか悪意のある言葉は”音“として通り過ぎるだけ。言葉を発する事はなく、人波をただ進んでいく。警視正のお陰で報道陣の勢いが少し弱まった隙に車に乗り込むと、警視正はタクシーで署に戻ると言って相手に『エバンズを家まで送り届けてやってくれ。お前も今日は帰宅して構わない。』と告げて。 )
5673:
ベル・ミラー [×]
2026-04-29 22:42:51
( 警視正の計らいに深々と頭を下げる。正直な所このまま署に戻った所で仕事に集中出来るか自信が無かった。「___帰りましょう、エバンズさん。」とだけ静かに告げてから車に乗り込むも、窓ガラスを隔てた向こう側では迷惑な程に報道陣が騒ぎ立てる。その騒音全てを無視して車を走らせる事数十分。後を付けられていない事を確認しアパートの駐車スペースに車を停車させれば、勿論自分の部屋の階で別れる事は選ばない。至極自然な事の様に相手の部屋に入り、壁際に上着と鞄を置けば“何時も通り”キッチンに立ちマグカップ2つを用意して。痛かっただろう、苦しかっただろう、たった1人全てを背負い証言台に立った相手に浴びせた弁護士の言葉の数々は最早凶器だった。それが“仕事”だと言う事も、遺族側の“勝訴”の為だと言う事も理解はしているが、余りに残酷だった。警察は、苦しみ心を痛める事が無いとでも思っているのか。「…ミルクまだ残ってたんだね。ホットミルクにする?、」冷蔵庫を開け、まだ半分程のミルクが残っているのを確認すると、あくまでも普段通りの振る舞いでそう問い掛ける。掛ける言葉が無かった訳じゃない。ただ、漸く終わった長い1日を、再び掘り返す様な事を此方から言うべきではないと思ったのだ )
5674:
アルバート・エバンズ [×]
2026-04-30 03:36:02
( 扉が閉まるとようやく騒音が遠退き、やがて車は裁判所の敷地を出た。長い時間拘束され、過去を掘り返され心を抉られた苦しい場所を離れただけでも、僅かに息がし易くなるような感覚を覚える。互いに車内での会話は殆どなく、相手と共に部屋に戻り玄関の扉を閉めて、其処でようやく安心する事が出来た。訴訟の一件が騒がれ始めてからというもの、気付かない内に外ではかなり気を張るようになっていたのだろう。スーツのジャケットを脱ぎネクタイを解くと、疲労を感じるままにソファに身体を預ける。薬が効いているお陰で精神的な揺らぎや身体の痛みは感じなかったが、此の身体の重さだけは拭い去る事が出来ない。「……あぁ、」とだけ相手の言葉に頷く。周囲の声が少し遠く感じるのは、薬の作用だろうか。自分からも何かを話し始める事は無く、ただソファに背中を預けたままでいて。 )
5675:
ベル・ミラー [×]
2026-04-30 09:01:01
( 休廷後から、相手の感情は何処か重く沈んでいる様だった。“何か”が本来の感情を押さえ付けている様な___それが“規定量以上の薬”である事は想像するが勿論飲んだ所を見た訳では無い。小さめの鍋にミルクを沸かし、弱火でじっくりと温める。やがて表面に出来た乳脂肪の膜を丁寧に取り除きマグカップへと注げば出来上がりだ。途端に広がったまろやかな香りが、胃に落ちる優しい甘さが、相手の心を包み込み、そうして解く事を願わずにはいられない。少しの蜂蜜を溶かしてから片方のマグカップを差し出し隣に腰掛けると、お互いが無言のままの流れる沈黙を置いた後。「……エバンズさん、」徐に名前を呼び片手を静かに伸ばす。相手が此方を見たならば、その手を軽く頬に添え親指の腹で隈の目立つ目元を撫でてから「お疲れ様です。」と、柔らかな言葉を掛けて )
5676:
アルバート・エバンズ [×]
2026-04-30 20:23:02
( 柔らかい香りが部屋に漂い始める。ホットミルクが入ったマグカップを差し出されると其れを受け取り、ゆっくりと口を付ける。熱が喉を通って胃に落ちると、冷えた身体に温もりが宿るのを感じてようやく身体の強張りも緩んで。名前を呼ばれて相手の方に視線を流せば、目元を撫ぜる指。「……惨めな時間だった、…あの場所に立っているだけで、まるで加害者だ。」ぽつりと落ちた言葉。どれだけ傷付けても足りないと言わんばかりに心を抉る言葉の数々。何度、もう辞めてくれと怒鳴りたくなった事か。「過去を掘り返して幾ら責め立てても、時間は戻らない。起きてしまった事実は変わらないと、言ってやりたかった。…そんな事を言えばまた、騒がれるだろうけどな、」声は落ち着いたものだが、その奥に隠しきれない怒りと絶望が滲む。それでも、心が弾力を失って感情を感じにくくなる今の感覚が、楽だとさえ感じているのは、それだけの苦しみを味わったからか。 )
5677:
ベル・ミラー [×]
2026-04-30 21:01:41
( 言葉が落とされた事で頬に添えた手を静かに離す。あの場に居た遺族も、遺族側の弁護士も、相手を見る目は“殺人犯”を見るそれと酷似していた。教諭や園児を殺したのはまるで相手だと言葉にせずとも醸し出す空気を、他でも無い証言台に立った相手が一番感じた事だろう。静かに紡がれる言葉の端々に宿る怒りや絶望こそが、相手が薬に邪魔されず感じている“本当”だと思うからこそ、否定する事無く頷く事で肯定を。「…捜査官は誰も、最後の最後まで諦めたりはしない。__全員を無傷で帰す為に最善を尽くしたんだって、それでも、どうしても駄目だったって、どんな風に説明すれば届くんだろうね。」遺族が“結末”だけを見るのは仕方の無い事だろう。大切な人を亡くした痛みはそれ程までに大きく重たいのだから。けれど、あの場に居た捜査官達は決して何もしなかった訳では無い筈なのだ。「……“約束”しなければ良かったって、正直思った。」至極小さな声でぽつりと落としたのは紛れもない本音。あの瞬間、相手の事を、捜査官達の事を、まるで侮辱する様な言葉の数々に心底怒りを覚えたのだから )
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