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白む空に燻る紫煙 ---〆/4988


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4969: ベル・ミラー [×]
2025-05-25 14:05:17






( 受け入れの返答に軽く頷き返してから「良かった。この流れならハグして眠る事も許されるかもしれない。」口角を僅かに持ち上げた悪戯な笑みを。あくまで“ベッドで一緒に眠る事”を許可されただけで勿論の事それは理解しているのだが。理解しているからこそ次は拒否される__無視される事も想定内の、相手に向けたと言うよりは勝手な独り言に近い色を纏った音を落として。___相手が手帳を開いた事で視線は自然とそこに落ちた。座る位置的に逆さまに見える文字はその角度ですら真っ直ぐで丁寧。聞き込みをした内容、事件現場での発見、それらが詳細に記されている。…何かの違和感を感じた訳では無い。けれどこの場所は或る意味“特別な場所”だ。聞き込みで来なければいけないとしても様々な事を思い出してしまう場所。「…一度署に戻る?」相手が何を思い出したのかはわからないが、視線を上げコーヒーでは無く水を飲む姿を見ると、お店を出る事の判断を委ねる問い掛けを )






4970: アルバート・エバンズ [×]
2025-05-26 03:16:32

 





( まるで独り言かのように紡がれた聞き捨てならない呟き。眉間に皺を寄せて相手に視線を向けたものの、聞こえていない事にしたようで何か言葉を発する事はせずに無視を決め込み。---手帳のページは日に日に増えているのに核心に迫れていないというのは結局焦りを生むばかりで、何か行動しなければという思いに駆られる。過去の記憶を思い出す隙がないように動いていなければと。「…そうだな、」と答えコーヒーを飲み干す。この場所は心が揺らぐ。冷静に捜査と向き合うには些か不向きな場所だと思えば、相手の言う通り署で改めて捜査の今後の進め方について議論するのが良いだろうと。 )






 

4971: ベル・ミラー [×]
2025-05-26 19:56:38





( ___カフェでの昼食をとったその日から数日後。周辺の聞き込みと並行して何度目かの事件現場での情報整理を行う中、容疑者がある程度絞られ犯人に繋がる証拠を掴み掛けている今日。その証拠を確実なものにするべく相手と共にアンナが殺害されたコテージの中に居た。犯人はどの位置から彼女を射殺したのか、今一度その弾道と床に横たわった彼女の姿を思い出し空間の把握を。ギシ、と踏み締めた床が音を鳴らし、彼女がその命を散らした場所にしゃがみ込む。彼女の姿はそこにはもう無いが、床に散らばった綺麗な焦げ茶の髪も、流れ出る赤黒い血も、光を失った緑眼も、全てを僅かの薄れも無く思い出す事が出来た。怖かっただろうに__。「…わざわざ近付いて2発目を撃つ必要なんて無かった、」相手に背を向けた状態で床を見詰めながら紡いだのは、怒りの纏う言葉。1発目の銃弾は玄関付近から放たれ彼女の腹部を貫いた。恐らく衝撃で床に崩れる様に倒れただろう。その姿を見ても尚逃げる事も無く犯人は彼女に近付き、今度は見下ろす形で至近距離から2発目の銃弾を胸部に放ったのだ。__傷の付いた床に指を触れさせようとして、手袋を嵌めていなかったのを思い出す。「…エバンズさん、手袋取ってくれますか。」しゃがみ込んだ体勢のまま振り返り、相手を見上げる形で側にある手袋が欲しいと片手を伸ばして )






4972: アルバート・エバンズ [×]
2025-05-26 22:42:59

 






( 彼女を此処に監禁し、どうするつもりだったのか。カフェでの仕事を終え退勤したアンナの後を付け、人気が無く防犯カメラも少ない場所で彼女を誘拐し此処に連れて来たのであろう事は此処までの捜査で分かっていた。逃げようとした彼女を、或いは怯えていただけの彼女を容赦無く殺害した犯人の残虐性は、相手と同様怒りが湧くもので。「…人の心を無くした怪物だ、」と、同意する様に言葉を紡ぎ。---点滴での処置に少し身体が慣れてしまったのだろう。初めこそ強く効果が出て幾分持ち直していた体調も、再び不安定になりつつあるのを感じていた。だからこそ捜査に支障が出ないようにと安定剤も鎮痛剤も朝服用し、比較的安定した状態で捜査に当たっていたのだが。それは、余りに突然だった。床にしゃがみ込んだ相手の背後に立ったまま事件について考えを巡らせていた。不意に相手に“手袋を取って欲しい”と頼まれ、すぐ隣のテーブルに置かれていた手袋を手にし______相手に手渡す前に、視線が重なった。相手と目を合わせるなど特別な事でもなく、普段の生活の中でも多々ある事。しかし此の場所が引き金となったのか、相手の瞳の色を認識した瞬間に強い恐怖と後悔、絶望、様々な“当時の”記憶が湧き起こり一瞬にして身体を支配した。「______っ、…」光を失った緑色の瞳が、広がっていく赤が、フラッシュバックする。相手に手袋を手渡す事は叶わず、次の瞬間には心臓を鷲掴みにされたような痛みと恐怖に襲われ正常な体勢を保って居られなかった。身体をくの字に折り曲げるのと同時に床に崩れ、一瞬で可笑しくなった呼吸を繰り返しながら胸元を握り締める。「…っあ゛、ぁ……ッセシリ、ア…!、」妹の名前を口にし、恐怖と痛みに支配されながらも何とか意識を引き上げようと、抗おうと、意識を手放さぬよう腕に強く爪を立てた。 )







 

4973: ベル・ミラー [×]
2025-05-27 00:10:56





( ___油断していた。相手の心身の不調を忘れていた訳では当然無いが、此処数日は点滴が効果を発揮してくれていたのか比較的落ち着いて見えていたのだ。瞳の奥の光も何時も通り鋭く、不自然に動きを止める姿を見た事も無い。勿論安定剤や鎮痛剤を服用する姿は見たが、相手が薬を飲むのは言わば“日常的”な事。だからこそ、少しの気の緩みがあった。___手袋が己の手に渡る直前、重なった碧眼にありありとした恐怖とその他様々な“闇”が一瞬にして広がったのがわかった。思わず目を見開くも、何か言葉を発するよりも先に相手の身体は床に崩れ、あっという間に意味をなさなくなった呼吸音が響く。苦しいのだろう、耐えられない痛みの中に居るのだろう、胸元を握り締める骨張った指先は白く、辛うじて口にした“セシリア”の名も途切れ途切れに震えている。「っ、エバンズさん!しっかりして!!」矢張りこの場所は駄目だった。瞬時にそう思ったのだが、“瞳の色”にまで意識が向かなかったのは、今目前で苦しむ相手をどうにか落ち着かせたいと言う気持ちが強かったからか。抱き竦める様に背中に片手を回し、もう片方の手は意識を保つ為だろう、腕に深く爪を立てる相手の手に重ね、そのまま握り込む様に僅かに力を入れる。「大丈夫だから…っ、直ぐ楽になれるから、!」その体勢のまま相手の耳元で懸命に言葉を紡ぎ、その意識が落ちない様にと )






4974: アルバート・エバンズ [×]
2025-05-27 06:57:32

 





( 上手く息が出来ず胸が押し潰されそうな苦しさの中で、懸命に呼吸を整えようとする。此の記憶に、苦痛に、呑まれてはいけない。けれど若葉のような明るく柔らかな緑色の瞳は、此の場所に倒れていたアンナの______あの日幼稚園で事切れたセシリアの、光を失った暗い瞳と結び付き恐怖と絶望を煽っていた。相手に身体を支えられながら、血が滲むほどに強く爪を立てた腕の痛みも感じない。朦朧とし始めた意識の中で、白い腕が此方に伸ばされる様子がフラッシュバックし、息が詰まる。床に溢れ出す血も、腕の白さも、瞳の色をきっかけに全てが鮮明に思い出された。「……っ、は…ぁ゛、許して、くれ…っセシリア、」手を握ってやれなかった事を、助けられなかった事を、幾度と無く繰り返した謝罪が溢れる。大きな負担が掛かった為か、鳩尾の痛みが強い。過去の記憶に支配され褪せた碧眼は暗く闇を携えて。額を滑った汗が握りしめた腕に落ち、ぐらりと身体が傾くと相手に支えられていたバランスが崩れてそのまま床に崩れる。その時点で意識を失っていたか、或いは既にしゃがみ込んだ体勢だったため衝撃こそ少なかったものの床に頭を打った事がきっかけか、抵抗の甲斐も無く意識を手放していて。 )








 

4975: ベル・ミラー [×]
2025-05-27 11:09:17





( 幾ら呼び掛けても腕の中の相手の苦しみは取れない。鳩尾の痛みに耐え様とする身体には力が入り、必然的に呼吸も短く浅くなるのだがまともに呼吸が出来ない状態でそれは逆効果だ。あきらかに十分な酸素が脳に回らず酸欠状態に陥って居るだろうが、恐らくそれ以上の苦しみと痛みで意識が朦朧としている筈。涙声で何度も何度も懸命に紡がれる妹への謝罪に「許してるっ、…誰も責めてない!」と、引っ張られた感情をそのままに己もまた涙声で声を上げるのだが。__「……エバンズさん…?」その懇願の声がピタリと止み、腕の中にあった身体から力が抜けると同時に相手の身は床に倒れ込む様に崩れた。その際床に頭を打ち付ける鈍い音が響き、一瞬にして顔面は蒼白になる。___そこからはあっという間だった。震える指先で救急車を呼び、その後アダムス医師に相手の意識が無い事と救急搬送された事の連絡を。ストレッチャーに乗せられた相手は口元に酸素マスクが装着され直ぐにMRI室に運ばれた。その後、脳に異常が無ければ次なる処置に移行すると説明されたものの、医師の言葉も看護師の励ましも何処か遠い所を浮遊している感覚だった。ただ、相手の意識が回復する様に、無事であるようにと待合室の椅子に浅く腰掛けたまま祈る事しか出来ない時間が続き )






4976: アルバート・エバンズ [×]
2025-05-27 15:48:34

 






( エバンズが救急搬送されたという知らせを受け、アダムスは急ぎ処置を行なっている部屋へと向かった。倒れた時に頭を打った可能性があるとの事だったがMRIの結果は問題なく一先ず安堵する。直ぐに入院での治療が必要な程に重篤な状態ではないものの、かなり負担が掛かっているのは間違いない。時折僅かに脈が乱れる症状が再び出ており、薬を点滴することでまずは心身の状態を安定させ、安静にする必要があると判断して。---待合室で待っていた相手の元に歩み寄ると「ミラーさん、」と声を掛ける。此方を見上げた相手の表情は不安げで、少しばかり憔悴したようにも見えるもの。安心させるように微笑むと「少し発作の症状が重かったようですが、一時的なものなので心配はいりませんよ。今は少し安静にして、捜査が終わればもう少し体調も安定するでしょう、」と告げて。“此の捜査が終わるまで”という彼の思いを尊重して直ぐに入院をと促す事はしないが、早く負担がなくなるようにと願わずにはいられない。「…診察室に行きましょうか。」と声を掛け相手を連れて自身の診察室へと向かうと扉を閉める。今はエバンズの事だけではなく、相手自身の話を聞きたいと思ったのだ。「……ミラーさんは休めていますか?」と、椅子に座り相手と向き合いつつ尋ねて。 )







 

4977: ベル・ミラー [×]
2025-05-27 20:25:25





( 頭上から声が落ち、見上げると目前に居たのは穏やかな笑みを携えたエバンズの主治医。その姿を見ただけでも溢れ出した安堵は続けられた“一時的なものなので心配はいらない”と言う言葉によって確かな光となり胸中に広がった。「…ありがとうございます、」と、やや憔悴した表情ながら同じく微笑み礼を述べた後は促されるままに診察室へと行き。__背後で扉の閉まる音。キャスターの着いた丸い椅子に腰掛け、膝の上で鞄を抱える。先に口を開いたのは相手の方だった。エバンズの容態や捜査の話では無く尋ねられたのは己の調子。ほんの僅か考える間が空き即答こそ出来なかったものの控え目に頷く。「…大丈夫です。事件が事件なだけに十分とは言えないかもしれませんが、夜もちゃんと眠れているし、私は大丈夫。」“大丈夫”と2回繰り返したのは己への言い聞かせか、はたまた“本当に大丈夫じゃない人”に心が向いているからか。本日何度目かの力の無い微笑みを浮かべた後。「___ただ、」と唐突に言葉を落とすと目前の相手を見、直ぐに視線を僅か下方に落とし。「エバンズさんが何度か見せた表情が頭から離れないんです。…発作の原因が、私にあるんじゃないかって、」言葉少なに語ったのは懸念。考えたくは無い、勘違いであって欲しいそれはどんな時も終始付き纏い時折顔を覗かせたのだ。今回もまた、あのコテージで。相手が意識を失う程の発作を起こしたのは“視線が重なった後”だった )






4978: アルバート・エバンズ [×]
2025-05-28 17:38:35

 




( 相手の言う“大丈夫”は、彼と比べれば、という狭い中でのものだろうか。自分自身に言い聞かせているようにも聞こえるその言葉を今は変に深掘りする事はせず小さく頷くと、続いた言葉に視線を向ける。彼が苦しむ原因が自分にあると考えるのは、いつもエバンズに寄り添い支えている相手にとっては辛いものだろう。意識を失うに至るほど酷い発作を起こした理由を知らない為「…何故、そう感じたんですか?」と静かに尋ねて。同時に“あまり不安にならないようにしてやってくれ”と、少し前にエバンズに頼まれた事を思い出す。嘘を吐いてまで安心させるつもりはないが、あれは彼の中に漠然としたものであれ、一抹の懸念があっての事だったのだろうか。彼が辛い状況に身を置きつつ仕事に必死に邁進する姿を隣で見ながら共に捜査を続けるというのは、少なからず相手にも負担が大きい事だろうと思わずにはいられない。 )






 

4979: ベル・ミラー [×]
2025-05-29 00:10:20





___瞳の色が、セシリアさんと同じだから。
( 静かに紡いだ返事は自分でも驚く程に震えた。勿論エバンズから直接的に拒絶をされた訳でも“怖い”と言われた訳でも無い。それでもあの褪せた碧眼の奥が揺らいだ時、そこには“恐怖”の色が見えた気がしたのだ。「…偶然かもしれません。本当にたまたま、調子が悪い時と重なっただけかもしれない__確信は無いけれど…“緑の瞳”が過去と結び付いて、酷い発作を引き起こしてる気がするんです。」偶然、と言う単語を頭に持って来たものの、一度発芽した不安の種は消える事は無い。再び相手と重ねた瞳は不安定に揺れ。「…セシリアさんを重ねる事で落ち着けるのなら構わないんです。でも、逆に発作の原因になってしまうなら、私はどうすれば…っ、」己の持つ瞳は、悪夢に襲われ混乱した彼の意識を過去から掬い上げる事の出来る色。一瞬でも“妹”と彼が触れ合える色。悪い事の無かったその瞳が、今は逆にエバンズを苦しめているのなら。「もう、苦しんで欲しくないのに…、」吐き出した音も、息も、震えたまま。“緑の瞳”である事を、こんなにも恨んだ事は無かった )






4980: アルバート・エバンズ [×]
2025-05-29 23:47:31

 




( 彼の妹と同じ色だという相手の瞳は、罪悪感と後悔の闇に沈んだ相手を今に引き上げる事が出来るものだった。けれど、その妹に瓜二つな被害者の遺体を見た事で一時的に記憶が上書きされ、事件の時に見た亡き妹の瞳と記憶が結び付いてしまった_____というのは十分に考えられる事だ。彼を掬い上げていた筈の、支えになってきた筈の瞳が彼を苦しめていると考えるのは辛い事だろう。『……今回の事件に携わった事によって、“緑色の瞳”が一時的に過去の辛い記憶と結び付いてしまった、というのは考えられない事ではありません。ただ、仮にそうだったとしてもあくまで一時的なものです。この事件から離れ心身の状態が落ち着けば、必ず此れまで通り彼の支えになる。これまで幾度となく、暗闇に突き落とされた彼を掬い上げて来たのはミラーさんです。』可能性はあると、相手の言葉を否定する事なく医師としての見解を伝えた上で、それでも悲観することは無いと伝える。『軽い鎮静剤を服用すれば、今のように過敏に反応してしまいフラッシュバックを頻繁に起こしてしまう状況は抑えられますが…感覚の鋭いエバンズさんからすると、普段と比べて思考が明瞭では無いと少しの違和感を感じるかもしれません。強い薬ではないですし、飲み合わせも悪くない。必要があれば処方は出来ます。』と、相手にひとつの提案を。この提案はどちらかと言うと目の前の相手の気持ちに寄り添ったもの。鎮静剤を使えば、瞳の色や特定の音など記憶と繋がる些細なきっかけで発作を起こしてしまうという事は減る筈だった。これ迄処方していなかったのは、鎮静効果で少しぼんやりして捜査に支障が出ると思ったからだが、相手の心を守り彼の負担を軽減する為の可能性の一つだと。 )







 

4981: ベル・ミラー [×]
2025-05-30 16:05:01





( 静かに紡がれる見解を視線を下げ僅か下方を見詰める様にして聞いていたのだが。此方を安心させる“一時的”との言葉には自然と顔が持ち上がる。__不安だったのだ。今回の事件、被害者が彼の妹と瓜二つの女性であるとわかったその時から、胸中には消し去る事の出来ない大きな不安がべったりと張り付き、片時も離れなかった。エバンズはきっと大丈夫だと幾ら自分に言い聞かせても、捜査が進むにつれ苦しむ頻度が増え、眠れなくなる頻度が増え、安定剤や鎮痛剤もなかなか思う様に効果を発揮しない中。そうして“緑の瞳”が恐怖の対象となった可能性のある彼の意識は今無い。__けれど今、不安の全てが拭われた訳では無いが1人悶々と考え悩むより遥かに心が楽になった。やや憔悴し不安定に揺れていた瞳は再び“彼の隣に立つ”意志を呼び覚まし、心に灯った確かな明かりに背中を押される様に頷く。そうしてその明かりがより強さを増したのは続けられた1つの提案を聞いたから。最後まで聞き届けてから「…それは、捜査に影響が出る程なんでしょうか、」と問い掛ける。頻繁に起きる発作や恐怖心を少しでも減らし、彼の心身に掛る負担を軽減出来るのなら。個人的な気持ちは何の躊躇いも無くYESなのだが“思考が明瞭では無い”と言う部分が引っ掛かったのだ。それは今回の事件捜査が彼にとって物凄く重要である事を、アンナの無念を晴らしたいと言う強い気持ちを知っているから。「__“捜査を続ける為”にその鎮静剤を使う事が出来るなら…エバンズさんを説得します。」今回ばかりは問答無用で勝手に決断出来ないと悩んだ末、個人差があり確実な事は相手も言えないであろう事は理解しつつも、副作用の話、捜査続行の話をもう少ししたいと )






4982: アルバート・エバンズ [×]
2025-05-31 00:29:12

 




アダムス医師


( 憔悴し不安げに翳っていた相手の瞳に、少しばかり普段の光が宿った気がした。『…捜査に影響がない、とは言い切れません。鎮静剤ですから、感覚を鈍らせ落ち着かせる効果があります。少しの眠気やぼんやりするような感覚、倦怠感は起こりやすくなるでしょう。無理をしにくくなる、というのはあるかもしれません。ただ同様の効果がある薬の中では効き方が穏やかで、比較的副作用は少ない部類の薬です。』相手に分かりやすいよう薬について説明しつつ、大きな負担が掛かる中で身体に鞭打つようにして立ち続けている彼を思う。『今、彼が捜査を行えているのは、謂わば精神力です。実際どれ程の負担が掛かっていて、張り詰めていたものが切れた時にどんな影響が出てしまうか、未だ分かりません。…それでも、今のエバンズさんに捜査を降りるよう言う事は…私にも出来ない。捜査を続ける為、その中でも掛かる負担を最小限に抑え、なるべく無理をした反動を小さくする為に…鎮静剤は効果的だと思います。』医師として正しい選択ではないかもしれないが、捜査を続けながらも反動が小さい方法を模索して。 )








 

4983: ベル・ミラー [×]
2025-05-31 10:01:35






( 100%副作用の無い薬などある筈も無く、けれど丁寧に繰り返される説明は安堵に繋がる。__何時の事だったか、相手では無い医師に急遽処方して貰った鎮静剤は確かにエバンズの苦しみを取り除く役割は果たしたが副作用が余りに大き過ぎた事をまだ鮮明に覚えていた。鋭いまでの瞳は翳り、無気力状態の彼はまるで生きる屍のようだったのだ。__“捜査を続ける為”、相手のその言葉は“医師”としての他に“友人として”彼の意志を尊重したものに思えた。2つの角度から彼を心配し、心を寄せてくれる人の存在がまるで自分の事の様にこんなにも嬉しく感じるなんて。今度は良い意味で揺らいだ感情のままに頷くと「…私も同じです。最初はあんなにもこの事件に関わって欲しくなかったのに__今は他の誰でも無くエバンズさんに解決して貰いたい。」そう告げた後に「私個人の意思としては、鎮静剤の処方をお願いします。」と、頭を下げつつも、目を覚ました相手が鎮静剤の服用を直ぐに了承するとも思えずに )






4984: アルバート・エバンズ [×]
2025-06-01 13:27:15

 





( 実際はエバンズ本人の了承を得ない限り薬の処方を決める事は出来ないものの、相手の気持ちは分かった。そして相手が説得してくれると言うなら、最終的にはエバンズも渋々ながら了承する事になるであろうことも、これ迄の経験上感じていて。『分かりました。処方の準備は進めておきますね。』と告げて。---エバンズが病室で目を覚ましたのは数時間後の事だった。目を開くと白い天井が目に入り、嗅ぎ慣れた薬品の香り。直ぐには状況を理解出来ずに僅かにみじろぎすると点滴の管が揺れ、此処が病院だと気付く。同時に自分は捜査の為に現場に居た筈だと思い出し、酷い発作に襲われ息を吐く事も出来ない程の苦痛に耐え切れず意識を失ったのだと思い至り。どれ程の時間が経ったかは定かではないが、投薬のお陰だろうか、身体はかなり楽になっていて。 )






 

4985: ベル・ミラー [×]
2025-06-01 14:00:08





( アダムス医師が鎮静剤の処方準備を進めてくれている間、点滴の管に繋がれ眠る相手の脇にただ黙したまま座って居たのが数時間。___僅かに瞼が微動しゆっくりと持ち上げられ覗いた碧眼はまだ少し朧気に揺らいでいる様に見えるが、此処が病室であるとわかった瞬間に何があったのかを直ぐに察する事が出来ただろう。「…エバンズさん、」驚かせない様に相手の名前を静かに呼ぶ。視線が此方に向いたのならば「苦しくない?」と、今の体調を問い掛けつつ、相手の瞳の奥に“恐怖”が燻っていないかを確認すべくやや控え目にその瞳を覗き込んで )






4986: アルバート・エバンズ [×]
2025-06-02 01:01:49

 





( 相手に名前を呼ばれて視線を向けると、心配げな相手と視線が重なる。薬のお陰で今は落ち着いて居る事もあり、相手の瞳を見て恐怖を感じる事はなかったものの、一瞬身構えそうになったのは先ほどのような前例があるからだろう。「……大丈夫だ、」と答えて時計を見上げる。現場に居たのは昼前頃、今は夕方という事は殆ど丸一日を無駄にしているという事だ。点滴の管が繋がる右腕には赤っぽい鬱血痕が残り、どうにか意識を繋ぎ止めようと爪を立てたその痛みを思い出す。「______悪かった、もうだいぶ楽になった。」と告げて枕に背中を預ける形で少し身体を起こし。今日出来ることはもう限られているかもしれないが、この時間であれば仕事に戻れると。 )







 

4987: ベル・ミラー [×]
2025-06-02 13:21:11





( 点滴等の処置が効いているお陰だろう、瞳が重なっても相手が恐怖する事も発作を起こす事も無かった。これなら顔を見て話をする事が出来ると先ずは安堵を胸に「良かった。」と微笑み。__さて、目が覚め身体の調子が比較的良い状態の相手は眠っていた時間を取り戻すべく仕事に戻ろうと考えるだろうが、本題は此処からなのだ。ふ、と短く息を吐きやや背筋を伸ばす。「…エバンズさん、大切な話があるの。」相手を見詰める瞳も静かな声色も決して重たくは無いが真剣そのもの。何処から切り出すべきか考える僅かの間の後「…エバンズさんが眠ってる間にアダムス医師と少し話をしたんだけどね。…普段飲んでる薬と併用して、もう一種類、軽い鎮静剤も飲んでみない?」先ずは話の主となる鎮静剤の存在を伝えた後「勿論副作用は0では無いけど、頻繁に起きるフラッシュバックとか、エバンズさんの中にある恐怖心とかが軽減されるんだって。」“副作用”と言う単語は隠す事無く口にしつつ、果たしてどんな反応を見せるかと表情を伺って )






4988: アルバート・エバンズ [×]
2025-06-03 10:26:52

 





( 真剣な口調で切り出された言葉に再び相手と視線を重ねる。服用する処方薬を増やす事で体調が安定するなら直ぐにでもと思ったものの“鎮静剤”という言葉が引っ掛かった。思い出されるのは、いつか別の医師に打たれた鎮静剤のこと。酷い発作を起こす事こそなかったが、強い薬は正常な思考さえも奪いその期間の事は殆ど覚えていない。もう一つは、捜査の指揮官を途中で交代せざるを得なくなった事件の事。精神力だけでは抗えない程に身体が辛く、眠気にも抗えず遂には捜査を続ける事が出来なくなったではないか。副作用がゼロではない、という事はまたあの時のように苦しい思いをする事になる可能性が高いという事だ。「_____鎮静剤は、事件に関わっている限りは飲みたくない。」とだけ答え、相手の提案を拒絶する。前のような状況になれば、此の捜査を途中で投げ出す事にもなりかねない。「点滴を外してくれ、休んだら落ち着いた。もう大丈夫だ。」と告げて、捜査に戻ろうと。 )






 

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