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 自由帳 /87


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自分のトピックを作る
35: ink. [×]
2022-05-16 12:37:07




●駿河 涼 × 黛 彩葉

「 庶務ちゃん、しっかり自分の持ち物に名前書いてんのな。さすが……  」
「 失くしたら困るじゃないですか 」
「 俺にも名前書いとく? 」
「 えっ 」
「 ──……ふ、線ガタガタじゃん 」
「 だ、だだだだって……! 」


●香月 純 × 橋本 環

「 環ちゃん。はい、これ 」
「 あ、オーダー票……って、これ香月くんの名前書いてあるけど 」
「 いつでもオーダーどうぞ 」
「 ……、人手の足りない時に使う……  」
「 環ちゃんらしいなぁ 」


●佐倉 凪歩 × 花村 結依

「 わかんない……  」
「 ざんねん、正解は〝小鳥〟でした~。次、いくね。( 背中つつ )  」
「 ……あ、〝花村結依〟 」
「 えっ、すごい、まだ全部書いてないのに……! 」
「 結依の名前はすぐわかるよ 」
「 悔しいような嬉しいような、嬉しいような……  」
「 うれしいんだね 」


●直江 翼 × 矢代 寿々

「 あ、それ、名前シール! 何のとき配られたやつだっけ? わたし多分失くしちゃったなぁ……  」
( いらないな、これ…… ( 彼女の腕にぺた ) )
「 …… ( きゅん )  」


●蜂谷 実 × 夕凪 雫

「 …… ( 砂浜に〝蜂谷〟 )  」
「 ……ねぇ、海来たのにずっと砂に文字書いてて楽しいの? 」
「 たのしい……  」
「 ふうん…… ( 〝蜂谷〟の下に〝雫〟 )  」
「 ……! 」
「 ………… ( 消すに消せなくなった )  」


( / 青春組名前シリーズ。蜂谷・夕凪ペアだけ何故か毎回結婚前提になるの面白いな… )





36: ink. [×]
2022-05-16 13:01:18




「 伊集院さんって何であんなに偉そうなんだろ? 」
「 ね、自分が一番正しいって思ってそう 」

教室の前を通り過ぎようとした時、ふいに聞こえてきた会話。
菜帆と仲良くしているからかあまり表立って言われることはなかったけれど、こうして陰口を叩かれることがあるのもまた事実だった。

「 ねぇ、駿河くん。伊集院さんって生徒会でもあんな感じなの? 」

女子生徒たちの会話の矛先は、そこにいるらしい駿河へと向く。

「 ……偉そうって言うか、伊集院は偉いよ、実際。たぶん生徒会で一番偉い 」
「 えー? 」
「 伊集院がいないと回んないからね、うちの生徒会は 」
「 なにそれ~、しっかりしてよ生徒会長 」

はしゃいだような笑い声が響く。
親友が好きになった相手。やる気がなくて、適当なことばっか言って、いい加減な奴。あの子がなんでこんな奴を好きになったのだろうと思っていたけれど、きっとこういうところなんだろうな、と少しだけ分かった気がした。


「 駿河 」
「 ん? 」
「 私の分の仕事終わったから、何かまだ残ってるものあったら、……て、手伝おっか 」
「 え、なに? こわ……  」
「 は? 」


( / 会計ちゃんと駿河の絆イベ。頼りにされて嬉しい会計ちゃん。恋愛感情とかでは全然ない、けど、正ヒロインの風格あるな。 )





37: ink. [×]
2022-05-19 12:11:13




無才、無知、無能、無感動、無自覚

何かが『足りない』子たちのやつやりたい。誰かが持っていないものを他の誰かが持ってる、みたいな関係性だとなんか拗れていいよね。





38: ink. [×]
2022-05-30 12:21:12




●青春組

駿河 涼 ( するが りょう ) - 3年
黛 彩葉 ( まゆずみ いろは ) - 2年
白石 菜帆 ( しらいし なほ ) - 3年
菱川 拓馬 ( ひしかわ たくま ) - 3年
伊集院 天音 ( いじゅういん あまね ) - 3年
夜野 新 ( やの あらた )

香月 純 ( かづき じゅん ) - 2年
橋本 環 ( はしもと たまき ) - 2年
鳳 佳菜子 ( おおとり かなこ ) - 2年

佐倉 凪歩 ( さくら なほ ) - 1年
花村 結依 ( はなむら ゆい ) - 1年
須和 恭平 ( すわ きょうへい ) - 1年
赤星 辰巳 ( あかほし たつみ ) - 1年

直江 翼 ( なおえ つばさ ) - 1年
矢代 寿々 ( やしろ すず ) - 1年
藤 灯里 ( ふじ あかり ) - 1年
姫川 菜摘 ( ひめかわ なつみ ) - 1年

蜂谷 実 ( はちや まこと ) - 2年
夕凪 雫 ( ゆうなぎ しずく ) - 2年
沙月 双葉 ( さつき ふたば ) - 2年
宇佐美 琴葉 ( うさみ ことは ) - 2年

七條 柊真 ( しちじょう しゅうま ) - 1年
芦屋 える ( あしや ーー ) - 2年
芦屋 莉生 ( あしや りお ) - 2年





39: ink. [×]
2022-05-30 12:56:33




①恋の魔法

「 あなたに魔法をかけました。一ヶ月後、あなたは僕のことを好きになります 」
「 …ん?? 」

自称魔法使いの変わり者と、平々凡々な同僚のすこしふしぎなオフィスラブ。絶対無理がある設定なのに、何故かしらっと説得力のある嘘で言いくるめられる、甘々と言うよりはコメディ路線。振り回されて気になっちゃって好きになっちゃって、「ほら、好きになったでしょう?」でハッピーエンド。

魔法使いくん:五和 斎 ( いつわ いつき )
同僚:

「 魔法使いなら、魔法見せれるんですか? 」
「 はい 」
「 手品じゃん! 」
「 種も仕掛けも無いですよ。探してみます? 」
「 えっ。……、てじな……、まほう……? 」



② 委員長ちゃんと不真面目くん

「 …委員長。…あー、その、なんつーか、不自然な膨らみが… 」
「 これですか? 男の子は胸の大きな人が好きらしいから、風船を入れてます 」
「 すっげぇバカ 」
「 学年一位です 」
「 成績の話はしてねぇよ… 」

「俺が委員長にベタ惚れになったら言うこと聞くかもね」から始まる、恋の攻防戦ポンコツバージョン。あまりにうぶな委員長ちゃんを揶揄うつもりが、いつの間にか誰にも渡したくなくなってる典型的なやつ。コメディから始まり、惹かれ合ってゆくにつれて甘くなる予定。

委員長ちゃん:古閑 薺 ( こが なずな )
不真面目くん:真咲 彩斗 ( まさき あやと )

「 …ねぇ、二人っきりになりたいから、次の授業委員長も抜けてきてよ 」
「 …っな、な、な…! 」
「 はは、揺らいでる 」
「 揺らいでません…!! 」



③好きだなんて言わないで

「 あれ。…何してんの、こんなとこで 」
「 ぐすっ…うるはい、どっかいって 」
「 そういうわけにもいかないじゃん。ほら、住所言える? 酔っ払い 」
「 ううー…あんたに教えるわけないれしょー! 」
「 あーもーーー 」

土砂降りの中泥酔して、気が付いたら友達の彼氏の家に居た傷心中の大学生と、『そんなつもりは無かったけどいけそうだからいった』感覚で浮気する生粋のド屑男の背徳的恋愛。好きになっちゃいけないのに離れられない罪悪感で泣きながらキスして欲しい。

友達ちゃん:安城 瑠奈 ( あんじょう るな )
彼氏くん:祐瀬 藍里 ( ひろせ あいり )

「 いらっしゃい。来ると思ってたよ 」
「 …最低 」
「 お互い様でしょ 」



④それが恋だと気付くまで

「 おはよう。あれ? 今日なんか髪違うね 」
「 ねね、寝癖が直らなくって…! 調子に乗ってお洒落してきたわけじゃ…! 」
「 …? お洒落だよ? 」
「 お洒落じゃないよ…!! 」
「 そ、そうなんだ…?( 女子のお洒落って難しいなぁ… ) 」

美人なのに自分に自信がなくて絶対に勘違いしたくない捻くれ喪女と、底抜けに性格が良いけど超鈍感な正統派王子様のほのぼのスクールラブコメ。二人とも残念なのでほとんど進展はしない。

「 なんか、××さんに避けられると、他の人に避けられるより余計悲しい。これ、何でだと思う…? 」
「 …それは、( お前みたいな底辺に避けられるとか屈辱過ぎるぜ、ってこと…? )つまり…土下座…? 」
「 なんで!? 」



⑤ほんの少し、背伸びをして

「 先輩、そこ段差あるんで気をつけてください 」
「 うん、わかった~。それでねそれでねー──っわ…! 」
「 ──っぶな…! さっき段差あるって言ったばっかじゃないですか 」
「 ご、ごめんごめん~… 」

ちょっと鈍感なマイペースすぎる先輩と、口数の少ないクールな後輩くん。同じ部活のふたり。『なんかやたらと話しかけてくるな、この人』って思いながらも(先輩ちゃんは本当に何も考えずに話しかけてる)先輩だから相手してたのが、段々といつも楽しそうな先輩に惹かれて、アプローチまでしちゃうというお話。

先輩ちゃん:
後輩くん:柚木 伊澄 ( ゆずき いすみ )

「 あれ、後輩くん? どうしたの? 」
「 …先輩に、会いたくて来ました 」
「 わたし、に…? 」
「 ……頬っぺた、触ってもいいですか 」
「 えっ、えっ、 」
「 ……柔らかいですね 」
「 は、恥ずかしいよ~… 」



⑥好きなタイプは

「「 お前以外 」」

「 …ちょっと。あんたの無駄にでかい身長が役に立つのなんて電車で壁になってる時くらいなのに、どこ行くつもり? 」
「 体勢変えようとしただけだろ。お前こそ性格最悪なくせに容姿だけは整いやがって、毎回守ってやってる俺の身にもなれよ 」
「 なに、私の彼氏だと思われて嬉しいでしょ 」
「 ふざけんな、お前の彼氏だと思われるくらいならその辺のおっさんの彼氏だと思われた方がまだマシだわ 」

友達以上恋人未満な美男美女。嫌い合っているようで何だかんだずっと一緒にいるツンデレ二人。お互いに『こいつ絶対私(俺)のこと好きだろ』と思いながらも素直になれないケンカップルのような何か。ずっとこんな調子で絡みたい。進展は特になくていい。

「 嘘だよ、おっさんよりは上 」
「 …… 」
「 …おばさんよりは下 」
「 喧嘩売ってんの? 」



( / 過去募集。とりあえず覚え書き。 )





40: ink. [×]
2022-05-30 13:01:44




「 ……、ああ……なに? ……ん、あんたが隣に居ない時は、大抵いつもこんなつまんなそうな顔だよ。……自分の大切さ、わかった? 」

「 逢いに来る理由が必要なら、ガラスの靴でも用意しようか。……もちろん、君専用の特注品でね 」

「 次の席替えは、きみの隣がいいな。なんでって、窓際の一番後ろの席、でしょ。……あ、そっか。席替えしたらきみの席も変わっちゃうのか 」

「 親切で頭が良くてかっこいい? ふ、ありがとう。褒められたらそりゃあ嬉しいよ。……でも、僕は、君に対してもう少し踏み込んだ感情を持ってるけどね 」

「 わざとゆっくり歩いてるわけじゃないから。今日はちょっと疲れたから、ゆっくり帰ろうと思っただけ。……別に君のこと待ってたとかじゃないから、にやけるのやめてくれる 」

「 俺がどうにか先輩の瞳に映りたくなるみたいに、先輩も俺と関わりたくなったり、しないですか。……しないですよね 」


( / 青春組。週一の募集用に用意してたやつ。イベント台詞もいつか供養したいね。どれ出したか覚えてないけど。 )





41: ink. [×]
2022-05-30 18:31:47




「 赤星くん! 」
「 須藤さん 」
「 今日も宿題が出てないんですけど! 」
「 出してないからねえ 」
「 なっ……出してくれないと困ります! 」
「 なんで? 」
「 え? 」
「 俺が宿題出さないと誰が困るの? 」
「 ……せ、先生とか? 」
「 先生はチェックするものが一つ減ってむしろ助かるんじゃない? 」
「 …………、たしかに…… 」
( 世紀の大発見みたいな顔してる )


「 じゃなくて! 宿題は自分のためにするものだから……困るのは赤星くん、あなたです! 」
「 須藤さん、この前のテスト何位だった? 」
「 ……52位 」
「 おれ11位 」
「 くっ……! 」
「 他には? 宿題しないといけない理由 」
「 ええと、ええと……内申…… 」
「 毎日学校来てちゃんと授業受けてる 」
「 ……で、でも! 宿題は出さないといけないものだから、 」
「 うわあ 」
「 ……なに 」
「 思考停止人間だ、と思って 」
( ……正しいこと言ってるのはわたしのはずなのに、何だこの敗北感…… )


「 もっと勉強しよう…… 」
( やっぱり俺が宿題しないの、メリットの方が大きいんじゃ )


「 ふあぁ…… 」
「 赤星くん、今日あくびすごいね 」
「 俺も思った…… 」
「 夜更かしでもしたの? 」
「 昨日始めたゲームが予想外に面白くて 」
「 ゲームで夜更かし? だめだよ、睡眠時間削ってまでゲームなんて 」
「 ん………… 」
( はっ……赤星くんのことだし、一体どんな反論が…… )
「 それはそう 」
「 それはそうなんだ…… 」
「 でも、 」
「 ! で、でも? 」
「 勉強してたって言っても誰も信じてくれないし。正直に言うしかない 」
「 それはそう 」


「 いいですか、赤星くん。毎日夜10時までには寝る、ゲームは1日30分まで、だよ! 」
「 え、小学生……? 」
「 え? 高校生だけど 」
「 …………、須藤さん、もしかして毎日夜10時までに寝てる? 」
「 うん 」
「 ……そっか。じゃあ、須藤さんのこと夜の遊びには誘えないね 」
「 えっ。よ、よるのあそび、って…… 」
「 うん 」
「 ……花火とか? 」
( やっぱり小学生だよな )


「 赤星くんは放課後って何してるの? 」
「 んー、大体家にいるかバイト 」
「 へええー、赤星くんバイトしてるんだ! 」
「 ん、暇だし 」
「 暇なら部活入ったらいいのにー。何でバイト? 」
「 え、お金払ってやる部活と、やってお金が貰えるバイトとか、普通に考えて一択じゃない? 」
「 とっても赤星くんらしいと思います…… 」


( / 不真面目くんと委員長ちゃんの前身のようなもの。恋愛色薄めのゆるコメディ。赤星侑也と須藤あかりで思いっきり名前被ってるけど気にしない。赤星くんは赤星辰巳の5個くらい離れたお兄ちゃんにしようかなという構想。 )





42: ink. [×]
2022-06-01 14:41:57




一年目:
白石菜帆・駿河涼
黛彩葉・夜野新
芦屋える・芦屋莉生

二年目:
橋本環・香月純
花村結依・佐倉凪歩
矢代寿々・直江翼
夕凪雫・蜂谷実


ジュンブライベのペアはこう…かな。二年目には前回優勝ペアとして菜帆ちゃんと駿河が招待される形。駿河と出られなくて落胆してる彩葉ちゃんに「いつか本番で着せたげるよ」って言う駿河と、一年越しに「めちゃくちゃ綺麗でした」って言える七條がいたらいいな…。姫川菜摘・赤星辰巳ペアもきっと出る。佳菜子ちゃんは「本番以外では着ないって決めてるの」とか言って出ないタイプ。





43: ink. [×]
2022-06-01 16:13:28




●うちのこの将来

駿河 涼 → 起業
黛 彩葉 → 学校の先生
白石 菜帆 → 営業職とか
菱川 拓馬 → 内科医
伊集院 天音 → 完全に経理
夜野 新 → 普通にいい会社に就職していい役職についてそう

香月 純 → カフェバーとか開いててほしい
橋本 環 → イラストレーター・漫画家
鳳 佳菜子 → 玉の輿

佐倉 凪歩 → 普通の会社員
花村 結依 → 普通のOLさん
須和 恭平 →
赤星 辰巳 →

直江 翼 → 国家公務員
矢代 寿々 → 保育士
藤 灯里 →
姫川 菜摘 →

蜂谷 実 → 料理人
夕凪 雫 → デザイナー
沙月 双葉 → アーティスト
宇佐美 琴葉 →

七條 柊真 → お巡りさん
芦屋 える → 記者
芦屋 莉生 → モデル

赤星 侑也 → 弁護士
須藤 あかり → 編集者

早乙女 颯汰 → アイドル

茅野 陽葵 → 研究員
長谷 或斗 → 大学教授?

霊媒師先輩 → 霊媒師
四葩 螢 → ADさんとか

天ヶ沢 遼介 → 舞台俳優
天ヶ沢 叶斗 → 俳優・タレント





44: ink. [×]
2022-06-01 17:41:58




●うちのこの将来

駿河 涼 → 起業
黛 彩葉 → 学校の先生
白石 菜帆 → 営業職とか
菱川 拓馬 → 内科医
伊集院 天音 → 完全に経理
夜野 新 → 普通にいい会社に就職していい役職についてそう

香月 純 → カフェバーとか開いててほしい
橋本 環 → イラストレーター・漫画家
鳳 佳菜子 → 玉の輿

佐倉 凪歩 → 普通の会社員
花村 結依 → 普通のOLさん
須和 恭平 → ホテルマン・仲居
赤星 辰巳 → 介護士

直江 翼 → 国家公務員
矢代 寿々 → 保育士
藤 灯里 → 客室乗務員
姫川 菜摘 → 事務職

蜂谷 実 → 料理人
夕凪 雫 → デザイナー
沙月 双葉 → アーティスト
宇佐美 琴葉 → 看護師

七條 柊真 → お巡りさん
芦屋 える → 記者
芦屋 莉生 → モデル

赤星 侑也 → 弁護士
須藤 あかり → 編集者

早乙女 颯汰 → アイドル

茅野 陽葵 → 研究員
長谷 或斗 → 大学教授?

霊媒師先輩 → 霊媒師
四葩 螢 → ADさんとか

天ヶ沢 遼介 → 舞台俳優
天ヶ沢 叶斗 → 俳優・タレント





45: ink. [×]
2022-06-01 19:26:55




①偏差値高め / 生徒の自主性を重んじる校風

駿河 涼 ( するが りょう ) - 3年
黛 彩葉 ( まゆずみ いろは ) - 2年
白石 菜帆 ( しらいし なほ ) - 3年
菱川 拓馬 ( ひしかわ たくま ) - 3年
伊集院 天音 ( いじゅういん あまね ) - 3年
夜野 新 ( やの あらた ) - 2年

香月 純 ( かづき じゅん ) - 2年
橋本 環 ( はしもと たまき ) - 2年
鳳 佳菜子 ( おおとり かなこ ) - 2年

佐倉 凪歩 ( さくら なほ ) - 1年
花村 結依 ( はなむら ゆい ) - 1年
須和 恭平 ( すわ きょうへい ) - 1年
赤星 辰巳 ( あかほし たつみ ) - 1年

直江 翼 ( なおえ つばさ ) - 1年
矢代 寿々 ( やしろ すず ) - 1年
藤 灯里 ( ふじ あかり ) - 1年
姫川 菜摘 ( ひめかわ なつみ ) - 1年

蜂谷 実 ( はちや まこと ) - 2年
沙月 双葉 ( さつき ふたば ) - 2年

七條 柊真 ( しちじょう しゅうま ) - 1年
芦屋 える ( あしや ーー ) - 2年

真咲 彩斗 ( まさき あやと ) - 1年
古閑 薺 ( こが なずな ) - 1年



②良くも悪くも普通 / 校外活動をしている生徒も

夕凪 雫 ( ゆうなぎ しずく ) - 2年
宇佐美 琴葉 ( うさみ ことは ) - 2年
芦屋 莉生 ( あしや りお ) - 2年
逢坂 斗真 ( おうさか とうま ) - 1年
相沢 未来 ( あいざわ みらい ) - 1年
真田 柚希 ( さなだ ゆずき ) - 2年
雨宮 唯依 ( あまみや ゆい ) - 2年
七海 真子 ( ななみ まこ ) - 2年
花純 怜 ( かすみ れい ) - 1年
早乙女 颯汰 ( さおとめ そうた ) - 1年

赤星 侑也 ( あかほし ゆうや ) - OB
須藤 あかり ( すどう ーーー ) - OG



③公立中高一貫校 / 部活動が盛ん

●ミス研
茅野 陽葵 ( かやの ひまり ) - 普通科2年 - 中等部から
長谷 或斗 ( はせ あると ) - 特進科1年 - 高等部から
瀬戸 亮太 ( せと りょうた ) - 普通科2年 - 中等部から

●オカルト研
霊媒師先輩 - 普通科2年 - 中等部から
四葩 螢 ( よひら けい ) - 普通科1年 - 高等部から
周防 慧 ( すおう けい ) - 中等部3年

●演劇部
天ヶ沢 遼介 ( あまがさわ りょうすけ ) - 特進科3年 - 中等部から
天ヶ沢 叶斗 ( あまがさわ かなと ) - 普通科1年 - 中等部から


( / 今のところの学生分布図。学校の名前だけずっと決まらない… )





46: ink. [×]
2022-06-02 15:24:53




●青春組家族事情

駿河 涼
→3歳上の兄が一人。弟の方が何においても出来は良かったが、それ故に周囲の愛情は兄に傾きがちだった。兄は基本的に良い人ではあるものの、受験期に「お前に俺の気持ちが分かるかよ」と当たられて以降駿河がずっと気を遣っているような関係性。コンプレックスを抱えている兄に彩葉ちゃんが気に入られて気が気じゃない駿河が居てほしいし、それきっかけでいつか和解してほしい。

黛 彩葉
→5歳下の弟が一人。一人っ子歴が長いこともあり、まだまだお姉ちゃんが板についていない。お姉ちゃんしようとしてうざがられるものの、何だかんだで甘えてくる可愛い弟。駿河は弟とめちゃくちゃ打ち解けるだろうし、「お姉ちゃんは俺が貰うな」に対して弟に素で「いらね」って言われて彩葉ちゃんは姉としてのプライドがボロボロになる。

香月 純
→2歳上の姉が一人。美人で横暴な典型的な姉。佳菜子のこともあり、女性に対して無駄な幻想を抱いていない。レディーファーストが染み付いているため、結果的にモテるという構図。姉は弟が初めて本気になった相手に好奇心丸出しで質問攻めして、環ちゃんはキラキラ人種に詰め寄られてたじたじになる。

橋本 環
→のびのびと好きなことして生きてきた一人っ子。ありのままを愛してくれる素敵なご両親。一人娘ということもあり父親は香月を警戒してるけど、「香月くんは、そんなに悪い人じゃないよ」って言う娘の表情に黙らざるを得なくなる。

佐倉 凪歩
→2歳下の妹が一人。世話を焼こうとするも、反抗期真っ只中の妹に「お兄ちゃんは黙ってて!」とか言われてしゅんとする。その様子に妹も反省するので、たぶん仲は良いはず。妹は兄のことは仕方のない兄だと思ってるけど、結依ちゃんには礼儀正しく「こんな兄ですがよろしくお願いします」とか言ってる。

花村 結依
→2歳下の弟が一人。若干ブラコン気味。こちらも反抗期真っ只中で構い過ぎるとうざがられるものの、何だかんだ弟もシスコンなため、佐倉はめちゃくちゃ品定めされる。

直江 翼
→一人っ子。社会的に立派な両親に一挙一動を監視されているような窮屈な環境で育ち、内側で反抗心を育てつつ優等生を演じてきた。彼の性格が歪んだのは恐らく家庭環境が原因。寿々ちゃんを両親と会わせたがらない。

矢代 寿々
→朗らかな両親に適度に甘やかされながら育った一人っ子。幼少期には近所に遊ぶ友達もなかなかおらず、漫画やドラマ等のメディアを消費する時間が多かった。故に知識がフィクションに偏っている節がある。直江は外面で寿々ちゃんの両親に大変気に入られる。

蜂谷 実
→9歳下の弟と10歳下の妹が一人ずつ。身の回りの世話をしたり、行きたい場所に付き添ったり、しっかりお兄ちゃんをしている。それに応えるように二人ともお兄ちゃん想いの良い子。雫ちゃんは嫌われないかとド緊張するけど、弟と妹は大好きなお兄ちゃんに美人のお姉さんの彼女ができてにっこにこ。

夕凪 雫
→一人っ子。蝶よ花よと大いに甘やかされて育った。兄弟はいないものの、幼馴染みでしっかり者の琴葉ちゃんが姉代わり。琴葉ちゃんは雫ちゃんの両親から全幅の信頼を置かれている。両親もぽわぽわだし蜂谷も誠実なので、すぐに受け入れてもらえる。非常に円満。

七條 柊真
→2歳上の兄と3歳下の弟が一人ずつ。男兄弟の中で育ったため女性への免疫がない。兄には揶揄われ、弟には舐められる不憫な中間子。兄と弟からえるちゃんにあることないこと ( 大体あること ) 暴露されて、「えるさんに変なこと吹き込むなよ…!!」と必死。何だかんだ愛されている。

芦屋 える
→3歳上の兄と双子の弟が一人ずつ。頼りになる兄に、誰よりも近しい存在の双子の弟。男勝りに見えて男二人に守られながら育ったお姫様。七條は美形家族に萎縮するけど、全員シンプルに性格が良いからすぐに馴染める。


●きょうだい関係事情

芦屋える・芦屋莉生 ( 双子姉弟 )
→付かず離れず、干渉しすぎない適度な距離感の双子。一番の理解者。お互いファーストネームで呼び合い、美男美女なため恋人関係だと勘違いされがち。淡白なように見えて、莉生はどこか危なっかしい姉を陰から密かに守るナイト。

赤星侑也・赤星辰巳 ( 5歳差兄弟 )
→生きるのが非常に上手い兄と、何かと面倒事を背負い込みがちな弟。侑也は辰巳をさりげなく気にかけていて、どこか気晴らしに連れて行ってくれたり話聞いてくれたりする。辰巳が唯一甘えられる存在。侑也の彼女の『あかりさん』は佐倉と須和にも知れ渡っていて、二人とも『侑也くん』『あかりさん』呼び。

逢坂斗真・逢坂千絵 ( 2歳差兄妹 )
→我儘な妹に振り回される兄と、世話を焼かれて当然だと思っている女王様な猫系妹。斗真は生意気だと思いながらもやっぱり千絵がかわいいし、千絵も千絵で甘やかしてくれるお兄ちゃんは普通に好き。

天ヶ沢遼介・天ヶ沢叶斗 ( 2歳差兄弟 )
→演劇部の天ヶ沢ブラザーズ。叶斗は『天ヶ沢叶斗』ではなく『天ヶ沢遼介の弟』として見られることが鬱陶しいと思っていて、それを知ってか知らずか遼介は好きにさせとけっていう放任主義。自由に生きる方が遼介で、上手に生きる方が叶斗。





47: ink. [×]
2022-06-02 23:30:38




「 兄さん。……彩葉は、俺のだから 」
「 何だよ、俺も彼女いるから大丈夫だって言ってるだろー? 」
「 そ、そういう話じゃないって……  」
(( 珍しい……  ))


( / 彩葉ちゃんだけは絶対に取られたくなくて、珍しく余裕のない駿河。駿河に勝てるのお兄さんくらいでは…? お兄さんは駿河のこと何にも関心がない奴、天才で何もかも持ってる別人種みたいに思ってるけど、駿河の彩葉ちゃんに見せる表情とか人並みな部分を見て、少しでも彼を理解してくれるといいな。そしていつかは自然に仲良く話せる日が来てほしい。 )





48: ink. [×]
2022-06-03 12:31:19




「 あかり 」
「 侑也くん! 久しぶり 」
「 久しぶり。って言っても一ヶ月くらいでしょ 」
「 一ヶ月は長いよ…… 」
「 ふぅん 」
「 侑也くんは一ヶ月短かった? 」
「 んー、あかりのことは毎日考えてたから、あんまり久しぶり感ないんだよな 」
( ……今さらりとすごいことを聞いた気がする )


「 最近どう? って聞かれた時の答え方って難しくない? 」
「 え、そう……? 」
「 あかりすぐに答えられる? 」
「 うん、侑也くんに話したいことたくさんあるから、わたしは逆にいくらでも答えちゃうかも 」
「 へぇ…… 」
「 なにその顔 」
「 妬みと嬉しさが相まった顔 」


「 最近どう? の何が難しいの? 」
「 範囲が広すぎて、何について話せばいいのか分からない 」
「 話したいこと話せばいいんだよ~ 」
「 話したいことね………… 」
( 長考するな…… )
「 ……あ、指輪買った 」
「 指輪? 」
「 うん。手出して 」
「 ……えっ……と、侑也くん。……これは、プロポーズ、ですか……? 」
「 違うよ? 」
「 違うんだ…… 」
「 これは、サイズチェック 」
「 さいずちぇっく…… 」
「 同じ言葉を繰り返すのは、思考停止してる証拠らしいよ 」
「 し、してるもん…… 」
「 思考停止人間だ 」
「 世界一幸せな思考停止人間です…… 」
「 大袈裟な 」





49: ink. [×]
2022-06-03 12:34:36




「 つ、つ、翼くん! 」
「 なに? 矢代さん 」
「 何でもないです……  」


( / 絶対に名前で呼んでくれない直江。特に理由のないただの意地悪。直江は絶対に相手の思い通りに動きたくないって思考が常にある気がする。両親にコントロールされてきたことへの反骨精神かな。 )





50: ink. [×]
2022-06-07 13:45:41




「 やっぱり、ドキドキはしない……かな。でもキスは好きだよ 」
「 それは良かった 」

「 いつか、好きって気持ちが分かるといいね 」
「 本当に思ってる? 」
「 思ってない 」
「 本音は? 」
「 ずっと俺のものならいいのにって思ってる 」
「 私のこと好きなの? 」
「 好きだよ。○○ほどいい相手はなかなかいない 」
「 都合の良い相手? 」
「 正解 」

「 あなたとのキスが一番気持ち良い 」
「 誰と比べてるの? 妬けるな 」
「 思ってもないくせに 」

「 ねぇ、好きだよ 」
「 どうしたの? 」
「 言ってみたくなっただけ 」
「 そっか 」
「 いつもは聞いてもないのに言うくせに、こういう時は返さない 」
「 一方通行なのが好きなんだ 」
「 あなたが好きなのは一方通行じゃなくて停滞でしょ 」
「 たしかに。俺のことよく分かってる 」
「 余計なフィルターがないおかげでね 」


( / 恋愛感情が分からない女と、一切責任を負わずに恋愛ごっこだけ楽しみたい男の擬似恋愛。ただの思いつき。小市民シリーズの二人を彷彿とさせないこともない。こういう身も蓋もない会話は好きだけれど、あんまりてぇてぇくないから多分続かない。 )





51: ink. [×]
2022-06-08 15:30:25




「 人を殺すのに理由が必要か? 気に食わないから殺した。それだけだ 」

「 みんな私を勘違いするのよ。気が弱くって何もできない子だって、だからどんな風に扱ってもいいんだって。そういう人たちをね、嗤いながら掃除していくの。最期の最期に後悔したって、もうぜんぶ遅いんだよ、って 」





52: ink. [×]
2022-06-09 00:45:47




『 10時の方向からチャージ砲、来ます 』
『『 了解!! ……って、きゃー!? 』』
『 何あれ!? ちょっとあいつらやり方が陰湿じゃない!? 』
『 俺に言われても 』
『 あーー、あったま来た、あいつらから潰す! ○○、指示! 』
『 アイアイサー 』


( / アタッカータイプの女の子二人と支援型の後輩くんのユニット。特にモデルは無い。 )





53: ink. [×]
2022-06-17 14:29:38




成績優秀でスポーツ万能。おまけに顔の造形もすこぶる良い。
そんな、数多の憧れの眼差しを集める我が校の生徒会長は──

「 ……何してるんですか 」
「 やる気の捜索願書いてる 」
「 本当に何してるんですか……  」

とてつもない自由人である。


( / 紆余曲折あって大幅変更になった駿河編のプロローグ的なもの。生徒会のメンバーもこれからテコ入れしたりリストラしたりする。 )





54: ink. [×]
2022-06-18 00:19:43




>51

「 生き方ならあなたが教えてくれた。邪魔なものは消せばいいんだって 」
「 もし、あなたを裁こうとするのなら、神様だって私が殺すから 」

「 生まれた時からどっかおかしいんだ、俺は。普通の生き方なんざ、とっくの昔に諦めてるよ 」
「 今までだって一人でやってきた、足手まといは必要ない。……それに、一緒にいれば、きっとお前だっていつか俺に殺される 」


( / 殺人鬼の青年と、彼を盲目的に慕う少女。アンダーグラウンドでしか生きられないふたりの話。ありがちにありがちを塗り重ねた感じ。青年は金髪寄りのストレート、少女は銀髪寄りのふわふわロングでゴスロリっぽい服着ててほしい。ウルフィズムのカザキ様みたいな。どっちも全身黒でフード被っててくれたらいいな~…。 )





55: ink. [×]
2022-06-19 16:44:42




●主従(女女)

「 貴女のためなら命すら惜しくはありません 」
「 よくもそんな白々しいことが言えるわね 」

「 ずっとお側におります 」
「 当たり前でしょう 」

誰にも愛されずに育った盲目の毒舌姫と、彼女に心酔する男装の麗人騎士。騎士からの敬愛を素直に受け取れず、冷たく突き放すような態度を取ってしまう姫。姫が頼れるのは自分だけであること、姫が自分につらく当たるのは甘え故であること、すべてを理解し、赦し、受け入れる騎士。


●師弟(女男)

ヨーロッパ中にその名を轟かせる高名なバイオリニストと、天才バイオリニストと持て囃される青年。弟子は取らないと公言していた高名なバイオリニストだが、青年に才能の片鱗を感じ取って目をかけるように。青年もまた彼女の演奏に心奪われ、付き従うようになる。譜面通り正確に奏でられる青年の演奏を「綺麗な音色ね。でもあなたの音楽ってつまらない」と一蹴したことがふたりの始まり。


●双子(女女)

「 ふたり静かに 」
「 嫋やかに 」
「「 死んゆきましょう 」」

瓜二つの双子姉妹。ゴシック調の服装までお揃い。他を寄せ付けず、排他的なふたりだけの世界に生きている。特別な血筋を引いており、ふたりが口づけることで世界の時間を操ることができる。代償に、力を使った分だけ寿命が縮む。互いに希死念慮を抱いているものの、相手には生きてほしいと願うジレンマに苛まれている。力を使う果てに、いつの日か心中することが彼女たちの幸福。


●相棒(男男)

公にはされていない警察の特別部隊に所属する若きバディの二人。頭が切れて腕も立つ、期待の新人。ただし血気盛んで噛み付きやすい問題児でもある。訓練生時代からの相棒で、阿吽の呼吸。二人揃えば怖いものなしで、思うがままに突き進んでゆく悪ガキたち。二人の性格はまだ決めてない。


●共犯者(男女) 参考:>54

親殺しによって9歳からアンダーグラウンドで生きてきた大量殺人鬼の青年と、彼に影響を受けて同僚を皆殺しにした元メイドの少女。逮捕された青年の「気に入らないから殺した」という供述を新聞で読んだことによって少女が覚醒。彼女を虐げてきた全員を殺し、その後に青年を助けるために監獄を襲撃。少女にとって青年は神様であり、青年にとって少女は恩人。ふたりで犯罪を犯しつつ逃走劇を繰り広げる。


( / 中世ヨーロッパみたいな場所を舞台に、特殊な関係性の人たちがしたい。群像劇形式とか楽しそう。様々な形の愛情に似たものはあれど、恋愛感情は絡まない方が好み。 )





56: ink. [×]
2022-06-21 12:45:43




「 今日も雨だね 」
「 私、雨って結構好きだよ 」
「 えー、私は嫌い。傘のぶん露香と遠くなっちゃう 」
「 じゃあ、手でも繋ぐ? 」
「 ……ふふ。やっぱり雨好き! 」
「 現金だなぁ 」


( / 向日葵:蒼井 陽向 と、紫陽花:雨森 露香。タイプの違う子たちが仲良くしてるの好き。 )





57: ink. [×]
2022-06-22 18:32:10




「 志望校、迷ってて……  」
「 それで知恵熱? 」
「 はい……。すみません、ご迷惑をお掛けして……  」
「 体調悪い時くらいそんなの気にしなくていいのに 」
「 ありがとうございます……  」
「 どこで迷ってるの、志望校 」
「 ええと、△△と××と……、あと○○……  」
「 ふぅん……、じゃあ○○にしなよ 」
「 ○○……? なんでですか……? 」
「 俺がいるから。楽しいよ 」


( / 受験生彩葉ちゃんと、知らん中学生にはさすがにちょっと言葉遣いが柔らかい駿河。熱出してふらふらしてるところを介抱して、親が迎えに来るまでの会話。この後頑張って勉強して本当に入学したのに駿河に全然気づいてもらえなくて彩葉ちゃんが拗ねる。 )


「 入れますかね……? 」
「 さあ、それは分かんないけど 」





58: ink. [×]
2022-06-24 18:32:26




「 …… 〝頑張れ〟って、命令形なんだよね。先輩からの命令だったら頑張るしかないじゃん 」

( 絶対嘘だ…… )


( / 先輩から応援バレンタインチョコもらって「頑張ります」って微笑みとともに答えた後の駿河。嬉しいだけなのに彩葉ちゃんに謎の照れ隠しする。絶賛キャラブレ中だけど、このまま行くと初期駿河に落ち着きそうかな。 )





59: ink. [×]
2022-07-15 18:38:03




「 ぐえっ 」
「 ……あら? こんなところで何をしているの、○○  」
「 助けに参りました……  」
「 あんまり遅いからもう全員片付けちゃったわよ 」
「 さすがです姫様……  」

おてんばお姫様 ( 武闘派 ) と苦労人騎士 ( 盾役 ) と、愉快な仲間たち。

「 ねえ、せっかくだしこのまま冒険しましょうよ! 」

●野蛮な盗賊
「 ……あ“? 首掻き切るぞテメェら 」
「 ものすごく野蛮ね。面白そうだし連れて行きましょう! 」
「 えっ? 」

●電波な幼女魔法使い
「 るんたーん、雨が流れ星になるまほう~ 」
「 まあステキ! 」
「 待て待て待て待て!! 」

●軟派な僧侶
「 わたし ( たち ) にはあなたが必要よ 」
「 ああ、君のためなら何だってできる気がするよ、麗しの姫君 」
「 姫様には婚約者がいらっしゃいますので。何でもできるならまずは離れろください 」


「 わたしが強いと分かっていても毎回助けに来てくれるのはあなただけよ、○○ 。ありがとう 」
「 いいえ。貴女は我が国の宝ですので 」
「 ○○……  」
「 ……つきましては日頃の身の振り方から見つめ直していただきたく 」
「 あーあーうるさいうるさい! 」

「 ……アイツ馬鹿なのか? 」
「 照れ隠しだよ、あれは 」
「 へたれ 」





60: ink. [×]
2022-08-08 11:08:07




「 あの人だよ、あの人! ほらー……本能寺の……  」
「 織田信長? 」
「 そう! のぶくん! 」
「 友達か? 」

「 歴史ってどうしても覚えられないのよね……  」
「 おまえ記憶力は悪くないだろ。なんでだ? 」
「 だって過去の男に興味ないもの 」
「 おまえ、歴史上の偉人を過去の男って言うなよ……  」
「 過去は振り返らない主義なの 」
「 ものは言いようだな 」





61: ink. [×]
2022-09-15 19:25:35




●読書の秋対談 - 駿河編


──普段、本読みますか?

駿河 涼: 毎日広辞苑読んでるよ
黛 彩葉: 息をするように嘘つかないでください
駿河 涼: なんで嘘だと思うの。庶務ちゃん俺の部屋の様子盗撮でもしてる?
黛 彩葉: し、してないですよ……! ……え、本当に読んでるんですか?
駿河 涼: 気になるなら盗撮してみたら?
黛 彩葉: それはちょっと
駿河 涼: じゃあ、いずれ一緒に住んだら分かるんじゃない
黛 彩葉: ……っ、ど、どこまで本気でどこからが冗談ですか……

駿河 涼: 小、中くらいまでは読んでたけど、余計敬遠されるから、頭良さげに見える行動は自然と控えるようになっていったんだよな……
黛 彩葉: 私は何があってもそばにいるので、これからは自分のしたいことしてくださいね
駿河 涼: 家デートの時にずっと本読んでてもいい?
黛 彩葉: …………それが、駿河先輩のしたいことなら……
駿河 涼: ──ふ。嘘だって。今は庶務ちゃん構ってる方が楽しい
黛 彩葉: ……! じゃあ、次のお家デートは何します?
駿河 涼: 広辞苑から先に単語見つける勝負
黛 彩葉: もう広辞苑は忘れてください

黛 彩葉: 私は話題になったのをたまに読むくらいですかね……
駿河 涼: でもそういうのって大体映像化してるから、一旦映像で様子見して、その後原作買うんだよな
黛 彩葉: なんで知ってるんですか……
駿河 涼: 映画の帰りに毎回本屋に寄って原作買う人に付き合ってるからですけど
黛 彩葉: ……う。バレてた
駿河 涼: そりゃバレるでしょ
黛 彩葉: だって、映画の半券だけじゃ失くしそうで怖いじゃないですか……
駿河 涼: え
黛 彩葉: え?
駿河 涼: ……いや、庶務ちゃんって、分かりやすいようでたまに分かんないなって


──他のメンバーについてはいかがでしょう?

駿河 涼: 白石は結構自己啓発本みたいなの好きだよ。菱川はたまに医学関係の専門書読んでる。伊集院は調べ物の時くらいしか本開いてないな。夜野は本……っていうか、物語自体苦手なんだと思う。基本他人に感情移入しないし、根っからの理論派だから、あいつ。……深津くんは、さすがに知らない。庶務ちゃんに聞いて
黛 彩葉: 碧くんは勧められれば読むけど自発的には読まない、ってタイプですね。どこまでも自分の主義に忠実に生きてるので……、たぶん特に好きとか嫌いとかないんじゃないかな
駿河 涼: あの子も相当な変わり者だよな
黛 彩葉: 否定はしません





62: ink. [×]
2022-09-15 19:27:34




●読書の秋対談 - 香月編


──普段、本読みますか?

橋本 環: 本はあんまり……ゲームのテキストとか、二次創作とかにはそれなりに触れてるけど。……香月くんは?
香月 純: 好きな子が読んでたら読むかな
橋本 環: うわあ……
香月 純: うわあって(笑)
橋本 環: 香月くんらしくてつい
香月 純: だから、環ちゃんのやってるゲームとか読んでる二次創作作品教えて欲しいんだけど
橋本 環: 絶対嫌


──他のメンバーについてはいかがでしょう?

橋本 環: 鳳さん、は……?
香月 純: 佳菜子は本なんか読まないでしょ
橋本 環: そうなの?
香月 純: 「他人の空想とか人生に興味ない」らしいよ
橋本 環: ああ……言いそう……





63: ink. [×]
2022-09-15 19:33:28




●読書の秋対談 - 佐倉編


──普段、本読みますか?

佐倉 凪歩: たまに借りたり買ったりするけど、読みきれたことない……
赤星 辰巳: 集中力ないなー(笑)
佐倉 凪歩: みーくんはちゃんと全部読んでるよね
須和 恭平: あー、姫ちゃんから渡されてるやつなー。恋愛小説
赤星 辰巳: 読んでみると結構面白いよ
須和 恭平: はー……すげえなあ……
赤星 辰巳: でもプレッシャーもある。こういう男になれって言われてるような……
佐倉 凪歩: みーくん、たぶんそれ考えすぎ……
須和 恭平: 姫ちゃん辰巳以上に好きな男なんかいないだろ
赤星 辰巳: えー……どうかな……。恭平は? 本読む?
須和 恭平: 本なら部屋に沢山あるぜ!
佐倉 凪歩: 全部漫画でしょ

花村 結依: 本読むの? 好きだよ~。なんだかゆっくり時間が流れてるような感じがして、でも気がつくと何時間も経ってるんだ
佐倉 凪歩: うん。本読んでる時の結依はすごく楽しそうだし、おれは隣からその顔を見放題だからいいよね
花村 結依: えっ。……見てた?
佐倉 凪歩: うん。見てた
花村 結依: 気づかなかった……
佐倉 凪歩: 集中してたね





64: ink. [×]
2022-09-16 12:56:44




●読書の秋対談 - 直江編


──普段、本読みますか?

直江 翼: 教養程度に有名作品は読んだことあるけど、読書は別に好きってほどではないかな
矢代 寿々: そうなんだ!? 最初の頃教室で本開いてたから、今の今まで好きなんだと思ってた……
直江 翼: あれは、矢代さんがすごく話したそうにしてたから、話題続けるのに困りそうなもの持ってただけだよ
矢代 寿々: とっても困りました……
直江 翼: 勢いだけで乗り切ってたよね
矢代 寿々: うう、だって話したかった……
直江 翼: 本当は、僕は読書より、図鑑とか眺めてる方が好きだよ
矢代 寿々: わたしは図鑑眺めてる直江くん眺めてたいです!
直江 翼: そこは一緒に見るんじゃないんだ
矢代 寿々: あっ
直江 翼: そっか。展覧会でも誘おうかと思ってたけど、興味ないなら仕方ないか……
矢代 寿々: 行きます! 直江くんと一緒なら行きます、どこへでも……!!

矢代 寿々: 読書……って言っていいのか分からないけど、少女漫画は大好きです!
直江 翼: ふうん……今も読んでるの?
矢代 寿々: うん!
直江 翼: 僕がいるのに?
矢代 寿々: う──、うん……!? ……へ!?
直江 翼: 僕がいるからもう少女漫画は読まなくていいよね、矢代さん
矢代 寿々: え、ええと……それとこれは別というか……?
直江 翼: 僕だけじゃ満足できない?
矢代 寿々: そっ、そんなことは!
直江 翼: じゃあ僕と付き合ってる間は少女漫画禁止ね
矢代 寿々: ええー……!?





65: ink. [×]
2022-10-06 13:09:39




●読書の秋対談 - 蜂谷編


──普段、本読みますか?

蜂谷 実: ……読書とは違うけど、弟と妹に絵本とか童話を読み聞かせるくらいなら
夕凪 雫: ! ……実くんの読み聞かせ……
蜂谷 実: ……なに
夕凪 雫: いいな……
蜂谷 実: ……いや、雫はさすがに自分で読んで
夕凪 雫: …………いいな……
蜂谷 実: ……っ、そんな目で見ても読まないから!

夕凪 雫: わたしは、読むより、考える方がすき
蜂谷 実: 考えるって、物語を?
夕凪 雫: (頷き)
蜂谷 実: すごいな、雫そんなことできるんだ
夕凪 雫: でも、人に見せるとよくわからないって言われる……
蜂谷 実: 分かるよ
夕凪 雫: ?
蜂谷 実: 俺なら分かる……と、思う。……雫の書いたものなら
夕凪 雫: ……!
蜂谷 実: …………
夕凪 雫: 今度、持ってくる……ね
蜂谷 実: ……うん

沙月 双葉: 本かあ、読まないなあ~……
宇佐美 琴葉: 私も読まないかな。本より舞台とか映画で見るから……
沙月 双葉: あ、分かる! あたしも映画派だ
宇佐美 琴葉: 沙月さん映画好きなの?
沙月 双葉: うん、結構見るよ。洋画とか
宇佐美 琴葉: ……この作品とか、知ってる?
沙月 双葉: えっ、知ってる! 気になってたやつ!
宇佐美 琴葉: ほんと!? ……あ、あの。もしよかったらなんだけど、今度一緒に見に行かない?
沙月 双葉: あたしと? ……雫ちゃんとじゃなくていいの?
宇佐美 琴葉: うん……彼氏いると今まで通りには誘いづらくって……
沙月 双葉: あー……まあ、あたしももう蜂谷引っ張って行けないし……。二人で行こっか!
宇佐美 琴葉: うん……! 後でまた連絡するね
沙月 双葉: りょーかい!

蜂谷 悠太: はちや ゆうた です!
蜂谷 凛: はちや りん です!
蜂谷 悠太: ぼく、自分で読むのも読んでもらうのも好きだよ!
蜂谷 凛: わたしもすきー!
蜂谷 悠太: あのね、難しい漢字が読めると、お兄ちゃんが褒めてくれるんだ
蜂谷 凛: それでね、雫お姉ちゃんはぱちぱちしてくれるの!
蜂谷 悠太: あっ、凛、そういえば今度雫お姉ちゃんが絵本持ってきてくれるって言ってたの、ほんとう?
蜂谷 凛: うん! お姉ちゃんが描いた絵本なんだって
蜂谷 悠太: えー! すごい!
蜂谷 凛: たのしみだねー!





66: ink. [×]
2022-10-06 13:11:39




●読書の秋対談 - 七條編


──普段、本読みますか?

芦屋 える: 本かあ、全然読まないなあ
七條 柊真: 俺も全然読まないですね
芦屋 える: ……話、終わっちゃったね
七條 柊真: えっ、……いや、あの、楽譜とか読みます俺、部活で!
芦屋 える: そんなに無理矢理繋げなくてもいいのに(笑)
七條 柊真: だっ……つ、つい昔の癖で……
芦屋 える: あはは、たくさん話し掛けてくれてありがとうね、柊真くん
七條 柊真: えるさん天使ですか……
芦屋 える: でも、今はもう話すことがなくなっても一緒にいるから、心配しないで欲しいな
七條 柊真: ……えるさん……、めちゃくちゃ好きです……
芦屋 える: ふふ。私もめちゃくちゃ好きです
七條 柊真: ウッ…………
芦屋 える: 柊真くん!?


──他のメンバーについてはいかがでしょう?

芦屋 える: 莉生はたまに何か読んでるかな
七條 柊真: へえ、莉生くんってどんなの読むんですか?
芦屋 える: 分かんない、聞いたんだけど忘れちゃった
七條 柊真: かわいい
芦屋 える: 借りてみたりもするんだけど、全然読まなくてずっと借りっぱなしだったり……
七條 柊真: かわいい
芦屋 える: 柊真くんはいつも私に甘いよね……
七條 柊真: そうですか?
芦屋 える: そうだよ
七條 柊真: それで、莉生くん、本返さなくて怒ったりしないんですか
芦屋 える: え? うん。「あげるつもりで貸してるからいいよ」って
七條 柊真: 莉生くんも大概えるさんに甘いですよね……
芦屋 える: そうかな?
七條 柊真: そうですよ





67: ink. [×]
2022-10-06 13:50:18




●読書の秋対談 - 旧屋上組


──普段、本読みますか?

須藤 あかり: 赤星くんは読むよね
赤星 侑也: そうだね。わりと何でも読んでるよ
須藤 あかり: わたしもおすすめ教えてもらったり、貸してもらったりして、それなりには読んでるかな?
赤星 侑也: で、毎回長文の感想文が俺に送られてくる
須藤 あかり: だって、本読んだらなんか……感想文提出しなきゃ!ってなっちゃって
赤星 侑也: 学校教育が生んだモンスター……
須藤 あかり: ちがっ……わたしが特殊なだけだから!
赤星 侑也: 須藤さん自分が特殊な自覚あったんだ



●読書の秋対談 - 新屋上組


──普段、本読みますか?

真咲 彩斗: 読まないな
古閑 薺: 読まないですね
真咲 彩斗: あれ、委員長そうなの?
古閑 薺: はい。何か変ですか?
真咲 彩斗: いや、ちょっと意外で
古閑 薺: そうですか? ギャップ萌えしました?
真咲 彩斗: これはどちらかと言うとマイナスのギャップじゃね
古閑 薺: う……だって、本読むと登場人物に注意したくなったり著者に質問したくなったりして大変だから……
真咲 彩斗: あんたも難儀な性格してんな……

古閑 薺: やっぱり本読めるようになった方がいいんでしょうか?
真咲 彩斗: いいんじゃない、委員長はそのままで
古閑 薺: ……本読むようになったら、私のこと好きになりますか?
真咲 彩斗: どっちでも変わんないよ





68: ink. [×]
2022-10-06 17:44:23



>68

古閑 薺: やっぱり本読めるようになった方がいいんでしょうか?
真咲 彩斗: いいんじゃねえの、委員長はそのままで
古閑 薺: ……本読むようになったら、私のこと好きになりますか?
真咲 彩斗: どっちでも変わんないよ


( / 真咲の喋り方分かんなくなった。たぶんこっち。 )




69: ink. [×]
2022-10-08 14:21:43




●読書の秋対談 - ミス研編


──普段、本読みますか?

茅野 陽葵: 当然だ! ミステリー研究部だからな。一通りの有名作は読破している
長谷 或斗: 俺も、まあ……基本部活中やることないんで、図書室で借りたミステリー小説適当に読んでますね
茅野 陽葵: たまにはお留守番じゃなく私と一緒に謎探ししてくれてもいいのに
長谷 或斗: 丁重にお断りします


──他のメンバーについてはいかがでしょう?

長谷 或斗: 瀬戸先輩ってどうなんですか?
茅野 陽葵: うーん、少なくとも読書している姿を見掛けたことは無いな
長谷 或斗: 見るからに爽やかスポーツマンって感じですもんね
茅野 陽葵: いや、しかし先入観で決めつけて真実を見誤るなんてことがあってはミス研の名折れ……
長谷 或斗: ……まあ、確かにあの人意外に繊細だしな……
茅野 陽葵: うん?
長谷 或斗: いや、こっちの話です
茅野 陽葵: とにかく長谷、推理だ! 瀬戸くんが読書家かどうか推理するぞ!
長谷 或斗: 推理するより本人に聞いた方が早いんじゃないですか
茅野 陽葵: 私は瀬戸くんが読書家かどうかを知りたいんじゃない! 推理がしたいんだ!
長谷 或斗: 堂々と言った……
茅野 陽葵: まずは瀬戸くんの身辺調査だ、行くぞ!
長谷 或斗: はあ……結局こうなるのか……



●読書の秋対談 - オカ研編


──普段、本読みますか?

四葩 螢: 読みません
陰陽師先輩(仮): 潔いな
周防 慧: まあ、四葩先輩はそうだろうね~。見るからにって感じ
四葩 螢: そういう周防くんは?
周防 慧: たまに読むよ、ゲームに飽きた時とか。……友達いないから
四葩 螢: あっ…………ごめん
陰陽師先輩(仮): 俺たちがいるだろう、気にするな
周防 慧: そういうの余計惨めになるからやめて
四葩 螢: 陰陽師先輩(仮)は本読んだりするんですか?
陰陽師先輩(仮): 家の本棚には父の著作と六法全書しかないな
周防 慧: オカルト本と六法全書の本棚……
四葩 螢: 個性が強すぎる……
陰陽師先輩(仮): たまに開いて読んでいるぞ
四葩 螢・周防 慧: どっちを……??



●読書の秋対談 - 軽音楽部編


──普段、本読みますか?

花守 佑夏: 読まない
春原 遊馬: 読まない
宇崎 侑也: 読まない
麦野 陽: 読まない
天宮 果穂: 読みません
五人: …………
花守 佑夏: はい解散!!!

春原 遊馬: 花守とか歌詞書いてるけど詩集とか読んでないんだ?
花守 佑夏: そう! 全部あたしの中から生まれてる!
宇崎 侑也: ナチュラルボーンポエマーか……
春原 遊馬: なるほど、どうりでイタいわけだ……
宇崎 侑也: 語彙力ないよな
麦野 陽: 頭悪そう
花守 佑夏: ちょっと!? 君たちに言われたくないんだけど!!
天宮 果穂: そうですよ、先輩方。何を言ってるんですか
花守 佑夏: 果穂ちゃん……!! 言ってやって!
天宮 果穂: そこが佑夏先輩のかわいいところじゃないですか
花守 佑夏: 果穂ちゃん……!?





70: ink. [×]
2022-10-08 15:48:46




●家庭科部
「実家の旅館で生かせるスキルを身につけるため」入ったおっとり次期女将 ( 3年生 )、「一生一人でも生きていけるように」入ったのっぽ眼鏡の優男 ( 3年生 )、「パパに美味しいご飯作ってあげるため」入ったファザコンギャル ( 2年生 )、「モテるため」入った不純お調子者 ( 2年生 )、「花嫁修行のため」入った愛情激重清楚お嬢様 ( 1年生 )、同じく「花嫁修行のため」入ったあざと小悪魔 ( 1年生 )。小悪魔ちゃんは有川純果の妹とかで、姉妹揃って恋愛脳だったら面白いよね。

●製菓部
ロル練習で登場させた子たち。両親がパティシエのサラブレッド先輩 ( 2年生 ) と、ただお菓子が好きなだけの後輩ちゃん ( 1年生 )。部員は二人だけだけど、一応家庭科部の中の製菓部という位置付けで「部」を名乗っている。あわよくば市原苺香や有川純果とも関わりを持たせたい。あわよくば。

●天文同好会
柔和な金髪ハーフの優男くん ( 3年生 ) と、ちんちくりんの変わり者ちゃん ( 3年生 )。二人だけの空気感がある感じ。二人とも3年生なので、来年には廃部。天仰ぐ二人の最後の一年。

●写真部
両片想いの優等生男女 ( 2年生 ) と、そんな二人の限界オタクカプ厨ちゃん ( 1年生 )。てぇてぇを吸いに部活に来てる。二人の決定的瞬間を写真に収めることに命を懸けている、究極の野次馬。

●文芸部
>60の人たち。全員同学年。1年生か2年生。うだつが上がらない3人に引き換え、部員でも部員じゃなくてもいいから現役高校生作家の先輩がいてくれたら楽しそうだな…。


( / 部活の人たち増やしてみた。特に何のストーリーもない人達なので、名前を考えるのが非常に面倒くさい。未だに陰陽師先輩の名前だって決まってないし、演劇部の人達も考えられてない。五線譜の人達も入れたかったけど、何の部活にも属さない個人活動な上、誇張なしに人生懸けて音楽やってて温度感が違い過ぎるから除外。 )





71: ink. [×]
2022-10-16 14:56:31



……ああ、嫌だな。彼の曲が、彼女のものになってゆく。塗り替えられてゆく。わたしだけに聴かせてくれていたあの曲さえ、彼女のためのメロディーになるんだ。




72: ink. [×]
2022-10-23 15:58:46




●御伽話パロ【白雪姫】

ー 出演 -
白雪姫:駿河 涼
王子様:黛 彩葉


毒林檎を齧って、深い森の中で眠りについてしまった白雪姫。

そこへ、とある国の王子様がやって来ます。

王子様は棺の中で眠る白雪姫に一目惚れをし、その唇にそっと口づけました。

すると──

「 …………あれ? 起きない…… 」

白雪姫は何の反応も示さず、眠り続けます。

焦った王子様は、白雪姫に何度も何度も繰り返し口づけました。

しかし、白雪姫は目を覚ましません。

「 ……もしかして、私が運命の王子様じゃない──? 」

呼びかけても揺さぶっても起きる気配のない白雪姫に、王子様が青ざめながら呟くと、なんと、その瞬間、白雪姫が目を開いたのです!

そして、こう言いました。

「 実は一回目で起きてた 」

白雪姫の策略にまんまと引っかかった王子様は、みるみるうちに顔を赤く染めます。

白雪姫は満足そうに笑顔を浮かべると、林檎のようになった王子様の頬へと口づけました。

白雪姫はそれによって毒耐性を得ましたが、それも申告せず、「 いつまた毒林檎を食べちゃうか分からないから 」という口実のもと、一生王子様と一緒に暮らしました。

おしまい。



~ 舞台裏 ~

「 心臓に悪いのでほんっとうにやめてください…… 」
「 もし止まった時は俺が責任持って起こすから 」
「 ……キスで? 」
「 AEDで 」





73: ink. [×]
2022-10-23 16:05:38




●御伽話パロ【ラプンツェル】

ー 出演 -
ラプンツェル:香月 純
王子様:橋本 環


鳥に奪われたゲーム機を探して、入り口のない塔にたどり着いた王子様。

王子様はコミュ障でしたが、ゲーム機の中には大事なセーブデータが入っていたため、意を決し、前に出て行った男の真似をして塔の上へと呼びかけます。

すると、塔の窓から美しく長い髪が垂らされ、王子様はそれを掴んでラプンツェルのいる部屋へと入りました。

「 丁度退屈してたんだ 」

ラプンツェルは快く王子様を迎え入れますが、王子様は部屋の中に築かれた男性からと思しきプレゼントの山にドン引きしました。

王子様がラプンツェルにゲーム機を探させてほしいと頼むと、ラプンツェルはこれまた快く了承します。

しかし、いくら探しても、目当てのゲーム機は見つかりません。

「 ここにはないみたい。お邪魔しました 」

王子様は帰ろうとしますが、ラプンツェルは頑なに窓から髪を垂らそうとしません。

そして、言いました。

「 ゲームをしよう。俺は君がここから帰りたくないと思うように、君は俺がここから帰したくなるように対応する。目的を果たした方が勝ち 」

応じる他に選択肢はなく、王子様は渋々頷きます。

それからというもの、ラプンツェルは王子様を大いにもてなし、反対に王子様はつれない態度を取り続けました。

最初はゲームに勝つためでしたが、ともに暮らすうち、二人は徐々にお互いに惹かれていきます。

ある日、ラプンツェルが言いました。

「 俺は君のお願いなら何でも叶えてあげたい。今なら髪を垂らして帰してもいいけど、どうする? 」

王子様は眉根を寄せて返します。

「 ……分かってて聞いてるでしょ 」

こうして、ゲームは両者勝利で幕を閉じました。

その後、ラプンツェルが部屋のプレゼントの山を処分すると、王子様のゲーム機も見つかり、二人は塔の外に出て幸せに暮しました。

おしまい。



~ 舞台裏 ~

「 どうせなら最後まで塔の中に引きこもりたかった 」
「 ラプンツェル適性は環ちゃんの方が高そうだね 」
「 純くんはやっぱり他の女の子もいないと嫌? 」
「 まさか。環ちゃんさえいてくれればいいよ 」
「 …………うん 」





74: ink. [×]
2022-10-30 23:26:15




●御伽話パロ【いばら姫】

ー 出演 -
いばら姫:佐倉 凪歩
王子様:花村 結依


王子様がお城の前まで来ると、城中を覆っていたいばらがひとりでに道をあけ、王子様はいばら姫の眠る部屋へとたどり着きます。

そして、王子様がいばら姫にキスをすると、いばら姫は目を覚ましました。

「 ……んん……、結依……? 」

「 凪歩くん! 良かった……! 」

「 ……あのね、結依…… 」

「 うん 」

「 このお布団……すごく寝心地が良くて…… 」

「 うん……? 」

「 あと……5分…… 」

「 凪歩くん!? 寝ないで……!! 」

まさかの二度寝をしてしまういばら姫に、王子様は困り果ててしまいます。

しかし、いばら姫があまりにも気持ち良さそうに寝息を立てるので、無理に起こすのも気がひけ、

王子様も同じベッドにもぐり、二人で仲良く眠りました。

おしまい。


~ 舞台裏 ~

「 キスより結依が隣で寝てた方が目が覚めたよね…… 」
「 お、思いのほか熟睡しちゃって…… 」
「 高いお布団って恐ろしい…… 」
「 恐ろしいね…… 」





75: ink. [×]
2022-10-30 23:29:41




●御伽話パロ【かぐや姫】

ー 出演 -
かぐや姫:直江 翼
男:矢代 寿々


かぐや姫は求婚してくる男に無理難題を言いつけ、男は何とかかぐや姫の願いを叶えようと奮闘します。

「 一緒に帰りたい? でも僕たち家逆方向じゃなかったっけ 」

「 引っ越します!! 」

「 デート? 暑い日に外出たくないから、あと気温が5度くらい下がらないと厳しいかな 」

「 下げます!! 」

そんなある日、かぐや姫が物憂げな顔でぽつりとこぼしました。

「 月に帰りたくない 」

男はいつものようにこう答えます。

「 帰しません!! 」

しかし、努力むなしく、かぐや姫は月へと連れ去られてしまいました。

あまりの悲しさに、男は月を見ながら三日三晩泣き続けます。

するとある時、泣いている男へ美しい声が掛かりました。

「 矢代さん 」

振り返ると、そこにはかぐや姫が立っていました。

「 直江くん……!? あれ、月に帰ったんじゃ…… 」

「 ……ああ。あれ、ドッキリ 」

「 ──へ、 」

平然と言うかぐや姫に男は絶句しましたが、かぐや姫は男を叩けば音の鳴るおもちゃとしてたいそう気に入り、一生そばに置いて暮らしました。

おしまい。


~ 舞台裏 ~

「 あはは、ひどい顔 」
「 うう、見ないで…… 」
「 隠されると余計見たくなっちゃうな 」
「 ひぇ……! な、なな直江くん、顔、近……!! 」





76: ink. [×]
2022-10-30 23:32:18




●御伽話パロ【シンデレラ】

ー 出演 -
シンデレラ:蜂谷 実
王子様:夕凪 雫


12時の鐘が鳴り、シンデレラは慌ててお城を飛び出します。

しかし、その途中でガラスの靴を片方落としてしまいました。

王子様はその靴を拾い、来る日も来る日もシンデレラを探して街を彷徨い、そして毎日のように迷子になりました。

それを聞いたシンデレラは、渋々元の姿で王子様の前へと姿を現します。

そして、呆れ顔でこう言いました。

「 それ俺のだから。返して 」

シンデレラの言う通り、ガラスの靴はシンデレラの足にぴったりでした。

王子様はきれいな瞳を輝かせ、再会を喜びます。

それからというもの、王子様はシンデレラに会いに街へ下りてくるようになり、なんやかんやあって仲良くなった二人は結婚し、幸せに暮しました。

おしまい。


~ 舞台裏 ~

「 ほんっと危なっかしい。俺から離れないでよ 」
「 ………… 」
「 ……いや、手を握れとは言ってな── 」
「 ………… 」
「 ……、このままどこか行く? 」





77: ink. [×]
2022-10-30 23:33:31




●御伽話パロ【人魚姫】

ー 出演 -
人魚姫:七條 柊真
王子様:芦屋 える


王子様を殺せば人魚に戻れる。けれど、王子様を殺すことなんてできない。

ナイフを手に人魚姫は思い悩みますが、もし叶わないとしても、そばで王子様を見守ろうと決心すると、ナイフを海に捨てました。

その時、後ろから声が掛かります。

「 柊真くん 」

振り返ると、そこにいたのは王子様でした。

王子様は人魚姫の手を取ると、優しく微笑みます。

「 いつも私を見守って、助けてくれていたのは君だったんだね。もっと早くに気づけなくてごめんなさい。ありがとう 」

人魚姫は、その微笑みの優しさに思わず涙をこぼしました。

そして、王子様に手を握られたことにより限界化して、海の藻屑となりました。

おしまい。


~ 舞台裏 ~

「 ハッピーエンドかと思ったら違った…… 」
「 まあ、人魚姫は悲恋の物語だから…… 」
「 えるさん、俺のこと忘れないでくださいね…… 」
「 さすがに忘れられないよ 」





78: ink. [×]
2022-10-31 00:07:38




「トリックオアトリート!ハロウィンなので先輩お手製のいちごショートをください」「お菓子の種類まで指定してくる奴は初めてだな。そしてまったくイベントへの配慮がないな」「おばけなので今日はどれだけわがまま言っても許されるんですよ」「それはさすがに拡大解釈が過ぎないか?」「なんですか?文句つけるとイタズラしますよ」「横暴だ」「おばけなので」「それで?どのくらい待てる」「おばけなので10分くらいしか待てません」「それはおばけだからじゃなくおまえだからだろう」「とか言いつつ、冷蔵庫に既に出来上がったショートケーキがあるのわたし知ってるんですからね」「さすがに目敏いな」「わたしなので」「そこはおばけだからじゃないのか」「何言ってるんですか、おばけにはそんなことできませんよ」「頼むからおまえはもう少しおばけに敬意を払ってくれ」


( / オチがない……。製菓部ハロウィン。先輩はハロウィンとか関係なく、クリスマスケーキの試作をしていただけです。 )





79: ink. [×]
2022-11-11 23:41:04




高い崖から冴える緑の森に突き落として問う
「わたしは何色?」

茫洋たる青い海にドラム缶を沈めて問う
「わたしは何色?」

真っ赤な血溜まりの中に佇んで問う
「わたしは何色?」

色濃い紫の痣だらけの死体に問う
「わたしは何色?」

爆風で舞う黄土色の砂塵の中で問う
「わたしは何色?」

真っ白な胡蝶蘭と目張りの部屋に閉じ込めて問う
「わたしは何色?」

いま、真っ黒な拳銃を突き付けられて笑う
「わたしは透明人間」


【WC?】





80: ink. [×]
2022-12-20 03:48:00




【 クリスマスのご予定は? 】

駿河 涼:
クリスマスもあるけど、イブが記念日だし……ま、色々と考えてはいるよ。教えないけど。…………は、欲しいもの? 輝かしい未来かな。

黛 彩葉:
涼先輩へのプレゼントが決まらなくて、ここ一ヶ月くらいずっと悩んでるんです……。……う、たしかに夜野くんにも碧くんにも一緒に選んだらって言われたんですけど、私だってたまには涼先輩を驚かせたいというか、一矢報いたいというか、……喜ぶ顔が見たい。

香月 純:
環ちゃんの家でゆっくり過ごすつもり。ケーキ食べて、プレゼント渡して、来年のこととか話して……。……なーに、その顔。これでも結構大事にしてるんだよ、俺なりに。

橋本 環:
他の女の子に会ったりして邪魔されたくなかったから、ソシャゲのイベント走らなきゃいけないって口実で家に呼んじゃったけど……、ど、どうしよう……

佐倉 凪歩:
結依とデートする。

花村 結依:
凪歩くんとショッピングする! クリスマスグッズはかわいいの多いから、たくさんお揃い買うんだ~。

直江 翼:
それぞれ家族と過ごすから、今のところ特に矢代さんとの予定はないかな。…………予定は、ね。

矢代 寿々:
家族と過ごすって言ってもずっとじゃないだろうし、プレゼント渡しに行くだけならいいかな……? でも迷惑かな……? でも、……うう、一目でいいから会いたい……

蜂谷 実:
皆でクリスマスパーティーだって、うちで。……まあ、悠太と凛も楽しみにしてるみたいだし、……俺だって、それなりには。

夕凪 雫:
みんなにプレゼント用意して、おめかしして、それから……、実くんの隣に座りたい……

芦屋 える:
家族でするクリスマスパーティーに、柊真くんにも来てもらおうかなって。柊真くん、すごく緊張してマナーの本とか読んでたから、結婚の挨拶に行くみたいだねって言ったらもっと緊張しちゃった……

七條 柊真:
莉生くんの彼女さんとお兄さんの彼女さんも来るとかで……俺絶対場違い感すごいっすよ。行っても行かなくてもえるさんに恥をかかせてしまう気がする……ぐ、どうすれば……


新屋上組:
「 委員長はクリスマス何する予定? 」
「 塾の冬季講習です 」
「 あれ、委員長塾とか行ってた? 」
「 いえ、冬休みの間だけ行こうかと 」
「 ふうん……じゃあ俺も委員長と同じ塾行こうかな 」
「 えっ……! あの真咲くんが……!? 」
「 うん 」
「 あっ、あの、ええと、それは…… 」
「 それは? 」
「 真咲くんの学力だとちょっと厳しいと思います 」
「 ………… 」

旧屋上組:
「 赤星くんはクリスマス何する予定? 」
「 んー……、あー……サンタさん待ってる 」
「 あっ、わたしも! 」
「 …………、来るといいね 」
「 うん! 」

「 侑也くん、今年のクリスマスって…… 」
「 ……ごめん、普通に仕事 」
「 そっかあ……大変だ。いつもお疲れ様です 」
「 ありがと。……でも 」
「 でも? 」
「 あかりがいい子で待ってたら、サンタさんが来るかも 」
「 い、いい子にしてます 」
「 ん 」
「 侑也くんも……いい子で頑張ったら、サンタさんが待ってるかも 」
「 ……いい子にします 」
「 ふふ 」





81: ink. [×]
2022-12-21 18:57:46




目を閉じれば、今もあの歌声が耳に蘇る。
それは貝殻を耳に当てて波の音を聴くのによく似ていた。
彼女の掠れ声が遠くからさざなみのように押し寄せて、気がつくと全身が音の海の中に沈んでいる。

らららら ららら らららららら
らららら ららら らららららら
らららら ららら ららららららら

あの日、夕暮れの校舎裏で、初めて彼女の歌を聴いた。
漏れ聞こえる声に誘われるように足を向けたその先で、彼女は歌っていた。
眩いほどの夕陽をその身に受けて、顔のない真っ黒な影になった彼女は、怪物じみた恐ろしさすら感じさせる。
それでも僕は、その姿から目が離せない、目が離せない、目が離せない──

意識がぼんやりと浮上した頃にはもうそこに彼女の姿はなくて、彼女のなぞった音階だけが耳に残った。
その時から、どうしようもなく僕の心はあの鮮烈な光景に囚われている。
彼女の歌う姿を描き出したい衝動に駆られる。描き出さずにはいられなくなる。
それ以外のことが何も考えられなくなる。

らららら ららら らららららら
らららら ららら らららららら
らららら ららら ららららららら

絵筆に白い絵の具を乗せる。
彼女を描くならきっと白だと思った。
今も耳元で彼女の声が響いている。
僕はもっと深いところへと沈んでゆく。
キャンバスの上にあの日が蘇る。
心臓が激しく音を立てている。
眩むような茜色の光線と掠れ声の海に溺れる。

僕はもう、このまま息が尽きたって構わなかった。


【歌う睡蓮】





82: ink. [×]
2022-12-24 16:49:27




 駿河先輩は一階渡り廊下の自販機横のベンチにいた。
 かすかに湯気の立つスチール缶のブラックコーヒーを片手に、遠くの青空をぼんやりと眺めている。その姿は、空気に溶けて消える白い吐息がはかないせいか、今捕まえなければそのままどこかへ消えてしまいそうに見える。
「駿河先輩」
 私が声を掛けると、駿河先輩はゆっくりとこちらを振り返る。それから、たった今夢から醒めたみたいに「……ああ、庶務ちゃん」と言った。
「生徒会長が抜け出しちゃっていいんですか?」
「新会長がいるし、いいんじゃない」
 駿河先輩はいつものように興味なさげに答える。
 今も体育館では生徒会が企画したクリスマスパーティーが行われているはずだ。しかし全校生徒の賑やかな声も、この場所までは届いてこない。
「その新会長が気にしてましたけど」
 近づいて指先でそっと触れてみると、彼の座るベンチは驚くほど冷たい。しかし構うことなく隣に腰を下ろす。十二月の心寂しい冷気がスカート越しに肌に伝わった。
「なんだ、会長命令か。庶務ちゃんが自発的に探しに来てくれたのかと思ったのに」
「自発的ですよ、もちろん。駿河先輩がいなくなったのだって、私の方が夜野くんより先に気付いてました」
 意味もなく夜野くんに張り合う様が可笑しかったのか、駿河先輩がふっと小さく息を洩らす。
「ほんと、庶務ちゃんは俺を見つけるのが早いよな」
 湯気のほとんど見えなくなった缶コーヒーに視線が落ちて、あてのない呟き声が続く。「いつも庶務ちゃんに見つかる」
「いつも必死で走り回ってるだけですよ」
 褒められているわけでもないのに何だかむず痒い心地がして、照れ隠しのようにそう返す。ついでに苦情の一つでも付け足してやろうかと考えるけれど、聞いたこともないような優しい声で「分かってるよ」と返答されると、何を考えていたのかすら一瞬忘れてしまう。
「……今日で最後だなんて、まだちょっと信じられないです」
 自分の爪先を見つめながら小さく零した声は、思っていたより幾分か寂しげに響いた。一呼吸ぶん間を置いて返った駿河先輩の「そうだね」の声もどこか感傷的で、そのことに少し驚く。
「……あの、駿河先輩。……もしかして、退任で感極まってたりしますか?」
 憎まれ口の一つも叩かない彼に違和感を覚えて、おずおずと口を開く。
 なんだか様子が、と付け足して隣を窺うと、その先で駿河先輩が言われて初めて気が付いたかのように目を丸くしていた。
「……え」
 私が声を漏らすと、駿河先輩は決まり悪そうに視線を横に逃がして、それから伏せる。
「……まあ、それもあるけど」
 観念したのか溜め息混じりにそう前置きして、彼は続けた。「緊張してんだよ」
「えっ」
「……庶務ちゃん、さっきと反応同じ」
「いやいや、実はちょっと違うんで……いや、……え?」
 揶揄うように言いながら、その顔にはいつもみたいな余裕の表情は浮かんでいない。口を開いては閉じ、開いては閉じを繰り返した後に、困惑した私がかろうじて言葉にできたのは「……な、なんで」の一言だけだった。
「今から好きな子に告白するから」
 狼狽する私とは裏腹に、駿河先輩は早々と普段のペースを取り戻したらしい。何でもない事のようにさらりと答えると、いよいよ何も言えなくなった私を横目で見て、小さく息を吐き出す。目の前で浅い白が頼りなげに揺れた。
「……あの時の約束は、もう果たしたわけだけど」
 駿河先輩は助走をつけるみたいにゆっくりと話し出す。慎重に言葉を選んでいるのが分かる話し方だった。
「この一年が終わっても、俺が卒業しても、この先どんな進路に進むことになっても。変わらず近くで庶務ちゃんの毎日が楽しくなるように、頑張る……ので」
 一言ごとに驚きが予感に、予感が確信に変わって、徐々に鼓動が速くなってゆく。かすかに息を吸う音がして、私を見つめる瞳と目が合う。
「……これから、俺と新しい約束、してみませんか」
 きっと私にしか伝わらないような迂遠な言い回しも、珍しく言い淀む様子も、ほんのわずかに震えた言葉尻も。その全てが愛おしく思えて、胸がぎゅっと締め付けられる。
 答えなんて最初から決まっていたのだけれど、溢れ出した感情が喉の奥で渋滞を起こして、なかなか言葉が出てこない。
「……じゃあ、次は、無期限でお願いします」
 ようやく口にした言葉は自分でも呆れるほど短絡的で、駿河先輩にも「大きく出たな」と笑われる。
「……後悔しても知らないよ」
「しないですよ」
 その気持ちに嘘はなかった。何の確信もないけれど、ただそう言い切れる自信があった。
「……庶務ちゃん、もしかして感極まってたりする?」
 うっすらと目に涙を浮かべる私に、駿河先輩が顔を覗く素振りをしながら意趣返しのように尋ねる。
「ちょっと泣きそうです」
 正直に答えると、そっと鼓膜を撫でるような声で「泣いてもいいよ」と返ってくるから、余計に泣きそうだ。しかし、それをきっぱりと拒否して、彼の方へと向けて口の両端を持ち上げて見せる。
「いいえ。嬉しい時は、ちゃんと笑っていたいんです。……駿河先輩が、安心してくれるように」
 文化祭の日、壊れ物に触れるように、けれどしがみつくように抱き竦められた腕を思い出す。心痛を堪えるように吐き出された切ない吐息を思い出す。ただ生きているだけで誰かを傷付けることが恐ろしいと、だから私がそばで笑っていると安心するのだと言った彼の声を、思い出す。
 あの時よりはずっと上手く笑えているはずだ。
「……今のはさすがに感極まった」
 駿河先輩は戯けたような言葉を選びながら、しかしその表情にも声にも存外言葉通りの色を滲ませている。煙に巻くような言動が彼の一種の照れ隠しであるということは、もう知っていた。
「泣いてもいいですよ」
 駿河先輩の真似をして、ほんの少し揶揄うような調子で返してみる。
「しばらく戻れなくなるけどいい?」
「新会長がいるから、きっと大丈夫です」
 柔らかな息遣いが聞こえて、雪の降り積もる音にさえかき消されてしまいそうな「うん」の声が落ちる。私たちはそれきり黙り込んだ。ひどく冷えたベンチの上でどちらともなく手を握って、いつまでも止まない細雪を眺めていた。
 どれくらいの時間そうしていたのだろう。雪が解けるみたいに手が離れ、「そろそろ行こうか」と駿河先輩が立ち上がる。私も彼に倣って立ち上がろうと手をつくと、あんなに冷たかったベンチも、すっかり温かくなっていた。





83: ink. [×]
2023-01-17 13:31:51




「 まただめだった~…… 」
「 よしよし 」
「 うう……もう○○が彼氏になってくれたらいいのに…… 」
「 うん、俺もそうできたらいいのになって思った 」
「 ……、あんまりそういうこと言わない方がいいと思う。好きになりそう 」
「 ええ……、○○から言ったのに 」

「 皆にそう言ってるんでしょ 」
「 うーん、まあ、他の子の話も聞いたりはしてるけど 」
「 えっ。聞いてない 」
「 え、なんで言わなきゃだめなの 」
「 だってそれは……なんか、なんか嫌だ……わたしだけがいい…… 」
「 わがまま…… 」
「 え~、だめ……? 」
「 いいよ。○○が嫌なら○○だけにする 」
「 ……っ、……ほんとそういうとこ…… 」

「 ○○はわたしのこと好きにならないの~? 」
「 俺のこと好きなの? 」
「 そういうわけじゃ……、ないけどさぁ…… 」
「 なんだ 」
「 だって好きになられたら困るでしょ? 」
「 まあ……そうだね 」
「 困るのかよ~!! 」
( 面倒くさいな、この子…… )


( / 恋愛感情分からない男の子と恋多き女の子。話聞いてもらってるうちに好きになっちゃうっていうあれ。下心のない優しさと昔馴染みの特別扱いで落とされて片想いに突入します。 )


「 絶対傷付くって分かってる人好きになっちゃった…… 」
「 ばかだねえ 」





84: ink. [×]
2023-01-23 20:37:35




芦屋姉弟のお兄ちゃん:芦屋 湊( あしや みなと )

大学生。現在彼女と同棲中で、実家には住んでいない。生来の大らかさと能力があるが故の余裕が常にある。他者への許容範囲が人並外れていて、驚くほど怒らない。そんな性格でいて、バリバリの理系であってほしい。


芦屋湊の彼女:真莉亜( まりあ )さん

大学生。グローバル系学部在籍。湊くんとは同い年でも年上でも年下でも美味しい。黒髪ロングで目鼻立ちのはっきりとした美人。おまけにスタイルも良い。ただし人並外れた自由人で、思い立ってふらっと一人で海外旅行とかに行っちゃう人。脱いだ服は脱ぎっぱなし、お風呂上がりの髪は濡れっぱなし、物はどこかに置き忘れがち、と興味のあること以外には無頓着。彼氏に全面的にお世話されている、いわゆる残念美人。しかし本人は特に気にしていない。自由に振る舞う代わりに、位置情報共有アプリで知り合い全員に位置情報を公開している。護身術と武術の心得が一通りあるらしい。


芦屋莉生の彼女:愛( あい )ちゃん

莉生と中学三年生の頃からお付き合いしている同級生。現在遠距離恋愛中。ショートボブのふわふわした可愛らしい女の子だけれど、芯の通ったしっかり者。精神的にかなり強い。彼氏との関係は毎日夜に数十分ビデオ通話するほど順調。円満。彼氏のことは「莉生ちゃん」呼びで、最初のうちだけ若干嫌がられたが許容されている。絶対に他の人には呼ばせないので、それが逆に特別感があって当分やめる気はないらしい。モテる男女が順当にくっついた構図。お互い初カレ初カノではない。





85: ink. [×]
2023-01-24 12:58:58




 \ 雇われ管理人ちゃんの逆ハー(?)共同生活! /

「 管理人の大家です! 」
「 紛らわしい名前してんな 」
「 すみません…… 」

管理人ちゃん:大家 絢香( おおや あやか )
年齢:18~20歳
職業:高校生か大学生


【 オーナーさん編 】

オーナーさん:
年齢:不詳(たぶん20代)
職業:不明
四葉荘の所有者。管理人ちゃんの雇い主。食っちゃ寝、食っちゃ寝して、たまにどこかへ出掛けてゆく謎の多い人。童顔。バイトの募集要項は『家事ができて、他の奴ら(入居者)と揉めなきゃいい』とのこと。

「 あっ、オーナーさん。おはようございます 」
「 ……、飯は? 」
「 残してありますよ。すぐに用意しますね! 」
「 頼む 」
「 ──……お待たせしました、どうぞ 」
「 ………… 」
「 ? どうしました? 」
「 ……おまえ、アレみたいだな。ねこ…… 」
「 猫? 」
「 猫……の、ボタン押すと餌が出てくるやつ 」
( 自動餌出し機だと思われている…… )

採用決定後、ルームツアー中:
「 ……で、ここが…… 」
「 ……!? 」
「 シェルター 」
「 シェルター……!? 」
「 危なそうな奴が来たらここに入っとけ 」
「 く、来るんですか……? 」
「 ……できるだけ来させないようにする 」
( 来るんだ……大丈夫かな、この職場…… )

「 あっ、オーナーさん(わりと童顔だし)高校生の制服着てもまだ全然行けますよ! 」
「 嬉しくねーんだよ 」

全員集まった食卓にて:
「 住み込みで、食費も水道光熱費もオーナー持ちで、手取り20万ってなかなかのバイトじゃない? 」
「 単純に娯楽費が20万ってことだもんなあ、その辺のどーなの? 減給とか考えねーの? 」
「 ……減給してコイツが他のバイト掛け持ちしだしたら、誰が俺の飯作るんだよ 」
「 い、いや、掛け持ちしてもここの仕事はちゃんとやりますよ! 」
「 ……じゃあ減らしてもいいか 」
「 いやおい 」

管理人ちゃんが皆に気に入られすぎて気になるパパ:
「 ……大家 」
「 はい 」
「 あんまり他の奴らに好きに触らせるな 」
「 ……はい? 」





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