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ノア戦記/19


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自分のトピックを作る
■: 匿名さん [×]
2021-11-29 00:22:38 



──延々と続く乾いた荒地。草木一本生えておらず、生命をまるで感じられない。しかし、嘗てはこの地にも大きな都市があったらしい。その歴史を亡き者達が主張しているかの様に、崩れた高層の建物が点々と遺っている。現代の技術でも再建できる程度の代物であるが、今の人類には致命的な程に余裕がなかった。資源にも、心にも…。

そんな死の土地に、キリキリと金属の擦れる音が響く。瓦礫の合間を縫う様にして進むソレは、灰色の煙を吹きながら機械仕掛けの脚を動かしていた。背丈は4メートル程で、キューブ型をした胴体の両側から一対の脚部が伸びている。前面には閉じたクチバシの様な突起部、否…恐らく砲身であろうものが備わっており、ソレが何の為に用いられるかは予想に容易い。
「隊長、斥候が戻りました。
敵は歩兵ばかりの小規模、魔導兵も含まれないとの事です。…戦車を随伴させるまでも無さそうですが、如何しましょう?」

深緑の軍服を纏った女性が切長の瞳を光らせながらに声掛ける。艶のある紫紺の長髪が乾いた風に揺れ、舞い上がる土煙に不機嫌そうな顔を浮かべていた。彼女の前に立っている人物…即ち、あなたは軍人である。この終わりかけた世界で秩序を保つ為、どうか手腕を振るって欲しい。


──※──※──

荒廃した世界観で軍事ものをやってみたく、お相手様を1人募集します。魔法と科学が両立していますが、戦争に使える程度の魔法を習得している人物は限られています。文化レベルは近代を想定しており、電気はまだ普及していません。代わりに、魔法技術を用いた通信機や兵器が存在します。

大まかな設定は此方で用意していますが、展開や世界観などを相談できる方だと嬉しいです。また、互いに複数のキャラを出し合い進行していく予定ですので、男女や年齢問わず扱える方を優遇させて頂きます。
質問だけでも構いませんので、お気軽にお声掛け下さい。


1: ヒノデハヤマガタ [×]
2021-11-29 02:09:03

軍事ものと聞いて興味が湧きました、参加を検討したいのですがお話よろしいでしょうか?

2: 匿名さん [×]
2021-11-29 02:22:33

お声掛け有難う御座います。
お気に召しましたら是非お相手頂けると嬉しいです。参加を検討するにあたり、何か質問などが御座いましたら仰ってください。

3: ヒノデハヤマガタ [×]
2021-11-29 11:29:44

ありがとうございます。
電気が普及せず戦車がいる所を見るに技術水準などは現実でいう第一次世界大戦辺りでしょうか?
また、複数キャラとの事ですがキャラについてこちらに要望などはありますでしょうか?

4: 匿名さん [×]
2021-11-29 16:43:58

はい、その通りです。一次大戦後期を想定しております。ただ上述の様に、魔法の発達も加味されているので、ファンタジーに寄った技術も存在しています。
物語の進行に合わせて主要なキャラも必然的に増えるかと思い、複数キャラと記述させて頂きました。取り敢えずはメインとなる中隊から、互いに1人ずつ持ちたいです。其方には中隊長を、此方はその副官を担おうと思っております。

魔法の設定としては、学問として世の中に広く浸透しており、先天的に備わった能力に大きく作用される、と考えています。適正があれば伸ばすことができ、専用の教育機関や訓練施設が各国にあるイメージです。これらの機関によって、個人の魔法能力にレベルが付けられます。
魔法を扱うにはエネルギーである魔力が必要であり、これは身体的な体力とほぼ同じ概念です。簡単に言えば、適正がある者は体力と魔力という、2種類のエネルギーを有している、という事です。魔力切れによる疲労は息切れなどは無く、吐き気や眩暈など、酔いに似た状態に陥ります。
魔力量にも個人差があり、訓練によって伸ばすことも可能です。適正が無い者でも魔法技術に携わることはできますが、魔法を扱うのに何かしらの媒体が必要であり、尚且つ魔力は他に頼る必要があります。魔法を戦闘に用いる軍人の事を"魔導兵"と呼称し、レベルによっては1人で大隊以上の働きをする為、強い警戒と共に重宝されています。魔法適正のある者は、相手の魔法能力をある程度感じとることが可能です。以下、レベルの概要となります。

レベル0→適正ナシ。
レベルⅠ→簡単な魔法は扱える。
レベルⅡ→一般的な魔法が扱える。
レベルⅢ→魔導兵として満足な能力。
レベルⅣ→魔導兵として優れた能力。
レベルⅤ→会敵するのが危険。

特に要望などはありませんので、其方の軍人像にお任せ致します。キャラ制作で疑問点などなありましたら、引き続きお聞きください。

先に此方のキャラを投下しますので参考までに。

5: 匿名さん [×]
2021-11-29 16:48:51

名前/ロイゼット・クオン
性別/女性
年齢/24
身長/171
所属/ヴィキリア連邦
肩書/第3地上軍 302中隊副官
階級/中尉
容姿/
腰程まである紫紺の長髪。切長の瞳は鮮やかな水色で、知的さと冷ややかな雰囲気が混ざっている。顔立ちは東洋らしさを感じさせ、美形ではあるが仏頂面がスタンダード。深緑をしたコート調の軍服を着込み、白いレザーの手袋を着用。日に焼けるのが嫌らしく、外では基本顔以外を露出させない。
性格/
堅物そうに見えるが面倒くさがり。仕事が増える事と汚いものを嫌い、嫌悪感や不快感を隠すことなく表に出す。効率の良さを重んじ、仕事が早く終わるのなら尽力を惜しまない。情に薄い訳ではないがお人好しとは程遠く、正義感の強い人物を煙たがる。好きなものは甘味と規則正しい睡眠。
備考/
軍需企業に勤務する筈だったが、魔法適正が仇となり軍人の道へ。戦況分析に長け、戦闘では白兵戦を得意とする。武器は一般的なライフルと、大型拳銃を所有。
魔法/レベルⅢ
一般的な防御魔法と速度上昇系、上位の熱魔法を会得。白兵戦時には手袋を外し、熱を纏わせた両手で敵を切断する。

6: ヒノデハヤマガタ [×]
2021-11-30 15:25:35

名前/アントン・ベリック
性別/男性
年齢/35
身長/180
所属/ヴィキリア連邦
肩書/第3地上軍 302中隊長
階級/少佐
容姿/
短く刈り込んだ髪型であり、前線の過酷さを刻み込んだような表情筋がやや目立つ逞しい顔つきをしている。鍛錬の賜物か、軍人らしく体格も優れている。
カーキの軍服を纏い革手袋を着用、鉄帽にゴーグル、口元を覆うスカーフなど戦車兵らしい出で立ちをしている。
性格/
厳格そうな外見に反しジョークやスラングを交えたフランクな口調で話す。戦場の只中では部下の命を預かる責任もあってか少々過激な発言も飛び出す。
備考/
騎兵出身で、自動車部隊を経て戦車部隊に身を置くなどして、現在の302中隊に落ち着く。
二人乗りの軽戦車(状況に応じ戦車砲型と機関銃型を乗り換える)を操り、また士官用の拳銃とサーベルを携行している。
軽戦車の装甲は機関銃や拳銃などの歩兵火器、榴弾の爆風や弾殻片くらいなら平気であるが、野砲や原始的な対物ライフル、空爆など天敵も多い他機械的信頼もやや不安なので意外と消耗率が高い。
名門貴族軍人の長男だが、諸々あって家督は弟に譲っている。現役の将軍である父からは士官学校の教官など後方勤務を打診されているが、「多くの部下を死なせた責任がある」とこれを固辞し続けている。
魔法/レベルⅡ
人間と変わらぬ物理的動作が出来る霊体の召喚。自分の意思で直感的に操作が出来る。これを利用して二人乗りの軽戦車を実質一人で操縦している。(霊体が操縦手、自身が砲手兼車長)


/お待たせしました、このようなキャラではいかがでしょうか?←

7: 匿名さん [×]
2021-11-30 18:06:52

有難う御座います、拝見しました。適度なフランクさと意志の硬さが見え、メインに相応しい素敵なキャラかと思います。後々、将軍であるお父様との絡みを加えても、ストーリーとして面白そうですね。軽戦車に関してですが、冒頭にあった様な歩行型のもの、という解釈で大丈夫でしょうか?それとも、履帯式の車両型を想定していますでしょうか?

物語を始めるにあたり、簡単な世界観を詰めていけたらと思っています。一先ず荒廃の度合いについて。古の大戦により重度の土地汚染が各地で進行、人間が長時間居れば害を及ぼす上に、作物も野生動物も生きていくことができません。その為、世界は土地の不足や食糧難、清潔な水の枯渇など、多くの問題を抱えています。人々は自分達が生きていく為に、他者から奪う事を選択しました。当然その矛先は豊かな国や、弱いコミュニティです。

ヴィキリア連邦は古の大戦で傷を負った小国らが団結した国家で、内政は現状とても安定しています。同盟コミュニティも多く、国力も世界からみて上位である為、周辺諸国に対し世界警察の様な立場にあります。しかし、無汚染地域を多く有することと、清潔な水源が点在していることから、敵も少なくはありません。国家に属さない武装窃盗団や蛮族と化した小国など脅威は多いですが、その最たるものは、古の大戦において主要国でもあった帝国"アラクネ"です。連邦の元となった小国らに打撃を与えた張本人とあって、ヴィキリアの人々は帝国に対するヘイトが一際高くなっています。しかし、帝国の軍事力に関しては不透明な部分が多く、ヴィキリアにすら勝るのではないかと噂されています。
…と、いった具合に考えておりますが、この段階で何か疑問点や付け足し、其方の要望や意見等はありますでしょうか?

8: ヒノデハヤマガタ [×]
2021-12-01 14:26:46

恐れ入ります。モチーフにしたキャラがいるので、恥じないような存在になれば幸いです。戦車についてですが、機関銃型は不整地と偵察に向いた歩行型、戦車砲型は正面戦闘に優れた履帯型で使い分けても良いかと今考えました。

綿密に作られた世界観設定、感服いたしました。今の所は何も要望なく楽しませて頂きたいと考えております!

9: 匿名さん [×]
2021-12-01 19:55:17

了解致しました。確かに小型となると、脚部だけでは戦車砲の反動を流しきれない可能性がありますので、理にかなった設定かと思います。その様にしましょう。

そう言って頂けると幸いです。では、大まかな世界観は上述の通りで。国家や軍など細かな部分に関する描写は本編開始後でも事足りると思うので、また別途ご質問下さい。その際は、キャラの台詞として物語中に混ぜて頂いても構いませんし、ロルとは分けて質問頂いても大丈夫です。
それでは導入部から開始させて頂こうかと思いますが、中隊長として知っておいた方が良さそうな部分だけ簡単に纏めておきます。

・第3地上軍について
ヴィキリア連邦を世界警察たらしめる所以の戦力。機動性の高さと長期任務に耐え得る装備を有する。都市の残骸が多く残る荒地での戦闘を想定し、小回りを効かせる為ピラミッド状の組織形態ではなく、横並びに多数の大隊及び中隊から構成されている。
・302中隊について
総勢約150名、本隊と3つの小隊から構成されている。本隊には正副隊長を含み、約3週間分の物資を運搬可能な大型輸送車"スルド"を拠点に任務を行う。
・中隊保有兵器(隊長機含む)
大型輸送車スルド、各員装備品、中型歩行戦車×4、中戦車×2、小型歩行戦車×8、小戦車×5、野砲(スルド積載)×3、機関銃(スルド積載)×4
・中隊所属魔導兵(正副隊長含む)
レベルⅢ×1名
レベルⅡ×4名
レベルⅠ×6名

──※──※──


10: 匿名さん [×]
2021-12-01 19:56:43

ロイゼット
「隊長、斥候が戻りました。
敵は歩兵ばかりの小規模、魔導兵も含まれないとの事です。…戦車を随伴させるまでも無さそうですが、如何しましょう?」

(このだだっ広く、ひび割れ乾いた土地には、過去の遺物である瓦礫が点々と続く。しかし、代わり映えしない光景の中に、目立つ影があった。
装甲列車の一両へ無理矢理キャタピラを付けた様な、不恰好な車両の直ぐ隣、日差しだけを防ぐ簡素なテントが張られている。その下で、深緑の軍服を纏った女性が切長の瞳を光らせながらに声を掛けた。艶のある紫紺の長髪が乾いた風に揺れ、舞い上がる土煙に不機嫌そうな顔を浮かべている。無理もない。ここ2週間ほど荒地に布陣続きで、食事と言えば味気ない戦闘糧食、水浴びも満足に行えていないのだ。
場所はヴィキリア南部、国境外縁。戦争状態にある小国ルーゼンとの小競り合いに、本隊も駆り出されていた。敵は性懲りもなくヴィキリアの国境を目指し、こうしてまた網に自ら引っ掛かる。資源も土地も貧しい小国、攻めた所で旨みもないのだから適当にあしらっておけ、という連邦上層部の考えが見え透いていた)

11: ヒノデハヤマガタ [×]
2021-12-02 13:32:03

いや、戦車は出す。優位に越したことはない。
中尉、第一分隊を招集整列し指示を待て。戦車と偵察車を一台ずつ付ける。
(金属製のみすぼらしいカップに、香ばしいと言うにはやや焦げの強い香りを漂わせた代用コーヒーを注ぎつつ、一杯をロイゼットに差し出しつつ自身は一気に飲み干し、近くに停めていた戦車へ向かって歩き出し。加えて戦車の隣に停められている偵察車……すなわち、背丈は4メートル程、キューブ型胴体と一対の脚部を有し、嘴状の全部突起に機関銃を備えた歩行機械で整備を行っていた乗組員に合図を飛ばせば、指示を受けた兵はエンジンを立ち上げ始めて)

12: 匿名さん [×]
2021-12-02 18:19:56

ロイゼット
「…承知しました。では後ほど」

(表情こそ変えないものの言葉に不服げな色を隠す事なく混ぜながらに頷いて見せれば、戦車へ向かう彼の背を目で追う。これは車輌を随伴させる判断に対する含みではなく、彼が自ら隊を率いる事に対する不満の現れだ。副官である以上、隊長が出向くのならば同伴するのが職務、こんな小規模の敵相手に出陣するなど億劫でしかない。ただ、このやり取りも既に見慣れたものであった。周りの兵と言えば彼女の様子に苦笑いを浮かべている。勿論、今彼女と目が合えば小言を聞かされるのは分かりきっている為、バレない様にではあるが。去り際、差し出された代用コーヒーに軽く口を付け顔を顰める。彼女は相変わらず、重度の甘味好きだった。

数分後、テント近くに10名の兵が整列していた。深緑の装備に小銃、この地に来てから退屈続きだった為か、士気も十分な様子である。時刻は15時過ぎ、荒地特有の黒っぽい雲は掛かっているが概ね晴れており、気温はやや高め。ロイゼットもまた、列の傍に待機していた)


13: ヒノデハヤマガタ [×]
2021-12-03 23:35:45

傾注!敵歩兵多数が国境警戒ラインに接近中である。地点はA66、数は小規模との報告のみ。我が分隊は速やかにこれに対処する。なお、火器の使用は原則無制限とし、小官からの発砲許可を確認次第自由射撃を認める。以上!総員騎乗!
(軽戦車を演説台代わりに作戦指示を飛ばせば、自身はそのまま軽戦車の砲塔ハッチから滑り込み。彼が命じた"騎乗"は所謂「タンク・デサント」を意味しており、各履帯型、歩行型の各戦車には外部に歩兵を騎乗させられる即席の加工が施されていて。履帯型は車体エンジンルームの真上にキャンバス布が敷かれ、振り落とされないように申し訳程度の把手が縫い付けられ、4名が何とか寿司詰めで座れる状態。一方の歩行型には、さながらラクダの背嚢のように胴体を跨いで掛けられているハンモック状に編まれた申し訳程度の椅子がぶら下がっており、歩行型の胴体側面に背を預けさながらブランコに乗るように座る作りになっていてやはりこちらは六人まで搭乗可能であり。いずれも正規の輸送車両に比べれば快適性も安全性も全く期待できないが、今回のような小規模の行動には丁度よいとされていた。)
中尉、俺の戦車に付け。

14: 匿名さん [×]
2021-12-04 16:41:14

(号令に対する呼応の後、装備の擦れる音を鳴らせながら手際良く車輌へ取り付く兵達。その顔には期待と緊張が混ざっており、どこか背筋も伸びている。入れ替わりの激しい第3地上軍では実戦経験に乏しい新米兵も多く、僻地となればその具合が顕著であった。10名の騎乗を確認すれば"騎乗完了"と隊長に告げつつ、履帯型のフェンダー部へ脚を乗せ砲塔側面に身を預けるロイゼット。一般的に、指揮官クラスが搭乗する車輌には、レベルⅡ以上の魔導兵の同伴が好ましいとされている。魔力探知や火力上昇に加え、防御魔法が極めて強力である為だ。使用者の技量に作用される部分は大きいものの、並の装甲より余程信頼できるだろう)

哨兵
「少佐、お気を付けて!」

(拠点も何もない荒地では古い時代に遺された瓦礫が役に立つ。天然の見張り台、バリケード、屋根付きの寝床…。費用要らずの設備は耐久性も十分であり、荒地の数少ない利点と言えよう。ただ、それは正規軍に限らず賊にとっても同様ではあるが。今回駐留している本地点でも塔の瓦礫を見張り台としており、出発する二輌に対して上方から敬礼と共に若い兵が声を掛けてくる。副官はさて置き、隊長に対する眼差しには、多くの兵が憧憬の念を込めていた)

15: ヒノデハヤマガタ [×]
2021-12-06 20:27:00

(見送りに拳を突き上げて返答してからしばらく後……2両の機甲兵器は斥候の報告に従って会敵予想地点への道をほぼ直進していき、双眼鏡での目視が期待できる距離になった辺りで国境線の方角から身を隠すように稜線や丘陵、旧文明の残骸等の陰を進み。また、この隠密行動にあたり歩行型が先行し、索敵に就いて。歩行型の持つ高い車高を活かし、車長のみが僅かに遮蔽物から頭を覗かせつつ双眼鏡で辺りを見回し……アントンの方へハンドサインを送って来て。ハンドサインを確認すれば、車体後部に騎乗した味方の方へ振り向いて。)
ウェイター諸君、お客は20名、いずれも徒歩、迫撃砲4門、機関銃2基、残りは小銃。正面の丘陵に伏せて待機。戦車を先行させるので、こちらが合図したら遮蔽物に身を隠しつつ敵を追撃せよ。
中尉、お前は砲塔の後ろに付いて、白兵戦距離に入ったら吶喊せよ。
(合図の手段を示すように、筒状のホイッスルを弄びつつ、敵に最も近く、また移動時に発見されない位置にあった丘陵を指差して配置を指示し。歩行型の方にもハンドサインを送れば、恐らくは同様の作戦指示が始まっている様子で。一方副官についてはその場に留め置くように指示して)

16: 匿名さん [×]
2021-12-09 23:40:55

(砂混じりの風が吹く荒地を進む20名の小集団、彼等の服装はどれも小汚く、雑多な布や生地を縫い合わせた様な仕上がりだった。肌は皆浅黒く、もっさりとした髭を蓄えている。集団の中に女はおらず、男共の体躯はヴィキリアの兵より幾らか小柄、しかし目付きの鋭さは大熊を思わせる。ルーゼン国民のルーツは遠い冬国にあるらしく、毛量の多さは変わらず受け継いでいる様だった。服装と同様に武器もまた統一されておらず、お手製なのが遠目に分かってしまう程粗末な作りであるが、火器と名乗って問題ない程度の威力を有している上、集弾性の低さがかえって脅威となる場合もある。動きすら統一がとれておらず、列を乱しながらに行軍する彼等はまだ、敵が迫っていることに気付いていない)

ロイゼット
「承知しました、荒い運転は止めて下さいね」

(隊長の指示を受け兵の間に緊張が漂うものの、それを噛み殺しながらに素早く車輌から丘陵へと展開していく。場数を踏んだ軍人であれば今日の任務など散歩に過ぎないだろうが、何せ新米にとっては命懸け。戦場に慣れるという意味ではこの定置網の様な任務も存外役に立つと言えるだろう。車輌に残ったロイゼットは隊長を流し目に見つつ手袋を片手だけ外して砲塔の後ろに回る。歩行型に付いていた兵らも展開が完了したらしい)

17: ヒノデハヤマガタ [×]
2021-12-12 21:37:52

よろしい、戦車前へ!
(歩行型に向かって手を2回前へ振って、前進の号令をかけたかと思えばアントンの履帯型は稜線を勢いよく乗り越えて正面へ突撃、歩行型は飛び石を渡るように遮蔽物から遮蔽物へ移動しつつその上端から銃身を覗かせ狙いを定めていて。アントン車からの発砲と、敵がこちらに気付いたのはほぼ同時であり、爆風に3人ほどが吹き飛ばされ。一方歩行型も機銃掃射により2人を薙ぎ倒し。敵は慌てて散開したかと思えば、こちらの歩兵同様に稜線や遮蔽物に身を隠して小銃にて反撃、アントン車の砲塔に火花が散り。)
連中もパーティの作法を分かってるようだ。中尉このまま突っ込むぞ!もてなしにはもてなしで返さねばな。
(アントン車は次弾装填よりも早いと踏み、予定通り敵陣地のド真ん中へ割り込み。敵は機銃の設置がようやく、といったタイミングであり。)

18: 匿名さん [×]
2021-12-15 19:45:48

(静寂が支配していた死の土地、そこへ戦車砲の爆破音を皮切りに乾いた銃声が次々と鳴り響く。アントン車の砲撃によって敵迫撃砲の2門を無力化、大きく舞い上がった砂煙の中から敵の怒号と指示を飛ばす様な声が聞こえてくる。ルーゼンは隣国ながら系譜の異なる言語を用い、発声方法が独特故に習得が困難。しかし敵が奇襲に狼狽えているのは声の調子から分かるだろう。予め戦闘態勢に入っていた此方とは異なりルーゼン側の射撃は正確さに欠け、丘に小さな砂煙を上げさせるか車輌の装甲に弾かれるばかり。そんな中、味方の射撃が遮蔽物から頭を覗かせていた敵に命中し、1人2人と数を減らしていく。だが、先手のアドバンテージはここまでである、即応の布陣を終えた敵は反撃の態勢を整え、旧文明の残骸に隠れた数名は迫撃砲の設置を終えようとしていた)

ロイゼット
「ええ、さっさと終わらせましょう」
(砲塔から響く跳弾の金属音に顔を顰めつつ、手袋の外れた手を軽く構えながら標的に目星を付ける。アントン車の突進によって正面に展開していた敵が慌てながらに左右へ散り、その隙を見逃さず後方の味方がまた1人を仕留めた。敵も痺れを切らせたらしくまだ照準も定まらぬままに設置し終えたばかりの機銃で射撃を始め、それが丁度アントン車の左右から挟み込む様に、徐々に地面へ砂煙をあげながら車体へと銃口が定められていく。"此方はお任せ下さい"と言うが早くロイゼットが車輌から離れ、左前方の遮蔽物から機銃を覗かせる敵へ向かって飛び出した。その身体は微かに黄色の光を帯びており、常人とは思えぬ速度で風を切りながら接近していく。敵機銃はそれを捉えようと標的を変えるが時すでに遅く、彼女が片手を振るった後、遮蔽物ごと機銃、そして敵の半身が切断された)

19: ヒノデハヤマガタ [×]
2021-12-22 22:34:48

(ロイゼットが敵を引き付ける間に敵中をそのまま縦断、敵の反撃を受けぬうちに車体を反転させながら砲塔から半身を乗り出し、一杯に息を吸ってからホイッスルをけたたましく鳴らし。荒野によく響く甲高い音と共に、方方の残骸や丘陵に隠れていた味方歩兵が突撃を開始し。それ自体に意味はない鼓舞のスラングを喚きながら、銃剣きらめく小銃を真っ直ぐに突き出し発砲しつつ接近し。アントンの戦車はロイゼットを迎えに行くように、再び敵中へと舞い戻り。道中、彼女の攻撃範囲外の敵を主砲の近接射撃で始末しながら。)
中尉、満足したら戻ってきていいぞ!


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