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【刀剣乱舞】春告の、鳥を待つ。/12


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■: 名無しさん [×]
2021-10-27 07:39:41 

初めまして、閲覧くださりありがとうございます。
此方、【刀剣乱舞】より【鶯丸】の募集となっておりますので心当たりのない方はお引き取りくださいませ。
遅ればせながら半年前ほどにゲームの方に手を出しまして、この度なりきり相手様の募集と踏み切った次第となります。

以下をお読みの上、お相手くださる方は【指定の刀剣男士】【指定のシチュエーション】【地雷】などをご記入くだされば幸いです。


▽提供
大包平/髭切/膝丸/鶴丸国永
※極の姿ではなく全て特の姿での提供となります。


▽詳細
・ロルの長さは豆~千文字程度まで。
・本丸軸/現代遠征/転生現パロなど、シチュエーションは相談にて決定
・最初から恋仲設定は×。恋人となりたい場合も友人からでお願いします。
・提供の場に書いていない刀剣男士は相談の上決めさせていただきたく思います。
・返信に少々長めのお時間をいただくことが多いです。お互いに二週間不在で確認を。

◎半也にて展開の相談が出来る方を少々優遇とさせていただきます。


▽サンプルロル(小説風ロルと分類される系統だと思いますので、相性を判断する材料にしていただければ。サンプルに登場する刀剣男士以外の刀の指定でももちろん構いません。)

髭切:はあ…最近はすっかり寒くなってしまったなぁ。遠征だって立派な仕事だけど、たまには戦にも出してほしいものだね。(着々と近付く冬の足音を感じる冷え込みの中、のんびりと視察をするだけの遠征任務を終えてすっかりと外気に冷えた身体を摩り、嘆きを一つ。戦場での興奮も最近は酷く遠く、練度上限に達した身では遠征にだって時々しか駆り出されない。仕方のないことだけど、と己を納得させるよう呟きつつ勝手に厨を使って温かいものでも食べて暖まろうと、冷蔵庫を覗き込んだ。)おお、柚子の…ええと、なんだったかな?まあいいや、これにお湯を注げば美味しいんだったよね。(瓶詰めの飴色に透き通った柚子茶を見つけては、うきうきとそれを取り出して早速とばかりにお湯を沸かし始めた。柚子が出回る時期になると誰ともしれない刀が時々作ってこうして置いておいてくれるのだ。今日もありがたくそれを享受することにして、お湯の沸かないうちからカップにスプーンで掬った適当な量の柚子茶を入れて、水の沸騰を待つ。)



__以上、長くなりましてすみません。良縁を願いまして〆


1: 匿名さん [×]
2021-10-30 21:20:28




(/初めまして!まだいらっしゃいますでしょうか?提供と募集から何となくですが同じ沼の方かなあと思いまして、お声かけさせて頂きました…!当方とても遅筆ですのでお待たせしてしまうことも多いと思いますが、良ければ如何でしょうか?下記にサンプルロルとしてお返事を残しておきますね。鶯丸はほぼ初也となりますので不慣れなところが目立つかもしれませんが、検討よろしくお願い致します)


希望C
大包平 または 鶴丸国永
(優遇順ではありませんので、組み合わせとして好きな方をお選びください。)


修復不可能な喧嘩、刀剣破壊、半角文字、やり取りする上での受け身すぎる対応


◎サンプルロル

(かの刀が顕現してから暫く経つ。もはや日課となった観察日記も何冊目だっただろうか。今日は今日で寒空の元で短刀に混じり遊戯に興じる様を眺め、珍しくも兄貴風を吹かせる姿を思い出せば思わず緩みそうになる口元を片手の甲で押さえ。──ひやり。流石に長く外に出過ぎたか、肌に触れた自身の手の冷たさにふと足を止めると次に恋しくなるのは茶の温もり。ちょうど良いとばかりに厨へ向かうと、何やら大きな独り言を呟く先客の姿が。目当てのものとは違うものの、それもまた一興。自身の分も用意して貰えると一欠片も疑っていない顔で声を掛け)──柚子茶か。そう言えば今年も厨を預かる刀が拵えていたようだな。自分で用意するのもいいが、人に淹れてもらうのも良いものだ。そうだろう?(「なんなら茶菓子も出せるぞ」なんて言葉を足しながら畳へ上がれば、腰を下ろして視線の先にいる相手の背中を瞳に映し)





2: 名無しさん [×]
2021-10-31 15:28:32

(こんにちは、お返事が遅れましてすみません。来てくださりありがとうございます!まさかこんなに早く来ていただけるとは…!こちらこそ遅筆ですのでお気になさらずとも大丈夫ですよ!サンプルロルの方確認させていただきました◎ テンポ良く読みやすい素敵なロルで私の方が釣り合うか心配ですが…;;
 大包平の方がいくらか慣れていますのでよろしければ大包平でお相手をさせていただきたく思います。希望のシチュエーションは本丸軸の設定ということで大丈夫でしょうか?)

3: 匿名さん [×]
2021-10-31 18:40:41




(/いえいえ、こちらこそお返事を頂けて嬉しいです。流石に遅かったかもと思っておりましたので…!描写へのお褒めの言葉もありがとうございます。地雷を踏み抜いていなかったようで安心しました…。ですが釣り合わないだなんてとんでもないです!主様のように季節感を感じる綺麗な描写は回せませんので、稚拙なものとなってしまうのが申し訳ないくらいです。
提供していただける刀について承知致しました。是非ともよろしくお願い致します!シチュエーションに関しましては、まずは本丸軸の設定でお願いしたいですね。現代遠征含めてパロディ物も大好きなので、後々心機一転する場合があればそちらもいつかはと思っているのですが如何でしょうか?ひとまず本丸軸で主様の希望のシチュエーションや、やりたい事などございましたら是非ともお聞かせ頂ければと思います)





4: 名無しさん [×]
2021-10-31 22:27:30

(週の真ん中に募集してしまったこちらも悪いのでお気になさらず!あーっ地雷の表記をしていなかったので不安にさせましたかね…?!すみません!言葉のやりとりを楽しめればあまり気にしない質ですので記載していなくて… ; 地雷というほどではないのですが、年齢制限のかかる行為が苦手であることと、自分自身のみで完結している返し方に困るような返信がやや苦手なくらいです。綺麗な描写だなんてもったいないお言葉をありがとうございます!
 本丸軸でのやりとりということで、了解しました!私もパロディなどの他の設定でなりきりをするのも好きなので、ぜひ機会があればさせていただきたく思います◎ 私としましてはのんびりゆるりと関係を深めていくシチュエーションが好物ですので、もしよろしければ顕現した後の初顔合わせ、あたりから始めさせていただければ嬉しいです。
 その場合顕現する前に顔を合わせたことがあるのかどうか、同室かどうか、のみ決めていただければ政府からの報酬としてこの時期に顕現したものとして、出だしを始めさせていただきたいと思うのですが如何でしょうか?)

5: 匿名さん [×]
2021-11-01 00:04:14




(/ひえぇ、色々気を使わせてしまったようで申し訳ありません…!当方も特に萎はありませんので、少し安心しました。なりきりをする上で当たり前のことではありますが、こちらもなるべく返しやすい返答を心掛けますね!年齢制限が掛ることに関しましてはセイチャットさんでは禁止とされていますので、そちらは安心して頂いて問題ないように思います。多少の触れ合いに関しては実際に恋仲になるルートに入るかわかりませんし、その時で擦り合わせを致しましょう!
 そうですね、是非初めましてからやりましょう!折角なので接点を増やすという意味でも同室が好ましいですかね。お互いが既知であるかは、少なくとも「兄弟と呼べるほどに近い刀である」という感じで他の刀よりは近い関係性ということを互いに理解している方が嬉しいです。深くても刀である頃は遠巻きに見たり、軽く話したことのある知り合い程度の関係くらいでしょうか……?もう少し近い方が良い等ありましたら気にせず仰ってくださいね!
 問題なければこのまま開始していただいて問題ありませんっ◎)





6: 大包平 [×]
2021-11-01 06:23:28



(/返答いただきありがとうございます!同郷として既知である、という程度の関係から始めさせていただきました。このまま話し合いの方は蹴らせていただきますね。)


(顕現して早々、最初の命として言い渡されたのは同郷の刀である鶯丸__鶯丸友成と同室として本丸での生活を教えてもらえ、というものであった。政府から報酬として自分を賜ったと言う割には構われることなく、矢継ぎ早に伝えられた命と近侍から鶯丸の良くいる場所を告げられたのみで後は追い立てられるように部屋から出されてしまった。)…全く、なんだと言うんだ。俺を望んでいたというのにあの反応は……(己の価値を考えれば望まれるのも当然ではあるが、刀として扱われることもなく放り出されれば些か不満に思いもする。いじけたよう呟いた後、一先ず告げられた命を遂行しようと気分を切り替えた。
 鶯丸はどこにいるのか、と方々へ尋ね歩いて、その度に「鶯丸が待っていた」という旨の話をされては内心首を傾げつつ、ようやく最初に近侍に教えられた場所であろう縁側に辿り着いた頃には何故か鶯丸宛の祝いの茶菓子が両手を塞いでいる始末であった。ウグイスというには明るい色合いの髪色、揃いの赤を身に付ける姿に人の身を得た鶯丸であろう、と見当を付けそばへ寄った。しかし近付いた気配に振り向きもせず、時折湯呑みを傾けては茶を啜る暢気な姿へやや脱力し、声をかけることにする。)__おい、お前…鶯丸だろう?俺を待っていたと聞いたぞ、俺が此処に来た祝いにと菓子類を押し付けられた。祝いの品と言ってもお前宛てのものだろう、受け取れ。



7: 鶯丸 [×]
2021-11-01 20:23:26




(/承知致しました。初回ありがとうございます。以後の相談は半なりで構いませんので、これから鶯丸共々よろしくお願い致します!)


(今朝方、顔を合わせた主より待たせて申し訳ないと詫びの言葉と共に投げられたのは、人の身を得てから幾年も待ち続けた同郷の刀の顕現。何度この桜が咲いたのをこの目で見ただろうか。それだけの年月をこの本丸で過ごしていてこれ程までに心が弾んだことは無い。日課でもある縁側での茶の時間だが、用意していた湯呑みは今日ばかりは二つ。そのうち一つを上に向けると普段よりは熱めに用意した急須の茶を注ぎ、辺りに立ち込める玉露の甘さを感じる香りを楽しんで。ふと湯呑みを覗けば水面に浮かぶ茶柱に萌黄の瞳を柔らかく細めると、ほう、と短く感嘆の一声を。遠くからうっすらと聞こえる彼らしいとも言える程の力強い足音に確信を持ち、余ったもう一つの湯のみも上に向けて同じように茶を用意すれば、己が取るのはもちろん後に用意した方を。すぐ側に気配がある事も気にせずひと口啜り、やがて掛かる声に身体ごとそちらへ向き直れば)──ああ、そうだな。お前が来るのを待っていたぞ、大包平。随分と遅い目覚めじゃないか。……?(少しくらい良いだろう。湯呑みを置いた後、相手へ揶揄う言葉を掛けながらも差し出される手土産の数々を受け取ると、相手から視線を外してそれらに目を通し。…──成程、箱の包みを見る限り饅頭に練り切り、最後にとろりと蕩けるわらび餅。菓子楊枝に箸にと少しずつ食べる難易度が上がっていく品ぞろえに、送り主の彼らへは内心で感謝の念を送る。やがて再び相手へ視線を戻せば、盆を挟んで隣を軽く手の上げることで座るよう促して)……折角だ、そこに座るといい。俺に祝いというのも確かにあるだろうが、皆からお前への歓迎の気持ちでもあるんだ。素直に受け取っておけ。主の元では何か口にしたのか?(万屋のある通りで有名なひとくち饅頭の箱を開けると、粒餡とこし餡の饅頭を盆の上に二つずつ乗せてから箱を片付け)





8: 大包平 [×]
2021-11-02 06:34:25



……、待っていたと言う割には薄い反応だな。待ち人が来たのだからもう少し喜んでみせたらどうなんだ?(振り返ったその顔を見て、瞳も髪と同系色だが不思議と金色を帯びた色合いなのだな、とまじまじ見つめてしまったのち我へ返り。人の身を得た鶯丸はここに来るまでに顔を合わせた刀たちより一等優美で、なるほど流石は己と同じ古備前の、己より古い刀である、と思いつつも感情の読み取りづらい表情に不満げに返し。一つ一つ丁寧に受け取った茶菓子を確認する相手の視線よりやや低い位置にあるつむじを眺めつつ、人の身で見て感じる見知った刀の姿に新鮮な気持ちになる。と、ぱちりと視線が合った。)ああ、失礼する。……確かに歓迎の気持ちは感じたが、やけにお前の名を出されれば気になりもする。それに聞いてもいないのに此処には天下五剣である剣がいるのだとまで教えられたぞ!主も早く鶯丸の元へ、だのと言って何も……(勧められればありがたく縁側に腰掛けたものの、顕現してからずっと感じていた知らない刀が自分のことを知りすぎている、という違和感についついみっともなく言葉を連ねてしまう。もちろん大包平が日の本一美しいと称されるのだから知られていても当然ではあるとは思うのだが。相手が穏やかな雰囲気であるせいかつい言葉をぶつけてしまいやすいらしい、とはたり気付いて口を閉ざし。その前に言うべきことがあったのだった、と改めて相手へ向き直り、「鶯丸、俺とお前は主の命により同室となった。本丸での生活の仕方も教えてもらえ、とのことだ。これから世話をかけるが、改めてよろしく頼む。」としっかり口にして。用意周到にもう一つ用意されていた湯呑みにやや疑問を抱きつつも熱さを疑うことなく口に運び、舌先に感じる温度に驚いてばっと口から離した。初めて何かを飲む驚きも掛け合わさり、結局ロクに飲めないまま手を暖めるよう握り込み。)



9: 鶯丸 [×]
2021-11-06 14:59:46




…──ふむ、これでも喜んでいるんだがな。お前が俺の名をよく聞いたのならばそういう事だ。……それに、お前が天下五剣を気にしているのは本当のことだろう。まだ先にはなるだろうが、人の身に慣れたらしっかりと揉んでもらえ(想像はしていたが、やはり刀剣の横綱と言うだけある。自身よりは五寸程度上背があるように見える相手が腰を下ろすのを普段と変わらずのんびりと眺めては、また茶をひと口啜り。……それにしても顕現したばかりというのによく回る舌だ。相手をここで待つのではなく、どこかで見ておけば良かったと後悔してしまう程に面白──否、賑やかな道のりに静かに口元は緩く弧を描き。大包平はやはりこうでなくては。自身の……言うならば兄弟に近い刀が件の刀より劣るとは露ほども思ってはいないものの、返す言葉には敢えて発破をかけるつもりで煽るようなものを選んで)……ああ、こちらこそ。お前も知っているように同じ古備前の鶯丸だ。顕現してそれなりに経ったから教えられることもあるだろう。(何やら居住まいを正す相手につられる形でしっかりと向き直ると、告げられる真面目な挨拶に一度目を瞠る。……これはこれは。想像していたよりもずっと面白い奴だ。こちらも白鼠色の瞳へ視線を合わせながら挨拶を返せば、眼前で茶を飲むのを失敗した様子の相手のなんとも言えない哀愁感に、思わず小さく吹き出しては手の甲を口元へ添えて肩を震わせ)まずは──……ッふ、ははっ、──ははあ、そうか。良かったじゃないか。今のが「熱い」だ。口の中は大丈夫か?酷いと舌を火傷する。ひりひり……痛みを感じたりすることだが、もしも感じるようだったら見せてみろ。平気ならばこちらは熱くないから触れて、食べてみたらいい。(込み上げる笑いが引いた辺りで口元を隠す手を一度下ろすと、ゆったりと双眸細めて何処か楽しげな様子で「火傷」と口にしながら自身の口元を食指で示し)

────

すまない、少し遅れてしまった。伝えていなかったが出陣は所謂暦通りだ。出陣のある日は返事も余裕があればになるだろう。まあ、細かいことは気にするな。のんびり待っていてくれ。




10: 大包平 [×]
2021-11-09 06:37:22



喜ぶというならもっとこう…歓声をあげたりするものではないのか?お前より此処に来るまでに出会った短刀の方が喜んでいるように見えたぞ!……く、天下五剣がなんだ、揉んでもらえと言うが俺は何も教わることなどない!…それに、指南役として選ばれたのはお前だろう、鶯丸。(穏やかに構えたままでマイペースに茶を啜る姿へじとりとした不満を多分に孕んだ視線を向けては、大包平と聞いて鶯丸が喜ぶとはしゃいでいた短刀の姿を思い出していじけたように。そんな低迷した気分の中、剰え天下五剣に揉んでもらえなどと言われればつい立ち上がって反論しかけたのをぐっと拳を握り込むことで耐え。しっかりと挨拶を返されたのに安堵しては、相手への信頼をまた一つ積み重ね。天下五剣から教えられずとも鶯丸から聞くからいいのだ、と言わんばかりに視線を交わしたまま。)
…っくそ、笑うな!熱いというのはもう分かったぞ、今度からは迂闊に口を付けたりなどしない!痛みは、大丈夫だ。この程度、問題ない…(ふと相手が破顔したと思えば、茶が飲めなかった場面を見られていたらしい。笑われているのが己だと気付けば、羞恥にカーッと顔が熱くなり、頭に血が昇る心地がする。必要もないのに大声で怒鳴って、恥ずかしさを隠せばふいと顔を背けた。相手から言われた火傷の特徴に、僅かに舌が痛むような心地はしたが、火傷までしてしまったとなれば恥の上塗りだろう。こちら、と示された先だろう一口饅頭に手を伸ばして、確かに熱くないことを確かめる。しかし先程の失敗を思えばこそ、慎重にもなるというもので一口饅頭であるというのに小さく齧り、半分ほどを口に入れ味わう。)……うまいな。こう、口の中で解ける…?溶ける、というのか。甘くて、うまい。

――――――

遅れなど気にすることはない、というより此方も遅れの点で言えば他人のことなど言えない身だ。待つこともある分返事があると嬉しく感じるからそれはそれでいいものだ、そうだろ?此方も出陣は大体は暦通りなのだが、非番の日は出掛けることが多くてな…出陣のある日に暇を見つけて返事をすることが多いだろう。其方も気長に待っていてくれると助かる。



11: 鶯丸 [×]
2021-11-14 21:59:26




──そうだな、では大包平。お前にふたつ教えてやろう。普通ひとりで茶を飲むのならば湯呑みはひとつだ。……それと、その茶葉は今日初めて開けたばかり。ここまで言ってわからない程鈍い訳では無いだろう?(自身が弟のようだと思っていたからだろうか。ころころと目まぐるしく変わり不満を露わにする表情さえも愛らしいと感じてしまう事に、粟田口派の長兄が言う言葉を不意に思い出せば、交わる視線そのままに声も無く双眸を眩しそうに細め。……まあ、俺の反応が思っていたより薄いだけで、ここまで不満げにされるのはそれはそれで良い気分ではあるのだが。顕現したばかりの相手を前に良い顔をしたかった、そんな少しの矜持から伏せていた秘密を愛らしい反応に応え打ち明けると、そのまま何処か挑発めいた笑みを向けてみせ)……それもそうか。では初めての手合せは俺が──「どっちが上か教えてやろう。」まずはひとりで上手く茶を飲み、眠れるようになったら、だがな。(──おお、赤い赤い。髪色に負けず劣らず染まる頬を満足そうに眺めては、最後に揶揄うことも忘れずに。だが、あまり茶化して臍を曲げられても困る。相手があまりにも真っ直ぐな性根故についつい衝動的に緋色の髪へ伸びそうになる手を、逆側の手で祈るように指を組んで抑えながら揶揄うのはそれまでにして。ずっと見られていては落ち着かないだろう、衝動も落ち着いたところでこちらも手を解いて視線ごと身体の向きを外へ向けると、小さな一口饅頭を口へ運び、味わってから熱さを物ともせずに茶を啜る。ねっとりとした甘いこし餡が胃の腑に落ちていくのを感じ、ほう…と満たされる心地にため息をひとつ。どうやら無事に「食べる」ことが出来た様子の相手を盗み見るように横目で一瞥し)
口にあったのならば良い事だ。俺も茶菓子は好きだぞ。なにせ茶に合うからな。……さて、饅頭を食べたら次はこれだ。楊枝は簡単に折れるから力加減は間違えるんじゃないぞ。(ぽろりと至極当然な事を呟きながら敢えて小さく齧った饅頭へは触れずに、次いで個包装された練切りを箱から取り出して一つだけ菓子楊枝と共に盆へ乗せ。これまでの相手の反応と性分を考え、少しだけ思考を巡らせてから一度念を押して)

────

……──ふ、ふふ。そうだな。お前の言う通りだ、大包平。互いに無理のないペースで出来たら僥倖だ。待たせるのは得意ではないが、待つのは得意なのでな。大包平から届く「嬉しい」を心待ちにしていよう。出陣に関しても承知した。引き止めてしまってすまないな、こちらは蹴ってもらって構わない。引き続きよろしく頼む。





12: 大包平 [×]
2021-11-24 07:51:03




…ふん、喜んでいるならいい。俺がいなくとも俺の話をしているくらいだからな。当然ではあるが。(教えられた事実に安堵と少しの嬉しさを滲ませて、先程まで歓迎していないのかと疑い不満をつらつら垂れ流していたとは思えぬほど大人しく。勝手に上がる口角をせいぜい偉そうに吊り上げて、自身のためにと用意されていたらしい茶へ口をつけることに。手を温めていた中身は冷めただろうか、湯呑みの中を警戒するようじっと見た後に先ほど感じた熱さを警戒しながら少し啜って、茶葉の豊かな香りを楽しんだ後にほうっと一息。)……馬鹿にしているのか。「俺が下だと?」茶はもう飲めたぞ、眠るとはどうするんだ?(条件付きの手合わせの約束にむっと口を引き結び、横目でじろりと相手を睨んだ。確かに一度は茶を飲むのに失敗はしたが、それが手合わせに関係があるとは思えない。しかし世話係である彼が認めなければ手合わせはさせてもらえないのだろうと早く次の条件の達成方法を教えろと言わんばかりに急かすよう。もう半分の一口饅頭も食べて、再度茶を飲み。もう飲めるのだ、と証明するよう殊更ゆっくりと口に運んでは、ずいと相手に詰め寄るよう上体を倒して僅かに距離を詰めた。)
…いつまで茶菓子やら茶を飲み食いさせるんだ、俺はこんなことをしている場合じゃないんだ。天下五剣が先に来ているのだということは、審神者に早く俺の真価を示さなければならないのだぞ!でなければ、……クソ、誰が楊枝を折ったりなどするものか!俺が無闇に何かを壊したりするとでも思っているのか!(盆の上へ新しく乗せられた練り切りへ視線をやるだけで留めようとしたものの、ついでとばかりに楊枝の脆さを説明されては噛み付くように反論し。それ以前に話していた天下五剣云々の話は一旦置いておいて、物の扱いを分かっているということを証明することとする。戦いのために呼ばれたというのにいつまでもこののんびりとした刀に付き合ってはいられないと思いつつ、相手の言葉に煽られる形で菓子楊枝を持って、いざと練り切りを見てから迷う。見ていて楽しい、美しく整えられた形をしている。そうっと持ち上げて思う存分矯めつ眇めつした後に改めて菓子楊枝を構える。しかし半分に割ってしまうのは憚られて、端から切り崩して小さなかけらを口に含んだ。綺麗なだけでなく美味いとは。ちまちまと食べ進めて、食べ切る頃にまた茶を啜り、一息。)……違う、茶はもういいと言っているんだ!




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