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 火遊び /52


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自分のトピックを作る
21: 相原 莉緒 [×]
2021-07-10 18:50:01




( お兄ちゃん…どうしよう、格好いい…。机に浅く腰掛ける彼の所作に見惚れてしまう自分の意識を軽く頭振って戻し。ご褒美の希望を尋ねられれば、まだ貰えると返事貰ってないにも関わらず上がってしまうテンションのままに瞳輝かせ )一緒にお祭り行きたい!




22: 一ノ瀬 楓都 [×]
2021-07-10 19:07:28




( 星空でも見上げているかのようなきらきらと煌めく瞳に、言葉に詰まる。できる限りは叶えたい気持ちはありつつも、お祭りなんて教師も生徒も保護者も大勢集まるイベントへ軽々しく二人で出向くわけにもいかない。しかし、純粋な瞳を裏切れもせず、小さく溜息を吐くと妥協案を )……ずっとお面つけたままでいいなら。





23: 相原 莉緒 [×]
2021-07-10 20:28:11




( 溜息に断られるのだと思い顔曇り。しかし告げられた彼の返事に瞬間呆けるも、言葉の意味を理解すればぱあっと、花が咲いたような笑顔になり )いいの?…うん、ずっとお面つけたままでいい。一緒にいけるんだね、私、テスト頑張るっ!




24: 一ノ瀬 楓都 [×]
2021-07-10 20:49:23




( 分かりやすく表情を変える彼女に、緩みそうになる頬を何とか維持して「はいはい」と軽くあしらう。視線逃すように机の上の教科書を手に取れば、ぱらぱらとページを捲りながら )……で?どこが分かんないの。





25: 相原 莉緒 [×]
2021-07-10 21:38:56




( 浴衣着て、髪は結い上げた方がいいよね…勉強頑張るといいながら、頭の中はお祭りのことでいっぱいに。わからないところはと、問い掛ける声に現実に引き戻され )あ、そうだった。テスト…、えっと、こことここと、……( 彼の横に並びその手から教科書受け取ると、教えて欲しい箇所をページ捲っては指をさし )




26: 一ノ瀬 楓都 [×]
2021-07-10 23:14:26




( 教科書から間違い探しのように不明点を指してゆく彼女。その様子を身長差分高い位置から見守っていれば、ふいに腰の辺りに手を当て、互いの身体が密着する距離まで自分の方へと引き寄せて )……ごめん、遠くてよく見えなかった。もう一回教えて。





27: 相原 莉緒 [×]
2021-07-11 00:06:57




( お祭りのためにテスト勉強に集中しようと教科書捲っていると、腰に手が回ったことにどうしたのかと肩越しに顔上げかけた時、背中から伝わる熱と彼の香りに心拍数一気に上がり、眩暈のような感覚にとらわれ。いい匂いするなぁとぼんやり思ったことが声になり )……楓都兄ちゃんて、いい匂いするね。





28: 一ノ瀬 楓都 [×]
2021-07-11 00:33:16




( 少し上がったように感じる彼女の体温に意識を囚われていると、脈絡もなく告げられた言葉に瞬き一つ分の沈黙。すぐにゆるりと口角を上げれば、ほんの僅かに口元を彼女の方へと近づけ、主語を省いた問い掛けを )……好き?





29: 相原 莉緒 [×]
2021-07-11 12:04:18




…ん、好き。( 彼から伝わる体温と香りに囚われたままの少しぼんやりした意識のまま、質問の内容をちゃんと理解する前に返事をし。返事した声が己の耳に届けば、はっと我に返り口元隠すように手を当て )…、聞こえた?




30: 一ノ瀬 楓都 [×]
2021-07-12 20:50:12




( 想像よりも抵抗なく返ってきた返答も、その後の彼女の様子を見れば理由が分かって。慌てたように手で口元覆い、こちらを窺うような質問を投げる彼女に、さらに追い打ちをかけるような言葉を返して )……聞こえなかったことにした方がいい?





31: 相原 莉緒 [×]
2021-07-12 22:44:08




( 問い掛けられた言葉に、聞こえたのだと悟り。無意識に近い状態で声にしてしまったことへの気恥ずかしさから、思わず口元隠したけれど好きだという気持ちに嘘偽りはなく。身動ぎして彼の正面へと向き合うと真っ直ぐ彼を見つめ )…聞こえたままでいて。だって、ほんとのことだもの。





32: 一ノ瀬 楓都 [×]
2021-07-13 22:20:13




( 正面から向かい合う形で真っ直ぐに気持ちを告げられれば、少しの間見つめ合った後、ふっと表情緩め。ポケットから液体の入った口紅ほどのサイズのボトルを取り出すと、彼女の目の前へ )……じゃあ、はい。これ莉緒にあげる。





33: 相原 莉緒 [×]
2021-07-13 23:14:20




( 見つめ合ったのは僅かな時間。しかし気持ちを伝えた後では彼の反応が怖くて動けないでいたが、和らいだ表情を意識した瞬間少し解けた緊張のおかげで、目の前に差し出された小さなボトルをそっと差し出した両手で受け取ることができ。そのボトルを見つめるもなんなのかわかるはずもなく、小首傾げ )…これは?





34: 一ノ瀬 楓都 [×]
2021-07-14 08:30:01




俺のいつも使ってる香水。( 彼女と一緒になって手のひらの中のボトルに視線を注ぎながら、液体の正体を告げ。視線をボトルから彼女の方へと上げれば、『この香り好きなんでしょ?』とでも言いたげな目で )





35: 相原 莉緒 [×]
2021-07-14 22:21:45




( 手に置かれたボトルの中身を告げられれば、両手できゅっと握りしめながら胸元へと引き寄せ。少し意地悪な視線に気付きつつも彼と同じ香りを身に付けられると思えば嬉しさ勝り )…、え、いいの?楓都兄ちゃんとお揃いの香り、嬉しい…ありがとう!ね、今、つけていい?




36: 一ノ瀬 楓都 [×]
2021-07-14 23:54:17




今?( ささやかな贈り物に、少し大袈裟なほど喜んでくれる彼女にひっそりと口許を緩める。しかし、問い掛けにははぐらかすように小さく首を傾げ、一層笑みを深くすれば本気とも冗談ともつかない口調で手広げて見せて )……こっちの方が手っ取り早いのに?





37: 相原 莉緒 [×]
2021-07-15 01:07:00




うん、今…だめ?( 首傾げる姿にやはり学校で生徒が香水つけるのはいけないのかと、肩落とし。しかし告げられた言葉と広げられた腕に、今度は己が首傾げることになるも、手っ取り早い…と彼の言葉呟くように声にすれば、引き寄せられるようにその腕の中へと身体寄せ、そっと背中へと腕回しつつ彼を見上げ、今思い付く精一杯の仕返しを試みて )…同じ匂いになるまで、離れないからね。




38: 一ノ瀬 楓都 [×]
2021-07-15 18:38:33




( ほんの少しの期待を込めて発した言葉は見事彼女を捕らえたようで、腕の中に収まる一回り小さな体温をそっと抱きしめる。更にそこから聞こえてきた声に、一瞬呆気に取られたようにただ見つめ返せば、こつと額を合わせ、吐き出す息に正直な気持ちを混ぜて )……今日だけは、少なめに付けて来れば良かったな。





39: 相原 莉緒 [×]
2021-07-15 22:05:26




( 抱きしめられ重なる額…彼から伝わる熱と吐息に鼓動早くなり瞬き忘れたように見つめ返し。やがて告げられた言葉に、瞬き一つした後ふわり微笑み )じゃあ…同じ匂いになったかどうかは楓都兄ちゃんが決めて?





40: 一ノ瀬 楓都 [×]
2021-07-19 21:24:18




返事、遅くなってごめん。


ずっと離れられなくなっても知らないよ。( 彼女の言葉の意味をすぐに察すれば、つられるようにふっと笑みこぼし、既にしばらく離す気もないまま確かめるような言葉を吐いて )





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