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個人用・練習用
自分のトピックを作る
49:
下級妖怪 [×]
2021-05-06 21:00:27
若干言葉足らずだったかと表情には出さないものの反省していたが、雷斗が自分の意思を汲み取ってくれたらしいことに安心して。一瞬彼の顎が手に近付いて来た時は噛まれるのかと驚きそうになったが、それはすぐに引っ込められた。
「撫でていいの──って、そうじゃないや」
雷斗の言葉を受け、首を傾げながらもそう呟きかける。が、慌ててそうじゃないと自分の言葉を取り消すように首を振り、照れを隠すように小さく笑って。最初のひとことは相手に尋ねかけるものであったから、雷斗にきっと聞こえてしまっただろう。天然だと思われてしまっただろうか、と時すでに遅しといっても過言ではないことが一瞬頭に浮かぶ。
「そっか、なら大丈夫だね」
先程の言葉を誤魔化すかのように矢継ぎ早に、字面こそ素っ気なくなってしまったものの顔に笑みを浮かべてはそう言って。左手をすっと引っ込めて右手に添える。歩き出した彼は予想よりも早く、これなら確かに大丈夫だと安心しながら彼の背を見下ろしながらも着いて歩き。
「う……なんか、ごめん……」
彼の行動と自分の行動諸々を思い返して恥ずかしくなったのか、手で顔を覆いそうな雰囲気を纏って──実際にはそうしなかったものの──そう言って。
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