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オリジナルキャラなりきりﾁｬｯﾄ
自分のﾄﾋﾟｯｸを作る
111：
巻 [×]
2021-05-18 02:46:54
>>103 源三
「お安い御用。」
(声を掛ければ、若者は笑顔で答え、対照的に床屋の旦那は真面目な表情で小さく一度首を振り『 世話になるのは此方の方だ。忝ない 』と述べて。霊獣も含め、四者全員の仕度が済むと、あばら家を後にし、連れ立って新緑に包まれた山道へと足を踏み入れ。心無しか、訪問者と顔を合わせた時よりも天頂に近付いた朝日は、白い光で緩やかに続く傾斜の小路を照らしていて。やがて、丘陵の裾に辿り着けば、辺りには草木の代わりに民家も目に付くようになり。其処を更に進み、すっかり踏み鳴らされた僅かな砂利と固めの土の上を進んで行くと、愈々人工物の方が視界を占める、素朴ながらも町の中となって。
何人か擦れ違った人は、顔見知りだろうとそうではなかろうと気さくに挨拶をしてくる。若者は常ににこやかにそれに応えていたが、霊獣の方は誰かに声を掛けられる度に、然り気無く主人の影に隠れてしまい、そうこうしている内に床屋の旦那が通りに並ぶ家屋の一件を指し示しては『 おう、あれがウチだ 』と言って。辿り着いたのは、紺色の生地に白色で "髷" の文字が書かれた暖簾を下げている床屋らしき木造の平屋。すぐ手前まで歩を進めると、床屋の旦那は片手で軽く暖簾を上げ、一旦後方の面々に視線をやり、渋味のある地声で『 大したものは出せねぇが、まぁ、入ってくれ。ウチは母ちゃんがいねェんだ。今、俺が茶菓子くらい出すからよ 』と告げ、それから正面に向き直り『 今、帰ったぞ 』と言いながら、家屋の中に入って行き。
ところが、続けて足を踏み入ようとすれば、それよりも一歩早く若い男の声で「 何処に行っていたんだ！？ 」と怒声が響き。……屋内は至って普通の内床屋であり、やや奥に散髪用のスペースと恐らくは、親子の居住スペースに続いていると思わしき出入り口、手前には左手に順番待ちの客が寛ぐための小上がりがあって、右手は土足で進める通路に番付や広報が貼られた壁となっており。小上がりには囲碁の最中とその見物の客が３人、しかし、怒鳴り声を上げたのは客ではない様子。客のいない散髪用のスペースに仁王立ちとなって、帰ってきたばかりの父親を睨む、息子の姿が其処にあり)
(/ 大変長らく御待たせ致しました…!!思いの外、返信が遅れてしまい申し訳御座いません。場面転換をさせて頂きました。権太郎が屋内に入って以降の源三さんの行動は此方では描写していませんので、1.怒声に怯まず屋内に入った、のでも、2.怒声によって一旦その場に立ち止まった、でも、どちらでも構いません。勿論、3.屋内に入ったのみならず息子に話し掛ける等も歓迎です。また、藤吉と桜蘭は特に断られない限り、必ず源三さんに付いて行きますので良ければ御了承を。返し難い等あれば、いつでも気軽に仰って下さいませ/蹴り御自由に)
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