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【 指名制 】香撫町の住人。【 リメイク / 日常 / 考察 】/71


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14: 來 / ライ [×]
2021-02-03 20:28:44



>月


 【 冬 / ゲームセンター / >13 】


 そういうことにしておくよ。
 ( 景品を次々に撃ち落として、排出口には順調にメダルが溜まってゆく。そろそろ溢れるかとカップに取り出してみると、明らかに最初に購入した200枚よりも多くなっていて、小さな充足感と同時に安心感を覚える。このメダルが無くなるまでは、帰らなくていい。まだこの時間が続くのだ、と。もちろん、実際には無くなれば買い足すことも出来るし、メダルゲーム以外の機体で遊んでもいい。使い切れなかった場合は余ったメダルを預かってくれるサービスもある。けれど、今おれは、このメダルの山を砂時計の砂のように感じていた。ゲームで勝てば遊べる時間が延びて、負ければただ減ってゆく。目の前の機体とは違うもう一つのゲームをしているような、ゲームの中でゲームをしているような、可笑しな感覚にくすりとする。さて、一方の彼女はどうかと隣を見てみれば、普通の大砲ながらもテンポよく景品を撃ち落として行っていて、やったことがないと言うわりにはコツを掴むのが早い。本気を出したら強い、という先程の言葉も、あながち嘘ではないのかもしれない。そうなればおれも負けてはいられないな、と、再度自分の正面のディスプレイへと向き直る。すっかり元の感覚を取り戻した手つきで、メダルを3枚投入。一番大きい大砲だ。大物に狙いを定めて、じっと機を窺う。いよいよ目的の景品が真正面に差し掛かり、さあ打とうか、というところで、不意に隣から興奮した声が上がる。「え?」気が逸れ、予期しないタイミングで発射された大砲は、狙っていた大物の隣、一番小さい景品を撃ち落とした。あ、と間の抜けた声が漏れ、次に少しいじけたようなむっとした表情。しかし、すぐに気を取り直せばいつも通りにゆるりと口角を上げて。 )
 本当? 見たかったなあ。月、もう一回やって見せてよ。





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