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14: 五月 [×]
2020-12-19 15:27:48

>13
( /まじすか嬉しいです、よろしくお願いします:]
あと通りすがりさんじゃ、分かりにくいので五月って名前にします )


>All

AM8:30


「 しっぱいしだ…、すっぱ…っ、失敗した…失敗した…っ! 」

( そう言いながら、513号室に駆け込んだ五月の青年。ここは、政府職員が用意したこの青年の自室となっている。
カギもかけず、靴を脱ぎ捨て、ゼェゼェと息を荒げたまま部屋を見渡す。
『洗いっぱなしの皿と服』
『床に散らばった{機密}の文字だらけの書類とティッシュのごみ山』
『テーブルの 注射器 と 縄 』
青年は、その注射器と縄、怠惰 と 死 どちらを選ぼうかと手を伸ばせずにいた )

「 四ツ路とか六笠とかはさ、何かしら優れたとこあっていいよな。俺みたいな何もかもが劣等なヤツだと、物語のワキ役にすらなれない。どころか…ブスで、クズで、滑舌悪くて、うつ病で、タバコの副流煙出して、クスリ依存症で、社会に迷惑かけてさ。今だって自分のことしか考えてない。あーー、そっか。オレが死んだ方が世のためなんだ。それが本当の正義にちがいない」

( 五月の青年は縄を手に取り、ベランダの手すりに、首つりできるようセッティングした。そのワッカに首を通し、ベランダの柵より向こうに立った。一歩踏み出せば、彼の今の願いは成就するだろう。
ビュービューと冷たい風が青年の髪をなびかせる。青年は、髪を手でおさえ )

「 クソバカ。なんでこんな時に髪なんて気にしてんだ」

( 青年は、スマホを取り出し、「 死にます 」と1ツイートして覚悟を決め込む。AM8:41、心臓の鼓動は強まり、呼吸は当初よりずっと荒くなる)

「人生のログアウトか 」

( 目の前の虚空へジャンプした。
一気に首元が締め付けられる。
目からは涙。鼻からは鼻水。口からは唾液。
首吊りは普通に苦しかった。静かに安らかに死んでいくことなんて幻想に過ぎない。ーーだから )

「 …………た…すけて…たずけて!!やっぱ…しにたぐ…っ、ない 」

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