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銃と魔法と煙の街【スチームパンク/ファンタジー/参加制限無し/複数キャラ保有推奨】/66


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36: サンダンス [×]
ID:0701b4d9e 2020-10-22 23:36:16


>35

「中々魅力的なお誘いだ・・・」
確かに今以上に仕事量に見合う報酬は約束されるし、危険性は今よりも高くなるがそれでも仕事にあぶれる事は少ないだろう。いつの時代も人の欲や恨みは消えることが無い。政治的意思を内包したものからただの男女の痴話喧嘩まで、誰かを殺したいヤツは多いのだろうしそいつらは金に糸目を付けない。しかし・・・
「だが・・・生憎と俺は今の仕事が気に入ってるんでね」
それでも自分は空に、何者にも縛られないあの碧い世界を自由に飛ぶ事が好きだった。力も金も無いせいでくそったれの大人に酔った勢いで殴られ、したり顔の神父共に慰み者にされるのが嫌で『サタリスタ』を作った。ガキの集まっただけの腰抜け連中と言われ、縄張り内で余所者にデカい顔されたくなくてあの手この手で組織を大きくした。自分の行動方針には常に自由への渇望があった。空賊はそんな自分にとってまさに天職だった。そんな仕事を見つけたのだから今はまだ職を変える気にはならなかった。
「どうも一生を土の上で過ごす生き方は俺は苦手らしい。時に空、時に陸・・・そんな生き方が俺の性には合ってるみてぇでな」
そんな問答をしている内に料理が運ばれてくる。揚げたての鱈のフライにライ麦パンという至って平凡なメニュー。付け合わせは腹を膨らませるためのマッシュポテト。塩と胡椒のみの簡素な味付けだ。一緒に出されたナイフでパンを割き、その間にマッシュポテトと鱈のフライを挟んで食らう。鱈の味よりも油の味が強いが別にこういう味は嫌いじゃない。半分程食べながらマシオの言う「殺人鬼と殺し屋の違い」についてのご高説を聞き
「・・・まぁ、流石に殺しについては何でもござれって訳にゃいかねぇか・・・とはいえ、『自分が自分であることを隠さない』・・・か。随分と面白い話だな。そんな風には考えた事もなかった」
殺人が自己表現になるなら世の中随分と楽だろう、と勝手な妄想をしていると不意に肩を叩かれる。振り向いた先に居たのはいかにも小金持ちの小物といった風情の男だった。男は小脇に小包を抱えていた
『ミスター・サンダンスですかな?』
「・・・そうだが。アンタがアンドリューさんかい?」
ガラにもないだろう丁重な言葉遣い。聞いていて笑いそうになるが我慢して答えると向こ
うも重ねて真剣な表情を浮かべた。
『如何にも。私がアンドリュー=スヴェンです。ルーケさんからお話は伺っておりますかな?』
「あぁ。だが・・・まぁ色々と細かい話も聞きたい。ちと席を変えよう。マシオ、少し席を外すが俺のもの食うんじゃねぇぞ」
時折同席しているマシオの顔を見てはさながら浮浪者でも見るような侮蔑を込めた顔をするアンドリュー。赤の他人とはいえまだ金払いが済んでいない相手に死なれては困ると席を変えると話して席から立ち上がると人気が少ない奥の方へと向かう。商談の内容は極々単純で、小脇に抱えていた小包をとある島にいる男に渡してほしいとの事だった。報酬は10万ヴィルととある権利書。サインは共和国の役人のものでこれだけで1万ヴィルの価値は固い品だ。
『ではくれぐれも宜しくお願いいたしますぞ』
「あいよ。それとアンタ、あの獣人に喧嘩を売るんなら神父と弁護士を用意しとく事をおすすめするぜ。あの世に金は持ってけねぇからな」
『・・・』
最後に脅しでも何でも無い真実を教えてやるが向こうはそれに大分気を悪くしたのだろう。自分やマシオを見返る事も無く荒々しげに店を出て行った


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