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愛しきプシュケの式日に、ルサンチマンは嘯いた__指名式、BNL/619


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610: ハーシェル [×]
2025-10-31 20:49:00



>>ハインツ様(>>606



(嘘でも誓ってしまえば望みは叶うというのに、彼は求めたものから一度引いた。“今は”それほどまでに心を占める何かがあるのか、もしくは逆らい難いものがあるのか、どちらにしてもそれを正直に伝えた彼の義理立てにふっと柔らかに笑んで、「……誠実ですね。」この先いつか彼が傷を負う時、この契りの一時が過れば上々の実り――そんな考えをずっと深くに忍ばせて、一言だけを残し此方も“今は”潔く退く。ただ、「お母様が……?」その後に耳へ届いた言葉には、反芻する声にも表情にも困惑を大きく滲ませる。記憶にある母親は、神子と崇める己に両膝を付いて祈る黒髪の女性。それもとっくの昔に居なくなって――探っていった奥にふと不可思議な唄が浮かび上がっては泡沫と掻き消え、それに惚けたまま動けなくなった所を引き戻したのはまたも彼の甘い声。「……ふふ。お望みでしたら、またいつでも。」マーキングにも近いその牙の戯れに喜ぶ姿に微笑ましく音を零し、そうする事で己の在処も普段通りに取り返して、冗談も本気も綯い合わせた返事の後。「ええ、勿論。」伸べられた手に頷いて重ね、医務室から出て案内に任せ歩き出す。「……どんなお部屋なのでしょうね。」その道中も注ぐ言葉は欠かさない。部屋を用意されている事は当たり前に受け入れたその上で、もう少し踏み込んだ話題を持ち上げる。「陽のよく差す部屋なら嬉しいですね。…貴方の瞳と手を思い出せるので。」朝の始まりに、或いは夜が訪れる前に、空はきっと二人にそっくりな色を現す。その真昼に眩い温もりも加わったのならば、自分は彼を彷彿と夢見ずにいられないと、期待を籠めて窺う眼差しを皇子の瞳へと意図的に向けて。)




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