自分のﾄﾋﾟｯｸを作る
30： ガブ(プロフは8)　[×]
2020-09-06 17:38:48

>26 (さくら)

( ガタンと乱暴な音と共に、扉が開かれるとといつものように、信者たちが勢いよくバーゲンセールさながらに室内に流入してきた。ちなみになぜか毎回、鍵が壊されている)

「教祖、カブ様…カブ様…はぁはぁ、」

「カブ様、今日もお元気そうでなによりです！」

「カブ教祖、此度のチャクラ瞑想はいかかでしょうか」

( そうして、俺が布団の中にもぐっていると、毎度のこと、俺を振り回す存在の1人が散歩に行こうなどと抜かしてきた。もう、堪忍袋の尾が切れた )

いいかぁ！お前たち、俺の名前はガブだ！ガ、ブ！
カブじゃねえ！お前もいい加減、覚えろ、へなちゃこ。

( 人の家を例のごとく蹴飛ばしておいて、となりに平然と座る女、さくらを睨む。そんな中、信者たちは )

「そ、そんなカブ様…我々はただ、あなたの空蝉の神名を用いただけで決して悪気は… 」

「教祖様…私も、同じ…ぴぇっん、そんなお怒りになられて…うぐっうえええん」

「ぴえん、カブの方が発音しやすいし弱々しくて教祖様に最も適合しているのに、ぴえん」

…お前、それフツーにdisってるからな。もうなんでもいいよ、俺はもっかい統覚の超越論的統合しにいってくるからお前らは大人しく等速直線運動でもしとけ！

「あぁ、なんと寛容なお方だ！我々も日々の等速直線運動に勤しみます！」

( とまぁ、こんな感じで転生前の世界の言葉を使ってテキトーなことを言っておけば、こいつらは勝手に解釈する。
そうして、俺は再び布団の中に潜り込んだ。

…もうそろそろ、教祖を辞さなくてはならない。こんな信者たちと、そして何よりさくらの存在があっては、俺のニートライフは続きようにも続かない。…早いところなんとかしなければな )

弱肉強食（ 異世界転生 ／ 人数制限なし ）/42

弱肉強食（　異世界転生　／　人数制限なし　）/42