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新・戦闘恋愛なりちゃ(イベント)/1148


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967: 多キャラの龍さん [×]
2022-04-26 08:17:18

>ホテル組
「俺はどう言われようがいい。だがこいつは違う。こいつはあんたらの言う悪とは当てはまらんだろうな。」

砂金はルミナスさんがふらつきながら向かうのを止めず、ターナの牽制に専念し、後ろを守る。

「.......そうね。貴方は残忍だけれど、彼は、いえ、あの魔力は無垢.......だからこそ、貴方達の所に行ったこと、貴方達の肩を持つことが私は悔しいわ。魔力の彼を、使いたいだけ使って、混乱させてしまうのだから。」

「あんたの正義も大概だな。」

「貴方みたいな外道にだけは言われなくないわね?」

ターナも、ルミナスさんのその行動と発言を取ればまずは箱を完成させること.......元に戻す事が必然だと考え先程のように行動はしてないが、同時に砂金が居ることで警戒とすぐさま動ける牽制を掛けていた。正義と悪。深い溝が大きく見える世界だ。
____その中で、ディーリスさんが【抑圧】を抱えて激突するその音はさぞ大混乱を招いただろう。

「って、何してるのあなた!?!?」

「そっちが攻撃してきたか。」

「だからと言って手出しはさせないわよっ。」

2人がやり取りをしつつ同時にルミナスさん達に向かう。

そして、ルミナスさんの頬を包帯に巻かれた大きな手が、撫でる。それは、慈しみと苦労を労う、感謝の冷たさを持っていた。

「おで達のために、いっぱい傷つついた。みんな、ありがとう。ありがとう.......。」

そして【抑圧】が背中の棺を片腕でルミナスさんの目の前に立て、扉を開ける。途端、ルミナスさんの中で争い、蠢いていた2つの魔力はルミナスさんの体をすり抜けるように飛び出していく。

大狹の何かと、天秤を首にぶら下げる何かが「ありがとう。」と口を開くと、棺の中へ、そしてディーリスさんから降りた抑圧が「ありがとう。」と言えば自ら中に入り、棺が閉まる。

____強い光の後、ホテル内全員の首に天秤が下げられる。ユラユラ揺れるその上には周りには見えない、自分達だけに見える概念的な、しかし自分にはわかる【自分】と【罪】が揺れている。
カチン、と天秤は【自分】に傾けば、何事もなく光が収まる。煌びやかかつおどろおどろしいホテルは普通の、小綺麗なホテルに変わり、全員と置かれたトランクがフロントととなる入口に立っている。減った魔力も傷も無くなっている。
そして、ルミナスさんには掌程の白い棺が、ディーリスさんには同じサイズの黒い棺が握らされていた。
それはまるで、色が違うだけの翼の様に、包み込むような、そして軽いものだ。

その最中迫る黒い影、羽音がある。
____多くの大きな黒い蜂が全員に向かって飛んできており、1部はトランクを運ぼうと固まって空を目掛けていた。

>遊園地 第2の部屋

「?甘美な誘惑とは?少々お待ちを。.......確か、自分は、あの時に死んだはずでした。目が覚めた時、何も分からなかった自分に話しかけてきた御仁が居て、その方はこの国を収めていると話していました。そして、命を狙われているから護って欲しい。という話しで自分は聞いておりますが、何やら事情が違う様です。ですが、____見極められると言われるのであれば結構であります。その上で自分と話すのであれば戦場を用て。」

黄泉さんの発言に、少し考えていたが、現れた威圧感とその気迫にマフラーはたなびき近衛も2歩、さがれはそのままどこからとも無く、現代で言うショットガンを背中から孔雀の羽のように広げ向ける。そしてふたつの腕、指で巧みにかつ正確に早く、引き金を引いて捨てていく。飛び出す弾丸が黄泉さんに向かうが、普通ならば、問題は無いだろう。

「Ms.Yomi!左に避けろ!」

.......あの疾風が咄嗟に叫んだ言葉。それを信じるか信じないかは強さのみ。

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