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新・戦闘恋愛なりちゃ(イベント)/1149


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自分のトピックを作る
641: クロ [×]
2021-05-18 23:10:32

>河川敷の皆さん

クロ「…いいよ。僕を敵だと思うなら、狙えばいいよ。ベアードさんが傷つくより、その方が全然マシだから。…ベアードさんも、あの人に害を与えさせるわけにはいかない…。」

クロは、本音を言うなら傷ついてボロボロになった状態を見てこうなるまでに止められなかったことを悔しいと思っている。全く止められず……なにもできなかった。本当は回復魔法が使えるなら使ってあげたいが、クロはそういう類いの魔法を使えない。魔力の性質が……回復とは真逆の性質だから、使えない。

だから、できる限りで傷つかない方法…ヘイトがこちらに向けば、その分ベアードさんの負う傷を抑えられる。だが…事情を知らないクロは、実は「氷華さんも含めて傷つかないようにしよう」と考えている。それは、ベアードさんと氷華さんの確執を知っても、変わらない意見だ。ある明確な理由があるから……ベアードさんには、誰かを傷つけるようにはあってほしくないと思っている。だから…

クロが取った行動が、「二人へ向けての威嚇射撃」だ。魔力を物理弾丸に変え、二人へ向けて放つが当たらない軌道で放ち、威嚇する。「邪魔物はここにいるぞ」と……そして、本来の魔力……邪悪な怨嗟を含む魔力をわざと身体中にまとい、注目を集めようとする。見てわかる通り正常ではなさそうな二人に、今のクロがどう移り、攻撃してくるかもわからないが……「明確に生命を脅かすような邪悪な気配」があれば、矛先を向けるのではと考えたが故の行動だ。

クロ「……ほら、かかってきなよ。君たちは好き勝手に暴れたんだ……だから、僕だって好き勝手にしたって良いでしょ?目障りなら、かかってきなよ。僕がいる限り、死んでも邪魔してやる。」

642: 光野 知枝/石動 氷華/光野 似蛭 [×]
2021-05-18 23:38:09

>河川敷

似蛭:
【―――ク、ろ――――くん―――?】

(それまで、クロさんを通して色々な感情を学んでいたベアード―――似蛭は、クロさんの変化に気付いた。その影響か、上体だけを起こした姿勢でクロさんを見つめていたが、見た目はベアードのまま…だが意識は確かに似蛭のモノだった。これまで、クロさんと共に多くの"輝かしい日々"を送って来た似蛭とベアードにとって、かつての仲間に裏切られた悲しみと怨嗟、そして孤独は、既にその思い出達に劣るモノとなっていたのだ。ようやくクロさんの存在を認知出来るほどに落ち着いた似蛭は、その戦意を薄れさせている。……しかし、氷華は―――満身創痍の殺戮者は違った。)

氷華:
ハッ―――上等だ。お前らが邪魔をするってんなら、全員"怪異"って事に相違は無いって事だよな?―――だったら、今すぐこの場にいる全員皆殺しに―――

(それは…最初の似蛭との殴り合いで垣間見せていた"僅かながらの正気"すらも消失している状態だった。その言動は殺戮衝動に呑み込まれており、満身創痍であろうともこの場にいる全員を敵に回す事も不可能ではない雰囲気をも見せていた。
だがその直後、飛行機形態のゴレンさんを落下させようとしていた晶さんの手によって、シールドで守られていた知枝が声をあげた。)

知枝:
……っ!待って、晶くん!それは―――ダメだあぁぁぁぁああああ!!!!

(知枝の叫び声に応じるように、飛行機の先端部分が地面に落下しようとする直前、知枝の胸部や背中、はては肩や太ももからも、黒い半透明状の魔力で構築された"鎖で繋がれた鉤爪"が複数現れる。それは、飛行機と晶さんを鎖の部分で拘束して固定させる。残りの鉤爪部分は、一部が飛行機のボディを掴んで燃料としていた魔力を根こそぎ吸い上げただけでなく、飛行機が落下する寸前で鉤爪がとてつもない力で地面を掴み落下を阻止したのだ。
爆風こそ起きなかったが、落下速度の風圧によって地面の砂と河川敷の河川の水が舞い上がって、氷華達に襲い掛かった。)

643: クロ [×]
2021-05-19 00:00:20

>河川敷の皆さん

クロ「…?貴女は…っ、ベアードさん…似蛭さん、かな?意識が戻った?…身体ボロボロでしょ?待っててね、この人は僕がおとなしくさせるから…できれば、傷を広げないように安静にしてね?……もしかしたら、似蛭さんが正気じゃなかったあたり、この人は悪い人か憎悪を向けるべき相手かもしれないけどさ……このまま見過ごすのは、なんか悲しいよ。喧嘩なら良いけど……殺しあいは、良くないから。」

一瞬、仲裁に入ろうとしたクエさんに驚くも、ベアードさんから似蛭さんの様子が垣間みえたことで、安堵しつつもそう告げる。似蛭さんを説得する際に向けた表情は、優しげな表情で。クロ自身も乱闘の余波で傷は多少ついているが、苦痛を感じさせないように振る舞って、説得する。

油断なく氷華さんに向き直り…後ろで叫び声とすごい音が聞こえた気がするが、そちらへ意識は向けず氷華さんを見据えてしっかりと話しかける。

クロ「……貴女(氷華さん)とは始めましてだけど、物騒なこと言っちゃうんだね。うん、まぁ確かに僕は人じゃないけどさ……貴女のやろうとすること、見過ごせないね。似蛭さんが知るはずだったこと……人の可能性とか、優しさとか、そういうことのためにね。」

そして、不格好ではあるがファイティングポーズをして、そばにいるクエさんに話しかける。

クロ「僕はただ、後ろにいる似蛭さんと、あの女の人(氷華さん)がこれ以上怪我しないように、ヘイトを買います。どうするかは僕には強制できませんが……あなたがいい人であることを祈ります。」

そう語ったあと、氷華さんへむけてダッシュ。クロが取る先方は、とにかく氷華さんに掴みかかり、動きを阻害すること。魔法での足止めトラップ、小手先の技、意地……使えるものを何でも使い、とにかく氷華さんを止めようとする。あくまで傷つけず、似蛭さんに近づけさせないように。

644: 晶&クエ&ゴレン [×]
2021-05-19 00:07:22

>河川敷
クエ「なあ氷華。……………………思い出せ。あんたの『目的』は?」

戦意を失いかけている似蛭さんに対しても襲い掛からんとする氷華さんに対し、刀を手に持ち向き合うクエ。髪は銀色に染まり、悪魔と呼ばれるものとの相性がかなり悪いであろう魔力「極光魔」を宿らせているものの、本人がそれを気にする気配はない。ただ氷華さんの顔を、知枝さんたちが乗っている飛行機へと向けさせた。

晶「……………………がほっ、がほっ。…………………がはっ」

知枝さんによって墜落は避けられた飛行機が起こした水しぶきを、無防備状態だった晶は思い切り吸い込んでしまう。呼吸器官に入った水を掻きだすかのように咳き込むと、微かに鉄臭いものが咳に混じる。晶は口から零れた血を白衣の袖で拭うと、辺りを警戒するように杖を構えた。

645: 光野 知枝/石動 氷華/光野 似蛭 [×]
2021-05-19 01:09:30

>河川敷

似蛭:
【―――ぶゎっぷ!?】

氷華:
――――――――――――

(晶さん達が落ちた事で発生した水飛沫と砂塵は、氷華と似蛭の頭を冷やすかのようにそれぞれにぶっかかった。先んじて戦意を失い落ち着きを取り戻していた似蛭は、突然ぶっかかって来た砂塵混じりの水飛沫に驚く一方、同じく頭からぶっかけられた氷華も、驚きの声の1つもあげなかったが、その眼は確かに暴走する前に近いモノへと戻っていた。それで、こちらへと向かってこようとするクロさんと、目的を尋ねるクエさんが飛行機の方へと自分の顔を向けさせて―――そこで、気付いた。気付いてしまった。咳き込む晶さんから離れた場所で、全身から無数の"バインドアンカー"を顕現させて、絶望に染まった表情を浮かべている知枝に。)

氷華:
―――――ッ!退け、お前ら!!!

似蛭:
【―――え?お、おあぁああぁああ!!?】

(知枝の異変とバインドアンカーがこちらに狙いを定めている事に即座に気付いた氷華は、向き合っていたクエさんを自分から突き放すようにクロさんと似蛭の位置まで突き飛ばすと、即座に自分との間に氷の壁を造り上げた。だが次の瞬間、氷華の全身に全てのバインドアンカーの鉤爪が食らいついた。)

氷華:
ぐ―――あッ――――がぁああ……っ!!!

似蛭:
【……えっ。もしかして…お、お姉ちゃん!?】

知枝:
あ、ああ………いやだ…いやだ、いやだ…いやだいやだいやだいやだいやだ……!いやだああぁぁぁぁあああ!!!!

(一度顕現させてしまった以上、バインドアンカーは制御が利かない。しかも今回は以前と異なり、数も、質も、強度も桁違いのモノだった。晶さんとゴレンさんを守りたいと強く願う心が、再びバインドアンカーによって利用されたのだ。更に、実の祖母をその爪で手にかけた事で、知枝の精神は完全に崩壊。拒絶する知枝の意思とは無関係に、バインドアンカーに捕らえられた氷華は一気に知枝の元へと引き寄せられると、黒い雷状の魔力が知枝と氷華を囲いドーム状へと形成する。…だが、今回の変化は以前とは明らかに"異常"と言えるような状態だった。形成されたドーム状の魔力は、ドス黒い魔力へと変化し始め、ドームの形を形成していた雷状の魔力も、流体金属のような性質へと変わり、ドロドロとした液体のようなモノへと変化した。やがて流体金属と化した魔力は2人を完全に1つの形へと融合させ―――ドロドロとした液体から現れたのは、その過程からは想像も付かないほどに"機械と金属で構成された悪魔"だった。
以前ヤタガラスを取り込んで変化した、蟲の悪魔"ベルゼブブ"ではない。それとは全くの別物。
一見すると完全に"ロボット"のような印象を見受けられるが、顔の左半分がヘッドパーツを突き破るような形状の血のように紅いモノアイと、ところどころ未完成なようにも思える全体像。だが、異常なのはその魔力量と質。
氷華が長年抱えていた怪異に対する"殺意"と"憎悪"。そして知枝の自分に対する"憤怒"が入り混じった"負の感情の塊"であることを示すかのような悪魔―――"デウスエクスマキナ"だった。)

646: クロ [×]
2021-05-19 01:34:28

>河川敷の皆さん

クロ「……?これは、どういう……こと?」

クロに関しては、ずっと似蛭さんと氷華さんへしか注意を向けていなかった。事情もわからず…知枝さんの異常事態を認識していなかった。故に困惑し……漠然とどうなったのか、わかった。

誰かが巻き込まれて、氷華さんが巻き込まれて、良くないものが現れた。見るからにも伝わる、この負の塊とも呼べるそれに…クロは一瞬、悪夢でも現実に伝染したんじゃないかと錯覚するほどだった。

クロ「唐突すぎて、一周回って夢……と思いたいけど、そうじゃないんだね。…とりあえず、どうやって助けよっか。」

わけはわからない。なんなら助ける義理はないかもしれないが…その言葉は迷うことなく呟いた。似蛭さんが無事だから、彼女を保護して「ハイさようなら」は、クロにとっては論外な選択で……成り行き上巻き込まれたようなものだが、途中で聞こえた似蛭さんの「お姉ちゃん」という言葉が、もしかしたらあの機械仕掛けの悪魔に巻き込まれた人のことを指しているのかもと考えると……俄然、何とかしようと思えた。

しかし……ひりつく雰囲気から伝わるのは、自分と悪魔とでは、明らかに太刀打ちできないこと。時間稼ぎか、有効打をもちうる他の人を庇うための役割……それしかうかばない。

クロ「…先にいっておくけど、たぶん今の僕の攻撃は通用しないと思う。囮ならいけるけど…攻撃か解決は任せてもいい?」

647: 晶&クエ&ゴレン [×]
2021-05-19 01:46:33

>河川敷
クエ「坊主、すまん。あたしも囮に行く。小娘、後は任せた。」

二人の元にやって来たクエは、試験管を放り投げるとクロさんに着いていこうとする。投げた試験管を受け取ったのは、飛行機から降りてきた晶。彼女は試験管の中身を注射器に移すと、注射器を見せてスケッチブックに言葉を紡いだ。

『これを貴女が取り込めば、知枝さんは助かる』

記された内容は簡潔だが、晶の表情には鋭い圧がある。知枝さんを守れなかったことへの自責の念や怒りは、最悪似蛭さんと戦うことになろうと注射針を刺すだろうと想像できるものだった。

648: 光野 知枝/石動 氷華/光野 似蛭 [×]
2021-05-19 03:27:31

>河川敷

似蛭:
【これ―――?……え、ウソ。なんで…だって、コレ―――】

(晶さんから差し出された注射器を見て、その中に入っている赤い液体が何なのか、似蛭にはすぐ理解出来た。それは紛れもなく、かつて自身を裏切ったはずの怨敵の血液だ。何故、それがここにあるのか。何故それが目の前にいる少女の手に巡り巡って握られているのか。…自分が姉と慕う知枝と、晶さんはどういう関係なのかも理解が出来ず、似蛭もクロさんと似たようで、混乱しているようだった。

一方、顕現した機神悪魔"デウスエクスマキナ"は、それまでその場に立ち尽くしているだけだったが、クエさんとクロさんの囮組の動き出しに反応するように、左目の赤いモノアイが血走るように発光する。
ゆっくりと一歩ずつ、地面をしっかりと踏みしめながら囮組へと歩み始めるが…よく見ると、踏みしめられた地面の足跡には"怨念"のような魔力が痕跡として残されていく。少し動くだけで河川敷の一帯を支配するほどの威圧感を放ち続けており、ゆっくりと歩みながら囮組に対して右手の人差し指を指すと、ドスの効いた低音の機械音声で、囮組に告げた。)


【――――――――絶滅セヨ。】


(そう告げた瞬間、機神悪魔は右手を一瞬で広げ、掌を向けて力強く突き出した。すると、突き出された掌から赤黒い雷に乗せられて"殺意"と"憎悪"の魔力が衝撃波となって囮組に襲い掛かる。)

649: クロ [×]
2021-05-19 08:23:51

>河川敷の皆さん

クロ「っ!」

赤黒い雷の直撃はなんとかかわすが…それによって生じた衝撃波は交わしきれず、横飛びに避けようとした身体に当たって大きく空中を跳んでしまう。その際に衝撃波を食らった腕が少しだけ嫌な音を出した気がするが……まだ無事だ。

クロ(…この身体じゃ持たないか…鎧は、堅くなってもあの雷はよけれないだろうし、喰らったら無事じゃない……解決は任せる、とはいったけど……何をするのかもわからない。)

と、一瞬だけ似蛭さんと晶さんの方へ目を向けて、注射器を確認する。血液らしきものが入っているのはわかる。それを……似蛭さんに使うつもりなのか。だとしたらそれはなぜで、危険はないのか、そもそも信用できるのか…そして、いつまで引き付ければ良いのか。それが不安要素だ。

クロ(この人たちのことはなにもわからないし……ホントにどうなってるのかな。)

650: 晶&クエ&ゴレン [×]
2021-05-19 08:44:50

>河川敷
クエ「気ぃ逸れたら死ぬぞ坊主!…………『癒せ』」

雷をもろに喰らったクエは、自身の魔力で相殺を試みる。衝撃波を粗方消し去ると、クロさんに近づき治癒魔法を掛けた。そして自身の「光魔」と川の水で水龍を作り上げ、挑発するかのように機神悪魔の前で高笑いした。

『誰から貰ったかは言えない。貴女がその人に危害を与えない保証がないから。そして私は知枝の』

動揺する似蛭さんの腕を掴みながら、地面に文字を刻み似蛭さんの内心の問いを読み取ったかのように答えていく。注射の準備が整った直前、晶は最後の答えを地面に記した。

『私は知枝の親友』

今までの答えより一際大きい文字を地面に刻むと、似蛭さんの腕に注射針を打ち込む。似蛭さんの同意なく技術を使うことへの罪悪からか、小さく「ごめんなさい」と唇が動いた。

651: 光野 知枝/石動 氷華/光野 似蛭 [×]
2021-05-19 09:33:29

>河川敷

【――――――――排除。】

(クエさんによって現れた水龍を前にしても、機神悪魔は物怖じする素振りもなければ歩みも止めない。ただ、進路を妨害する障害だと認識したのか、左手で軽く振り払うような動作を見せる。次の瞬間、先程よりも巨大な赤雷の衝撃波が横薙ぎに発生し、水龍もろともクエさんに吹き飛ばしかねない威力を持っていた。)

似蛭:
【お姉ちゃんの……?いっ――――――――ギッ!?ガッ――――――――アァアアアァアアッ!?】

(こちらの事など意にも介さないと言った勢いで腕を掴み、注射器を打ち込もうとした晶さんを警戒していたが、知枝の親友と言う言葉が地面に記されたのを見て、一瞬だけ気が緩む。だが、中の液体を打ち込まれた直後、似蛭の容態が急変する。中に入り込んだディアブロの血は、今まで似蛭とベアードが取り込んだ事のある魔力とは比べ物にならない質なのだ。強大すぎるが故に、似蛭は地面に蹲って苦しみだす。過剰出力の魔力は似蛭の身体から赤雷の放電を放ち、晶さんを含め他を寄せ付けないフィールドを形成している。
……どうにも、似蛭の身体にディアブロの血が馴染むのはもう少し時間を要するようだ。)

652: クロ [×]
2021-05-19 11:35:20

河川敷の皆さん

クロ「っ、危ない!」

赤雷と衝撃波が迫ってくる様子を見て、クロは無意識的に得意とする「変換技術」を使い、魔力をあるものに変換して、それを離れた場所へ投げた。それは、「避雷針」だ。ただの避雷針ではなく、「魔力や能力によって作られた雷を誘導する」もので、赤雷はそれによって逸らすことはできた。

が、衝撃波は治療のためにクエさんが近づいていたこともあり、近くにいたクロは吹き飛ばされて似蛭さん達の近くへ。そして、ちょうど似蛭さんの容態に気づく。魔力を関知できるゆえにわかったことは、過剰な魔力のせいで似蛭さんが苦しんでいること。囮に徹するべきか、隔てるフィールドを超えて似蛭さんを手伝うべきか。身体はすぐに、動いていた。

クロ「似蛭さん!ぐ、う、あああぁぁぁぁぁ!」

フィールドを越えるために、自らを「非物質」へ変換。封印のための肉体では負荷のかかる行為だが、今のクロはそれを気にしている場合ではなかった。

理性より先に、身体と心が…苦しむ似蛭さんを、放っておけるはずがなかった。フィールド内部に侵入し、似蛭さんをしっかりと抱き締める。その際に似蛭さんの苦痛と負担を軽くする代わりに、クロがその分の代償を身をもって味わう。クロにとっても苦しく、意識をしっかりと保たなければ泣き叫びたくなるような苦痛。口からは血が漏れでるも、しっかりと食いしばって耐える。

クロ「にひる、さん…!僕も、一緒だから…!ここに、いるから…!」

653: 晶&クエ&ゴレン [×]
2021-05-19 12:19:23

>河川敷の皆様
赤雷は避けられたものの、衝撃波は耐えられず吹き飛ぶクエ。似蛭さんたちの近くまで一度吹き飛ぶも、今度は似蛭さんのフィールドによって弾き飛ばされた。

クエ「ったく、無理しやがって坊主。…………あんたらの相手はしてやるから、掛かってこいよ!」

とは言いつつ、クエにクロさんを止める気配はない。物理的に不可能ということもあるが、何より深い絆で結ばれた二人を邪魔するのは野暮だと考えたのだろう。代わりに機神悪魔と化した二人の前に立ち、動きを封じるように吸収魔法を発生させた。

晶「…………っ!」

同じく似蛭さんのフィールドに弾かれた晶は、杖を長く丈夫な鎖に変形させ機神悪魔を拘束する。さらにはクエの吸収魔法も鎖に憑依させ、似蛭さんとクロさんたちの時間稼ぎを始めた。

654: 光野 知枝/石動 氷華/光野 似蛭 [×]
2021-05-19 12:31:25

>河川敷

似蛭:
【ギッ――――――――グァアアァアッ!!アァアアアァアアッ!!!!】

(フィールド内に入り込んで自身を後ろから抱き締めたクロさんがいるにも関わらず、激痛と拒絶反応に悶え苦しむ似蛭は、獣のような叫び声をあげながらフィールド内で暴れだす。その暴れぶりは、フィールド外にも影響を与えた。暴れる似蛭がフィールドを蹴りつけると、高出力の赤雷が放たれて機神悪魔の横顔に直撃したのだ。
<ギギギッ……>と音を立てて、左目の赤いモノアイで似蛭とクロさんを視認した機神悪魔は、標的を水龍とクエさんから切り替えて、フィールドの方へと歩み始めた。)

【――――――――絶滅セヨ。鏖殺セヨ。全テヲ零二戻サネバ。】

655: クロ [×]
2021-05-19 12:53:51

>河川敷の皆さん

クロ「っ、ぜったい、はなさ、ないから……!」

似蛭さんが暴れ始め、それにしがみつくクロは暴れる際の衝撃や衝突で一部ダメージを負うも、なおも離れようとしない。必死にしがみついて……少しでも苦しみを取れるように、クロは自分への負担を強める。

クロ「僕は、一緒だから……ずっといっしょ、だから…!」

656: 晶&クエ&ゴレン [×]
2021-05-19 12:56:57

>河川敷
晶「……………………。」

フィールドの方に向かう機神悪魔の前に、晶は静かに立ち塞がる。そしてその手で機神悪魔に触れると、金属部分を分解し始めた。

『知枝さんと、氷華さんを返せ』

氷華さんや知枝さんの核となるものを避け、バキバキと鈍い音を立てながら金属部分のみを分解していく。能力の過剰使用に身体が耐えきれていないのか、腕や脚、口からも血が出始める。それでも晶は魔法を止めなかった。このような事態を引き起こした黒幕への、そして止められなかった自身への深く昏い憎悪によって、ただただ魔法を掛け続けていた。

657: 光野 知枝/石動 氷華/光野 似蛭 [×]
2021-05-19 14:44:43

>河川敷

似蛭:
【ウゥゥ……――――――――ッ……グ、ァアァアア……!!】

(クロさんの声が聞こえ始めたのか、先程よりも暴れぶりが静まっていき、似蛭自身も暴れまいと地面を握り締める。やがてフィールドにも変化が生じ、フィールドを形成していた魔力が内側の、似蛭の身体へと集束し始める。……だが、魔力を取り込んでいくうちに、似蛭の姿が"異形のモノ"へと変貌していく。その本質は、機神悪魔が持つ"殺意"と"憎悪、そして"憤怒"と同質のものであるためか、魔力が流体金属へと変化し、似蛭の全身を覆って姿を変えていく。)

【――――――――排除。】

(一方、機神悪魔はと言うと、分解された金属部分が流体の形を為して超速的に再構築を繰り返していた。機神悪魔の身体を構築する金属部分は元々は流体で出来た金属であり、更にその流体は機神悪魔の"負の感情"を凝縮して構成された特上級の魔力である。そのスペックは、直近のもので例えるなら石動 黎葉を一回りグレードダウンさせたようなものだった。
機神悪魔は自らに触れていた晶さんの腕を掴み上げると、容赦なくギリギリととてつもない力で握りしめた。)

658: クロ [×]
2021-05-19 16:17:07

>河川敷の皆さん

クロ「どんなに、なっても…一人にさせ、ないから…!」

姿が異形になりかけていても、クロは離れようとはしない。負の感情に囚われることの苦しさは、悪夢そのものとも言えるクロからすれば、身に染みるほどよくわかる苦しさだ。だからこそ、離れない。言葉や思いは決して無駄ではなく……クロはそれに救われたから。他ならぬ似蛭さんと……ベアードさんに。

クロ「大丈夫…似蛭さんなら……ベアードさんならできる!」

659: 晶&クエ&ゴレン [×]
2021-05-19 16:35:37

>河川敷
晶「……………………。」
クエ「小娘、助太刀する」

腕を握り締められてもなお晶は魔法を解くことはしない。むしろクエが掛けた治癒魔法や機神悪魔の負の感情をも媒介として、自身の魔法を強化していった。再構築の早さに追いつくように、分解の早さも速度を増していく。
だが分解速度が上がるごとに、晶自身にかかる負担も増加しているのだろう。クエが強力な治癒魔法を掛けているにも関わらず、晶の体から出る出血の量は増していった。




660: 光野 知枝/石動 氷華/光野 似蛭 [×]
2021-05-19 17:14:23

>河川敷

似蛭:
【―――――――――――!!!!】

(しがみついているクロさんの言葉が聞き届いたのか、似蛭は大きく空を見上げて絶叫する。集束されていたフィールドの魔力も一気に吸収され、フィールドが無くなると同時に似蛭の全身を覆っていた流体金属の魔力が、放出していた赤雷を"紫電"へと変貌させる。流体金属そのものも紫紺の光を強く輝き放っていく。

一方、分解速度を引き上げられた機神悪魔の胸部を守っていた金属部分が、一瞬だけ剥がれてその奥に見慣れた顔が2つ垣間見えた。流体金属に呑み込まれ、捕らえられている氷華と知枝の顔が、ようやく見えたのだ。
……だがその直後、似蛭の方の変化に気付いた機神悪魔は、囮組の目的に気付いてしまう。)


【―――――――"フェイズⅡ"、解放。】


(フェイズⅡ、という言葉が告げられた瞬間、機神悪魔の魔力が段階を踏まえるように更に増大し、晶さんの手を振り解いてしまう。直後、胸部から覗き込んでいた氷華と知枝の顔が再び流体金属に呑まれ、何事も無かったかのように金属部分も再生を果たしてしまった。…だが、最早機神悪魔にとって晶さんとクエさんも眼中に無く、先程までとは打って変わって異常なまでの俊敏性と機動力を発揮し、一気に似蛭たちの方へと距離を詰めていた。)

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