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不死の少女(戦闘アリ/異能/途中参加・初心者歓迎)/456


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429: tenma [×]
ID:6aed18bc1 2020-09-16 17:09:02

>>428

「違うんです……これは……!」

必死で否定しようとするも、自分自身でもこれが何の涙なのか説明できない。
ただ確かなのは、ステラを責めるつもりは毛頭ないこと。そして彼女にかけられた言葉がこの上なく温かく嬉しいものだということ。
そんなことも伝えられない自己嫌悪と、ひた隠しにしてきた弱さを曝け出す心地よさの板挟みで、ゼクシアの心は激しく揺れ動く。

「申し訳……ございません。報告させていただきます」

そんな動揺の波も、ステラの手と優しい労いの言葉を受けて静かに引いていく。
涙を拭って立ち上がったゼクシアの表情は、どことなく晴れやかな印象を与えた。

「ダウファール要塞に潜入後、王国兵士4名と交戦。内2名は白聖騎士団の参戦により離脱。残る2名を負傷させた後、戦闘を中断し任務の遂行に向かいました。

当初想定した武器庫や食糧庫の襲撃は未遂に終わりましたが、要塞を囲む防壁を4箇所ほど破壊しました。いずれも大量の火薬を用いたため、一朝一夕では修復できないと思われます」

途中途中で息継ぎを挟みながら、此度の戦果を出来る限り簡潔に伝える。つい数時間前のことだけに、未だ冷めやらぬ興奮や恐怖がゼクシアの口調に熱を込める。
それから……と付け加えるのは、やはりあの正体不明の少女のことだ。規格外の存在であるだけに、正体次第では帝国の大きな脅威足り得る。なるべく早く明るみに出し、帝国兵士にとって周知の存在としておくに越したことはない。

「交戦した王国兵士の中に1人、私より若年の少女がいました。12~13歳程度の外見で、名前は……確かラヴィといったかと。彼女は人間ではない何かとしか言いようがありません。傷口からは血肉が覗かず、片足を失っても平然と立っていました」

やはり戦った中で一番の衝撃をゼクシアに与えたのは彼女なのだろう。想起すると共に微かに震える唇から、彼女の特徴や戦闘能力が次々に語られる。

「彼女は浮遊する黒い球体のような物を常に従え、強力な矛としても、堅牢な盾としても用いてきました。少なくとも異能を持たない兵士が太刀打ちできる相手ではありません」

ついまくし立ててしまったゼクシアの呼吸は、先程の嗚咽の余韻もあってか大きく乱れていた。
一気に語り終えた反動もあってか暫し無口になり、息を整えると共にステラの反応を待つ。

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