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tenma [×]
ID:6aed18bc1 2020-08-30 22:15:59
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(大切な人――)
少女の静寂と青年の風がゼクシアの心を突き抜ける。
ゼクシア・ファルベは己が身を守るためなら殺しも厭わない天魔だ。その顔と心は無機質な仮面に隠れ、凍てつく闇の如く命を奪い去る。
だが本来の彼女は6年前に失った小さな命を忘れられない少女だ。その仮面に隠れた素顔は人を殺めるたびに歪み、心は血の涙を流す。
以前のゼクシアならここで折れていたかもしれない。敵に触れたはずが逆に触れ返され、どんな痛みよりも自分を揺さぶる記憶を想起してしまった。しかし今となっては、それだけが彼女の全てではない。
――また会おうゼクシア、必ず。
天涯孤独の身である自分を案じ、再会の約束を交わしてくれた人がいる。やっとわかった。王国兵士達と自分との間に相違などありはしない。心根では決して争いを好まず、護るべき者、尽くすべき者のために鬼となる。
その対象が、不死身の肉体を持ち民草に慕われる一国の王女であろうと、上官に貶され同僚から後ろ指をさされるしがない軍人であろうと、優劣を付けることなど出来はしない。
(だったら尚更、負けられないじゃない)
短い逡巡の末に天魔が動き出す。今はただ、自分を待つ人のために。その期待に応えるために。
「六天撃――"破ノ章"」
火・雷・氷・土。ゼクシアが誇る六天の内の4属性がこの場に集う。
灼熱の炎に荒れ狂う稲光、凍て刺す氷柱……そして叩き付ける土砂。荒ぶる天魔の力が解き放たれ、突破口を開くべくして襲い掛かる。
少女も青年も迎撃の用意は整えている。ならばその上から叩き潰し、任務遂行のために辿り着くべき場所へ駒を進めるのみだ。
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