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206: 恵人&ターナ&蘭花 [×]
2020-06-23 23:09:44

>197 - >斑鳩&雪音&今滝&真田さん達

「ハッハッハっ!いやすまないな!2人ともそれぞれ似合ってると俺は思うんだがなぁ。化粧次第で変わると思うぞ!
なに、ヒーローはいつだって助けに行くものだ!気にする事はないぞ!!自分の体じゃないなら尚更だ。
そうだな……手助けしてくれるのなら、頼もうか。この身体の持ち主のために服を買いに行きたいんだ。」

笑いながら洗い終わった手に滴る水を軽く払うとコートの下の上半身のスウェットがないのを見せて、「お願いできるかな?」と呼びかけた。

>200 >見張りの犯人さん

「……あのぉ……。喉が乾いて、死んでしまいそうなのでせめて食事かお水はありませんか……?目が回って……。」

もっと状況を把握しなくては。何も出来ないからと諦めていたら何も始まらない事をターナは知っている。桜さん[ターナ]は弱った様なか細い声を見張りに呼びかける。部屋に閉じ込められて飲まず食わず。熱中症になりかけていると思わせる様な演技をしながら虚ろ虚ろとした視線を頑張って演じる。
実際、自分の体であれば平気だが戻った時中の人間が熱中症や脱水症状などの悪影響が及ばないようにと気遣っての行為でもあった。
首に支えがないような揺らし方をしながら辛そうな表情をして置く。……このままでは死ぬかもしれないぞ、と思わせる為に。

>201 >蘭花

シェイシェ
「謝謝!」

そう言うとレーチェル[蘭花]は拘束されつつも何とか体を曲げ、肘を曲げるとレーチェルさんの体の中指の皮膚を軽く噛み千切る。うっすらと赤い血が出始めるとレーチェルさん[蘭花]は椅子を蹴りながら何とか蘭花[レーチェルさん]の傍に接近しながら説明を初めた。

「いい?アナタワタシ……えっとアナタの体の血を舐めるネ。その後、ワタシとアナタ瞳を合わせてアナタはこう唱えるあるヨ。
『見?つけた。見つかった。』はい、実行するあるよ!」

ベットの脇迄何とか寄るとレーチェルさん[蘭花]は血の滲む指を頑張って寄せながら「早く早く!」と急かした。

____蘭花のしようとしてる事は今の入れ替わりを完全に上書きする特殊魔法。
双方が同意の上で尚且つ相手の情報を得ていなければ入れ替わることが出来ない魔法。本来は体の持ち主の魔力も半分持っていく、同意の上での強奪の魔法だ。だが今回は蘭花からすればレーチェルさんは魔法を知っている、或いは知ってしまった一般人程度にしか捉えていない。
一般人とトレードする場合魔力の強奪は不可で自分の魔力だけを大幅に消費する事になる。
デメリットばかりだが今回ばかりは仕方ないと蘭花は決めたのだ。……実はその体の持ち主、レーチェルさんが魔力がある事も知らず。
そして蘭花には自信があった。
蘭花の行おうとしている魔法は入れ替わりという意味での特殊魔法なら最上級とも言える。
つまり、今かけられている魔法が解除されても蘭花の魔法は解除されない。この魔法が成功すれば蘭花は蘭花、レーチェルさんはレーチェルさんとして完全に元通りになる。魔法の抜け道というものだ。

『損ばかりだけど、こんな所に放置プレイされても困る。何より、レーチェルさんは可愛い。『友達』になりたい。』

蘭花の『友達』は普通の友達ではない。だが『友達』であることには変わりない。それを知るのはまだ先になるが少なくとも蘭花は今は戻ることを選択した。

「さぁ、早く。」

人が来る前に。レーチェルさん[蘭花]は伸ばせるだけ腕を、指を伸ばして蘭花[レーチェルさん]に舐めさせようとした。

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