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― 紅蓮地獄は君を呼ぶ ―〆/16


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自分のトピックを作る
■: とある設定厨(翠亞) [×]
2020-05-27 18:59:10 



理知なる遊星よ、真実を欲するならば月魔の王を恐れるな

絶えず歩み続けよ、たとえそれが薄氷の路でも――


【 お相手様決定済み 】





1: とある設定厨(翠亞) [×]
2020-05-27 19:01:24



■主との契約
 ・当然ながらセイチャ様規則を厳守すること
 ・ネチケやマナーも弁えること
 ・参加目的外のレスはしないこと
 ・世界観にどっぷり浸かって楽しむこと
 ・ロルは豆以外ならOK。ただし戦闘描写は行動が分かるように丁寧に回すこと
 ・戦闘中の口汚い罵倒は今回はなし。怒りに任せて怒号を叫ぶ、程度ならよし。お互いクリーンに気持ちよく戦闘を楽しむこと
 ・主と概ね同文体であること。半角文字や特殊記号、鸚鵡返しロルや漢文ロルはNG
 ・レスペ関係寛大。置きレス / 即レスなんでもこい
 ・無言失踪ダメ絶対。打ち切りの場合「―死亡エンド―」、多忙による遅筆状態は「―スタン中―」と一言レスすること
 ・各々に好みの展開や相性がある事を理解し、お相手するのがキツくなった場合は互いに無理せず遠慮せず打ち明けること


【 舞台 / 時代背景 】
 ・大海原に浮かぶ広大な大陸が舞台
 ・時代は明確でないが、現代でないことは確か
 ・モバイル機器なんてもっての他
 ・もっぱら剣と魔法、伝書鳩と羊皮紙、葡萄酒と馬車な世界観(伝われ)


【 三大女神 】
 ・世界の創造主であり、3人の女の姿で崇拝されている
 ・それぞれの御名は≪ チェッタリントン ≫≪ アケハ ≫≪ マグ=メル ≫
 ・大陸全土の地域や人種から信仰される万能の神々
 ・月魔からは__とも呼ばれる
 ・__を非常に嫌い、ゆえに__________。
 ・深く信奉されているにも関わらず、三大女神についての史実書や古文書は世界中を捜しても非常に少なく、価値が高い
 ・謎多き女神たちだが、非常に慈悲深いとされている


【 月魔 / 月魔の王 】
 ・どこかから現れてヒトや家畜を襲い喰らう、禍々しい獣
 ・統計的に満月の夜の出現率が高く、それが≪月魔≫の名の由来
 ・非常に堅牢な外皮を持つため、人間界の武器では駆逐不可能だった
 ・しかし彩銀石製(後述)の武器なら外皮を貫く事が出来ると発見された
 ・月魔の体長や戦闘力は個体差が激しく、強いものだと単独討伐は困難
 ・トウィリト村(君の故郷)に出現し、一瞬で村を滅ぼした黒い翼の強大な個体は≪ 月魔の王 ≫という固有名詞で呼ばれる
 ・月魔は総じて身体のどこかに三日月のような紋章がある
 ・__が生命維持に必要な栄養素
 ・____は月魔にとって非常に有害
 ・月魔の王の目的は__________、それによって__________こと。


【 ヒト / 亜人 】
 ・大陸の先住民。亜人はヒトに獣の血が混ざったもので、獣人とも呼ばれる
 ・十年ほど前、大陸中のヒトが≪ 奇跡 ≫という特殊能力に突然覚醒し始めた
 ・当時は戸惑うばかりだったが、現在では訓練法が確立されており、奇跡を使いこなせる人口の方が多い
 ・奇跡覚醒と同時期に発掘された鉱石≪ 彩銀石 ≫に生活上依存している
 ・亜人は奇跡に覚醒することはなかったが、代わりに膂力が飛躍的に向上した
 ・亜人の五感・自然治癒力はヒトより多少優れている程度
 ・ヒトと亜人の人口比率は大体6:4
 ・両者とも同じように生活を営めるので、特に偏見や差別もなく当たり前に共存している


【 奇跡 】
 ・十年ほど前、急にヒトに宿った特殊能力
 ・人知を超えた力だが、魔法のように万能ではなく、一人につき一種類
 ・一瞬だけ「 魔法 」と呼ばれていたが、”魔”という文字を使う事は基本忌避されるため、現在の呼び名で安定した
 ・訓練なしでは使いこなせない特殊技能のようなもの
 ・無限に使えるわけではなく、運動や白兵戦と同じように体力を消耗する
 ・なぜか攻勢に向いた奇跡がほとんどであり、搦め手系やキュア系を持つヒトは本当にごく稀
 ・なぜ急にヒトが奇跡に覚醒したか等々、奇跡について研究する機関は数多存在するが、もれなく謎の解明に苦戦している
 ・ヒトが奇跡に覚醒したのは___________________。
 ・亜人が奇跡を得なかったのは________________________________ため。


【 彩銀石 】
 ・十年ほど前、大陸中から突如発掘されるようになった美しい鉱石
 ・普段は月光の様な白銀色だが、月魔の魔力を感知すると青~赤色に輝く
 ・魔力の濃度や強度によって色合いが変化し、雑魚魔なら原色の青、平均的な月魔なら紫、後は原色の赤に近付くほど強大な魔力を意味する
 ・彩銀石同士でなら研磨や加工が可能
 ・しかし加工難易度は非常に高いため、彩銀石製の武器や装備はブルジョワも躊躇うほど高価




2: とある設定厨(翠亞) [×]
2020-05-27 19:04:17

■プロフィール


Name / ウィアド
Race / 亜人
Age / 26
Gender / 男

Temper / 大らかでさっぱりしており、恨みつらみは根に持たない主義。ただし泣き寝入りはせず自分が納得する程度の仕返しはする強かさが味。大抵のものに対して執着がなく、食料に困る場面でも欲しがる人が居れば自分の分を渡す。お人好しというわけではなく、自分の分はもう一回探せばいいや、程度のお気楽さ。しかしその分、「君という存在」「君と揃いで身に着けている品」「三大女神」については凄まじい執着心を発揮する。共感能力が高く感受性も豊かで涙もろいが、いざという場面では情に流されずロジカルな判断を下せる合理的な残酷さも持つ。

Height・Weight / 183cm・75kg
Face / エメラルドグリーンの垂れ目。ぱっちり二重で睫毛が多く、目を伏せると憂愁が滲む。口角は常に上がり気味で、第一印象の良い人相。肌は褐色。
Hair / 光に当たるとパープルみを帯びるが、ぱっと見では黒髪。ふわふわと柔らかい遊びっ毛。アップバングの短髪。髪質は悪くなく艶やかだが、如何せん寝起きの爆発頭が悩み。

Body / 筋肉質。首筋に羽を広げた蝶のトライバルがあり、とても気に入っているがいつ彫ってもらったかは忘れた。

Clothes /
上半身は初めて自力で討伐した月魔の白い毛皮のベストのみ。下半身は黒いカーゴパンツ、裾は編み上げワークブーツにイン。
左手首に金のブレスレットを3つ、両耳の軟骨にいくつかリングピアス。イングリットとの揃いの品である水晶のピアスは、両の耳朶へ毎日装着する。亜人の血として混ざった獣は狼。銀色がかった灰色のケモミミと尻尾、鋭い爪牙を備える。

Arms / 彩銀石製のシミターと初期装備の鋼製ナイフ
Wonder /

Notes / 完全にイングリットに惚れている。昔から君一筋だが、関係性の崩壊を恐れてずっと打ち明けられず、現時点ではこれからも想いを伝えるつもりなし。この恋の歯車は君の行動・発言であり、つまるところ君次第。生後間もなくトウィリト村の教会に捨てられ、神父に拾われ育てられた。名付け親も神父。自分を育ててくれた神父に感謝するのは勿論、無事に成人まで育つ運命に導いてもらえたのも神のご加護として、三大女神を深く信奉している。三大女神について知る手がかりとして、遺跡巡りや古文書探しが趣味。君との揃いの品は一番大切な宝物。酒と魚介類と君が好き。雷と霊が苦手。行儀の悪い下品な人が嫌い。彩銀石製のシミターは、まだ未成年だった頃とある人物から譲り受けた物。





3: とある設定厨(翠亞) [×]
2020-05-27 19:08:38



さて、君の最初の分岐点は【 恐怖 】だね。この選択が君の物語の軸・指針となるから、ようく覚えて意識しておいてね。
憤怒や恋慕と違って具体的な道筋がイメージ出来ないかもしれないから補足をしておくと、プロローグの夜に君はこの上ない強烈なトラウマを月魔の王に植え付けられたんだ。だから今後の旅でも、月魔の王の目撃情報が挙がった土地からは意識的に別の方向へ進路を変えたり等々、最初は月魔の王を極力避けるっていうのが君の軸になる。でも月魔の王から逃げていては謎は解明されないってことに気付いて、勇気を持って王へのトラウマを克服するために立ち向かっていく、っていうのが大筋かな。以上、承知して貰えるかな?




4: 設定好き [×]
2020-05-27 21:48:22


はじめまして。この度はお招きいただきありがとう。素敵な世界に足を踏み入れられたこと、大変嬉しく思います。向こうでは普通に声をかけていいものなのか迷ってしまって、それでも作り込まれた世界に焦がれて仕方なかったから、勢いに任せてプロフィールだけを投げてしまったけれど…ごめんなさい、思い返すと随分と不躾でしたね。

物語の始まりで、イングリットという存在を決定付けるものでもあるからかな。選択を終えた今でも、何だかドキドキしてる。それに──うん。補足して貰って、より具体的にこれからの事がイメージできた。大筋についてももちろん承知。あの恐怖にもう一度正面から向き合う自信はないけれど、知りたいって気持ちには正直でいたいから──いつか目を逸らし続けるわけにはいかないって、覚悟を決める日が来るのだと思う。だからもう少しだけ、逃げ続けるイングリットを許して欲しいな。
──それじゃあ、持ってきたプロフィールは次に置かせて貰うね。冒頭の「理知なる遊星」って表現がとても素敵で気に入ったから、それに恥じないように在りたいな。至らない点も多々あるかとは思うけど、これからどうぞよろしくね。


5: 設定好き [×]
2020-05-27 21:48:46


Name / イングリット
Race / ヒト
Age / 26
Gender / 女性

Temper / 周囲に好意的な印象を与え、波風を立てないように一見していい子・いい人の振る舞いをするが、その本質は他者からの心証を良くしたいがための処世術と割り切って行動する、ある種の利己主義者。幼い頃から両親を含めた周囲の大人たちの顔色を窺う事が多かったためか、そのように振舞う方が何事も合理的かつ円滑で、ひいては存在を認めて愛してもらえると言う考えが根底にある。故に自身の核心に迫るような感情や思いについては積極的に表に出すことを恐れているような節があり、その手の情緒的な話題となると一気に口下手かつ歯切れが悪くなりはぐらかそうとする節がある。
そのような不安定さを覗けば思慮深くも好奇心旺盛な学者気質。未知とされている事柄の探求に余念がなく、普段は大人びた態度を取ることも多いが、新たな発見や学説の前では目を輝かせる姿が見受けられる。死んだら研究は出来ないしフィールドワークは体が資本、などと言う本人としては至って真面目な理由から、日々の鍛錬は怠らないようにしている。

Height・Weight / 161㎝・55㎏
Face / 浅葱色のやや吊り気味の瞳。睫毛が長く二重で、すましたような表情が多いためどこか怜悧で近寄りがたい印象を与えるが、笑うと一気に雰囲気が和らぐ。肌は色白だが健康的な肌色。
Hair / 背中を覆う長さの淡い亜麻色の髪。前髪は目の上辺りで切り揃え、横髪は前に垂らした状態で後ろで緩めの三つ編みに纏めて紺のリボンを結ぶ。艶がありさらりとした髪質のため、激しく動くと三つ編みが解けることも。
Body / 程よく鍛えられ、引き締まったすらりとした体型。辛うじて凹凸はあるものの、女性らしさにはやや乏しい。

Clothes / 膝上丈の白いノースリーブのワンピースに、金属製の胸当てと腰当て、二の腕まである指抜きの長手袋を装着。その上から濃紺のフード付きショートケープを羽織る。足元は伸縮性のある膝上までの白いソックスに、ケープと同色のショートブーツ。町や村での滞在中など、比較的安全な場所では金属製のアーマーやケープを外した軽装となる。
装飾品はウィアドとの揃いの品である水晶のピアスと、かつて母から譲り受けた金環にサファイアをあしらったチョーカーを日々欠かさず身に着ける。

Arms / 彩銀石製の長剣を腰に佩き、鋼製のナイフを太腿のベルトに挿す。

Wonder / 【氷雪】氷や冷気を操ることのできる奇跡。主に氷塊や氷槍を使用した攻撃や、吹雪を起こしたり対象を凍らせるなどの、敵の懐に入るための目晦ましや足止めとして使用する事が多い。視認できる範囲がそのまま奇跡を起こせる範囲だが、剣を振るいながら安定して扱えるのは自身を中心に五歩で辿り着ける範囲まで。体力の消耗は作り出す氷の量や硬さ、または冷気の効果範囲の広さに比例する。

Notes / 学者兼冒険者として大陸中を飛び回る両親の間に生まれ、調査研究等で家を空けがちな二人から依頼を受けたトウィリト村の大人たちに育てられた。その中で教会の神父にもお世話になっており、教会育ちのウィアドと自然と一緒に過ごすようになったのが今の関係の始まり。教会の手伝いや時折村へと帰って来る両親からの土産話から、三大女神とその伝承、月魔や奇跡などについて興味を持ち、フィールドワークを趣味かつ生業としている。ウィアドの手前口にはしないが、三大女神については信仰しているものの、抱く思いは学術的興味の方がやや高い。
趣味の時間と夜の静けさ、甘いもの、ウィアドの髪や毛並にブラシを通すのが好き。辛いものと人の多い場所が苦手。距離感の無い人と無知のままでいることが嫌い。
ウィアドへと抱く思いは親愛と独占と羨望。付き合いの長さ故か実の家族以上に大切な存在であり、唯一無二の相棒。向けられる思いには気が付かない振りを決め込んでいるのに、他の人と親しげにしているとつい名前を呼んでしまうような、そんな独占欲を抱く。また、利己的な己とは違って当たり前に他者のために行動できることを羨ましくも思う。傍に居ると誰よりも落ち着くが、その分ふとした瞬間の自己嫌悪も大きめ。
それまでは一、二年おきに数ヶ月間は帰って来ていた両親と最後に会ったのはもう七年ほど前で、彩銀石製の長剣はその時のお土産。剣術と奇跡の扱いは冒険者でもある両親仕込み。ウィアドとの遺跡巡りの旅は趣味と実益を兼ねたものだが、生存は絶望的だと理解しつつも、無意識のうちに両親の足跡を追っているような節がある。

Prologue / >■分岐①:恐怖

(故郷へと思いを馳せながら歩く夜明け前の静寂を破ったのは、天地を貫くような火柱と稲妻。おおよそ自然発生ではあり得ない、いっそ感動的なまでに鮮やかな蒼と紅の発生源は過たず目的地であるかの村の方角で、隣を歩く相棒と思わず顔を見合わせてから地を蹴り足を進める。村へと近づくにつれて惨劇の気配は濃くなっていき、嫌な予感を裏付けるかのように断末魔が響けば、それすらも破壊の轟音へと呑み込まれていって――思わず眉を寄せてきつく前方を睨むように見据えたところで、燃え盛る思い出の地が視認できるようになれば、同時にその中心に佇むナニカが目に入る。――絶望の具現のような光景の中で、墨を落としたような黒い翼と、美しい顔を伝う場違いな雫が嫌でも目に付いた)

――――何を泣くの。

(ぽつり。呟くように口を吐いて出た言葉は、自分でも驚くほどに平坦で、静謐に満ちたものだった。腰の長剣は鞘の外からも分かる程に強い赤を放っており、相対する存在の底知れなさに肌は粟立ち、微かに震える手はその柄に触れることさえ適っていないのに。今すぐに逃げなくてはいけないと心臓が早鐘を打ち、ともすればその場に崩れ落ちてしまいそうなのに。怖くて仕方がなくて、本能的な畏怖にほとんど何も考えられなかったせいで、自分が何を口走ったのかすらも分からない。衝撃も過ぎると逆に冷静になるとはよく聞くが、これもそう言うものなのだろうか――全く冷静ではない状態でそんな事を考えたからか、結果的に少しばかりの平静さを取り戻しては、こちらを振り返ったソレから視線を外さないままに隣のウィアドの様子を窺う。目の前の光景に動けないのは同じのようで、違いと言えば武器に手を伸ばせている事くらいだろうか。とは言えアレと戦って勝てるとも思えずに、どうすれば生きてこの場を離れられるかと言う事だけを考え続ける。命を焼く業火に晒された空気が呼吸するたび肺を焼くようで、息苦しさを感じて一筋の汗が頬を伝った)


6: とある設定厨(翠亞) [×]
2020-05-28 21:11:23


ウィアド:

――イングリット。
( 蒼い焔に包まれ陽炎の中心に立つナニカ。ソレから放たれる肌を打つような魔力は、彩銀石に頼らずとも感じられるほど。それに圧倒されている最中、暴力的な静寂へ零れ落ちた美しい一声に正常な意識を取り戻す。同時に、愛しいヒトがとてつもなく巨大な恐怖に押し潰されないよう、通常より幾分か低く、そしてよく通る声で静かに名を呼び、彼女を庇う様に一歩前に出た。ここで戦って死ぬことより、彼女を守れないことの方が万倍恐ろしい。ゆえに躊躇いなくシミターを抜いた )

???:

……我が涙は濁流となり、この大陸を呑み込むだろう。

( 涙は止め処なくはらはらと流れ落ちる。それでも声が歔欷に揺れることはなく、虚無の中に確固たる意志を感じさせる声音で、今ここに宣戦布告を。――否、それはナニカにとっては、戦いではなく蹂躙に等しいのかもしれない。ふとイングリットを守るように前に立ち塞がるウィアドへ注目すれば、何かに気付いたソレはあからさまに憤怒の色を目許に滲ませて。虚空を握るように手をかざせば、そこには赤い光の粒子が集まり、ほどなくしてそれは、中央に持ち手のある逆刃の両刃剣の形を成して )

まずは貴様からだ、忌々しい始祖の僕。

ウィアド:

お前が誰だが知らねえけどさ。訳わかんねー事言ってんなよ

( 軽口を叩くのは、鼓舞でも虚勢でもなく、純粋な挑発。理由こそ分からないが、ナニカの狙いが自分だけに向くのはむしろ好都合だ。アレの意識を自分に釘付けにしていれば、愛しい彼女を逃がす時間が稼げる。顎先が自身の右側の鎖骨に触れるか触れないかの角度で、頭だけでイングリットの方を振り向き )

アイツは俺が引き留めとくから、お前は先に逃げろ。心配すんなって、知っての通り俺は瞬足なんだ!

( 全ては彼女を安心させるため、口角と眦に笑みを浮かべる。その直後、獣の敏捷さでウィアドは地を蹴りナニカへ突進する。背後にいる愛しいヒトよ、どうかこの隙に逃げてくれと心から願いながら―― )




7: とある設定厨(翠亞) [×]
2020-05-28 21:39:03



わざわざご挨拶ありがとう、改めてよろしくお願いいたします。
恐怖は足を竦ませるけど、未知の解明を求めるイングリットさんの積極性を発揮して、__の謎をどんどん解き明かしていってほしいな。まだまだ設定開示していないことや、物語の歯車となるNPCも順次出現させていく予定だし、分からない事や違和感はあって当然だと思って、積極的に動いて情報を集めてくれたら嬉しいし楽しい!
些細な場面でも君の選択した行動や言動が少しずつ物語を分岐させていくけど、悩みすぎず本能に従ってこの世界を楽しんでね。




8: イングリット [×]
2020-05-28 23:42:00


(肌を焦がす熱に、心を削る恐怖に、少しずつ自分の存在そのものが蝕まれていくような感覚。両の足で踏みしめるべき地面が唐突に無くなってしまったかのようで、武器を取ることもできない、ただ震えるばかりの両手を胸の前で強く握りしめては、浅い呼吸を繰り返す。そうして身動き一つ取れないまま、一秒が永遠にも感じられる極度の緊張の中で、しかし、心にしみ入るような彼の声だけは鮮明に響いた)

――ウィア、ド?

(はっとして僅かに顔を彼の方へと向ければ、村を蹂躙したナニカに縫い止められていた視線も自ずと剥がれる。美しい緑玉の瞳が視界に入ったのは一瞬で、一歩分の距離がひらけば、蒼炎と黒翼とを正面に据えた大きな背中には彩銀石が放つ光で影が落ちた。当たり前のように前へ出て、当たり前のように武器を手に取るその姿にどうしようもなく苦しくなって、掠れる声で名前を呼んでは、その背へと思わず手を伸ばす。しかし手が触れるより先に魂を揺さぶるような声が響けば、持ち主の意志など存在しないとばかりに体は動きを止め、視線は黒翼のナニカへと吸い寄せられていき。――その言葉の意味は分からない。しかし村の惨状を見れば、歓迎すべき事態ではなのだと思う。ウィアドへと向けられた紅の双眸に確かに憤怒が宿るのを見れば、心臓を鷲掴みにされたような心地がして、赤き光によって現出した両刃剣がその手に握られれば、流れる空気は質量を増した。――やっぱりその言葉の意味は分からない。それでも、良くない事だと言うのは痛いほどに分かる。こちらを振り向いたウィアドの言葉に僅かに目を瞠れば、何も問題など無いのだと言わんばかりの笑みに言葉が出なくて、ただ小刻みに首を横に振る事しかできず)

っ、だめ――やめて、ウィアド…!

(ようやく絞り出した制止の声と同時に伸ばした手は、彼の速度に追いつけなくて宙を掻いた。その勢いのままに数歩進んだところで足を縺れさせて膝を付けば、怖くて、苦しくて、悔しくて、青碧の瞳に涙を滲ませて顔を上げる。この世の地獄へと真っ直ぐに進んでいく彼の背中。ここで目を離そうものなら永遠に失ってしまう気がして、震える膝に力を入れて何とか立ち上がった後もその場から動けずにいて。強く握りしめた拳は自分でも認識しきれない様々な感情に震え、爪が皮膚を破ったか、幽かに鮮血が滲んでいた)



(/作り込まれた世界を旅するのが今からとても楽しみで、何だか遠足の前の日の夜みたいだなって。気になる事もたくさんあるから、是非色んなものを見て、色んな人と知り合って――この世界を識って、満喫していきたいと思う。それから、自分の綴る旅路で貴方にも楽しんで貰えるのなら、とても幸せ!
人生は選択の連続だ――なんてよく言うけれど、いつも悩めるだけの時間があるとは限らないもの。だから、うん。翠亞さんの言うように、思うままに道を切り開いて行こうと思う!)



9: とある設定厨(翠亞) [×]
2020-05-29 21:26:24



???:

恐れるならば抗うな、ヒトの子よ。俺は天地鳴動の災厄だ

( イングリットかウィアドか、どちらへともなく言い放つ。それが戦意を消失させるための脅しなのか、今からナニカが始める悲惨な時代の幕開けの言葉なのか。君の制止も虚しく、勢い良く飛び掛かってきたウィアドのシミターを両刃剣で弾く、その武器は見目にはあまりにも重厚だが、蓋しナニカはそれを軽々と片手で振るう。そして体勢を崩したウィアドの頭を白く骨張った手で鷲掴みにして )

貴様の知る全てを吐いてもらうぞ、忌むべき始祖の僕よ

( ――瞬間、閃光。ナニカとウィアドの足元に、ヴンと音を立てて魔法陣が瞬間的に顕現する。そうして、二人を包むような白銀の光が天を穿つように円柱状に放たれ、同時に不可視の衝撃波がナニカを中心に波状に広がった。それは防ぐ術のない暴風のごとく、軽々と君を吹き飛ばしてしまうだろう。そうして後方にあった瓦礫か岩か木か、いずれかの物体に叩き付けられ、君は意識を失うだろう )


↓ ↓ ↓


( 夜は明け、太陽は完全に昇り切っている。清々しい陽光は、その輝きをもって壊滅した村を容赦なく照らし上げる。周囲にナニカの姿はなく、ウィアドの姿もない。君が意識を取り戻したまさにその直後、ざくりと地を踏む音と共に現れたのは―― )


>■分岐②:現れたのは誰?
 ⇒「 黒いお団子ヘアに簪、唐紅の着物の女 」「 銀色の髪に完全に目の隠れるベネチアンマスクを付けた男 」「 フェドラを被った如何にも探検者風貌の男 」




10: イングリット [×]
2020-05-29 23:14:28


(――声は届かない。シミターを手にしたウィアドは、真っ直ぐに地獄の渦中へと駆けていく。対して、その場を動こうとはしないナニカが告げた言葉は、果たして誰へと向けたものなのか。恐れているのは彼女、抗っているのは彼、"ヒト"であるのは彼女だが――或いはそれは、世界すべてに対する布告なのかもしれない。天地鳴動の厄災を自称するナニカは、確かに、天と地とを揺らし、今にも引き裂こうとしているのだから。駆け抜ける勢いと共に振り翳されたウィアドのシミターは、両刃剣によって弾かれ、伸ばされた白い手がいとも容易くウィアドを捕える。シソのシモベ――始祖の僕、だろうか。先ほどもナニカが口にした言葉だが、それの意味するところは分からない。ただ、ナニカがソレを忌み嫌っている事は分かる。事実にしろ誤解にしろ、ソレと認識されているのならウィアドが危ない――そんな思考はしかし、彼らを呑み込む白銀の光と、周囲を襲う衝撃に掻き消されて)

ウィア――っ…く…!

(彼の名前を呼ぶより早く、光の柱から同心円状に広がった衝撃波が襲い来る。防御も受け身も間に合わず、そのまま背後の木へと背中から叩きつけられれば、肺の中の空気が強制的に吐き出されるような感覚と、骨が軋むような衝撃に、イングリットの視界は暗転した。最後に見えたのは、二度と忘れることなどできないであろう――何処までも、地獄のような光景だった)


***


(遍く大地を照らさんばかりの陽光が降り注ぐ中、大木へと背中を預けたような状態のイングリットの睫毛が幽かに震える。次いで僅かに瞼を押し開いて瞳を覗かせては、眩しい程の光に目を眇めた。思考が上手く纏まらないし、少し身じろぐだけでも体が軋む。一体何が、何で、どうなって――そう、そうだ。彼は、ウィアドは――?その姿を求めるように顔を上げようとした瞬間、地を踏みしめる足音が耳に届いた。緩慢な動きで顔をそちらへと向ければ、受けた衝撃で解けた髪が肩から滑り落ちる。ようやく光に慣れてきた浅葱の瞳が見上げる先。霞む視界に映ったのは、長年連れ添った相棒ではなくて、フェドラを被った一人の男の姿だった)

――……だ、れ…?


>■分岐②:フェドラを被った如何にも探検者風貌の男


11: ??? [×]
2020-05-29 23:59:33



どうなってんだ、こりゃあ…。

( ざくざくと地を踏みしめる度、パンパンに荷物の詰まったバックパックにカラビナでくっつけたランタンが揺れる。至極久々に訪れたこの地――トウィリト村は、信じられないほど悲惨な様相を呈していて、狐にでも抓まれたかと怪訝そうに独り呟く。ふとヒトの気配に気が付き、小さな声が聞こえた方を振り向けば、「 んー…? 」と眉を寄せて君の顔をまじまじ眺める事数秒。視線は君の髪に移り、そしてまた瞳に戻ってくれば、男の顔はみるみる驚きと喜びに破顔してゆき )

嬢ちゃん、イングリットだろう?!ブルースとヒルダの娘の!父ちゃん譲りの目の色と、母ちゃん譲りの綺麗な髪ですぐ分かったよ!いやァ~立派になったなあ!

( 男と女、連なって並べられた名前は誰よりも君に馴染み深いであろう両親の名。一歩一歩君へ歩み寄るたび、バックパックにぶら下がったマグカップやコンパスが軽快で賑やかな音を立てる。あまりの嬉しい驚きにテンションが上がって浮かれ切っている陽気な男は、自分の名や素性を告げる事も忘れてコロリと心配そうに表情を歪め )

嬢ちゃん、怪我してんのかい?トウィリト村はどうしちまったんだ、酷え有様だな…。ともかく嬢ちゃんの手当が先だ、ほら飲みな。

( 君のすぐ傍にゆっくりと荷物を下ろせば、その中から簡素な水筒を取り出し、マグカップに中身を注いで君へ差し出す。「 ここいらじゃ採れない草を煎じてるんだ、味はともかく栄養満点で内側からダメージを和らげてくれる 」久し振りに孫に会った好々爺のように、男は嬉々として君の世話を焼きたがっている様子だ。見た所年齢は初老、40代半ばほどだろうか )



( / さてプロローグは終了、いよいよ本編の幕開けだ。これから先は重要なNPCがたくさん出てくるから、登場人物が増えてきたら適宜まとめを上げさせてもらうから心配しないでね。初登場のNPCは全員「???」で表記するけど、君から名前を問うたりNPCが名乗ったりして名前が明らかになった場合は、ちゃんと個別の名前で表記するからね。)




12: イングリット [×]
2020-05-30 01:35:29


(顔を上げたまま何度か瞬きを繰り返せば、少しずつ視界は鮮明さを取り戻していく。こちらを見下ろすのは如何にも探検者と言った風貌の男で、歳の頃は両親が生きていればそれと同じか、それよりも幾分か若いくらいだろうか。大きなバックパックに揺れるランタンやマグカップが、どことなくかつての二人の姿を想像させて――だからこそ、彼のような人がトウィリト村を訪れた事が不思議だった。だって、生まれ故郷でもあるこの村には、両親を留め置くだけのものなど何も無かったのだから。しかしそんな些細な疑問は、彼が自分の名を正しく呼んだ事で一気に霧散し)

え、っと……はい。確かにわたしは、イングリットだけど…。

(名前を呼ばれた事もさることながら、男の口から飛び出した二人の名に僅かに目を見開く。旅道具が奏でる軽妙な音と共に嬉しそうに近づいてくる男は、両親の知り合いなのだろうか。テンションが振り切っている様子に圧倒されるように思わず頷けば、背中に走った痛みに僅かに眉を寄せたのに気付かれたか、あれよあれよと言う間に煎じた薬草で満たされたカップを差し出されて)

ありがとう――いただき、ます。

(まるで旧知の人物に相対するかのような男の振る舞いに気後れしつつも、馴れ馴れしくされる事への不快感は両親の名が出たことで幾分か緩和されており、おずおずとカップを受け取れば立ち上る香りから煎じられている薬草に当たりをつける。それからマグカップに口を付け、少しばかり舌先に乗せておかしなものは混ざっていなさそうだと判断すれば、一口、また一口と嚥下していって。お世辞にも美味しいとは言えないが、良薬口に苦しとはよく言ったもの。全て飲みきれば改めて目の前の男を見つめて、疑問に思った事をそのまま口にし)

ご馳走さまでした。――ところであなたは、父と母とはどう言った関係で…?わたしの事、立派になったって言っていたけれど…どこかでお会いした事が、あったかしら。


(/お気遣いありがとう。物語の登場人物紹介を読むのって好きだから、楽しみにしてる。初対面の人の名前が分からないのは当然だから、名前や、どんな人かを知っていく過程もまた楽しんでいきたいな。
――あとそれから、イングリットの両親に素敵な名前を付けてくれてありがとう。ぼんやりとした設定だけだった二人に命が吹き込まれたみたいで、すごく嬉しい!)


13: ギド [×]
2020-05-30 11:05:55



やァっぱりそうかあ。ああ、遠慮せずお上がり。

( 答え合わせのように告げられた名に、両の眦にきゅっと皺を寄せながらくしゃりと笑って。君に手渡した飲料はかなり貴重なもので、原料となる薬草は生息地が限られているだけでなく、量の母数そのものが希少なもの。それを打算も惜しみもなく恵むように差し出すのは、偏に君があの冒険家夫婦の娘だからで )

そうだそうだ、あん時嬢ちゃんは5歳とかそこいらだったもんなあ。それっきり会えてないし覚えてなくて当然だ。私はギド、トレジャーハンターだ。君のご両親は私の命の恩人でな、数奇な縁で昔この村にお邪魔させて貰った事があるんだよ。嬢ちゃんにはその時お目にかかったんだ

( 空っぽになった他人のマグカップは、さぞ扱いに窮することだろう。そんな気を回せば、そっと片手を差し出してカップの回収を試み、もし君が渡してくれたのなら別の水筒から適量の水を注いで軽く洗浄した後、カラビナへと戻して。その一連の動作をしながら澱みなく自己紹介から簡潔な過去の経緯へ話を繋げ、一呼吸置いてはフゥと重く息を吐き、悲しみを孕んだ怪訝な面持ちで君を見つめて )

ご両親とは随分ご無沙汰でな、久々に顔でも…と思って足を運んだんだが。一体何があったんだい?


( / それは良かった、そう言って貰えると設定を考える甲斐があるよ。受け身でいればいるほど得られる情報は少なくなるし、だからこそ今回の募集は積極性のある人に限定したんだ。イングリットさんなら溢れる知的好奇心でグイグイ進んでいけると思うし、楽しみつつ頑張ってね。あと、ご両親の名前気に入って貰えて良かったよ。彼らは君の物語を紡ぐうえで良いスパイスになると思うし、月魔の王や三大女神、奇跡の秘密に関する情報を集めつつ、ご両親の行方にもスポットを当てられるような物語にしようと試みてるよ。
物語には直接関係ないことなんだけど、ロルについて少し相談させてもらっていいかな?主は鸚鵡返しロルが苦手でね、君の文章にも少しそれに抵触する部分があるなって感じてて。例を挙げると、円柱状の光のくだりや、バックパックとカラビナのくだりとかかな。主レスの描写が君のロルでも二重に描かれていたりして、少し違和感を感じるんだ。好みの問題だと思うし、君なりに主のロルを読んで丁寧に追い描写してくれているんだと思うんだけど、どうしても受け付けなくて。我儘で申し訳ないけれど、その点留意して貰うことは出来そうかな?)



14: イングリット [×]
2020-05-31 15:24:58


(もう一度お礼を述べてからマグカップを手渡し、手際よく片づける動作を目で追いながら彼の言葉へと耳を傾けていれば、その内容は大方想像した通りのものだった。二十年ほど前の記憶は流石に朧げだが、元より両親は旅先で知り合った人を村へ連れて来る事もままあったから、そのうちの一人だろう。嘘をついているようには思えなかったため、素直に口を開き)

両親は七年ほど前から戻っていなくて…村の事、は……っ…ごめん、なさい。わたしも詳しい事はよく、分からないけれど――暫く旅に出ていて、夜明け前にウィアド…相棒と一緒に村へ戻って来たの。そうしたら紅い稲妻と、蒼い焔が村を焼いていて――ヒト型の、黒い翼を持った月魔、が……。

(僅かに目を伏せて、努めて平静な声で問いかけへと答えようとするが、村の惨状について語るには嫌でもあの忌まわしい出来事を思い出さないといけない。脳裏に焼き付いたナニカの姿がフラッシュバックし、思わず言葉を詰まらせては、震え出した自身の体を押さえつけるように両腕で抱く。しかしそれでも口を閉ざすことだけはせずに、微かに声を震わせながらも一部始終を目にした訳ではないと前置きしつつ、見たままの事を語っていった。ナニカに言及する際には込み上げて来る恐怖に蓋をするように、一度言葉を切り、深く息を吸ってきつく目を閉じる。そう上手くいくはずも無く、体の震えは止まらないが、伝えなければいけないという焦燥に追い立てられるように、再びその声は空気を震わせて)

……月魔に向かっていったウィアドは捕えられて、月魔の魔法…みたいなものの余波で、わたしは吹き飛ばされて気を失いました。気が付いたのもつい、さっきで……あの、近くで亜人の男性を見かけたり、しませんでしたか?

(大まかではあるが目にした全てを語り終えて、自身を落ち着けるようにゆっくりと息を吐き出す。恐怖の次に来るのは姿を消してしまった相棒への心配で、ギドへと視線を向ければ少しばかりの期待を込めて静かに問いかけて)


(/世界の秘密と、両親の行方。イングリットにとってはきっとどちらも大切なものだと思うから、少しずつ解明して行けると良いなって思う。両親についてはプロフィールに綴った以外の事は決めていないから、今回みたいに適宜設定を追加して貰っても大丈夫だし、もちろん必要なら自分からも提示させて貰うから、その時は教えてね。
それからロルについて、不快な思いをさせてしまってごめんなさい。言われてみると、何らかの出来事に反応や感想を綴る時に主さんの描写を繰り返しがちなのかなって思った。これからは繰り返しにならないよう気を付けていくけれど、どこから鸚鵡ロルになるのかっていう線引きが、自分の中でまだきちんと定まっていなくって…申し訳ないけれど、気になる箇所があれば今後も教えて貰えると助かります。ひとまずはこれを以て回答とさせて貰うけど、自分の力量不足ゆえの問題だと思うから、負担になるようだったり無理だって思った時には、教えて貰えると嬉しいな。)


15: ギド [×]
2020-06-03 19:36:24



……その様子だと、ご両親から便りすらも無いんだろうな。無理に話させてしまったな、済まん。

( いくら慮っても余りある恐怖や動揺は、己の胸に一筋の後悔を抱かせる。辛い記憶を呼び起こさせてしまったことを詫びつつ、冒険者特有の硬く骨張った手で、君の華奢な肩へと暖かく触れて。 )

嬢ちゃんや相棒が出会ったのは、きっと「月魔の王」だ。外見の特徴からして間違いないだろう。伝承上の存在とばかり思っていたが……、きっと彩銀石もこの上ない真紅だったんだろう?

( 恐怖とは、未知のものに抱かれることが多い。ゆえに、君の恐怖の根源たる月魔の王について少しでも紐解かんと、数々の冒険の中で得たニッチな知識と、それから導き出される推論を披露して。 )

つまりウィアド君は行方不明という事だね。…済まんがこの村に至るまでの道中、俺は誰ともすれ違わなかったよ。――ともかく村はこの状態だし、何せ辺鄙なところにあるからなあ。嬢ちゃん、これからどうするつもりだい?

( 殺害されたのではなく捕らわれた、という表現には違和感を覚え、腕を組んで唸りながら考えるも、無論月魔の王の真意や真実が分かるはずもなく。期待を裏切る事に一抹の罪悪感を感じつつ、静かに数回かぶりを振って。そうして話題を変えようと辺りを見回せば、村は家屋など一つも残らない焼け野原。これでは宿泊すらできず、とはいえ近隣に村や町があるわけでもない。馬でもいれば別だろうが、家畜ももれなく消し炭にされている。どこか行く当てや行きたい場所、目下の遂げたい目的があるのか否か、老婆心から問い掛けて )


【 ごめん、返事が遅くなっちゃった。これからもムラのあるペースになると思うけれど、どんなに遅れても必ず返事するから、心配せず気楽に待っててね。
 ロルの事、理解してくれてありがとう。主の我儘で君との縁が途切れてしまうかもしれないって危惧してたから、凄く嬉しいな。もしまた気になる所があればお伝えさせてもらうし、君の方も何かあれば遠慮なく声を掛けてね。そろそろ背後は下がるから、こちらには特に返信不要だよ。 】




16: イングリット [×]
2020-06-05 23:50:00


月魔の、王?――はい。今までにないくらい、真っ赤に輝いていて…天地鳴動の厄災だって言っていたけれど、本当にその通りだわ。

(耳慣れない単語を舌で転がしては問いかけにこくりと頷き、腰に佩いた長剣を鞘越しにそっと撫でる。剣を手に取ることすらできなかったけれど、それでもあの光は鮮烈だった。身動きが出来なくなるほどの恐怖は今なおこの身に刻まれているが、人の温かさに触れた事で少しばかり記憶を辿る余裕も生まれたか、ナニカ――月魔の王が口にした言葉をぽつりと口にする。それから謝罪混じりの回答に小さく首を横に振り、問いかけには少しだけ考えるように視線を伏せて)

そう、ですよね。近くに居るのなら、戻って来てくれるはずだもの。

(長い時間を一緒に過ごし、身を挺してまで守ろうとしてくれた彼だから、自身を置いて村を離れるとは考え辛い。ならばやはり月魔の王に連れていかれたと考えるのが妥当だが、生憎と行き先に心当たりも無ければ、再び月魔の王とまみえる勇気も無かった。村は徹底的に破壊され、ウィアドは連れ去られ、にも拘らず自分だけがこうして無事に朝を迎えている。それが何かを意味するのか、あるいはただ運が良かっただけなのか――臆病風に吹かれているのは否めないが、それすらも分からぬままに無策で相対するのが最善だとは思えない。視線を上げてギドと視線を合わせれば、静かな、しかし確かに意志の強さを感じさせる表情で口を開き)

――ウィアドを探しながら情報を集めます。月魔の王も、その言葉の意味も、使用していた魔法陣も……わたしには、知らない事があまりに多過ぎるから。

(やるせなさを飲み込むように目を細めてそう言いきれば、不意に視線を村の方へと向けて眉を下げる。これからすべき事は数あれど、まずはそれを終えなければこの場所を離れる事などできるはずもない。死者を悼む行為は喪われた人のためでありながら、その実、誰よりも残された人のためのものでもあるのだから)

でも、まずはみんなを弔ってからですね。何も残っていなくても祈りを捧げることはできるし、それに――家とか教会のあった場所も見ておきたいので……。


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