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8106: ロジャー・チェイス [×]
ID:abc583d49 2020-06-11 10:05:38

>8063 ターナ・キャンベル
【キース・キャンベル/キャンベル家・夜明け】

整いすぎた目鼻立ちが冷え冷えとした印象を与えるほどの美貌。碁の棋士が長考のあげくに置く石のように、ターナの美しさの細部の一つ一つを、夜明けの朧げな闇の中へ置いて眺めた。涙でゆがんだ顔も美しいと思えてしまうのは邪悪な心が立ち切れていないからなのか、それとも純粋に妻という存在全てを愛しているからなのか。


「……すまない。吾輩が間違っていた。」


ターナの感情が緩和されるならあらゆる言葉を尽くしてでも謝罪をしたいと心からそう思っていた。しかし、いざそうなってみると飾り立てた言葉ではそれがかえってチープさを増すように思えてキースは短くそう応えた。

どう足掻いても今回ばかりは弁解する余地はなかった。ターナが駆けつけてくれるのが一歩でも遅かったら自らの手で世界を破滅させていたかもしれない。

長年生きてきたなかで数々の経験や失敗を生かし、今回のことでまた一つの教訓を得た。



____無知とは恐ろしいものだ。



知らないにもかかわらず知っている気になる。"私なら大丈夫だろう" そんな考えを持つような存在。


広い背にそっと、細い腕が巻きつけられるのを感じると、キースは改めてターナという存在のありがたみを再確認することが出来たのである。

自覚する無知は救われるが、知っていると思いこむ事は恐ろしい。

キースはその恐怖を手放してはならないと、しなやかな体を壊さないように自身の大きな背中を丸くしながら抱きしめ返した。


「……ありがとう……ターナ。」


いつも三日月のように釣り上げられた口元は、普段は使うことのない頬筋が駆使されたのだろう。

キャンベルの名の通り「ゆがんだ口」となった。

キースの右目からは義眼で流せない左目の分も含めて、汲んでも尽きない井戸のように大粒の涙が目に溢れ、声を押し殺してすすりながら泣いた。

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