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1496:
秋天 [×]
2024-09-07 13:43:33
>クォーヴ ( >>1491 )
( ──コンコンコン。突如響き渡ったノックの音に動きを止める。飲みかけのスープを置いて「はい!」と声を張ると程なくして柔和な声が耳に届いた。急いで扉へ駆け寄ってドアノブに手をかけると躊躇なく回し、薄暗い廊下から溢れ出す"秘密を溜め込んだ家の空気"を全身に浴びる。その淀みの中心で背の高い死神が微笑んでいた。それがどうにもこそばゆくて、僕もつられて笑ってしまう。「こんばんは……お陰でよく眠れたよ」そんなふうに挨拶を返して、彼を室内へと促した。「食事中だったんだ、急いで食べちゃうね」そう言ってテーブルへ駆け寄ると自分が座っていた場所の向かい側の椅子を引いて彼へと示した。席につくと「来てくれてありがとう。起きたら服や食事が完璧に用意されていて驚いたよ」と本題に入る前の雑談を振り、カリカリに焼けたパンをシチューに浸して口に運んだ。その香ばしさを味わいながら彼の顔をそっと見る。伏せられた睫毛の先端が部屋の灯りを弾いていて、洗練された顔立ちだなとこっそり思った。蠢くコートに覆われているにも関わらず肢体のしなやかさを想像できるのは、きっとゆっくり丁寧に動くから。白い肌と線の細さが相まって、烏瓜の花のような人だなと思った。「クォーヴは今日もお腹いっぱい?困ったら相談してね、美味しい記憶がどんなだかわからないけど……」そう言って気恥ずかしそうにスープを啜る。昨晩、空腹かどうか尋ねたときの反応が忘れられないでいた。彼にしては珍しく声を上げて笑って、お腹いっぱいだよと無知な僕に告げたのだ。忘れたくない記憶はあげられないが、何も持たずにやってきた僕が少しでも力になれることがあるならば、その協力は惜しみたくないと思っていた。 )
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