TOP >
BLなりきりチャット
自分のトピックを作る
813:
山田 晃太 [×]
2019-10-18 10:07:31
>>812 駿さん
(彼が承諾の返事を木内にしているのを聞きながら見せて貰った曲の譜面のコードを全て頭に記憶して。ああ…懐かしいな…やっぱり…この感覚…。きっと彼等にとって最後の大学祭になるこのバンドを自分のミスで台無しにするわけにはいかない。再び蘇りそうになる記憶を抑え込み、一層意識を集中させて。そしてすぐに本番。一曲目、二曲目と無事に弾ききり、次は三曲目。しかしその時、カチリと変な音が鳴り眉を潜める。音が聞こえたのはギターを弾く彼の近くから。そちらを見るも特に演奏前とどこも変化がない気がして。彼も気づいているのか表情が僅かに変わったのにも気づくも三曲目のコードを弾き始めたため自分も演奏に集中して。三曲目も無事に終わり、次は最後の曲。ギターとベースの掛け合いがあり一度も合わせてなどいない、ぶっつけ本番。普段なら緊張してしまうが、隣に彼がいる。彼と掛け合いが出来るのが楽しみで嬉しくて…。彼となら出来る─それは確信に近いものがある。沸き上がる懐かしい高揚感。それは音の彩りを更に高めていき──いよいよ、二人の掛け合い。自分が弾けば彼も続く…音の奏がどんどん積み重なり…いける…まさに阿吽の呼吸と言える。掛け合いの最後は彼と音を揃えるのだが一寸の違いもなく狂いもなくバッチリと決まって。……ああ…やっぱり…楽しい…すごく楽しい…。沸き上がる歓声に比例するように一層の盛り上がりを見せる会場。無事に四曲目も弾き終わり、観客からのアンコールに木内も嬉しそうで。木内がお客さんと和気藹々とマイクで話しているまさにその時、きぃぃと、ハウリングに似た金属音が響く。だがそれは、音響機材が上げた声ではなかった。ガタンッと次はもっとはっきりした音が響いた。櫓の右側にいた者達からも声が漏れる。マイク台を載せた櫓の右端が音を立てて崩れ鈍い地響きが響いた。櫓の天版を支える鉄材が幾つもの鉄パイプに分かれ、雪崩を打って落ちていく。海に押し出された氷河の塊が、端から欠けて崩れていくのに少し似ている。次の瞬間には彼の前に恐ろしい勢いで鉄材が迫っていて。幾つもの悲鳴と怒声が一瞬にして中庭を包み込んだ。自分の体は気づけばもう動いていた。ベースをその場に置き彼の元へ駆け寄って。けたたましい音を立てて崩れる鉄パイプを前に動けなくなっている彼を守るように引き寄せ片腕と肩で鉄パイプを受け止めて──。雪崩は程なくして止まった「……駿さん…大丈夫…ですか…?」やんわりと体を離し彼に怪我はないか確認しつつ声をかけて。右腕が信じられない激痛と力が入らないことに気づいていながらそんなことより、気になるのは彼で。黙視で確認した所彼に目立った傷は見当たらない。よかった…と胸を撫で下ろした所で顔を何かが伝う感覚に服の裾で拭えば真っ赤な血で。雪崩の流れ弾が掠ったのか額が切れているのか止めどなく血は流れポタポタ落ちて。位置的に血が出たら量が出てしまう場所なため取り乱すことはなく額を服の裾で押さえたまま暫くそのままでいて)
(/了解しました!把握ありがとうございます!あ、それ良いですね!是非介の仕業にさせて頂きたいです!はい、盛り込みもお願いします。)
【お勧め】
・初心者さん向けトピック
[0]セイチャットTOP
[1]BLなりきりチャット
[9]最新の状態に更新
お問い合わせフォーム
(C) Mikle