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１対１のなりきりﾁｬｯﾄ
自分のﾄﾋﾟｯｸを作る
2329：
漆戸 アゲハ [×]
2021-02-28 23:59:58
( 曰く、お前が頭を捻らせるより人間の街で売っているものをそのまま食わせる方が何倍もよいと。自殺志願者でも弟子入りでもないのであれば孤児院の前にでも置いてこいと。住む世界を彼らから隔離された理由を、お前の人間に否応なく齎す影響を努努忘れるなと。概ねそのようなことが、普段は術式ばかり編んでいるのだろう美しい筆記体で高尚な罵倒とともに綴られていた。取引相手に全く酷い言い様である。途中でお使いまでしてきてくれた優秀な黄色の郵便屋さんに 報酬を手渡し待つこと更に一日、遂に目を覚ましたらしい。何故だか頭をべったべたにして登場したその子供に良い朝だねと声をかけ、柔らかい乾いた布を呼び寄せて。大方誰かに悪戯されたのだろうと予想はついたものの、話の種にと何があったのか問い掛けつつ、動物にするように濡れた顔と髪をわしわしと。人心地ついた頃を見計らって、先の応答もそこそこに此方から切り出して)
お腹が空いているでしょう。人間の知り合いが、人の子供が食べられるものを用意してくれたようだから、自由にどうぞ。その間に、きみのことを聞かせてはくれないかい。
(小さな子供一人なら三日はもつだろう量の水と食料とが無造作に積まれた机に誘導、やはりまだ彼には背の高い椅子を示して。どんな形であれ肯定と捉えたならばそこに座らせてやり、持っていた石を机の傍らに置いたのちに食べるさまを観察するように視線を向けながら)
＿＿じゃあ俺から。俺はウルシド、昔からここに住んでて、立ち入り禁止のこの森を管理してる。きみをここに連れてきたのは、人間にとっては危険なものがたくさん棲んでいる場所だからっていうのも理由のひとつなんだ、いきなりのことで悪かったね。
(疑問があっては話せることも話せないだろうと、嘘はなくとも、重要な部分を広く隠匿した自己紹介を。実態はその逆で、危険視故にここから出られないよう縛り付けられているなどと口にすれば更に警戒されてしまうだろうから、致し方ない方便であった。にこやかにそれらしい誘拐の言い訳を捲し立てると、一呼吸の間だけおいてから「きみのことはどう呼ぼうか」と、ただそれだけ尋ねて)
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