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蟲卵_大正時代、アングラ、グロテスク、指名式、3L_/20


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■:  [×]
2019-03-12 00:10:57 

>架空大正時代後期、蟲、グロテスク、恐怖、アングラ、3L、指名式





女学生A「そう言えばあの噺はもう聞かれました__?」

女学生B「えぇ、えぇ、もう誰もが知ってるわ」

女学生A「それにしても恐い話、……寄らば喰らわれる蟲卵だなんて」

女学生B「肌が粟立つ程に恐ろしい、暗くなる前に帰りましょう。」





大正後期、埃の舞い散る古びた喫茶店で品の有る着物の少女が語る。
夕暮れ時、籠の夜が迎える頃に__げにゃりげにゃりと鳴く猫の鳴き声一つ。






嗚呼、また一人何処かで消えた。


>再建トピック/レス禁止


1:  [×]
2019-03-12 00:13:13

物語
大正後期、人々は新しい世代に向けて日々齷齪と働き続ける。
身を粉にして骨を砕き、少しの楽しみを糧にして蜜を想像し舌を腐らせ心が満つ事は無い。
働けど、働けど、暮らしが楽になる事は無く。
工場の煙突を上り雲に交じる薄汚い煙がいつしか地球の命を殺していた。
産業革命、ハイカラ企業、それは終わりの始まりだったのかもしれない。

ある者は、有害な気体を澄み渡るかの有名な山の酸素と偽り販売する。
酸素を売り捌く商店は朝から晩まで客が途絶える事が無い。

薄汚い酸素に地球は息も絶え絶えで、奇形が産まれる率は右肩上がり。
蟲卵と呼ばれるその醜悪な、生き物を馳走と喰らう化物も奇形に過ぎない。




蟲卵(チュウラン)
女学生を筆頭に広まる噂噺の一つ、都市伝説のような物。
手の平程の鶏の卵のような形をした、黒色の蟲の卵の事を指す。
蟲卵を持ち帰り名を付け温めると次第に大きくなり初の満月の夜に孵化し化け物が産まれると言う。
満月の夜に道路に転がる猫の死体が見つかったのを切欠に生まれた話と言われる。
嘘か真か、事実、満月の夜明けには道路にゴロゴロと猫や犬を始めに人間の死体が転がる様になる。
その存在はとどの詰まる所が眉唾物の噂話。
何処ぞで手に入るだとか、どこぞの商人から買うのだとか。
そうは言えど、この時代、有りもしない奇奇怪怪の事件が続くのも当たり前。
警察刑事と姿の無い化物探し等している暇が無いと死体の事など視て見ぬ振りを決め込んだ。


注意
・ネットマナー厳守
・ロル300~無制限(中級者から上級者様優遇)
・嫌われロル禁止(心情、状況詳しくする為に多少の確定、小説ロル有り)
・KEPP24時間制、KEEP時には蟲卵を拾った描写のロルテをお願いします。
・相性重視、その為ロルテ時プロフ拝見時にお断り有り。
※描写の中に肉を貪る描写、嘔吐の描写、低度のグロ描写、アングラ描写…等々の好みを選ぶ展開が有ります。体制が有る方、問題の無い方のみの参加でお願いします。※


2:  [×]
2019-03-12 00:18:27



_ 蟲卵 _

蜘蛛__黒鈴(クロスズ)
「"おかわり"は、いずこ?未だ満たされないの、もひとつ、おかわりをちょうだい」
 /女/20~24/160cm/NGL/
 スラリと伸びた細身の身体、凹凸の無い薄ぺらい物。黒色の髪は腰元まで伸び、白装束を乱しながら着用する。黒い髪に白い肌、赤い眼が特徴。伏せ目がちの垂れ目はおっとりとした性分を表している。
 食い意地の張る常時飢餓に悶える蟲、要求が強く欲しい物は欲しいと無自覚の女王気質、年相応に大人びたかと思えば不相応に幼稚、従順と見せかけて主を喰らう隙を狙い息を潜めているだけ。
 満月の夜には腹と額に幾つもの眼が浮き出して抑えが利かない強い食欲を持つ、生血を啜らなければ戻らない。


蝶___籠女(カゴメ)
「熟れて落ちる寸前の愛を私に贈りなさい、ピンセットで額縁に貼り付けて飾りたいの」
 /女/17~20/155cm/NGL/
 艶やかで華やかな、幼くも熟したアンバランスの美を持つ女。紫色から桃色のグラデーションの髪は胸元までの長さが有る。簪と着崩す花魁着物、凹凸の有る体に咥えるのは金細工の派手な煙管。釣り目。
 愛を玩具にする愛に酔う蟲、気が触れた情緒不安定な気紛れ、愛されたがりの愛したがり、愛せないならもう要らないと身勝手に相手を振り回す。気高いナルシスト、常識知らず。自己中心。蛾と双子。
 満月の夜には背中に大きな蝶の羽が艶やかに生え広がり、堪えきれない欲情に駆られる。口付と満足する贈り物が無ければ戻らない。


蛾___月夜(ツクヨ)
「要らないのなら欲が生まれる前にあなたの手で俺を消して、__欲が産まれればもう手遅れだ」
 /男/17~20/177cm/ML/
 黒色の髪は月明かりで色味を変える濡れ羽色のマッシュボブ、顔を隠す様に前髪が長い。細身で貧相な身体付き、所謂書生スタイルの和洋折衷な服装。切れ長の垂れた瞳は垂れた形、極度の猫背。
 産まれた事を後悔し息をする事も悔やむ蟲。堅物、卑屈、陰鬱、の三大苦を抱える。欲を一度持つと堪え性の無い欲しがりに変貌する為、そうなる前に消えてなくなりたい。閉鎖的な思考。蝶と双子。
 満月の夜には薄汚い茶色の羽が生え広がり、抑え込んでいた欲が全て表に立つ。生きている事の肯定をしなければ戻らない。



蟻___ 朝な、夕な(アサ―、ユウ―)
「もう一斗缶の焚火に思いを馳せる事ないでしょう」『帰る故郷なんざ無きに等しく!さあさ、諦めろ!』
 /女(朝な)男(夕な)/8~10/146cm/NBML(男性募集)/
 黒色の肩口までのおかっぱが夕な、白色の肩口までのおかっぱが朝な。揃いの深紅の着物を着る。右目が黒、左目が白目黒目の反転した物。 朝なは垂れ目、夕なは釣り目。朝なの右手首、夕なの左手首がくっついている。
 依存が強く戯れに進む道を惑わす蟲。朝なの右手首の先、夕なの左手首の先がくっつく為身体が離れることの無い双子。理性の朝なと本能の夕な。控えめな朝なと賑やかし、喧しい夕な。鏡写しの正反対。
 満月の夜にはその身が離れ、その身が20程まで成長をする。が、早々に菓子を喰わせて戻さないと一定以上体が離れると呼吸が出来ずに死んでしまう脆い蟲。



蚯蚓__甘露(カンロ)
「夜が更ける前に何を語ろか、__月明かりじゃ少し物足らん。真丸の月が死ぬ前に生を謳おうぞ」
 /男/34~37/180cm/ML/
 くすんだ桃色の短髪はオールバックに掻き上げられて、毛先は黒く襟足に掛かるまで。年相応の皺が顔に刻まれる中年の面。白の警察服を纏い、同様の警察帽を被るが全く関係は無い。姿勢が良い。
 戯言で人を振り回す自己満足の蟲。口にする言葉は八割が嘘二割が適当。凛とし誠実な見た目とは裏腹に適当に生きる豪快な性分。小さい事は微塵と気にせず、信じるのもまた己だけと冷静を欠かない。
 満月の夜には蛇の如く細身の身体が疼き、縄の痕のように体中に痣が浮き出る。この際に告げる言葉は普段と変わり本心が多いが、言葉を述べるより先に生き物を喰らってしまう。生肉が無いと戻らない。



百足__手招(テマネキ)
「招チャン、○○チャンの事好きだよ。好き。○○チャンも招チャンの事好きでしょ?」
 /男/20~24/178cm/ML/
 赤ワインのような深い赤色をした髪は肩口に掛かるまでの長さが有り、項の所でお団子のように括る。黒色の着流しを着用する。狐目と言うのか細い釣り目は線のように瞑られている事が多い。
 自己中心的な貪る愛を強要する蟲。一方的に愛して愛を押し付ける、口下手の喋りたがり。語彙が無いせいで説明不足の喋り方をする。息継ぎ無しの早口。自己犠牲の性分が見られる、好きな人は好きだから仕方ない。
 満月の夜には鮫歯のように歯が鋭くなり、脇腹から胸に掛けて百足の刺青が浮き出る。満月が明けるまで一時も離れずに触れていないと戻らない。


蜂___砂乱(スナミダレ)
「夜毎、夜毎、何が悲しいと泣くお前を宥めよう、俺の幸せは――嗚呼、お前の幸せなのだ」
 /男/14~16/165cm/NBL/
 黒髪被せの下が金色の金黒ツートンの髪、襟足が項を覆う程の短髪。愛嬌のある猫目と口角の上がる顔、幼くあどけない。藍色の半袖短パンの甚平を着用。犬歯のように鋭く八重歯が尖る。
 無邪気の毒を世に蔓延らせる蟲。人見知り知らず、懐っこく愛嬌の固まり。子供扱いをすると不貞腐れる、凛とし古びた喋り方が特徴。口達者で話をする事が好き、輪を掛けて無知な知識。
 満月の夜には瞳の色が赤くなり、透明な羽が生え、犬歯から毒が出る。その幼さを受け入れて愛でなければ元に戻る事が無い。


蛍___白雨(ハクウ)
「篠突く雨が僕とあなたを引き離すのです。ザアザアと降り続けては、終わりを知らせずに__」
 /男/20~24/175cm/NMBL/
 黄金色の柔らかい猫毛の短髪、黒色の瞳は切れ長で余り大きくない。足元から白、黄、藍、黒、と色が変わる着流しを着用し上に紫色の羽織を纏う。紅色の下駄。黒色の少し大きい山高帽子を被る。
 自由を好み短命を謳歌する蟲。縛られる事を良きとしない、気儘で気紛れな飄々とした自由な存在。執着や独占欲が薄く、己もまたこの存在を記憶に残される事無く生きる事を望む。欲が極端に薄い。
 満月の夜には黒色の瞳が黄色に輝き、髪もまた闇夜に光る。食欲は薄いが無理にでも肉を喰わせて元に戻さないと元が短命の蟲なので直ぐに死ぬ。


名前(和名)
年齢(20~)
性別
外見(分かり易く/受け受けしいもの冷遇:低身長、男性の女性類似、等)
性格(分かり易く/受け受けしいもの冷遇:照れ屋、良い子ちゃん、ツンデレ、過度な無口、過度な片仮名使用等)
備考(住まいや職業等)
ロルテ(蟲卵が孵化した場面でのロルテをお願いします:初回絡み文に?がります)



3:  [×]
2019-03-12 00:22:24



>Q,蟲卵が孵化したばかりにも関わらず年齢差が生まれるのは何故か。
→A,拾われた日が命の宿る日だとして、満月までが蟲卵の中での成長時間。
  拾われてから初の満月まで日が有れば有る程孵化する蟲卵は成長している。
  逆に、拾われてすぐに満月を迎えると幼く体が不十分で生まれる事が多い。

>Q, 蟲卵から孵化する瞬間の蟲はどんな格好をしているのか。
→A,蟲の紹介欄に記載されている通りの服装で産まれる。
  自らの服装に拘りを持っている蟲が多い為、着替えを拒む者が多数。


>Q,蟲卵の知識は何処まであるのか。
→A,蟲卵の時にどれ程語り掛け、言葉を教えたかに左右されるが根本的には無知である。
  頭はスポンジのような物なので、知識を与えればあっと言う間に博識に育つ。
  逆に悪いことを教えると同様に僅かな悪知恵が悪気のない極悪に育つ可能性も。


>Q,蟲卵の普及率はどれ程までなのか。
→A,蟲卵自体が都市伝説のような物なのでその姿は世間に広まることが無い。
  数自体は多くなく、一匹が生まれると何処かの蟲が一匹死んだと捉えて良い。
  蟲卵は己に名をくれた人物を親として家族として親愛を無条件に持つ傾向が有るが、逆を言えば信愛できる人物がいないのに一人で外をうろつこうと考えない。その為、餌が手に入るのであればその生涯を室内で終える蟲も存在する。
  ※根本的に野良の蟲は世に存在しないが、満月の夜の変化で本能に理性が負け、親変わりの主を喰ってしまった場合は例外である。親を喰らい命を延命しても、続く孤独に耐えきれず結果死を選ぶ蟲が存在する。


>Q,蟲の寿命とは如何ほどなのか。
→A,生き物を喰らい続けることが出来るならば蟲卵から生まれた姿のまま年を取る事無く延々と生きる。その身体を保つため、満月の際に異常なほどの飢えを覚えるが、年を重ねると重ねるだけその食欲も又増していく。喰えば喰うだけ命は続くが、老いる事が無い為、過去には主が死ぬと最後に主を喰らいて自らも死ぬ蟲がいたが飢えに負けてか、行き過ぎた愛の為かは分からない。


5:  [×]
2019-03-12 01:26:43

>No.4
(/当トピックを思っての注意を有難うございます。トピ立てするにあたり、セイチャの規約は踏まえていますので再建前のトピと同様に他のトピでも使われている程度の表現で留める所存です。誤解を招いてしまいましたことお詫び申し上げます。無論、マナー等は厳守しますのでトピの繁栄を応援して頂ければ幸いです。)

6:  [×]
2019-03-12 14:48:38

>蝶と蛾の2匹だけは男性の拾い主に限り早い者勝ちで2匹同時に拾うことも可能。同じ場所に落ちるか、違う場所に落ちるかはその時次第。欲深い蟲に取り合いをされたい方にお勧め。

>状況に応じて消える蟲と増える蟲が有り。拾い主の見つからなかった蟲はそのまま中身が腐り液状に変わり、饐えた臭いを撒き散らして姿をこの腐敗した世から消す。1匹が消えればまた新しい蟲が1匹何処かで姿を現す。


7:  [×]
2019-03-12 18:22:12






>レス解禁




  

8: 名無し [×]
2019-03-12 21:25:50



( 雨が降っていた。不意にやってきては、すぐに去ってゆく夏の雨が。明るい空から降りしきるのがどうも不気味だと息を吐いて、ぬかるんだ腐葉土を踏みしめる。相棒のカンテラも、今はただの手荷物だった。──この森の探索が日課になってもう数週間が経つ。今日ばかりは引き返すべきだろうかと少しも思わないわけではないが、多少の悪天候や気味の悪さを理由に帰宅を選ぶほど、己は臆病な性質ではなかった。気を取り直すように顔を上げて、もう一度大きく息を吐く。空はやはり明るい。木々の隙間を縫って、西から指す光が帯のように差し込んでいた。厳かな空気がこの森全体を包んでいるようにさえ思える。己の冷たい身体とともに。──それは、意地半ばで歩きだしてから少しのこと。目の前に現れた大きな茂みが突如視界を遮ったのだ。“ここから先へは行かない方が賢明だ”という警告のようにも、“人に知られてはならないものがある”という誘惑のようにも感じられた。何にせよここで引き返すには、己のプライドが高すぎる。──意を決して掻き分けた茂みの先。鎮座した球体に──幾許、呼吸を忘れた。“それ”は人の頭部より小さく、握り拳より大きい何か。光沢は雨滴のせいだろうか?今まで目にした黒の中で最も黒く映ったが、蛋白石のように輝いても見える。鶏卵のような円みを描いているが、それとは比べ物にならない異彩を放っていた。これが、蟲卵。否、己の探し物が──降りしきる雨にうたれながら、誰かの訪れを待っていた。 )


(/こんばんは。再建を心より楽しみにしておりました。蟲卵の世界観が大好きです。
現時点で相性等に問題がなさそうであれば、蛍のKEEPをお願いしてもよろしいでしょうか。)





9:  [×]
2019-03-12 23:28:07

>№8

(/元トピックは大分前にも関わらず既知の方に出会えたことと、大好きだとの言葉を貰えたことが嬉しいの言葉では表せないほどです。澄み切る、少しだけ湿っぽい初夏の匂いを感じさせる情緒溢れる文章に問題なんて有りません。蛍の蟲卵は孵化するのを今より二十四時間待っています。)

10:  [×]
2019-03-13 22:07:21

>募集の為の上げ

数多の蟲が蟲卵の中で孵化することを今か今かと待ち焦がれています。

11: 名無し [×]
2019-03-13 23:06:12



(/こんばんは。昨晩お邪魔した名無しです。
プロフを作成するにあたって少々悩んでおりまして、あと二十四時間だけ猶予をいただけないかと思っているのですが、可能でしょうか?KEEP解除直前に申し訳ございません……。よろしくお願いいたします。)




12:  [×]
2019-03-13 23:20:06

>No.11

(/蟲卵の世界に合わせたプロフの制作を練って頂いているのですから、喜んで待たせて頂きます。事前連絡を貰えましたので、三日後の十六日の二十三時までキープ期間と致します。ですので焦ること無くじっくりと制作をして下さいませ。)

13:  [×]
2019-03-15 21:15:23

>募集の為の上げ


数多の蟲が蟲卵の中で孵化することを今か今かと待ち焦がれています。

14:  [×]
2019-03-17 08:44:27

>No.11

(/キープの時間が過ぎてしまった為、キープを解除と言う形を取らせて頂きます。蟲卵の世界観を好きだと言って貰えたことがとても嬉しかったです。もし 、白雨の拾い主が現れていなければ改めてキープを受け付けることが出来るので再度連絡をお願い致します。素敵な文章の貴方様と話せる日を楽しみにしています。)

15: 駒宮 惣雨介 [×]
2019-03-18 16:18:30




名前:駒宮 惣雨介(こまみや そうすけ)
年齢:29
性別:男
外見:身長185cm、着痩せする質だが骨格に恵まれ、拳闘士を彷彿とさせる筋肉質で引き締まった体躯。光に当たれば群青がかる黒髪はショートグランジ、前髪はかき上げられている。健康的に焼けた肌色だが、年の割に荒れておらずつるつるとした卵肌。手の甲や腕には無骨に血管や筋が浮かび上がり、浮き出た喉仏も男らしさを主張する。大きく開かれることのない唇や、潰れた左目を常に黒い布眼帯で隠している姿は、危うい雰囲気の手負いの猛獣を彷彿とさせる。尚、健在である右目の視力は良好であり、色は鳶色。切れ長の眼光には射るような目力がある。深緑や藍色等、暗く渋い色の着流しを好んで着用する。草履も真っ黒の意匠のものを愛用。吸い口のみ純銀で誂えられた黒い煙管を携帯している。

性格:寡黙で言葉足らずな不器用かと思えば、その分の愛情も劣情も行動で示す男。プライドが高く、弱さも醜さも敗北すらも罪とする。故に既に人生に敗北した己に絶望しており、可愛がっている愛犬が逝去すれば自分も後を追って自害すると決めている。この様に非常に愛情深い人間でもあり、畜生や虫を慈しむ心は勿論、困っている者や孤独に苦しむ者は放っておけないお人好しの節もある。しかしそれは自分が愛されたいという願望の裏返しでもあり、注いだ分だけの愛情が返って来なければ臍を曲げる幼い一面も併せ持つ。

備考:街外れにある一軒の古民家に老いた愛犬(雄の柴犬、名:銀炉“ぎんろ”)と暮らしている。茶室や東屋、雅な障子窓を備えた、男一人で住むにはあまりにも広く整いすぎた家である。旧士族の生まれであり、若くして警察学校を卒業し、幹部候補生として出世街道を闊歩していた。逢瀬を幾度も重ねた許嫁も居たものの、自分が本当は男色であることを看破され、それを世間に暴露されたことで家からは廃嫡され、出世の花道から引き摺り下ろされることに。それが数年前の出来事であり、今は何もかもを諦め、愛に飢え孤独に苛まれながら只々死を待つばかりの有様。幾日か前、庭で銀炉が珍しく楽しそうに鳴いているのを不審に思い、様子を見に行ったところに二つの蟲卵を見つける。

ロルテ:
(何処か遠くで、甲高く犬が鳴いた。夜の心地よい静寂を破るその声に意識の切れ端を引っ張られ、不機嫌そうに眉根を寄せながら瞼を上げる。縁側で一人晩酌に耽り、酔った延長線上で微睡んでしまっていたらしい。ぐらりと脳髄が揺れる感覚の不愉快さに、舌打ちを一つ零してのっそりと立ち上がる。台所へ水を、――そう思い茶室へ振り返った途端。ぴしり、ぱしり、音を立てて奇っ怪な卵に罅が刻まれてゆく。幾日か前、銀炉が庭で楽しそうに二つの黒い卵を転がし、弄んでいた記憶を閃光のように思い出した。「…御前達、孵るのか」酒に灼けた声で呟いた言葉は、戸惑いと、高揚と、僅かな憧憬の熱を孕んでいた。膨らむように日に日に肥大化していくこの二つの物体を、恐ろしいと思わなかったと言えば嘘になろう。だがそれ以上に、これから生まれて来るであろう二つの命に対して、並々ならぬほどの焦がれを抱いていたのだ。卵が孵り、純粋無垢な生物が生まれた時、彼らが初めに目にするのは己である。ならば彼らは、己を親と慕い、注げば注いだ分だけの愛情を以て懐いてくれるだろう、と。次々と罅割れてゆく隣り合わせの蟲卵に、それぞれ片手をそっと添えた。「まさか、酒に酔っての夢ではあるまいな」自嘲気味に吐き出された掠れた声は、確かに恐れを含んでいた――この蟲卵は、只の妄想の産物であり、胡蝶の夢に過ぎないのではないかと。だからこそ、その存在を確かめる様に、卵の殻に添えた手が微かに震えた。今宵は満月。もう戻れないのだと言わんばかりに、遠くで再度犬が吼えた。)


(/始めまして。この素敵な世界が現れた日からずっと覗かせて頂いていた者です。あまりに耽美で退廃的な世界観と、素敵な蟲の面々に見合うロルを回せる自信がなく尻込みしていたのですが、とうとう我慢出来ず、冗長な拙文を引っ提げてお邪魔させて頂きました。指名についてなのですが、早い者勝ちで籠女様と月夜様の両方を拾わせて頂くことが出来るとのことで、僭越ながらそちらのケースを希望させて頂きます。設定等に不備が御座いましたら、お手数ですが何なりとご指摘頂ければ幸いです。相性面で難しいと思われた場合も、どうぞ遠慮なく一蹴なさってくださいませ。それでは、お返事をお待ちしております/礼)




16:  [×]
2019-03-18 21:43:09

>駒宮

【籠女】(春の晩のぬるぅい空気が、蟲卵のヒビに入り込んだ。温感よりも触覚に訴えて来る生温さが朧気だった意識を鮮明に変える。明かりが瞼の裏を透かすように蟲卵の奥が灯り、その奥が知りたくなる。医者が患者を触る時のような手の動きで蟲卵を撫で回すと響く様にパキ――パキ、と割れる音が鳴った。未だ見ぬ怯えに手が怯むのではなく、一刻も早く見知らぬ其れを見てみたいと好奇心が勝つ。暫し、蟲卵から出る為に力を込めれば漸く出来た僅かな隙間から華奢な指先を外へ。それを皮切りに少しずつ少しずつ時間を重ねて散々焦らしてから派手な姿を披露して。顎を引き伏せていた眼を開けばゆうくりと首を伸ばし顔を向ける。月光の細い光が高い鼻を滑らせると艶やかで生々しい、それでいて少女のようなあどけなさを持った笑顔で"父様"を見据える。彼が、この男が、―――自己中心的な愛を贈り贈る。背骨を震わせる興奮を抑えれば蟲卵から出ることなく男らしい身体付きの彼を捉える様に抱き締める。流れる様に唇を奪えば貪るように数度角度を変えた後「父さま、"籠女"を愛す準備は万全?籠女はたぁっぷり愛してあげる」愛を強請り強要する姿は微塵の謙虚さを感じさせず、今この瞬間にも割れる蟲卵が有る事にも気付かずにいて。)

【月夜】―――。(産まれなければ死ぬことは無い。産まれなければ恥を晒さないで済む。産まれる事が罪ならば産まれたくなど無い。そんな加護も束の間のことと気付いて絶望をしたのは何日前か。そうして、息を殺し存在を潜めて此の侭腐ってしまえと体を丸め縮こませていたのに、だ。背を蟲卵にほんの少しだけ預けただけなのに――卵の割れる音がした。蒼ざめた顔が、身体が、わなわなと震える。恐怖、恐れ、怯え、多くの感情の押し潰されると耐え切れずに呼吸が止まる。追い詰められた獣の様に哀れな蟲は死刑宣告を今か今かと待つように声も出せずに少しずつ割れる隙間を覗こうともしないで膝を抱えて極限まで頭を沈める。__己が産まれる罪は此処まで酷い物なのか。蟲卵の隙間から聞こえる声は、間違えることなんて無い恐ろしいあの雌だ。唯でさえ恐れていた事実が、止めを刺した。蜘蛛の糸さえ垂れない地獄に堕とされたと我が身の境遇に愈々切羽が詰まる。嫌だ、嫌だ、産まれたくなんて無い。この上ない絶望とは裏腹に、少しずつ割れて行く蟲卵に震えるばかりで。)

(/初めまして。蟲卵の世界をその様に思って頂けて、且つ、参加して貰えることがとても嬉しいです。我慢などしないで下さい、駒宮様が蟲卵を拾って下さったことで蝶と蛾が孵ることが出来ます!早速孵った二匹は一匹だけでも手を焼く様な蟲ですが、駒宮様に釣り合う様に頑張りますので何卒宜しくお願い致します。早速お返事をさせて頂きました!)



17: 駒宮 惣雨介 [×]
2019-03-18 22:36:53



>籠女

(嗚呼、天女だ――卵の中から現れた蠱惑的な姿を網膜に焼き付けた途端、反射的にはっきりとそう感じた。お嬢であり淑女であり、母であり子であり、女王であり姫でもある。ある種の凄味すら感じさせるほど整った笑顔に、吸い込まれるように引き寄せられる。捕獲されるように伸びてくる腕から逃れる暇もなく、息苦しさを感じてから、唇が重なっていることに気付いた。「――籠女?天女、それが御前の名か」もし自分が健全な男子だったならば―冷静に問答することはなく、この妖しくも美しい花魁を組み敷いて、心行くまでその全てを貪っただろう。だが、久しく体温に触れない冷えた男色の臓物は、相手がとびきりの別嬪であるからといって容易く熱を持つことは無く。「御前の言葉は要領を得ん。此処は人の世ぞ、…天女は愛を喰らう生き物なのか?」抱き締められている腕から逃れる様に身を捩り、今度は此方から腕を伸ばす。豪奢な和服から露見する細い双肩をぐっと握れば、魂消るほど華やかな顔を覗き込むようにして問いを重ねる。今起こっている事のあまりの不可解さから、無意識の内に眉間にしわが刻まれていて。ふと、隣に鎮座する蟲卵から音が聞こえれば、はっと其方を見遣って。)

>月夜

――!人か、!(指一本でも外部から刺激を与えようものなら、この卵は容易く砕け散ってしまうだろう。そんな状況でも、中の赤子は動こうとしない様子だ―まさしく、この世に生まれ出ずるのを心から拒むかの如く。割れ目の隙間から覗いたのは膝を抱えた痩躯。まさかこの卵には、ヒトが閉じ込められていたのか。それはまさに青天の霹靂で、弾かれるように籠女から離れれば月夜を包む卵の殻を掻き分け始める。その奥に縮こまる細っこい身体を見つけるのに時間はかからなかった、その哀れみすら感じさせる貧相な身体に居ても立っても居られず、覆い被さるように抱き締め「怖かろう、寒かろう…」喉の奥から絞り出すような声を耳元で囁きつつ、骨と皮だけの背中を何度もさすってやる。そうして漸く、今自身が抱き締めているのが男であると気付く。華奢な体格から女子だと思っていたが、丸みがなく角ばっている独特の骨格が、相手が男であると物語っていて「坊主、平気か。安心しろ、俺は御前を傷つけん」まさか、震える彼がこの世への生誕をこの上なく拒絶しているだなんて、夢にも思わず。暢気にお人好しを発揮させては、余裕綽々に見える籠女を尻目に、月夜を抱き締めたままその背を子をあやすように撫でて)


(/とても素敵なお返事を有難うございます!此方に釣り合うなどとんでもない、此方こそ主様の素敵な文章に気圧され勉強させて頂きながら、精進させて頂きますので宜しくお願い致します…!今後物語を紡がせて頂く上での質問なのですが、蝶と蛾、お二人への返信は上記の様な形で問題御座いませんでしょうか?また、本編にて主様と紡がせて頂く場面は、毎回満月の夜なのでしょうか…?)





18:  [×]
2019-03-19 00:09:06

>駒宮

【籠女】(ゆるんで少しだけ開いた唇と若い女のしたたるような匂い、嬌然と笑った顔は檻のような蟲卵から自由の身となれた事を霧が晴れたように喜んでいる現れで。きゃらきゃら、くすくす、綻ぶように笑い声を交えながら覗き込む男の顔を記憶するように確りと見つめ「籠女は天女じゃないわあ。蝶々だもの」変な父さま、付け足しの一言は独り言の如く吐息と共に小さく落とされて。蟲卵より姿を現せば背に広がる大きな羽を震わせて優雅な動きではたはた、と。愛されることが当然なのだと信じて疑わないナルシズム、度の過ぎた自己愛は今まさに自らを放置する男の行動が信じられないとその姿を後追いし。男の意識が隣に並ぶ蟲けらに向いたと知ればうんざりするように欠伸を漏らして辟易を。伸ばした人差し指を自らのぽってりと膨れた唇に宛がうと「父さま、父さま、そぉんな汚い蟲よりも私を愛しなさいな。じゃないと私、きっと怒っちゃうわ。___だぁってね、お腹が空いてて機嫌が悪いの」蟲卵より出たばかりの身体が空腹を訴える。嘘はついていない。___ぺろり、生唾の光る舌がうねるように唇を撫でた。「月夜、あなたもあなた。陰気な顔をいつまでも晒すつもり?醜い顔が際立って見てるだけで気分が悪くなるじゃない」腹が減った、腹が立つ、愚かな片割れが一緒だと?ああ!気分が悪い。飢えが本性を暴き凶暴性に拍車を掛けるのか、将又、蟲としての本能か。薄い腹を撫でながら今一度「父さま。そぉんな醜い蟲なんか放っておきなさいな。……そんな事より、私を愛して。籠女は可愛いねって、ご馳走をするべきだわ」大きな眼はぎょろりと開かれる。情緒不安定な脆い平静が狂気に変わると恐喝でもするように脅しの言葉を真正面より男に綴り)

【月夜】(殺していた筈の息は酸素不足に耐えられずにヒュー、ヒュー、と風船が空気を漏らすのに似た音を立てる。陰気な蟲には広大な世界は負担が大きく耐え切れないと、うつろ眼が右に左に泳ぐばかり。焦点の合わない目が茫然と捉えたのは人の形をしたその姿、遠巻きに聞こえるような声は未だはっきりとその意味までを理解することが出来ずにいる。冷や水を掛けられたように空ろだった意識が戻ったのは、他ならない籠女の声で。少しずつ、少しずつ、震える身体はカチカチと奥歯が当たる程度の小刻みに変化し、蟲卵の中では知ることの無かった暖かさに包まれていると気付く。同時に、孵ったばかりにも関わらず汚い色をした羽が申し訳無いと存在を主張し広がれば、唇の動きだけでぽそぽそと繰り返されるのは"ごめんなさい"の謝罪の言葉で。産まれてしまってごめんなさい、生きてしまってごめんなさい、面倒を掛けてごめんなさい、全てに掛かるその言葉を陸地の魚の如くパクパクと唇を動かして何度も繰り返し。遠くに聞こえた犬の声に首を伸ばして顔を上げると、飢えから来る生唾を喉仏を上下させつつごくりと飲み込んだ。ドクン、ドクン、興奮する心臓の動きは漸く生き物を食べられると本能的に期待しているからか、抑え込むべく自らの手の平に歯を立てて痛みで理性を戻しつつ「食べても許される生き物は、――生きた肉は、」死にたいと願っていたにも関わらず無様にも食事をとり死ぬことを恐れている。死にたがりの死にぞこないは、必死にも声を絞り出すと「でないと、貴方を食べてしまいそう」自らを噛んでまで抑え込むのは、こんなろくでなしの蟲卵を拾ってくれた御主人様に手は出したくないと言う一存ゆえに。湿った眼差しが前髪の隙間から覗き男を見つめ)

(/返信形式は今の形で大丈夫です。後々は必ずしも療法と同時に交流しなければならない訳では無い為、籠女だけ月夜だけと何方でも大丈夫です。場面に付きましては満月の夜だけは蟲としての本能が強まることと、条件を満たし戻さない限りはより蟲に近い見目であると言うだけですので満月以外の夜、日中と問わずに可能です。その際には普段よりも幾分か落ち着いた蟲での交流が可能となっております…!)

19: 匿名 [×]
2019-03-19 23:30:46


名前:東堂 芳乃(とうどう よしの)
年齢:24歳
性別:女

外見:腰まで伸ばした髪は手入れがなっておらず艶がない。それを作業の邪魔にならないよう一本の玉簪で乱雑に結い上げている。切れ長の伏し目がちな双眸に、細い平行眉。化粧っ気がない為、唇は常に肌色。それも伴ってやや中性的な顔立ち。男性と並ぶ高身長の割に、女性としての肉付きは悪く四肢も華奢。渋緑の作務衣を愛用している。

性格:元来はやや引っ込み思案な人の良い気質だが、近頃は仕事の不調により取り憑かれた様に絵筆を握る姿が目撃されている。一度何かに熱中すると周りが見えなくなるきらいがあり、寝食を忘れて絵を描き続け気が付けば実家であった、という事も屡々。弱腰で流されやすい面もあるが、これと決めた事への実行力と頑固さは中々のもの。

備考:一人称私。二人称貴方、名前、名前さん。芸術の分野で名の知れた一族の出であり、本人も油絵を専門とする女画家。とはいえ作品の評価は芳しくなく大会実績も無い為、腕の悪い娘を厭う実家との折り合いが悪い。早く画家を辞めさせ結婚させようとする動きもある為、一層実家に帰れない、帰らない状況が生まれている。それ故現在は貧乏長屋で一人暮らしの身。油絵に関しては技術面での問題は無いものの、絵に感情を乗せられないという致命的欠陥がある為人に感動を与えられない、すなわち"詰まらない"絵が出来上がるという寸法。本人はそれを上手く理解出来ておらず空回りが続いている。

ロルテ:
(何時だって苦しかった。父様の様に、兄様の様に、大勢の観衆を魅了する作品を作り上げられない事が。ならばと恥をかなぐり捨てて何が駄目なのかと聞いて回れど、皆一様に"詰まらないから"と。詰まらない、とは。嫉妬と未知とに身の内から焼け焦げていく様だった。出来損ないのレッテルを一番最初に貼ったのは、__嗚呼間違いなく己である。だから、あの日投げられた一言にこれ程迄に執着しているのだろう。『小匙一杯。小匙一杯でいいんだよ。安穏とした君の絵に要るのは小匙一杯の狂気だ』と、誰が言ったかなんてもう覚えていない、あの言葉。無残絵でも描いてみようか、戦争画でも描いてみようか。そう安易に浮かんだ幾つかの案も、数日の内に己の手によって打ち消された。使い古されたネタでは駄目だ、何か何か、身の程を知らないこの創作欲求に食い潰されない程の題材を。水を求める愚者もかくやの己の耳に届いたのは、女学生のなんて事ないひとつの噂。件の"狂気"と蟲卵と、それらを瞬時に結び付けてしまう位には、当時の己に余裕など残されてはいなかった。熱に浮かされた頭の片隅で僅かに残された理性が『噂如きに躍起になるのか』と警鐘を鳴らしていたが、残された道はこれしかないと、天啓の様にそう思ったのだから仕方が無い。皮肉にも道が示されてからは早かった。ともすれば不審者と警戒されても可笑しく無い状況で、普段は弱々しいと侮られるこの顔が上手いこと作用したらしい。若しかすると男に見間違えられたのやもしれぬ、と今ならば振り返りも出来るが其れは蛇足だろう。兎に角女学生相手に聞き込みを続けていたある日、鈴の音の様な軽やかな調子で彼女らは言ったのだ。確かあの子が持っていらしたわと。其れが誰で、如何に蟲卵に愛情を掛けていたかなんて露ほども興味が無かった。金を積んでも渡さないと言うならば盗む迄だと深夜に忍び込んだ日は流石に良心が咎めたが、己の作業机に手の平大の黒卵が有るという甘い事実を前にすれば直ぐに掻き消えた。何が出て来るのだろう、どんな姿なのだろう。否、そもそも噂は本当なのだろうか。如何に人の情が薄いとはいえ、ある程度の興味は湧くもので思わず蟲卵に声を掛ける日は続き創作欲求から来るのではない待ち遠しさが募ったが、その分重くのしかかってゆくのは強奪の罪の意識で。件の娘もこうして可愛がっていたのかと思うと情けなさから逃げる様にまた蟲卵に話し掛けた。打算的な愛情と罪悪感、それらに育て上げられた蟲卵はかくして成長を遂げたらしい。いつヒビが入るか分からぬからと蟲卵を寝室に移した数日後、寝間着に着替え就寝に入ろうとしていた己を他所に、唐突に孵化は始まって。今日迄感じていた待ち遠しさは何処へやら、緊張にごくりと唾を飲み込む音だけがやたらと響くのを遠くで聞きながら、月明かりだけが頼りの薄暗い部屋の中、ぱきりぱきりと割れていく蟲卵を呆然と見詰めていようか。)


(/深夜にお邪魔します。前トピからずっと気になっていながら素晴らしく練り上げられた世界観を前に最後まで参加の決意が出来なかったのが長らく心残りでしたが、また出会えた喜びについ筆が進みこうして参加希望させて頂いた次第です。些か駄文だとは理解しておりますが、砂乱の御相手にご検討の程宜しくお願い致します。)



20:  [×]
2019-03-20 21:42:06

>東堂

【砂乱】(蟲卵の中は一日が永く、捨てられた石の様に退屈だった。真っ暗で、ただそれだけ。蜘蛛の巣が瞼の上を重く張り付けているのではと疑う程に憂鬱な日々を繰り返していただけ。重苦しく、押さえつけられた様な圧迫感も、これで終い。日々の繰り返しの様に手の平を蟲卵へ押し付ける。普段であればうんともすんとも、何一つ物言わない卵が。今日は違った__パキ、ピシ、乾いたような音が響く。驚いて、きょとんとする。ほんの少しだけ亀裂の入ったそこを、月の光を盗んで光を中へ送るそこを、唖然としてまじまじと見つめる。現実と夢の境にいるように、俄かに信じられないと今一度ツンと人差し指の先で亀裂を突けば、今度は今よりも大きく日々が入った。余りにも不意のことだったから、どきりと心臓が跳ねて痛いほど。両目をかっと見開けば瞬きさえも忘れて今度は何度も繰り返し蟲卵を叩き、その隙間から忙しなく腕を伸ばし頭を覗かせ、漸く顔を。眼を鈴のように大きく張ると、其処にいる存在を射抜くように見つめ。なりふり構っていられない大きな喜びに蟲卵を踏み潰すようにバリバリと割ってその姿を全身披露し「母様、母様、――待たせてすまんね。」吹きこぼれる喜びを抑えきれずに浮かべる笑顔は正に無邪気、にっこりとした破顔は八重歯が覗いたあどけない少年らしいその笑みで。自由を手にした嬉しさに興奮を隠すことは出来ず、蟲卵から足を一歩踏み出してその場で足の感覚を楽しむように数度足踏みを繰り返す。ぺた、ぺた、裸足の湿った音さえもが愛しい。心躍る思いのままに改めて向き直れば「母様、俺は砂乱。母様の砂乱だ」何とも得意げなその面構えで、つんと上を向く鼻を高々に胸を張って自己紹介を。そんな澄ました自己紹介もぐう、と間抜けた腹の音が邪魔をする「―――母様、俺は腹が減ったぞ。何か食べ物を貰えないだろうか」思春期真っ只中に腹の音が響くのは羞恥のそれ、かあと顔を赤く染めつつも本能のままの飢えを訴える様に自らの腹を撫でつつ申し出て)

(/お返事が遅れてしまったこと申し訳ございません。また、随分と昔の前トピから気にかけて頂けたことがとても嬉しいです。東堂様が蟲卵を拾ってくださったことで砂乱が孵ることが出来ます…!、素敵な文章に釣り合えるよう頑張りますのでどうぞ宜しくお願い致します。)

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