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【女性募集】変人な漫画家と、本音の言えないアシスタント【NL】/57


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7: 稲倉 蓮 [×]
2019-02-18 21:42:42

(素敵な設定、ありがとうございます!不備等はありませんので、よろしくお願いします!

8: 匿名さん [×]
2019-02-18 21:50:49


( / お褒めの言葉、有難う御座います。
此方こそ宜しくお願い致します。)



9: 稲倉 蓮 [×]
2019-02-18 22:07:16

(いえいえ!こういった展開や、シチュエーションがしたいと言った要望があればお気軽にお声かけ下さい)

10: 匿名さん [×]
2019-02-18 22:11:47



( / いえいえ、其方様のご希望に添えれば此方は良いですので…。
早速ですが、始めますか、?)



11: 稲倉 蓮 [×]
2019-02-18 22:18:18

(そうですね、始めましょうか)

12: 匿名さん [×]
2019-02-18 22:32:01



( / 了解致しました。
何方が先にロルを落としましょうか、?)



13: 稲倉 蓮 [×]
2019-02-18 22:36:30

(あ、それについてですが…お願いできますか?)

14: 匿名さん [×]
2019-02-18 22:46:08



( / 了解致しました。
どのような感じで始めたら良いかはちょっと分かりませんが…自分が思う感じでロルを落とさせて頂きます故。)

(__夢が、あった。自分の好きなことを好きなようにするのが小さな頃の夢だったけれど、そんな夢はあっという間に砕け散ってしまった。大人になるにつれて「そんなことは不可能に近い」と知ったから。カフェでバイトをしたりしてみたけれど、あまり人と会話するのが得意ではない自分が接客業をしたところで直ぐに挫折した。仕方ないに決まっている。それからダメ元でホームページから応募したアシスタントの仕事。受かるかどうかは分からないし、運が悪い自分のことだから受からない確率の方が高いだろうけど。そう思いつつ応募したその仕事を今日から始めるなんて、思いもしなかった。予想もしていなかった事態だ。いつものように困ったように眉を下げながらとある家の前へと彼女は立ち尽くしている。)

「…っ…よしっ…」

(気合いを入れ直して、インターホンを鳴らした。此処が自分の新しい職場になるのかと思うと緊張で足が竦みそうになるのだが、先ず足を踏み出さないことには意味がない。インターホンを鳴らした後に「は、初めましてッ…!ア、アシスタントの応募をした…者ですッ」と何処か緊張した趣で言葉を告げ。)

15: 稲倉 蓮 [×]
2019-02-18 23:07:54

(ご無理をいって申し訳ありません)

「………ん??誰かな……」
(前日の夜は酷かった。睡魔と戦いながら、原稿を仕上げていたのだから。締め切りが迫ってるからってあんなに怒らなくたって良いじゃないか。心の中で毒づいたことを思い出す。机に突っ伏すようにして眠っていると、インターホンが響いた。重い身体を起こすと、玄関の方へ覚束ない足取りで向かい)

「はーい……はい、原稿に何か不満な点でも?」

(声が聞こえた気がしたが、聞き取れなかった。どうせ編集者だろう。彼は普段から本音を隠さないが、寝起きの彼は一段と本音を隠さない。アシスタントを応募したことなどすっかり忘れているようだ。寝癖が目立つ髪の毛や、眠そうな目、怠そうな声を隠すこともなく玄関のドアを開ける)

16: 有栖院 月 [×]
2019-02-18 23:20:16


(緊張したように脚を震わせている彼女は自分がアシスタントを務める相手が出てくるのを待っており。揺れる髪を、綺麗にもと通りに戻していればその相手が現れて。「何か不満な点でも?」という言葉と共に現れたその人物は寝癖だらけの髪、眠そうな瞳、怠そうな声と雰囲気を曝け出した人物で。驚いたような顔を隠さずに目線を動かせば困ったような顔をしながら小さな声で告げ。)

「え、えっと…っ…あの…わ、私…ア、アシスタントの募集、で…」

(上手く言葉を発することができずにあたふたとしてしまいながらそうして言葉を紡いでいけば、相手と視線を合わせることはなく逸らしたままで。どんな風に相手と接すれば良いのかがイマイチ分からないのか、自らが持ってきた鞄を抱き締めては相手の様子をチラチラと伺っており。)

17: 稲倉 蓮 [×]
2019-02-18 23:38:43

「……アシスタント……?募集……?」
(目の前のあたふたとしている女性の言っていることが分からなかった。が、アシスタントや募集と言った単語が耳に入ると、暫く考えてから「あっ!」と声を漏らす。思い出した。一人で全てをこなすのは大変だと思い、ホームページにて募集したのだ。眠そうな目をパッチリと開けて)

「ご、ごめんっ!そうか、君が、新しいアシスタントの……と、取り敢えず、上がって!」

(早口で謝罪の言葉を口にすると、扉を全開して申し訳なさそうな__というよりバツが悪そうな__顔をして、アシスタントの彼女に小さく頭を下げて)

18: 有栖院 月 [×]
2019-02-19 00:00:30


(自分は家を間違えてしまったのか、否、此処で合っていた筈なのだけれど__。方向音痴気味の自分のことだから、明確に『此処だ』と断言することは出来ないものの。きちんとマップを見ながら来たのだから此処で合っている筈だと自身の頭では決めて。一から説明し直そうとすれば彼は「あっ!」と言葉をあげて。すると彼は自分のことを思い出したのか、謝りながら自分を招き入れてくれて。安心したように息を吐けばホッと胸を撫で下ろし。)

「…お、お邪魔します…す、すみません」

(連絡をきちんと入れておかなかった自分も悪い、と感じながら縮こまりながら中へと脚を踏み入れて。玄関で脚を止めれば相手が入ってくるのを待ち。そのついでと言ってはなんだが言葉を発して。)

「…えと、あの…私…有栖院、月…と申します…そ、その…月、と書いて…るな、と読みます…」

19: 稲倉 蓮 [×]
2019-02-19 00:22:11

「有栖院?へぇ、変わった苗字だね?さ、どうぞ?」

(玄関から上がると、相手の名前に興味を示す。月と書いてルナか。眼鏡をくいっと持ち上げると、部屋のドアを開けて上がるように言って)

「僕のことは知ってる?まぁ、知ってるとは思うけど、しなぐら 蓮。あ、しなぐらって漢字で書ける?」

(早くも変人ぶりを発揮し、唐突に自分の苗字の漢字を書けるか、と問う。彼の変人ぶりは人種や性別、年齢に左右されることなく、無差別に発揮される。アシスタントの彼女は、その無差別の中の一人になってしまったというわけだ。そういえば、前のアシスタントは数日で辞めてしまった。過去のことを頭で振り返りつつ、彼女の目をじっと穏やかな目で見つめていて)

20: 有栖院 月 [×]
2019-02-19 00:53:39


(変わった苗字、なんて何度も言われたことがあるけれど。別にこの苗字が嫌いだとかそういう訳ではないもののあまり好奇の目に晒されるのは好きではなくて。沢山の注目を浴びるのも、沢山の視線を向けられるのも、自分は昔から苦手で。それを分かっていてカフェで働いたのは失敗だったような気がする。裏で料理をするつもりだったのに、全くの想定外に見舞われてしまったから。お言葉に甘えて歩みを進めていけば。)

「…えっ…し、知ってます…知ってます、けど…か、漢字…、?」

(作品を作っている人間、というのは自分という生き物をよく分かっている人間である。そして、他人をよく理解しているのだ。独創性があって、自分自身の世界観がある。それは理解していたつもりだったけれどまさか漢字を聞かれるとは予想外だった。)

「…え、えっと…ホ、ホームページで…稲倉さんの、ことは…調べさせて、頂きました…ので、」

(書けると直接的には言っていないものの、書かないとも言わないでおき。聞かれた時には書いた方がいいのだろうと勝手に自己解決をして。)

21: 稲倉 蓮 [×]
2019-02-19 01:13:31

「そう。漢字だよ」
(頷くと、部屋のドアを開けて、彼女を部屋へと通して。少し戸惑っている彼女を見て、また何かを考える。あぁ、自分の悪いところだ。と自覚はするも直すことはしないし、恐らく出来ないだろう。)

「わざわざ、僕のこと調べてくれたの?じゃあ、しなぐらが教科の科に、倉敷の倉って書くことも知ってるの?」

(ふふ、と嬉しそうに笑うと、冷蔵庫を開ける。ついでに鎌をかけてみる。恐らく、こういうことをしているからネットや出版社で『変人』等と陰口を叩かれるのだろう。)

22: 有栖院 月 [×]
2019-02-19 15:02:33


(部屋に通されるのは良いものの、男性の部屋に入るなんて初めてかもしれない。否、初めてではないが入ったことがあるのは父親の部屋くらいだ。自分に兄や弟は居ないし、そもそも男性と対話をするのは苦手で。こんなふうに誰かと接するのは何気に初めての経験が多いかもしれない、なんてふと考えながらも彼に促されるままに部屋へと脚を踏み入れれば次の彼の言葉が聞こえる。__倉敷の倉、はそうかもしれないが…。教科の科はどうだっただろう。首を傾げながら小さく告げ。)

「…わ、私の…勉強不足、かも…しれません…稲倉のシナの字は…稲(イネ)、だと…ばかり…」

(彼女は困ったような顔をしながら眉を下げれば、冷蔵庫を開ける彼のことをちらりと伺っては目線をすぐに外してしまい。)

23: 稲倉 蓮 [×]
2019-02-19 17:46:42

「……ふふ、正解だよ」
(相手の回答に一瞬、動きがピタッと止まり驚いたように相手の顔を見つめる。すぐに笑顔になると正解だ、と伝える。今まで自分の苗字の漢字を当てた人物はいなかった。それだけに、こんなにも嬉しそうにしている)

「僕の苗字を当てた人は、君以外に居ないんだよね。いや、君とはいい仕事が出来そうだよ」

(冷蔵庫からオレンジジュースを取りだし、コップに注いで。ついでにいい仕事が出来そうだと本心を伝える)

24: 有栖院 月 [×]
2019-02-19 18:34:08


(不安そうに答えた次に、彼は動きを一瞬ピタッと止めた後に「正解だ」なんて言って。何処か嬉しそうな雰囲気の体が、どうやら自分は試されて居たようだ__。ネットで入念に調べておいて正解だったかもしれない。此処でまた職を失うところだったが、そうならなくて済みそうだ。困ったように眉を下げていれば、彼は言葉を発し。自分以外に当てた人がいない、という言い方に特別感を感じてしまうのも事実で。)

「ッ…ハ、ハイッ…よ、宜しく…お願い、します」

(いい仕事ができそうだ、というのは褒め言葉だよねなんて頭の中で確認しながら注がれたオレンジジュースに気を取られる。第一印象は良かったようだが、これから此処でやっていけるかどうかは別の話。どうにか頑張ろうと気を張って居て。)

「…あ…オ、オレンジジュース…有難う、御座います…」

25: 稲倉 蓮 [×]
2019-02-19 21:06:21

「うん、此方こそ宜しくね」
(自分のコップには、ミネラルウォーターを注いで椅子に座ると、穏やかな笑顔を彼女に向ける。なるほど、彼女なら、良いアシスタントになってくれそうだ)

「オレンジジュースで良かったかな?って、あ……有栖院さん、一つ聞きたいんだけどね?どうして僕の所でアシスタントをしようと思ったの?」

(忘れかけていたことを思い出して慌てて質問をする。志望動機は一番最初に聞け、と言われていたのに。)

26: 有栖院 月 [×]
2019-02-19 22:14:14


(穏やかな笑顔を向けられて、ペコリと力なく頭を下げれば彼が座ったのを見て「失礼します、」と一声掛けてから彼の正面の椅子へと腰を下ろし。部屋の中をキョロキョロと見回しながらもあまり下がるような動きは良くないと感じたのか目線を下に下げて俯いて。オレンジジュースで良かったかな、という彼の問い掛けにコクリと頷いた。)

「し、志望動機、は…。
私__え、っと…対話があまり、得意じゃ…なくて。元々絵が好きで…文学も、好き…なので。…こういうところで、働けたらなぁ…なんて、夢を…見てて」

(流石にハッキリとダメ元で、とは言えないものの取り敢えず無難な志望動機を言っておき。オレンジジュースを一口飲めば彼にチラリと目線を向けて。)

27: 稲倉 蓮 [×]
2019-02-20 17:20:40

「なるほど……つまり、絵も好き、文学も好き、こういうところで働きたい、だけど対話は得意じゃない。だからダメ元で応募した?」
(顔を覗き込みながら、淡々と相手に言ってみる。決して責めてるわけではない。寧ろ絵が好きという点は評価している。ただ彼の本音を隠さない能力が、好評価を消してしまうのである。彼女は不快に思わなかったのか)

「あ、僕は文学が好きな所も評価してるし、気にしないで?君みたいな“学生”さんもいっぱいいるから」

(どうやら、彼女のことを大学生か高校生だと勘違いしているようだ。童顔な彼女が成人済みだとは露知らず、笑顔を向ける)

28: 有栖院 月 [×]
2019-02-20 20:26:57


(彼の言葉にピクリと身体が跳ねる。まるで心を読まれたかのようにダメ元、という言葉を出してきた彼。何も答えることができずにただ黙って小さく頷けば淡々と聞こえてきたその言葉に何処か恐怖感と不安感を覚えて。このまま不採用だったら、今からでも辞めさせられたら、そうお舞うと不安で仕方がない。不安が積もりに積もって、全てが崩れ落ちてしまったら意味がないのに。言葉を発することができないで居れば、彼の次の言葉。'学生さん'という言葉に首を傾げて。)

「…あ、あの…ッ…わ、私…学生じゃない、です…」

(か細い声でそう告げれば心臓がばくばくと音を立てる。まさか高校生か大学生でなければ不採用だったり、なんて余計な心配をしてしまい。自分に自信の欠片もない彼女は不安げな顔をしながら彼に申し訳なさそうに告げて。)

29: 稲倉 蓮 [×]
2019-02-20 22:46:19

「ん…?あれ、学生さんじゃない?あ、じゃあ、社会人?」
(彼女の恐怖や不安は知る由もなく、自分の勘違いに気付くと、あははと笑って見せる。童顔というだけで学生と判断してしまったことは、誤りだったわけか)

「……もう一つ、漫画以外に仕事が出来たなぁ」

(ミネラルウォーターを飲み干すと、そういって意味ありげに笑う。徐に立ち上がると、紙とペンを持って何かを書き始める。それは、即席の契約書だった。前はこんなこと絶対にしなかったのだが……自分は彼女に肩入れをし出しているようだ。頭では分かっているのだが、ペンは止まることはない)

30: 有栖院 月 [×]
2019-02-21 16:12:11


(未だに緊張した面持ちの彼女はキョトキョトと目線を動かす。不採用なんてことになったら自分の仕事はもう思いつかないのだが__と先のことを考えていれば、あははと笑う彼。何事かと思いながらも彼の言葉に小さな声で答えて。)

「…ハ、ハイ…社会人、です」

(童顔はコンプレックスである為にまた間違えられた、なんて思いつつも相手に目線をチラチラと向けて居て。ミネラルウォーターを飲み干した彼は意味ありげに笑っており、首を傾げれば徐に立ち上がって。神とペンを持って何かを書き始めている為、コッソリとそれを覗けばそれは即席の契約者で。目を見開きながらも固まっていれば言葉を発することはなくただただ驚いて居て。)

31: 稲倉 蓮 [×]
2019-02-21 20:59:33

「……よし、出来た。はい、じゃあ、読むよ」
(相手の様子を気に留めることはなく、楽しそうに笑うと、紙に書いた内容を読み上げる。内容は、性格を分かる範囲で分析した結果、優柔不断で本音を言えず、全てを肯定してしまう、それはアシスタントにとっても社会人にとっても致命的だ、というもので)

「と言うことで……漫画を描きながら、僕がその性格を治してあげよう。はい、サインしてくれるかな?」

(余計なお世話、と思われるかもしれないが過去にアシスタントの一人が失敗している。そんな光景はもう見たくはない。彼女の前に紙とペンを差し出して)

32: 有栖院 月 [×]
2019-02-21 21:17:58


(此方の様子を気に留まることもなくただただスラスラと言葉を述べる彼は読むよ、なんて笑っており。何事かと思いつつも聞いていればそれは自分の性格を簡略化した結果で__。優柔不断、本音を言えない、全てを肯定してしまう…自分の性格のことはよく分かって居たつもりだったけれど、いざ言葉に出されてみると心に刺さるものがあり。項垂れそうになりながらも彼の言葉を聞いていれば、驚いて目を見開いて。)

「…え、?」

(此の性格を治してくれる、という彼だが自分も此処まで治そうと努力を重ねてきたのだ。それなのに治らなかったのは不治の病と同じでもう治らないことだとばかりと思って居たけれど。此の性格が治ろうが治らまいが答えは1つだ、此処で職を失って堪るか。彼女は紙とペンをじっと見つめた後にふっと息を吐けば其処に丁寧な字で【有栖院 月】と名を書いてペンを置き。)

33: 稲倉 蓮 [×]
2019-02-21 21:48:21

「……はい、ありがとう。良かったの?サインして」
(思った通りサインをした彼女を見て、訊ねてみる。さて、次に彼女の口から飛び出す言葉は何か。疑問か苦言か、或いは肯定か。確かめるような目を彼女に向けると「僕に何か言いたいことは?」と、笑って見せるが目は本気だということを訴えている。彼の変人ぶりは早くも、新しくやって来たアシスタントに発揮された訳である。恐らく物怖じしない人だったら、とっくに出ていっているであろう)

34: 有栖院 月 [×]
2019-02-21 21:56:07


(__良かったの?なんて、今更聞くべきではない言葉が彼から飛び出したのを見て。彼から尋ねられ、少し考えてから頭の中でその言葉を整理してみる。確かめるような目線は何処か真剣で、困ったような顔をしながらも彼女は先程よりもほんの少し大きな声で言葉を発する。)

「…私、は…変わりたい、ので」

(それだけを言うと俯いて黙り込む。此の性格が簡単に治るとは更々思って居ないし、治る前に此の仕事を辞めてしまうかもしれない。それでも自分を変えるチャンスが目の前に転がっているのなら、それを拾わずして如何するか。彼女は彼に目線は向かないものの、無難な返事ではない自らの意思を少しだけ伝えて。)



35: 稲倉 蓮 [×]
2019-02-21 22:18:39

「変わりたい……そっかぁ……少なくとも、今はまだ変われないね~」

(言うべきことではないかもしれない。しかしいつもの癖で出てしまった。自分でも少しだけ失点だと思っているようで、黙り込んでしまって)

「…………………ん?あ、ちょっとごめんね」

(気まずい、と思い始めた直後に、ポケットのスマホが音を立てる。見ると編集者からだ。隠す様子もなく深いため息をつくと、一言言ってから部屋を出ていって、廊下で対応をする。新規の漫画の話か、呼び出しか。気まずい空気を裂いてくれたことには感謝はするが、面倒ではある)

36: 有栖院 月 [×]
2019-02-21 23:27:44


(変わりたい、とは言ったものの自分が変われるなんて思ってはいない。希望を抱いて、玉砕して、裏切られて、何があるかなんて分からないのだから。物事に対して常に悲観的なのは自分の悪い癖だとは分かっているけれど、それが此の性格の特徴なのだから仕方がない。自分は変わらない、そう思って生きてきたのだから。彼の言葉を聞いて何も言わずに俯くままで。)

「…、」

(彼のポケットが音を立てる、彼は一言此方に言葉を告げて部屋から足を踏み出して行くのを見れば彼が居ないことをいいことにはぁっと溜息を吐いた。自分がどうしようもない性格なのは分かっているけれど、分かっているからこそ変わらないと思ってしまう。自分の今までの努力が灰になったくらいの絶望を味わったのだから。)



37: 稲倉 蓮 [×]
2019-02-22 19:51:37

「……はい、えぇ…分かりました」
(内容は新規の漫画の件だった。本来は出版社まで行くべきなのだろうが、原稿を渡した直後は、携帯で知らせてほしいとお願いしたのだ。新規の漫画……有栖院さんなら何か良いアイデアを持っているかもしれない。と、早速彼女を起用することを決めて)

「あぁ、ごめんね。早速仕事が来てさ。君にも協力してほしいんだけど…いいかな?」

(通話を終えて、部屋に戻ると内容を話す。彼女は一体、どんなアイデアを持っているのか。先程の気まずさを忘れたように、興味はそっちに移っている。協力を要請、というより協力することを前提に話しかけているようで)

38: 有栖院 月 [×]
2019-02-22 20:42:08


(一人思いに耽る。今日は濃い1日になりそうだな、なんて呑気なことを思っている自分が心底嫌いで。日々自分を嫌いになる毎日に飽き飽きして居たが、此処に来てから何かが変わることを期待してあり。なんの意味もなく時計を見つめたり、辺りをキョロキョロと見回してみたり、無意味にそわそわしてしまいながらはぁっと溜息を吐く。変わりたいと言ったところなのに、変われる気なんて微塵もしない。無駄な時を過ごすのは嫌だな、と思いながら自分が悲観的なのを思い知らされ。そうこうしているうちに彼が部屋へと戻ってきて言葉を述べる。)

「…っ…え…?……ハ、ハイ…分かり、ました」

(仕事ってこんなに早く来るものなのだろうか。自分ができることなんて雑用くらいだと思うのだが、協力なんてそんな大層なことが可能なのだろうか。自分が断れないのをいいことに協力することを前提で此方に接してきている相手に戸惑いの目線を向けつつ、結局のところ断る理由もないのかスッと目線を下に向け。)



39: 稲倉 蓮 [×]
2019-02-22 22:09:17

「実は新規の漫画を描け、と早くも電話が来てね。ジャンルはホラーで主なターゲット層は10代の女子らしい。それで…物語の設定をまず考えてほしい」

(相手が同意するのを待ってから、相手に要求をする。要するに10代の女子が好きそうなホラーの設定を考えろ、と言うことだ。彼女にそれを任せた理由は二つ。一つ、自分は10代の女性が好きそうなホラー等見当も付かないこと。もう一つは、彼女の文学が好きな点だ。文学を趣味としている人間は、想像力が豊かである傾向にあるそうだ。それを信じて任せてみたのだ。)

「僕には10代の女の子が好きそうなホラーが分からないからね……君に任せようと思うんだけど、どうかな?」

(やっぱり戸惑っている__戸惑いの視線に気付いていながら、彼女に協力をさせる自分のことを知ったら、たちまちネットで袋叩きにされるのだろう)

40: 有栖院 月 [×]
2019-02-23 12:33:25


(__思わず固まってしまう彼女。直球に'物語を考えろ'なんて言われてもしっくりこない。ジャンルがホラー、10代の女子がターゲット、そもそも自分は10代ではない。それでも本当に良いのかと思いつつも自分には断れないだろうと内心で溜息を吐けば頭の中でストーリーを思い浮かべてみる。自分はあまりホラー系統は読まないものの、ストーリーが思い浮かばない訳でもなく。アシスタントはこんなに難しい仕事もやるのか、と参りつつも彼の次の言葉を耳に入れ。確かに10代でもないし女子でもない相手にはそんなもの分からないだろう、と理解するのだが。流石に全て自分が考えて良いものか、と思いながらもゆっくりと言葉を紡いでおり。)

「…私、の…個人的な見解、ですが…。
10代の女の子、が…好きなホラー、というのは…矢張り'一部の層'に好まれるもの、を…中心とした方がいい、かと。女の子は恋愛系統のジャンルを好む方が基本的には多い、と思うので…その一部の層を狙う、なら…現実味のないもの、よりも…誰もが経験し得ること__例えば、信号の待ち時間、だとかトイレの中、だとか…そんなところで怪奇現象が起こってしまうと'自分にも起こるかもしれない'と恐怖心を感じてしまう、ので…良いかと、思います」

(久し振りにこんなに長く喋った気がする、という彼女だが文学を嗜んでいる彼女は好きなもののことになると饒舌になるらしい。語彙力があるかどうかは定かではないものの、それに続けて言葉を発し続け。)

「…ただ、単純に…お化けが出てくるんじゃなくて…そういう日常の生活に点を置いて、自分が気がついて居ないうちに…'そこに何かがいたかもしれない'という恐怖心を与える、のが…何というか…ウケる、かと。…今のこの世界の問題、とか…時間とかを取り入れてみるのも1つの手かもしれません、」

(かなり話し込んでしまったかもしれない、と無意識に沢山の言葉を発して居た彼女は我に帰ったのかハッとして口元を抑えると少々恥ずかしそうに「すみません、」と謝って。)



41: 稲倉 蓮 [×]
2019-02-23 19:46:34

「……なるほど、そうか。一部か……」

(彼女の話を聞いて、何を思ったのか携帯を取りだし編集者に掛ける)

「稲倉です。新作の件ですが、ターゲット層を一部に絞ります。いいですね?…理由?あぁ、優秀なアシスタントが居ましてね。気付かせてくれたんですよ、全体には売れない。但し一部に受けるように描けば良い、とね。まぁ、そういうことで」

(何と彼女が言ったことを伝え始めた。一方的に淡々と話す。話すだけ話したら相手の回答を待たずして、とっとと通話を終了する。編集者の驚きと説明を求める大声が、携帯から漏れてないかが唯一の心配だ。)

42: 有栖院 月 [×]
2019-02-23 23:44:18


(自分の文学に対してだけの饒舌を恨みながら先程の言葉を後悔しつつ、相手のことをチラリと見れば彼は何を思ったのか徐に携帯を取り出して。自分の言葉に納得してくれたのかと思い、何処か安堵したような表情を浮かべていれば彼は推測するに、編集者に電話を掛けているようで。会話の内容を聞いていれば、優秀なアシスタントだなんて言われており。少し恥ずかしく思いながら目を彼から逸らせば、彼は自分の意見だけを淡々と述べて通話を終了し。驚きと戸惑いの混じったような顔で小さく言葉を告げて。)

「…あ、あの…ッ…わ、私の意見は流してくださって構わない、ので…しがない一般人の意見、ですし…」

(編集者を怒らせてしまっては大変だ、と思いながら慌てて相手にそう告げればまたも不安そうな顔は逆戻りしており。自分の意見で相手の立場が悪くなってしまったらそれは自分の責任だ、けれど責任を取ることはできない、言葉は取り戻せないのだから。焦ったような口調でそう言えば俯いて黙り込んでしまい。)



43: 稲倉 蓮 [×]
2019-02-24 14:49:35

「一般人?何を言ってるの?」
(一般人__という言葉に反応すると、漫画の道具を準備しながら鼻で笑う)

「君は有名漫画家、稲倉蓮の元にやって来た。つまり僕の元にやって来た時点で、君は一般人の有栖院月じゃなく、優秀なアシスタント有栖院月になったんだ」

(まるで宗教の様に語り掛ける。彼女は不安に感じてないだろうか。二番目のアシスタント__名前は思い出せないが__は、こうした語り掛けると半泣きになってしまったものだった。期待のアシスタントの彼女は泣かないだろうか)




44: 有栖院 月 [×]
2019-02-24 17:23:06


(「何を言ってるの?」と言う彼の言葉にピクリと身体を跳ねさせれば目線を向けて。鼻で笑った彼を見て何か失言をしてしまったのではないか__と不安を感じており。困ったような顔をしながら口を抑えれば彼の次の言葉を待って。)

「っ…え…」

(まるで宗教のように此方に語り掛ける相手、自分が優秀なアシスタントにランクアップしたかは分からないものの、取り敢えず二流くらいにはなれたかな、と思っており。今だに困ったような顔は戻らないものの、少しだけ安堵したような顔を見せれば言葉を紡ぎ。)

「…そう、ですか…」

(相手に認められたかどうかは定かではないが、勝手に認められたと取ることにすれば俯きながらも内心では安堵の気持ちでいっぱいになっており。)



45: 稲倉 蓮 [×]
2019-02-24 19:55:07

「さて、更に緻密な設定が必要だね~。プロットを作らないと。はい、じゃあこれ今から君の宿題!」
(彼女の安堵の表情を見ると、此方も少し安心した。原稿用紙の束を相手の前に置くと、今度は先生のように話しかける。)

「あらすじと登場人物の設定を書いてね。原稿用紙は何枚使っても構わないから。」

(どうやら本格的に彼女に仕事をさせるようである。先程の饒舌になっていた彼女のことだ。紙に書けと言ったら、無限に書いてくれそうな気がする。そう言う安直な思いで原稿用紙を彼女に託したのだ。)

「僕は、そこの机で作業してるから~」

(またもや一方的に話終えると、スタスタと窓辺の机に向かっていく。その間に欠伸が出る。要するに“作業”という名の睡眠をする気なのだ。)

46: 有栖院 月 [×]
2019-02-25 15:59:19


(彼が言葉を発した後、目の前に原稿用紙の束が積み重ねられており。ポカンとして仕舞えばこれも自分が考えるのか、なんて思ってしまうのだが。それも仕事の一環かと思いつつ相手の顔を見れば先生のように此方に話し掛ける彼。そりゃあ文学を嗜んでいる、とは言ったものの拙い文章になるのは目に見えているのに。本当に自分に任せて良いものかと思いつつ、目を伏せればその原稿用紙に目を向けて。これくらいなら書けるか、と本格的に書くことにすれば彼は一方的に話を終えて窓辺の机へと向かって行き。仕事、とは言っているが欠伸をしている彼のことだ、もしかしたら休養を取るのかもしれない。)

「さて、と…」

(ポツリと呟いた彼女は息を吐いてペンを持ち。原稿用紙の一枚目の欄外の部分に【登場人物】なんて書いて仕舞えば1人ずつ名前を考えて行く。1人目は__春宮 桜なんかにしようか。春を思わせる安直な名前だが、これで良いだろう。性格は優しく朗らかで少々天然、と記載すればあることを思いついて。登場人物は4人にしよう、と考えればそれから書き始めたのは夏河 向日葵と言う明るい活発な女の設定。次に秋山 紅葉〈モミジ〉、女のような名前を嫌う男、と記載して最後に冬野 雪、大人しく物静かな性格と記載する。そう、この4人の共通点は『季節と季節に由来する名前』が入っていること。)

「…んん…安直だなぁ」

(独り言も捗りながら、次の原稿用紙に手を伸ばす。それからあらすじを書こうとペンを持ち直し。)



47: 稲倉 蓮 [×]
2019-02-25 22:45:09

「………ふふ」
(椅子に座り机に突っ伏すと、眠るふりをして聞き耳を立てる。自分はなんて最低なのだろう。プロットを練るという名目の元、彼女の力量を本格的に試すと同時に本来は、自分がやらなければならない作業を彼女にさせているのだから。安直という言葉を聞く限り、登場人物に何らかの共通点を入れたのだろう。そしてそれを安直だと嘆いている。そんな彼女が展開するストーリーは、一体どんなに未熟で、どんな美しさを秘めているのか。気付かれないように、楽しそうに笑う)

48: 有栖院 月 [×]
2019-02-25 23:21:03


(彼が起きているとは弛知らず、黙々とペンを動かし続ける彼女。登場人物の設定は完成した、後は物語を紡いでいくだけ。それぞれの季節に纏わる話を紡いでいく、と言うのはどうだろうか。自問自答を繰り返しながらまず初めに書き始めたのは春宮 桜の物語。4人の物語を短編で紡いでいく予定らしく、最初のタイトルは『通学路の信号機』。あらすじは高校一年生になったばかりの少女である春宮 桜が入学して一週間が経過した頃。いつもの通学路、向かった先には信号機。この信号を曲がって角を右折すれば学校へと着く単純な道のり。信号を渡ろうとしたところに横に並んだとある男の影__男は何やらブツブツ呟いているのだが、何を話しているかは聞こえない。その日は通り過ぎたのだが、その日を境に毎日のようにその男に会う。男に会う度に聞こえてくるのは五十音の一字のみ。その一字を組み合わせるととある言葉になると言う、何の変哲も無い日常に少しずつ狂った何かが訪れる物語。)

「こんな感じ…かな、」

(次に夏河 向日葵。水泳部に入部した彼女はとある噂を耳にする。それは彼女の友人である女子生徒が教師と水泳部の部室で密会をしている、と言う噂。そんなことはないだろうと思いながら水泳部の部員である何人かと共にその真実を確かめようとするのだが、そこに居たのは__教師の形をしたマネキンと友人を真似た形のマネキンが踊り狂っている姿だった。マネキンの首がゆっくりと動いて…、と簡単なあらすじを書き。次に秋山 紅葉。彼の話は少し迷ってしまったものの、彼女が紡いだ物語はマンションでの出来事で。隣の部屋から聞こえてくる咀嚼音、嗚咽、壁はそこまで薄くない筈なのに聞こえてくる不気味な音色。だが、彼の部屋の隣には誰も住んでおらず__とある日、不気味になって部屋を調べた彼。不意に見つけたキッチンの横にある壁の穴。その穴の中には無数に蠢く目玉の影…、なんて自分でも気味の悪くなるものを書いており。)

「…うぅ…病んでるみたい…」

(度々漏れる独り言を気にせずに最後のストーリーを描き始める。最後は冬野 雪。異常気象のように突然降り始めた雪の日、学校の帰り道で彼が見掛けたのはひっそりと佇む神社。ピアノのコンクールが近かった彼はその神社でお参りをすることになるのだが、長い長い階段の先にあったのは古びたお社。不気味に思い、振り返って登ってきた階段を降りようとするのだが__ない。そこに、先程上がってきた階段が…ない。彼方此方に階段を探し回る彼の前に現れる謎の影と怪異に現実と夢の区別がつかなくなる…。と言う物語を一通り書いた後、チラリと彼の方を見れば立ち上がり。彼の方に駆け寄っていけば、休養を取っている彼の肩をトントンと叩いて。)

「…あ、あの…ッ…か、簡単に、です…けど…書け、ました…」



49: 稲倉 蓮 [×]
2019-02-26 21:46:05

「おぉ、書けた?」
(肩を叩かれると凄い勢いで起き上がる。楽しみで仕方がなく、満面の笑みを浮かべて原稿用紙を受け取り、すらすらと読んでいく。成る程。登場人物は季節に由来しているのか。驚いたことに彼女は一人ひとりにスポットを当てた短編ホラーを書いていた。あらすじに目を通すと、原稿用紙を机の上に置いて彼女の顔を見つめる)

「君みたいなコは、すぐに安直だと思ってしまうかもしれないね。でも僕は、そうは思わない。読者の心に残りやすいと思うけどね。まぁ確かに三番目のあらすじは少し病んでるかもしれないけどね」

(だから気にする必要はないよ、と原稿用紙を机に仕舞いながら言う。やはり彼女は良い。設定もそこまで悪くなかった。これなら、アシスタントとして十分役に立ってくれるだろう)

50: 有栖院 月 [×]
2019-02-27 16:20:57


(肩を叩いた瞬間と言ってもいいくらいの速さで彼は勢い良く起き上がり。ビクッと肩を跳ねさせれば驚いたように彼の顔色を伺っており。何故か満面の笑みである彼を驚きと同時に不安を持つような表情で見つめており。書けた?という問い掛けにコクリと頷いた。原稿用紙を受け取った彼の姿は本当に漫画家のようで__否、実際に漫画家、なのだが。あらすじに目を通し終わったのかバクバクと五月蝿い音を立てる心臓を落ち着かせるように深呼吸をして彼に目線をチラリと向けて。)

「…そ、そう、です…か…良かった、です…ッ!」

(彼の口から褒め言葉が飛び出したのを見て安堵したような笑みを浮かべる。3番目は病んでいるのは自分でも確認済みだが、読者の心に残るような作品を書けたのならば文句はない。気にする必要はないよ、という言葉にホッとして。一応彼の役に立てたのならばそれで良いかな、と思うことにして彼のことを見つめては急に気恥ずかしくなったのか目線を逸らし。)



51: 稲倉 蓮 [×]
2019-02-27 22:50:45

「ん?はは、恥ずかしくなっちゃったんだ、可愛いね~」

(目線を逸らして相手を見ては、愉快そうに笑って、可愛いなどと、からかうように言う。本心から出た言葉ではあるが、彼女を恋愛対象としては見てはいない。ただ純粋に恥ずかしがる彼女が可愛く思えたからだ。)

「何はともあれ、これで漫画を描くことができるよ」

(君のお陰だ、と椅子に座ったままぎこちなく礼をする。礼をしたのはいつ以来だろう。少なくとも1年以上は経っているだろう。動きがぎこちないことは自覚しているが、それでも気になってしまう)

52: 有栖院 月 [×]
2019-02-28 14:31:07


(__可愛いね、なんて愉快そうに笑いながらそういう相手の声を聞きながら肩を跳ねさせる。褒められるのは慣れていない、自分を褒めるなんて可笑しい。そう思いながら彼の言葉を鵜呑みにする筈もなく笑みを浮かべる訳でもなく困ったような顔をすればなんて答えればいいかも分からず黙り込み。ふいっと顔を背けたまま彼の話を聞けば役に立てたことが分かるとまたホッとして。)

「い、いえ…仕事、ですので」

(君のお陰だ、と礼を告げる彼に此方も同じようにぎこちなく返しながら再び黙って。椅子に座った彼女はふと、気になったことを口に出す。)

「…あ、あの…何か、お仕事、とか…あり、ますか…?」

(一応聞いておこうと思ったのかそう確認をとれば、首を傾げて彼に問い掛けて。)



53: 稲倉 蓮 [×]
2019-02-28 20:14:34

「仕事?そう言えば保健所の知り合いから、犬の多頭飼育の注意換気ポスターの依頼が来てね。高校からの付き合いで、引き受けちゃったんだけど……僕は犬が苦手でね。どうしても、こういう風になっちゃうんだ…」

(苦笑いをしながら机の引き出しから、原画を出す。そこには鋭い牙を剥き出しにし、ドッグフードを貪る猛獣__実際には犬__が描かれている。犬を「この世で恐ろしい猛獣」と評している彼にとって、難しい注文だったらしい。)

「とてもこんな絵を持っていかれないでしょ?だから、君に任せたいんだけど……いいかな?」

(仕事、というより私情、と言った方が正しいだろう。困ったような顔で相手に依頼する。色塗りは此方でするから、と手を合わせてお願いをする。どうやら本気で依頼しているようだ)

54: 有栖院 月 [×]
2019-03-01 22:27:33


(多頭飼育の注意喚起のポスター__そう言えば、小学校の時や中学校に通っていた時、選挙を勧める為のポスターだったり、災害の注意喚起ポスターを書いた覚えがある。そのように描いたらいいのだろうか。どうやら高校の友人からの依頼らしく、断れなかったんだろう。彼は犬が苦手らしい。ゆっくりと視線を彼が描いた原画へと移せば、ポカンと呆然としており。其処に描かれたのは…鋭い牙を剥き出しにして、まるで怪物のようにドックフードを貪る犬…というより、怪物の姿。パチパチと瞬きを繰り返した後に、彼に告げ。)

「わ、分かりました…」

(流石にこんな絵を持って行っては引かれてしまうだろう。こんなものを掲示してしまったら注目されるのは明らかだが、いいように注目を集められるとは思わない。本気で依頼をしてくる相手にコクリと頷けば、肯定の返事をし。動物の絵なら大丈夫だろう、と自分に言い聞かせればその絵を受け取って。)



55: 稲倉 蓮 [×]
2019-03-03 17:53:08

「正直、これで良いと思ってるんだけどね……犬なんて、この世で一番恐ろしい生物だと思うんだけど…」

(苦笑いをしながら本音を明かす。子供の頃、住んでいた地域で野良犬が繁殖していた。学校からの下校途中、複数の野良犬に襲われた。幸い助けられたのだが、その時の体験から犬に対して恐怖を抱くようになったのだ)

「有栖院さんなら、普通の絵を描けるだろう…」
(呟くとフッと笑う__自嘲に近いが__漫画を描く道具を出しながら、彼女はどんな絵を描くのか、楽しみで)

56: 有栖院 月 [×]
2019-03-05 22:29:21


(犬がこの世で一番怖い生き物、と言うのは全人類の中で少数派の意見のような気がする。動物が好きな人間は多いし、犬をペットとして飼育している人も多い。だからこそ犬は愛されている、と言えるのだが此処まで犬を毛嫌いする人は初めて見たかもしれない。自分は犬よりも断然人間の方が怖いのだけれど__、と人間不信さを明らかにしつつも軽く苦笑いし。)

「…い、いえ、そんな」

(普通の絵、というワードに少し引っかかるところはあるものの。取り敢えず手を動かさなければ話は始まらないだろう、と考えればペンを取り出して。自分があらかじめ持ってきていた鞄の中に入っているスケッチブックを取り出せば、其処にすらすらと書き出す。垂れ耳と丸い瞳、それはまさしく可愛らしい犬の姿。柴犬でも良いかも、なんて勝手に思いながら可愛らしい絵を描き連ねており。)



57: 稲倉 蓮 [×]
2019-03-07 21:46:20

「こ、これが犬……?」
(後ろから首をかしげながら、頭の中で犬を想像する。しかし、どうやっても彼女の絵の通り想像ができない。)

「こんなに可愛い生き物が、あの恐ろしく、凶暴で、人を喰らおうとする生き物……?」

(悪意のある言い方だが、彼には悪意は無い。事実をそのまま述べているだけである。君は凄いね、と感嘆の言葉を口にして彼女を誉める)


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