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『RPG風世界観』剣と魔法のファンタジー『nl/中級者以上/人数制限有り/半指定』/34


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31: No.17のdキャラ希望者 [×]
2019-03-19 02:21:15


「アタシ、後悔したくないの。あんな思い二度と御免だわ。誰かにアタシとおんなじ思いもしてほしくない。もうこれ以上、悲しみを増やすわけにはいかないの。だからアタシは戦うわ」

名前/ エリザ・シャノワール
希望キャラNo./ d
種族/ 獣人・黒猫族
年齢/ 24歳
性別/ 男の娘←
身長/ 172cm
体重/ 59㎏
容姿/?
ふんわりとした襟足が少し長めのショートボブ。髪色は深く艶やかな濃紫で、白いメッシュが1本入っている。髪と対照的に肌は白く、猫目で瞳は夜の月のような琥珀色。瞳孔が縦に長いのが特徴的。口元の艶黒子がチャームポイント。柔らかで曲線的なボディライン、女性も羨むような細腰、すらりと伸びる長い手足は一見すれば女性のようだが、ついてる物はついてる。黒猫族の由来とも言える、黒い猫耳と長くしなやかな尻尾がある。

服装は、ダンジョンでしか手に入らないレア装備「妖精の礼装-上」
夜空を編んだような美しい布で、身頃と袖が別れており、背中が大きく開いたイブニングドレスのようなデザイン。鳩尾あたりでカットされたへそ出しルック。
この服の最大の効果は、「ほぼ全ての状態異常の無効化」なんとも薬屋泣かせの服である。レア装備の名は伊達ではない。
下は腰から際どいスリットが入ったローライズなタイトパンツ。脚線美を大胆に晒している。安心してくださいはいてますよ。
足元はシンプルなアンクルストラップパンプス。色は黒。


性格/
ハイテンションかつ常に笑顔を絶やさない、フレンドリーでセクシーなオネェさん。口調や仕草の一つ一つに女性っぽさがにじむが、本質的には剛胆でさばさばしている。
美容に気を使っているようで、毎日のお肌と毛並み(耳と尻尾)の手入れを欠かさない。
恋愛対象は男性。別に自分は上でも下でも構わないが、とにかく口説くのが好き。好みのタイプは幅広く、見た目10歳から80歳くらいまでならストライクゾーン。嫌いなタイプは愛のない男。スキンシップ(セクハラ)は相手が嫌がらない程度にやる。反面、フェミニストで女性に対しては紳士的。可憐な乙女(自分含む)の顔に傷でも付けようものなら相手が貴族だろうが庶民だろうが、人間だろうが魔物だろうが、潰す(どことは言わないが、あえて言うならアソコ←)


武器/ 短剣
どこにでもある普通の短剣。使い込まれているが、小まめに手入れをされており、切れ味は非常に良い。シーフ王の形見。

オーピーレンズ/ サングラス フレームレス・ハート型

備考/
少年の両親は奴隷だった。普人族より遥かに高い身体能力を面白がられ、悪質な一座に捕らえられ、見世物として理不尽に虐げられる日々。その過酷な環境に両親は早くに死に、そんな両親の元に生まれた少年も、名前も与えられぬまま見世物としての日々を送る。

少年が生まれてから10年の歳月がたったある日のことだった。
暗く冷たい倉庫の檻の中で、今日も下卑た視線に晒されるのかと、少年は鬱屈と目を閉じていた。
しかし、耳に届く普段とは異なる喧騒。ドカドカと遠慮のない足音が近づいてきて、ガラリと扉が開かれる。
眩しさに目を細めながらそこを見れば、見慣れない男が一人。男はぐるりと倉庫の中を見回して少年に目を止めると、視線を合わせるようにゆっくり近づき、その無骨そうな手を差し出した。

「オメーさん、オレと一緒に来る気はねぇか?」

外から降り注ぐ光がまるで後光のように男を照らしている。暖かな世界がそこにある。少年は細い腕を伸ばし、満足そうに笑う男に手を引かれて檻の外へと飛び出した。
男がおーいと手を振った先に、冒険者らしき若者達が一座の団員を縄で捕らえてるのが見えた。
何でも、悪質な一座をとっちめようという正義感溢れる冒険者達がおり、男はそれに触発されて付いてきたのだとか。団員を痺れ薬で動けなくして数々の悪事の証拠という証拠を押収したのだそう。

そう、この男こそシーフ王である。

シーフ王は少年の頭を優しく撫でると、視線を合わせて問いかける。

「オメーさん、名は?」
「……………………………ない」

長い沈黙の後ポツリと答えた少年に、シーフ王は豪快に笑う。

「そーかそーか!んじゃあオレが名付けてやる。んー、にしてもオメーさん黒猫族かぁ?黒猫……シャノワール……エリザ・シャノワールってのはどうだ!」
「エリザ・シャノワール……?」
「“きれいな黒猫”って意味だ。オメーさんにぴったりだろう?今日からオメーさんは、このシーフ王様の一番弟子だ。これからよろしくな、エリザ」

初めて名を呼ばれるという経験。
一瞬鼓動が早くなったような気がした。それは決して悪いものではなく、むしろ心が弾むような暖かな感覚。
エリザ、それが自分の名前。
シーフ王、彼こそが自分の居場所。

少年は、エリザは、人生で初めて笑った。

明くる日、「オレの弟子がそんなナリじゃ示しがつかんだろ」と街に連れ出される。
ボサボサだった髪を整え、下ろし立てのワンピースに身を包み、鏡の前に立つ。そこに映っていたのは、正しく美少女。

「あれ?僕って結構キュートじゃん」

斯くて少年は間違った方向へと成長を始めるのだった。

名をもらい、お洒落を教わり、暖かな居場所を与えてくれたシーフ王への敬愛は、いつしか淡い恋心へと変わっていく。しかし、エリザはその想いにそっと蓋をする。今のままでも十分に幸せだから。今の幸福がこの先もずっと続いて欲しいから。

それから更に5年の歳月がたった。
その日もまた、冒険者と共に険しい山道を登る。途中で魔物に出くわしたりもしたが、それらは全て冒険者達が叩きのめした。
だが、そこにふいに現れた黒い影。最近巷を騒がせているという「姿なき者」だった。初めて目にする異形だったが、並み居る冒険者達はそれぞれの武器を構え、果敢に挑んでいく。
しかし、そんな彼らを嘲笑うかのように「姿なき者」はその一薙ぎで冒険者たちを瞬殺し、シーフ王とエリザも崖縁まで追い詰められてしまう。
ここまでか……だが、愛する彼と共に終われるのなら、未練はない。
死を覚悟して目を閉じる。
次の瞬間、エリザの体は宙に舞った。シーフ王がエリザを崖から放り投げたのだ。
エリザはその類い稀なる身体能力によって、高所から落下してもダメージを最小限に抑えられる。
シーフ王は「姿なき者」の凶刃からエリザを守るために、エリザの能力を把握した上で、奴の意識の範囲外にエリザを逃がしたのだ。
浮遊感に目を見開く。
「師匠(せんせい)!?」
なぜ、どうして。驚愕と混乱。
重力に従って自由落下していく体に抗うように、師匠へ向かって手を伸ばす。僅かに振り返った彼が何かを呟いた。声は聞こえない。けれど、確かに彼は言った、「生きろ」と。体を貫かれ、血を吐き痛みに耐えながらも尚、不敵に笑っている。
その姿を目に焼き付けながら、滲む視界を振り払うように、エリザは重力に身を任せた。
すとんと地面に着地する。木々がクッションになってくれたおかげでダメージも少なく済んだ。小さなかすり傷はあれど、体はどこも痛くない。だが、胸が張り裂けそうなほどに痛かった。
押し寄せるのは後悔。こんな形で彼と死に別れてしまうくらいなら、想いを伝えれば良かったと。今すぐにでも後を追いたかった。だが、彼がエリザに生きることを望んだのだ。ならば、自分は生きねばならない。
泣いて、泣いて、涙が枯れるほどに泣き叫んで、それでも前を向いて立ち上がる。あの背中に託された想いを、彼の誇りを、抱き締めるように。

その後、冒険者の間では凄腕のシーフとしてちょっとした有名人となり、気ままに彼らの手助けをしながら生計を立てていた。
ある日、「姿なき者」を探しているという旅人たちの噂を小耳に挟む。思い出すのはあの日の後悔。大切な人を喪った悲嘆。二度とあんな思いはしたくない。そして、別の誰かにもしてほしくない。「姿なき者」が誰かの大切な人を奪い続けているならば、止めなければならない。そんな決意を胸に、その旅人たちの元へ訪れる。
「あら、イイ男ね。アタシ、ここらじゃちょっと有名なシーフなの。旅路にご一緒してもいいかしら?」


ちなみに、何故本来女性につけるような名前にしたのかというと、シーフ王がエリザの性別を間違えていたから。声変わりと共にその勘違いには気付かれたものの、何だかんだとその後も名乗り続けている。
シーフ王がエリザを助け、弟子にしたのは、以前に見世物として働かされていたエリザを見かけており、そのときに才能を見抜いていたため。


戦闘スタイルは、高い身体能力と猫種の特性を生かしたテクニック型。
特筆すべくは、猫種特有の非常に優れた平衡感覚。高い木の上から落ちてもスチャッと着地できるアレ。例えそこが崖と崖の間に張られた一本の糸の上だろうが普通に戦える程の驚異のバランス力。また、柔軟性と身軽さを生かしたアクロバティックな動きも得意。
さらに、シーフ王の弟子としての名も伊達ではなく、巧妙に罠を仕掛けて敵を嵌めて「ずっと俺(ら)のターン」状態に持ち込むことも。
決定的な攻撃力には欠けるが、罠をばら蒔いたり素早い動きで相手を翻弄し、撹乱し、隙を作り出して味方の攻撃のサポートを行うことを得意とする。

尚、彼女(?)の目に映るオピニオンは、奇怪な笑い声を上げるこけしの頭部のようなもの。
最近、それを「ちょっとかわいい」と感じる程度には感覚が麻痺している。

(/ 大変長らくお待たせ致しました!長くお待たせした上に無駄に長いだけのガバガバprfですが、どうぞご確認下さいませ )


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