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✿ 常世からの呼び声 (創作/指名制)/96


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61: 有馬 続 [×]
2018-11-17 08:32:51



>34 葛籠

常世…妖、って……。

(次から次へと紡がれる受け入れ難い言の数々へ頭に手を添えては苦渋に被りを振るも、この異様の光景を前にしては如何に現実的な反論を試みた所で信じる他ないだろう。然しさすが大きく両手を広げ己の真の姿を形容せんとする少女に対しては、その幼い言動による気抜けも相まり半ば疑わしげな眼差しを向けてしまい。いや、当然周囲の様子を伺う限り話の信憑性自体は極めて高いのだが、眼前の可憐な少女がそのやけに大きく広げられた小さな手に基づいて世にもおぞましい大蜘蛛の化け物へ変容するなどと至極想像に難しく。次いで、此方に背を向けると共に小石を蹴り上げ軽々しく落とされた音には、怪訝の瞳を忽ち驚愕と畏怖の色に塗り替えて。「た、食べっ…!?……~ッ、分かったよ。とりあえずは…お前について行く事に、する。」先程からやけに己の身に纏わりつく異形らの気味悪い視線がそういった類いのものであったと気付かされれば、産毛が逆立つような怖気が掻き立てられるのも無理からぬ話。が、それを意地だけで強引に振り払うと、周囲の彼らへ向けかけた顔を目の前の少女へと戻し、未だ少しばかり躊躇の残る様子で追従の承諾を述べて。物の怪であるところの彼女を完全に信頼した訳でも無いが、今のところ此方に対する害意は微塵も見受けられないばかりか、愛くるしい容貌や純朴な振る舞いは此方の油断を一心に誘う。人間は信じたい物を信じる生き物と言うが、彼女が無垢を装い、それこそ蜘蛛が如く獲物を罠にかけての捕食を狙っている――などといった数多の懸念事項を考慮から排した甘えの残る判断を下すと、続け彼女の真横へと歩を進ませ、誘導されようとしていた道の先に視線を投げて。)

それで――…何処に行くんだ。そこは安全なのか…?



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