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ほのかの小説用/88


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82: ほのか [×]
2018-12-04 18:51:56

【言葉は見えない】3

次男が居なくなったのを確認した長男は何事もなかったかのように立ち上がり何者かに声をかける。

おそ「急に呼ぶなよ“キューベイ“」

すると建物の影から可愛いような不気味な生物が出てきて喋り出す。

キュー「ごめんね、おそ松。ちょっと魔女の気配がしたんだ。」

おそ「何処から?」

そんな話を聞けばいつものような陽気な表情の彼はおらず真剣な顔をした彼がいた。

キュー「大体赤塚公園の辺りからだね。」

表情をピクリとも動かさない生物は赤塚公園の方を向く。
おそ松は生物と同時に同じ方向をむき

おそ「了解」

と頷いた。その顔は自信に溢れていた

キュー「…くれぐれも気を付けてね、今日は大物だよ」

付け足すように行った生物におそ松は何も言わずもう一度深く頷いた。

83: ほのか [×]
2018-12-07 22:26:34

【言葉は見えないから】4

そして、気付けば赤い松パーカーは見当たらずいつの間にか女の子のような服をきた長男が立っていた。

そこに四男がやってくる。
彼が来ているのは長男と色違いの服だった。
長男は弓を出し、四男は拳銃とナイフを出した。

二人は一斉に構え声を揃える。

おそ「位置について、よーい、」

おそ・一「「ドン(…)(!)」」

その掛け声が掛かると一斉に動き出す二人。

今回の相手は使い魔のようだ。

四男が時を戻す。その間に長男が四男の前に盾を作り、時を戻している間にされる攻撃を防ぐ。

そして使い間が油断した瞬間時を数秒もどす。

すると使い魔が丁度二人から攻撃しやすい位置に来た。

その時二人は一度顔を合わせ頷き攻撃を放つ。

長男の弓は目に、四男の銃は体にめり込み、大きな爆音をあげた。

84: ほのか [×]
2019-01-03 05:36:13

【言葉は見えないから】5

一「終わった…」

そう呟き普通の状態に戻る四男。

おそ「……」

しかし、いつもは四男よりも安心した溜め息を漏らす筈の長男が難しい顔をして、何かを考え込んでいる。

それを見た四男は表情は変えないものの

一「どうしたの?」

と自分の兄に問いかけた。

すると長男はゆっくりと口を開き

おそ「キューベイは“大物の魔女“といったはずなんだ。

“ちょっと魔女の気配がしたんだ“
“今日は大物だよ“

確かに、そういったんだ。なのに相手は使い魔で、しかも俺らの一発ずつで即死。弱すぎる」

それを聞いた四男はいつもは半目の目を少し開き、

一「なら、この辺りに魔女がいる…?」

と呟く。それにたいして長男は

おそ「ああ、そういう事だな。」

と頷いた。しかし四男は引っ掛かる所があるようで

一「なら…魔女の結界は…?」

そう口に出すと長男は、

おそ「ここが魔女の結界かも…しれない…」

ここは公園。あまり大きくない公園だから、普通の魔女でもぎりぎり結界として作り出せる。

それに、ここが魔女の結界ならば、ここに使い魔がいることにも説明がつくだろう。

四男は急いで変身し、構えた。

その瞬間沢山の人形をその身に纏った小さい赤ん坊のような子供が出てきて、積み木やら人形やらを飛ばしてきた。

おそ「……」

一つが長男に接近するが四男がそれを壊す。

一「こいつ大物だよ、兄さん!」

長男は「分かってる」と言うように動き出した。

85: ほのか [×]
2019-01-03 06:30:58

::魔女辞典::
>83-84 に出てくる魔女

思い出の魔女~~名前不明~~
性質:幻覚
自分と血の繋がった兄弟を求めて魔法少女になった。しかしその兄弟は自分の想像と全く違ったことにより絶望して魔女になる。
今は自分と血の繋がった物を求め、相手を殺り、血を飲んでみては自分と同じ血を持った人がいないかひたすら探している。

兄弟と遊びたいと願い必死に探した公園や用意した人形や積み木やらがあるが、今となっては自分にはもう役に立たないもの。
ヤケクソになりそれを投げて攻撃する。

86: ほのか [×]
2019-01-03 18:16:48

【言葉は見えないから】

おそ「いやー、こいつは大物だねぇ。お兄ちゃん困っちゃうわ」

なんて呟いた長男は頭をガシガシとかいたあと相手の体をよくみてみる。

すると魔女の体の一部に見覚えのある髪飾りが目に入る。

長男の顔が青くなっていく。

おそ「この魔女…」

それを見た四男は長男に近付き攻撃をかわしながら問う。

一「またなんかあった?」

しかし長男は答えることもなく攻撃をかわしながら魔女に近づいていく。

四男は「なにやってんだよ…!」と言いながら長男を追いかけていき、長男が魔女の目の前にとまり見つめている一点を見て四男までもが顔を青くした。

一「これって…」

おそ「……くそっ、!くそっ、!」

と叫びながらがむしゃらに弓を飛ばし出した。

四男はその長男を見て何も言わず共に攻撃し出す。

いつのまにか、その魔女は倒れていた。

キラリ、と光る何かが落ちてくる。

グリーフシードだ。

それは黒く、輝いていた。

長男はそれを握りしめその場に座りこむ。

四男は難しい顔をして先程の魔女を思い出していた。

いつもヘラヘラしている長男がこうなっているのには理由があった。

先程の魔女は彼等の仲間、“元“魔法少女の「葵(あおい)」だった。

何故彼女はこうなってしまったのだろうか。

四男は最近の葵を思い出す。

願いが叶い、最初の方は生き生きして魔女討伐を行っていた。

しかし日がたつにつれ可愛い人形や車の玩具等を握りしめ寂しそうに笑う事が増えていた。

きっと、なにかの間違いだろう。

そう思いたかったが四男にはそれが出来なかった。

何故なら、先程の魔女の体の一部は、二人が誕生日プレゼントにあげた、赤と紫と、彼女のイメカラのオレンジだった。

彼女の魔法は刀による霧の魔法。

相手によっては幻覚を見せることもできる。

そんな頼もしい彼女が、友達が魔女になっていた事で、二人の頭は混乱していた。

87: 匿名 [×]
2019-01-13 08:06:04

【言葉は見えないから】7

おそ「……なぁ、あの魔女、実は葵じゃなくて葵の私物を盗んできただけじゃないか…?」

悔しそうに顔を歪めながらも必死に笑顔を作り長男は言う。

四男はそういった長男を見て「……そうかもしれない、」と呟き立ち上がる

そして長男の手を引き

一「見に行ってみようよ、彼奴の家へ、」

と言って笑った。

それを聞いた長男は立ち上がり普通の格好に戻った。

四男も続けて戻る。

そして、歩き出した。

88: 匿名 [×]
2019-01-13 08:23:23

【言葉は見えないから】8

静かに揺れるバスの中、後ろから二番目の席に二人は座り話していた。

おそ「なぁ。」

一「なに…?」

何故だかめんどくさそうにしつつも四男は耳を傾け話を聞く。

おそ「とある町に五人の魔法少女がいるんだ。
その五人の一人はその中の一人を救うためだけに魔法少女となり、もう一人は世界を救うために魔法少女となった。
そしていつか日本に襲来する「ワルプルギスの夜」という魔女が出てくるまで力を貯めているらしい。」

最初は普通に聞いていた四男だが段々と長男の話を相づちをうちながら聴いていた。

おそ「だから、もし葵に何かあってもそいつらに聞けばわかるかもしれない」

四男は大きくうなずき、

一「図書館で色々調べてくる、」

と言った。

二人の目標が一致したとき、隣町に着いた。


【誤字、 >86 は「赤と紫と、彼女のイメカラのオレンジの髪留めだった。」です】

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