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【3L】忌み姫と守護者に悪の祈りを/104


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65: ノア [×]
2018-05-21 12:51:48

>57 カティ

(拳銃を突きつけられたのに対して、さ程驚いた様子を見せない少女に眉を潜める。しかも少女は自らを邪婬の忌み姫だと名乗った。拳銃を下げ、元あった腰のホルダーに直す。)

貴女が怠惰の忌み姫で無いのでしたら特に用はないです。

(邪婬の忌み姫に関わるのはあまり得策ではないと考え、少女から離れる。そして木に立てかけておいた杖を手に取る。担当外の仕事までする義理はない。そう思い、彼女を殺しはしなかった。辺りはもう暗い。数分寝ようと思っただけなのに、随分と時間を食ってしまったようだ。この少女の言う"アンナ"の所へ早々に向かわなければ。)

早く逃げてはどうですか?僕が言うのもおかしいですけど、こんな森の中にいるとほかの悪魔が君を殺しに来てしまいますよ

(城の方向へ向き直り、チラリと少女の方を見て)



>60 アドラさん

……ん…?アドラさん……?

(曇った視界に見覚えのあるシルエット。瞬時にそれが親友であり、自分が最も敬愛するアドラさんだと気づく。橙の景色に浮かぶ黒い影を朦朧とした意識の中眺める。まだ開ききらない瞼をしばしばさせながら、その顔を見つめてみる。夕日の朱がアドラさんを照らし、なんとも美しいと思う。次第にこれは夢なのでは?と感じてきて、その顔に手を伸ばす。)

…夢にまで出てくるんですか?貴方は。

(普段全く使われない表情筋を緩め、アドラさんの頬を引っ張る。夢なら何をしても許されるだろうと。しかし夢にしては少々リアルな作りをしている気がする。そう考えてはいるが、尚も手を止めることは無い。)



>61 アルフ

小説は…初めて読みましたね

(飛び起きて距離を置いたかと思うと、興奮した様子で嬉々として話し、急にしおらしくなった少年に特に気を止めず、淡々と返す。パタリと本を閉じ、「ありがとうございました」と少年に差し出す。堕天する前は毎日勉強勉強で、自分の存在価値を見出すために様々な本を読んだ。しかしその中に小説というジャンルは含まれておらず、今日初めて目を通したのだ。あまり人の気持ちを鑑みない自分からしたら、主人公の心情がこと細かく表記されている小説は、一種の教科書のように感じられた。暇つぶしになれば、と思ってなんとなく手に取ったが、これが意外と夢中になれた。今度試しに一冊購入するのもいいかもしれない。)


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