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自分のトピックを作る
81: 髭切 [×]
2018-07-31 01:36:47

髭切.
確かに彼らもかわいいけれど、僕にとったら僕の弟の方が可愛いんだけどなぁ…。食べさせてくれるならそれでもいいよ、っていうとお前が怒りそうだね。仕方ない、ちゃんと食べて褒美でも貰おうかな。…ありゃ、本当にそうだったのかい?それなら尚のこと捕まえてしまえば…どういうことかな。僕が弟の幸せを願っていないって?(ゆるりと動く視線につられる様短刀たちへと視線向けては否定するでもなく頷きながらも尚弟へと言葉を向けて。赤い舌が僅かに覗くと先程までの触れ合い、腹を満たす甘さ思い出しては残るおかずへと箸を向けてつまみゆっくりとした動作で口の中へと運んで。僅かな甘みに先ほどよりは喉を通りやすくなったそれを噛み砕き飲み込んではそれとなく紡いだだけの言葉を肯定する様子にゆると首をかしげ、自らが手の中に欲しいものを落としたからこその傲慢な言葉を続けて。次いで吐かれたこちらを測る様な言葉に怒りよりは困惑覚えると目を細めて問いかけつつ、それに甲斐甲斐しく世話を焼く白色にくすと笑い声漏らして)…まるで雛鳥だねえ、鶴くんも大変だ。

鶴丸.
はいはい、君が折れる前には助けてやるさ。…あはは、良からぬ影響ってよりはもともと君の兄君は君に対してはそういう姿を見せているだろうに。…て、何をするんだ鶯丸(利害の一致、互いは他の刀のために…想いを通じ合わせ訳ではないものの他の刀に向けるものよりは多少の情があるのだろう、軽い言葉ながらもその言葉には心からの響きを乗せて。兄が絡むと途端に牙を剥きやすくなる幼さを持った刀を目の前にそれを咎める気にもならず寧ろ此方が原因かの様に呟かれてはいるが側から見れば番である彼らはいつもこうであろうとおかしげに言葉を述べ、わずかに皺の寄せた眉間を指先が押すとぱちりと瞬きしては毒気を抜かれた様に普段の声色で答えて。一番に求めるのは彼の言葉ではない、けれど自らを必要とする御刀が述べる賛辞の言葉が心地よくないわけはなく、表情緩めると普段どおり茶をねだる言葉に小さ頷いて見せ最後だと摘み上げると口元拭う相手へ差し出し)わかったわかった、茶は後で入れてやるから。ほら、これで最後だぞ

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少しばたばたして遅くなってしまったよ、ごめんね弟丸。
うんうん、そうでしょう?だから何も遠慮することはないよ(重なる手のひらを一度抜き取ると全て預けろと言わんばかりに腕を開いて差し向け)
お前の前だからこそ気が抜けてしまうのだろうねえ…それは僕も同じだから、お互い様だ。お前のすべてが、愛おしくて愛おしくて堪らない( やわい唇触れると感じる幸せ隠すこともなく、また同意示す様に首肯いて見せ)

ふふ、麻薬かぁ…そのまま、クセになって、落ちて、落ちて。僕の味は、お好き?(指の先からたどる温い肉の塊から目を離すことが出来ずただ全てを預けたまま捕食される様な感覚にぞくりと背を震わせて。例えた言葉に目を細めると楽しげに、歌う様に答えては問いかけ)

当たり前だろう。欲しいだけ欲しがって。お前が望むだけ、僕をあげる。…ううん、違うな…僕はお前に欲しがってもらいたい。ねえ、弟のおねだりを兄に聞かせて?(己の言葉一つで揺れる体、熱を持ちとろける瞳、もはや正体をなくしたかの様にどろりと問われた言葉をすべて否定することなく飲み込み肯定で返して。腕の中で混じる二つの温もりと心音を逃がすことのない様、離れることのない様強く抱きしめたまま伝えかけた言葉をはたと止め、次には寧ろねだる様に琥珀の瞳を見つめて)

あはは、だって逃げないんだもの。…でも、嫌じゃないだろう?嫌ならすぐに逃げてしまうし、もう少し暴れるもの、もの、ね?(平常ではあまり見ることのない己の悪戯を咎める様な、いじらしい瞳に瞬きすると至極楽しげな笑い声を響かせて。動きを止めたお前が悪いと言わんばかりに責任を放り投げると逃げる様子のない体にさらに笑みを深め逃げ場なくす様に見通す心の内を全て並べ立て)

82: 膝丸 [×]
2018-08-12 01:41:31

 
 
 
膝丸 :
う、うぅ…、戯れは程々にしてくれ───!ご褒美なら吝かでない故、きちんと食べるのだぞ?俺に出来ることなら……なんでも、とは言わんが善処はす、る。しかしちゃんと食べれて偉いぞ、兄者。……いいこ、いいこ…?
( 話題、そして兄からの視線から逃れるように短刀の話を差し向けるも、それは見事に失敗に終わり。これ以上の話を続けては己が更に恥ずかしい思いをすることは間違いない。諦め素直に折れると、もそもそと下向き加減に大人しく食事を進め。やがて殆どの皿が空になった頃、横目で一瞥した兄の夕餉は少しずつだが減っていることに安堵し、冗談か否かの判別はつかないものの己が兄から受けるもので嬉しいもの──、兄の手付き思い出しつつ手触りの良い髪を梳くように撫でて。正しく理解できない、とそれが表情にありありと出た鶴丸の言葉に む、と思わず口を噤み。自身ならまだしも兄に対し侮辱にも似た扱いを受けては黙ってもいられず、反論するも続く言葉は墓穴を掘るようなそれであり )~~ッ、兄者はそのような浮ついた刀ではないぞ!これは俺の気持ちを汲んで…、だ、な…。


鶯丸 :
──ほう…、これはカマを掛けられた、と。捕まえてしまえば、蝶のその美しさを二度と見ることは叶わなくなる…それでは本末転倒だ、とは思わないか?──なんだ、よく分かってるじゃないか。幸せを願っていても自分以外に目を向けることは許さない、鬼を切りながら腹に鬼を飼う……俺にはそう見える。……なるほど、鶴丸は親鳥か。──ならば一層世話を焼いてもらわねば。
( 最後の一つを口に迎え入れ、終了とばかりに運ばれる箸が止まれば軽く盆の上を片付け始め。兄刀の首を傾げたその様子に半ば当てずっぽうだったと察すれば萌黄色の瞳をひと度瞬かせ。しかし気分を害するどころか一切の否定すらもせず、ゆるりと微笑浮かべ代わりに返した言葉は気遣うように見えるも神ゆえの傲慢さ滲ませ。己の言葉に対し掛けられる疑問に彼らの結末はいかなるものか、いつかは引き裂かれるかもしれないそんな彼らに訪れる可能性が高い結末に危惧し、感情抜け落ちた表情で らしくもない言葉を紡ぐ。悪い方向に想像してしまった思考振り払うように兄刀からの言葉は絶好の機会、悪乗りする形で便乗すればゆるゆると口角持ち上げて。自身の成した小さな悪戯はうまく事を運び、常時の鶴丸そのものの声色に目をゆるりと細めては悪びれもなく一言。お強請りが成功したことに対し満足気に笑みをさらに深くし、はやくと急かさんばかりの視線向け優しいこの刀の事だ、文句は言われようとも最終的にはやってくれる──その事を逆手に取るように強引に話を進めようとし )いいや、お前らしくない、と思ってな。ふふ、鶴の一声ならぬ鶯の一押し、か?───ん、ご馳走様。そうか、鶴丸の淹れる茶は美味いから楽しみだ。…とは言え夜も深まった頃に部屋に行くのはなぁ、盆を下げるついでに頼もうか。


***


あ、兄者───…!す、すまない、俺もかなり遅れてしまった。…なんと申し開きすれば良いか。( 申し訳なさそうに眉下げ )なに、休み前は何かと忙しくなってしまう故、兄者はそう気になさる必要は無いぞ!初めに決めた言葉が来るまではあなたの帰りを此処で待っているのだから安心してくれ。それと、色々と長くなってきたが負担ではないか?俺は兄者との言葉全てに─その、愛されている、ような気がして嬉しくは思っているのだが…気にせず削ってくれて構わんとだけ先に伝えさせてくれ。( こくり頷き )
──あ、( 重なる手の平がすり抜ける感触に名残惜しさ覚え小さく声を漏らすも、広げられた腕に答えるべく普段は強いられたとしてもしないであろう身体の重み含め全て預けるように潜り込み背中に腕を回して )っ、後で重いと、兄者の手には負えんとなっても遅いのだからな。

これ以上を望むとは──…兄者は随分と欲が深い。……ん、ふふ、誰にも味わせたくないとさえ思う。なあ、兄者、もし他にこの身体を許すことがあれば俺は兄者の四肢を奪ってしまうやもしれん。それでも更に落ちろと言うのか?( 言葉のそれは諌めるような物であれども言葉の色は寧ろ言葉遊びの様で。歌うように、しかし呪詛のように耳に流れ込む言葉に小さく笑みを浮かべては、兄の手を恭しく持ち上げ薬指の関節に甘く歯を突き立てて。 )

兄者がほしい、もっと苦しくなるほどにきつく、抱き締めて欲しい…。( 見つめる揃いの琥珀の瞳に映る自身の姿にすい、と ひとたび視線逸らすも愛しい番に対する恋情に締め付けられる胸の奥。ぼうっと霞む思考のまま強請る言葉を紡ぎ、自らも引き寄せるように兄の首裏に腕を回し──ぴたりと動きを止める。言葉にするのはどうにかなってしまいそうな程に羞恥を伴うものの、いま眼前の男を喜ばせる、それだけのために熱の籠る息を吐き出しながら口を開き )口を、吸って欲しい──、あにじゃ、

ッ~~~!俺があなたから逃げる筈がないだろう。む、兄者…ッ、反省していないだろう!?その笑いが全てを物語っている!( つらつらと形の良い兄の口唇が並べ立てる言の葉は自身の迂闊さをゆうに語っており。そこまで知られてはどんな言葉も時間稼ぎにすらならず、可哀想なほどに赤面させ目尻には雫滲ませながら ぐい、と猫のように背を反らせ2人の身体の間に隙間作るような仕草をし。力強く退路を阻む腕を振りほどくのではなく、ほんの少しの仕返しとばかりに美しい顔、ましろく高い鼻頭を柔く喰み ) 兄者の───ッた、たわけ!
 
 
 

83: 髭切 [×]
2018-08-25 09:29:31

髭切.
ん、ふふ、僕は良い子かい?それなら明日も頑張ろうかなぁ。…おお怖、捕まえたら羽を折ってしまうつもりなんだ。…僕と似ているね、君のいう通りだよ。違うところがあるとすれば…その対象とちゃんと同じ思いでいるところかな。(褒美をねだったものの想像していなかった動きに僅かに目を見開くもその手付きにゆっくりと目を細めて心地よさげに応え、もっととねだるようにそちらへと頭寄せつつも普段は淡白に見える彼の鶯の執着を見ると口角引き上げて。鬼の名を否定する事はなく寧ろ受け入れるように言葉紡いでは、番であり対である弟が自分の思いを否定するわけがない、そんな傲慢を匂わせつつも表情は普段通りに揶揄う言葉を述べ)ありゃ、君たちもお熱いねぇ。今のだと世話よりは介護、って感じだけど。

鶴丸.
へえ、なるほど、君のしてほしいことを汲んで…ねえ?ほら兄君、君の弟はいつもこういう気持ちらしいぞ(唇からこぼされた言葉に我が意を得たりとばかりににいまりと笑みを深めると机に手をつき身を乗り出しては兄刀に耳打ちするよう体を寄せて言葉を止めてしまった弟刀を見ながら言葉を紡いで。自分を気遣った揶揄いに目尻緩めると否定させる気のないおねだりに肩すくめながらも体を元の位置に戻し、先ほどのお返しかと自らの中で納得すれば片された盆を手に持って立ち上がり)そのまんまじゃないか…まったく、君は本当にわがままだな。はいはい、茶を淹れてこれば良いんだろう?


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ごめんね、また遅くなってしまったよ…しばらくはこうかもしれない。でも、僕から終わりにするつもりはないから…お前さえ良ければ、まだ隣にいてくれるかい(宥めるように頭撫でつつ)お前は優しいねえ…ありがとう。ね、僕もそうだから謝らなくて良いよ。
お前の言う通り少し拾えなくなってきたから…ごめんね、すっきりさせてしまったよ。何か欲しいところがあったら次で引っ張ってきてくれて構わないよ(困ったように首傾げ)
嫌だなぁ、そうなるくらいなら始めからこんなことはしないよ(腕の中にかかる確かな重みに満足したのか小さく笑い声零しては逃さないとばかりに強く抱きしめて、背に回した腕は柔く撫で)

これじゃあ、僕が鬼になってしまうね。…いや、お前もそうかな。二人で落ちてしまうならそれも…なんてね(相手の言葉拾い上げては己の名に擬えて遊ぶも誰にも味合わせたくない、などと続いた執着にぱちりと瞬きをひとつ、現世においての意味を知らないわけではないだろう場所へつけられた独占の形に嬉しげに答えて)

うん、うん…お前が望むだけあげる。…僕がしたいこと、お前がされたいこと…それは同じだから(逸らされた視線を許すことなく頬に手を添えてはこちらへと引き寄せ揃いの目が絡むように顔を寄せて、応えるように、己の欲を受け入れるように引き寄せられたその腕に笑みを深めると自らの言葉にすら気を昂らせる相手の姿にぞわりとにじむ快楽のようなものを感じて、強請る言葉から焦らし頬へと口付け落とすとあと一息で触れるところに唇を寄せて)お前は本当に可愛いね。…意地悪したくなっちゃう。

うんうん、知ってるよ。僕の弟がこの腕から逃げるはずがないもの、…反省しなきゃだめかな?(威嚇する蛇のように勢いよく返される言葉をやわやわと受け止めては何処も彼処も真っ赤に染まる姿をじっと観察しながらも首を傾げて問いかけ、離された体にしばし考えると相手の胸元に乗り上げるよう胸元ぺたりと触れさせて体重をかけ作られた隙間をなくしては鼻先に滲んだ僅かな痛みに笑み浮かべつつ離れた唇へ己から口付け落とし)ふふ、たわけかぁ。それならそれらしくいないと、かな。


84: 膝丸 [×]
2018-08-26 02:39:48

 
 
 
膝丸 :
うむ、兄者はいついかなる時も正しく俺の自慢の兄だぞ。明日もか、兄者が頑張るというならば、褒美と言ってはなんだが…それ相応の物を用意せねばならんな。~~っ、あ、鶴丸国永…!こら、余計なことは言わんでも良い…ッ!( 珍しくも兄の驚いたような表情に外したかと手を離そうとするも、意外にも好感触得たようで。そのまま撫で続けるも真白い刀の揶揄う言葉に慌てて兄の頭を抱き込むように耳を塞ごうとし。仲の良さそうな鳥の二振りの話に耳半分傾けていれば ふと席を立とうとする様子に自身の盆、さらに兄の盆へと視線移すと声をかけ )…あ、待ってくれ。俺も手伝おう。兄者、ついでに盆を下げようかと思うのだが良いだろうか?


鶯丸 :
手中に落ちた物が飛び立たん様にするのは当たり前のこと──勿論お前もなんだろうが。だがしかしまぁ…これはこれは…、随分と見せつけてくれるじゃないか。悪戯好きな鳥に邪魔されないといいな。…なあ、鶴丸。( 揶揄う様な口ぶり、そしてぴったりと身体を寄せ合う兄弟の姿にさも楽しげに瞳をきゅう、と細めては首を傾げながら自分のことでもあると言うにも関わらず何処か他人事のように言葉を紡いで。立ち上がる鶴丸に視線送るとほんの僅か、表情に喜び滲ませ )わがまま…?なに、これくらいお前にしてみれば可愛いお願い程度だろう。礼と言ってはなんだが今度お前がしたいことに付き合うさ。…それにしても介護とは酷い喩えだな。鶴丸は優しいからこうして付け込まれるんだ。


***

兄者もなかなかにご多忙なのだな。気にせずとも良いぞ!そんな時こそ御身を大切に…、ご自愛なさってほしい。──ふふ、いや…俺こそ終わりにするつもりは無いのでな。つまりはずっと隣にいても良いということなのだろう?( 暖かな手のひらを受け入れ )恩に着る。優しいのは兄者も同じだ。──ああ、そう言えば今日で兄者と言葉を交わし始めて丁度5ヶ月になるのだな。通知が届いた時気付いたのだが…何としてでも、と思ったが少し間に合わなかった( 眉下げ )俺も少し拾いきれなくなっていたのでな、気にする必要は無いぞ。あまり削るのが得意ではない故、助かったくらいだ( こくり頷き )

あなたがその身を鬼へと堕とすと言うならば、俺も共に行こう。蛇の執着も兄者が思うほど軽くはないのだぞ( 緩慢な動きで未だ手中にある兄の手、その指に己の指先絡めるようにして繋ぎ。嬉しげなその様子を瞳に焼き付けるように うっそりと笑みを浮かべたまま、蛇の様に瞳孔細めながら見つめ )

ッ、( 見透かすような琥珀の瞳から逃れるように逸らしたの束の間、頬に添えられた手によって強制的に絡む視線。強請る言葉に答えるようにゆっくりと近付いたかんばせにそっと視界閉ざし、求めたそれが送られると期待する心を見透かし裏切るかのように、兄の口唇が触れたのは頬。緩りと目を開けば近過ぎて ぼやける程の距離にある兄の顔、身じろぐだけでも触れてしまいそうな誘う口唇に無理矢理にでも触れてしまいたい、そんな衝動に駆られながらもぐうっと堪え、兄の羽織る上着を両手で掴むと軽くくいっと気を引くように力を込め )…──あにじゃは意地悪だ。強請った手前、俺からしないのを分かって焦らすのだから。なあ?

ん、……いい、俺はそんなあなたを愛おしく──恋い慕っているのだから。( 両手のひらで押し退けるようにして作った隙間すら許さないと言わんばかりに身体の重みすら使い撓垂れ掛かる兄に ぱちりと飴色の瞳を瞬かせ、両手に込めた力抜き参ったと小さく笑浮かべては迎え入れるように背へと腕を回し、首を傾げながら己へと掛けられた問に首を振り答えて。触れた口唇逃さないように自らも背を伸ばし、そして背に回した腕に力を込めることで柔い口唇を啄むように吸い )ン、ふ…、はは、それらしく、とは?また面白いことを。あまり俺で遊んでくれるなよ?
 
 
 

85: 髭切 [×]
2018-08-29 22:10:49

髭切.
まあ、手放したくないのはよくわかるよ…ふふ、僕たちは仲の良い兄弟だからさ。…聞こえちゃった、僕のしたいことをしていただけだけれどお前もそうだったんだね?(強請る仕草拾い上げて撫で続ける手のひらに表情緩めては心地よさげに受け入れ、そうして力を抜いていたものの塞がれた隙から聞こえる楽しげな白鶴の声を聴くと悪戯っ子のように弟の顔を覗き込み。立ち上がるふた振りとかけられた言葉に盆の上を軽く片しては持ち上げ)ありゃ、良いのかい?それならお願いしようかな。

鶴丸.
本当に仲が良いな…はは、俺は邪魔なんてしないさ!馬に蹴られたくないからな。まあ、悪戯くらいならするかもしれんが…どちらかといえばややこしい茶々を入れるのは緑色した鳥の方じゃないか?(自らの声から問い詰めるように弟を見つめる姿眺めると目の前の鳥に同意するよう頷いては投げられたものを返すように相手の名をなぞらえて揶揄う言葉返し。此方を見つめる表情が緩むと絆されたのか小さくため息をつき、追って立ち上がる姿に礼の言葉述べると踵返しついていた卓に背を向けてお盆持ち上げる弟刀を待ち)まぁ、実質介護みたいなもの…っと、怒られそうだからやめておくか。つけこんでる奴が言うんだもんなぁ…ああ、手伝ってくれるなら助かるぜ。

------------------------------

出陣が多くてねえ…これ以上お前との時間を削られるなら文句を言いに行かないと…。…それじゃあ僕と同じだね。もちろん、僕の隣にはお前がいないといけないだろう?(嬉しげに眦緩めて髪通して離し) 驚いた、もう5ヶ月も経ったのかい?気付いてくれるお前が愛しいよ、間に合わずともそれだけで良い。…それにしても飽きないねえ…長く続かない、なんて言っていたのが嘘みたい。(眉の下がる目元撫で)それなら良かった、あまり長いと返す言葉も大変になるからね。

ふふ、お前のその身で絡みついて離れないでくれるかい?それなら何も怖くはないかな(繋がれた手のひらをゆるく引くと跡の付いた指と同じ位置、揃いにするよう相手な指の根元へと口付けて。執着を隠すことすらしない表情に喜びすら浮かべては答え)

…お前は本当に可愛いね、だからこうして虐めてしまうのだけれど…(少し顔を寄せれば触れるであろうその距離を自ら動くでもなく与えられることじっと待つ姿に愛しさ込み上げては呟き、僅かに困ったよう眉を下げて微笑み。上着引かれると同時にゆっくりと唇を重ね幾度か口付けるとその息すら飲み込むように食み舌先でなぞり噛み付いて)…可愛い膝丸。待てが出来たから、ご褒美だよ。

…そんなことを言われてしまうと、なおさら逃がしてあげられなくなるなぁ…(逃げることは許さないと無理矢理になくした隙間を受け入れるよう抜けた力に目を細めると背へと腕を回してその体を支え、さらに力をかけるとそのまま相手を押し倒す形に倒れこんでは体柔く抱き込んで。相手に伝えるよりはひとりごちるように言葉を落とし触れる唇に舌先で答えては僅かに隙間を作り)だって、お前が可愛らしい反応をするものだから。…そうだなぁ、ねだられたことを嫌と言うまで繰り返して見るとか?

86: 膝丸 [×]
2018-09-01 02:00:18

 
 
 
膝丸 :
ッ~~、そういう時は聞こえなかった振りをするものだぞ、兄者…!──うむ、では暫く席を外すが、くれぐれも鶯丸の挑発に乗らぬようにな。( 塞ぎが甘かったか覗き込むようにしてこちらを見上げる兄の言葉に、ぶわりと全身までとは行かぬものの眦を朱に染めながら 口を数度開閉させた後、小さな恨み言を残して他の言葉は飲み込むと兄より盆を受け取り。身体ごと鶴丸の方…扉側へ向けつつ顔だけで振り返れば一言発し、後髪を引かれながらも その場から離れ )ああ、それでは行ってくる。─兄者にも食後の茶を、と思っていた故。だがまあ…君は些か鶯丸に甘いのではないか…?介護というかいいように使われているような──、いや、これに至っては俺も人の事は言えんな。


鶯丸 :
本来なら主以外の口から発される所有を表す言葉は遠慮したいものだが、お前の弟は随分と嬉しそうにしていたなぁ。──ふふ、鶴丸ほどでは無いさ。全て大包平が最近構ってくれないのが原因だ。( 去り際に見えた弟刀の表情思い浮かべては満更でもない様子に楽しげに口角持ち上げては ぽつりと呟き。白い鳥のややこちらを揶揄う様な口振りに気を害することなく常時の笑み浮かべたまま、紡いだ名に萌黄の瞳をぱち、と1度だけ瞬かせるもこれ以上の反応をするつもりはなく、背中を見送るように手の平を振り )──別に怒りはしないが?平安生まれの爺しかいない中、一番青い鶴丸が世話を焼くのは仕方の無い。まあ細かいことは気にするな。


***

なに、それも兄者が総領としての力を見込まれての事。確かに兄者との時間が減ってしまうのは些か寂しいものでもあるが、いつも待たせてばかり故、こうして俺が出迎えるのも新鮮だとは思わないか?( 慰撫するように両手で兄の柔らかな髪に指を通して触れ、そのまま引き寄せては額を合わせて )──ああ、本当に…飽きるどころか…んん、兄者がそれほどまでに魅力的だからなのだろうな。( 目元を撫で上げる指先にうっとりと双眸閉ざし )

──言われなくとも。ゆっくりゆっくりと締め上げ、いざ逃げたくなったとしても逃げられんように…( 引かれた手に落とされる口付け。その返される執着の証に笑を深く刻み、紡ぐ言葉をなぞる様にゆっくりゆっくりと指先、手のひら全てを上から下へと兄の脚に滑らせて )

こうして兄者からの情けを請う俺はお嫌いか?──っ、ん…ぅ( 表情から見て自身に負の感情を抱いている筈がない事は明白であるにも関わらず、当惑したその笑みに対し窺い立てるように問いかけ。やがて掠めるようにして降り立つ唇の甘さに酔いしれ、全てを奪い去るような口付けに反応するようにぎゅ、と上着の肩口握り。お互いの口唇が離れる頃、酸素を求めうっすらと口唇の合わせを解いては、掻き抱くように兄の項へと手を伸ばして )ッは、─うれしい。すき、ああ…愛おしい、兄者。

ん、離さなくても良いのだぞ…?ッ、あ…、れ?( 夢見心地に啄むように繰り返した口付けの中、ぬるま湯のような快感に身を委ねるも力を抜いた身体では身動き取れずあっという間に反転した視点に目を見開き。逆光で怪しく光る兄の瞳から逸らせず、ほんの僅か出来た隙間に落ち着きなくそわりと視線を泳がせては兄の身体を挟み込むように両足を摺り合わせて )う、うう…、可愛いなどと──。ッは!?俺が兄者の成すことを拒否するなど有り得ん…!兄者は…、兄者は無いのか、したい事、とか。
 
 
 

87: 髭切 [×]
2018-09-01 18:13:53


髭切.
大丈夫だよ、味方斬ったりしないから。行ってらっしゃい。…まあ、僕もそうだけどあの子は特別僕等が対であることを大切にしているみたいだから。元主のあれそれもあるのだろうけれど……可愛い弟でしょう?(わかりやすく肌を染める姿に笑み抑えることができず唇緩めながらも離れていく相手へひらひらと手を振り其の手を下ろすとその場にふた振りとなった相手へ視線を向け、呟かれた言葉に答えながらも愛しいと言う感情を隠すこともせず笑みを浮かべて首を傾げ。)まあ、執着が過ぎるのも玉に瑕だけどね。

鶴丸.
俺の歳で青いと言われちゃあな……まあ、大人しくここでまっていてくれ。大人しく、だぞ。…君は兄上思いだなあ、大変じゃないのか?…はは、まぁあれには色々世話になっているんだ。食事を含めて世話をしていることの方が多いけどな。(残る二振りを不安げに見ては釘をさすように言い置き、盆の上の食器揺らし洗い場へと歩を進めながら答えられた言葉に敵わないとばかりに緩く首を振って。次いで紡がれた咎めるような言葉に食器を軽く水で流しつつしばらく考えると苦ではないと言わんばかりに笑みを深め少しばかりの悪戯心に言葉をつなげ)君こそ、言う通り随分と尽くしているようだが…甘やかしすぎじゃあないかい?

------------------------------

…ふふ、そうかなぁ、ありがとう。…確かに、お前がここでまっていて、お前が出迎えてくれるのは、とても新鮮で幸せだよ。(髪に指が通ると目を細め触れ合った額に自らすり合わせると心地よさげに瞼閉じて答え)飽きるどころか、一層お前を好きになってる。…ふふ、僕が魅力的、かい?お前に言われると一等嬉しいね(猫でも愛でるようにそのまま肌すり寄せ撫でて)

逃げるつもりも、逃げたくなる予定もないけれど、お前にこうして求められるのは心地が良いね。…えっち(指先が、手のひらが肌を這うごとに執着の後をつけられるような感覚に背筋粟立たせ息を飲むも小さく揶揄う声を残して)

まさか、大好きだよ?…僕も、お前が愛おしい…ああ、僕だけのものにしてしまえたら良いのに(自らの気持ちは全て伝わっているだろうに言葉にして問いかける番へ笑み浮かべると答え、伸ばされた腕を受け入れるように自らも身を寄せ腰元へ腕を回すと再び触れるだけに唇を合わせて熱に浮かされたような声色でぽつりと落とせば眼前に見える首元へ唇這わせ薄く花を咲かせて)

うん、もう離さないよ。こうして出会えたんだもの、離してやれないからね(絡めるように肌のすり合わされる感覚に衝動抑えるよう唇噛み締めると表情を崩しできてしまった隙間なくすよう体の上へ倒れこみそのままぎゅうぎゅうと抱きしめては言い聞かせるように言葉を紡いで、重なり合った体温に吐息漏らしては額合わせて見つめつつ考え込み)おや、嘘は言っていないよ?ううん、それなら……思いつかないや、お前の前じゃ戯け者ではいられないね。したい、こと?したいことかぁ…


88: 膝丸 [×]
2018-09-02 00:09:28

 
 
 
膝丸 :
…ふ、ふふ。言われてみればそうか、だがしかし、見ていればどうも君の方が鶯丸の兄のように見える。( 食事の席より離れ相手について行くような形で洗い場に足を踏み入れ、ふと思い出すのは去り際の2振の鳥の姿。兄の前よりかは幾分か落ち着いた笑みを浮かべつつ、白い刀の横に足を落ち着けては皿の汚れを軽く流し水を張った桶に沈めて。茶を煎れる為の湯を沸かすべく取り出した やかんに視線落とし )…む?兄の世話をするのは弟の役目でもある。…が、しかしまあ…甘やかしすぎ…か、果たしてどうなのだろうな?兄者のことだ、こうして任せてくださるのが俺に対する一番の甘やかしなのやもしれんぞ。───ところで、気になったのだが食事を含めて、とは…?ここでの食事は全て厨当番が用意していると記憶しているのだが。


鶯丸 :
…──俺にはそういった事はよく分からない…が、お前には他にも弟と呼ばれる刀もいたそうじゃないか。それもあるんだろう。ほう、…まああれが可愛いというのは否定はしないが、…この場合は鶴丸がいかに可愛いかと言う話をするのだろうか?( 大人しく、と釘を指すように繰り返される言葉に沈黙を持ってして答え、二振りが出ていったことにより改めて視線のみでぐるりと見渡すと賑やかだった食事の席はちらほらと酒を嗜む面々のみで。手持ち無沙汰を誤魔化すかのように空になった湯のみの縁を親指の先で辿りながら、盛大に惚気を零す兄刀にやれやれと息を吐いて )そうなるように仕向けたのはどこの誰だか。だがまあ…本人は嫌がるだろうが、早いうちに手入れ部屋に放り込むべきだろうな。お前が手放したくないと望むなら なおのこと。


***

……!それはよかった。今の所、暫く余裕がある故 俺もこうしてあなたを待つ楽しさを知れた。( 声色に喜色滲ませては触れる指先で幾度か髪を梳いた後、両手で相手の耳を覆う様に触れ )う、あ、それは俺の言葉だぞ…!一等魅力的で自慢の兄者なのだ…っ!( 口に出すまで行かなかった言葉をあっさりと紡ぐ兄に、ほんのりと体温を上昇させては耐えるようにぷるぷると身を震わせて )

いつもは兄者に求められるがままであったが、俺とて常時兄者を絡めとってしまいたいと思っているのだぞ。───ッ、こら、妙な言い方をせんでくれ…!む、もう少し慌てるかと思ったのだが……兄者は俺が無体を働かんとでも思っているのか?( 揶揄う声にいじける様に口唇尖らせては目線を逸らしつつ可愛げのない言の葉を紡ぎ。その刹那、耳が拾い上げた小さな呼吸音にゆるゆると口角持ち上げては片手で兄の横髪を耳にかけ顕になったそこへ柔く歯を立て )

……ああ、俺はなんと果報者なのだろうか。何もしなくとも俺は全てあなたの物だと言うのに。──っ、綺麗についた、か?( 腰へ回る腕の温かみに緩く目を細め触れるだけの口付けが離れた頃、何度も擦り合わせたことによりぽってりと紅く色付いた兄の口唇へ視線奪われるのも束の間、首筋へ埋めたかんばせと共に訪れたちくりと刺すような僅かな痛みにその場へ指先這わせると首を傾げては問いかける言葉を一つ )──はは、兄者が望むのならば紋の一つや二つ受け入れるのだがなぁ。

ふふ、珍しい顔が見れたものだな。…ああ、しっかりと繋いでおいてくれ。( 常時見せる余裕のある笑みとは僅かに違った表情にきゅう、と目を細めては嬉しそうに独り言を呟くように口にする。自身の上へと倒れ込むように降りてきた半身に片手は受け入れるように、そして逆の手は慈しむように髪を梳き。思いの強さを表すかのような力強い抱擁に息吐き、額が合わさることにより近付いた琥珀の瞳を見つめては悩む兄の手助けになればと人知れず抱いたこともある希望を吐露して )ふ、ははっ、たとえ兄者が戯け者だったとしても愛おしくて堪らんのだろうがなぁ。ああ、したいこと、だ。例えば──頭を撫でてほしい、とか…腕枕、とかか?
 
 
 

89: 髭切 [×]
2018-09-04 22:05:09


髭切.
他の弟…ああ、小烏の事かな。あれは人からあてがわれた偽物の番だよ。弟の代わりだと言うなら長さくらい揃えて欲しかったよねえ…おや、あの子の可愛い話をしてくれるのかい?それは楽しみだね(そもそも周りなど気にしていなかったのか相手の視線につられて見渡すも声量や話す言葉を変える様子はなく、投げかけられた弟という単語に思い返すよう呟くとさして大事ではないというふうに答えつつ指を二本立てると鋏で切るような仕草とともに手を振り。続く言葉の方につられると身を乗り出すようにして顔を寄せ)…さて、何のことだろう。…やっぱりそう思うかい?僕ら双剣はここでは生き辛すぎる。かと言ってここを離れたらどうなるか…なんて、結末は読めたようなものだよね。

鶴丸.
確かに、歳を重ねたからと言って世話焼きになれるわけでもないからな…とは言え、あいつはあいつなりに食えない刀だぜ?亀の甲より鶯の功ってな。(汚れの薄くなった食器を同じく水の貯められた桶に沈めて軽く手を拭うと食器棚へと向かい揃いの湯のみを四つ取り出すと序でにお盆を手に取りそこへ重ねて置き、やかん手に取った姿みては茶葉を用意しつつも手元見つめる相手の顔を覗き込み訝し気に眉を寄せて問いかけ)ほら、この茶葉で…ははぁ、なるほどな。君の頼られたい気持ちを汲んで甘やかしている、と。…君、まさか気付かなかったのかい?鶯丸は君の兄君と同じだぜ。ま、対する俺は君と同じってわけだ。

------------------------------

それに、ええと…夫婦、みたいだよねえ。こうして帰りを待っていてくれるのは。…そう、お前が楽しいなら何よりだよ。(満足気に呟くと耳を覆う手のひらに首を傾げ) ふふ、言ってくれないから先に言ってしまったよ。…うんうん、ありがとう、僕の自慢の弟(思う通りの反応を見せる弟に楽しげに笑い声混じらせながらも応える声にかかる喜びを隠すことはなく)

絡め取って、逃げられないようにしてくれても良いんだよ?人の子はこういう時にこういうんでしょう、…まさか、お前だっておのこだものねえ。やるときはやる子だって知って…、ん(どこで仕入れたか、あっけらかんと応え首を傾げながらも問いかけを肯定することはなく、然し触れた手を拒否することも無く受け入れては滲む甘い痛みに吐息混じりの声を漏らして)

…うん、とても。薄紅がお前の肌に映えるよ。…お前がそういうと、本当に手を出してしまいたくなるからおやめよ(僅かなためらいの元残されたそれの薄い色を自虐するように言葉にしては目を細めて微笑み応え、自分が仕掛ければ言葉通り受け入れるだろう弟に己の我慢はと頬を膨らませると抱きしめたからだから少し隙間を開きそのまま相手見つめると軽い意趣返しのように頬をつついてつまみ)

ええ、そんなに変な顔をしていたかい?嫌だなぁ…、…言われずとも(呟かれた言葉を拾うと己の両頬を手のひらで包み表情隠すとそれを崩し遊ぶように揉んで、髪を梳く手付きに崩れた表情は嬉しげに緩み請う言葉には頷いて。いくつか投げかけられた言葉聴くと口角引き上げここぞとばかりに拾い上げて先程まで悩んでいたことなどすっかり忘れたように体を起こし跨る形になると手のひら広げて相手を見下ろし)お前も十分、盲目だね。…ふうん、弟は僕にそうして欲しいのかい?何からする?とりあえず、撫でくりまわそうか?

90: 膝丸 [×]
2018-09-08 00:06:44

 
 
 
膝丸 :
亀の甲より鶯の功──…ふ、くく、それもそうだな。縁側で茶を啜る光景しか見なかった故、先のは少し驚いた。( 顔だけを相手へ向けつつ、夕餉に手をつける前に己の頭上を飛び交った兄と鶯丸の会話を思い返せば肩を竦め。視界に影が差したかと思えば覗き込むようにして現れた相手の顔に驚き目を見開いては半歩下がり、こちらに対し問う言葉を脳内で反復するも困惑を隠さず表情に出し、ぽつぽつと口を開きながらも やかんに水を入れて火にかけると改めて相手へと向き直って )うぐ……あまり揶揄わないでくれ───…む?今、なんと…? 兄者は最近様子が可笑しくてな、それこそ人を喰らう鬼、のようなのだ。同じということは…つまり鶯丸も、ということか。…して俺と君が同じ……?申し訳ないのだが、兄者が何か抱えておられるのであれば教えて欲しい。


鶯丸 :
──弟、と言うより番と言うのだからお前の執着も大概だぞ。…偽物か、仮に長さが同じだったとしても横に並ぶことを許すのかどうか、…──ん?随分と食い付きがいいな。鶴丸はああ見えて繊細だからな、大包平の次に見ていて飽きないぞ。( 己の視線の動きに釣られるように周囲を見渡しておきながら何一つ気を使う様子のない相手に小さく息を吐き。兄も弟と変わらないほど、寧ろお互いに執着し合っていると言っても過言ではない程の思いに憂いを吐き出し、何の気なしに紡いだ言葉の方が彼の気を引いたようで。少々呆気に取られながらも大切な友人に対し素直な感想を並べ )そうだろうなぁ、審神者から離れたことはないから想像に過ぎない…が、長くは居られないだろうさ。今は俺達のみのようだが、いつ同じ性質を抱える同胞が来るかもわからん。かと言って審神者に言ってどうにかなる問題でもないからな。


***

め、夫婦!?うむ……よくぞ戻られた。…あ、あなた?( ふわふわとした髪の手触りを指先で楽しみながら、兄とたとえに乗っかるように疑問符たっぷりに口に出し )──!兄者の、自慢…( ぐうっと羞恥と悔しさが入り混じる表情から一転して、誉桜を散らすほどに喜色滲ませ )…俺も兄者が大好きだぞ( ふ、と口角持ち上げ真っ直ぐに口に出し )

兄者は俺に甘すぎるのではないか……?そうやってすぐ調子付かせるのだから、兄者は悪いこだ。ん……ふ、こうして素直に反応する兄者も愛らしいものだな( 全て受け入れるような口振り、仕草に揶揄う言葉を零しては相手の鼻にかかった声に意図せず熱を帯びてしまった吐息と共に流し込むように囁いて )兄者の方こそ、えっち、だぞ。

兄者ならばいくらでも良いのだが。むしろ俺は他の者に身体どころか触れることを許した覚えは──ふ、ゃ、なにを…!( ゆるゆると兄の残す痕を大事にしまうように左右の襟を正し、愛らしくも幼子の如く頬を膨らませこちらを詰る姿の微笑ましさに小さくふふ、と笑みを浮べ。兄の我慢知らずして自身の思うままを口に出すも、頬を摘まれては上手く言葉に出せず、変に空気の抜けた舌足らずな言葉が零れ落ち )

いや、変な顔などではなく…とても──かわいかった、ぞ?…─どうした、兄者?( 隠れるようにして手の平で覆う仕草にくすくすと笑を零しては、砕けた言葉で素直な感想を告げ。やわやわと頭を撫でながら 珍しくも兄を甘やかすような状況に酔いしれていたのも束の間、身体起こしてしまった相手を地に背を付けたまま見上げては緩りと首を傾げて。続いた言葉に理解が追いつけば慌てて地に肘を付いて僅かに上半身を持ち上げようとし )──兄者しか見えていないのだから当然のこと。……っ、は!?や、いや、待ってくれ、今は兄者のしたい事を話していたのであって俺の話では……!兄者にして欲しいのは確かだ、それに撫でられるのも満更ではない……が、しかし───!

……ところで最近は色々な事が起きたが兄者の方は大事無かっただろうか?──もし、今大変な時期なのであれば無理だけはしないと約束してほしい。これに返す必要無いのでな。それだけ伝えたかった、俺の我が儘だ。( こくり頷き )
 
 
 

91: 髭切 [×]
2018-09-09 10:53:03


髭切.
ありゃ、無意識だったや。…だって僕たちは対の刀で、兄弟で、番なんだもの。嘘は言えないだろう?…ふふ、どうだろうね。僕のために打たれた刀は弟だけでいいからなぁ…大包平の次に、ね。白い鶴も面白いけれど、赤い蝶が何よりなんでしょう?(自らの行動に吐き出される息も気にせず答えると弟との間につながる楔を指折り数えては楽しげに首を傾げ。許したのかと、考えたことすらなかった問いかけに顎へ手を添えてしばらく悩むも決まったことの様に言葉を返し、隠すことなく呼ばれた名に目を細めて)また僕らの様な刀が増えたなら、きっと審神者は僕たち兄弟のことに気づく。そうしたら…嗚呼、嫌だなあ。弟にさえ伝えられていないのに。

鶴丸.
ま、あれも平安の古い刀だってことさ。それに君が思うよりよほど喧嘩っ早い…と言うより、喧嘩を売るのが上手いんだな。(肩竦める仕草に小さく笑い声こぼしながらも覗き込んだ表情が驚きに彩られ距離を取る相手に謝罪の言葉残して少し離れ。茶を淹れる支度をしながらも困惑とともに次々と紡がれる疑問、問いかけに困った様に頬をかくと恨めしげな声で独りごちては誤魔化す声を上げて)っと、すまんすまん。…何も話していないのか…勘弁してくれよ、髭切…。あー…鶯も君の兄上と同じ、人を甘く感じるらしくてな。それの相手をしている俺も君も大変だなと、そういう話だ。

------------------------------

…ふふ、今帰ったよ、おまえ。(何とは無しに口に出したそれを拾い此方を呼ぶ弟に笑みを浮かべては応え) うん、僕の自慢の……ありゃ、可愛らしい雨が降っているね。大好き、かぁ…うれしいよ(視界に振る桜色を手のひらに乗せると小さな笑い声漏らし、言葉に瞬きすると喜び隠すことできず釣られたように花弁散らして)

お前にされて困ることなんてないもの、…悪い子の僕でも好きなくせに。…ふふ、愛らしい、なんて言葉をかけるのもお前くらいのものだね(言葉通り全て受け入れんとばかりに相手へ向かい腕差し伸べると背へと回し体逃がすことのないよう抱きしめては確認すらなく断言の言葉を零し、耳元に流れ込む揶揄いを含んだ声に目を細めると逃げることはなくむしろ仕返しのように囁き)…興奮、した?

またそんなことを言って…次に触れるときには奥の、奥まで暴いてあげるから、覚悟しておくんだよ?(弟自らの手によってしまい込まれる薄紅の跡に相手からの緩やかな執着感じると意地を張ることすら無意味に感じれば膨らせた頬から息を漏らし、表情崩しては笑い声混じりに言葉を紡ぎ柔肌を楽しむように手のひらで挟み)

可愛い。可愛いかぁ…その言葉は弟の方が似合うと思うんだけどどうだろう(己に向かい珍しい言葉を紡ぐ唇つつくように指先を這わせ無意識に撫でながらも真面目な調子形作っては本人へと確認の言葉をかけ、体勢が変わり眼下に見える焦った表情には満足気に一人頷いて。起き上がろうともがく体を縫い止めるためか両の手のひらを重ね指先絡ませると地に付け、先ほどと打って変わって乱れる声色止めるように触れるだけの口付けを落とし)ふふ、お互い様だ。…うんうん、わかったわかった。お前が欲しいだけ沢山撫でて可愛がってあげるから少し黙っていて?

僕は大丈夫だよ、心配を有難う。…お前こそ、無理はしていないかい?…うん、これも僕のわがままなんだけど…何かあったのなら、どうか、自分の身を一番に考えて。頼んだよ( なで )

92: 膝丸 [×]
2018-09-12 00:02:07

 
 
 
膝丸 :
ああ…間違いないな。…煽るのが上手く、更にきちんと人を選んでいる所が恐ろしい。…それはもちろん君にも言える事だが。( 相手の言葉に眉を下げ情けなくも苦笑いを浮かべては詫びの言葉を否定するように首を振り。己の疑問に何処か迷いを見せる相手の言葉を待ち、やがて相手の口から語られる内容に初めは半信半疑といった表情浮かべるも、次第に口元抑えるように手の平を添えて。全てを拾い上げる頃、最初に芽生えたのは耐え難い程の恐怖。兄にとって自身でなくても良いのではないか、そんな胸の凝りに瞳を動揺で揺らめかせ )──ああ、兄者は大事な事は何も話してくださらない。それこそ、兄者にとって俺の血肉が甘く感じるという事を今朝初めて知り得た位に。しかしながら言い難い事だったのだろう?無理に聞いて済まなかった。…無理ついでに ひとつ、聞きたいことがある…──俺や君の様な者は他にもいるのだろうか?


鶯丸 :
…先程の意趣返しか?…目で追ってしまう程に惹き付けられてしまうのだから仕方ない話さ。…そういえばお前たちは顕現されたその瞬間から間に誰も入れようとはしなかったなぁ。…ああ、そうか。お前のために──言わば膝丸はお前への贈物だったわけか。( 揶揄いの色を交えた問い掛けに唇を三日月に象り独りごちるように呟いては次いで零れたのは誰とも無しに呟いた過去に抱いた疑問。しかし兄刀の楽しげに紡ぐ言葉の数々に引っ掛かりが解け、口から零れ落ちたのは悪意のない…ただひとえに脳裏に浮かんだ言葉。共依存と表しても差し支えのない程に雁字搦めになり解けない縁の中、幸せそうな表情をする二振りの危うさに憂いては視界を閉ざし小さく息を吐き。そうして選びとった言葉は、己と同じように悔いて生きて欲しくないという願いで )それだけじゃないさ、演練だって危ない事には変わらない。──あれだけ一緒にいて伝えていない事でもあるのか。どちらにせよこの戦いが終われば還される運命なんだ、悔いのないように生きろよ。


***

~~~ッ、今のはさすがに……照れる。何をやっているのだ俺達は…!( 改めて返された言葉に意識してしまい、笑みを浮かべる兄を直視出来ずに ぽすんと肩口に額押し付け )──ふふ、兄者も同じではないか。( 兄が同じように散らす花弁を摘み上げると、それを兄の口唇へと押し付け花弁越しに口付け )うむ、いちばん、何よりも、だぞ。

そうやって誘惑するのだから…、本当に敵わないな。兄者の丸ごと全て愛しているのだから、悪い子だろうといい子だろうと構わん。( 白い首に雄々しく浮き出た喉仏に傷が付かぬようゆっくりと犬歯をくい込ませ、すぐに元通りになる位にほんのりと凹んだ跡にうっそりと目を細め。感じる腕の力に背中押される様に再び耳元へと口唇寄せては甘えるようにちゅう、と耳朶を一度やわく吸い上げ解放し、熱に冒され掠れた声で問に答えるべく口を開き )……し、た。当たり前だろう。

っ、の、望むところだ。…兄者こそ、俺に食われんように( 言葉の重みとは裏腹に声色は明るく冗談じみた色を孕むそれに強く出てみれば指先で兄の胸元から下腹まで滑らせた後、小さく吹き出し。なにやら楽しげに自身の頬で遊ぶ兄の姿を目を細めては大人しく眺め )っふ、ふふ、すまない…、膨れる兄者が余りにも愛らしくてな、つい揶揄ってしまったのだ。許してくれるか?

そ、れを、俺に聞くのは間違っているのではないか…?( こちらに問いかける形ながらもその言葉はまるで言い聞かせる様で。悪戯に口唇を突く兄の指を食んでしまわないよう、自身の出来る唯一の抵抗の言葉をたどたどしく紡いで。再び地に縫い止められてしまっては思う様に身動きが取れず、身を襲う羞恥に藻掻こうとするも潔く諦め、答えるように重なる手の平を握り返し。落とされる口付けの後に紡がれた やや有無を言わさぬような強さを持つ言葉に従って小さく頷き、兄の視線から逃れるよう絡まる指に額を擦り寄せ )っ、んう、──は、い。兄者に、沢山触れてほしい。

良かった─…、俺の方も大事無いぞ。心配を掛けてしまったようで申し訳ない。( 撫でる手のひらに擦り寄り )…─うむ、兄者には何でもお見通しなのだな…?源氏の重宝として情けないが……少しだけ、風で怖い思いをしただけ故、なんの問題もない( ゆるく首振り )ありがとう、ここは蹴ってくれて構わんのでな。互いの無事が確認出来てよかった。
 
 
 

93: 髭切 [×]
2018-09-13 23:09:36



髭切.
嫌だなあ、これでも応援するつもりはあるんだよ。…君はそれで良いの?…僕たちは何処までも対等で、同じようで交わらない鏡面越しの刀…ってつもりなんだけど、僕のための贈物かぁ。外からはそう見えるんだね。…あの子が僕を慕いすぎてる所はあるよねえ(揶揄う色こそ乗せたものの悪意はないと肩を竦めると言葉に混じる愛情に目を細めては確認するように問いかけ。お前のため、これまでに聞いたことのない表現に僅かに首かしげては弟とはいえ対の刀でありそこに優劣など存在しないと真面目な調子で綴り、それから一変珍しく弟への不満のようなものを零せばそれを穏やかな笑みで流して。ただ純粋に此方を思いかけられたであろう言葉にふと息を漏らしては小さく頷き)そもそも、…何も知らないんだ、あの子は。この体質のことも、何も。僕がこういう性質だってことすら今朝まで隠し通していたんだよ?…うん、有難う。悔いなんて残したら、妖になってしまいそうだからね。

鶴丸.
俺かい?俺はあそこまで狸じゃ…いや、あいつは鶯だが…うん、ややこしいな。ま、あそこまで恐ろしい刀じゃあないさ(言葉選ぶように首傾げると投げやりにそれをまとめ、次いで弟を思うばかりであろう隠し事と答えてしまった真実飲み込み顔色を変える刀に思わずため息を漏らし。此方を見つめる揺れた瞳と怯える童子のよう問いかける声色に誤魔化すことすらできず、髪かき混ぜつつ一度きり頷いて見せると答えて。普段は真面目ながら兄のこととなると途端に不安定になる目の前の刀の心が折れることのないよう言葉を続け)今朝って、過保護すぎやしないか…全く。あいつは知らんが俺は別に隠しちゃいないからそこは大丈夫だ、が…いや、君と俺の二振りだけだぜ。正確に言うとまだ…って所だな。実際君と俺、鶯と髭切、二振りずつ存在しているんだ、これから増えたっておかしくはない。…ただ、まあ心配せずとも君の兄上は君しか見えていないと思うぞ。

-------------------------------

そうかい?お前にそう呼んでもらえて、僕は嬉しかったけどな(言葉を返した途端に顔を埋める姿にくすくすと笑い声混じらせ頭を撫で )…弟のこととなると、我慢がきかないんだよねぇ…ん( 拾い上げられた薄桃に目を細めて呟くも触れた唇受け入れ)…僕も同じだよ。お前が、何より好き。

それに引っかかるお前もお前だろうに。…ん、ふふ、熱烈だねえ…どんな僕でも構わない、って?(柔く沈められた牙に捕食されるような感覚覚えてはこくりとつばのみ下しそれすら受け入れるように顎を僅かにあげて。大人しく腕の中に収まる体が揺れ耳元へ唇触れると満足気に笑みを浮かべて背をなぞり)…そう、良い子。

ありゃ、弟が僕を食べるのかい?言ったからには骨のひとかけも残さずちゃんと食べて、ごちそうさまするんだよ(言葉のまま受けると体の上を遊ぶように這う指先捕まえるかに手のひら重ね、そのまま持ち上げて骨なぞるように己の体へ触れさせ。響く笑い声に瞬きすると問われる言葉に拒否する選択などないものの、戯れとばかりに触れた顎へ手を当て考える仕草をして見せ)愛らしいのはお前の方だけれど…ううん、どうしようかなあ。

聞く相手がいないから、仕方ない仕方ない。…ね、僕の弟は可愛いよね?(問う言葉を収めるつもりはないのか、答えが返るまでと再び問いかける調子で言葉を紡ぎ触れた指先から逃げることがないと分かれば口端を突き牙を辿りとなぞり遊んで。一方的に重ねた手のひらに握る力が加わると片方の手をするりと抜き褒める言葉をかけながら薄緑の髪へ指を通しいつもの仕草で頭をなぞって撫で)…ふふ、勿論…僕が満足するまで触れてあげるね。

そう、…良い子、良い子。たくさん頑張ったね、お疲れ様。(一度抱きしめ背を叩くと離し)…続けてしまってごめんね、僕が言いたかっただけだから此処はこのまま切ってくれて構わないよ。



94: 膝丸 [×]
2018-09-16 11:08:31

 
 
 
膝丸 :
( 乱雑に髪を乱しながらもひとつひとつ言葉を選びながら説明された己の知らざる真実に目を瞠 り。今朝も無理くり聞き出したようなもの。しかしそうしていなければ今の今まで何も知らなかった事だろう。隠し事をされていた事よりも兄が苦しんでいるかもしれない、その事実に心痛めては口唇を引き結び。未だ混乱の渦中ながらも少しずつ落ち着いてきた思考に漸く落ち着き取り戻せば、投げやりに纏められた彼らしい言葉思い出し、情けなくも苦笑浮かべつつ気を遣わせてしまった詫びと礼を告げて )過保護…、か。俺は叶うのならば半分でもいいからその荷を預けてほしいとさえ思うのに。──そう、か、まだ俺達だけか。…すまない、俺よりも更に美味しいと思えるような、そんな奴が現れたら…と思うと目の前が真っ暗になったのだ。兄者の糧となれるのは俺だけだと慢心していたのもあって。……おかしいと思うか?
…ふ、君は本当に人の良い。──恩に着る、きっと、兄者は聞いても話してくださらなかっただろう。


鶯丸 :
──さあ、な。だが、現状にも不満はないんでな、このまま眺めているだけでいいさ。暫くは。……ああ。傍から見れば髭切あっての膝丸というように見える。長く在れば他のお前達を見ることもあるが…それを見ても膝丸は依存しすぎているように見えるぞ。( 考えるために少しばかりの間を開け、目の前の刀に誤魔化しは聞かないだろう、やがて口に出した言葉は やはり曖昧なものであり。いつか思いの丈が溢れる事があれどもそれまでは曝け出す心算なく、そこまで語れば話は終了だと言わんばかりの緩やかに笑みを浮かべてみせ。弟はともかく、兄である髭切にも対であることは重要なことだったか、そのような逸話のない自身には理解出来ないことに萌葱の瞳を緩りと細めては深く足を踏み入れることはせず頷くだけに留めて。不思議な兄弟の想いに思考巡らせるも、己のかけた言葉に対する相手の言葉に僅かに驚愕交じる視線向けつつ、己が同じ立場なら……きっと同じことをするだろう、一つ頷き気遣う言葉をかけ )──驚いた。お前達は俺達のように互いを知っているわけではないのか。…むしろ、よくそこまで耐えたというべきか。しかしまあ、知ってしまっただろうからなぁ。苦労するぞ、これから。


***

あ…兄者がそう仰るなら、次は手料理でも用意しておく( 後頭部に感じる手の平と耳を擽る笑い声に襲い来る いたたまれなさに更に額押し付けるも、番を喜ばせることが出来るならと細々と言葉を紡ぎ )ん、兄者ここは本当に…欲する言葉ばかり紡ぐのだな。( 押し付けた花弁をそのまま散らしては勿体ないと掠め取るように舌先に乗せ口に含み )

…そうだぞ。…兄者は、このような不埒な弟は嫌か?( 甘噛みではあるものの急所を噛まれているにも関わらず猫のように喉を晒し、あまつさえ喉を鳴らしてしまう兄を諌めるように首筋へと再び顔を埋め、他人から見えない位置に薄紅の痕を残して。背筋をなぞり上げるような ぞわりとこみ上げる感覚に背を反らし、女のように高い声を上げそうになるも既のところで飲み込んでは兄へと非難の目を向け )~ッ、や、こら、兄者…っ!兄者が触れては集中出来んだろう…!

む、そういう意味ではないのだが…。い、今のは、お誘い申し上げたのだ、ぞ?( 言葉そのままに受け取った反応に少しばかり拗ねた口調で言及するも、兄に手を取られ指先に感じる骨の硬い感触と柔らかな肉の感触を楽しむように夢中で撫でさすり。己のからかい地味た言葉に対した反応は悩んでみせる仕草ながらも、愉悦に満ちたもので。さて、笑って流してしまうのも一興、しかしながら先刻から妙に図に乗ってしまっている自身の好奇心を誤魔化すことは出来ず、あざとくもゆるゆると口角持ち上げ首を傾げてみせ )どうすれば兄者の機嫌をなおせるだろうか?

ん…あ、……そう虐めてくれるな。( 長くの付き合いから認めるまで諦めないであろう事は明白ながらも素直に頷いてやることはせず、牙へと触れる指先を受け入れるように 薄く控えめに口唇の合わせを解いて。するりと解かれた片方の手が自身の頭を撫ぜ、人型になり得てから幾度となく味わった感触にほう、と心地よさそうに吐息を漏らし )ん~…きもち、いい。兄者の手、きもちいいぞ。
 
 
 

95: 髭切 [×]
2018-09-21 00:06:22


髭切.
…そう、君がそれで良いなら僕はもう何も言わないよ。想いを告げて添い遂げるだけが幸せじゃないかもしれないしね。否定できないなぁ…兄者が隣にいなければどうなる事か、なんていじらしい事を言うんだ、あの子は。…僕が折れてしまったら、どうするつもりなんだろうね。(想いを告げない事も距離を置いている事も彼の刀のためなのであろう、曖昧に紡がれた言葉にすら溢れている相手慮る色に気がつくとそれ以上口を挟む事を無意味に感じると穏やかな笑みとともに言葉を閉じて。依存、紡がれた重い言葉をぼやけさせるように目元に指先を押しあて釣り上げるといつか弟からかけられた言葉を口調真似て紡ぎ、ふざけた仕草とは裏腹に未来見据えるような憂いを吐いては肩を竦め)自分でもよく耐えたと思うよ、…知られてしまった今じゃ過去のことだけれどね。あの子は僕のためとなると色々と惜しまないからなぁ…。

鶴丸.
…確かに、あの刀は一人で負いすぎる節がある。全て君のためという所がまたタチの悪い…(外から見れば話していない事など何もない、隠し事もなく全て明かしているようにも見える兄弟の不満を拾うと思い当たる節もあるのか小さく頷き、ため息混じりにその場にいない兄刀への言葉を重ねて。同じ性質を持つ鳥太刀よりも様々な事をこらえてきただろうに失言から伝えてしまったことに脳内では謝罪の言葉浮かべながらもこれは間違いではないと一人頷いて、全て明け渡してしまったことにより思考はそれに染まっているのであろう目の前の刀の表情が変わらず暗いままであることに首をかしげるとそれを崩さんとばかりに頬をつつき。述べられた礼には冗談半分に答えを返して)そもそも、あの刀が君以外の味を知ることなんてないと思うんだがなぁ…その点においては君のその自信は間違っちゃいないさ。…ま、言わないと決めたら言わないだろうからな、君の兄君は。一度君から問い詰めてやると良い。

------------------------------

わぁ、それは楽しみだ。…ついでにあれもやってほしいな、お風呂にする、ご飯にする?ってあれ。(何処で聞いたか、はたと言葉を止めるとねだり) そうさせているのはお前だから、責任は半々くらいだと思わない?…こら、食べるものじゃないよ(口の中に消えてしまった桃色を追って唇を指先でなぞり)

まさか、どんな弟でも変わらず愛しているとも。(離れた肌に再び唇が触れると首傾げるも淡い痛みに目を細めてうけいれ。己と違い見えないところに所有印を残すいじらしさに思わず跡なぞると背へ這わせた手のひらを離し振っては緩やかに笑い声こぼし)ごめん、ごめん。お前が可愛らしくてつい、ね?

冗談だよ、ちゃんとわかっているから…ふふ、お前の知らない所がない位触れて、食べてもらわないといけないね(いつもより幼い口調返しながらも触れた肌へ指先這わせる姿に体の内側すら触れられる感覚おぼえては無意識のうちに口角吊り上げて笑み。戯れだとわかった上で此方の言葉を待つような仕草に悪戯心芽生えさせると自らも耐えられないであろう提案を掲げ)そうだね、反省のためにお仕置きを受けてもらわないといけないかな?例えば…僕が良いというまで僕に触れないようにする、とか。

おや、返事をしてくれないのかい?つれないなぁ(重ねて問うた言葉に望む答えが返らないとなると態とらしく困った表情を作りねだる色混ぜて、開かれた唇の中の赤を楽しげになぞると指先に後の残るほど牙に触れて。吐き出された息に満足気な笑みを浮かべ、手のひらで細い髪の感触楽しむとすくい上げては口付けを落とし自ら乱した髪を整えるように指通して)ふふ、それは何より。…お前の髪は綺麗だねえ。


96: 膝丸 [×]
2018-09-22 22:22:38

 
 
 
膝丸 :
…ああ、あの方はどこまで行っても兄なのだ。それが、少しもどかし──っ、?む、変な顔でもしていたか?すまない、手間をかけさせた──…って、は!?と…問い詰める?…それは、いっ些か難しくはなかろうか?( 対の刀として打たれたとは言え、源氏の惣領刀を支えるよう想いを込められ打たれた己は何方かと言えば従者に近い思想を持ち、それが原因でもある事に気付いていながらも変えることは出来ない。それら全てを「 もどかしい 」という単語に織り交ぜ口唇への字に曲げ再び塞ぎ込むも、頬を襲った不思議な感触に ぱち、ぱち、と丸く開いた瞳を瞬かせては片手のひらで突かれた逆の頬を凝りをほぐすように動かし。先程までの自身の姿省みて恥ずべき姿を見せたと苦笑いを浮かべ、次いだ相手の言葉には大袈裟なほど驚愕の表情あらわに兄相手に上手に出れぬ自身の弱さに呆れの色隠すことなくおろおろと慌てたように呟き )

……む、鶴丸、湯が沸いたようだぞ。っと…( 考え事をしたままだった事が災いしてか、空気の抜けるような音を立て沸騰してしまったやかんへ振り向こうとした刹那、相手が用意した湯呑みとは別に誰かが飲んだままにしていたのだろう透明なグラスに手を掠め ガシャン、と大きな音を立て床へと飛び散り。慌てて拾い上げようと屈み素手で破片へと手を伸ばせば僅かな痛みと共に指に赤い筋走らせ )


鶯丸 :
ああ。──っふふ、なんだそれは。膝丸の真似か?…しかしまあ、話を聞けば随分と健気なものだな。……本当に、健気で、哀れだ。こら。髭切、折れるだなんて滅多なことを言うんじゃない。…あの弟のことだ、お前が折れたら先を生きる事に頓着しないだろう、それが本意でないなら命を大事にしろ。( 互いを大切に思う兄弟の姿、その姿を見守るだけでも幸せなのだと穏やかな笑みとともに掛けられた言葉に頷きをひとつ。徐に指先で自身の目元を釣り上げるようにしては何事かと思えば次いだものは弟刀の真似事で。先程までの憂いはどこへやら、ふるふると少しばかりに身体を前屈みに こみ上げた笑い隠すことなく顕にし。ひとしきり笑った後、大きくふうと息吐けば視線合わせるように向き合って声色柔らかに言い聞かせるように言葉を紡いで。 )…──ほう、いいんじゃないか?今まで我慢した分、少しくらい自分を赦しても。そうでなくとも、膝丸はお前の「 おねがい 」には弱い。いざとなればおねがいだと下手に出ればいいさ。


***

ぜ、善処しよう。しかし、言ったからには全部しないとだめだぞ。( 最後まで紡がれなかった言葉、その先に続くものを察しては羞恥に頬を赤らめながら頷き、悪戯に指先で兄の口唇をつんと一突きし )ん…はは、さあ、なんのことか分かりかねるな。( お互い様だと言う兄の言葉に口角引き上げ すっとぼけて見せると、見せつけるように口を開き花弁乗せた舌の先を口唇なぞる指先に触れさせ )

──ふ、これは俺だけが知っていれば良い。( 淡く色付いた所有印に満足感抱けば瞳細め、拾った兄の言葉に困り顔ながらも僅かに笑みを浮かべては己のした事は棚に上げ ひらひらと振られる手に視線向けると、つうっと兄の手首から手のひらへ滑らすように指先這わせ )む、兄者に触れられるのは好きだ。しかし、そんな風に触られては欲しくなってしまう故…我慢、だぞ。

ああ、心得た。──もっと俺に教えてくれ、…俺の知らぬ兄者を沢山。( 手袋を脱いだ手に滑らかな素肌の感触。性的な触れ方ではなく慈しむように撫でた後、笑みを形作る目尻へと指滑らせ。さあ兄はどんな反応をするだろうか、僅かな好奇心で紡いだ言葉に返されたそれは己には酷な仕置で。両手を兄から離し行き場を失った手はおろおろと視線と共に さ迷い、情けなくも同情を誘う程に弱りきった声色で兄を呼び )う、あ…兄者ぁ、それ以外ならなんでも良い。兄者に触れられないのは寂しくて、耐えられぬ。

は…、あう、あにじゃ、傷がついてしまうぞ。──兄者が怪我をすれば、………かわいい弟が悲しむ。( そう簡単に流されてはくれない兄の言葉に、倒されたまま上目遣いにじっとりとした視線を向け。開いた口唇の中、柔い肉を撫ぜる指にふるりと睫毛震わせては牙へと触れる指先に上手く話せず舌足らずに兄の求める言葉交えて語りかけ。髪に落とされる口付けに擽ったさ覚えては くすくすと楽しげに笑を零し、邪魔にならない程度に擦り寄るかの如く頭を手のひらへと傾け、双眸閉じると兄の手筈に酔いしれ夢見心地で言葉を返し )…ああ、綺麗かどうかはわからんが、髪は対である我らの唯一の違いやもしれんな。しかし俺は、兄者の髪も好きだぞ。ふわふわで、触れていて気持ちが良い。
 
 
 

97: 髭切 [×]
2018-09-26 02:02:48


髭切.
うん、弟の真似。似てるでしょ?健気で、哀れで、愛しいよ。…ふふ、君は優しい刀だねぇ…確かに、僕が折れたらあの子は言葉通り抜け殻になってしまいそうだ。(渾身の真似事はさて目の前の刀の琴線に触れたようで、隠されることなく唇から溢れる笑い声に満足気な表情浮かべては目元押さえたままの手を離し揺れる体を落ち着かせるように軽く背を叩いて。何とは無しに呟いたことに穏やかな声かける姿に笑い声混ぜて思わず呟くと言葉受け入れるようゆっくりと頷き、顎に手を添えては考え込み)…弟にそうしてねだったらそれこそどこまでも許してくれるだろう?だから僕の我慢がきかなくなってしまうんだよ、ね。

鶴丸.
どこまでも兄である、か…なるほどな。ああ、君のやることならあの刀もそうそう怒りはするまい。だからこそ強気でだな…っと(憂う表情と声色に対の刀として打たれたからこそ生まれ容易に壊すことはできないであろう二振りの間にある薄い壁を僅かに感じるとそれでもそれを討ち破れとばかりに拳を握りしめ意見を広める演説もかくやと語気を強めて。響く音に肩をすくめ割れたかけら覗き込むとそこに滴る赤色を認識しては相手の手首を取り具合確認するようじっと見つめ、思うより深くついた傷に目を細めると袂から手ぬぐい取り出して細くちぎっては手早く傷を覆い)ああ、割れてしまったか。…結構深く切ったなぁ…一先ずはこれで良いだろうが、あとで主に手入れ部屋を開けてもらうかい?

------------------------------

もちろん、そうしたいから提案したんだよ(己の伝えたい部分をきちんと受け取り頬を染める姿に頷き、触れた指先を唇で捕まえると柔く吸い付き) わかっているくせに、悪い子だなぁ…(言葉とは裏腹に誤魔化す気すらない表情観ると舌先に自ら触れ桃色の乗る中央を柔く押し込んで )

…お前も存外…ううん、兄弟なんだから似ているのは当然、か(細められた琥珀の瞳に己と同じように落ちる執着の影拾うと相手に伝えるでもなく呟く声を落として、滑る肌を迎える為と手のひら下げては指先絡めて捕らえ口元へ引き寄せると触れるだけの口づけを一つきり落として。)そう、我慢しなきゃいけないんだね?…それならこれで我慢、かな。

…お前の知らない僕なんて、もうあってないようなものだけれど…まだ足りないのかい?( 隔てるものは何もなく直接体温を伝えるその手のひらが心地良いのか緩やかに表情崩しながらもかけられた言葉には首を傾げて問いかけ、己が仕掛けたにもかかわらず目に見えて狼狽する姿じっと見つめては堪えることなく言葉に笑い声をまぜ。兄心とともに嗜虐心煽るような声に思わず笑みを深め)お前が僕の機嫌を直したいと言ったのに…仕方がないなぁ、他を考えようか

…ん、ふふ、それはいけない。可愛い可愛い弟の為にやめておこうか(根負けしたのかそれとも初めから逆らう気などなかったのか、自ら望む言葉を混ぜた弟に小さくうなずいては仕上げとばかりに舌柔くつまみ引き出したあと言葉通り遊んでいた手を引いて。揺れる頭追うまでもなく相手から寄せられる髪を止めることなく撫で続けながらも顔を上げると褒める言葉のかかった己の髪をじっと見つめ、ゆるゆると頭揺らしては視界に散る金糸を開いた手でつまみ )そう言われると…お前と僕の髪は随分と違うものね。それならまた沢山触れて貰わないといけないかな。


98: 膝丸 [×]
2018-09-28 22:45:29

 
 
 
膝丸 :
う、確かに兄者は俺に甘い様な気はせんでもない──が、兄者は俺相手でなくともそうそう怒りはせんぞ?出来たお方ゆえ、……っ、む?( 自信満々と言った様相で言葉を紡ぎあげる相手に ぱちぱち、と呆気に取られ数度瞬きしては困り笑顔を浮かべながらも背中押され緩く頷いて見せ。そんな会話を続けながら つう、と赤い雫が垂れる様を己の方がもっと綺麗に切れるのに、そんな的外れな思考で傷口を眺めていればあっという間に応急処置が施され。自身の身を案ずる相手の言葉にはっと我に帰り手入れを受けてしまえば消えて欲しくない傷痕まで消えてしまう、その事に少しばかり鈍い反応を返し )──ああ、すまない、少し油断が過ぎた。この程度の怪我であれば手入れは不要だ。資源を無駄に消費する必要もあるまい。


鶯丸 :
っ、ふ、ふ……っ。いやあ、笑った笑った。是非とも弟君にも見せてやりたいものだ。さぞ面白い反応をするに違いない。───、ん?俺は元来優しい刀だぞ?狸だなんだと言うのは鶴丸くらいだ。…それにしても抜け殻、か。……まるで人事のようだがお前はどうなんだ。( 後を引く笑いの渦に目尻に滲んだ雫を拭いながら まるで落ち着かせるような一定のリズムで自身の背を叩く相手へと礼の言葉をひとつ。続け様に揶揄いの言葉を足せば大きく息を吸って話を続けて。片割れの事ばかり気にかける眼前の兄の持つ何処か儚げな危うさに目を細め。先程までの憂いを帯びた表情から一転し笑みを浮かべながら呟かれた言葉にゆるゆると唇弧を描かせ )文字通り全て、じゃないか?お前からの言葉を拒否をすることがあれどもそれは口だけで本当に拒む事はしないようだからなぁ。…ははぁ、我慢、か?あの弟刀が知れば我慢する必要は無いとでも言うだろうなぁ。なに、分からせてやればいい、兄というものはいつだって我慢ばかりだと。


***

…っ、ぁ、兄者っ、変な気分になってしまう( 自身の言葉を肯定する姿に表情崩れそうになりながらも軽い気持ちで触れた兄の柔らかな口唇、吸われた指に感じるその奥の存在感に褥でのあれそれを連想させ、やや焦燥感を纏う声色で逃げるように手を引き )ん、──( 喜色滲ませた表情で花弁に触れる兄の指を引き込むように舌を絡めては上顎と舌を使って締め上げるように1度だけ吸い上げ桃色を飲み込んでしまえば悪戯に成功した童の如く目を細め再び大きく口を開いては解放し )俺が悪い子なのは仕方あるまい、誰かに似たのだからな?

…──俺は、兄者から与えられるものならば、それすらも心地よく思う。( 聞かせるでもなく独り零れ落ちた呟きを拾い上げ。重なった手のひら、絡まる指に落とされる口付けに眦を和らげながらもほんの少しだけ物欲しげな表情を浮かべては慌てて思考を払拭するように首を振り口に出した言葉は兄に向けてか自分に向けてか呟いて )うむ、我慢、だ。偶には おあずけ というのも悪くは無いだろう?

足りない──足るわけがない。兄者の事となると際限なく欲張りになってしまうのだ。( するすると目尻を撫ぜる指先を頬へ、さらに相手の横顔に掛かる髪をひと房手に取ると耳にかけ、真っ直ぐに視線交わらせては問に答えて。己が狼狽する姿は兄の加虐心を煽り立てるものだったのだろう、耳を擽る笑い声に僅かに口唇尖らせては不満気な視線を向け )──む、兄者、俺で遊ぶのはよしてくれ。…して、兄者よ。他、とは?どうも今日の兄者は機嫌が悪いようだからなあ、なんとかせねばならん。そうだろう?( 先までの不満気な様子は消え、兄の上着を繋ぐ結び目を利き手の指先で引っ掛けるようにして捉えては口唇で弧を描きつつ くい、と軽く引いて )

…う、うう、降参だ…──ッは、( 勿論柔らかそうな見目に反し頑固な一面をもつ兄に根比べ等と無謀な真似は出来ず、覚悟していたものの流石に自分で言うのは流石に気恥ずかしくぎゅう、と双眸閉ざし。その刹那、我が物顔で口内を荒らす指に有無を言わさず引きずり出されたやや長めの舌を仕舞うこともせず露わにきょとん、と目を丸く開き。そろそろとゆっくりと双眸を開き視界に広がる金糸を眩しげに見つめては自由な手を片方兄の方へ伸ばし )──ん、兄者も触れられるのは好きか?ならばたくさん触れてやらねばなあ。
 
 
 

99: 髭切 [×]
2018-10-02 01:57:24


髭切.
ええ、嫌だよ?あの子に見せたら怒られてしまいそうだもの、…優しいには優しいけれどその狸っていうのもあながち間違えていないんじゃないかな?…僕かぁ、…隣に弟がいない僕が想像できないんだ。きっとその時には僕も折れてる、…ここにきて僕はこの身の幸せに慣れてしまったから。…なんてね、案外平気な顔をしているかもしれないよ(次第に収まりながらも未だ肩を震わせる目の前の相手からこぼされた言葉に肩をすくめると拒否の言葉をひとつ、お返しとばかりに先ほどの例えを拾い上げては笑みとともに相手へと返して。問われるままこめかみへ指を当て首を傾げて悩み始めると吐き出される台詞には似合わず穏やかな声を唇から紡ぎ、ふと息を吐くとそれを散らす様ぱんと手を打ち笑みを浮かべてみせ。僅かに恨めしげな視線向けながらも未だ帰らぬ弟を心配してか椅子を引き)他人事だと思って…あの子なら本当にそういうから駄目なことくらいわかっているだろうに。…でも、我慢ばかりは君もだったかな…それにしても遅いねぇ、様子を見てこようか。

鶴丸.
そりゃまぁ、あの刀は穏やかだし滅多に怒る事もないが…君のこととなると途端に、なんだぜ?君に甘いなんて所じゃないさ、隠しているだけでな。(当事者であるからこそわからないのか、弟とその他への対応の違いを切々と語りながらも対処を終えると終わりとばかりに軽く腕を叩いて。小さいとはいえ傷であり、それに資材を使うことを審神者が厭う訳でも無いだろうに不自然な間を含ませて答えを返す相手に僅かに訝しげな視線を向けて)この程度の傷ならそれこそ使う資材なんて雀の涙だ、主も気にしないだろう。君の身に傷がついたことを知れば兄君が慌てるぜ?

------------------------------

…ふふ。変な気分、ってどんな気分?( 逃げる指先を追うことはしないものの言葉拾うと悪戯っ子のように問い返し焦りの色浮かべる瞳を覗き込み ) ──おや。僕のせいだって言いたいのかな( 指先が柔い肉に包まれる感覚とそこを離れ喉へと運ばれていく薄い花びらに目を細めては揺れる喉をじっと見つめ、下をなぞり指先引き出すと濡れたそれを唇で舐めとり)

僕をそんなに甘やかして、どうするつもりだい?( 答えを求めなかったつぶやきに返される全てを受け入れる様な言葉に小さく笑い声響かせると甘やかす様に頬をなぞり問いかけ、その瞳に過る物欲しげな光見ると満足したのか口角引き上げて )そうだねぇ、悪くない。でも、お預けするからにはその後のことは覚悟しているんだろうね。

欲張りを治すには、それを満たさないと…かな。さて、何をしてあげようか(肌を撫ぜる指先が擽ったいのか目を細めて肩揺らしつつもそれを妨げることはせず唯されるがままに身体を明け渡し、ひらけた視界に映る琥珀の瞳と変わらぬ答えに自ら肌をすり寄せ。不満を隠すことすらしない弟に次第に笑い声収めると胸元で糸を引く指先にわずかに顎を上げて喉を晒し、己の指先でその首筋をなぞり)ごめん、ごめん。お前が可愛らしくて。…そうだねぇ、ここに跡をつけてご覧。上手にできたら許してあげる。

ふふ、代わりに僕が言うからよしとしよう。…いつも思っていたけれど蛇みたいだねぇ。(己の我儘に思うまま振り回される様すら愛しく、戸惑う表情を堪能すると満足したのか一人頷いて。引き出した舌先を遊ぶ様に指先でなぞり離すと触れるでもなくしげしげとそれを眺め。此方へと伸びる腕に気がつくと触れやすい様にとそちらへ頭を差し向けつつ前髪すくい上げて口付け)…お前から触れられるのは僕も好きだよ。

…前に教えてもらったから忘れない様にと思っていたのにこれだもの、僕らしいといえばらしいんだけど。…一年の半分、僕の隣に弟がいてくれたことが嬉しいよ。近頃はまたゆっくりとしか言葉を返せていなくて申し訳ないけれど、お前さえよければこれからも変わらずよろしくね。( 額へと触れるだけに口付け落とし )うん、存外長くなってしまったし…自己満足だから、ここは蹴ってくれても構わないよ。


100: 膝丸 [×]
2018-10-04 23:48:16

 
 
 
膝丸 :
──そう、だろうか?君から見てそう感じるのならばそうなのかもしれないが…と、すまない、恩に着る。( 兄は確かに優しく穏やかな刀ではあるがそれは誰に対しても変わらないと思っていたこともあり、切々と語る相手の言葉に対し腑に落ちないとばかりに不思議そうな表情を浮かべ。ふいに腕を叩かれ視線落とせば綺麗に巻かれた手拭いに礼を告げるも己に向けられる訝しげな視線にどう誤魔化したものかと視線合わすことできず返しあぐね )ん?ん──…、では後で主に会いに行ってくる。だがこのことはくれぐれも内密に頼むぞ。……特に兄者には、だ。無論、粟田口のように幼子のような容姿ではないのでな、そこまで過保護になる事はないと思うが…。


鶯丸 :
まあ、喜びはしないだろうな。っと…これはこれは、一本取られたか。ふむ、そうだな、こればかりは例えを並べた所でその時にならないと解りようもない。お前の言うように平気な顔をしているかもしれないし、それこそ後を追うように折れてしまうかもしれない。──それでも、いらん世話だろうがお前達2人が離れている姿は見たくないものだなぁ。( 揶揄うように紡いだ言葉は兄に向けてか弟に向けてか、拒否の言葉に小さく笑みを浮かべると仕返しとばかりに次いだ返しに数度瞬いては己にとってマイナスでしかない内容にも関わらず感心したように呟き。兄の紡いだ言葉は内容の割に表情、そして声色は柔らかなものであり。独りごちるように呟いては徐に縁側へと視線向け )

…ふふ、まあ他人事だからな。あれが本当に望むものは誰にもわからんさ。俺にも大包平や鶴丸が望むものはわからん。───と、確かに少し遅いな。鶴丸が一緒だから何かあったとは思えないが…行くか。( 恨めしげな視線受けながらも気にすることなくあっけらかんと答えてみせ。夕餉の時間よりもさらに闇が深まった外にそれなりの時間が経過したことを察すれば腰を持ち上げ )


***

っ、わかっているくせに。…言わせるのか?──兄者に暴かれたくなってしまう、と。( 食まれた指先を逆の手のひらで包むように握りしめては、己の思考すら覗くような琥珀の瞳からわざと視線を外すべく顔を背け、素面で言えるはずもなく常よりも小さな声量で応え )んっ、…は、違ったか?……ッあ、やめてくれ兄者…!そのようなものを口にしては……!( 舌なぞる指先に僅かに身体揺らすも、じっとりと兄から注がれるまとわりつく様な視線を感じながら口角引き上げ余裕たっぷりに笑みを浮かべ。その指先が向かう先、兄の赤い舌に無意識に視線引き寄せられたのも束の間、慌てて引き離すように両手で兄の腕を引き )

そうだなあ、兄者が俺から離れんようにじっくりじっくりと逃げ場を削ってるのかもしれんぞ?( ぱち、と兄の言葉に双眸を瞬かせるも甘やかすような指の動きに瞳をゆるりと細めては冗談交じりに答え。次いだ兄の言葉にその後を期待してか僅かに息を飲んで )──ッ、そ、その時は、全てを持ってして兄者に応える所存、だ。

──兄者が俺に沢山愛でられ、俺をたくさん愛でてくだされば満たされよう。( 己が触れる度に帰ってくる反応に湧き上がる幸福感を表情に滲ませ、強請る言葉を紡ぎつつ自身の手に擦り寄る頬を軽く撫ぜては逆側の頬に触れるだけの口付けを落とし。晒された喉の白さに喉を鳴らし生唾を飲み込んでは恐る恐る指先でその場を辿るように触れると窺うように下から覗き込み )……ここに、か?ここに付けてしまうと…見えてしまうのではないだろうか?

そういうのは俺のいないところでだな──…む、俺が蛇に似ているのならば兄者は獅子に似ている、ということになってしまうぞ?( 眉顰め嫌がる事はしないでもむず痒さを表情にありありと映せば頷く兄に向かって精一杯の強がりの言葉を紡いで。己の舌に向けられる視線に気付くと慌ててしまい片方の手のひらで口を覆い、手のひら越しのくぐもった声で疑問を口に出し。開けた視界に隠れていた片目を薄らと閉じては大人しく落とされる口付けを受け入れ、手に触れた柔らかな髪に指を差し入れるようにゆるゆると撫ぜては満足げに言葉を返し )─ああ、それは重畳だ。ふふ、兄者の嬉しそうな姿を見ると俺まで嬉しくなる。

ああ──もうあれから一月が経ってしまったのだな。兄者と過ごす月日はどうにも早く過ぎ去ってしまう。…それも満たされているが故の事なのだろうが。( 声色柔らかに言葉を紡ぎながらも額に感じる柔らかな感触に擽ったさ覚え表情を綻ばせて )俺も、兄者のお側に在れたことが何よりも嬉しく思う。これからも兄者が望んでくださる限り俺はあなたの側に居よう、愛しき兄者よ( 兄の手を両手で包むように持ち上げては祈るように握り )…──そうだな、俺も返してしまったが長くなってしまう故、兄者の方で蹴ってくれ。ゆっくりでも構わん、それは俺とて同じことだ。( こくり頷き )決して無理なさらぬよう、ええと、…それから、満足に兄者に甘えられぬ弟だが──引き続きよろしく頼む。( ぽそぽそと歯切れ悪く言葉を紡いで )
 
 
 

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