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99:
ジャック・マクガヴァン [×]
2017-11-25 22:46:29
>96 メーヴィス・ロウ
──銃のセーフティを引き上げろ。こんな狭い密室で暴発したらお前も危ねぇぞ……!
(揺れる車内で、扉であるはずのびくともしない冷たい壁に手を押し当て安定を図りながら、無理やりに落ち着くとどうにか頭を働かせる。恐らく運転手は、荷台に乗り込んだ人間に気が付かぬまま扉を閉めて走り出してしまったのだ。自分たちが閉じ込められたのは全くの偶然なのだ……だからこそ、この事態はまずい。万一これが長距離の運搬に使われるトラックなら、下手をすれば数日間もここから出られない可能性がある。記憶を辿って外観を思い出してみるに、このトラックは最大積載量8t程の、大型に分類される頑丈な造りのそれだから、内部から運転手にコンタクトを図ることはまず叶わないだろう。いや待て、そもそもロンドン警察がここら一帯を封鎖していた筈だ──警察の無線を傍受しているのでもない限り、殺人鬼を囲い込んだ場所から出ていく大きなトラックを見逃すことなどあるだろうか?
いずれにせよ快くない、不安を煽る展開だ。ふと、先ほど同じく閉じ込められた彼女もこの荒い運転に翻弄されていたのを思い出し、彼女がいるであろう暗闇に向かって警告の声を発しながら、己も警官から奪った銃のレバーを引き上げ。しかしこの一面の漆黒では彼女がどんな状態かもわからない、もしも倒れているのなら助け起こそうか、等と考え一歩踏み出した、その時だった。足元にぐにゃりと、殺人鬼の己にはあまりにも覚えのある感触を伝えるものが転がっており、思考も動作も一瞬はたと凍りつく。足をどけ、屈みこんで“それ”に触れてみたところ、どうやらその柔らかいものは防水性の薄い布地に包まれているらしかった。嗚呼、そういえば荷台に転がり込んだ時、ベージュ色の細長い大きな袋がまばらに積み上げられていた……。外側を探るうちにジッパーが手に触れ、もはや半ば確信しながらそれを引き下げてみたところ、微かな腐臭と共に……指先に、人の顔や髪の毛のようなものが触れ。想定以上に異常な事態に巻き込まれつつあることを漸く肌で理解しながら、掠れた声で彼女を呼び。)
……なあ、女刑事さんよ。俺たちは運悪く閉じ込められちまったわけだが……どうやら他にも、お喋り嫌いの相乗りがいたらしいぜ。──明かりを、こっちに寄越してくれるか。
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