自分のﾄﾋﾟｯｸを作る
■：ファーブラ　[×]
2017-10-19 12:48:42　ID:5b634e59d

そうだね、君達の話をしよう

『彼等は風と共にあり、地に根を下ろし、水のように流れ、時に火のように猛る存在⋯そう、ヒトだ』
⋯────イストリア第5章 1節。

語り出しが大仰過ぎて辟易するって？
ならば、もう少し易しく

『神は天を作り、地を作り、其処に風を生み、海を生み⋯木々や獣、魚達を生み出し、最後にヒトを作った』
⋯────イストリア第1章 3節

ヒトは人間か、と？
いいや違うさ。それは人間が名乗っているだけだ

『生まれた5体のヒトはそれぞれ別々の名を名乗った。アエーマ、スィモス、セルモス、ドロスティア⋯最後に人間』
⋯────イストリア第1章 16節

アエーマにはアネモス
スィモスにはゲーギ
セルモスにはフォティア
ドロスティアにはヒュドール
それぞれが与えられた、最も今の地名だがね
人間は何処を与えられたか、と？
アルカディア⋯今は亡き、人間の楽園さ。
人間は自らの愚かさ故にアルカディアを人の住めぬ永遠の奈落へと変えた
アルカディアを出た人間は住む場所を求め、ヒュドールを侵略した
住む場所を追われたドロスティアは何時しか隠れ里に逃れ生きるようになった

ヒュドールにて繁栄した人間は住む大地を更に広げる⋯
結果、君達が知るように人間は世界で一番多い種族となったわけさ
商売上手だからね、人間は

さてさて、神代の話はここまでだ
ここからはヒトの話

神の奇跡は失われ、その残滓となる魔法のみが残った
奇跡を失ったヒト達はそれぞれの方法で取り戻そうと試みる

アエーマは祈りによって神々を取り戻そうとし
スィモスは武力によって神々に自らの力を示そうとした
⋯彼等は神に帰ってきて欲しかったんだね

そして、人間は文明と知恵で、奇跡の再現を試みた
いや、人間は前から試みていた、その結果がアルカディアなのだがね

結果、魔法や武器が栄えているのさこの世界は
⋯君達はここでどう生きる？
そして、どこで生まれ、どこで育ち、どこで学んだ？
野で山で海で、或いは戦場でかも知れない
君達の物語の｢前書き｣は書いた

⋯さあ、ここからは君達が書く物語だ

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※暫くの間口を閉ざすように、まだ講義中だ※

>>1 国と地形
>>2 街と学舎
>>3 種族と文明
>>4 魔法と武器
>>5 属性について
>>6 白紙の証明書
>>7 ファーブラについて(提供キャラ)

1：ファーブラ　[×]
ID:5b634e59d　2017-10-19 15:14:35

講義『国と地形』

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*アネモス共和国
祈りと治癒の国。
今は失われた神の奇跡を嘆き、神々の帰還を願い祈る者が多いね
神が複数いたのかすら覚えていないのに、おめでたい事だ
⋯と、悪いね無駄話を挟んだ

大陸の北に位置しているから肌寒い所が多いし、一部では雪が降るよ⋯知らないかい？
高い山や崖が多い国で、街なんかはほとんど山の上さ
と言うより、崖の底は魔素が溜まってしまって凶暴化した動植物が出るのさ
祈りによって取り戻したらしい奇跡は、主に治療関係。
取り戻したかどうかは脇に置くとして、小さな怪我から不治の病まで治せる代物だ、治癒においてかの国の右に出る者はいない⋯医術と呼ぶヒトもいるね

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*ゲーギ帝国
一言で言えば武の国。
神に与えられた力を磨き上げ、誇示し
神々の帰りを待つ国だよ⋯それで帰ってくるかは知らないがね
武⋯そうだね、鍛治に関してはこの国の人々の右に出る者はいない

大陸の西に存在している⋯一応海とも接しているんだが⋯高い山に阻まれているからある意味、内陸国だね
この国は土に恵まれている
昔から浅く掘れば鉄が、深く掘れば金が、底まで掘ればオレイカルコス⋯オリハルコンが出るとまで言われていた

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*フォティア王国
大陸部では南側⋯アネモスとゲーギの間に存在し、国土の殆どが島国となっている国だね
火を扱う技術が優れていて、火を破壊と想像の存在とし、畏れ、崇めている
⋯だから彼等は神の奇跡を必要としない、感心感心
この国は人種のるつぼ、というのも⋯どのヒトも火を必要とするからなんだよ
住む人々はおおらかで時に激しい、それこそ火のように
だからこそ、争う事も人々に土地を略奪される事も無かった
⋯アネモスとゲーギは彼らに感謝すべきだね

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*ヒュドール中立領
人間が支配する、智と文明の国
豊かな水源によって森を育む土地さ

位置はフォティアの南、大陸とは呼べないが島と呼ぶには少し大きい
南に位置するにも関わらず涼しいのはこの国に湖や川が多く、風が乾いているからだね
智と文明の国と呼ばれるのは、この国が過去や歴史から様々な事を考え出し、文明を発展させているからさ
幼い頃から学院に通わせた子供達、彼等が更に文明を発展させていく⋯素晴らしい事だと思うよ

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*アルカディア
魔に生み出された深い霧に沈んだ国
沼地となった其処には太陽の日も、月の光も届かない
闇の中で育つ植物や動物は皆、歪な姿をしている。彼等の栄養は気体中に漂う魔だ
故に、彼等は植物であろうと足を持ち、凶暴に暴れ回る
⋯魔は人にも害をもたらす
長期間の滞在はオススメしないよ

これが、未熟な技術と魔法で奇跡を再現しようとした結果さ
元は黄金色の穂波輝く、豊かな土地、水の溢れる場所だった。
まさに理想郷と呼ぶべき場所だった。

Ανθρώπινη ιστορία【3L可/ファンタジー/一部学園/戦闘アリ/途中参加歓迎/一部制限アリ/基本自由】/27