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二次創作キャラ置き場/120


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自分のトピックを作る
61: 松岡ゆん@wt [×]
2018-01-24 00:10:26

>60の続き

「松岡さんも落ちるん?」
「私?私はな~、残りの1分の人間だから」
「ほんまですかー?」
「お、ミーハーに見える?」
「見えなくもないですよ」
「ふふん、残念ながら、私には心を決めた男性がいるんだよ……」
「あ、そうなんや」
「そう……東さんというかたがね」
「なんや**か」
「ちょ、そんなキり方ある?言っても東さんとそんなに年の差ないよ」
「……、8歳差ですよ。俺が小学校卒業したころには東さん成人してはりますよ」
「事案」
「はは」
「くっそー、じゃあ東さんはダメか~」
「大体、なんで東さんが候補にいたのかが謎やわ」
「余裕のある大人。素敵です」
「あー」
「まぁボーダーにいる大人は余裕ある人ばっかりですけど」
「大人やしなぁ」
「いや、でもね、余裕ない大人もいるんだよ。……あ、ほら、あそこ。食堂にいるやつ」
「……もじゃもじゃしてる人ですか?」
「それ。あいつはまだ成人してないけど、大学生だから大人みたいなもんだとしてね。あの人はやべぇ」
「ほーですか」
「戦闘とかに関しては余裕沢山なんだけどね、勉強に関しての余裕が皆無!」
「それは多分夏休みを謳歌する子供と同じですね」
「つまり太刀川さんはガキだな!」
「あ、こっち向きましたね」
「やべ、聞かれたかも。逃げるぞ隠岐くん。そこを曲がった先が次の目的地だ」
「はーい」
:
:

「いやぁ、今日はありがとうな。楽しかったわ」
「それはよかった。……私、ツアーガイドさんとか向いてるかもな」
「本部ツアーガイドさんか」
「うん」
「需要がないな」
「いや、キミみたいな人が次に来たときにさ」
「そんときは別の人に頼むと思うで」
「なにゆえそう思う」
「今日も、松岡さんに頼ろうかってとこでめっちゃ東さん悩んどったんやで」
「なんでだ東さん……」
「俺はちょっとわかった気がするで」
「な、い、1日一緒に遊んだだけでっ、わかったきになってんじゃ、なななないわよ!」
「そういうとこやで」
「えー、とっつきやすいと思うんだけどなぁ」
「自分でいうか」
「だって、あの無愛想な三輪くんや奈良坂くんでさえ、私とはペーラペラ喋ってくれるし……。あ、どっちも同級生だよ」
「三輪ってのは聞いたことあるな。隊長さんやろ」
「そうそう。で、その三輪隊のスナイパーが奈良坂くん」
「なら、関わる機会はありそうやな」
「それはどうかな?」
「?」
「奈良坂くんにはね、常に壁がはってあって、なかなか声はかけられないようになってるんだよ」
「へぇ」
「そう、松岡ゆんという壁が、奈良坂くんが他の人と接触するのを許さない……」
「あ、奈良坂くんて、あの人か。松岡さんが邪魔してた」
「そうそう、キノコ頭の精密スナイパー!」
「あ~、松岡さんああいうのがタイプなん?」
「いや、タイプっていうか、……って、キミは女子高生か。すぐに恋バナに話をもってく~」
「いや、なかなかかっこええ人やったから」
「お、お主それがわかるか!お目がたかいですな……」
「いーえ、松岡さんほどやないですよ」


こんな感じじゃないかな(???)

62: 松岡ゆん@wt [×]
2018-01-24 20:17:27

「やだー、隠岐くんじゃないですかー!」
「……なんや、テンション高いな」
「好きな女の子のタイプは?って訊かれて速攻で「好きになった子がタイプですわ」って答えた隠岐くんじゃないですかー!」
「どっから聞きつけたんやソレ……。いや、答えんのが面倒やっただけやで」
「またまたぁ。なんだかんだモテてるの知ってるんだからねー?生駒さんめっちゃ情報くれるんだからねー?」
「余計なことしよって…」
「ねえねえ、ラブレターとかもらったことあるの?」
「そんなモテませんて」
「証拠はあがってんだよハケよおら」
「……ほんまにちょびっとだけやで」
「もらってんじゃねーか!!みたい!!」
「見せびらかすもんちゃうやろ」
「ケチー。奈良坂くんは見せてくれるぞ」
「ボーダー隊員モテるなぁ……」
「ついでに処分まで私にやらせてたぞ」
「松岡と知りおうてから奈良坂くんのイメージ変わってばっかりや…」
「アイツ変だからな~」
「お前も負けてへんで、安心せぇ」
「キミも負けてないよ、安心して」
「ほんま腹立つわぁ」
「あはは」
「……自分はどうなん?」
「うん?」
「貰ったこととかあるん?」
「あー、あるよ」
「えっ」
「夏休み前にね、英語の先生からそれはまぁ熱烈なレターを……」
「それ補習の呼び出しちゃう?」
「お前すごいな」
「悲しくならん?」
「あんまり」
「強い子やな」
「ちなみに好きな人のタイプはね」
「教えてくれるん?」
「ヒマだしね。……そうだなぁ。年上で、真面目で、ちょっと天然な人とか」
「……ボーダーそういう大人がっぽがぽおらん?」
「……風間さん、嵐山さん、忍田さん」
「そこで忍田さんでてくるのなかなかやと思うで」
「ありがとう」
「ってか、やっぱ年上なんやな」
「え?」
「や、女の子は年上好きってよく言うやん」
「んー、余裕がある人に安心感を覚える女子が多いんだろうね。私もそうだし」
「ほー。なら、余裕があるやつなら年下でも同級生でもええっちゅーことやんな」
「そうだね。なかなかいないけど」
「いや、近くにおるで」
「え?」
「余裕があって、尚且つ年上じゃないやつ」
「……」
「……」
「あっ」
「ん?」
「烏間くん!」
「……」
「おいお前今すごい外し方したな大丈夫か」
「お前の頭が大丈夫か……」
「えええ」
「なんで…なんっで烏間やねん……」
「え、違うの?じゃあ……、……奈良坂くん?いや、余裕ないよな……。三輪くんも余裕の欠片もないし……」
「もっと近くにおるやろ~?」
「……」
「……」
「いや、うちの弟余裕ないよ」
「なんっでそうなんねん!!」
「えー?」

63: 匿名 [×]
2018-01-24 20:26:53

烏間はちがう漫画ですね烏丸くんですね!!

64: 松岡ゆん@wt [×]
2018-01-24 22:25:56

「……」
「……すぅ」
「……」
「……」
「お。隠岐じゃないか」
「、東さん。どーも」
「ん。どうだ、本部には慣れてきたか?」
「あー、まぁ。……さすがに、こないなのには慣れませんけど」
「?」
「ほら」
「……?」
「……」
「……何かおかしいか?」
「えっ、いや、ここ寝るとこやないですよね」
「……ああ!ああ、そうだな」
「ええ……」
「いや、松岡がここで寝るのはなんか、もう日常とかしていたからな、違和感もわかなかった……」
「ほんまに言うてます?」
「ああ」
「……」
「……なんだか複雑そうな顔してるな」
「いや……、せやかて、一応女子が公共の場で寝転がってええんですか……」
「あー、松岡は、ノミ兼女子、みたいなところあるから大丈夫だろう」
「ノミ」
「いつも奈良坂の周りをピョンピョンピョンピョン……。微笑ましいがな、その姿はここらではノミと形容されている」
「ノミ……」
「まぁでも、ここで松岡が寝るメリットは結構あるし、デメリットも特にないんだ」
「へぇ?」
「コイツ、寝てても寝てなくても訓練しないから、寝ることによるこいつへのデメリットもない。あと、それこそ当馬なんかが寝てたら「あのリーゼント練習しなくても1位キープできるっていうあてつけか!?」と反感をかうかもしれないが、松岡は練習しなければしないだけ腕前落ちるから、そんな反感をかうことはないし、むしろ「あんなふうになっちゃいけない」という戒めにもなる。ほら、周りに対するデメリットもないだろ?」
「でも、イラついてる人おるんとちゃいます?」
「……見かけたことないな。松岡、印象だけはいいから」
「……さすがですわ」
「……っていうか、今日はまだされてないんだな」
「なにがです?」
「いや、いつもならな……。ほら、みろこれ」
「……ふ、なんすかこれ」
「松岡が寝てるとやってくる、妖怪ノミ顔荒らしの仕業だ。マジックペンで松岡の顔に好き勝手落書きする輩がいるんだ」
「当馬さんです?」
「いいや、奈良坂だ」
「ふ、はは、仲ええなぁ」
「まぁ、なんたって2人は、」
「……んん、」
「あれ、起きたんとちゃいます?」
「そうかも。あ、じゃ、あとはよろしくな、隠岐」
「え」
「俺、寝起きの松岡苦手なんだ。頼むぞ」
「ええ」

「……えーっと。松岡……さーん」
「んんん、ん~」
「……(この人こんな声高かったかなぁ)」
「ん、……はよ、ございます」
「もう夕方やで」
「……あと、一時間」
「めっちゃ寝るやん。アカンよ、暗くなってまうし」
「暗くなったら、キミが私を送ってくれます……」
「なに言うてはるんですか」
「おねがいします……」
「ちょぉ、松岡さーん。寝んなや~」
「…します。……キミのこと、だいすきなので、送ってください、」
「……は?」
「……ふぁ、あ」
「……いや、」
「……あれ、隠岐くん?」
「え、?」
「わー、ごめん。ちょっと寝てたかも……。私になにか用、……って!もう夕方じゃん!!ちょ、うわー、また訓練しそこねたー!初からやる気なかったけどー!」
「……えー、っと」
「ん、どうした?頭いたい?」
「……そんなとこやな」
「お大事に~」
「ん。……帰り、一緒帰ります?」
「え、なんで」
「……どうせお互い1人やん」
「それもそうだね。じゃあ帰りますか」
「おん」

奈良坂くんに対して「お願い!大好きだから!キミのこと大好きだから課題うつさせて!」とかいってて、そういえばなんでもお願いきいてくれるみたいなのが脳にしみついちゃって、ボーッとしてるときにそれを乱用してるといいなぁみたいな


65: 松岡隊@wt [×]
2018-01-25 23:23:21

弟くんは出番ありそう。オペさんも名前くらいは。

松岡ゆん (まつおか)
ポジション:スナイパー
年:17      誕生日:9月27日
身長:160cm  血液型:O型
星座:みかづき座 職業:高校生
好きなもの:おしゃべり、タルト、自身の隊

【FAMILY】
父、弟

【PARAMETER】
トリオン:7  攻撃:5
防御援護:9  機動:3
技術:5    射程:11
指揮:6    特殊技術:3
TOTAL__49
(SE:透視)

→従兄弟:奈良坂透
→弟:松岡ろん



松岡ろん
ポジション:アタッカー
年齢:16歳    誕生日:4月12日
身長:160cm   血液型:O型
星座:はやぶさ座  職業:高校生
好きなもの:家族、友達

【FAMILY】
父、姉

【PARAMETER】
トリオン:10  攻撃:11
防御援護:3  機動:8
技術:6    射程:4
指揮:2    特殊技術:3
TOTAL__47

→従兄弟:奈良坂透
→姉:松岡ゆん
→信頼:佐鳥賢


三浦のん(みうら)
ポジション:オペレーター
トリオン:3   電器操作:8
情報分析:10   並列処理:7
戦術:4     指揮:2
TOTAL__34

→信頼:仁礼光


とりまこんなもんかな!これで隊つくってからの話もかけるぞー!

66: 松岡ゆん@wt [×]
2018-01-25 23:39:46

「松岡」
「東さん!ちーっす」
「はいはい。……さっさの模擬戦なんだが、少しいいか?」
「な、なんですか。練習不足とかそういうこと言いにきました?わかってますよ?」
「いや、それもあるが……。お前、なんでビルに太一がいるのに気付けたんだ?」
「なんでって、そりゃわかりますよー!普段かわいがってますし、愛の力ってやつですかね……」
「ごまかすな」
「……」
「……」
「……も~、東さんにはまだ教える気ないんですけど」
「なら誰ならいいんだ?」
「……うーん」
「誰もいないなら俺に話せ。……あとで何でも奢ってやるさ」
「! 太っ腹!仕方ないですね~、特別ですよ~」
「ああ」
「私、実はSE持ってるんですけどね」
「……待て待て待て」
「めっちゃ目ぇよくって、透視ってやつなんですけど」
「え、本気でいってるのか?」
「はい。これ、SE持ちの人にしかバラしてないんすから、誰にもいっちゃダメですよ。もちろん、上層部にも言ってないので「……そんなことあるのか」
「はい。ほら、私昔からSEのこと弟にしかいわなかったし、特に疑われたこともないので」
「……まぁ、確かに、バレてないほうが戦略はたてやすいかもしれないが、上層部には伝えたほうがいいと思うぞ。ネイバーがきたときに、それは使えそうじゃないか」
「いや、対ネイバーのSEなんか、エリートさんので充分ですよ。……ま、機会があったら言っておきますね」


67: 緑川の師匠@wt [×]
2018-01-27 18:11:31

「あ、そういや緑川」
「なに?」
空閑との10先が終わり、迅が空閑等を回収したところで、米屋が思い出したように声をあげた。緑川は、ボコボコにさせたり迅に会えたりと感情がコロコロかわってしまうような出来事が続けざまにあったため、少し気疲れしていたのだが、それだけではこの先輩を無視する理由にはならない。いかにも脱力した様子をだし、肩の力をぬいた緑川に、米屋は楽しそうに爆弾をおとした。
「さっきの2-8、師匠さんも見てたぜ」
その台詞に、緑川は自らを固まらせた。自分の血の気がひいていくのがよくわかる。頭の中の警報がガンガンなりだし、一瞬でパニックに陥った緑川は、とりあえず自分をおちつかせるために腕組みをし、浅い溜息をついた。垂れてきた冷や汗に驚くことはない。
「……嘘でしょ」
米屋はそんな緑川が面白くて仕方ないというように笑うと、「マジマジ」と辺りをキョロキョロしはじめた。少し間延びした声をだす。
「もういなくなっちまったみてーだけど……、面白かったぜ、お前が一戦一戦終えてく度に顔真っ赤にしてうつむいてって」
「あー、やめて言わないで!想像余裕だから!!言わなくてもわかるから!!」
緑川は悲鳴を発し、頭を抱えてしゃがんだ。緑川の師匠は少しネガティブなところがある。絶対めんどくさいことになってるよ、俺のせいだけど、と緑川は酷く卑屈になっていそうな師匠のことを脳裏に描いた。ズーンと音をたてて塞ぎこんでいる姿が用意に想像できて、いてもたってもいられなくなった緑川は、素早く立ち上がって米屋に問いかけた。
「ねぇ、どっちいったかくらいわかんない!?」
そんな後輩の様子にかわいげを見つけ、米屋は素直に問われた方向を指さした。緑川は今にも崩れそうな顔と情けない声でお礼をいえば、すぐに立ち去っていった。その場に残った米屋は彼の後ろ姿を見てケラケラと笑った。


「やっぱり私が師匠とか向いてなかったんだよ本当調子のってた私」
「そんなことねーって。緑川の経験不足だろ」
「そんなことないよ緑川くんはできる子だから教えたらなんでもできちゃうような子なんだよ、私がこうやって褒めてばっかりだからああやって図にのっちゃうんだよ。本当に力不足だ今すぐ普通の隊員にもどりたい」
「そうかそうか」
「ちょっと!バカ!!バカ師匠!!なんでおれの失敗をあんたが背負うんだよ!意味わかんないからあああ」
「うわ、緑川くん!ごめん、ごめんね本当にやっぱり私じゃだめだね。大丈夫もっといい師匠見つけとくから」
「だーかーらー!!!」
「ほんとうるせぇなお前ら」

68: 松岡ゆん@wt [×]
2018-01-27 18:54:45

「……なぁ」
「なに?」
「前から疑問やってんけど」
「うん」
「なんで奈良坂くん呼びなん?従兄弟じゃないんか」
「……これには深いワケがあってだよ、隠岐くん」
「どうせ大したもんやないやろ、はよせぇ」
「手厳しっ。……いや、だってさぁ」
「おん」
「……彼のこと、従兄弟って知らないまま仲良くなっちゃって、後から発覚したんだよ。今更恥ずかしいよ」
「え、なんで知らんかったん」
「私がもともと親族との接触避けてたからね~。親とすらまともに話さない子が従兄弟相手にすんのはちょっと」
「あー、なるほど」
「特に大した理由じゃなくてごめんね」
「ええよ、訊いたん俺やし。お詫びになんか奢るか?」
「えええ、いやいやいらないよ、申し訳ないし」
「遠慮せんでええよ」
「ほんとに?」
「ほんまに」
「じゃあ駅前のチョコタルトで」
「お前ほんっまちゃっかりしとるわ」
「こういうところ奈良坂くんに似てるらしいよ」
「あー、ちゃっかりしてそうやわ~」

69: 緑川の師匠@wt [×]
2018-01-27 19:13:44

「おい緑川、焼き肉いくってよ」
「……んーっ」
「どうした?」
「いかねーの?」
「……迅さんが、行かないほうがいいって」
「お前マジかよ、東さんの奢りだぞ?」
「なんで?」
「俺が焼き肉いったら、師匠が泣くんだって」
「「あ~」」
「もう予想できたよね、絶対あの人おれと一緒に打ち上げするつもりだ。どーせいつものドーナツ買ってきててさ、おれが好きでもないのに美味しそうに食ってやんなきゃいけないんだよ。いくらドーナツが嫌だからって焼き肉のほうにいったらアレでしょ、いつものごとく「私なんかに緑川くんの時間さかせちゃだめだもんね……」って勝手にネガティブになって沢山カッタードーナツを1人で全部食べてお腹いっぱいになって動けなくなるんだよ。ほんとバカで迷惑なんだよね、あの人」
「……いや、案外ちげーかもしれねぇぞ」
「なにが?」
「アイツのことだ、三輪にでも絡みにいくんじゃねーの」
「あー、秀次大好きだもんな」
「あーもう焼き肉いかない!絶対いかない!もしくは師匠も引きずっていくって伝えといて!」
「うぃー」
「ほんと緑川も素直じゃねぇよなぁ」

70: 緑川の師匠@wt [×]
2018-01-27 20:53:18

「おいしいね~緑川くん」
「そうだね~」
「そうにしても、大活躍だったらしいじゃん。すごいねぇ、戦闘が動画化されてないのが残念だよ」
「べつに動画なんかなくても、事細かに教えてあげるけど??」
「いや、いいよ。私理解力乏しいから、多分口頭の説明じゃ理解できない」
「……頭いいくせに」
「親が喜んでくれるような点数だせない人は頭いいとはいわないよ」
「……その自虐癖どうにかなんないの?」
「うーん、自虐してるつもりはないんだけど」
「ほんと迷惑……」
「ごめんね、自覚なくて……。うん、やっぱり私は緑川くんには相応しく、」
「だーからそういうとこなんだけど!!あんたがおれの師匠に相応しい器かどうかは弟子であるおれが決めるの!勝手に暗くならないで!」
「……うん」
「もー、ほんと面倒くさいんだから」
「……」
「なに、どうしたの、……」
「ありがとね~」
「……ど、どういうつもり」
「いやー、緑川くんが優しいから。撫でたくなっちゃって」
「ほんと……ガキ扱いが過ぎるんだけど……」
「あ、ごめんね、不快だったよね」
「ま、って!!そんなこと言ってないでしょ!離さないで!あと1時間は撫でてていいから!」
「え、うん……?」
「……まって、1時間は言い過ぎた、30ぷ……、いや30秒だけ、でいいから……」
「うん、あと30分ね」
「……長いんだけど」
「緑川くんの握力が思ったより強いから」
「……」
「……(緩めないんだ)」



71: 松岡隊@wt [×]
2018-01-28 00:02:26

『ゆん~!オレがどこいるかわかる?』
「んー、……見えた。看板のあるビルの……3階か」
『そうそう!どう?オレの行く先に誰かいそー?』
「んー……んふふ、あはは!!うん。ろん、気をつけて、5階に水上さんと荒船さんいるわ」
『うっそでしょマジかー!!死に確じゃん!』
「あはは!がんばれ!」
『ちょーきっつ……』
「うん、こっちも頑張るから」
『そっちも近くに誰かいんの?』
「隠岐くんみっけた」
『みっかってはない?』
「んー、どうだろ。隠岐くん私見つけるの上手だからなー。まぁでも、今アイビス撃っちゃえば壁ごと貫通していけると思うんだよね」
『撃っちゃえ撃っちゃえ』
「よーし撃っちゃお」

『わー、っとっと!今のゆん?』
「そうそう」
『それってつまりさ、!』
「うん、そのビルに隠岐くんもいるから気をつけてね」
『も~!!今ので撃ちおとせなかったの!?』
「よけられちゃった~!あはは、やっぱ気付いてたみたい」
『も~、ほんとゆんはダメだなぁ、っ!?』
「あ、気付かれちゃったじゃん!あはは!!がんばー!」

「笑っとる場合やないで」
「げっ」
「ターゲットから目離して味方の心配なんかしとる暇ないやろ、B級下位」
「もう上位までのぼってきたんだけどなぁ。っていうか、私がキミから目を離したのがそんなに気にくわなかった?それならごめんね、次からは目離さないからちょっと見逃してほしいな」
「しゃあないなぁ、っていいたいとこやねんけどな、ここで逃したら流石に怒られてまうからなぁ」
「私もここで撃たれちゃったらいろんな人から文句いわれちゃうからさぁ」
「例えば?」
「弟と、オペちゃんと、奈良さ、……ちょっと、喋ってるときに撃つのは酷くない?軽蔑しちゃうな~」
「はいはい」
「って!もう話聞く気無しか!そんな君に用はないからね!」
「あっ」
「ほーらバーカバーカ!だてに三輪隊と仲良くねーんだよ!じゃあな!」
「……イコさん、ゆん逃がしました」
『おん、任せとき。大丈夫か?』
「あー……左足に鉛はいりました、すんません。目しか狙ってこんと思うてました」
『うわ、ゆんちゃんやることエグいなぁ』
『すんません、水上やられました』
『え』
『荒船とろんが手ぇ組みやがったっすわ』
『さすが姉弟、どっちも人につけいるんが上手やんな』
「イコさん」
『誰も隠岐のこととは言うとらんやろ。自意識過剰か』
「イコさんに言われる日が来るとは思ってなかったですわ」



「あー!ゆん!負けたー!」
「ろん!負けたねー!」
「「あはは!」」
「ほんまお前ら怖いわ」
「オレらより強い輩がなんか言ってるよ、ゆん」
「ちょー嫌みだよね、ほんとありえないわ~」
「どっちも可愛いないわ~」
「ってかコジさんめっちゃ付きまとってくるの止めてくんない?すっげー行動制限うざいんだけどアレ」
「関西人はみんなウザいからしゃあない」
「あと私に対して銃弾の数が半端ないんですけど!絶対殺す感半端なく伝わってきて怖いんですけど!」
「それは自業自得やな」
「えっ」

72: 松岡ゆん@wt [×]
2018-01-28 11:01:12

おきくんと出会ってすぐ
「なーらさーかくーん!」
「……」
「ねぇねぇ聞いて!昨日新人くんが入ったんだけどね、」
「……」
「……あれ、今日機嫌わるくない?」
「……」
「ねー、奈良坂くーん、私、人の心まで見ることできないんだけど~」
「……」
「なーらーさーかー」
「うるさい」
「しゃべった!」
「で、なんだ」
「なんだはこっちのセリフだよー、なんで機嫌わるいのー?大丈夫ー?」
「大丈夫だからさっさと用件を済ませろ、訓練の邪魔だ」
「やっぱ機嫌わるいじゃん」
「うるさい」
「もー。……で、ーっとね、そうそう、新人くんが入ったんだよ!」
「今の時期にか」
「関西からのスカウトなんだって」
「ああ、聞いたことあるな」
「でね、すっごいモテそう!」
「……」
「そんな顔しないでー!一般論で言ってるだけだよー!」
「そうか」
「で、昨日東さんに頼まれて、本部ツアーガイドさんしたの」
「……ああ、そういうことか」
「?」
「いや、ずっと俺をみてるって言ったくせに訓練終わったころに振り返ってみたらお前がいないから、約束破るようなやつだったのかと幻滅していたんだ」
「……いや、え」
「?」
「だ、だから機嫌わるかったの?」
「……ちがう、断じてちがう」
「ちょっとキミ可愛すぎない!?もー大好き!安心して、今日はずっとキミのことみてるしずっと話しかけてるからね!」
「あーうるさいうるさい」
「あはは!」


73: 松岡姉弟@wt [×]
2018-01-28 14:14:12

「あっ」
「どうしたー、買いたいものでも思いだしたか~」
「いや、ゆん、あれ」
「んー? ……おお、イケメンだね」
「いやいやいや、イケメンとかじゃなくてさ、知ってる顔じゃない?あれ」
「え?……?」
「うそでしょ、コジさんだってあれ」
「え、だってサンバイザーしてないよ」
「判断基準そこ!?ほら、泣きボクロあるでしょ」
「あ、ほんとだ。……隠岐くんって泣きボクロあったっけ」
「あるよ!顔みなすぎじゃない!?」
「いやー、ボーダーの人たちみんな背高いからさぁ。顔見て話そうと思うの風間さんくらいだわ」
「あ、わかるかも」
「「あはは!」」
「っていうか、コジさん確定したけど、話しかけないの?」
「いや、もしかしたらプライベートは邪魔されたくない人間かもしれないよ」
「あ、そっかぁ」
「それに彼はモテるってきいてるからね、もしかしたら彼の周りに彼のストーカーがいるかもしれないよ」
「殺される!」
「やばいでしょ。だから話しかけないのが得策、」

「聞こえとるで~」
「「うわぁっ」」
「どーも」
「あはは、どーも」
「え、大丈夫?いない?ストーカーとかいない?」
「そんなんおらんて。コイツが俺に話しかけたなかったからテキトーにでっち上げただけやろ」
「まーさかそんなこと。友達とはいつでもどこでだってお喋りしたいですよ」
「どうだかな。で、2人は仲良く買い物か?」
「今週の食料調達にきましたー!」
「2人で?」
「うち両親県外なんだよね~」
「ゆんのSEが活用される場を見つけるためだけに夜逃げしてきましたからね~」
「え、そうなん?」
「半分嘘だから安心して」
「半分本気やんか。2人で家計回せるん?」
「2人ともそれなりに稼げてるしね~」
「いざとなったら透くん家が助けてくれます!」
「A級従兄弟おるんつっよいなぁ」
「で、キミはなに買ってんの?」
「似たようなもんやで、こっちも両親県外やからな」
「あーそっか、キミ関西出身か」
「え、そうなの!?」
「いや、どうかんがえても関西の喋り方やろ」
「そうじゃなくて、ひとりぐらしってこと?」
「まぁそんなもんやな」
「じゃあさ、ゆんと喧嘩したときにコジさんの家に行っ、」
「はいろんくん調子にのらなーい」
「べつにええよ」
「隠岐くんも甘やかさないでよ~」
「やったー!透くん家だと、透くん以外の人にも迷惑かけちゃうから、すっごい罪悪感のこってヤだったんだよ~」
「奈良坂くんに掛かるのは構わないわけね……」
「透くん生意気だし」
「ろんのほうが100倍生意気だからね~」
「まぁでも、俺ん家知らんから無理やろうけどな」
「あ、そっか」
「はい、諦めようね」
「いやいや、今から知ればいい話でしょ?コジさんこの後ヒマ?」
「ちょっとろんー??ごめんね隠岐くん」
「いや構へんけど。……ちょっと遠いで」
「ちょっと隠岐くん!?」
「やったー!じゃあさっさと会計済ませてコジさん家いかんきゃ!」
「その代わり松岡ん家も教えてな」
「いーよいーよ!ね、ゆん!」
「うそじゃん……」
「はは、諦めるんやな」
「家なんか奈良坂くんにしか教えてないのに~」
「え、賢ちゃんとかも知ってるよ?」
「も~、ろんはプライバシーってのを知らないのか~!!」


74: 松岡ゆん@wt [×]
2018-01-28 16:43:00

「……あれ。のんちゃん、なんかろんの近くに生駒さんいるんだけど」
『えっ!?』
『今日生駒隊と合同任務っぽいっすね~』
「あれ、三輪隊とじゃなかったっけ?」
『……あ、連絡来ました。あっちに急用できたらしいっす』
「マージ?逆に都合ついた生駒隊半端ないな」
『ヒマなんすかね~』
「こーら、手伝ってくれてるんだから文句いっちゃダメだよ~」
『さーせん』
「あっ」
『ちょっとー!イコさんオレごと斬ろうとしたでしょー!?』
「あはは、大変そう」
カチャ、
「手を上げろ、さもなければ撃つで」
「ひー、ゆん、ターゲットに捕まりました~」
『バカなこと言ってないで任務遂行してくださーい』
「だってよ隠岐くん」
「いや何も聞こえんし。てか素直にあげんなや、狙撃手が銃手放すって何事やねん」
「キミがいうか!」
「で、戦況どんなもんなん?さっき放られたばっかでよう分かってへんねん」
「んー、とりあえずうちの隊だけでも大丈夫って感じ」
「ほー。ろんくん強なったなぁ」
「誰目線だよ」
「兄目線やな」
「ろんをあげた覚えはないんだけど!あげないし!」
「うーん、そういう意味ちゃうんよなぁ。ちなみに俺に仕事はありそうなん?」
「んー、私の仕事が今んとこSEだけかな!」
「ないんやな、了解」
「いやー、ちょーヒマだからね。……あ、ろん、右の家ごしにモルモットくんいる」
『承知!イコさーん、なんちゃーん!あっちにモールモッドいるってー!』
「そっちは左だバカ」
『ごめん逆ー!』
「モルモットくんってなんなん」
「モールモッド」
「あー」
「ちなみにバムスターはハムスターくんって言ってるから」
「随分可愛らしいな」
「でっしょー、うちの隊っぽくて可愛いよね」
「?」
「とぼけんなバカ」
「それにしてもイコさん強いわぁ。蹴散らしとるな」
「家が吹き飛ぼうがお構いなしですよ」
「まぁ障害物は少ないほうがええしな」
「そういうもんなのかな。私としてはあったほうがいいんだけど。確実に私のほうが有利になるし」
「あってもなくても同じやもんな」
「マジSE便利~」
「戦闘で便利な分、他でつらいって聞くけどな」
「いやー、コレは案外そうでもないっていうか。壁が透けるくらいだし」
「ほー」
「あ、でも、アレはショックだなぁ。私の透視さ、人体を透視しないかわりにね、機械を透視できちゃうんだけど、お陰でゲーム画面が見れないわけ。全部機械の基盤とかしか見えないの」
「うわ、ゲームできないやん」
「そう。だから、昔からゲームするときは、コントローラーの形を手触りで確かめて、ゲーム画面を一切みないセルフ目隠しでプレイしてたんだからね。いやーあれはきつかった」
「もしかして、それスマホにも適応されるんちゃうん」
「よくわかったじゃん」
「そーいうことか。お前アプリ全然入れてないから意外やったんやけど、それなら意味ないもんな」
「そうそう。一応LINEだけいれてるけどね、わりと桐絵ちゃんとか連絡くれてるみたいだけど、あれ返信してるの全部弟だから」
「うわぁ」
「けっこー申し訳ないじゃん?だから、なるべく通話にしてね~って言ってるんだけどね、なーかなか」
「通話だったら出れるん?」
「弟が手順を説明してくれたからね。通話がきたら大体この辺押せば繋がるって」
「出来た子やな~」
「自慢の弟だね」
『ゆん~!他にはー?』
「その辺にはいないねー。どう、のんちゃん?」
『一掃したっぽいっすね』
「了解。ベイルアウトしていいよ」
『承知~!』
「終わったん?」
「ぽいね。そっちにもそのうち連絡いくんじゃない?」
「あ、来たわ。……はーい、了解です~」
「あはは、マジで雑談だけで終わったな、スナイパー部隊」
「アタッカーさん方が優秀なお陰でな~」
「なんか奢らんきゃ……」
「あ、俺アレ食いたいんやけど」
「お前も奢る側だよバカ」
「え~」


75: 松岡ゆん@wt [×]
2018-01-29 00:10:30

「……おお、これはまた、けったいな寝方やな」
「…その声は隠岐くんか」
「どないしたん?いつもはもっと姿勢よく寝とんのに」
「……ちょっと、午前の任務で疲れちゃって」
「へぇ。どないなん」
「いや、いつも通りの監視ってだけなんだけどね、とくにトリオン兵もでてはこなかったんだけどね」
「おん」
「……王子隊と、一緒だったんだよ」
「あ~」
「で、王子さんと喋る機会があって」
「へぇ」
「めっっっっちゃ疲れた」
「え、そうなん?偏見やけど、あの人は仮にも女子を疲れさせるような人やなかったと思ったけどなぁ」
「うん。初めはね、すっごい気ぃ使ってくれてたよ。王子ってだけあってすごい話しやすかったし、素敵な人だなーって思ってたんだよ」
「……」
「いつの間にか恋バナになってね」
「ううん??」
「いや、私が仕掛けたも同然なんだけどさ。「王子って苗字に恥じないくらいモテるんじゃないですか~?」って私が訊いたのが始まりだったんだよ。そう、始めは私が彼より上にたってたんだよ。彼をからかう側にたってたんだよ。いつの間にか逆転されてたよ!!人にあんなに色恋沙汰でからかわれたの初めてだよ!!」
「ふーん、詳しく」
「機嫌が悪いから教えてあげよう」
「はは、よっしゃ」

「王子って苗字に恥じないくらいモテてるんじゃないですか~?」
「そんなことないよ。本当にモテてたら、今ぼくはここには居ないよね」
「あー、女の子におわれちゃって、ネイバーなんか追っかけてるヒマないですもんね~」
「はは、そうだね」
「でも、ラブレターの1つや2つ、もらってそうですけどね」
「なかなか諦めないね~?」
「私知ってるんです、どんな少女漫画を読むより何より、誰かが書いたラブレターを読むのが一番キュンキュンするって」
「そういうものかな?案外質素なものかもしれないけど」
「いやいや、私、従兄弟にすっごいモテる人がいるんですけど、ソイツがもらったラブレターを読ませていただいたことが何度もあるんです」
「わぁ悪趣味」
「もうすっごい心あったまりますもん、あれ」
「……ところで、もしかして、その従兄弟さんって狙撃手No.2の」
「奈良坂透くんですよ!」
「あ、そうなんだ。へぇ」
「なんですか?」
「いや、きみと彼の噂はよく聞いていたから、付き合ってるものだと思っていたんだけど、最近その噂をめっきり聞かなくなったもんだから、何かあったんだろうなぁって思っていてね」
「ああ、少しまえに従兄弟ってことが発覚しまして。それを周りの人に報告してたら消えましたね、その噂も」
「今では別の噂がたってるよね!」
「やめてください知ってますからソレ」
「生駒隊の」
「隠岐くんですねハイハイ付き合ってないです」
「えー、よく一緒にいるじゃない。キミたち任務のときも訓練のときもずーっと喋ってるって有名だよ」
「単に仲がいいだけデス」
「お互いの家にも訪問する仲で、」
「え、なんで知ってるんですか」
「弟クン公認らしいじゃないか!」
「ろんが隠岐くんのこと気にいってるだけですよ!」
「きみだって彼のこと気にいってるだろう?」
「まぁ、友達ですし」
「でも?友達より少し上の感情も、」
「ないですから!なんですかもう、急にズカズカと!」
「いや、あんまりにも過剰に反応するから楽しくて」
「もおホント勘弁してくださいよ……」

「……っていうな」
「……ほお」
「いや、もう隠岐くんについてどうこう言われんのは慣れてんだよ。そっちじゃねぇよ、王子さんのマシンガントークを丁寧に打ち返してたらこの様だよ」
「しゃあないな、お前いじるん楽しいのはわかるわ」
「もおおおお」
「なぁ松岡」
「ん?」
「俺もお前のその話聞いててめっちゃ疲れてもうたんやけどどないしよ」
「知るかよ」
「ついでにいうとちょっとイライラしてきてるんやけど」
「なんでだよ!」
「だから俺の機嫌とってや」
「意味わかんないんだけど!なにか?あ?キミも寝るか?少しはストレス減るぞ」
「……賛成。仮眠室いこ」
「えー、移動だっる」
「ここで2人で寝とったらまたイジられんで」
「あー!!マジだっる!!」

76: 松岡ゆん@wt [×]
2018-01-30 00:26:51

「……もしもし」
『ほんまに通話はできるんやな』
「……だれ?とおるくん?」
『隠岐くんやで。夜遅くにごめんな』
「……おき、……。こうじくんか」
『……なんで名前で呼ぶん、』
「……なに?ちょっと眠いんだけど……、急用?」
『まぁそんなもんかな』
「そっか。聞きますが、あんまりいい受け答えは期待しないでくださいね……」
『はは、了解』
「で、どういったご用件で?」
『……あー、っとなぁ。……寝られへんのやけど』
「切っていいですかーぁ??」
『あかんあかん』
「こっちは眠いんすよ~も~」
『えー、全然眠くならんのやもん、相手したってください~』
「……じゃああれだ、羊数えよ」
『ああ、なるほどな』
「はい、羊がいっぴーき」
『羊が2匹』
「ひつじがさんびーき」
『……羊がよんひーき』
「……、ひつじが」
『……』
「……すぅ、」
『ふはは、はやすぎやろ。……おやすみなさ~い』

少し声がききたくなっただけ


77: 松岡ゆん@wt [×]
2018-01-30 00:52:15

「……」
「……」
「……」
「っん~!! おいし~!」
「はは、そらよかったわ」
「っちょーおいしいんだけど!いままで食べた中で一番おいしいかも……」
「人の金で食うタルトやもんなぁ」
「あ、なるほどそれもあるな。いや、すっごいおいしいこれ……。一口食べる?」
「ええの?」
「キミ飲み物しか頼んでないじゃん。口の中が寂しいでしょ」
「んー、ならちょっとだけ貰おかな」
「はいっ」
「……え」
「ほら、どーぞ」
「……」
「なに?この量じゃ不満か?」
「……いや」
「じゃさっさと食べなされ」
「……ん、」
「……どやどや」
「……うまいな」
「でっしょー!!」
「なぁ、もう一口だけ」
「えー、結構な大きさあげたつもりなんだけど」
「もう一回」
「仕方ないなぁ」
「よっしゃ」
「……、はい」
「……ん、……うまいわ~」
「ね~」
「あーほんまうまい……」
「……キミおいしそうにたべるね」
「ん?お前も負けてへんで」
「いや、そんな幸せそうなキミの顔みたの初めてだったから」
「お前もタルト食ってるときが一番幸せそうよな」
「うん、おいしいもの」
「せやな~」

あーん、


78: 松岡ゆん@wt [×]
2018-01-30 17:31:31

「あ、隠岐くん」
「……」
「おーい、」
「……?」
「こっちこっち~」
「……あ、おい、」
「?」
「っ、止ーまーれーや」
「うぐっ」
「アホ」
「な、なんで、首しめなくてもいいじゃん……」
「お前、そのまま走っとったらぶつかってたで」
「え?」
「壁。ここ曲がり角になっとんねん」
「えっ……、あ、マジだ!ひー、あぶなかった~、ありがと隠岐くん」
「どういたしまして。……お前、1人で移動すんの止めたほうがええで」
「いやー、いつもはちゃんと傍に人を置いてるんだけどねー、奈良坂くんもキミも見つからなかったから~」
「なら連絡せぇよ、駆けつけんのに」
「いや、連絡手段も使いこなせないから」
「……お前よく生きてこれたな」
「それ三輪くんだかにも言われた」
「なんでいわれるまでSEに気づけんかったのか謎なくらいお前壁にぶつかるしな」
「……わりと、壁にぶつかっちゃうのって、キミと奈良坂くんのせいなんだけどね」
「ん?」
「なんでもないよ。それよりさ、今からヒマ?同級生でわちゃわちゃしてみよって話になってるんだけど」
「んー、もっとわかりやすく説明できん?」


隠岐くんや奈良坂くんを見つけると、壁があるとかないとか考えずに直行してしまうから

79: 松岡隊@wt [×]
2018-01-30 19:53:06

ゆんに拾われた話。

私が松岡さんについて知ってる情報は3つある。1つは、脳天や適当なところではなく、ひたすら相手の目を狙うスナイパーであること(鉛弾を手足にいれることもあるけど、トドメの一撃は必ず目だという)。1つは、同じくスナイパーのNo.2の称号をもつ奈良坂さんの従兄弟であること(那須さんとの血縁関係はないらしい)。最後の1つは、どこでも構わずに寝るような人だということ(とくに訓練所ではぐっすりと寝ているらしい)。
ほんとにその3つだけ。性格もわからないし、外見だって知らない。だって、あの人はそんなに目立つ人ではない。特別成績がいいわけでもないし、特別美人なわけでもないし、特別な能力をもっているなんて話も聞いたことがない。要するに、モブ属性の人なのだ。だけど、モブ属性なのは私も同じで、だから出逢えたのかもしれない(……なんて言ってみてみるけど、まぁ結局、特別な能力だけはあったらしい)。
私はおちこぼれオペレーターだ。いや、ギリギリおちこぼれそこなった普通のオペレーター、というのが正しいのだろうか。下の中の上、みたいな(例えからしておちこぼれている)。正直、自分のオペレーターとしての結果がでたとき、入ったばかりだけど、ボーダーやめようかと思った。こんなのいてもあしでまといだろうし。でも、優柔不断な私は、その日も結局ボーダーにきていた。仕事があるわけでもないし、やりたいことがあるわけでもないけど、なんとなく、あそこは熱心な人ばかりいて飽きないから。
そうしていたら、松岡さんに会った。会ったというか、見つけたというか、視界に入ったのだ。戦闘ボーダー隊員にしては珍しい、あの長い髪を揺らして、歩いていた彼女の姿が。特になにか特別なことがあったわけでもないけど、私は彼女のことを凝視してしまった。多分、ほんとに長い髪が珍しいと思ってただけだったんだと思う。ただボーッと、彼女の行動に身を任せてなびく髪をみていた。
そして、違和感に気づいた。彼女は、壁に向かって歩いていた。比喩ではなく、空間を隔てるごく普通の壁だ。迷う様子も、止まりそうな様子も、曲がる様子もなく、ただ壁に向かって直進していた。このままではぶつかってしまう。私は咄嗟に、彼女に手を伸ばした。
「あ、ま、松岡さん!」
「ん?」
彼女はくるりと私のほうを向くと、?マークを浮かべて微笑んだ。なにか用かな、なんて口が動いている。私は壁にむかって指をさした。
「あの、ぶつかりそうだった……ですよ」
「え?」
彼女は素直に私の指さした方に顔を向けた。そして、恐る恐るといったように手を伸ばし、壁にふれると、わぁと声をだして、挙げ句の果てに笑いだした。おかしい人だ。今度は私が?マークを浮かべると、松岡さんは私の肩をぱたぱたと叩いた。
「ありがとー、見ず知らずのかわいい子!」
「はあ、」
「にしてもこんなところに壁あったっけ?やばい、老化進んでるわー」
「あ、最近新しく設けられた部屋っすけど」
「あ、そうなの?」
通りで知らないわけだ、と今度はぺたぺたと壁を触りだし、壁に手を触れたまま、少し移動をし始めた。壁のはじっこまで手をもっていき、頷いている。その姿はまるで、目が見えていない人のようだった。私は無礼だとは思いながらも、問わずにはいられなかった。
「……もしかして、見えないんすか?」
松岡さんは壁のところを見つめていた目を私にむけると、にっこりと笑った。
「そうだよ」
ケロリと答えたそれは、あまり重くはなさそうにしていた。

「ていっても、ちゃんとキミの姿はみえてるから安心して。私、壁とかが透けてみえちゃう、所謂透視ってやつがSEなんだけど」
「……えええ、」
「あ、これ誰にもいっちゃだめだよ?弟にしか言ってないんだから」
「そんな秘密にしてること、わ、私にいっていいんすか」
「うん。キミは私をたすけてくれた優しい人だもの。で、キミのポジションはなに?みたところ、アタッカーではなさそうだけど」
「……オペレーターっす」
「……そっか。……キープっ!」
「えっ」
「キミ、これから私が許可するまで、隊に入ることも隊を作ることも許されないからね」
「え」
「はい、ゆびきーりげんまん、」

あれから数ヶ月。結局、隊に入ることはすぐに許可された。
そして、彼女に対する印象はガラリと変わった。彼女はなかなか影のこいモブで、特別な能力はもってるし、たくさん嘘をつくし、自分と自分の周りが大好きな人なんだって、最近知った。どれもこれも、本人から教えてもらったことだ。
『のんちゃん、もういないっぽい?』
「そうっすね、ベイルアウトおっけーっす」
あとちょっとだけ続く

80: >79のつづき@wt [×]
2018-01-30 20:39:21

『やったー!やっと終わったー!』
『こらー、ろん。帰るまでが遠足だぞ~』
「いや、まずこれ遠足じゃないっすから」
『こまかいことは気にしないの~』
『そうだぜのん~、みみっちぃな~』
「くたばれろん」
『なんでオレだけ!?』
『あはは!』
「あ、ゆんさん、ストップ!」
『ぐふえっ』
『ゆん?どしたの??』
『壁に……壁に熱烈なキッスをしてしまった……』
『またぶつかったのか~』
「フツーに今の石の塀っすよ。大丈夫っすか」
『痛覚offって素晴らしい!!』
「ハイハイさっさとベイルアウトしてくださーい」

少ししたら、自分しかいなかった部屋の奥から、聞きなれた笑い声がした。ニヤニヤしてしまう口はそのままに彼女らのほうにいけば、なにがそんなに面白いのか、バカ笑いしている姉弟。
「さっきゆん、ベイルアウトで噛んだでしょ!ベイリュアウトっていったでしょ!」
「それでもトリガーくんは反応してくるたからいいんですー!大事なのは噛まないことじゃなくて、きちんと性格に内容を伝えることなんですー!」
「噛んでたら元も子もないこともありますー!」
「……いや、どーでもいいっすわ」
「「なんだと貴様!!」」
任務後で疲れているのだろうというのに、私のほっぺを両方から引っ張るこの姉弟。この2人は忙しいしうるさいし、私は未だ使えないおちこぼれオペレーターだけど、まだここを手放したくはないと珍しく自分から思いはじめちゃったわけだから、頑張ってここで笑おうと思う。

やっとオペレーターの詳細を決めることができたので。

三浦のん
年:16    誕生日:4月25日
身長:156cm 血液型:O型
星座:ねこ座  職業:高校生
好きなもの:隊、ボランティア、アクセサリー

家族:両親、兄

トリオン:3   電気操作:6
情報分析:14   並列処理:5
戦術:2     指揮:4
TOTAL……34


せっかくだし外見と備考
松岡ゆん
出水みたいな前髪の分け方してる。黒髪でくびれの位置くらいまでの長髪。ブスじゃないけど美人でもないし可愛いともいれないけどまぁ悪くない顔。目はおおきいけど光がともってないから不気味。
透視のSE。大体会話文で説明されてる通り。5さいくらいから壁がみえない。だからトイレだろうが風呂だろうが解放感ばっちり。下ネタにはだれよりも耐性あると思う。いろんな人に「SEあるってのは内緒にしてね」って言ってる。「SEあるとまわりから気つかわれたりするのが嫌だもん~」といっているが、実際は「ぶっちゃけSEあって死ぬほど苦しんだことないんだよね。ほかのSEもちの人みたいにツライ思いしてないのに言いふらすのはちょっと……」っていう感じ。中学は奈良坂と一緒だけど高校は多分違う。小学生のときに弟と2人で三門デビュー。
ちなみに目しか狙わないっていわれてるけど、菊地原を撃つときは耳を狙います。イーグレット、アイビス、バックワーム、鉛弾あたりを使うイメージ

松岡ろん
センターわけで肩に着かない黒髪。目に光はともってます。とにかく明るい。最近好きな言葉は「マジヤッベー!」
レイガスト、スコーピオン。見本は風間さん

三浦のん
肩までの明るい髪にゆるくパーマをかけている。前髪は真ん中でわけてピンでとめてる。はやい話がミディアムのギャルみたいな見た目。
とにかく情報の流通に長けてる。多分時枝くんのこと好きだと思う。


とりあえず今確定してるのはこんなもんかな

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