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1421:
とある人の子 [×]
2022-09-07 14:53:21
>1420
( 憎らしいほどに夜風が涼しく、綺麗な満月が照らす月明かりの元、村の者たちは皆、異様な程に高揚した様子だった。それもそのはず、なんせ待ちに待った儀式の夜なのだから。
この村には、外れに大きな神社があり美しく偉大な山の神がいると謳われてきた。山の神に守られ、豊かな資源と作物が尽きることはないと思われていたが、大干ばつにより村の資源も作物も衰退していき、もはや餓死寸前にまで追いやられてしまっていた。村のものたちは山の神に助けを求めるべくこの村から“伴侶”を送り出すことにしたのだ。)
__伴侶という名の、生贄、だろ。
( ある青年が1人、お祭り騒ぎの先頭でつまらなさそうにぼそりと呟く。真っ白な着物を身につけ、その質は随分と上等なものだが、それに不釣り合いな錠が両手に枷られている。おまけに布で目隠しを施されれば、村人に引かれながら、神社にある小さな社へ一歩一歩と近づいて行く。
いよいよ“不吉な子”が今夜、神の“伴侶”へと捧げられるのだ。
…不吉だと言うのなら、神への捧げものとして如何なものかと雑に枷を引かれながら思うのだが、この村の連中に何を言ってももう無駄だろう。こっちだって、此奴らの顔を見るのはもううんざりだ。そもそも神なんてものは信じていない、ただ漠然と死にゆくだけなのだと冷静にも息を吐いた。
この先に希望も抱くことはなかったし、綺麗らしい今夜の夜空を、最後に見たかったなと思うだけ。 )
蓮( レン ) / 18歳の青年
168cmで、クセのある珍しい赤毛に切れ長の目には青い瞳。色白で不健康に見えるほど細身。
異国との混合で、村では好奇の目にさらされていた。村の干ばつが始まったのが生まれた年と近かったため“不吉な子”と苛まれ、両親は13歳の年に亡くなった。
周囲へ期待することを恐れ、弱い自分を隠すために意地が強くなった節がある。大人しく寡黙そうだが、本来は饒舌で寂しがり屋。素直になるのが下手である。
( / 親愛なる狐の神へ。
素敵な物語をぜひご一緒したくお声をかけさせて頂きました。
恋愛の有無に致しましては、家族愛が大好物なので也を進めていきながらお話出来ればと思っております。性格や特徴に関しましては変更も可能です。
長くなってしまいましたが、不器用なこの子を何卒受け入れてくれましたら幸いでございます。)
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