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語り部 [×]
2016-08-30 21:06:50
むかしむかし、神様は新年の始めの日に動物たちに宴を催す旨を知らせました。それは十二支を決めるささやかな宴でした。
新年の始めの日、神様が住まうお社にやって来た動物たち。
足が遅いことを知っていた牛は、他の動物たちよりも早く何日も前から家を出ました。計画通りに門の前に最初にたどり着いた牛は今か今かと門が開くのを待ち望んでおりました。そして宴の時刻になり門が開くと、一歩前へ進もうとした牛の前に、牛の角にしがみついていた鼠がピョンと姿を現したのです。牛はもうびっくり。鼠はちゃっかり一番目を手に入れたのです。
続いて牛、虎、兎、龍、蛇の順で門を潜っていきました。少し遅れてから馬、羊、猿、鶏、犬、猪がやってきて門が閉じられました。
宴は遅くまで続き、日付が変わる前に解散となったのです。
そして日付が変わり、神様のもとへやって来たのは一匹の猫でした。
神様から宴は前日であったこと、そして今まで寝ていたのかとずいぶんとお叱りを受けたのです。
猫は何度も違うと弁明しようとしたのですが、聞き入れてはもらえませんでした。
……どうして。……なんで……。
猫は十二支の枠から外され、ずっと泣き続けました。そして思ったのです。
十二支などなくなればいい……。
猫の心にどす黒いものが広がった瞬間でした。
(/レス解禁までお待ちくださいませませ)
1:
語り部 [×]
2016-08-30 21:20:15
【物語】
十二支の宴から、早数千年。人々はそんな話など夢物語だと思っていました。
しかし、これは実際にあった話だったのです。かの十二支たちは人として生まれ変わり、その記憶を持つ者はかなり少なくなっていました。
人間と変わらない生活を過ごす生まれ変わりたち。彼らには、他の人たちとは違う力があったのです。
十二種類の能力は、彼らにとってさまざまなものを与えました。
『異端の人間』という蔑みや、『化け物』という扱い、または『超能力者』などの賛辞もありました。
彼らは各々に暗い過去や影を落とし、それでも前を向いて歩こうとする者もいたのです。
そんなある日、十二支の何人かが仲間を傷つけるようになったのです。
その影に、一人の人間の存在がありました。
十二支と神をもっとも嫌う猫の存在。
これは十二支たちによる悲しい悲しい物語。
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