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貴方と本の出逢い/666


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自分のトピックを作る
161: 風人 [×]
2017-02-19 18:10:07

富野由悠季著『だから僕は……ガンダムへの道』を購入しちょっと読んでいる。
そのなかに富野さん自身が書いた創作シナリオ「小石」というがだいぶむかしにとあるアニメムック本にあらすじが書いてあったがシナリオとして読むと新鮮。
たしかにラストは『逆襲のシャア』に似る。
『逆シャア』の原点は1963年12月にできていたというのも驚いた。
途中までしか読んでないけど手塚治虫先生と虫プロでの経験が今に至るんでしょう。
だけど『鉄腕アトム』は手塚治虫先生の作品であって自分が演出をしても物語に解決は見いだせない未熟さやもどかしさ。
これは手塚治虫先生の存在の大きさもあるが同時に富野さん以外のスタッフも感じてたのではないかと思う。
同時に富野由悠季さんのもとでアニメを作っている(いた)スタッフもいまも同じような思いではないでしょうか。

以前に『∀の癒し』という本を読みましたけどその本でも富野由悠季さんなりに葛藤や悩み抱えてたと思う。
スタッフとの意思疎通はむずかしいみたいなこと記してあったでしょうか。

162: 風人 [×]
2017-02-20 09:05:06

富野由悠長さん著の『だから僕は……』をざっと読んだ限りにはアニメ創成期に携わったというのは時代的に恵まれたのではないかと思う。
だけど手塚治虫先生の存在には当時は(あるいはいまも?)比肩しないかもしれない。
漫画の神様でありいまも続くテレビアニメをスタンダードにした偉人。
しかし富野由悠季さんなりに不器用さや性格もあり虫プロ以外でも苦労されたのはうかがえる。
『ザンボット3』以前に関わった作品のリストが少し載ってましたがいろいろな作品に携わっている。
出崎統監督の『明日のジョー』にも関わってたようだけど演出の色は合わなかったよう。
『海のトリトン』は原作とちがう形で落ち着くが『勇者ライディーン』ではスポンサーなどと折り合いがつかずまた苦労。
結果的に後半を監督した故長浜忠夫監督がブレイクするという顛末。
創映社のちの現在のサンライズのにも悪しき体制がいまも富野由悠季氏からすればあるとも書かれてあった。
『∀の癒し』でも『ガンダム』以外作らせてもらえない現状もあったし。
監督や演出家が苦労してるのが伝わる。
アニメの制作現場は追い込みで作り直したいカットがあってもすでに焼き上がったものには手を加えられないなど。
たいへん。

163: 風人 [×]
2017-02-20 11:13:30

福井晴敏版の『∀ガンダム』ではハリーはディアナがキエルと入れ替わっていることに気づくがそこは荒立てないように冷静に対応している。
ウィル・ゲムは佐藤茂版でも気の毒な人物だったけど福井晴敏版ではディアナ・カウンターに陥れられ利用され殺される始末。
ウィルが自業自得の結果というのはかんたんだけどやるせない思いが伝わる。
キエルと入れ替わったディアナは彼を説得できなかった思いはあるがソシエに対しては“姉”として振る舞わないといけない。
シドじいさんはアニメなどでもこの人は数少ない良心ある人物。他の人物が暴走しがちになるのに歳の功か黒歴史については探究心はあるものの理性が抑えている。
グエンがやや宇宙船を手に入れることで野心をたぎらせようとするのはあぶないし実際危険な徴候。


164: 風人 [×]
2017-02-20 14:04:03

アグリッパと繋がっているフィル・アッカマン。
『∀ガンダム』福井晴敏版でも佐藤茂版と同じようにディアナに反旗を翻す姿勢。
だけどいくらオーバーテクノロジーのモビルスーツや兵器を使ったとしても地球全土を支配するのは現実的には無理そうな雰囲気。
制圧はできたとしても政治的におさめるのはまず無理と思う。地球は広いんだし簡単に支配されるものではないと思う。
福井晴敏版ではテテスの動向。親不孝と自覚しながらディアナ暗殺に動きだす。
またウィルゲム側のグエンとキエルとしてのディアナの互いの思惑。
人は権力にせよ武器にせよひとを変えてしまう怖さ。
ロランは“∀ガンダム”についてはできる限り理性的な判断を持ちながらも畏怖はおぼえてる。


165: 風人 [×]
2017-02-21 05:02:25

コールドスリープを繰り返して長く生きるのと寿命を全うし日々を生きるのとどちらが大切かキエルとして生きてた日々から学んだディアナ。
そんなディアナから同じ女性として重なり共有し母の言いたかったことがようやく理解したテテス。
∀ガンダムそのものが破滅を呼ぶものか再生を謳う存在か。
核爆発からディアナを守った時にロランは∀ガンダムの内なる記憶がディアナかキエルかの姿を借りて彼に語りかける。
核爆発に遭い黒焦げになっても再生を続ける∀ガンダム。
福井晴敏版の『∀ガンダム』は細部の描写が細かい。やや文章がディテールに凝ってるのもあるけど再読したらいくぶんラク。


166: 風人 [×]
2017-02-21 07:52:53

福井晴敏版『∀ガンダム』で共感があった場面はキースとベルレーヌが営む中立パン工場が市民から襲撃があるところ。
市民のムーン・レィスの恐怖もわかるけどただウソと事実が混同してるところに市民のヒステリー、大衆心理がうかがえる。
キースにしたらムーン・レィスと地球人の和解のためにしてたことが裏目に出てしまい工場は焼かれてしまう。
親方の娘であるベルレーヌはキースの出自を知らないはずなのに『あなたはキースだから』と庇うところは女性の勘かあるいはキースの挙動から知ってたうえで愛する人ということで見守っていたと思われる。
ムーン・レィス側の混乱が更なる混乱を地球人側にもおよぶ。
キースもフランも再び戦いに巻き込まれてゆくのは読んでてつらいところ。
主人公であるロランも戦い続きでつかれも見える。

167: 風人 [×]
2017-02-21 19:34:15

小説『JIN-仁-』は完結編読むまで時間かかった。
地元の中古書店ではなかなかないからやむなく通販してようやく読めた。
だけど幕末のなか南方先生がペニシリンを粉末にしたり歴史から龍馬を暗殺から救おうとするけど歴史の流れにはラスト近くどうあっても逆らえない理不尽さ。
咲さんや野風さんたちと出会いながら咲さんの女心に気づく。
海堂尊先生の『ひかりの剣』の文庫版表紙も『JIN-仁-』の村上もとか先生である。
こちらは医療と剣道つながりで村上もとか先生とつながりある。


168: 風人 [×]
2017-02-22 07:55:51

『∀ガンダム』
アニメと佐藤茂版、福井晴敏版の小説それぞれを比べるとおもしろい。
福井晴敏版がある意味、戦争の悲惨さを伝える意味ではいちばん内容があるかもしれない。
地球に残ったキースはベルレーヌお嬢さんと共に逃げる描写は戦争でもっとも犠牲になるのは民間人ということ。
佐藤茂氏が書いた角川スニーカー版は後半はやや駆け足ではあるけどスニーカー版はむしろ外伝にあたる『エピソーズ』がおもしろい。物語の前後や人物たちそれぞれの視点で短編で綴られている。
グエンはどのメディアにせよ反旗を翻す愚行。なによりロランをローラとしてしか愛せない不幸。
福井晴敏版では∀はまさに悪魔でしょう。ラストに再びナノマシンによって何千年もの年月をかけて石像に戻ろうとしている描写があったから。ターンXでさえもあっさり撃破してる。
佐藤茂版の角川スニーカー版の方が読みやすさはある。福井晴敏版は物語が二転三転する。
フィル少佐の不幸な生い立ちも理解はしないではないけどただディアナに反旗を翻してもそれで癒されるものではないと思う。佐藤茂版でも彼はクーデターを起こすが三日天下で落ちてゆく。


169: 風人 [×]
2017-02-22 18:17:28

福井晴敏版『∀ガンダム』はいろいろちがいすぎるし展開がハード。
ディアナもキエルは哀れだしグエンもまた意外なほどにあっさりキエルに化けたディアナに討たれる。
だけどキエルはグエンから女性として見られてないのは可哀想すぎます。
ハリー大尉は佐藤茂版でもひどい目に遭いますが福井晴敏版では後半は理性を欠いている。
アニメとはやや人物の立場や内面が異なる。
福井晴敏版ではアグリッパがグエンに利用されていると知った際にディアナの気持ちがようやくわかるのは納得する。
しかし同じ『∀ガンダム』という素材を使いながら書き手しだいではいかようにも物語が変わるもの。


170: 風人 [×]
2017-02-22 19:53:49

『∀ガンダム』福井晴敏版ではアニメでは好戦的だったヤーニ軍曹が戦争が終わりに差し掛かる頃には不器用ながらひとのいいおじさんの一面を見せる。
また宇宙は苦手ということでウィルゲムに乗らないというのも意外。
彼なりに戦争の勢いに乗った乗せられたことへのひとりの人間としての過ちを認めてるようにも取れる。彼もまた主人公ロラン同様にグエンに利用された立場かもしれない。
キースはなんとか立ち直りベルレーヌと結婚はするが、フランは旦那であった先輩記者を亡くし一時は絶望に苛まれるのは読んでてつらい。
戦後直後はつらい思いを抱えるひとりの女性として描写される。
立ち直りが明確に書かれているのはソシエ。
シドじいさんの手伝いをしながらまわりや地球の再生を願う。そしてロランを思っていたことが姉キエルから意外に思われるのは少し驚く。
ロランはビシニティから離れたところから戻りようやくかつてハイム姉妹に出逢った川でソシエと再会したところで物語は終わる。
福井晴敏版の『∀ガンダム』は要所につらい場面ある(涙)。

171: 風人 [×]
2017-02-23 05:33:47

小説『∀ガンダム』は福井晴敏版をようやく読んだけど内容が凄まじい。
佐藤茂版も所々にキツい描写あるけど福井版は内容が深い。
小説版はどちらもディアナに深い業を背負わしてるのは酷。
福井版ではキエルに再度変装したディアナがグエンを討つことで過ちを修正した。
福井版ではディアナ、キエル共に愚かな女性として書かれているのは印象的。
だけどディアナがかつてのウィル・ゲィムを愛したのは真実。
しかし美しい過去も現代や未来から見ればまわりからみれば美化された物語にしかならない。
ハリー中尉はアニメにおいてはディアナ、キエルを共に支えて理性的にも関わらず福井版ではこの人物も愚かに書かれている。
最終章の寸前で戦争という時代に振り回されたヤーニ軍曹、キースにフランの描写は唯一救われる場面。
ヤーニ軍曹も自分の愚行を理解したからムーン・レィスであるキースやフランの素性を知っても相手に理解を示す場面は感動的。
人同士がわかりあえるまでに犠牲がありすぎ時間もかかりすぎ。
福井版はディアナは亡くなったが彼女がいなくともディアナ・カウンターは和解に応じた。
佐藤版でもディアナは亡くなったが彼女の代わりをつとめたのはキエル。キエルがディアナの人生を背負うことになるがそうすることで月と地球の和平が保たれる。
むずかしいもの。

172: 風人 [×]
2017-02-23 11:14:57

『∀ガンダム』小説。
福井晴敏版の方がボリュームあるし“ニュータイプ”や“ガンダム”の名称が出たり月に行ってからの黒歴史の真相がわかる時の描写は宇宙世紀の描写が出てきたり幾多の戦いをホログラフィとして見つめるロランたち。
だけど健やかに書かれているという意味では佐藤茂版でしょうか。
冒頭などいくつかの描写は似るけど似て非なる。
読みやすさという意味では佐藤茂版を推すかな。
佐藤茂版は世界名作劇場ぽい書き方されている。
戦乱は激しくなるけどたとえ地に落ちたとしてもひとが生きていける人間の根源みたいな生命らしさがある。
外伝にあたる『エピソーズ』で補完されてることで物語に不満がない。


173: 風人 [×]
2017-02-23 14:15:39

小説版『仮面ライダークウガ』はまるで二時間ドラマを見てる感じ。
特撮モノで二時間ドラマというのは基本的に存在しないと思いますが、映画はまた別として。
だけど『クウガ』小説は映画というよりは二時間サスペンスドラマに近い雰囲気ある。
テレビシリーズの回想しながら現在進行形のドラマが時を動かし事件がゆっくりみえ始める。メイドアイドルはちょっと『クウガ』に似つかわしくないところもあるけどテレビ『クウガ』とはちがう媒体でもあるし小説『クウガ』は十三年後の物語。
むしろその時代の流れが現実に重なる。
一条刑事は組織の上に上がれる機会があったけど現場畑の現役刑事というのも可能な限りテレビシリーズの印象を変えたくなかったんでしょう。
ポレポレのおやっさんはメイドアイドルにハマるのも時代の流れでしょうね(苦笑)。
五代雄介の妹みのりは結婚をして子どもに兄の名前から二文字いただき平凡なしあわせを得てる。
だけど一方ではグロンギの暗躍が物語に影を落とす。


174: 風人 [×]
2017-02-24 06:32:15

小説『仮面ライダークウガ』夏目美加の成長もあるが通信機器の発達、メイドアイドルの浸透の早さなどに13年の時の流れがある。
だけど一条刑事が女性刑事とコンビを組んだことがないというのも意外な感もあればむしろお堅い性格だからそれもそうかと思えなくもない。
手堅く著者の荒川氏が書かれているのがうかがえる。
この人には『アバレンジャー』の小説も書いてもらいたいところ。

175: 風人 [×]
2017-02-24 08:35:12

『∀ガンダム』佐藤茂版は読みやすい。
あっという間に三巻。
三巻冒頭に「ローラの牛」のエピソードが入る。これは外伝『エピソーズ』と合わせて読むとよりおもしろい。
だけどまだまだ地球人とムーン・レィスの和平にはいたらない。
ただロランがローラになる女装のエピソードは二巻にあってヒロインたちよりウェストが細いという(苦笑)。
ところどころに笑みする物語はある。


176: 風人 [×]
2017-02-24 09:56:25

福井晴敏版『∀ガンダム』の「花咲爺(じいさん)」のくだりは物語のラストの“再生”という意味合いでしょう。
かつて∀ガンダムを操ってた人物がどのような人であったかは語られていない。
だけど戦いを終えたロランは聖痕があるということで行く先々で“聖者”としてもてなしをされることでぎりぎり死なない。そしてかつて∀ガンダムのパイロットも同じだったのではと思いを重ねる。
∀ガンダムのパイロットだった人物が何者だったかそしてその人物がなぜ地球を一度黒歴史に包んだかは真相はロランからはわからない。
あくまで月の歴史に語られているのも本当かどうかはわからないかもしれないニュアンスを残す余韻もあるのも否めない。
長い歴史のなかで事実と空想が合わさった可能性と言えなくない。
「花咲爺(じいさん)」に託した思いもあるかもしれないと思える。

177: 風人 [×]
2017-02-24 14:16:29

『∀ガンダム』角川スニーカー、佐藤茂版。
グエンに付いてる秘書、ディアナ付きの粉まき姫、そしてディアナとキエルが入れ替わっていることに唯一はじめに気づくハイム夫人。
この辺の展開は佐藤茂氏独特の展開。
キエルはハリーに信頼を寄せていくのは好感。同時にこちらも福井晴敏版同様に月の民(ムーン・レィス)の悲哀に気づいてゆく。
展開こそはやや急ぎ足ではあるけど佐藤茂版は短く丁寧に描写されている。


178: 風人 [×]
2017-02-25 05:32:34

『∀ガンダム』小説、福井晴敏版と佐藤茂版どちらにおいても市民が暴徒化してしまう描写はこわい。
物語上グエンが一度落ちてしまう展開だからやむをえないが市民が理性的な判断を欠いてしまう。
後にグエン自身が黒歴史の科学力に見惚れ領主が暴走してしまうからいちがいに市民を非難できないのだが。
佐藤茂版においてはキエルとディアナの入れ替わりが丁寧に書かれキエルはハリーに惚れてしまう。
だけどキエルになってしまったディアナも戸惑いを感じ取り乱しながらもムーン・レィスたるロランがそばにいることで安心を得る。
『∀ガンダム』は地球人、ムーン・レィスどちらに感情移入するかで物語がちがう。
またディアナ、キエル、ソシエそれぞれヒロインたちが持つ感情や立場もまたちがう。


179: 風人 [×]
2017-02-25 11:07:30

『∀ガンダム』は福井晴敏版と佐藤茂版では描いてることがちがう。
福井晴敏版はディテールや綿密な描写にこだわりあるようだけど佐藤茂版は発達した月社会と発展途上の地球社会を短く対比させている。
地球では男は仕事に女性は家庭にという古きよきむかしの社会の営みかつ古風。
女性が社会に出るむずかしさはキエルやソシエ、メシエなどを通じて端々にあらわれてるのが佐藤茂版。
反面、世界名作劇場ぽいところが伝わる。


180: 風人 [×]
2017-02-25 12:56:40

『仮面ライダークウガ』の小説をあらためて読むと警察モノの作品みたい。
ところどころに一条刑事を通してテレビシリーズの回想を重ねながら現在進行形の事件を追う。
だけどグロンギが人間社会にひそかに潜んでいるのは深い恐怖でしかない。
テレビシリーズのグロンギは人間態であっても人間離れした演出や描写がされてたけど本作品のグロンギはほぼ人間に等しいくらいに社会に潜み生きている。『ファイズ』のオルフェノクに近いところあるけどオルフェノクは現代人がオルフェノク化したのであって言葉や文化は同じ。
だけどグロンギは文化や言葉、習慣もちがう未知なる恐怖が読むたびにじわりじわりくるものがある……。

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