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大学生・社会人・主婦・大人チャット
自分のトピックを作る
141:
風人 [×]
2017-02-11 10:17:29
小説『サイボーグ009 完結編 conlusion GOD’WAR』をあらためて読むとそれぞれのキャラの魅力も伝わる。
アニメだとジョーやフランソワーズに人気が集中してたと思いますが、004ハインリヒの悲哀。
彼はほぼ全身機械や武器に改造された意味においてはほぼ仮面ライダーと同じ。ましてや最愛の人を逃亡の最中に失っている。
小説でも平和に生きているはずなのに戦いに臨んでた日々が充実してたのではと内面が掘り下げられている。
私自身が大人になったのもあるかもしれないけど人物の彼らが秘めてるものに共感する。
142:
風人 [×]
2017-02-11 17:23:27
小説『機動警察パトレイバー TOKYO WAR』を久しぶりに読むと旧第二小隊のメンバーが大人になってるのが伝わる。
かつて埋め立て地で任務に明け暮れた日々を“子どもの夏休みだった”という進士さんの言葉。
その一方で柘植のグループを捜査する松井刑事と荒川。
実直な松井刑事と公務員としてあるいは自衛隊の一員としてはかけ離れた荒川のすでに破綻しながらコンビながらも捜査していく。
ベイブリッジ爆撃事件、空自のスクランブル騒ぎと柘植は次から次へと手を打ってくる。
若い時はまだこの時点では戦争ではないと思ってたけどいま読むとすでに“戦争”ないし“戦時下”(という危機感)がある。
またこの最中に海法総監たちが実態もわかっていないのに警察の権力を振るうからさらなる混乱を呼ぶ。
警察も自衛隊も現場を無視された憤りもあるでしょう。
柘植のグループを除けば大半の自衛隊員は被害者。ましてや敵が同じ姿をしてるかもしれないのに後編では政府から出動を命じられなんのために誰を守るのかと自衛隊員が無表情(であろうという姿勢)から考えてしまうという気の毒という表現では済まない。
143:
風人 [×]
2017-02-13 06:06:25
むかしの本を読むとむかしとは感性がちがうのか受け取り方がちがう一面もある。
ドキドキハラハラ感も以前とは少ないのかな。
本は買った時は何度も読むけど気づいたらいったん飽きてまた読み出すの繰り返し。
それもまた本のたのしさ。
144:
風人 [×]
2017-02-13 09:42:16
小説『サイボーグ009 conclusion GOD’S WAR』一巻二巻の個々のエピソードが深い。
005ジェロニモを通して語られる原住民や自然破壊の現実。
ジェロニモだけは精霊と話ができるというのが神秘的。
006張々湖は彼のエピソードは一見、ギャグに語られてる雰囲気だけど彼なりにまた哲学があれ。食を通すことへの哲学。大人(だいじん)という中国人ならではの生き方や彼なりに培ってきたなにか。
だけどここでもジェロニモと同じように少数民族がレジスタンスなどの力に屈服しそうになる歴史などが語られる。
一方ではチベットに生きる僧侶たちに触れてもいる。
007ブリテンの章はまた独特。
ブリテンの章はタイトルのみで生前、石ノ森先生が書かれることがなく息子の小野寺丈氏が書かれている。
だけど読んだ限りはおそらく小野寺氏がたのしく書いたのではないでしょうか。小野寺氏はいまや役者や俳優、演出家という点はブリテンと重なるところはある。
舞台の裏側や事情について触れられブリテンや他の役者、プロデューサーなどに触れられ彼らの事情が垣間見える。
だけど007ブリテンの章もまたホラー。
しっかり変身能力を使うが出べそというのが笑みを誘う。ジョーの加速装置は奥歯なのにと軽くくらべてしまう。
けどあらためて読むと個々のエピソードは独立しながら連作であり欠けたパズルのようにひとつひとつが合わさるようになっている。
145:
風人 [×]
2017-02-14 09:14:20
小説『サイボーグ009 完結編 conclusion GOD’S WAR』はある意味身勝手な“神”との戦い。
彼らはたしかに人間や地球をつくった創造主であるし正しいかもしれない。
だけど作品中のジョーが言うように良いも悪いも両方を持つのが人間。人間のなかに悪い者もたしかにいるが多くは普通に生きる人たち。その人たちまで滅ぼして新しい世界を作るのが正しいか否か。
一巻二巻でイワン(とギルモア博士)からジョーまではそれぞれ個々に遭遇したことも“神”もしくは“天使”からのコンタクト。
彼らが接してきた人物たちもサイボーグ戦士たちが人間であって人間でないギリギリの境界線に立ってるからコンタクトしてきた。
もしくは『完結編』にいたるまでの“悪”との戦いを“神たち”が見てきたかもしれない。
だけど“悪”を滅ぼすために幾重もの歴史を重ねてきた人間や地球を滅ぼしてそれで世界が清廉な綺麗な世界になるでしょうか?
綺麗もきたないもあるのが世界。そこでよくしていきましょうと人間の在るべき姿。たしかに悪い人間もいるが悪人とて更生の道はある。
ただ“神”側もサイボーグ戦士たちは助けてあげましょうの猶予は与えているが素直に言えばサイボーグ戦士以外の人間もなにもかも滅ぼしてしまう独善的な考えでしかない。
00ナンバーのサイボーグ戦士たちが最後に戦ったのは“神”であるかもしれないが人間の“心”が信じるに値するかどうかという哲学であり人間の根本でしょう。
“神”の精神支配に00ナンバーの戦士たちも一度は“悪”の心に支配されたのもまた人間である証拠。
146:
風人 [×]
2017-02-14 14:38:13
横手美智子さんの富士見ファンタジア文庫の小説『パトレイバーシリーズ』はキャラに掘り下げる。
篠原遊馬に熊耳武緒そして後藤喜一隊長。
それぞれのキャラはアニメなどで“なにかあったんだろうな”くらいはほのめかされていたけど具体的にアニメなどで語られることはなかった。
小説というジャンルでキャラを掘り下げるひとつの魅力。
後藤喜一の過去を掘り下げた『ブラック・ジャック』は乙訓巡査を通すことで主人公である野明が“警察官”というものを意識するところからはじまり後藤隊長の上司としてのあり方にふだんは疑問を持たないのに持ってしまう違和感。
特車二課第二小隊は野明をはじめ遊馬、太田、進士、山崎、そしておタケさんこと熊耳もどこか警察官としては浮いてるから野明はふだんは警察官を意識することは少ない。むしろ特車二課(レイバー隊)の一員という意識がふだんあるということ。
だけど違和感をおぼえるというのは見方を変えたら子どもが大人になるひとつのきっかけとも捉えるごとできる。
147:
風人 [×]
2017-02-14 17:44:40
小説『機動警察パトレイバー』四巻「ブラック・ジャック」(前編)で警視庁と皇居の歴史を伝えながらなおかつ警視庁のコーヒーがまずいという描写はさりげなく好きな場面のひとつ。
後藤隊長と松井刑事は互いある程度の気心は知れてるのは前編だけでなく後編でも松井刑事を通して語られる。
だけど後藤隊長が勤務時間にも関わらず警視庁にいたのかそして野明たち隊員たちに研修生が研修中にも関わらず後藤隊長が不在になることで悩む野明。
後藤喜一の人物が得体の知れないというのは部下としては不安になるのは当然なこと。
不安に思うのは野明の若さもしくは未熟さもあると思うし現実に誰もが経験することかもしれないと思う。
得体のしれない上司とはいえいざ不在となると自分たちが心許ない野明や熊耳たちというのも気の毒。
現実にもあるけど職場で精神的支柱が相手によって異なれば頼る気持ちや依存度はちがう。
それは結果的には自分の実力や成否にもつながる。また士気にも。
むずかしいところ。
148:
風人 [×]
2017-02-15 05:41:30
石ノ森章太郎先生は後年は作家でありたいと思ったんでしょうか。
小説『サイボーグ009 完結編』は一度小説に書き再度漫画に描くという作業をするつもりだったらしい。
『サイボーグ009 完結編』一巻でトキワ荘にわずかに触れられその後漫画家を生業としてゆく家庭が短く早く書かれている。
『完結編』の小説はいくつか原稿が残された章は息子小野寺丈氏が加筆や修正を加えてあるものの三章のあとがきによると可能な限り原文のままという。編集者による校閲は受けたでしょう。
もしかしたら石ノ森先生が生きておられたらひょっとしたら荒唐無稽かつ粗い表現だったかもしれないと思わせる。
002ジェット・リンクや006張々湖の章などは漫画家(萬画家)であったことから表現が多彩なことがうかがえる。
漫画家としていろいろなキャラや世界観を描いてきた背景もあったと思わせる。
149:
風人 [×]
2017-02-15 08:55:13
小説『パトレイバー』四巻「ブラック・ジャック(前編)」ではいくつか伏線が張られてる。
特車二課の解散や再編はないと安堵する野明や遊馬だがふたりは休日に後藤隊長が住む団地を訪ねたことで隊長のプライベートに触れる。
これはアニメなどではほとんど触れらなかった一面。漫画版で後藤隊長が団地に住んでる場面はわずかにあったと思いますが。
そして野明の勘によるものか後藤隊長がかつて結婚していたのではないかと察する場面。
これ若い時に読んでた時は女性の勘とは思わなかったがあらためて読むと“女性の勘”として書かれてるぽい。遊馬はそれに気づかないのか。
野明たちと共に外出しそのままぶらりとどこかへ行った後藤隊長の行き先は先輩でありかつて義兄であった築嶋がいる居酒屋だった。
この築嶋なる人物がまた乙訓とつなぐ。
そして『パトレイバー』の世界で起きた地震。地震後は大いにレイバーが活躍した背景は作品中やナレーション、あらすじなどでも語られるが。
警視庁、公安、後藤の五日間の不在、乙訓の存在、築嶋と後藤の過去と現在などが「ブラック・ジャック」は複雑に絡む。
他人の過去を知る無垢さと未熟さ、なにを目的に知りたかったかと葛藤する……。
反面、野明や遊馬が若い世代だから未熟さもあるけど前向きなんですよね彼ら。
書き手はちがうものの『TOKYO WAR』(映画ニ作、著:押井守)につながるぽく横手美智子さんは書いてるのが伝わる。
再編という言葉を耳にすることで悩もうとしてる姿勢に大人になろうとしてる姿勢や葛藤がみえる。
150:
風人 [×]
2017-02-15 16:12:45
小説『パトレイバー』四巻後半、遊馬はデータベースから後藤隊長の過去にようやく本格的に触れる。
マイケル・イアハートなる環境保護家に盗聴器が仕掛けられた疑い。それは警視庁をも揺るがす事件だった。
しかし直後に地震があったためにうやむやにされたとある。
しかし研修生たちの懇親会のなかに都心のジオフロントに事件が起きる。
宴会場から戻った第二小隊と研修生は事件現場に向かうなかレイバーキャリアを運転する山崎ひろみが野明の様子が以前からおかしいことに気づき彼は自分の身の上話からさりげなく助言する。
山崎ひろみというキャラは進士幹康同様におとなしいキャラだけど横手美智子さんはそこをグッと引き出して前編が終わる。
ちなみに小説三巻の『シンタクッスエラー』では山崎ひろみが主人公になるエピソードが収録されている。
ここでもまたひろみちゃんのキャラが際立つ。
151:
風人 [×]
2017-02-16 06:05:48
小説『パトレイバー』「ブラック・ジャック」(後編)におけるトンネル事件とかつてのマイケル・イアハート事件と警官射殺事件。
後藤の過去を探るうちにシゲさんを使いながら松井刑事から事情を聞く。
現在起こっている事件とかつての警官射殺事件で亡くなった染谷という警官、つなぐ後藤そして乙訓の存在。
だけど警官が撃たれることを考える遊馬の気持ち。乙訓がなぜ特車隊員研修生として後藤隊長の前に現れたか。
ひとつひとつ謎は解けてゆくけど物語は深く人物たちのなかに入ってゆく。
そしてトンネル爆破事件を起こす“見えない犯人グループ”。
今作はまったく犯人側の描写がないからこわい。
なぜか後藤の先輩にもあたる築嶋顕悟が事件現場で野次馬していたがこれが偶然か意図かはわからない。
松井刑事は先輩刑事として接してはいて家まで送る配慮はするが。
あらためて読んだら謎が多い物語。
152:
風人 [×]
2017-02-16 09:09:25
ちょこちょこむかしの本を読みながら最近の本をよんでいく。
153:
風人 [×]
2017-02-16 09:48:22
小説『機動警察パトレイバー』「ブラック・ジャック(前編)」で後藤隊長が五日間二課を空けていたのは捜査に顔を出せとかつての同僚か上司からだったと後編に松井刑事を通してわかる。
このわずかなことから何かしらの事情があったとうかがえる。
ジオフロント事件とかつての染谷義秀警官射殺事件そしてジオフロント事件の声明、乙訓と築嶋の関係と徐々に明らかになる。
実際この物語は後藤隊長の人物像を浮き彫りにさせるが過去のことやジオフロント事件については曖昧に残す点が多い。
あくまで事件は“負け戦”や漫画版でゆうきまさみさんが語られた警察な捜査は“手遅れ”などの意味合いも含まれると思う。あるいはそういうメッセージ性。
後藤喜一なる人物を通してわずかに警察の闇や暗部にも触れてなくもない。『踊る大捜査線』や『相棒』などにも似る。
物語は後藤隊長がなぜ嫌なことや苦い思いをしたにも関わらずなぜ彼は警察に身を置くのか、と野明を通して横手美智子さんは書いている。
それを考えるのもまた野明たちであり読者ともいえる。
154:
風人 [×]
2017-02-16 20:17:18
小説『機動警察パトレイバー』五巻「ブラック・ジャック」(後編)で犯人を逃がす第二小隊そして警察。
事件を解決に導けなかった不甲斐なさが伝わりやるせない思い。
そして野明の代わりに怪我をしてくれたような乙訓が語る特車二課へ来た真実。
彼は亡くなった警官染谷義秀のことを後藤がどう思ってたか聞きたくもありまた後藤という人物を確かめたかったという。
刑事だった頃の後藤を生前の染谷義秀から聞いていたから表現しようない嫉妬を抱えていたことを野明に告白する。
また野明も整備班班長の榊から事件の最中にシゲの様子がおかしかったことを察したのか野明から事情を聞く。
後藤隊長を調べてなにかわかったか、と。
「はい」とも「いいえ」とも答えられないなか榊から公安にいた頃の後藤のことを聞かされ後藤の奥さんであり築嶋の妹であった人が妊娠中でありまた亡くなったことを聞かされる。
野明の前を幻として駆け抜ける若き日の後藤の姿。
しかし辛いことや悲しいこと警察上層部などにおそらく失望を抱えながらもなぜいまも警察にいるのか彼女は思う。
そして前編に後藤から言われた“身を守ること”(保身)の意味について物語が終わりを迎えるなるなか野明は明確な答えは出せないが前向きに考える。
ラストはなにかしら後藤隊長と野明との間に共有するなにかを持ちながら終わる。
実社会においても他人の過去に踏み込むこわさも秘めてる物語ともいえる。事件が解決しないという後味の悪さもまたある。だけど人物たちは前向きである。
155:
風人 [×]
2017-02-17 05:12:33
小説『仮面ライダークウガ』は荒川氏が込めたテーマが深い。
テレビシリーズから十三年後という月日の長さが物語る。
その間ひそかに滅んでいなかった未確認生命体グロンギの暗躍。人間社会に彼らが潜む恐怖。
かつての戦いを回想し大人になり刑事になった夏目美加との再会。
いまだ戻ってこない五代雄介を一条刑事をはじめみな思うなかグロンギの暗躍は止まらない。
小説はテレビシリーズのその後を書いてる点は興味深い。『クウガ』以降平成ライダーはいまだ続いてるが今作品だけは映画にならずそのまま終了を迎えただけにいろいろ感慨深い。
バラのタトゥの女も生きており推理する一条刑事と美加。後手にまわる警察。
人間につけこむグロンギ。
グロンギの遺跡が他にもありアークルもまたもうひとつあったという設定。
今作品の『クウガ』はつけこまれた人間が相手が人間や本物の相手でないと知りながら弱味につけこまれる姿を弱くはかなくも書かれている。
だけど現実から目を背けることは許されないとも取れる。
美加が黒いクウガになることを阻止できないのを悔やみ一条刑事の前に現れる赤のクウガ=五代。
こののくだりはテレビシリーズのまんまの雰囲気。実際テレビシリーズにおいても特撮モノにも関わらずクウガ自体の出番はほんの数分ということは『クウガ』劇中にたびたびありそれはだいたいラストの戦い。
再会する五代と一条刑事。だけどその再会もつかの間というところでサムズアップする五代の姿で物語りは終わる。
156:
風人 [×]
2017-02-18 04:58:40
『世にも奇妙な物語』の「携帯忠臣蔵」の大石内蔵助、主人公に促され悩むながらもなんだかんだ討ち入りを決意。
歴史上の人物に歴史に載るという意識はたぶんにないでしょうけど歴史という時間に流されているのかあるいは確固たる意思で動いてたのかそれも考えたら奇妙なはなし。
157:
風人 [×]
2017-02-18 12:15:13
『∀ガンダム』福井晴敏版を再読したら地球人はムーン・レィスを“侵略”と呼びムーン・レィスは“帰還”という互いの誤解。
だけどキエルから見たディアナは女王であっても普通の女性として捉えられている一面もある。
しかしふたりが似ていることから互いの思惑が後々に絡んでしまう。
福井晴敏版ではフラン・ドールが書いた記事があるものの物語のなかでは新聞社に採用されなかった場面もある。
158:
風人 [×]
2017-02-18 14:00:46
『∀ガンダム』福井晴敏版、『とりかえばや物語』『竹取り物語』はアニメなどと同じだけど∀ガンダムのコンソールに『花咲爺(じいさん)』が何故メモリされてたかというのはラストへの伏線でしょう。
ナノマシンと花咲爺さんの“枯れ木に花を咲かせましょう”がたぶん同一の意味としてつながる。
だけど黒歴史以前に∀ガンダムに乗ってたであろうパイロットがなぜ『花咲爺(じいさん)』をコンソールにメモリさせていたのかなぞ。
パイロットが好きで記憶させてたかあるいは別人かはわからない。
かつて地球をナノマシンで浄化することへの気持ちが何らかの形で『花咲爺(じいさん)』に思いを込めたんでしょうか。
グエンたち領主にしても黒歴史を一方で否定はしておきたい一面もあるが戦力増強のために黒歴史を掘り返すことを物語はしている。
肯定と否定が混ざるのが『∀ガンダム』のひとつのテーマ。矛盾は抱えているがそこは人物たちはさほど考えていない。
戦力増強はあっても可能な限り政治的な駆け引きや思惑でなんとか前に進みたいのは地球人もムーン・レィスも同じ。
福井晴敏版『∀ガンダム』のテテスは富野由悠季さんらしいヤクザな女性を彷彿させる書き方されてると気づく。
後々、ディアナ暗殺に動いて彼女の内面も書かれる。
159:
風人 [×]
2017-02-19 06:16:34
『∀ガンダム』福井晴敏版でもムーン・レィスがコールドスリープ(冷凍睡眠)した歴史を通して語られる。
だけど彼女たちはコールドスリープが千年や三年だったりと時期がまちまちであるとも語られる。
コールドスリープは海堂尊先生の『モルフェウスの領域』について触れられているけど医療治療のためとはいえアツシ少年はコールドスリープしている間に両親は離婚しどちらも彼の保護者としての権利を放棄しているというとんでもない有り様になっていた。
『∀ガンダム』では自分の知っている者たちがコールドスリープの間にいなくなっていることもあるでしょう。
必ずしも発達した技術が恩恵をもたらすものではない。
『モルフェウスの領域』では被験者である患者の人権などを守らないという一面もある。おそらく人権などはこれから討論されるべき課題。
海堂尊先生は作品中の人物を通してあの手この手で守り医療のためにもアクションをする。
論文批判を一方の作品でしながらも一方では論文のいい部分を認め巧みに扱う。
だけど『∀ガンダム』の世界ではムーン・レィスはコールドスリープをあたり前にしてるから人権的なことは法律としてはクリアーしてるかもしれないけど気持ちの内ではクリアーしてないと思う。
160:
風人 [×]
2017-02-19 08:47:29
福井晴敏版の『∀ガンダム』は所々に新聞記事やむかし語りの描写があって視点を変えている。
キエルはディアナと入れ替わりながらなんとかディアナ・カウンターを抑えようとしながら苦悩がうかがえる。
政治のむずかしさ、女王といえどすべての兵士や技術者たちを納得させられない。入植することのむずかしさ。
“侵略”か“帰還”かどちらに受け取るかで対応が変わる。
キースは成りゆきからグエンを保護しまた彼に賓客としてもてなしをされながら一市民としての憤りや複雑な感情を抱える。
政治の下に成り立っているのも実社会と同じ。
だけどそこに理屈ではない理不尽さもまたあるのも現実。
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