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操觚者 [×]
2015-12-29 02:05:09
「あやかし」
…おっと、ひとつ書き漏らしが。
これから紹介致します妖どもにはある共通点が御座います。
それは"夜の間のみ人の姿に化けられる"というもの。
お天道様がのぼっている間は、此奴らは本来のおぞましき姿でいる訳です。
みな昼間は何やかんやと言い訳をして貴方様の前には現れぬことでしょう。好いた相手に醜い姿を見せたくないのは人も妖も同じこと。
つまり、御噺の舞台は大抵夜となりますことをご理解いただければ幸いです。故に表題も"終夜語"というわけでして…。
では改めまして、妖どもと彼奴等にまつわる御噺を順繰りにご覧に入れましょう。
●壱、『夜蜘蛛』
~あらすじ~
とある冬の日の宵の口。家路についた貴方様は、家の前にひとりの男が倒れているのを見つけ慌てて介抱してやります。寒さにやられていたのでしょう、暖かな食事と囲炉裏の火をくれてやると男は生気を取り戻し、優しい貴方様に礼を述べてからこう言いました。
「あんたのお陰で助かった。だが生憎しがない旅芸人の身、礼になる物も何もない…どうかしばらくここに置き、恩を返させてくれないか」。
かくして一つ屋根の下、人と妖の世にも奇妙な暮らしが幕開くことと相なりました――。
(注釈)
要は鶴の恩返し。此度の、そしてかつての恩を返すべく蜘蛛が貴方様にせっせと尽くす日常の御噺となります。此奴は掃除に洗濯夕餉の支度、時には金さえ稼いで貴方様のお役に立つでしょう。
ですが少々焼きもちやきで、愛しい人を縛りつけたがる欲張りな節が御座います。貴方様に色目を使った女に手をかける…ともすればそんな馬鹿げた真似を働くやもしれません。苦手な方はご注意を。
「今夜の月は良い月だ。酒の肴に一曲弾こうか、生憎恋歌の類しか唄えねぇがな。」
『路傍の虫けらに優しくしてくれんのは、後にも先にもあんただけさね。まぁ、悪い虫につかれちまったと…そう思って観念してくれ。』
名前/八雲(ヤクモ)
年頃/二十代半ば
容姿/黒絹の髪をうなじの上でゆるりとまとめ、銀のかんざしを刺し、長く伸びた前髪は左に流すも額に一束かかっている。形の良い切れ長の瞳に熟れた葡萄のような紫を浮かべ、薄く笑む口元を小さな黒子で飾った顔は女のそれとはまた異なる妖気を漂わせる。
黒地に紅や黄の花を咲かす着流しは華やかであり、纏う手足はすらりと長く、三味線つま弾く指も細いが体つきはしっかりとした男のもの。背丈は177cmほど。夜毎に髪や帯の結び目を変え、後れ毛の垂らしかたひとつにも気を配る伊達男。その装いはみな他ならぬ貴方様のためだけに整えたもの。
性格/詩や歌のような言い回しを好み、本心を暴こうとしても軽口でのらりくらりと躱してしまう雲のように掴めぬ男。朝もやに姿を消し、宵闇と共にふと現れる一見気ままな性分はまさしく浮き雲だが、涼やかな笑みに隠したその心は貴方様への恋慕にはじまり憧憬、執着、そして嫉妬とあらゆる想いにがんじがらめになっている。貴方様と言葉を交わせるだけで幸せ。そうは思っていても、他の人間と親しげにやっているのを目にすると…つい、相手を縊り殺したくなることもあるのだとか。
備考/一人称は「俺」、貴方様のことは「あんた」と呼ぶ。声は低く艶のある響き。
いつも三味線を傍らに持ち、これを商売道具に彼方此方をまわってきた旅芸人だと騙っている。毎日夜も明け切らぬうちから夕刻まで家を留守にしているのも町へ出て三味線を弾き、貴方様のために金を稼いでいるからだという。
正体/八本の脚に毒々しく輝く目を無数に持った大蜘蛛。吐き出す銀糸は一度かかれば二度と外すことはできない強かなもの。
元をたどれば、かつて鬼蜘蛛の巣にかかっていたところを貴方様に助けていただいた小さき女郎蜘蛛。生まれて初めて受けたその優しさに惚れ込んでしまい、恋焦がれるあまり妖に身を落としてまで人に化け、愛しい貴方様に会いにきた。恩を返すだけのつもりがいつしか欲が顔を出し、貴方様を手に入れたい、自分だけのものにしたいと願うようになる。
募集/
・年齢、性格、容姿などはお好きにどうぞ。
・一人で暮らしている方。また家事を苦手としているか、忙しい身で家事にまで気を配れない方だと蜘蛛も世話のしがいがあるそうです。
・蜘蛛を助けたことは覚えていなくても問題ありません。忘れていたとて怒って縊り殺したりは致しませんのでご安心を。
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