TOP > 1対1のなりきりチャット

業に火はつける / 悲恋/79


最初 [*]前頁 次頁[#] 最新 50レス ▼下へ
自分のトピックを作る
41: 黒崎 臣 [×]
2015-12-28 20:46:29


……、くそったれが---
(どれくらいの間気を失っていたのかは分からないが目が醒めた部屋は自分の部屋ではなくあの冷たく重い扉の、暗い部屋。その部屋の奥にある鉄格子で囲まれた檻の中で体を持ち上げれば鉛のように重く起き上がるのに必死だったが鉄の擦れる重たい音にぼんやりと霞む視界で捉えたのは両手と両足にある枷、太い鎖で壁に伸び、更に手首の間と足首の間にも動きを制限する為の短い鎖で繋がっており、唯でさえ壁からの鎖で行動などたかが知れてるが厳重にしているのに抜かりはない。眉を顰めながら呟くと冷たい壁に凭れると時計のない暗い部屋は全く日にちの感覚も分からなくて。ただ全身痛むこの痛みだけはまだあの日の事を思い出させていて。負った過擦り傷も治っているし毒の成分ももう治っているが術のあれだけはずっと残っていて治るのにとても時間が掛かることから差して日にちは経っていないのかも知れないと推測するが上手く回らない思考のせいでどれが正しいのかも分からない。)
---真澄、か。…、あの子には何も、ないか…
(静かで段々と心が落ち着いていくのを感じれば自分はまだ鬼化していたままだったと気付けば深い深呼吸をし、徐々に元の姿へと戻っていき。頭の奥が鈍く痛みだしてはあの時のあの幼子、真澄の顔は嫌でも消えない。怖がらせてしまった、怯えさせてしまった。しかしそれでもうあの幼子に疑いの目は向かないだろう、もう会うこともないかもしれないそれならばもう忘れてもいいかもしれない。いつまで此処に居なくてはいけないのか分からないが暗い天井を見上げていれば遠く、いくら扉が閉まっていようと聞こえてくる足音は特にこちらに向くことはない。ぎりぎりに鉄格子へ届かず、枷にも札が貼られているので完全に力も出せないこの状況で思わず小さな笑みが口元に現れては静寂の中に短い笑い声が木霊し、札のせいか徐々に気力も奪われては再び瞼を伏せて)

(のんびり更新がモットーですので返せる時で良いのです。これから寒さは厳しいですからお体は大切に。
試しに怒らせてみましたがやはり沸点低いですね。じゃじゃ馬ですしある意味では単純で子供のように突っ走る奴ですね。まあ総まとめると阿呆で馬鹿です 笑 )

42:  [×]
2016-01-01 08:31:04


(明けましておめでとうございます。
昨年はお世話になりました。
今年もお互いに目標達成に励みましょう何卒よろしくお願い致します。)

43: 黒崎 真澄 [×]
2016-01-01 21:33:44

(初春のお慶びを申し上げます。今年も宜しくお願い致します。
描写を書く時間が取れず新年の挨拶だけ先にさせていただきます…!
何に関しても拙く、ストーリーの進展も任せてばかりで申し訳ないです。
精進してまいりますので、共に幸せな最期に向けて頑張りましょう。
主様にとって幸福に満ちた一年でありますよう、願っております。)

44:  [×]
2016-01-04 01:05:56


(返信の程ありがとうございます。
何卒よろしくお願い致します。
描写の方はお手隙の時で構いませんので
のんびりとで大丈夫です。
悲しい最期は優しさに満ちた最期であると
願って。
貴方様にとってこの一年がより良いものでありますよう願って。)

45: 黒崎 真澄 [×]
2016-01-04 16:36:25

(あの食事会から数日。騒動となった広い和室は立ち入り禁止となり、あの日の疑問や不安をぶつける事も出来ずにいつも通りの指導鞭撻の日常に戻ってしまう。多忙な中でもあの男の人間離れした変貌や苦痛に歪む顔、そして彼を追い詰めていく恐ろしい呪文を唱える薫と家中の人間たちの光景は頭から離れる事はなく。鬼である事を知らされていたにもかかわらずあの出来事は夢に見る程には衝撃的で、浅い眠りを幾度も繰り返していたそんなある日の事、漸く祖母と謁見が叶い半ば呼び出しのような形で薫の部屋に向かい。あれから何日も姿を見ていなかった彼女は何処か疲れているようにも見え、正面の座布団に座りながら相手を見つめる。孫だという言葉を彼女は否定しなかった。ならばやはり関係性は正しいのだろう。それでもあの冷酷非道な言動は血縁にするようなものには到底思えず、相手に本能的な恐怖を抱かざるを得ない。)
…お久しぶりです、おばあさま。
(口をついて出そうになった臣という名を持つ青年の事は寸でのところで抑え込み、二つ指をついて頭を下げる。形式ばった挨拶もそこそこに彼女が語り始めたのは最も知りたいと思っていたあの日の出来事で。少し疲れたような静かな声は口を挟む事を許さず、実年齢も分からぬ若い相好を見つめながら相槌を打ち。あの男は紛いもなく自分の孫であるということ、鬼の血を引いており一度頭に血がのぼったら手が付けられない野蛮な男だということ、あれを抑制するには黒崎家の人間にしか使えない術式を唱える必要があるということ。大まかに語った後に「まだ幼いお前には酷なことだとは理解しているが、後に術を伝授してもらう事になる。心に留めておきなさい。」真っ直ぐに此方を見据えながら有無を言わさぬ口調で告げられる言葉に息を飲み。自分もあの時の祖母のように彼を苦しめなければならないのか。真っ先に頭を巡った考えに眉を歪めるも、自分はこの家の跡取りとなるために引き取られただけの存在。当主の言葉を拒絶する事など以ての外だと理解しており、頭を垂れながら小さく頷いて。)
…あの人は、生きていますか?
(未だに現実離れした状況についていきかねているものの、おずおずと問い掛け。一瞬怪訝そうな顔をする祖母に問うた事を後悔するも「あの程度の事でくたばるほど軟じゃないよ。」忌々しげに嘆息と共に告げられた言葉に胸を撫で下ろしながら、一言二言話をした後に部屋を後にして。術、伝授、鬼。頭を駆け巡る難しい単語の数々を振り払うように頭を振り、今はただあの男が生きている事に喜びとは似て非なる感情を抱き。廊下を歩みながら一度足を止めると棲み処となっている邸の奥の部屋がある方向を見て、また今度会いに行く事を心に決めつつ自室に向かい。)


(実験で命の危機に晒されたんじゃあたまったものじゃないですよ。
身勝手な人間に対して怒るのも無理はありませんね…
脆い理性を持ち衝動的な部分が目立つところは鬼らしくて素敵だと思います!)

46:  [×]
2016-01-05 15:10:15


(暗い暗い、時間も日付の感覚すら奪われるこの冷たい牢に入ってどれぐらいが経ったのだろうか与えられる食事は最低限の水のみ、しかも毎日ではなく日にちを開けているのは嫌でも分かっていて。冷たく硬い床に横になりながらぼんやりと霞む視界でただ真っ直ぐを見つめていた時に重たい扉が開きゾロゾロとスーツを着た男等が入ってきては「出ろ」たった一言言い放ち鎖と枷を解いては立ち上がる気力や体力すらもないのを悟ったのか両脇を抱えられるように体を引き摺るようにして階段を登っていき。幾日ぶりかに見る外の景色に眩しい程の太陽の光に目を細めては思わず顔を背けて眉を顰め大人しくずる、ずる、と鈍い音を立てながら自室へと着けば放り投げられるようにして部屋へと入り。踏ん張りも聞かずに床に倒れては男等が去っていくのを静かに待ち。足音が遠くに消えたのを確認してはゆっくりと起き上がりベッドに背をあずけるようにして座り直せばだらしなく四肢を投げ出し。深く重い溜息を溜め込んでいたもの全てを出すようにして吐き出しては壁にある時計へと見やり、日付の確認と時間、久しぶりの外で眩しく思えあれは太陽かと思ったが時間的に夜、夜中を過ぎていて月明かりと足元を照らしていたライトにすら眩しさを覚えたのかと僅かに苦笑を浮べ。部屋を出てはいけないとは言われていないと重い腰を持ち上げては寝間着の浴衣とタオル片手に部屋を出て行き。熱い風呂にでも入ろうかとも考えたが大浴場、時間で男湯と女湯が分かれるが家主である祖母とあの幼子が入れば後は家中等のみで最後の男湯の時間が終われば好きに入ることができるがそうなれば誰が居るか分かったものじゃない。危険だと察知しては風呂場へと向かいそうになっていた足を引っ込めて踵を返すと静かに玄関へと向かい。遠くから業務を終えた家中等の笑い声が聞こえてくる。それを遠くに聞きながらまるでそこに居て居ないようなそんな重い気配で玄関へと来れば素足のまま外へと出て行き、広い広い敷地の中、屋敷の裏手側にある大きな滝つぼ、静寂な絹の糸が月明かりに照らされて青白く光るその水面はなんと美しい事か。ちょっとした林を抜けてはその様子を長め、服を脱ぎ捨てれば幾度となく繰り返された傷は治りが遅く、鬼化した故に発動された術に回復が追い付いていかずにまだ生々しい傷がその無駄のない細身ながらに引き締まった身体へと刻まれていて。月明かりに照らされ更に白く見えるその体に黒髪が揺れそ冷たい水の中へと足を入れては冷たさなどあまり感じないのか腰の当たりまで水が浸かると立っていながらにその意外な深さに感心しつつ揺れた水面を見下ろしては傷だらけの体と顔に眉を顰め、鈍く光る金色の目は気力が抜け落ちていて。ギリッ、と奥歯を噛めば両手で水を掬い顔を洗って、静かに落ちる滝を見上げては背中、林の向こうにある屋敷へと僅かに体を反転させて視線を向け暫く眺めていたが再び滝へと視線を戻すと徐々にその滝へと近付いていき、段々と背中の当てりまで水に浸かればそこで止まり)


(これからどんな風に互いが動いていくのかとても楽しみで仕方ありません)

47: 黒崎 臣 [×]
2016-01-05 17:37:17



(すみません上記名前が主のままでしたね。
失礼致しました。)

48:  [×]
2016-01-15 11:37:31




(/今月末までキャラリセはせずに
お待ちしております。
もしそれを過ぎて以降なお何も
お知らせ等ありませんでしたら
こちらのトピは閉鎖いたしますので
悪しからず。)

49: 黒崎 真澄 [×]
2016-01-19 18:24:30

(遅くなってしまい申し訳ありません…。
背後の私情にはなってしまいますが、引越しの関係でネット環境が不安定になりまして…本当にすみませんでした。
現在も他所で書き込みをしており、来月まではあまり来られないと思います。
それでも構わないと言って頂けるのであれば、どうか最期まで宜しくお願い致します。

今後の展開について相談させてください。
彼の後を追い掛けるというのも考えたのですが、小学生の幼子が夜中に邸を徘徊しているはずもないため水浴みをしている彼との接触はほぼほぼ不可能かと思います。
かと言って、この神聖な場面を無駄にしたくないというのが本音です。
林の向こうの邸という描写から、真澄では辿り着く事の出来ない離れた場所にあるという事でしょうか?
もしそうならば諦めて後日に飛ばしますが…。)

50: 黒崎 臣 [×]
2016-01-24 05:36:19



(/そのような事情だったとは知らずに急かすような事をしてしまい申し訳ありません。
確認が取れましたら一安心です故にこちらこそ何卒最期までよろしくお願い致します。私目の方もなかなかすぐに顔を出せませんがまったり行きましょうか

そうですね。描写が下手くそで大変申し訳ありません。一応敷地内にはあります。屋敷を囲む塀じたいが恐ろしい程広いですのでその中にあるちょっとした林の向こうにある小さな滝壷。なので滝へ顔を向ければ背中には林を挟んで屋敷が見えるということになりますね。
ロルが返しやすいようにしてくれて構いませんのでたまたまトイレに起きちゃった。みたいな感じでも構いませんし後日に飛ばしてくれても大丈夫です。)

51: 黒崎 臣 [×]
2016-02-05 19:22:54



(/早くも2月ですね。節分もあっという間に過ぎました。恵方巻きは食べられたでしょうか今年は南南東だとか、私めの方も無言で食べましたがいやはや顎が疲れます。歳ですね。
とまあ世間話です。次にお会いする時に返しても別に蹴ってくれても全然大丈夫ですよ。さらに寒さが厳しくなりますがきっと気が付けば暑い夏がやってきますね。)

52: 黒崎 真澄 [×]
2016-02-26 11:07:36

(真夜中を過ぎた頃、次期当主の扱いを受けていても齢は十と少し。まだ幼い故に早い時間から寝かしつけられていたが、何かに引っ張り上げられるような感覚と共に目を覚まし。記憶にはないが悪夢でも見ていたのか、背には嫌な汗が滲み鼓動はどくどくと脈打っていた。耳鳴りがする程の静寂と潤んだ視界には薄暗い闇だけが映る。手の甲で目を擦ると涙を流している事が分かり、疑問に感じながらもそっと上半身を起こして布団から抜け出し。口の中のいやな渇きをなくすために厨房に歩を進めていると、脚を庇うようなぎこちない歩き方でふらりと玄関に向かう長身に咄嗟に硬直し呼吸を止め。脳裏に過るのはあの日の食事会での光景。非日常的な異様な儀式と冷徹な祖母の言葉、紅に染まる瞳、襖を震わせる激昂。身を覆う恐怖に自らの胸の服をぎゅうと握り締める。それでも今し方目にした人影が鬼と恐れられている男だという確証はない。恐怖はあれど、彼の生存を確かめたいという縋るような欲に突き動かされ、家中や祖母にばれぬよう寝間着と中履きのまま玄関から外に出て。小さな身体には広大すぎる敷地とパズルのように組み込まれている指導予定に邸宅内を探索するのがやっとの身、夜の闇に怯えていてはすぐに見失ってしまいそうな距離感の中、鬱蒼と生い茂る林の中にずんずんと突き進んでいく彼を小走りで追い。どれだけ進んでも遠ざかっていく距離にもどかしさを抱きながら、歩むにつれて水の香りや何かが流れ出るような音に疑問を感じ。林を抜ける頃には中履きは脱げていたが、それを気にかける余裕もなく草むらから悠然たる自然とに感嘆の息を漏らし。まるで山奥に来たかのような美しい空気と澄み渡る水を溜めた滝壷。そこに浸かり青白い月明かりを浴びる男性は幼いながらに酷く神聖で蠱惑的に見え、思わず憮然と佇み言葉を失くし。どんどん奥へと進んでしまうのに気付いてはっと我に返ると、慌てて駆け出し濡れることも厭わず水音を立てながら膝上の辺りまで入り)っ――待って、いかないで…!


(遅くなってしまい、本当に申し訳ありません。
一か月弱経ってしまったのでもういらっしゃらないかもしれませんし、いらっしゃったとしても継続でやりとりが出来ない可能性がある事も承知の上で返事を書かせていただきました。
もう随分と前の話題にはなってしまいますが、恵方巻は食べました。
口を離してはいけないのでいつも食べるのに時間がかかってしまう上に、食べるのが下手なのか噛んでいる方とは逆の端からぽろぽろと具が出てしまうのであまり好きじゃないんですけど、巻き寿司は美味しくて好きです。
夏の頃までこの御伽噺が続く事を願いつつ、待っています。)

53:  [×]
2016-02-26 19:55:30


(/こんばんは。
遅くなっても構いませんよ。気長にのんびりと待っておりますゆえお気になさらず。たくさん展開していきたいお話もありますがあまり急ぎ過ぎてもよくはありませんからね。
とりあえず先に挨拶だけ。後程ロルの方にお返事いたしますね。)

54: 黒崎 臣 [×]
2016-02-26 20:28:50


---っ!?お前…!
(このまま沈んで暫く水に浸かっていようか、そのまま息も止めてしまおうかぼんやりと考えながら進んでいれば不意に感じた大きな水音、それと切羽詰ったような声に緩みきっていた心は完全に硬直、驚愕しその勢いで振り返れば確信のある聞き覚えるのある声はやはりあの小さな幼子のもので、無我夢中で進んでくるのかしかし幼子の体ではこの滝壷は深すぎて自分の所まで来ては完全に沈んでしまうとほぼ本能の赴くままに体が動くと腕を伸してはその小さな体がこれ以上近付かないようにそれでいて沈まないように片腕に抱き抱えるようにして静止させ。暫くの間静寂が訪れどちらのものか静かに動く心音のみ、自身もやっと落ち着いてきてひとつ呆れと安堵の色を含んだ溜息を零して「……何しに来たんだ。---子供が危ないだろう」一言、呟いては水音を立てながら相手を地面へと戻してやれば自身も服を着ては滝壷を囲む岩に腰を掛け後半、立てた肩膝に頬杖を付きながら付け足して)

55: 黒崎 真澄 [×]
2016-02-27 03:51:27

(冷水は服から沁み込んで体温を奪う。こんなに冷え切った水の中に平然と浸かっている相手に不安すら覚え。一歩一歩と踏み出していると、勢いよく振り向いたかんばせに硬直し視線を泳がせて。前のように冷たくあしらわれるだろうか。そんな事を考えていた矢先、水を掻き分けて近寄ってきた相手から伸びる逞しい腕に、一瞬脳裏を過るのは祖母に向けて腕を振り翳していた光景。思わず身を強張らせるも、素っ気無い言葉や痛みが訪れるでもなく、ふわりと浮き上がる身体に驚き目を丸くして。本当の父親にもないような引き締まった男性の身体に触れるのは初めての事で、何処に手を置くべきかも分からず気恥ずかしさに似た感情が湧き上がり顔を伏せ。触れる相手の腕は自分の身体を濡らすと共にじっとりとした体温を伝え、少しだけ早い規則的な鼓動は相手が此処に生きている事を感じさせる。予想していたよりもずっと優しい言葉に思わず口を噤み、濡れた足で地を踏む。相手が着替え終わるまでは夜風に揺らぐ水面を眺めながら言葉を探し、意を決したようにゆっくりと相手に歩み寄って)…子どもじゃないもん。…あの日からずっと、あのお部屋にもいなくて…おにいさんのこと、ずっと探してた。(ぽつりぽつりと言葉を紡ぎ、そっと顔を上げて目線を合わせる。あの時とは違う凪いだ金色の瞳に安堵するも、身体のあちこちに見えた傷を思い出し眉尻を下げて)


(良かったです…!本当にありがとうございます!
これからは頻繁に来られるようになると思うので、改めて宜しくお願いします!)

56: 黒崎 臣 [×]
2016-02-27 13:13:43


…俺にとっては子供だ。
(静かになる水面を見つめていれば聞こえてきた言葉にはどこか子供ながらの背伸びのようにも聞こえてしまい僅かに、一瞬であれどふっ、小さな笑みを浮かべ。それに気が付けば視線を逸らし笑ったのはどれぐらいぶりになるだろうか、ぼんやりと絹糸のように落ちる滝を眺めては春の訪れも感じさせる風が吹いて、僅かにひんやりと冷えるのを感じてはまだ寒いかと立ちあがり。眉を下げる幼子を見下ろしては眉間へ皺を寄せ)
---詮索は止せ。怪しまれる。
(今更遅いのかもしれない。あの勘の鋭い祖母の事だ薄々感づいているかもしれない。しかし先日の一件でもしかしたら幼子に対する目が離れたかもしれない。ぐるぐると漠然とした感覚と何故か心の奥でざわついている黒い靄の正体は何だと相手へと送っていた視線を自身の足元へ落とし。この靄はどの疑問からくるものか、放っておいて良いのか。これ以上考えても仕方ないかとふと夜空を見上げればだいぶ月も傾いていてこれ以上外にいては幼子も風邪をひくだろうと相手の元へと寄れば寝巻きの和服のために服を貸してやれないが致し方ないと、右腕片腕で相手の体を右側に抱え、こんなにも軽いのかもう少し重くても年齢、幾つかは分からないが重くても大丈夫だとは思うが。「掴まってろ」一言短く告げては返事は待たない、地面を蹴ると静かにしかしそれでも音の速さにはいかずとも気が付けば幼子の部屋の前に着き。異様な空気が伝わるのはきっと幼子に気付かれないよう術式が施されているのだろう、中にはさすがに入らないが襖の前に下ろして)

(/いえいえそんな。こちらこそ駄スレと主にお付き合いくださり本当にありがとうございます。感謝しております。
これが終わった後次の新しい話も考えていますがこの作品は凄く思いれがありますので手抜きをせずきちんと最期まで迎えさせてあげたいです。
それにしても真澄ちゃんの行動には主もびっくり、でもそんな意外な1面があってもとても良い要素となっていて可愛らしいですね。)

57: 黒崎 真澄 [×]
2016-02-27 18:03:57

でもわたしは、――…!
(周囲にいる人間は皆、建前でも自分の事を一人の大人として扱う。黒崎家に養子としてやってきた幼子ではなく、次期当主として。自分を子供扱いするのはこの家の中では相手ただ一人だからこそ、つい反発してしまいたくなる。的を射た発言にぐうの音も出ず不貞腐れたような表情で相手を見ると、ほんの少し緩んだ表情が見えて驚いたように大きく瞬き。初めて見た柔らかい表情に先程の不満など、すぐに何処かに消えてしまう。無意識の内に表情は和らぐも、近付いてきた長身に首の背を反らして見上げると、先程と一変し降ってくる咎める言葉には瞳を揺らし)
…大丈夫。おばあさまがいないときに、探してたから。
(俯きがちに言い訳紛いな声色で呟き。確信を持って言えないのは、相手を探している時に周囲に気を配る程の余裕がなかった為で。祖母は目の前の彼と自分が接する事を吉としておらず、彼も自分もその事を理解している。こうして彼と接触している事が祖母の耳にでも入れば、彼はまた痛い目に遭わされるのだろうか。脳内に渦巻く不安に下唇を噛んで微かな後悔の念を抱いていると、自分を軽々と掬い上げる大きな掌と再び浮き上がる身体に驚いて顔を上げ。今度は落ちないようにと肩口の辺りの和服を弱く握り締め、間近にある横顔をそっと覗き見る。至近距離でしっかり顔を見たのは初めてかもしれない。見入っているとふわりと空気の動きを感じて目を瞑る。遠ざかる温もりにおずおずと目を開くと見慣れた自室の前で、驚きを隠せずに襖と相手とを交互に見て)…どう、やって…?


(それは此方こそです。本当にありがとうございます!
次のお話…ですか。沢山案をお持ちなんですね。またお相手募集板などで募集されるのでしょうか?
子どもだからこそ、向こう見ずな勇気を持ち合わせていると思ったんです(笑)
あの食事会から一か月ほど経過しているという事にして全く会えなかったのなら、あの場面で追い掛けないという手はないかな…と思いまして。
無愛想でも素っ気無くても鬼でも、小さい子って結構内面の優しさみたいなものを敏感に感じ取れるんじゃないかなと。最終的に臣さんに対してどういう感情を抱くのかが謎です。)

58: 黒崎 臣 [×]
2016-02-27 20:10:24


…俺は、お前らとは違う。
(相手を下ろしその異様な雰囲気に気付いた所で掛けられた驚きの声には少し瞳に影を落しながら視線を逸らすと一言、この屋敷のものは誰でも知っているただ真実を口にして。皮肉でも哀れみでもない、ただの真実でそれ以上でも以下でもないその言葉は分かりきっているはずなのに何故か今だけは自分で言っておきながら酷く胸の奥にまで突き刺さるような感覚に襲われ。こうして考えれば自分はどれだけ化け物なんだろうかと、瞼を伏せ。あまり気にしたところで今更変えることも出来ないわけでひとつ吐息を吐き出して)
もう寝ろ。月も傾いてる……またな。
(自分も疲れた、久々に外へと出れたが朝方になれば早くにも家中らが動き出しこんな光景を見られてはややこしくなってしまうのは間違いない。軽く触れるだけだが相手の頭を軽くその大きな手で撫でては疲労の所為か重みがありながらもどこか柔らかい声色で告げれば静かに手を離し、踵を返せばゆっくりと暗闇の中へと消えていき)


(次のお話も少しばかり特殊なものになりますが…もしもお時間とお暇がありましたらこちらのお話が終わる頃にこちらに定時致します。その時に内容にも興味の方がありましたらまたお相手をお願いしても宜しいものでしょうか…(ちら)
子供の純粋さはときに恐ろしいものもありますけどね笑でもそれに少しタジタジな臣も面白そうです。
実は私めのほうも漠然としております。恋慕を抱くのか憎しみを抱くのか。哀れみを抱くのか。
最期、ネタバレ致しますと炎に包まれる邸に取り残された(きっと意図的でしょう。その理由も色々とありますでしょうが。)真澄を助けに臣は飛び込み最期はお話の中にもあった笑いあっている…その前にどんな感情を互いに抱くのか。んんん奥深く考えられそうですね。)

59: 黒崎 真澄 [×]
2016-02-28 16:50:43


(悲観や自嘲ではなく、受け容れざるを得なかった事実を淡々と述べる言葉に胸が痛む。彼が皆の言うところの鬼であると理解してしまえば、食事会での光景は何ら不自然ではなかったのだろう。それでも目の前に立つ男があの時の相手と同一人物だと思えない。翳る金色の眼を瞼の裏に隠す様子が、酷く悲しげで寂しげに見えて思わず手を伸ばす。和服の袖から伸びた手に触れようとした矢先に、自分の頭部を撫ぜる掌にゆっくりと目を瞑って眉を下げ)
…!…おやすみなさい。またね…!
(疲労を感じさせる低い声は身体中に刻まれていた傷の所為だろうか。手の重みに従って俯き心が沈み込むような感覚を抱くも、再会を予見させるような発言を聞けばぱっと顔を上げて。邸の人間が起きないように声量は控え目ながらも、嬉々とした声色で相手の背を見送り。自然と緩む頬を両手で揉んでは静かに自室に入り、水に浸かった所為で濡れてしまった服を着替えてから布団に入って。目を閉じると数日前になされた祖母の話がふと蘇る。"鬼の力を制御する為の呪術"。人間の器で鬼の力を発動させるとその力の膨大さに耐え切れず寿命が削れる。祖母があの食事会で持ち込んだ試薬は、それを最小限に抑えるために作られたもので、孫を助けたいが為だったという。祖母のその言葉を偽りだと判断する力は持ち合わせておらず、試薬の完成を早める為にも呪術を会得して欲しいとの申し出に返事をする事を心に決めて、訪れた睡魔に抗う事なくゆっくりと意識を手離し)


(そうなんですね!嬉しいです。もし私でも出来そうなら、是非参加させて頂きたいです。
無知と無邪気さって凶器ですものね。子どもの行動力と判断力は色んな意味で恐ろしいです。
真澄から臣さんに対して憎しみを抱く展開は稀でしょうね。肉親を殺された時くらい…?
炎の中に臣さんが飛び込んで行くという事は、お互いにプラスの感情を抱いている状態でエンディングを迎えられるといいなあ…(笑)
ちょっと歪んでいても面白いとは思います。奥深いですね…。最期の時までまだしばらくあるでしょうけど、ほんのちょっとだけ楽しみです。)

60: 黒崎 臣 [×]
2016-02-29 01:32:57


---…!?
(先日の夜出会ってから数日経過しあの後は音沙汰もないまま静かに時間が経過していて。祖母からの余計な詮索がこちらに向いていないのなら特に気付かれてはいないのだろうか。自室に篭り書庫から借りてきた本を読んでいれば遠くから近づいてくる重い足音はあの黒服の奴等だと検討がつき。やはり勘づかれていたいたのかとあの時外なんかに出なければと今更ながらに後悔の念が浮かび、溜息をひとつ。本を閉じ声を掛けられる前にこちらから襖を開けてやればやや驚いている様子の奴等に視線を落し、大人しく両手を出せば術の施された札を手馴れた手つきで手首に巻かれて。男のうちのひとりが小さく呪を唱えると上から圧が掛かるようにして鉛のように体が一気に重くなり。この感覚だけはとても慣れるものではなく、あの当主だけが扱える呪術よりではないがそれは確かにこちらの気力を奪うもので。連れらるようにしてあの冷たく重い扉の向こうまで行くのかと思いきや、予想は外れ怪訝に思っていると邸の離れ。長い廊下本邸の端にあるのは本邸程の大きさまではないがそこそこ大きな部屋、そこは鍛錬、呪術の訓練などを行う場所。扉にも幾重にも貼られた札は外へと逃がさないためのもの。その扉が開き、中は道場にも似た木の床で壁にはたくさんの札と呪術が書かれており足を踏み入れたくないと本能的に察しては一歩後ずさり。だが有無を言わさずに背を押されれば中へと足を踏み入れる事になり、その刹那、心臓を鷲掴みにされているような息苦しい感覚に襲われどっ、と冷や汗をかき中央まで引き摺られては思わず両膝を着き。早く出なければ、警鐘が頭の奥で鳴り響き顔を上げて口を開こうとすれば目の前に広がる光景に目を見張り。)
……貴様等---っ、!
(三人の黒服等はみるみる鬼、まるで自分と同じようにそれへと変げしており。鬼は、忌み子は自分だけでは無かったのか、他にも居たのか回る疑問と困惑から思考が上手く回らない。何故、何故と声にならない言葉が浮かんでは消えていくがふと、脳裏にひとつの光景が浮かぶ。拷問で何度か自身の血を採血された事があり、何に使うのか聞く度に鞭が飛び何時しか聞かなくもなっていたがそうか、この為か。パズルのピースが綺麗に嵌るように理解すると同時に拙い、と肩膝を立て距離を取ろうとする前に腹に激痛が走れば気が付けば壁の方まで吹っ飛んでいて。思わず噎せ返り、体を丸くしていると聞こえてくるのは嗤い声。見下すようなその声に怒りを覚えては上記、叫びながら立ちあがり札を取ろうと体の前で拘束されている腕に力を込めるがその前に、おおよそ人間の力とは思えないそれで喉元を掴まれると軽々と持ち上げられ徐々に加わっていく力に心臓の鼓動が酸素を急き立てる。嗚呼、この場所は新たな拷問部屋かと霞んでいく視界のなかで考えていれば何故が浮かんできた顔があり、それはあの幼子。何故今なのか、眉間へ皺を寄せると脚を持ち上げ相手の腹を蹴飛ばし離れては大勢を直し。煌めく金色の瞳が徐々に真紅へと変われば鬼化まではしないものの、それだけで威圧をかけられ空気が張り詰め、ほぼ同時に四つの影が床を蹴ると激しい音と共にぶつかり合い)

(/こちらこそ。近くなりましたらまたお伝え致しますのでその時にでもご検討くださいませ。
憎しみを抱くか悲しみを抱くか、愛情かどんな感情だとしてもきっと臣はその頃には全てを受けとめてくれると思います笑
最後の最期はいくら考えていたとしても実際のところどうなるかは分かりませんがお互いに満足するものになればなと思っております。
変わりましてロルの方は数日経過してからのスタートとなりました。この頃から真澄に対しては呪術の伝授が始まっても良いかなぁとも思っておりますが如何でしょうか。)

最初 [*]前頁 次頁[#] 最新 50レス ▲上へ

名前: 下げ

トリップ: ※任意 半角英数8-16文字
※画像を共有する場合は、外部の画像アップローダなどをご利用ください

規約 マナー
※トリップに特定文字列を入力することで、自分だけのIDが表示されます

【お勧め】
初心者さん向けトピック



[0]セイチャットTOP
[1]1対1のなりきりチャット
[9]最新の状態に更新
お問い合わせフォーム
(C) Mikle