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業に火はつける / 悲恋/79


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自分のトピックを作る
21: 黒崎 臣 [×]
2015-12-14 23:48:53


(あの小さな跡取りは嘘が付けるのだろうか、きっとまだ純粋無垢な幼子の心は忘れていないだろうに大人の言葉匠のそれに足元を掬われてはきっと直ぐに音を上げてしまうだろう。テーブルに広げられた本を読みながら数日前にやってきた祖母の顔が思い浮かべられては酷く苛立ちが込み上げてきて。勘づかれているのか、無駄に昔から鋭い人間であったからきっとあの幼子にも何か吹き掛けているかもしれない。ぎり、と奥歯を噛み締めては先程から全然本の内容が頭に入ってこなくて本を閉じた所で低い男の声が襖の向こうから聞こえ。嗚呼、またかと深い皺を眉間に刻めば適当にワイシャツとジーンズに着替え襖を開ければそこにスーツを着た男等が立っており、慣れた動作で両手を前に出せば古い妖の力を抑えるという術式が書かれた札で手首を巻かれ。簡易ながらも自分にとっては鉛のようなもので、毒と同じそれに小さく舌打ちを零しては連れられるようにして部屋を出て行き、さらに奥にある部屋へとたどり着けばそこは和風の平屋には似つかわしくない重い鉄の扉。開ければ冷たい冷気が漂うが迷うことなくそこへと入っていき)
……何故、お前が此処にいる。
(その部屋から数時間後に出てくれば服は破け擦り傷などの全身傷だらけで、冷たい廊下を男等に引き摺られるようにして歩いていれば遠くから車の走り去る音が聞こえ嗚呼この時間はあの祖母が出掛けるのかと推測し。何故あの部屋に珍しく来なかったかと思えば出掛ける支度をしていたからかと、僅かに口元に笑みを浮べ部屋の近くまで来た所でふと、感じた事のある気配に視線が自然とそちらに向き。そこに居たのはその目の奥に隠しきれていない好奇心と少しばかりの罪悪感だろうかそれを宿したあの幼子が居て。動きを止めるまでのを見ると何かを探しているようにも見えたがそれが何なのかは大抵検討がつくのは、その目を見れば分かることで。思わずこちらも立ち止まり上記、気力も体力も精神も根こそぎ持っていかれた故に普段よりも低い声で問いかけて)

(/切り札として使えなくなれば臣の方を捨て、当主と跡取りを守ることもあるでしょう。
暴走するそれを止めるのは容易ではありませんから、家の者、関係者等にはお話の中でも出した簡易な物ながら術式が施された札を持っていても面白いかと。
寿命と引換に発動できる…何とも悲しいもので考えておきながら胸が痛みますが最期は一緒です←
悪の手はもう少し進んでからでもいいかもしれませんね。)

22: 黒崎 真澄 [×]
2015-12-16 15:02:11

――っ!
(夕食の後片付けの最中だろう、重ねた皿を持ち厨房に運ぶ女中とすれ違うも疑問を持たれる前に足早にその場を去り。初対面を果たした書庫の部屋まで来たはいいものの、あれから何度訪れても出会えていない相手と遭遇する可能性は皆無に等しい。広い邸の中で探索が済んでいないのはこれより奥のみ、恐る恐る歩みを進める。此処に棲んでいるとの祖母の言葉が真実で、彼女が示した鬼という言葉があの男を指すものならば彼はこの先に部屋を構えているのだろう。去り際の冷徹な言葉と纏う浮世離れした雰囲気、そして鬼。それらが脳内をぐるぐると回りいつの間にか止まっていた足を踏み出せずに居ると、近付いてくる複数の足音にも気付けず聞き覚えのある低い声に肩をびくりと震わせ恐る恐る顔を上げ。自分から男を遠ざけるように立ち塞がるスーツを着用した男たちの奥、満身創痍と言っても過言ではない男に小さい悲鳴を寸でのところで飲み込み。彼は何らかの理由で故意に傷めつけられたという事実に足が竦み動けなくなりそうになるも、気弱な自身を奮い立たせスーツの男たちに距離を詰め「…彼の、傷の手当てをしてあげてください。」先の祖母の口振りを思い返すと、彼と既知の関係である事をこの男たちに悟られてはならないだろう。力なく鈍く光る金色の瞳を一瞥し、見た事のない量の血や酷い傷に震える手で拳を作り。恐らくこの場で語らうことなど出来ない。再会の喜びを表にすることも出来ぬ歯痒さと手ずからの手当てが出来ないもどかしさを抱えながら、男たちが立ち去るのを待つために踵を返し書庫に逃げ込み。)


(札くらいなら女中さん達も持っていそうですね。臣さんが本気を出せばそんなもの無効になってしまうのかもしれませんが…。
真澄も養子として黒崎の家に入った日に"お守り"として何も知らされず札を貰っている事にしますね。
最期は一緒…なんて心強い() それでもこの段階でキャラ達はそんな事は知らないので、真澄には寿命を縮めて鬼の力を一時的に封じ込める術を薫さんから教わる事にさせて頂きます。)

23: 黒崎 臣 [×]
2015-12-16 16:10:00


(何で声を掛けたのだろうか、別にあのまま見過ごしてやっても良かったのに興味など無いはずだったのに。あの幼子がどうしてこんな邸の奥まで居るのか浮かんだ疑問は歯止めなど効かずに気が付けば口から音となりその疑問が出ていて。あの小さな体を震わせ恐怖と悲鳴を必死に押し殺したいの目はなんと強い事か。しかし疑問はさらに浮かんでくるばかり。幼子の頭の良さがどれくらいのものかなんて分かりもしない、どこまで子供の性がまだ残っているのかも知らないがあの幼子ひとりの考えではきっとここまでたどり着く事なんてできないだろう、だとすればあの祖母に何かを言われたか、数日前にやってきた祖母はもう既に何かを勘づいていて態と吹き込んだのかそれともただの警告のつもりで言った言葉が、この幼子の好奇心に火をつけたのか。何にせよ此処にいるのはとても危険、悟られるのはとても厄介で。この男等が幼子に手を上げることなど決してないが、何かを勘づき祖母に告げ口をされても困ると口を開きかけた所で、震えるその小さな手を握り締めて紡がれた言葉に内心驚き。少しして我に返ると幼子は駆け出していて、追いかけようか一瞬迷ったがこの術の掛けられた札とこの体では直ぐに捕まるし何より、不審に思われてはいけない。渋々といった様子で自室へと戻され応急処置程度だが手当をしてもらい。傷など寝れば次の日には綺麗に消えているので手当も本当は必要ないが、次期当主には逆らえないのだろう手当を終えられ、ベットに腰掛けて)
…なんだ。傷の心配でもしてるのか?
(札も取られては少し体が軽くなったように感じしかしまだいる複数の気配に下げていた頭を上げては、そんな事など微塵も思っていないが上記述べると言われなくても分かる、目が言っている、あの幼子を知っているのかと。それを読み取れば面倒くさそうに舌打ちを零し「さっさと去れ…首が床を転がる前にな」こんな脅しを言えばまた告げ口をされて同じ仕置きが待っているのは分かっているが酷く腸が煮えくり返る様な怒りに襲われ、目の色が金から真紅へと変われば男等は慌てて出て行き。ゆっくりと深呼吸をしながら元の状態へ戻せばそのままベットに仰向けに倒れ込み)

(/家の者はある意味では護身用として持っているでしょうね。でも札の他にも術みたいな何か()がありますがそれを使えるのは当主(今は薫)と次期当主、それに出てきた黒スーツの男等(通称黒服)のみにしてみるのもいいかもしれません。その中でも拷問的な痛めつけるような術を知っているのは薫と黒服のみ、みたいな。
そうです、臣と真澄、最期は悲しいながら一緒です。でもそれまでに待ち受けているであろう試練と悪夢と、束の間の安らぎとそれら全てからある意味解放されるのです(ぴかっー)
きっと術の伝授も厳しいものでしょう、薫お婆さんは怖そうですから)

24: 黒崎 真澄 [×]
2015-12-16 18:28:57

…じん。
(書庫の本棚の影に姿を潜めて先程の男達が立ち去る音を待つ。此処から奥に進んだ先に抜け道がない限り、彼らがこの邸を後にする際には必然的にこの廊下を通らなければならないだろうと息を押し殺し耳を聳てて。胸元で握り締めていた拳の痛みに気付きゆっくりと解くと掌には爪が食い込んだ痕と微かに血が滲んでおり、先程の鬼と表される男の生傷を多く刻んだ身体が脳裏に蘇り目を固く瞑る。一度言葉を交わしただけ、それも会話らしい会話もしていない。まるで昔話の悪役のような脅威であると警告を受けてもなお、恐怖心に先んじて湧き立つのは知識欲とも言える好奇心で。代わり映えのない日々の厳しい指導の中、あの男だけが異質で非現実的な存在である事は明白。今はただ自分が逃走した事によりあれ以上の酷い暴力を受けずに男達が立ち去る事を願うばかり。それから数十分後、低い話し声を伴って複数の足音が近付いてきたかと思うと、玄関の方面に遠退いていくのを確認し扉からそっと顔を覗かせ。廊下の角を曲がるスーツ姿を確認すると名もない焦燥に駆られてその別方向に足音を潜めて駆けて行き。廊下を歩むにつれて灯りの数が少なくなり殆ど真っ暗とも言える静寂の中、自分の心臓の音ばかりが大きく響くようで恐怖心を押さえながらゆっくり、ゆっくりと歩みを進めていき。廊下の突き当りに差し掛かったところで、暗順応により暗がりに慣れてきた視界に一つの襖が見えて足を止め。邸の最奥、人の寄り付かない場所。本能的に鬼の棲み処だと告げるそこを躊躇いがちに見上げて。忠告の言葉と自分の好奇心による葛藤を経て、襖に顔を近付けるとごく小さな声で女中から聞いた名を呼び掛け。)


(あまり部屋から出ないとはいえ、危険と隣り合わせである事は確かですからね。術に関しては代々当主が受け継いでいるものという事にしましょうか。黒服の人たちは…特殊な人間という事で。拷問…恐ろしいですが、もしかすると真澄も術と一緒に教え込まれるかもしれませんね。
メリーバッドエンドですね…!死によって全ての苦しみから解放された後は天国か地獄か、何処かで一緒に幸せになってもらいたいものです…。
流石当主というところですね。強かな女性とはとても格好良いです。伝授は…ある一定期間、山籠もりのように俗世を断って厳しく行われそうなイメージがあります。)

25: 黒崎 臣 [×]
2015-12-16 22:34:43


(最近、定期的に行われていた拷問と呼ばれるそれは少しばかりなりを潜めていて当分無いものかと思っていたが呼ばれ出向いてむれば定期的のそれとは異なり行われるそれとは別の理由だった訳で。あの祖母からの差金である事は勘づいていたが一体何の理由かという事までは教えてはもらえなかった、きっと先日の件、当主である祖母に本性を見せたのが理由かもしれないとは思っているがまたそれとは別の理由かもしれない。どちらにせよあの祖母の怒りに触れた事には変わりない、何時もより長かった拷問は術に気力などを削がれながの体ではきつく気を失わないのが必死だった。両手を吊るされ、百八十を越える身長を微かに浮かせる程に吊るされては体の自由も効かずにただ耐えるだけしかできなくて。それからやっと解放されたと思ったのに視界に飛び込んできたあの幼子のお陰で再び緊張する羽目になった。何故緊張していたのかなんてもう分からない、高い天井を見上げていれば不意に睡魔に襲われこのまま眠ってしまおうかなんて思っていれば遠くから聞こえてくる小さな足音。近付いてくる気配はもう分かっていて、襖の前で止まる足音と息遣い、何をしに来た。さっさと失せろ。これ以上関わるな。次から次へと言いたい言葉はたくさんあるのに根こそぎ持っていかれた気力と体力はもう残り少なくて片腕で目元を覆い隠し片腕をだらん、と垂らしながら完全に落ちるその瞬間、小さな、確かめるような背徳感と好奇心の色を乗せた声色で呼ばれた自身の名に閉じかけていた瞼を持ち上げ)
---去れ。
(薄暗い部屋の天井を見上げていたが、その鉛の様に重い体を起き上がらせ痛みに顔を顰めながら手当の為と上半身のみ裸になっていて、ベットの端に腰掛けてはその傷を見下ろしつつ次いで鈍かった色に煌めく色を取り戻して輝いた金色の目を鋭い視線と共に襖の方へ向け上記、疲労と怒気を孕んだ色を乗せて告げ)

(/術を受け継ぐのも一苦労、厳しい修行に耐えなければならない…まだ真澄には早いとは思うもそれを受け継がせようとする薫…んんん波乱の予感。
黒服は薫のガードマン、または当主につくガードマンで真澄と臣の仲を引き裂こうと動くのも面白いかもしれません。
伝授の仕方などにもし希望があればそれに沿ってこちらも動きますよ)

26: 黒崎 真澄 [×]
2015-12-18 11:20:30

怪我をたくさんしていたから…心配で。…あのあとはもう、ひどい事されてない…?
(襖を上げずに紡いだ囁くようなまだ幼い小さな声が静閑とした廊下に溶けて消える。少し待ち応答の声がなければ戻ろうと心に決めていたにも関わらず、襖に耳をあてがい中の音を窺うように息を潜めて待ち。自分の鼓動の音がやけに煩く急きたてるように性急に鳴るのを抑制するべく胸元の手をぎゅうと握り締め。無意識の内に自らが付けた爪痕の傷がじくじくと疼くように痛み力を緩めるも、中から寝台のスプリングが軋むような音を聞き取り心拍が跳ね肩を震わせて。間髪措かず苛立ちと倦怠感を滲ませた低い声が相手の心中を端的に言葉を告げてくるも、脳内に巡る感情は畏怖を含んだ好奇心と喜色。屋敷中を探し回り大凡一月、一度も逢う事が叶わなかった相手がこの薄い襖一枚隔てた空間に居る事に表情も綻び。それでも突き放されている事は事実で、戸を開いていないものの中から鋭利かつ獰猛な眼差しを受けているような感覚さえ抱き顔を引き締め小さく息を飲み込む。何より相手は手負いの身体、飾り気のない濃紺のワンピースのポケットに絆創膏が幾つか入っていたのを思い出しそれをちらりと覗いて確認する。先程の傷を全て塞ぐには到底足りない数と大きさ、それを自覚出来ないほどには思考はままならず。それでも足の裏から這い上がってくるような廊下の冷気に徐々に冷静さと落ち着きを取り戻しつつあり。そうっと襖から耳を離し再び引き手の部分に唇を近付けて、先程と同じ声量が相手に届く事を理解し緊張に上擦りそうになる声を押し殺し、襖を開きたいという欲を押さえながら唇を開くと予想外にすらすらと出て来る言葉に我ながら驚き。)


(薫さんは何歳くらいなんでしょう?次期当主の育成に入ったということはだいぶ老齢なのでしょうか。もしかしたら何か病気を患っていたり、術の使用によって寿命が縮まって死期が近付いているのを察している…なんてことも…?
当主につくガードマンで、現在は薫の身辺の警護や彼女の命令で臣さんのお仕置き()を担当しているんですね。それなら次期当主と臣さんを引き離そうと動くのも自然でしょう。
伝授の仕方ですが、儀式めいたもので術式を身体に宿し(身体の一部に紋様のようなものが浮かびあがるなどの特殊なまじない)、厳しい修行により術を使いこなせるようになる…というのは如何でしょうか?心身に負担のかかるものとなると他に思い浮かばず…主様は何かありますか?
また、術を伝授した事は鬼の臣さんには察知できると面白いような気がします。少し関係がこじれそうですけど…。)

27: 黒崎 臣 [×]
2015-12-18 12:41:56


(先程まで襲ってきた睡魔は段々と薄らいでいき、このままでは休めそうにもないなとベットに腰掛けたまま、ぼんやりと床を眺めていたが神経はこの邸全体に集中させており。気配がまだ動かないのも分かっていて、息遣いとこの良すぎる聴覚には幼子の薄い体から響く心音すらも聞こえていて、まだ居るのかと頭を掻いて。なんて言えば分かるのか幼子など相手なんてした事なんてない為にどうすれば良いか分からない。家中ですら姿を見れば恐れて去っていく為こうもテリトリーに入ってこられたのは初めてで深い溜息を零しては僅かに鼻腔へ届く血の匂い。自分の血ではないと直ぐに分かれば一体誰のかと重い思考で考え)
お前には関係ない……お前は自分の心配をしたらどうだ---
(体の傷を心配してくれているのだろうけれどこれ以上踏み入れてはいけない。この部屋の前に居ることさえ、あの書庫で出会ってしまった事でさえ、会話をしてしまった事でさえ本当はあってはならない。どこで歯車が狂い出したのか今更狂い出したそれを戻す事はできないだろう。血の匂いがあの幼子のだと分かれば上記、鉛のような体を持ち上げて重い腰を浮かせては立ち上がりいくら言っても聞かないのならと静かに襖の方へと向かい。上半身裸なのも、手当をしてもらったとはいえ直ぐに治るからと応急処置程度で傷も血も滲んでいるがそんなの関係ない。襖を静かに開ければどれだけ接近していたのか思わず内心驚きつつもその眼下にいる幼子を見下ろし、透き通るような金色に光る目元を細め)

(/薫の年齢はそうですねだいたい40後半から50の後半。寿命は縮みつつありますが家系に伝わるたくさんの術式から老衰などを遅らせる術を施していて少し遅れているでも面白いかもしれません。
ガードマン怖いですねその人らが黒幕でも面白いかも。切り札の臣ではありますが当主でも接触は殆ど許されていない。けれどきっとそのうち互いに引き寄せ合うために会う頻度が多くなるにつれ、そのガードマンらの目に付く…みたいな。
術式の伝授に関してはその当主事に模様がいろんな所に現れても良いと思います。きっと臣は自分を縛る術が次の当主へと伝授されれば気づくでしょう。)

28: 黒崎 真澄 [×]
2015-12-18 13:50:05

だって、あんなにたくさんの傷が…―—?
(襖の向こうから微かに聞こえて来る深い息は何処か困惑めいたものを帯びていて、自分が発した言葉が何かおかしなものだったのかと考えを巡らせる。それと同時に脳裏を過る"鬼"という言葉。現当主である薫の警告と、つい先程廊下で顔を合わせた時に拘束具のように巻かれていた手の札。あれはこの家に養子として引き取られた日に与えられた物と酷似していて、この襖の奥にこの家の者から忌避されている存在が居るという事が徐々に現実味を帯びていき。鬼の存在に恐怖の念が湧かないのは非現実的過ぎるからか、それとも幼子ゆえの浅はかな好奇心か。続いて静かに告げられた言葉は気怠さを孕んでいるが、突き放すと同時に此方の身を案じるようなもので緊張が解れてゆく。ただこれだけの事で優しい人だと感じるのは単純だが、本能的にそれを理解し表情を緩めて。然し、相手の飛びぬけた身体能力など知る由もないゆえに、あの満身創痍な相手から心配されるような事など思い当たらず首を傾げ。どう言葉を返そうか色々と考えを巡らせていると近付いてくる足音にまで気が回らず、突然ゆっくりと開く襖に一度身を硬直させて。俯きがちだった視界にはラフな格好の男の足が見え、その距離感に慌てて一歩後退りおずおずと顔を上げ。此方を映す鈍い金色の双眸の煌めきに思わず思考は恍惚と感嘆の吐息交じりに口をついて溢れ。)
…きれい。


(!若いですね。最初の小噺の語り手さんの子が臣さん、母君が薫さんだと思っていたのですが、数十年の経過ならまた別なのでしょうか。…という事は、臣さんの年齢も外見年齢…?
黒崎家…凄いですね。政治家というよりも陰陽師のようです。表の顔も裏の顔も一癖二癖ありそうで素敵です。食事会という名の腹の探り合いにいつか真澄も参加するのでしょう。生きていれば。()
やはりガードマンや薫さんが黒幕というのが一番自然なのでしょうか。…不定期的に行われている拷問のようなものの迎えに来たガードマンと、臣さんに逢いに行った真澄が鉢合わせるなんてこともありそうですね。
感知の能力も長けているようですしね。服で見えない部分にびっしりと…でもいいかとも思います。薫さんは着物姿のようですし、露出部分は少ないでしょうから有り得るかなと。)

29: 黒崎 臣 [×]
2015-12-18 15:27:12


…綺麗、だと?
(眼下にあった小さな頭の旋毛、驚いて見上げた顔に浮かぶ一瞬の恐怖を見逃さずそれが正しい反応、それを分かっているのならもう近寄るな、言ってやりたいのに何故か喉の奥に詰まって上手く出てこない。そんな事を思っているうちに相手の表情が変わるのを見逃さなければ紡がれた言葉にすの鋭い目元を驚きの色に変え言葉を反芻するとそこには静かに怒気を孕んでいて。どこを見てそう言っているのか率直な感想なのかそれとも考えていた感想なのか眉間へ深く皺を刻めば奥歯を噛んで。何がこの幼子をここまでやって来させるのか、幼さゆえの好奇心だろうかだとすればとても恐ろしいもので)
邪魔だ…踏み入れるな。自分の身が可愛ければな---戻れ。
(見下ろしたその大きな瞳は確かに好奇心があって。あの部屋から出てきた時も見たあの同じ好奇心。同じ目線になること無くただ冷酷に見下ろし温度のない淡々とした口振りで拒絶を示し。ふ、と部屋に掛けてある時計へと視線を戻しては遠くから車が近付いてくる音を耳にしドアが閉まる音、砂利道を歩く上品な足音は祖母のもの。帰ってきたかとまたこんな所を見られては面倒だと相手に背を向けて襖を閉めながら最後にどこか優しさも含んだ色を乗せて言葉を紡いで)

(/語り手は祖母の息子、つまり臣の父親ですね。途中から臣が語っていますが…薫自身も見た目の老化と老衰を抑えるために行っている術のせいで年齢が曖昧な所がありますね。
臣は鬼故に人より外見の衰えが遅いです。なので若く見えます。
政界の重鎮でありその手の裏の重鎮でもある…本当に恐ろしいです。ガードマン君達は定期的に臣の血を投与していて鬼の血を持っており臣よりは弱いかも知れませんが対峙する時にその力が…みたいなのもあってもいいかもしれません。簡単に折れない感じが()
術の伝授もまだ幼い故に体に負荷がかかり苦しい思いをしてしまう…それに激怒する臣の姿も見てみたい←)


30: 黒崎 真澄 [×]
2015-12-18 21:57:27

(薄暗がりの中にぼんやりと光る金色の二つの眼はまるで宵の空に浮かぶ満月のようで、感情がそのまま零れて出た言葉を反芻する相手の苛立ち帯びた怪訝そうな声に我に返り小さく肩を震わせる。困惑と気恥ずかしさを隠し切れずおろおろと視線を泳がせ、遠く高い場所にある相手の端整な顔立ちが不機嫌そうに顰められるのを見て切なげに眉を下げる。故意的ではなかったものの相手の気分を害するような事は言っていないはず、それでも確かに不快感を露わにする男に戸惑い応えようと口を開くも言葉を発することが出来ずにいて。何かを察知したかのように別の方向を見る相手に不思議そうに瞬いて首を傾げるも、明確な拒絶の言葉にずきりと胸の奥が軋み痛みを堪えるように眉を寄せて。此方を向いた背の傷の痛々しさに鼻の奥がつんと痛む。それでも次いだ言葉のほんの少しの優しい声に丸い目を見開いて。どうして、と喉元まで出掛かった言葉は溢れるとまた涙まで伴ってしまいそうで、唾液ごと飲み込み閉まる襖を見ては俯いて。突き放すようなことを告げる癖に何処か生温く優しい。今の男が薫の言うような鬼で本当に嫌がられているのならば、彼が受けた酷い仕打ちのように自分も痛い目に遭っているのではないか。静かに閉まった戸を再度開くことは出来ず、ポケットの中に入っている三つの絆創膏を取り出して襖の前に置き。)
…絆創膏、置いておくから…使ってね。
(薫がこれを見つけさえすれば自分が、そして何より相手が罰を受ける事を薄々感じ取っているからこその行為。幼い自分が分かっているのならば、相手は自分よりも遠くまで理解しているだろうとまだ襖の傍に立っているであろう相手に小さく声をかけて。名残惜しい気持ちを胸に残したまま踵を返すと、そろそろ入浴の準備が整う頃だろうと再び薄暗い廊下を駆けて自室に向かい。)


(成程…、理解が至らずにすみません。説明を有難う御座います。薫は年齢不詳、外見年齢は45~50歳程度ということですね。臣さんは外見年齢が26歳という事で、もっと長生きしているんでしょうか?
鬼の血を得ている…その設定は賛成です。臣さんほどではないが、人間離れした超人的な肉体を持っているガードマン…強いです。()黒崎家に都合のいい鬼を人工的に作る実験なんてものも行っていそうですね…。
術の伝授の最中、もしくはその前後に飛び込んできて金色の目を赤くして怒る臣さん…格好良すぎです。けどその後に酷いお仕置きが待っていると思うと手放しには喜べません…。術の伝授はある程度距離を縮めてからにしましょうか。)

31: 黒崎 臣 [×]
2015-12-19 19:27:27


…らしくもない。
(閉め切った襖は拒絶を示すようで、軽くても重い扉の様にも感じそれにあの幼子がどんな思いを抱こうと知った事ではなく、これでもう近付いて来なければそれで良いとどこか騒ぐ胸の内に言い聞かせては深い溜息を零し服を脱ぐと寝間着様の黒い和服へ着替えてはそのままベットに寝転び。嗚呼やっと静寂がやって来たと薄暗い天井を見上げ、遠くから足音が駆ける音に大人しく戻ったかとその音を聞けば家中の声が遠くに聞こえそうかもうそんな時間か早いものだと微睡みが脳を支配し始めるなか何故か意識が落ちる前に脳裏に浮かんだのはあの幼子の顔。まだ名前も知らぬあの幼子の顔。下記、今までにない変な感情におもわず舌打ちが零れては重い瞼に逆らえずそのまま意識を手放して)
…チッ、何なんだ---。

(いえいえ私めの方も見てもらう方に色々と考えてもらうのが好きなのでよく分かりにくい表現を使うのです。誰からの目線でも見えるような文章を書いて惑わs()もとい楽しんでもらうのが好きなのです。
臣は普通年齢と同じ年数を生きてますよ。見た目の老化が普通の人間より遅い、というだけですね。
我ながら考えておきながらガードマン恐ろしいっすね。ある意味では切り札の『代え』が効くように…みたいな。
そうですねもう少し距離が縮んでからの方が宜しいかと。
最期は何かが原因で完全な鬼化し、それを止めようと真澄が止めますがその小さな体には負担が大きすぎて。
前振りにもありましたが、燃え上がる邸で取り残される真澄を誰も助けにはいきません。でも、臣だけが助けにいきます。完全な鬼化してしまえば完全に元の姿に戻ることは出来ませんし、術により体も限界。どうせまたこき使われるなら、と惹かれあっていた(そこまでたどり着きたい/ \)
最期の逢瀬を…と亡くなるというのが私めの脳内にある最期のシナリオです。)

32: 黒崎 真澄 [×]
2015-12-20 12:10:13

!…おかえりなさい。…のどが渇いたので、厨房に行っていました。
(強引に残していった品は受け取って貰えただろうか。人目を避けるようにして小さな身体を縮めながら息を潜めて小走りに自室に向かう最中、頭の中では先程ようやくの逢瀬を果たした男の事ばかりがぐるぐると巡る。あの酷い傷を付けたであろう黒スーツを着用した屈強そうな男達や相手の手首を拘束していた見覚えのある札、自分を見下ろす冷淡な美しい金色の眼と突き放しながら肝心な部分で優しい言葉。顔を合わせたのはたった二回きりにも関わらず、頭の中に深く刻まれた相手に戸惑いを隠せず。怖いもの見たさという言葉だけでは済まされない情や、境遇や待遇は違えどこの邸に閉じ込められているのは自分だけではないという謎の親近感を抱いていて。前に教わった名の男の正体が真に鬼であるかどうかを女中に確かめようと心に決めながら玄関に差し掛かると、護衛を伴い早々に帰宅する祖母と鉢合わせてしまい。明らかに部屋とは別方向からやってきた自分に一瞬怪訝そうな顔をし、冷ややかな眼差しのまま空恐ろしいばかりの微笑を浮かべて他愛もない事のように問いかけてくる彼女に強張った笑みを張りつけて。声や喋り方に不自然なところはないだろうか、ちゃんと誤魔化せているだろうかと心臓はばくばくと高鳴る。それを見つめていた薫が何か指摘することはなく、肩に手をのせて就寝の挨拶を告げて自室に戻って行くのを見送り力んでいた身体を緩めて息を吐き出し。その後は自室へと向かって。)

(あれからまた数週間、厳しい指導はさらに熱を増していく。限られた休憩時間にも見張るように女中がつき、相手に逢いに行く暇も与えられず日々知識を吸収するだけの生活。それでも相手の孤独を思うと自身を奮い立たせる事ができ、相手の痛みを思うとどんな厳しさにも弱音を吐かず涙を零さずに耐える事ができていて。身のこなしや礼儀作法だけでなく政界に身を置き発言するだけの広い知識と相手の思考の一手も二手も先を読むための思考など、幼い頭で砂が水を吸うように吸収し少しずつながら能力を発揮していく。そんな多忙の中で相手に関し分かり得たことは、前回に会った時に手首に巻いていたものは自分が賜ったものと同じものという事。そして、あの"臣"という名の男性こそが鬼と畏怖されている存在である事。その他いくつか恐ろしい事件を聞き及んだものの、相手に対する恐怖心など微塵も感じることはなく再び言葉を交わしたいとの一心で。)


(成程。という事は主様の話術にまんまと引っ掛かってしまっていたという事ですね() やられました。
そうですね…ガードマン一人では臣さんの力には匹敵しなくても、何人も居れば臣さん一人よりもはるかに力にはなりますからね。それでも臣さんの血を定期的に摂取しないといけないと思うので、臣さんがいなければ何にもならないと思いますけど…。
やはり最期は炎の中なんですね…!主様の筋書き通り、いやそれ以上に素敵なエンディングを迎えられるようにじっくりと距離を縮めていきましょう。)

33: 黒崎 臣 [×]
2015-12-20 20:04:15


(数週間が経過し音沙汰無いままいつも通りの静かな日常が訪れていて、部屋の前に置いてあった絆創膏は使ってはいないが棚の引き出しにしまったままで。丁度昼時、正午ぴったりに襖の向こうからまだ若い女の声が聞こえてくれば昼食を報せるそれで無駄に食事が豪勢なのは死なせない為か、こんな薄暗い部屋と邸の中の自由しか与えられていないそれの方が先に精神が死にそうだが。ベットの上で仰向けになり新しく与えられた本を読んでいたがそれを閉じて起き上がり寝間着である和服のままだが気にせずに襖を開ければそこには3人の家中、食事はなくまさか人間を食えと言うのかあの祖母も落ちるとこまで落ちたものだと思っていて呆れていればどうやら食事に変わりはないらしいが何十年ぶりか祖母と次期跡取りとの食事会。思わず驚いて目を見開いては有無を言わさずに家中らが部屋へと入ってくればあっという間に立派な全身黒で統一されたスーツへと着替えさせられ、最後にシルバーのネクタイを渡されたがそれは拒否を示し。付いてくるよう言われてはその顔には恐怖が浮かんでいたが大人しく付いていき)
…何を考えてる。今さら家族ごっこか?
(広い部屋に通されれば立派な木掘りのテーブルがあり三つの座布団が用意されていた。祖母とあの幼子が並んで座り、それと向かい合う形で座る形になるようで真ん中辺りにあり。既に祖母が大層な着物を着て姿勢をピンと伸ばし座っていたがあの幼子の姿は見えない。料理もまだきてはいないがお茶だけは用意されていて、上記苛立ちを隠せずに思わず怒気が孕んで声がやや洗いものになりしかし静かに制されては座りなさいと、大人しいながらも有無言わせないその音色に向かい合わせるように座布団に荒々しく腰を下ろしては胡座をかき。勝手に聞いてもいないがまだあの幼子にはまだ知らされていないらしいが、今家中が呼びに行っていると言う。ギリっ、と奥歯を噛んでは部屋を囲むようにしてある襖、逃げてやろうかと思うが札で封をされている事は既に分かっていて。何が目的なのか、涼しい目元を細めて)

(採血するのは仕置きの時でもいいかもしれませんね。自由の効かない身ですからその時が簡単かもしれません。
距離を縮める所かある意味広がりそうなイベントを用意いたしました←一緒にお食事会です。
なにか下手な事を言えば即アウト()な状態にならないように致しましょう。アウトになって真澄が伝授のために篭るのも面白いかもしれません)

34: 黒崎 真澄 [×]
2015-12-22 15:27:45

(書庫から借りてきた本からふと視線を上げて、文机の上にある小さな置時計に目を向けるとそろそろ夕食の時間で。途中のページに薄い銀製の栞を挟むと丁度良く障子の向こうと廊下から声が掛かる。応答の声を返すと中に入ってきた家中はいつもと異なる者で不思議そうに首を傾げると、在宅している血筋の者だけで急遽食事会を執り行う事になった旨と正装に着替えるよう指示が出ている事を伝えてくる。仕事の都合上、夕食時に皆が揃う事はないため突然の事に驚きながらも立ち上がると部屋にある箪笥から次々と服を取り出して着せてくる彼女たちのなすが儘に着替えを済ませ。シンプルな白のブラウスに無地のダークグレーのカーディガンを羽織り、上質な布地の膝丈の黒いプリーツスカートは裾に控え目なグレーのフリルがあしらわれている。長い髪を二つの三つ編みに結い、女中に従っていつもとは別室の和室に向かい。襖に何枚も貼られた札を隠すように立つ女中、いつものような談笑の声一つ聞こえぬしんと静まり返った襖の向こう側に疑問を抱きながらも、彼女が中に声を掛けると返ってくる薫の声に促されて中に足を踏み入れ。)
…失礼します。お待たせしました、…!
(敷居を跨いで一礼して顔を上げ。重厚な造りの座卓を挟んで二人、片方は見慣れた優しくも厳しい祖母の姿。そしてもう片方はつい先ほどまで頭に想いを巡らせていた張本人で。驚いたように目を丸く瞠り声を詰まらせるも、不自然さを悟られる前に歩みを進めて空いている座布団に正座し。対面している男の顔を見る事が出来ず、隣の薫に顔を上げて表面上は嘘を吐かないように問いかけて。)
あちらの人とご飯を食べるのは初めてです。おばあさまのお知り合いのかたですか?


(成程…、というと腕には針の痕がついているんでしょうか。それでも高い自然治癒力のおかげですぐに消えてしまいそうではありますが…。
何だか死と隣り合わせのようなイベントですね…!() 臣さんは兎も角としても、小さい真澄がどこまで誤魔化しきれるかにかかっていそうです。
此処で怒りを爆発させた臣さんが暴走し、それを止めるために術を使う薫さんとそれを目の当たりにして鬼の真の恐怖を思い知る…というのも面白いかもしれません。アウトでもセーフでも、術の伝授が近付いてきていますね。
あと、シリアスなのに家中を食べると勘違いした臣さんがとても可愛らしくて笑ってしまいました。)

35: 黒崎 臣 [×]
2015-12-22 20:34:47


(まるで祖母と孫、一応として血を分けた家族ではあり普通としては有り得ないが何十年ぶりかの食事なのにあるのは重たい静寂の空気。胡座をかいた足に頬杖をついて視線を外していれば不意に開いた襖、そこから入ってきたのは予想していた人物でさほど驚きもせず向かいに座るのを確認しては横目で見遣るも直ぐに視線を外し。揃ったところを見計らったように次から次へと運ばれてくる料理、幼子の隣に座る祖母へと問いかけるそれを聞けば流石に料理が運ばれてきて姿勢が悪いままなのも行儀が悪いと思い、正座へ直し)
……臣だ。そこの当主の孫だ---
(目の前に並ぶ料理を見つめていたが僅かに顔を上げ、祖母に視線を向け知っているかもしれないが初対面と見せるためと短く紹介しだがそれ以上は特に話すこともせずに箸を持てば小さい声でいただきます、と呟けば食べ始め)

(確かに最初は残ると思いますが直ぐに消えるので周りは差して気にしていないでしょう。
面白いですね一度ぐらい怒らせてみましょうか笑
どんな反応して怒るのかそれに対する反応はどんなものかとても気になりますね。
きっとある意味では単純な臣ですからね信じちゃったんです)

36: 黒崎 真澄 [×]
2015-12-22 22:28:40

(自分が着席するや否や運ばれて来る懐石料理に視線を向けて。少しずつ食べる事にも慣れてきたもののやはり幼子が好むような大味とは大きく掛け離れた見目美しい小鉢や主菜に小さく瞬き。視界の端でもぞりと動く男の影と次いだ声に従い視線を移せば、新事実を淡々と告げる男。年齢差はあれど自分と同じような立場であることに驚きを隠せず、薫の反応を窺うと動じる事なく当然と言わんばかりの顔で小さく頷く姿があり。)
おばあさまの、孫。そう…なんですか。…私は黒崎真澄といいます。
(粗暴な言動とは裏腹に行儀よく箸を手にする相手を見て、やはり厳しい作法などを習って来たのだろうかと考えながら小さく頭を下げ。そういえば自分は相手に名を伝えていなかった事や、相手の口から相手自身の名を聞いていなかった事を思い出していて。薫が箸を手にするのを見てはそれに倣うようにして掌を合わせて「いただきます。」と述べて箸を持ち、碗を手に料理に舌鼓を打ち。)


(!?そんな軽いノリで怒らせてしまっても良いんでしょうか…()
臣さんはどんな事で怒るのでしょう。確かに怒りの沸点は低そうですが根は優しいですし、こういった場で小さい子どもがいるとなると余程のことでなければ気を荒立てるような事はなさそうですが…難しいですね。
真に受けるというか、ご飯が運ばれなければ家中を食べようという思考に至るのが面白いですね。実際、鬼になったときに人を食べるなんてことはあるんでしょうか?)

37: 黒崎 臣 [×]
2015-12-23 13:40:40


(静かな空間に鳴る食器の音、実は空腹だった為に黙々と食べていれば幼子もきちんと自己紹介してきて。真澄、と聞けば何となくその容姿と似合ってもいるが少しばかり背伸びをし過ぎているような気もして、その中にある幼いそれにはどこか似合わないような気もする。しかしそれをわざわざ口にして祖母の逆鱗に触れるのは馬鹿げているため一度食べる手を止めては瞬きをひとつし再び食事へ戻っていれば不意に襖が開き水が運ばれてきて、それぞれコップが置かれれば箸を置きその水を一気に飲み干しコップを置いた所で僅かに眉を寄せ何故だろうかいつもと違うような水の味、食事をしながらだった為にそんな感じがするのか、否、確かに水にはない苦味があり鋭い視線を祖母へと向け)
…おい、この水に何を入れた---?
(祖母は普通に飲んでいる事からして何か入っていたのは自分のだけだろう、どこかで覚えのある味だったがよく思い出せない。受けてきた苦痛は覚えているはずなのに、何故か上手く頭が働かない。脳の奥がぼうっと熱を帯びて視界が一瞬揺らぐ普段かかない冷や汗が背中を伝い透き通るように金色へと目が光れば祖母を睨みつけしかし返ってきた淡々とした言葉は冷酷そのもの「毒、術で作り上げたもの、試作品」文章になって言っているはずなのに単語だけが耳に届きそれを理解すれば段々と頭に血が上っていき。どこまでも人をモノ扱いすれば気が済むのだろうか、好きで化物に生まれたかった訳じゃない。両親とだって普通の人間だったら過ごしたかった、祖母とだってこんな家系でも普通の家族として過ごしたかった。鉛のように重くなる体も頭に血が上った状態では殆ど気にならない、無理矢理にでも倒れそうになる体を起き上がらせては目が真紅へと変わり、右側の額から角が生え髪が腰より長く伸びては爪も鋭くなり、ダン、とテーブルを台に祖母へと一気に距離を詰めその腕を振り上げるもそれより先に祖母が取り出した札がテーブルを二つに割るほどの勢いで床へと叩き付けられ、うつ伏せのまま優雅に立ち上がる祖母を見上げては読み上げられる術に怒号と咆哮をまるで人間とは思えない低い声で叫べばそれは全身に槍で貫かれているような感覚、骨が軋むなかゆっくり起き上がるも視界の隅で襖が一斉に開き、家中等も札を一斉に飛ばしては詠唱を初め、それには耐えることも出来ずに仰向けに倒れてはまだ鬼化のままだが薄ら瞼を持ち上げてはぼんやりとする視界で困惑する幼子、それを安全な場所へと連れていこうとするそれを見つめながら何か口を開くも意識を手放して)

(とりあえず怒らせてみました←沸点は低いでしょうけどキレたら手がつけられませんねこんなじゃじゃ馬()
人を食べる、というよりは襲うという方が正しいでしょうか。でも本当に鬼化していればわけも分からずに襲い、食べるというよりは《食べる》という感じに殺してしまうでしょう。)

38: 黒崎 真澄 [×]
2015-12-25 14:55:45

(御免なさい、体調不良で少しお返事が遅れます…。)

39:  [×]
2015-12-25 19:50:28


(大丈夫です。
当トピの方はのんびりとしたものに
していますのでお返事できる時で
大丈夫ですよ。)

40: 黒崎 真澄 [×]
2015-12-28 10:56:45

(運ばれた見た目の美しい和食に手を付けて食事を進めていく。自分の自己紹介には目立った反応をとらないものの、顔を上げた先に目線が交わり艶めいた金色の瞳が一瞬瞼で隠される行為を相槌と解釈してほんの少し表情を和らげて。それでも重苦しい空気であることには変わりなく。湯気の立つ湯呑があるにも関わらず、前触れもなく運ばれてきた水のコップに怪訝に首を傾げ。隣の薫や正面の男は何の疑問も感じず飲んでいる様子に促されてそれを手に取り、口をつけようとした矢先に困惑と焦燥を交えたような低い問い掛けに動作は止まり。射貫くような鋭利な視線は薫を睨み付けているが、その瞳は焦点が合っていないような感覚を抱く。本能が迫りくる恐怖や最悪の事態を予測して脳内で警鐘を鳴らし、煩く脈打つ心臓の音に祖母の非情な言葉が重なり胸をぎゅうと締め付け。現実離れしたような光景と慣れぬ事態に呼吸の仕方を忘れたように息苦しくなり、頭の中は真っ白になり思考もままならない。角を生やし黒髪は蔦のように流れ、憤怒の色を宿し血の色に染まった瞳と人とかけ離れたような生を追い縋るような咆哮に小さな悲鳴が漏れる。そこにあるのは恐怖と泣き出したいような不安で、苦痛に耐えかねて倒れ伏す男にも構わず追い詰めていく周囲に譫言のように幾度も「やめてください」と情けなく震え掠れた声で呟き。膝に力が入らぬ自分を引き摺り出そうとする女中に何度もかぶりを振り)
いや…いや、いじめないで、おばあさま…、痛いことをしないで、
(そんな訴えなど術の詠唱に掻き消え、強引に連れ出されたかと思うとそのまま自室に戻されてしまう。危険だから此処から出てはいけない、と一言残して去っていく女中を見送ることしかできず、震える指で布団を握り締め。頭にこびりついた先程の光景に固く目を瞑り小さく蹲って、ただあの男の無事を願い)


(遅くなり申し訳ありません、お優しい言葉を有難う御座いました!
まさかこんな突然怒るとは思っておらず驚きました。頭の中で光景は想像できても中々文章におこすことができず歯がゆいばかりです…。
食べるというよりは殺してしまう過程で食べている感じでしょうか。成程…。しかし現代に生きている臣さんは人を食べた事なんてなさそうです。)

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